JP3366209B2 - 床面洗浄機用スキージ - Google Patents

床面洗浄機用スキージ

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JP3366209B2
JP3366209B2 JP03314697A JP3314697A JP3366209B2 JP 3366209 B2 JP3366209 B2 JP 3366209B2 JP 03314697 A JP03314697 A JP 03314697A JP 3314697 A JP3314697 A JP 3314697A JP 3366209 B2 JP3366209 B2 JP 3366209B2
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    • A47L11/40Parts or details of machines not provided for in groups A47L11/02 - A47L11/38, or not restricted to one of these groups, e.g. handles, arrangements of switches, skirts, buffers, levers
    • A47L11/4036Parts or details of the surface treating tools
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    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A47L11/30Floor-scrubbing machines characterised by means for taking-up dirty liquid by suction
    • A47L11/302Floor-scrubbing machines characterised by means for taking-up dirty liquid by suction having rotary tools
    • A47L11/305Floor-scrubbing machines characterised by means for taking-up dirty liquid by suction having rotary tools the tools being disc brushes

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  • Nozzles For Electric Vacuum Cleaners (AREA)
  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行しながら回転
ブラシを回転して床面を洗浄する床面洗浄機(スクラバ
ー)の技術分野に属するものであって、具体的には、回
転ブラシによって洗浄された後に床面に残る汚水を、ブ
ロアーの吸引作用で床面より吸い上げて回収するスキー
ジの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の床面洗浄機は、洗浄後の汚水を吸
い取るスキージとして、例えば実開平6−38848号
公報、同6−79454号公報或は同6−58853号
公報に見られるように、前後2枚の可撓性ブレードを間
隔をあけて平行に対向させた構造のスキージを用いてい
た。
【0003】図17は上記従来のスキージの構造を示し
たものであって、図中、SKはブロアーの吸引作用が及
ぶケース体で、SXはその吸引口、Ra,Rbはこのケ
ース体SKの前部と後部の内側に間隔をあけて取付けた
前後の可撓性ブレード(ゴム板)で、FはタイルTによ
って構成した床面、Mはこれ等各タイルT…の目地部を
示す。
【0004】以上の如く構成したスキージは、洗浄する
床面Fが図示のように目地部Mを有するタイルT…であ
る場合に、可撓性ブレードRa,Rbが目地部Mに掛か
ると、目地部Mの部分から空気を余分に吸込んでしまっ
て吸引風速を低下させてしまうため、目地部Mに溜った
汚水を吸引できない問題があった。
