JP3423165B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3423165B2
JP3423165B2 JP29427296A JP29427296A JP3423165B2 JP 3423165 B2 JP3423165 B2 JP 3423165B2 JP 29427296 A JP29427296 A JP 29427296A JP 29427296 A JP29427296 A JP 29427296A JP 3423165 B2 JP3423165 B2 JP 3423165B2
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    • G02OPTICS
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/136Liquid crystal cells structurally associated with a semi-conducting layer or substrate, e.g. cells forming part of an integrated circuit
    • G02F1/1362Active matrix addressed cells
    • G02F1/136213Storage capacitors associated with the pixel electrode

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
ックス型液晶表示装置に好適の補助容量の構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のアクティブマトリックス型液晶表
示装置について、図8を用いて説明する。アクティブマ
トリックス型液晶表示装置(以下AMLCDと称する)
においては、図8の等価回路に示すように、各画素ごと
に設けられている薄膜トランジスタ(以下TFTと称す
る)806により、信号の書き込み及び保持を制御して
いる。しかしながら、信号の保持能力はTFT806の
オフ抵抗と画素容量で決まるため、TFT806のオフ
電流が高い場合には液晶容量CLC808だけでは不十分
で補助容量CS809を設ける必要がある。また、ゲー
ト線803乃至805をHiレベルからLoレベルに変
化させるとき、ゲート電極806cとドレイン電極80
6b間の寄生容量CGD807による画素電圧の変動が発
生する。さらに、液晶はON状態とOFF状態で誘電率
が大きく異なるため、書き込んだ信号電圧と実際の画素
電圧との間に差異が生じる。これらの変動量を低減する
方策としても、液晶容量CLC808と並列に補助容量C
S809を設けることが一般に行われている。
【0003】従来、補助容量を構成する方法として、C
S専用の共通ラインと画素電極の間で補助容量を構成す
る方法(以下CSコモン構造と称する(図9参照))と
画素を駆動するゲート線以外のゲート線と画素電極の間
で補助容量を構成する方法(以下CSオンゲート構造と
称する(図8参照))が用いられてきた。
【0004】まず、CSコモン構造について説明する。
図9に示すように、各画素がTFT906と、液晶容量
908と補助容量(CS)909とから構成されてい
る。このとき、データ線901及び902は、TFT9
06のソース電極906a及びドレイン電極906bを
介して液晶容量908及び補助容量909の一方の電極
と接続され、ゲ−ト線903乃至905は、TFT90
6のゲート電極906cに接続されている。また、液晶
容量908の他方の電極は、液晶層を挟んで対向電極
(図示せず)に接続され、補助容量(CS)909の他
方の電極は、全画素に共通の共通電極線910に接続さ
れている。尚、補助容量(CS)909は、液晶容量9
08及びTFT906のリーク電流、TFT906のゲ
ート電極906cとドレイン電極906b間の寄生容量
(CGD)907による画素電圧の変動、さらに液晶容量
908における表示データ依存性などの影響を最小限に
抑えるためのものである。しかしながら、CSコモン構
造は、補助容量を構成するために、新たな信号線(この
場合共通電極線910)が必要になり、このことにより
画素の開口率を低下させるという問題が生じていた。
【0005】この問題を解決するために、CSオンゲー
ト構造が提案されている。
【0006】次に、CSオンゲート構造について説明す
る。図8に示すように、各画素がTFT806と、液晶
容量808と補助容量(CS)809とから構成されて
いる。このとき、データ線801及び802は、TFT
806のソース電極806a及びドレイン電極806b
を介して液晶容量808及び補助容量(CS)809の
一方の電極と接続され、ゲ−ト線803乃至805は、
TFT806のゲート電極806cに接続されている。
また、液晶容量808の他方の電極は、液晶層を挟んで
対向電極(図示せず)に接続され、補助容量(CS)8
09の他方の電極は、画素を駆動するゲート線以外の隣
接するゲート線に接続されている(例えば、ゲート線8
03を駆動している場合は、ゲート線804に接続され
ている)。尚、補助容量(CS)809は、液晶容量8
08及びTFT806のリーク電流、TFT806のゲ
ート電極806cとドレイン電極806b間の寄生容量
GD807による画素電圧の変動、さらに液晶容量80
8における表示データ依存性などの影響を最小限に抑え
るためのものである。さらに、CSオンゲート構造は補
助容量のための新たな信号線を必要としないため、開口
率を向上できるというメリットがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CS
