JP3423521B2 - 床面洗浄機用スキージ - Google Patents
床面洗浄機用スキージInfo
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Description
ブラシを回転して床面を洗浄する床面洗浄機(スクラバ
ー)の技術分野に属するものであって、具体的には、回
転ブラシによって洗浄された後に床面に残る汚水を、ブ
ロアーの吸引作用で床面より吸い上げて回収するスキー
ジの改良に関するものである。
い取るスキージとして、例えば実開平6−38848号
公報、同6−79454号公報或は同6−58853号
公報に見られるように、前後2枚のゴム板を間隔をあけ
て平行に対向させた構造のスキージを用いていた。
いるスキージの構造を示したものであって、図中、SK
はブロアーの吸引作用が及ぶケース体、Ra,Rbはこ
のケース体SKの前部と後部の内側に間隔をあけて取付
けた前後のゴム板で、T…はタイル、Mはこれ等各タイ
ルT…の目地部を示す。
キージは、洗浄する床面が図示のように目地部Mを有す
るタイルT…である場合に、ゴム板Ra,Rbが目地部
Mに掛かると、目地部Mの部分から空気を余分に吸込ん
でしまって吸引風速を低下させてしまうため、目地部M
に溜った汚水を吸引できない問題があった。
的肉厚に構成した前後2枚のゴム板Ra,Rbで汚水を
床面から掻き取るため、洗浄する床面が図6に示したよ
うに目地部Mを有するタイルT…の如き凹凸面である場
合には、この凹凸面にゴム板Ra,Rbが充分に追従す
ることができず、その結果、ゴム板Ra,Rbと床面の
間に隙間が生じて洗浄面に吸引しきれない汚水が残った
り、洗浄面に汚水による筋状の洗浄跡が残ってしまう問
題があった。
面がタイル面のように多数の凹凸部を備えた面であった
としても、スキージによる洗浄汚水の吸い取りを、凹凸
面の部分に汚水を残すことなくきれいに行うことであ
る。
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
作用が及ぶスキージを連結し、回転ブラシによって洗浄
した後の汚水をこのスキージで吸い取って回収するよう
に構成した床面洗浄機に於いて、
記ブロアーの吸引作用が及ぶケース体の内底部に、小さ
な吸引口を下向きに開口し、且つ、上記の吸引作用がこ
の吸引口に及ぶように全体を略筒型に形成した多数の分
割スキージ体を並設して構成すると共に、上記の各分割
スキージ体を断面四角形の筒型構造に形成し、これ等各
分割スキージ体を1つの角部がスキージの進行方向に向
くように並設すると共に、各分割スキージ体の前半側の
底部接触面を、床面との間に隙間を持たせるように切欠
形成すること。
分割スキージ体を、各々が独立して作動するように可撓
性のある膜体で相互に連結すること。
膜体の左右両側縁に、ケース体の左右両側縁に設けた挾
持部内に嵌込で取付ける嵌込縁を連設すると共に、この
膜体の上面には上端を夫々ケース体の天井面に当接する
多数の変形防止ピンを突設すること。
の分割スキージ体を連結する膜体をゴム又は合成樹脂材
を用いて一体成形すること。
の如く作用する。
る床面が例えば目地部を備えたタイル面のように凹凸を
備えた面であったとしても、スキージの移動に従って並
設した各分割スキージ体がタイル面(凸面)に溜った汚
水を吸引したり、この汚水を目地部(凹面)に落したり
する一方、目地部に溜った汚水は、各分割スキージ体の
小さな吸引口が目地部の端に掛かるや否や、風速を上げ
て強力な吸引力で集中的に吸い上げることができるか
ら、目地部を含むタイル面の全面から汚水を確実に吸い
取ることができるものであって、従って、洗浄面に多少
の凹凸があっても汚水を残さずきれいに吸い取ることを
可能にする。
面四角形の筒型に形成した各分割スキージ体を、その1
つの角部がスキージの進行方向に向くように夫々並設し
たため、スキージの移動を比較的少ない抵抗でスムーズ
に行うことができると共に、各分割スキージ体は底面に
段差を持たせてその後半部分で汚水を掻き集めるため、
タイル面(凸面)上の汚水、及び、目地部(凹面)内の
汚水を極めて確実に吸引することを可能にする。