【0005】更に上記の如く構成したスキージは、比較
的肉厚のゴム板を用いてに構成した前後2枚の可撓性ブ
レードRa,Rbで汚水を床面から掻き取るため、洗浄
する床面Fが図17に示したように目地部Mを有するタ
イルT…の如き凹凸面である場合には、この凹凸面に可
撓性ブレードRa,Rbが充分に追従することができ
ず、その結果、可撓性ブレードRa,Rbと床面の間に
隙間が生じて洗浄面に吸引しきれない汚水が残ったり、
洗浄面に汚水による筋状の洗浄跡が残ってしまう問題が
あった。
【0006】そこで、前部と後部の可撓性ブレードR
a,Rbの間隔を狭めることにより、吸引風速を早くし
て汚水の吸引力を高めることが考えられた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際にはスキ
ージがタイルTの目地部Mの部分を通過する時間は極め
て短く、況して、前後の可撓性ブレードRa,Rbの間
隔を狭くしたスキージの場合は、通過時間が益々短くな
ってしまい、目地部M内に溜った汚水を吸引気流によっ
て加速してスキージ側に吸引することは殆ど不可能にな
ってしまうため、汚水の回収率が悪くなって1回の吸引
では汚水を確実に吸い取ることができない問題があっ
た。
【0008】従って本発明の技術的課題は、汚水を吸引
するのに充分な吸引風速と通過時間を与えて、床面上に
溜った汚水は元より、タイルの目地部等の内部に溜った
汚水も、確実に吸い取ることができるように工夫した床
面洗浄機用のスキージを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0010】横に細長く形成したカバー体の前後に2枚
の可撓性ブレードを間隔をあけて並設し、これ等前後の
可撓性ブレードの間にブロアーの吸引力を及ぼすことに
より、可撓性ブレードによって掻き集められた洗浄汚水
を床面から吸い取って回収するように構成した床面洗浄
機であって、
【0011】(1) 前部側可撓性ブレードの下側部を
後部側可撓性ブレードの方向に水平に屈曲して接触面を
構成し、更に、その先端部側を後部側可撓性ブレードと
の間に狭い対向間隔をあけた状態で立ち上げ屈曲して上
記のカバー体側に固定することにより、カバー体の下側
に上記ブロアーの吸引力が及ぶ吸引室を構成する一方、
上記水平に屈曲した接触面の底面には前後方向に複数本
のガイド溝を凹設し、上記立ち上げ部分の面には、上記
の吸引室と上記後部側可撓性ブレードとの対向間隔の間
を連通する汚水吸引穴を穿設すること。(請求項1)
【0012】(2) カバー体の中央部分にブロアーの
吸引力が集中的に及ぶ通気口を設ける一方、前部側可撓
性ブレードの接触面の底面に凹設した各ガイド溝を夫々
中央部に向けて傾斜して設け、これ等各ガイド溝の根端
口を前部側可撓性ブレードの立ち上げ部分に穿設した汚
水吸引穴に向けて開口すること。(請求項2)
【0013】(3) カバー体の中央部分にブロアーの
吸引力が及ぶ通気口を設ける一方、前部側可撓性ブレー
ドの立ち上げ部の中央部分に汚水吸引穴を穿設し、且
つ、前部側可撓性ブレードの接触面の底面に凹設した複
数のガイド溝を夫々中央部に向けて傾斜して設けると共
に、前部側可撓性ブレードの立ち上げ部の外側面には、
中央部分に穿設した汚水吸引穴にその先端口を開口した
収集溝を横長に凹設して、上記各ガイド溝の根端口をこ
の収集溝又は上記汚水吸引穴のいずれかに開口するこ
と。(請求項3)
【0014】(4) 前部側可撓性ブレードの接触面の
底面に凹設した各ガイド溝を、先端口側の溝幅を広く、
根端口側の溝幅を狭く構成すること。(請求項4)
【0015】(5) 前部側可撓性ブレードの接触面の
底面に凹設した各ガイド溝を、その断面積が同じになる
ように溝幅を広く形成した先端口側を浅く、溝幅を狭く
形成した根端口側を深く構成すること。(請求項5)
【0016】(6) 前部側可撓性ブレードの下側部を
後部側可撓性ブレードの方向に水平に屈曲して接触面を
構成し、更に、その先端部側を後部側可撓性ブレードと
の間に狭い対向間隔をあけた状態で立ち上げ屈曲して上
記のカバー体側に固定することにより、カバー体の下側
に上記ブロアーの吸引力が及ぶ吸引室を構成する一方、
上記水平に屈曲した接触面の底面には前後方向に複数本
のガイド突条を並べて凸設し、上記立ち上げ部分の面に
