JP3297259B2 - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

電気掃除機の吸込口体

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JP3297259B2
JP3297259B2 JP20221395A JP20221395A JP3297259B2 JP 3297259 B2 JP3297259 B2 JP 3297259B2 JP 20221395 A JP20221395 A JP 20221395A JP 20221395 A JP20221395 A JP 20221395A JP 3297259 B2 JP3297259 B2 JP 3297259B2
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律雄 竹本
周平 大本
篤至 森下
郁夫 大島
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Toshiba TEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床面を清掃するため
に回転する回転清掃体を備えた電気掃除機の吸込口体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来,床面や畳での細かな塵の集塵性能
を向上させようとする電気掃除機の吸込口体の構造につ
いては,特開平7−51193号公報が開示されてい
る。
【0003】この公報の床用吸込具においては,床面を
清掃する回転ブラシと思われるアジテータの心となる回
転子の周面に溝が形成され,この溝の中に平板状の突状
帯が設けられている。突状帯は,主体部は可撓材で形成
され,片面側に回転子と平行に延びる多数の突起が形成
されている。突状帯の突起部の反対側には凹溝が設けら
れている。凹溝には,合成繊維及び天然繊維の圧縮材で
構成されるみがき用部材が配置されている。みがき用部
材は,糸により突状帯に縫製されて一体化されている。
みがき用部材の高さは,吸込具本体を床面においたと
き,突状帯が床面より隙間をあけ,みがき用部材が床面
に当接するように構成され,木床上を掃除する場合に
は,突状帯先端より突出したみがき用部材が接触する。
【0004】みがき用部材を軟らかい部材で構成するた
め,被掃除面との接触面積が広くとれて,その表面に良
くなじみ畳の藺草間の塵の除去,床面の掃き出しが向上
し,微細繊維で形成されたカットパイル状の紡績布に比
べ,髪の毛や糸屑の絡みつき防止ができるようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで,電気掃除機
の床用吸込具は,ベッド下のような上下隙間の狭いとこ
ろを掃除するという点で薄型であるのが便利である。従
って,アジテータの心となる回転子は径の細いものが有
利である。
【0006】しかし,従来例のように,突状帯とみがき
用部材とが糸によって縫製されることによって一体化さ
れていると,当然肉厚が厚くなる。突状帯の基部の肉厚
が厚くなると,突状帯を保持する回転子をある程度太く
せざるを得ず,回転子を細径にすることが難しくなる。
【0007】また,回転ブラシが,突状帯とみがき用部
材とが一体になっているだけであると,床面の強力な集
塵のためにみがき用部材だけでは掻き取るための強度が
不十分であるため,突状帯の高さをほぼみがき部材の高
さ近傍まで高くせざるを得ない反面,単位回転数当たり
のみがき部材の払拭面積をあまり広げられないという矛
盾が生ずる。
【0008】木床上を掃除する場合には,突状帯先端よ
り突出したみがき用部材が接触し,じゅうたん等を掃除
するときに,突状帯の片面側に突出する突起によってじ
ゅうたんの表面をたたいて,じゅうたん等の繊維や床面
に散乱している糸屑や毛髪等を掻き取るようになってい
るため,糸屑や毛髪が絡みつき易いという問題は依然と
して残っている。
【0009】本発明の電気掃除機の吸込口体は,このよ
うな問題に着目してなされたものであり,弾性ブレード
のこしの強さの確保と,軟質ブレードによる払拭面積の
拡大,ならびに,床面に対する追従性の良好性を確保
し,さらには吸込口体の薄型化に有利な電気掃除機の吸
込口体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1の電気掃除機の吸込口体は、掃除