スキージ体は可撓性のある膜体(例えば薄いゴム等)で
連結されているため、夫々が独立して上下作動すること
ができるから、洗浄する床面に多少の凹凸があっても、
各分割スキージ体がこの凹凸に各々追従作動して、汚水
をきれいに吸い取ることを可能にする。
分割スキージ体を連結した膜体をケース体に対して嵌込
み式に構成したから、各分割スキージ体の交換とかメン
テナンス等の諸作業を簡単に行うことができると共に、
膜体の上面に突設した変形防止ピンが膜体の変形を防止
して、各分割スキージ体を安定した状態に保持するた
め、各分割スキージ体による汚水の吸い取りをより確実
に進めることを可能にする。
分割スキージ体と膜体を一体成形するため、複雑な構造
のスキージを比較的低コストにて製造できると共に、同
品質のスキージを大量生産することを可能にする。
(4)で述べた手段によって上述した技術的課題を解決
して、前記従来の技術の問題点を解消することができ
る。
用スキージの実施の形態を、添付した図面と共に詳細に
説明する。
いる床面洗浄機の内部構造を説明した斜視図であって、
図中、1は洗浄機の機体で、1aは運転用のハンドル、
1bと1cは駆動輪と前輪、2はモータ2Mによって回
転して床面を洗浄する回転ブラシ、3と4は機体1内に
搭載した清液又は洗剤液CW用のタンクと汚水DW用の
タンク、5はポンプ5Tの作用によって取入口5aから
取入れた清液又は洗剤液CWを上記の回転ブラシ2に供
給する給液パイプを示す。
に係るスキージであって、機体1の後部に連結されたこ
のスキージ6には、吸引パイプ10を通して汚水タンク
4内に作用するブロアー10Tの吸引力が、先端口9a
よりバキュームホース9を通して及んでいて、この吸引
力で回転ブラシ2の洗浄回転によって床面上に残った汚
水を、上記バキュームホース9を通して汚水タンク4内
に吸引回収するように構成されており、更に、上述した
吸引パイプ10の上端にはフロート弁付きの吸引口10
aが設けられている。
に連結する連結板、6aはスキージ6を構成するケース
体で、このケース体6aの上面中央に突設した通気口8
に上記バキュームホース9の下端口が接続されていて、
ブロアー10Tの吸引力をこのケース体6aの内部に及
ぼす仕組に成っている。
少し長目に形成したスキージ6の一側半分を底面側から
見た底面図、図3は図2のX−X線に沿った断面図を示
したものであって、これ等の図面に於いて、6a1,6
a1は下側に折り曲げたケース体6aの前後両側縁を夫
々内側に屈曲して構成した前後の挾持部、6Y…は断面
四角形の筒型に形成した分割スキージ体、6X…と6Z
…は同じく断面三角形の筒型に形成した分割スキージ
体、6Hはこれ等多数の分割スキージ体6Y…,6X
…,6Z…を、各々が独立して作動するように並べた状
態で連結した可撓性のある膜体で、この膜体としては例
えば薄いゴム材が使用される。
角形の各分割スキージ体6Y…は、図2に示すようにそ
の1つの角部をスキージ6の進行方向(符号Fで示した
矢印方向)に向けた状態で略千鳥格子状に配列され、更
に、断面三角形の各分割スキージ体6X…と6Z…は、
同じく図2に示すように上記断面四角形の各分割スキー
ジ体6Y…の前後を挟むようにその両側に配列されてい
て、スキージ6の進行時にいずれかの分割スキージ体6
X,6Y,6Zが必ず洗浄面上を移動するように構成さ
れている。
縁に一体形成した肉厚構造の嵌込縁で、上記の如く各分
割スキージ体6X…,6Y…,6Z…を連結した膜体6
Hは、この嵌込縁6Ha,6Haを図3に示すように上
記ケース体6aの前後に形成した挾持部6a1,6a1
内に嵌込むことによって、ケース体6aの内部に各分割
スキージ体6X…,6Y…,6Z…を図2の如く並べた
状態で取付けられ、また、各嵌込縁6Ha,6Haはそ
の弾性を利用して各挾持部6a1,6a1内より自由に
取外せる仕組に成っている。
Y,6Zは、その各上端口6Xb,6Yb,6Zbを、
いずれもケース体6aの内部天井面に向けて開口して、
バキュームホース9より通気口8を通してケース体6a
内に作用するブロアー10Tの吸引力を、各分割スキー
ジ体6X,6Y,6Zの内部を通してその各下端口6X
a,6Ya,6Zaに及ぼす仕組に成っており、更に、