は、上記の吸引室と上記後部側可撓性ブレードとの対向
間隔の間を連通する汚水吸引穴を穿設すること。(請求
項6)
【0017】(7) カバー体の中央部分にブロアーの
吸引力が集中的に及ぶ通気口を設ける一方、前部側可撓
性ブレードの接触面の底面に並べて凸設した各ガイド突
条を夫々中央部に向けて傾斜して設け、これ等各ガイド
突条の根端部の間隔を前部側可撓性ブレードの立ち上げ
部分に穿設した汚水吸引穴に向けて開口すること。(請
求項7)
【0018】(8) 前部側可撓性ブレードの下側部を
後部側可撓性ブレードの方向に水平に屈曲して接触面を
構成し、更に、その先端部側を後部側可撓性ブレードと
の間に狭い対向間隔をあけた状態で立ち上げ屈曲して上
記のカバー体側に固定することにより、カバー体の下側
に上記ブロアーの吸引力が及ぶ吸引室を構成する一方、
上記水平に屈曲した接触面の底面には多数の突子を夫々
前後左右に間隔をあけて並設し、上記立ち上げ部分の面
には、上記の吸引室と上記後部側可撓性ブレードとの対
向間隔の間を連通する汚水吸引穴を穿設すること。(請
求項8)
【0019】(9) 前部側可撓性ブレードの水平に屈
曲した接触面に多数並設する各突子を、夫々床面に向け
て突出することによって構成すること。(請求項9)
【0020】(10) 前部側可撓性ブレードの水平に
屈曲した接触面に多数並設する各突子を、夫々突子とな
る面を残してそれ以外の接触面を窪ませることによって
構成すること。(請求項10)
【0021】(11) 前部側可撓性ブレードの下側部
を水平屈曲及び立ち上げ屈曲することにより構成した吸
引室の内部に、ブロアーの吸引力を立ち上げ部の中央部
分に穿設した汚水吸引穴に向けてガイドするガイド板を
設けること。(請求項11)
【0022】 上記(1)で述べた請求項1に係る手
段によれば、ブロアーの吸引力が吸引室を通って汚水吸
引穴から対向間隔を狭く造った前部側可撓性ブレードの
立ち上げ部分と後部側可撓性ブレードの間に作用するた
め、吸引風速を早めて吸引力を高めることができると共
に、前部側可撓性ブレードの水平に屈曲した接触面の底
面が幅広く床面側に接触してシール性を高めるため、汚
水との接触時間を長く保って、各ガイド溝を通して上記
後部側可撓性ブレードと前部側可撓性ブレードの立ち上
げ部との狭い間隔内に汚水を確実に吸引させることがで
きるものであって、タイルの目地等に溜った汚水も1回
の吸引操作で容易に吸い取ることを可能にする。
【0023】 上記(2)で述べた請求項2係る手段
によれば、カバー体の中央部に向けて傾斜させて設けた
各ガイド溝に沿わせて、床面上の汚水をカバー体の中央
部に設けた吸込口に向けて各々集中的に吸引ガイドする
ことができるため、前部側可撓性ブレードの立ち上げ部
分に設けた汚水吸引穴を通して汚水を効率良く吸引回収
することを可能にする。
【0024】 上記(3)で述べた請求項3に係る手
段によれば、カバー体の中央部分に設けた通気口を通し
て、前部側可撓性ブレードの立ち上げ部の中央に設けた
汚水吸引穴にブロアーの吸引力を集中させ、且つ、前部
側可撓性ブレードの接触面の底面に傾斜して設けた各ガ
イド溝によって、床面の汚水が上記中央の汚水吸引穴に
向けて集中的に吸引されるため、この強力な吸引作用に
よってタイルの目地部を含む床面上の汚水を全て確実に
吸引することを可能にする。
【0025】 上記(4)で述べた請求項4に係る手
段によれば、床面に接する前部側可撓性ブレードの接触
面の底面に凹設したガイド溝が、先端口側の溝幅を広く
して汚水が流入しやすい形状に造られているため、汚水
中のゴミや毛等がガイド溝の先端口に引掛って塞いでし
まうことがなく、これ等ゴミや毛を直ちに汚水吸引穴側
に吸込んで汚水と一緒に吸引することを可能にする。
【0026】 上記(5)で述べた請求項5に係る手
段によれば、床面に接する前部側可撓性ブレードの接触
面の底面に凹設したガイド溝を、溝幅を広く形成した先
端口側を浅く、溝幅を狭くした根端口側を深く形成し
て、各ガイド溝の断面積の全体を先端口と根端口を含め
て同じに成るように構成したから、各ガイド溝内を流れ
る汚水の流速を入口し出口で同じにして、吸引抵抗を増
加させずに吸引効率を高めることを可能にする。
【0027】 上記(6)で述べた請求項6に係る手
段によれば、上記の項で述べたのと同様に、ブロアー