機本体からの空気吸引により床面の塵を吸い込む吸込口
体の下面に、水平な回転軸を中心に回転して床面を清掃
する回転清掃体が配設される電気掃除機の吸込口体にお
いて、前記回転清掃体は、周面に長手方向に延びる溝が
複数本形成され,前記吸込口体の左右端部に回転自在に
軸支される心棒を有し、この心棒の複数本の溝に、弾性
を有する弾性ブレードと、この弾性ブレードの回転径よ
り回転径が大きい布製の起毛ブレードとが配置され、こ
の起毛ブレードは少なくとも片面が起毛面とされてお
り、回転清掃体が回転するときに起毛面側が床面を清掃
するように回転することを特徴とする。
【0011】請求項1の電気掃除機の吸込口体によれ
ば、起毛ブレードが布製であるから、じゅうたんなどの
清掃の時に引っかかりにくく、糸屑が絡みにくい。ま
た、糸屑が絡んでも取りやすい。また、起毛ブレードが
布製であることにより、床面の形状に追従しやすく1回
転当たりの起毛ブレードによる払拭面積が広くなり細か
な塵の集塵能力が向上し、畳面などの床面を痛めにく
い。他方、弾性ブレードを起毛ブレードと独立に備えて
いるので、砂礫やガラスや陶磁器の砕片等の重量のある
ようなゴミや、床面に軽く付着しているような汚泥、カ
ビ類なども取りやすい。さらに、フローリングなどの床
面では、弾性ブレードが床面に触れなくとも、起毛ブレ
ードによって床面を清掃できるので、布地による清掃と
同様に、フローリングを傷つけず、細かな塵も吸引する
清掃ができる。また、起毛ブレードの起毛面側が床面を
清掃するので床面をきれいに清掃できる。なお、弾性ブ
レード及び起毛ブレードは着脱可能でもよい。
【0012】本発明の請求項2の電気掃除機の吸込口体
は、前記起毛ブレードは、前記溝に係合固定される基部
と、この基部から立ち上がるとともにその基部に一体的
に形成された布地保持部と、この布地保持部の片面に取
り付けられるとともにその布地保持部から突出した布地
とを有し、 前記布地の左右端が布地保持部から剥離され
るのを防止する突起部を前記布地保持部の両端部に設け
たことを特徴とする
【0013】請求項2の電気掃除機の吸込口体によれ
ば、布地保持部の両端部に設けた突起部により布地の左
右端が布地保持部から剥離されるのが防止される。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】図2は,本発明の電気掃除機の吸
込口体の底面構造を示している。
【0021】符号1は横長の吸込口体であり,この吸込
口体1の前後方向及び左右方向のほぼ中央部に回転管組
立2が上下方向に回転自在に取り付けられている。回転
管組立2には集塵用ファン及び集塵袋を内蔵する掃除機
本体の延長管が接続されるようになっている。回転管組
立2には掃除機本体から給電されるように配線されてい
る。
【0022】吸込口体1は主たる操作方向である前方方
向Frに対して左右に延びる横長の形状である。吸込口
体1は,床面に沿って移動する下ケース3と,この下ケ
ース3の上に取り付けられて吸込口体1のカバーとなる
上ケース4とを有している。下ケース3と上ケース4と
の間には,駆動用動力源となるモーター5と,モータ5
の出力を伝達する動力伝達機構6と,モータ5の回転制
御を行う回路基板7とが格納されている。下ケース3の
全周にはバンパー3aがはめ込んで取り付けられ,下ケ
ース3の前方にはゴムなどの材料からなる薄肉のシール
リップ3bが嵌着されている。上ケース4はバンパー3
aを介して下ケース3に固着されている。
【0023】下ケース3の前後には,左右方向に延び,
ほぼ長方形の平面形状の第1の吸込室8(第1の吸込
溝)と第2の吸込室9(第2の吸込溝)とが,モータ5
を挟んでそれぞれ開口されている。第1の吸込室8及び
第2の吸込室9は,下ケース3を窪ませて半円形断面形
状を有する凹部である。第1吸込室8に第1回転ブラシ
10が配設され,第2吸込室9に第2回転ブラシ11が
配設される。
【0024】第1吸込室8の後壁中央部と,第2吸込室
9の前壁中央部にはそれぞれ第1集塵開口部12,第2
集塵開口部13が形成されている。第1,第2集塵開口
部12,13はブリッジ部14の上方で連通して合流風
路を形成している。第1,第2集塵用開口部12,13
の合流風路部分には,回転管組立2の集塵用開口部2a
が連通している。なお,第1集塵用開口部12は横幅が
長く且つ開口面積が,第2集塵用開口部13より大きく