中央部の断面四角形に形成した各分割スキージ体6Yの
下端口6Yaは、スキージ6が矢印Fの方向に前進移動
する時に、その後半部分が床面上の汚水を掻き集めるこ
とができるように、図3乃至図5に示す如く各前半部分
を切欠して床面との間に隙間(0.5〜1mm程度の段
差)をあけるように構成されている。
Yaに切欠形成された隙間は、この分割スキージ体6Y
…が図5の右側の図に示す状態、即ち、下端口6Yaの
全体がタイルTの上面に完全に位置してほぼ密閉状態と
なり、吸引風速が著しく低下した時でも、タイルT面の
汚水を僅かでも吸引できるようにするためのものであっ
て、この隙間から吸込むことのできない残余の汚水は、
スキージ6の矢印F方向への前進に従って分割スキージ
体6Y…の前縁に押されて目地部M内に落し込まれる仕
組に成っている。
Yに並設した前部側の断面三角形の各分割スキージ体6
Xは、図3並びに図5に示すようにタイルT面上の汚水
を内部に吸引できるように下端口6Xaの前縁側を切欠
して隙間をあけており、更に、後部側の断面三角形の分
割スキージ体6Zは、同じく図示の如くその下端口6Z
aの後縁部に汚水を掻き寄せる(カッパク)ための舌片
を突設した構造に成っている。
スキージ体6X,6Y,6Zが形成されていない上面部
分に突設した多数の変形防止ピンであって、これ等各ピ
ン6R…の上端がケース体6aの天井面に接して膜体6
Hの変形を防止し、各分割スキージ体6X,6Y,6Z
を安定した状態で保持する仕組に成っている。
キージ体6YがタイルTの上面に完全に乗って弱い吸引
力で汚水DWを吸引する一方、前後の分割スキージ体6
X,6Zの一部が目地部Mに掛って強力な吸引力を発揮
している状態を示し、また、左側の図は中央の分割スキ
ージ体6Yの一部が目地部Mに掛って強力な吸引力を発
揮する一方、前後の分割スキージ体6X,6Zがタイル
T…の上面に乗って、弱い吸引力で汚水DWを吸引して
いる状態を示している。
スキージ体6X,6Y,6Zと膜体6H、並びに、各変
形防止ピン6R…の全てがゴム又は合成樹脂材を用いて
一体成形されているが、その成形方法は任意とする。
ってケース体6aの後部に取付けたカバー体で、14は
車軸14aを用いてこのカバー体11内に回転自在に取
付けたスキージ6のガイド用車輪を示す。
述べた如き構成であるから、機体1の移動に従って、回
転ブラシ2による洗浄後の汚水DWをスキージ6がタイ
ルT等を含む床面から吸い取って、汚水タンク4に回収
することができるのであるが、本発明では特に、スキー
ジ6の吸引面側を夫々独立した多数の分割スキージ体6
X…,6Y…,6Z…で構成し、且つ、これ等の各分割
スキージ体6X,6Y,6Zを可撓性のある膜体6Hで
連結しているため、目地部Mを備えるタイルT…のよう
に凹凸のある床面の場合も、各分割スキージ体6X,6
Y,6Zをこれ等の凹凸面に追従して上下作動させて、
汚水DWを残さずきれいに吸い取ることができる。
ージ体6Y…を、その1つの角部がスキージ6の進行方
向Fに向くように夫々並設し、而かも、下端口6Yaに
段差を持たせて後半部分で汚水DWを掻き集めるように
構成したから、床面上の汚水DWを比較的少い抵抗で効
果的に吸い取ることができると共に、各タイルT…の目
地部M…に溜った汚水も、各分割スキージ体6X,6
Y,6Zの下端口6Xa,6Ya,6Zaの一部がこの
目地部Mに掛るや否や、吸引風速を上げて強力な吸引力
を集中的に目地部Mに作用するため、目地部M内に溜っ
た汚水DWを確実に吸い取ってタンク4内に回収するこ
とができる。
上述べた如くであるから、洗浄面に多数の凹凸がある床
面であっても、多数の分割スキージ体が夫々上下に独立
作動して凹部に溜った汚水を含めて全てきれいに吸い取
ることができるから、目地部を備えたタイル面のような
多数の凹凸を備えた洗浄面でも、1回の洗浄で筋状の汚
水跡を残すことなく汚水を確実に吸い取ることができる
ものであって、汚水跡を消すために床面洗浄機を往復運
転したり、雑巾掛けしたりする手間を省くことができる
点、並びに、全体を一体成形して製造コストを安くする
ことができる点と相俟って、各種の床面洗浄機に使用し