による吸引風速を早めて吸引力を高めることができると
共に、各ガイド突条にガイドされた状態で、汚水を後部
側可撓性ブレードと前部側可撓性ブレードの立ち上げ部
との狭い間隔内に確実に吸引することを可能にする。
【0028】 上記(7)で述べた請求項7に係る手
段によれば、上記の項で述べたのと同様に、傾斜した
各ガイド突条に沿わせて汚水を吸込口に向けて集中的に
吸引させて回収することを可能にする。
【0029】 上記(8)で述べた請求項8に係る手
段によれば、上記及びの各項で述べたのと同様に、
ブロアーによる吸引風速を早めて吸引力を高めることが
できると共に、多数並設した各突子の間を通して、汚水
を後部側可撓性ブレードと前部側可撓性ブレードの立ち
上げ部との狭い間隔内に確実に吸引することを可能にす
る。
【0030】 上記(9)と(10)で述べた請求項
9、10に係る各手段によれば、前部側可撓性ブレード
の水平に屈曲した接触面に、前後左右に汚水流通用の間
隔をあけた状態で多数の突子を並べて突設して、これ等
各突子の先端面を床面側に直接接触させることにより、
シール性を高めて各突子の間隔内を通して汚水を確実に
吸引させることを可能にする。
【0031】上記(11)で述べた請求項11に係る手
段によれば、吸引室の内部に作用するブロアーの吸引力
を、ガイド板が前部側可撓性ブレードの立ち上げ部に設
けた汚水吸引穴に集中的にガイドするため、後部側可撓
性ブレードと立ち上げ部との狭い間隔内に極めて強力な
吸引作用を集中的に及ぼして、吸引風速を早くして吸引
能力を大幅に向上させることを可能にする。
【0032】以上の如くであるから、上記(1)〜(1
1)で述べた各手段によって上述した技術的課題を解決
して、前記従来の技術の問題点を解消することができ
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る床面洗浄機
用スキージの実施の形態を、添付した図面と共に詳細に
説明する。
【0034】図1は本発明に係るスキージが実施されて
いる床面洗浄機の内部構造を説明した斜視図であって、
図中、1は洗浄機の機体で、1aは運転用のハンドル、
1bと1cは駆動輪と前輪、2はモータ2Mによって回
転して床面を洗浄する回転ブラシ、3と4は機体1内に
搭載した清液又は洗剤液CW用のタンクと汚水DW用の
タンク、5はポンプ5Tの作用によって取入口5aから
取入れた清液又は洗剤液CWを上記の回転ブラシ2に供
給する給液パイプを示す。
【0035】また、符号6で全体的に示したのは本発明
に係るスキージであって、機体1の後部に連結されたこ
のスキージ6には、吸引パイプ10を通して汚水タンク
4内に作用するブロアー10Tの吸引力が、先端口9a
よりバキュームホース9を通して及んでいて、この吸引
力で回転ブラシ2の洗浄回転によって床面上に残った汚
水を、上記バキュームホース9を通して汚水タンク4内
に吸引回収するように構成されており、更に、上述した
吸引パイプ10の上端にはフロート弁付きの吸引口10
aが設けられている。
【0036】更に図中、7はスキージ6を機体1の後部
に連結する連結板、6Zはスキージ6を構成する横長の
ケース体で、このケース体6Zの上面中央に突設した通
気筒8に上記バキュームホース9の下端口が接続されて
いて、ブロアー10Tの吸引力をこのケース体6Zの内
部に及ぼす仕組に成っている。
【0037】図2は、上記機体1の横幅よりも少し長目
に形成したスキージ6の全体を示した平面図、図3は図
2のA−A線に沿った拡大断面図を示したものであっ
て、これ等の図面に於いて、8Tは上記通気筒8の内部
に設けた吸引エアーの通気口、8a,8bは通気筒8の
根端部に一体形成した前後のホルダーで、6Xと6Yは
上端部に設けた保持部6Xa,6Yaをこれ等前後のホ
ルダー8a,8bと上記ケース体6Zの前後のカバーと
の間に挾持することによって、ケース体6Zの内部下側
に前後に間隔をあけて取付けた前部側と後部側の2枚の
可撓性ブレード(ゴム板)を示す。
【0038】上述した前後2枚の可撓性ブレード6X,
6Yのうち、後部側の可撓性ブレード6Yは従前通りの
一般的な形状を成しているが、前部側可撓性ブレード6
Xは、図3に示した断面図に示すようにその下側部を一
旦後部側可撓性ブレード6Yの方向に水平に屈曲して、