形成され,第1集塵用開口部12の集塵能力が大きくな
るようになっている。
【0025】第1吸込室8は,第1回転ブラシ10の平
面輪郭形状と相似形状であり,第1回転ブラシ10の回
転領域の平面輪郭形状にほぼ等間隔の隙間を形成するよ
うに大きく形成されている。第1吸込室8の中央部であ
って前壁から後壁にかけては,矩形状の案内開口部8a
が形成されている。案内開口部8aには,上ケース4の
裏面が露呈しており,上ケース4は上方に膨出する半楕
円断面形状を有する。上ケース4には,第1回転ブラシ
10が発生する集塵気流を第1集塵用開口部12に案内
するように,案内開口部8aの周囲を取り囲む案内壁が
形成されている。第1回転室8の前壁部左右には前輪軸
受板部15,15が水平にフランジ状に突出している。
前輪軸受板部15には小さめの前輪16が回転自在に取
り付けられている。前輪16は上ケース4の前端部の損
傷を防止する。第1吸込室8の内壁部で前輪軸受板部1
5の裏側には,図示しない矩形の開口部が開口してい
る。この開口部は,第1回転ブラシ10からの吸引力に
より,下ケース3と上ケース4との間のモータ5及び動
力伝達機構6ならびに回路基板7の放熱を行っている。
【0026】第1回転ブラシ10は,アルミ材を押出成
形してなる心棒18の周囲に,弾性ブレード19を螺旋
状に突出させており,右側Rにギア部20及び軸受部2
0aが設けられ,左側Lに軸受部21が設けられてい
る。ギア部20は動力伝達機構6のギアベルトにより駆
動される。軸受部20aの外形はほぼ正方形状で角が面
取りされ,左側の軸受部21は円形の形状を有してい
る。軸受部20aがほぼ正方形上であることにより,第
1回転ブラシ10の左右が決められ,更に第1回転ブラ
シ10と第2回転ブラシ11との組立間違いの発生を防
止している。
【0027】心棒18の周囲には断面において等角度の
位置に4本の溝22が長手方向に螺旋状に形成されてい
る。螺旋は心棒18の一端から他端まで90°旋回す
る。溝22の奥部の径は太く,溝22の開口部の幅が奥
部より狭く形成され,溝22の奥部に弾性ブレード19
の基部が密着嵌合している。弾性ブレード19と心棒1
8とは一体に固着されているが,取り外し可能であって
も良い。弾性ブレード19は,ポリエチレン,ポリエス
テル,或いはポリ塩化ビニル等のプラスチックエラスト
マ或いはシリコンゴム,ブチルゴム,ブタジェンゴム等
の可撓性のある合成ゴム等の弾性を有する板状のもの
で,表面に長手方向に延びるライン状の突起が形成さ
れ,先端部にビード状の膨らみが形成されている(図1
参照)。
【0028】第2吸込室9は,第2回転ブラシ11の回
転領域の平面輪郭形状に相似形の形状を有し,第2回転
ブラシ11の回転領域から一定の隙間間隔を有するよう
に大きく形成されている。第2吸込室9の中央天井部9
aは左右の天井部より浅い水平形状をしており,吸い込
みにおける気流速度を高めている。
【0029】第2回転ブラシ11は,アルミ材の押出に
より形成した心棒23を有している。図1に示すよう
に、心棒23の周面には,90度間隔で離間して配置さ
れる4本の溝24が心棒23の長手方向延びる方向に螺
旋状に形成されている。螺旋は心棒23の一端から他端
まで90°旋回している。4本の螺旋状の溝24の開口
部は起毛ブレード26が折れ難く耐久性が高められるよ
うに面取りされている。4本の溝24・・・において,
180°で対向した位置関係にある溝には,同じ部材の
ブレードが設けられており,ゴム製の弾性ブレード25
と,軟質ブレードとしての布製の起毛ブレード26とが
90°の角度間隔で交互に起立し,それぞれ固着されて
いる。なお,第1回転ブラシ10の弾性ブレード18
は,弾性ブレード25と同様に形成され,弾性ブレード
25の基部は,溝24の楕円型の膨らみにはめ込み固定
されるように楕円形の断面形状に形成されている。
【0030】心棒23の左端の軸受部23aは円形の形
状を有しており,下ケース3に保持されている。心棒2
3の右側の駆動用のギア23bには駆動力伝達機構のギ
アベルトが掛けられている。心棒23の右端の軸受部2
3cは円形形状を有しており,下ケース3に保持されて
いる。心棒23は床面を掃除するブレードが吸込口体の
内側方向に向かうように回転する。
【0031】図6(b)に示すように、起毛ブレード2
6の基部26aは,溝24の楕円型の膨らみにはめ込み
固定されるように楕円形の断面形状に形成されている。
起毛ブレード26は,ポリエステル製の起毛布を軟質の
