JP3016316U

JP3016316U - 釣り具用おもりとそのおもりを備えたルアー

Info

Publication number: JP3016316U
Application number: JP1995002528U
Authority: JP
Inventors: 幸春吉見
Original assignee: Yoshimi Inc
Current assignee: Yoshimi Inc
Priority date: 1995-03-29
Filing date: 1995-03-29
Publication date: 1995-10-03
Anticipated expiration: 2001-03-29

Abstract

(57)【要約】おもりの小型化を図るとともに、水や魚貝類の金属汚
染を防止する。【構成】釣り具用おもりであって、おもり１は、比重
が大きくかつ耐食性に富む材料であるタンタルより形成
されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は釣り具用おもりとそのおもりを備えたルアーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、釣り具用おもりは、鉛（Ｐｂ）によって形成されているのが一般的であった。鉛製のおもりは、海、池、川などの水中に放置されると、そのおもりの成分である鉛が水に溶け出したり、あるいは魚介類が誤っておもりを食べることがあり、水や魚介類が鉛によって汚染される問題点があった。このような鉛汚染を防止するために、近年、鉛製のおもりは廃止されつつあり、これに代えて、おもりをステンレス鋼によって形成したものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、鉄（Ｆｅ）とクロム（Ｃｒ）とを主成分とするステンレス鋼は比重が7.9 〜8.0 前後であり、鉛（Ｐｂ）の比重11.35 よりも小さい。このため、ステンレス鋼によって所要とする重さのおもりを形成すると、そのおもりが大型化する。また、おもりをステンレス製とした場合でも、そのおもりの成分であるクロムが水に溶け出し、水や魚貝類をクロムによって汚染する恐れがあった。この考案の目的は、前記問題点に鑑み、おもりの小型化を図るとともに、水や魚貝類の金属汚染を防止することができる釣り具用おもりと、そのおもりを備えたルアーを提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、請求項１の考案に係る釣り具用おもりは、釣り具用おもりであって、前記おもりは、比重が大きくかつ耐食性に富む材料であるタンタルより形成されている。また、請求項２の考案に係る釣り具用おもりを備えたルアーは、釣り具用おもりを備えたルアーであって、ルアー本体の内部に形成されたおもり収納室にはおもりが移動可能に内設され、前記おもりは、比重が大きくかつ耐食性に富む材料であるタンタルより形成されている。

【０００５】

【作用】

前記したように構成される釣り具用おもりにおいて、タンタル（Ｔａ）の比重は16.65 であり、鉛（Ｐｂ）の比重11.35 よりも大きいため、所要とする重さのおもりを小型に形成することができる。また、耐食性に富み、水や魚貝類に対する金属汚染がきわめて小さい材料である白金（Ｐｔ）、チタン（Ｔｉ）及びタンタル（Ｔａ）の３つの材料のうち、一つの材料であるタンタルによっておもりを形成することで、水や魚貝類の金属汚染を防止することができかつ釣り具用おもりとして製品化することが可能となった。なお、白金（Ｐｔ）は貴金属でありコスト面においておもりとして製品化することが困難であり、また、チタン（Ｔｉ）においては比重が4.50で小さく、おもりとして採用できない。

【０００６】

【実施例】

（実施例１）この考案の実施例１を図１にしたがって説明する。図１の（Ａ）において、釣り具用おもり１は、タンタル（Ｔａ）よりなり、ギンナン型に形成され、その中心部には釣り糸が挿通される貫通孔２が形成されている。図１の（Ｂ）において、釣り具用おもり１１はタンタル（Ｔａ）よりなり、一般的にシンカーと呼ばれているもので、弾丸型に形成され、その中心部には釣り糸が挿通される貫通孔２１が形成されている。図１の（Ｃ）において、釣り具用おもり１０１は、タンタル（Ｔａ）よりなり、ナス型に形成され、その上端部にはてんびんに吊下げ可能な吊輪１０３が形成されている。図１の（Ｄ）において、釣り具用おもり２０１は、タンタル（Ｔａ）よりなり、小田原型に形成され、その上端部にはてんびんに吊下げ可能な吊輪２０３が形成されている。

【０００７】前記したように構成される実施例１の釣り具用おもりにおいて、そのおもり１，１１，１０１，２０１はタンタル（Ｔａ）より形成され、比重が16.65 であり、鉛（Ｐｂ）の比重11.35 よりも大きいため、所要をする重さのおもりを小型に形成することができる。また、タンタル（Ｔａ）は耐食性に富み水や魚貝類に対する金属汚染がきわめて小さい材料であるため、海、池、川などの水中に放置されたとしても、その水や魚貝類の金属汚染が防止される。

【０００８】（実施例２）次に、この考案の実施例２を図２と図３にしたがって説明する。図の（Ａ）及び（Ｂ）において、釣り具用おもりを備えたルアー２１は、ルアー本体２２と、おもり３０１とを主体として構成されている。ルアー本体２２は、例えば合成樹脂よりなりかつ中空の魚形状に形成されるとともに、そのルアー本体２２の内部の長手方向にはおもり収納室２３が形成されている。さらに、ルアー本体２２の外側面の所定位置には、いかり状の釣り針２４が吊下げ状に設けられ、同ルアー本体２２の一端部には釣り糸の先端に止着される止め輪２５が設けられている。前記ルアー本体２２のおもり収納室２３には所要数（１個又は複数個）のおもり３０１が移動可能に内設されている。前記おもり３０１はタンタル（Ｔａ）よりなりかつおもり収納室２３に対し回転移動自在の球形に形成されている。

【０００９】前記したように構成される実施例２の釣り具用おもりを備えたルアーにおいて、そのおもり３０１はタンタル（Ｔａ）より形成され、比重が16.65 であり、鉛（Ｐｂ）の比重11.35 よりも大きいため、所要をする重さのおもりを小型に形成することができ、その分だけおもり収納室２３を小さくしてルアー本体２２の大型化を解消することができる。また、おもり３０１を形成しているタンタル（Ｔａ）は耐食性に富み水や魚貝類に対する金属汚染がきわめて小さい材料であるため、ルアー本体２２が破壊されて、おもり３０１が海、池、川などの水中に放置されたとしても、その水や魚貝類の金属汚染が防止される。

【００１０】

【考案の効果】

以上述べたように、この考案によれば、所要とする重さを有する釣り具用おもりを小型に形成することができるばかりでなく、水や魚貝類の金属汚染を防止することができ、実用性にすぐれる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例１のおもりをそれぞれ示す説
明図である。

【図２】この考案の実施例２のおもりを備えたルアーを
示す断面図である。

【図３】同じく側断面図である。

【符号の説明】

１，１１，１０１，２０１，３０１おもり２１ルアー２２ルアー本体２３おもり収納室

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】釣り具用おもりであって、前記おもりは、比重が大きくかつ耐食性に富む材料であ
るタンタルより形成されていることを特徴とする釣り具
用おもり。
【請求項２】釣り具用おもりを備えたルアーであっ
て、ルアー本体の内部に形成されたおもり収納室にはおもり
が移動可能に内設され、前記おもりは、比重が大きくかつ耐食性に富む材料であ
るタンタルより形成されていることを特徴とするおもり
を備えたルアー。