床面に対して幅広く接触する接触面6Mを形成した後、
この接触面6Mの先端側を後部側可撓性ブレード6Yと
の間に狭い対向間隔12をあけた状態で立ち上げ屈曲し
て立ち上げ部6Nを設け、更に、この立ち上げ部6Nの
先端側に連設した保持部6Xbを、上述した通気筒8の
ホルダー8bと後部側可撓性ブレード6Yの保持部6Y
aとの間に挟み込むことによって、ケース体6Zの内部
下側に上記の通気口8Tに連通する吸引室6Hを構成す
る特殊形状に造られている。
【0039】図4は上述した特殊な前部側可撓性ブレー
ド6Xの展開図であって、請求項1と2に係るスキージ
6の構成を明らかにしたこの図4と前述した図3に於い
て、6Xcは上記立ち上げ部6Nの部分に横長に穿設し
た汚水吸引穴、6E,6Eは吸引室6Hの左右の口を塞
ぐ蓋板、6T…は上記接触面6Mの底面に横方向に間隔
をあけた状態で前後方向に凹設した多数本のガイド溝、
6Ta…と6Tb…はこれ等各ガイド溝6T…の先端口
と根端口であって、各根端口6Tb…は上述した汚水吸
引穴6Xcに開口されており、また、各ガイド溝6T…
の全体は、夫々汚水吸引穴6Xcの中央部に向けた状態
で傾斜して設けられている。
【0040】従って、以上の如く構成した本発明の請求
項1に係る床面洗浄機用スキージによれば、バキューム
ホース9を通して通気筒8の通気口8Tを通して吸引室
6H内に及ぼされたブロアー10Tの吸引力は、更に汚
水吸引穴6Xcを通って立ち上げ部6Nと後部側可撓性
ブレード6Yとの狭い間隔12内に及ぶため、吸引風速
が早くて極めて強力な吸引作用を床面F側に及ぼすこと
ができる。
【0041】また、床面Fとの接触幅を広く取った前部
側可撓性ブレード6Xの接触面6Mには、その後端口6
Tbを上記の汚水吸引穴6Xcに開口した多数本のガイ
ド溝6T…が凹設されているため、図2と図3に於いて
床面F上を夫々矢印方向に前進するスキージ6は、床面
F上の汚水と接触する吸引時間を充分に確保しつつ、そ
の汚水を各ガイド溝6T…に沿わせて後部側可撓性ブレ
ード6Yと立ち上げ部6Nとの狭い間隔12に向けてガ
イドし、且つ、この間隔12に作用しているブロアー5
Tの強力な吸引力によって、汚水吸引穴6Xc及び吸引
室6Hを通して通気口8Tから汚水タンク4側に回収す
ることができる。
【0042】更に、本発明の請求項2に係る床面洗浄機
用スキージによれば、上記接触面6Mの底面に凹設する
各ガイド溝6T…が、図4に示すように中央部に向けて
夫々傾斜した状態に設けられているため、底面F上の汚
水をこれ等各ガイド溝6T…によってスキージ6の中央
部の方向、即ち、ブロアー5Tの吸引力が及ぶ中央の通
気口8Tの方向にガイドするため、汚水を集中的に効率
良く吸引することができる。
【0043】図5は、本発明の請求項4に係るスキージ
6に用いる前部側可撓性ブレード6Xの構成を説明した
展開図で、図6は同じく請求項6に係るスキージ6に用
いる前部側可撓性ブレード6Xの要部を拡大した斜視図
であって、各図に於いて接触面6Mの底面に凹設したガ
イド溝6T…は、いずれも先端口6Tc側の溝幅を広
く、根端口側の溝幅を狭くした略三角形状に形成されて
いて、床面F上の汚水が先端口6Tc側から流入しやす
く構成すると共に、先端口6Tcにゴミや毛等が引掛っ
て塞がないように工夫されている。
【0044】また、上記の各ガイド溝6T…は、図6に
示すように溝幅を広く構成した先端口6Tc側を浅く、
反対に溝幅を狭く構成した根端口6Td側を深く形成し
て、各ガイド溝6Tの断面積の全体が同じに成るように
構成することにより、各ガイド溝6Tの内部を流れる汚
水の流速を入口と出口で同じにして、吸引抵抗を増加さ
せずに吸引効率を高めるように工夫されている。
【0045】図7と図8は本発明の請求項11に係るス
キージ6の構成を説明した平面図と、そのB−B線に沿
った拡大断面図であり、更に図9はこのスキージ6に用
いる前部側可撓性ブレード6Xの構成を説明した展開図
であって、この請求項11に係る発明では、前部側可撓
性ブレード6Xの中央部分に汚水吸引穴6Xeを横長に
穿設し、この吸引穴6Xeと、吸引穴6Xeの左右両側
に連続するように横長に凹設した収集溝6Xf,6Xf
の夫々に、上記接触面6Mに中央部に向けた状態で傾斜
させて凹設した各ガイド溝6T…の各根端口6Tb…を