ポリ塩化ビニルにて一体成形して形成する。図1に示す
ように、起毛ブレード26の外径は弾性ブレード25の
外径より大きくなっており,フローリングなどの硬質の
床面では起毛ブレードのみ接触するようになっている。
一体成型時には,図6(a),(b)に示すように,相
対向する一対の金型の例えば固定側27に,起毛ブレー
ド26の布地28の左右端より少し大きく,半楕円型断
面のキャビティ29を形成し,他方の可動金型30に布
地28の左右端より少し大きく,キャビティ29よりや
や浅い半楕円型のキャビティ31を形成する。固定金型
27のキャビティ29には布地保持部32を形成する矩
形断面部33を有する。可動金型30のキャビティ31
は半楕円部の両側部に細い溝部34a,34bを有す
る。図7(a)(b)に示すように、溝部34aは溝部
34bより少し幅が狭く形成されており,起毛ブレード
26に左右の違い(Δ32a<Δ32b)ができるよう
に形成されている。
【0032】すなわち,型締めの前に,固定金型27と
可動金型30との間に布地28を敷く。このとき固定金
型27側に布地28の起毛面28aが向くように布地2
8を配設する。これによって,布地28の起毛面28a
がキャビティ29の矩形断面部33に臨む。型締めする
と,布地28の表裏に位置する固定側と可動側のキャビ
ティ29,31及び矩形断面部33と溝部34a,34
bが連通する。
【0033】従って,ポリ塩化ビニルなどの溶融樹脂を
キャビティ29,31に注入固定側のゲートから固定側
のキャビティに充填すると,溶融樹脂がキャビティ29
の左右端部からキャビティ31に回り込んで布地28の
両面にポリ塩化ビニル製の基部26aができる。
【0034】この起毛ブレード28の基部26aには基
部26aから布地側に立ち上がるように延びる布地保持
部32が布地28の起毛面28a側に連設される。布地
保持部32は,図8に示すように,布地28の左右端部
よりわずかに左右に突出するL型の突起部32a,32
bを有し,布地の左右端が布地保持部32から剥がれる
きっかけができにくくするように作用すると共に,突起
部32a,32bの心棒の長手方向の厚みを異ならせる
ことにより,起毛ブレード26を心棒23に装着される
ときに,ギア23b及び軸受部23aとの当接状態を異
ならせて左右の取り付け間違いを防止し,起毛ブレード
26には布地保持部32が起毛面28aより回転方向の
後側に装着されるようになることを防止している。な
お,布地保持部32の左右端は布地の左右端から起毛面
28aの裏面側に延びていても良い。
【0035】布地保持部32は布地28の起毛がなされ
ている方に形成され,起毛が布地保持部32が固着され
ている。布地28は,ビロード等のような起毛布のほか
に,厚い布地の片面を引っかいて起毛させたもの,或い
は,コールテンの布地,スポンジ,不織布,フェルト,
合成皮革,天然皮革等でも良い。布地28は基部26a
のほぼ中央を通っている。
【0036】布地28の自由端部が心棒23から突出す
る高さ,すなわち,布地28の回転径は,弾性ブレード
25が心棒23から突出する高さ,すなわち弾性ブレー
ド25の回転径より大きく設定されている。これによ
り,下ケース3のセンター車輪35と,下ケース3の後
部車輪36,36により,第2回転ブラシ11が浮いた
状態になったときでも,第2回転ブラシ11の布地28
が床面を払拭して細かな塵を集塵することができる。ま
た,布地保持部32が心棒23から突出する高さは,
棒23の周面から回転半径方向に突出する布地28の高
さの半分以下に設定されている。なお,布地保持部32
の接着面の向きは,接着強度に問題がない場合は,逆方
向でも良く,この場合は,起毛面が挿入部の際まで露出
するために,毛の深いじゅうたんなどでは毛の先端まで
起毛面が接触し,付着した繊維ゴミもしっかり掻き取る
ことができる。
【0037】第1回転ブラシ10,第2回転ブラシ11
の回転方向は図4の矢印A,Bに示すように,決まって
おり,互いに下ケース3の中央部にゴミを集めるように
回転し,第1回転ブラシ10は弾性ブレード18がまず
吸込口体1の前部から床面を払拭しつつ後方に移動する
ように回転する。また,第2回転ブラシ11は吸込口体
1の後方から床面を払拭し前方に移動するように回転す
る。第1回転ブラシ10と第2回転ブラシ11は,回転
数比が1.2:1となるように互いに逆方向に回転する
ように,第1回転ブラシ10と第2回転ブラシ11との