て洵に好適なものである。
部構造を説明した斜視図である。
図である。
る。
説明した断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 回転ブラシを備えた機体にブロアーの吸
引作用が及ぶスキージを連結し、回転ブラシによって洗
浄した後の汚水をこのスキージで吸い取って回収するよ
うに構成した床面洗浄機に於いて、 上記スキージの汚水吸引面を、上記ブロアーの吸引作用
が及ぶケース体の内底部に、小さな吸引口を下向きに開
口し、且つ、上記の吸引作用がこの吸引口に及ぶように
全体を略筒型に形成した多数の分割スキージ体を並設し
て構成すると共に、上記の各分割スキージ体を断面四角
形の筒型構造に形成して、これ等各分割スキージ体を1
つの角部がスキージの進行方向に向くように並設し、且
つ、各分割スキージ体の前半側の底部接触面を、床面と
の間に隙間を持たせるように切欠形成したことを特徴と
する床面洗浄機用スキージ。 - 【請求項2】 ケース体の内底部に並設し多数の分割ス
キージ体を、各々が独立して作動するように可撓性のあ
る膜体で相互に連結したことを特徴とする請求項1記載
の床面洗浄機用スキージ。 - 【請求項3】 前記多数の分割スキージ体を連結した膜
体の左右両側縁に、ケース体の左右両側縁に設けた挾持
部内に嵌込で取付ける嵌込縁を連設すると共に、この膜
体の上面には上端を夫々ケース体の天井面に当接する多
数の変形防止ピンを突設したことを特徴とする請求項2
に記載の床面洗浄機用スキージ。 - 【請求項4】 前記多数の分割スキージ体と、これ等の
分割スキージ体を連結する膜体をゴム又は合成樹脂材を
用いて一体成形したことを特徴とする請求項1、2又は
3に記載の床面洗浄機用スキージ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP03724396A JP3423521B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 床面洗浄機用スキージ |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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JPH09206260A JPH09206260A (ja) | 1997-08-12 |
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Family
ID=12492190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP03724396A Expired - Fee Related JP3423521B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 床面洗浄機用スキージ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3423521B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
ITPN20080006A1 (it) * | 2008-01-30 | 2009-07-31 | Nilfisk Advance S P A | "macchina lava-asciuga pavimenti perfezionata". |
JP7145040B2 (ja) * | 2018-11-07 | 2022-09-30 | 株式会社マキタ | ロボット集塵機 |
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1996
- 1996-01-31 JP JP03724396A patent/JP3423521B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09206260A (ja) | 1997-08-12 |
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