開口することにより、各ガイド溝6T…に沿って床面F
上の汚水が中央部の汚水吸引穴6Xeに向けて集中的に
吸引されるように構成されている。
【0046】更に、図8に示すように上述した前部側可
撓性ブレード6Xによって構成される吸引室6Hの内部
には、上述した通気口8Tを通して吸引室6Hの内部に
作用されるブロアー5Tの吸引力を、上記中央部に設け
た汚水吸引穴6Xeに向けて集中的にガイドするガイド
板11が設けられていて、この汚水吸引穴6Xe(実際
には図8の如くその内側面縁にシール11aが嵌込まれ
ている)を通して上述した後部側可撓性ブレード6Yと
の狭い間隔12に向けて強力な吸引作用を及ぼす仕組に
成っている。
【0047】尚、図3乃至図5、及び、図8乃至図10
では、上述した各汚水吸引穴6Xc,6Xeを、いずれ
も前部側可撓性ブレード6Xの立ち上げ部6Nの中間位
置、即ち、床面Fから少し上方に離れた位置に設けてい
るが、これを床面Fの近く又は床面に接する位置、或
は、図示のものより床面Fから離れた上側位置に設けて
もよく、その選択は任意とする。
【0048】図10は本発明の請求項4と5に係るスキ
ージ6の構成を説明した前部側可撓性ブレード6Xの展
開図であって、具体的な構成は前述した図5及び図6の
説明と同一であるから、その説明は省略する。
【0049】また、図1に於いて6V,6Vはカバー体
6Zの上面の左右に夫々突設した支持軸6Va,6Va
に回動自在に軸支したガイド車輪用カバーで、6W,6
Wはこれ等各カバー6V,6Vに取付けたスキージ6用
のガイド車輪を示し、更に、図7に於いて6Ye,6Y
eはカバー体6Zの左右両端口から突出した上記後部側
可撓性ブレード6Yの外端部を示す。
【0050】次に、図11と図14は、本発明の請求項
6と7に係るスキージ6の構成を説明した拡大断面図
と、前部側可撓性ブレード6Xの展開図を示したもので
あって、ここでは前記図3及び図4に示したガイド溝6
Tに代えて、上記前部側可撓性ブレード6Xの底部接触
面6Mに、複数本の細長いガイド突条6L…を横方向に
間隔をあけた状態で、且つ、夫々が汚水吸引穴6Xcの
中央部に向けて傾斜させて並設した構成に成っていて、
これ等各ガイド突条6L…にガイドされて床面F上の汚
水が汚水吸引穴6Xcの中央部に向けて集中的に吸引さ
れる仕組に成っている。
【0051】更に、図12と図15は、本発明の請求項
8と9に係るスキージ6の構成を説明した拡大断面図
と、前部側可撓性ブレード6Xの展開図を示したもので
あって、ここでは上述したガイド溝6T或はガイド突条
6Lに代えて、上記前部側可撓性ブレード6Xの底部接
触面6Mに、多数の突子6P…を前後左右に間隔をあけ
た状態で並べて突設した構成に成っていて、これ等各突
子6P…の間隔を通って床面F上の汚水が汚水吸引穴6
Xcに向けて吸引される仕組に成っている。
【0052】図13と図16は、本発明の請求項8と1
0に係るスキージ6の構成を説明した拡大断面図と、前
部側可撓性ブレード6Xの展開図を示したものであっ
て、その構造は上記図12と図15に示したものと略同
一であって、相違点は、前部側可撓性ブレード6Xの底
部接触面6Mに、多数の突子6R…をその周辺を窪ます
(凹設)することによって、前後左右に間隔をあけた状
態で突出形成する点にある。
【0053】尚、図11乃至図13に於いて、夫々符号
11で示されている仮想線で現わした部材は、ブロアー
5Tの吸引力を汚水吸引穴6Xcに向けて集中的にガイ
ドするガイド板であって、ここれは前記図8に示したも
のと同一の部材で、同一の作用を発揮する。
【0054】
【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係る床面洗
浄機用スキージによれば、前後の可撓性ブレードの対向
間隔を狭くしてブロアーによる吸引作用を強力にする一
方、前部側可撓性ブレードによる床面(汚水)への接触
時間を充分に確保し、且つ、床面に対するシール性も高
めた点で、床面に対して極めて強力な吸引作用を比較的
長い時間に渡って及ぼすことができるため、通常の床面
上の汚水を元より、タイルの目地部等に溜った汚水も1
回の操作で容易に、而かも、確実に吸引できる利点を発
揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスキージを備えた床面洗浄機の内
部構造を透視した状態で示した斜視図である。
【図2】本発明に係る床面洗浄機用スキージの一部断面
平面図である。
【図3】図2のA−A線に沿った拡大断面図である。
【図4】図2に示したスキージに用いる前部側可撓性ブ
レードの構成を示した展開底面図である。
【図5】図2に示したスキージに用いる前部側可撓性ブ
レードの他の例の構成を示した展開底面図である。
【図6】図5に示した前部側可撓性ブレードの要部を拡
大して示した斜視図である。
【図7】本発明に係る床面洗浄機用スキージの他の構成
例を説明した一部断面平面図である。
【図8】図7のB−B線に沿った拡大断面図である。
【図9】図7に示したスキージに使用する前部側可撓性
ブレードの構成を説明した展開底面図である。
【図10】図7に示したスキージに使用する前部側可撓
性ブレードの他の例の構成を説明した展開底面図であ
る。
【図11】本発明に係る床面洗浄機用スキージの他の構
成例を説明した拡大断面図である。
【図12】同じくスキージの他の構成例を説明した拡大
断面図である。
【図13】同じくスキージの他の構成例を説明した拡大
断面図である。
【図14】図11に示したスキージに使用する前部側可
撓性ブレードの構成を示した展開底面図である。
【図15】図12に示したスキージに使用する前部側可
撓性ブレードの構成を示した展開底面図である。
【図16】図13に示したスキージに使用する前部側可
撓性ブレードの構成を示した展開底面図である。
【図17】従来の一般的なスキージの構成を説明した断
面図である。
【符号の説明】
1 床面洗浄機の機体 2 回転ブラシ 5T ブロアー 6 スキージ 6Z カバー体 6X 前部側可撓性ブレード 6M 接触面 6N 立ち上げ部 6T ガイド溝 6L ガイド突条 6P,6R 突子 6Ta 先端口 6Tb 根端口 6Xc,6Xe 汚水吸引穴 6Xf 収集溝 6H 吸引室 8T 通気口 11 ガイド板 12 狭い間隔 F 床面

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横に細長く形成したカバー体の前後に2
    枚の可撓性ブレードを間隔をあけて並設し、これ等前後
    の可撓性ブレードの間にブロアーの吸引力を及ぼすこと
    により、可撓性ブレードによって掻き集められた洗浄汚
    水を床面から吸い取って回収するように構成した床面洗
    浄機であって、 前部側可撓性ブレードの下側部を後部側可撓性ブレード
    の方向に水平に屈曲して接触面を構成し、更に、その先
    端部側を後部側可撓性ブレードとの間に狭い対向間隔を
    あけた状態で立ち上げ屈曲して上記のカバー体側に固定
    することにより、カバー体の下側に上記ブロアーの吸引
    力が及ぶ吸引室を構成する一方、上記水平に屈曲した接
    触面の底面には前後方向に複数本のガイド溝を凹設し、
    上記立ち上げ部分の面には、上記の吸引室と上記後部側
    可撓性ブレードとの対向間隔の間を連通する汚水吸引穴
    を穿設したことを特徴とする床面洗浄機用スキージ。
  2. 【請求項2】 カバー体の中央部分にブロアーの吸引力
    が集中的に及ぶ通気口を設ける一方、前部側可撓性ブレ
    ードの接触面の底面に凹設した各ガイド溝を夫々中央部
    に向けて傾斜して設け、これ等各ガイド溝の根端口を前
    部側可撓性ブレードの立ち上げ部分に穿設した汚水吸引
    穴に向けて開口したことを特徴とする請求項1記載の床
    面洗浄機用スキージ。
  3. 【請求項3】 カバー体の中央部分にブロアーの吸引力
    が及ぶ通気口を設ける一方、前部側可撓性ブレードの立
    ち上げ部の中央部分に汚水吸引穴を穿設し、且つ、前部
    側可撓性ブレードの接触面の底面に凹設した複数のガイ
    ド溝を夫々中央部に向けて傾斜して設けると共に、前部
    側可撓性ブレードの立ち上げ部の外側面には、中央部分
    に穿設した汚水吸引穴にその先端口を開口した収集溝を
    横長に凹設して、上記各ガイド溝の根端口をこの収集溝
    又は上記汚水吸引穴のいずれかに開口したことを特徴と
    する請求項1、2又は3記載の床面洗浄機用スキージ。