動力伝達機構6のギア比が設定されている。
【0038】第2回転ブラシ11は,吸込口体1の後方
側から吸込口体1の中央部側に向かって回転する。すな
わち,第2回転ブラシ11が回転する場合、まず布地2
8の起毛面28aと布地保持部32とが床面に対面し,
床面に当たった後には起毛されていない面28bが床面
に対面する。従って、起毛面28aが床面を払拭する前
には、布地保持部32と布地28の起毛面28aとが床
面に臨んでおり、床面を払拭した後には、布地28の起
毛面28aでない裏面が床面に臨んだ状態となる。言い
換えれば、第2回転ブラシ11が回転するとき、布地2
8に対して布地保持部32が先行するように回転する。
このように、布地保持部32が布地28に対して先行し
て回転し、床面に布地が当たったときに布地28が回転
後方側にたわむので,布地保持部32近傍の布地28
が,布地保持部32と床面との間に挟まれて,布地が傷
んだり,切れるということが防止される。なお,起毛面
28aの裏側は必ず不起毛の面である必要はなく,布地
28の両面が起毛面であっても良い。
【0039】また,布地保持部32の高さは,実施形態
では多くとも3mm以下であり,布地28の起毛面28
aによって払拭できる面積が大きくなって,起毛面28
aが清掃する面の形状に応じて自由に動く範囲が大きく
なることにより,床面或いは畳み面などのくぼみに入っ
ている細かな塵をも集塵できるように設定されている。
また,じゅうたんなどの掃除を行った場合に,布地保持
部32がじゅうたんの繊維に当たって抵抗を増大させる
ことがない。
【0040】下ケース3には吸込口体1本体を宙に浮か
せたときにモータ5への給電をOFFし,吸込口体1本
体を床面においたときにモータ5への給電をオンするス
イッチ車輪37が設けられている。車輪スイッチ37は
L字形状のてこに回転自在に保持されており,てこは下
ケース3の開口縁部に回転自在に設けられている。てこ
の端部は,回路基板7の半田面に取り付けられた接触ス
イッチが当接してオンオフするようになっている。回路
基板は3カ所の取り付け孔によってレバーの接触位置の
位置決めができるようになっている。
【0041】前輪16は下ケース3を支持しているセン
ター車輪35,後部車輪36より浮いた位置に設置し,
かつ左右方向のほぼ側面近傍に配置し,通常の掃除の時
は,床面に設置しないが,吸込口体1を前を下に向けて
床面上におくときにバンパ3aより先に前輪16が床面
に当たって,下ケース3が床面を傷つけるのを防止して
いるので,スタンドやスタンド収納に便利である。後部
車輪36,36の間は下ケース3の平面部により構成さ
れ,回転管組立2が下まで回動した時に回転管組立2を
支える。
【0042】この実施形態の吸込口体1によれば,軟質
ブレードとしての起毛ブレード26が軟らかい部材(こ
こでは布地28)でできているので,じゅうたんなどの
清掃の時に引っかかりにくく,糸屑が絡みにくい。ま
た,弾性ブレード25と起毛ブレード26とが交互に配
設されていることにより,弾性ブレード25をたわませ
ることにより糸屑が絡んでも取りやすいのみならず,起
毛ブレード26があるので,床面の形状に追従しやすく
1回転当たりの起毛ブレード26による払拭面積が広く
なり細かな塵の集塵能力が向上し,畳面などの床面を痛
めにくい。他方,弾性ブレード25を軟質ブレード26
と独立に備えているので,砂礫やガラスや陶磁器の砕片
等の重量のあるようなゴミや,床面に軽く付着している
ような汚泥,カビ類なども取りやすい。なお,弾性ブレ
ード25及び起毛ブレード26は着脱可能でもよい。そ
して,起毛ブレード26の回転半径が弾性ブレード25
の回転半径より大きいので,フローリングや畳などの床
面では,弾性ブレードが床面に振れなくとも,軟質ブレ
ードによって床面を払拭できるので,布地による清掃と
同様に,床面を傷つけず,細かな塵も吸引する清掃がで
きる。
【0043】
【発明の効果】本発明の電気掃除機の吸込口体によれ
ば、弾性ブレードでじゅうたんを押し下げ、その瞬間に
起毛ブレードが通過するので、起毛ブレードの寿命が延
びる。
【0044】請求項1の電気掃除機の吸込口体によれ
ば、起毛ブレードが布製であるから、じゅうたんなどの
清掃の時に引っかかりにくく、糸屑が絡みにくい。ま
た、糸屑が絡んでも取りやすい。また、起毛ブレードが
布製であることにより、床面の形状に追従しやすく1回
転当たりの起毛ブレードによる払拭面積が広くなり細か
な塵の集塵能力が向上し、畳面などの床面を痛めにく
い。他方、弾性ブレードを起毛ブレードと独立に備えて
いるので、砂礫やガラスや陶磁器の砕片等の重量のある
ようなゴミや、床面に軽く付着しているような汚泥、カ
ビ類なども取りやすい。さらに、フローリングなどの床
面では、弾性ブレードが床面に触れなくとも、起毛ブレ
ードによって床面を清掃できるので、布地による清掃と
同様に、フローリングを傷つけず、細かな塵も吸引する
清掃ができる。また、起毛ブレードの起毛面側が床面を
清掃するので床面をきれいに清掃できる。なお、弾性ブ
レード及び起毛ブレードは着脱可能でもよい。
【0045】請求項2の電気掃除機の吸込口体によれ
ば、布地保持部の両端部に設けた突起部により布地の左
右端が布地保持部から剥離されるのが防止される。
【0046】
【0047】
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気掃除機の吸込口体の起毛ブレード
を有する回転ブラシの断面図
【図2】本発明の1実施形態にかかる電気掃除機の吸込
口体の底面構成を示す底面図
【図3】(a)は図1の起毛ブレードの正面図,(b)
は起毛ブレードの背面図,(c)は起毛ブレードの側面
【図4】本発明の実施形態の吸込口体の断面図
【図5】(a)は第2回転ブラシの螺旋状態を省略した
概念的な構成図(b)は第2回転ブラシの起毛ブレード
と布地保持部の固着状態を示す図
【図6】(a)は起毛ブレードを成形する固定金型のキ
ャビティ及び布地の配設状態を示す説明図(b)は固定
金型と可動金型とのキャビティに布地を介在させて型閉
じした状態の部分断面図
【図7】(a)は固定金型のキャビティの形状を示す図
(b)は可動金型のキャビティの形状を示す図
【図8】(a)は起毛ブレードの布地の端部を布地保持
部が保持するL型の突起部の拡大図
【符号の説明】
1 吸込口体 2 回転管組立 3 下ケース 4 上ケース 5 駆動用のモータ 6 動力伝達機構 7 回路基板 8 第1吸込室 9 第2吸込室 10 第1回転ブラシ 11 第2回転ブラシ 12 第1集塵開口部 13 第2集塵開口部 18 心棒 19 弾性ブレード 22 溝 23 心棒 24 溝 25 弾性ブレード 26 起毛ブレード(軟質ブレード) 28 布地 32 布地保持部 32a,32b 突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 郁夫 神奈川県秦野市堀山下43番地 株式会社 テック 秦野工場内 (56)参考文献 特開 平6−7271(JP,A) 特開 平6−30863(JP,A) 特開 平4−361724(JP,A) 特開 平8−509(JP,A) 特開 平7−327881(JP,A) 特開 平9−47398(JP,A) 特開 平9−47403(JP,A) 特開 平9−47404(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掃除機本体からの空気吸引により床面の塵
    を吸い込む吸込口体の下面に、水平な回転軸を中心に回
    転して床面を清掃する回転清掃体が配設される電気掃除
    機の吸込口体において、 前記回転清掃体は、周面に長手方向に延びる溝が複数本
    形成され,前記吸込口体の左右端部に回転自在に軸支さ
    れる心棒を有し、この心棒の複数本の溝に、弾性を有す
    る弾性ブレードと、この弾性ブレードの回転径より回転
    径が大きい布製の起毛ブレードとが配置され、この起毛
    ブレードは少なくとも片面が起毛面とされており、回転
    清掃体が回転するときに起毛面側が床面を清掃するよう
    に回転することを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  2. 【請求項2】前記起毛ブレードは、前記溝に係合固定さ
    れる基部と、この基部から立ち上がるとともにその基部
    に一体的に形成された布地保持部と、この布地保持部の
    片面に取り付けられるとともにその布地保持部から突出
    した布地とを有し、 前記布地の左右端が布地保持部から剥離されるのを防止
    する突起部を前記布地保持部の両端部に設けたことを特
    徴とする請求項1の電気掃除機の吸込口体。
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