  4. 【請求項4】 前部側可撓性ブレードの接触面の底面に
    凹設した各ガイド溝を、先端口側の溝幅を広く、根端口
    側の溝幅を狭く構成したことを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の床面洗浄機用スキージ。
  5. 【請求項5】 前部側可撓性ブレードの接触面の底面に
    凹設した各ガイド溝を、その断面積が同じになるように
    溝幅を広く形成した先端口側を浅く、溝幅を狭く形成し
    た根端口側を深く構成したことを特徴とする請求項4記
    載の床面洗浄機用スキージ。
  6. 【請求項6】 横に細長く形成したカバー体の前後に2
    枚の可撓性ブレードを間隔をあけて並設し、これ等前後
    の可撓性ブレードの間にブロアーの吸引力を及ぼすこと
    により、可撓性ブレードによって掻き集められた洗浄汚
    水を床面から吸い取って回収するように構成した床面洗
    浄機であって、 前部側可撓性ブレードの下側部を後部側可撓性ブレード
    の方向に水平に屈曲して接触面を構成し、更に、その先
    端部側を後部側可撓性ブレードとの間に狭い対向間隔を
    あけた状態で立ち上げ屈曲して上記のカバー体側に固定
    することにより、カバー体の下側に上記ブロアーの吸引
    力が及ぶ吸引室を構成する一方、上記水平に屈曲した接
    触面の底面には前後方向に複数本のガイド突条を並べて
    凸設し、上記立ち上げ部分の面には、上記の吸引室と上
    記後部側可撓性ブレードとの対向間隔の間を連通する汚
    水吸引穴を穿設したことを特徴とする床面洗浄機用スキ
    ージ。
  7. 【請求項7】 カバー体の中央部分にブロアーの吸引力
    が集中的に及ぶ通気口を設ける一方、前部側可撓性ブレ
    ードの接触面の底面に並べて凸設した各ガイド突条を夫
    々中央部に向けて傾斜して設け、これ等各ガイド突条の
    根端部の間隔を前部側可撓性ブレードの立ち上げ部分に
    穿設した汚水吸引穴に向けて開口したことを特徴とする
    請求項6記載の床面洗浄機用スキージ。
  8. 【請求項8】 横に細長く形成したカバー体の前後に2
    枚の可撓性ブレードを間隔をあけて並設し、これ等前後
    の可撓性ブレードの間にブロアーの吸引力を及ぼすこと
    により、可撓性ブレードによって掻き集められた洗浄汚
    水を床面から吸い取って回収するように構成した床面洗
    浄機であって、 前部側可撓性ブレードの下側部を後部側可撓性ブレード
    の方向に水平に屈曲して接触面を構成し、更に、その先
    端部側を後部側可撓性ブレードとの間に狭い対向間隔を
    あけた状態で立ち上げ屈曲して上記のカバー体側に固定
    することにより、カバー体の下側に上記ブロアーの吸引
    力が及ぶ吸引室を構成する一方、上記水平に屈曲した接
    触面の底面には多数の突子を夫々前後左右に間隔をあけ
    て並設し、上記立ち上げ部分の面には、上記の吸引室と
    上記後部側可撓性ブレードとの対向間隔の間を連通する
    汚水吸引穴を穿設したことを特徴とする床面洗浄機用ス
    キージ。
  9. 【請求項9】 前部側可撓性ブレードの水平に屈曲した
    接触面に多数並設する各突子を、夫々床面に向けて突出
    することによって構成したことを特徴とする請求項8記
    載の床面洗浄機用スキージ。
  10. 【請求項10】 前部側可撓性ブレードの水平に屈曲し
    た接触面に多数並設する各突子を、夫々突子となる面を
    残してそれ以外の接触面を窪ませることによって構成し
    たことを特徴とする請求項8記載の床面洗浄機用スキー
    ジ。
  11. 【請求項11】 前部側可撓性ブレードの下側部を水平
    屈曲及び立ち上げ屈曲することにより構成した吸引室の
    内部に、ブロアーの吸引力を立ち上げ部の中央部分に穿
    設した汚水吸引穴に向けてガイドするガイド板を設けた
    ことを特徴とする請求項1、6又は8記載の床面洗浄機
    用スキージ。
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