ンゲート構造では、図10に示すように、n番目のゲー
ト線G(n)上のTFTのオフ期間に、n番目のゲート
線G(n)により駆動される画素に設けられている補助
容量CSの他方の電極を構成するゲート線G(n−1)
が、1水平期間にわたりHiレベルになる。このとき、
補助容量CSを通じて、ゲート線G(n−1)の電圧変
化が、n番目のゲート線G(n)により駆動される画素
電極に伝わり、TFTのソース−ドレイン間に、数1に
示す電圧が印加され、またゲート−ドレイン間に、数2
に示す電圧が印加される。
【0008】但し、CGDはゲート−ドレイン間寄生容
量、VG Hはゲート線のHiレベル、CLCは液晶容量、V
G Lはゲート線のLoレベル、CSは補助容量、VDは画素
信号電圧、VSはソース信号電圧である。
【0009】
【数1】
【0010】
【数2】
【0011】例えば、画素電極面積が100μm×10
0μm、液晶比誘電率が5、セルギャップが5μm、T
FTのL/W=10μm/10μm、ゲート絶縁膜の膜
厚が100nm(SiO2換算)の場合、ゲート−ドレ
イン間寄生容量CGDは0.018pF、液晶容量CLC
0.088pFとなる。よって、補助容量CSが0.2
pF、ゲート線のHiレベルVG Hが12V、ゲート線の
LoレベルVG Lが−15V、ソース信号電圧VSが±5
Vとすると、最悪の場合(図10(a)及び図10
(b)に示すタイミングA、B)画素信号電圧VDが5
V、ソース信号電圧VSが−5Vの時、ソース−ドレイ
ン間電圧VDS maxは27.6Vとなり、通常印加される
最大電圧VD−VS〜±10Vに比べて非常に大きな電圧
となり、オフ電流の増大や信頼性に関して問題が発生す
る可能性がある。
【0012】一方、図11はTFT特性の一例である
が、ソース−ドレイン間電圧VDSが増加すると、ゲート
−ソース電圧VGSに関するオフ電流IDの小さい領域が
急激に少なくなり、オフ電流IDが増加する傾向があ
る。特に、ゲート−ソース間電圧VGSの絶対値が大きく
なると、オフ電流IDの増加が顕著になる。よって、こ
の場合に、特に問題となるのは、パネル表示部は数万個
から数十万個のTFTが形成されるため、これらTFT
の一部の素子の中には、通常印加される電圧(VDS〜1
0V)ではオフ電流IDは問題ないが、ソース−ドレイ
ン間電圧VDSが高くなると、周囲のTFTより急激にオ
フ電流IDが増加するものが存在することである。この
ようなTFTでは、1水平期間(〜30μs)において
ソース−ドレイン間電圧VDS maxが高くなるとリーク電
流が増加して画素電圧が低下するため、画素電圧を保持
できなくなる結果、このTFTに接続された画素では輝
点等の表示欠陥として現れる。
【0013】例えば、まず、図10(a)に示すよう
に、n番目のゲート線G(n)により駆動される画素に
設けられている補助容量CSの他方の電極を構成するゲ
ート線G(n−1)の走査順序が、n番目のゲート線G
(n)の画素書き込みの直前に行われる場合について説
明する。この場合、画素信号電圧VD(n)は、タイミ
ングAでゲート線G(n−1)の電圧変化の影響を受け
て大きな電圧となり、上記で説明したように、リーク電
流による画素電圧の低下1001を招く。しかしなが
ら、ゲート線G(n−1)の信号の書き込みが終了した
直後にゲート線G(n)の信号の書き込みが行われるた
め、表示上の問題は少ない。
【0014】次に、図10(b)に示すように、ゲート
線を図10(a)に示す場合とは逆方向に走査するよう
な場合、すなわち、n番目のゲート線G(n)により駆
動される画素に設けられている補助容量CSの他方の電
極を構成するゲート線G(n−1)の走査順序が、n番
目のゲート線G(n)の画素書き込みの直後に行われる
場合について説明する。この場合、画素信号電圧V
D(n)は、タイミングBでゲート線G(n−1)の電
圧変化の影響を受けて大きな電圧となり、上記で説明し
たように、リーク電流による画素電圧の低下1002を
招く。よって、画素電圧は保持できなくなり、輝点等の
表示欠陥の表示上の問題が発生する場合がある。
【0015】近年、プロジェクタは机上設置と天井吊り
の両方に対処するように設計されている。このため、ゲ
ート線の走査順序は双方向であることが必要になってい
る。ゲート線の走査順序を双方向にした場合、上記に説
明したような問題が発生する。この問題に対処するため
には、表示に影響のでない範囲でゲート線のLoレベル
G Lを設定することが必要である。しかしながら、TF
T特性のばらつきのため、ゲート線のLoレベルVG L
設定には限界があり、所要の特性を備えたTFTを安定
して得ることが難しく、パネル製造の歩留まり低下を招
いていた。これに対して、パネル設計の点では、補助容
量CSを抑制することも可能であるが、通常使用領域で
のオフ電流の問題や画質の問題から限界がある。
【0016】このように、従来のCSオンゲート構造で
はTFTの信頼性、画素信号の保持に問題が発生する。
【0017】したがって、本発明は、上記問題点を解決
するためになされたものであり、CSオンゲート構造の
高開口率というメリットを生かしながら、高信頼性、高
保持率を得るCS構造の液晶表示装置を提供するもので
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、相互に平行になった複数のデータ線と、各データ線
とは直交状態になった複数のゲート線とが格子状に配置
され、前記各データ線と前記各ゲート線とによって構成
される各格子内に、各データ線と各ゲート線との交点に
対応して配置されて各交点を形成するデータ線およびゲ
ート線にそれぞれ接続された画素トランジスタと、該画
素トランジスタにそれぞれ接続された画素電極とがそれ
ぞれ配置されており、ゲート線が走査されることによっ
て、各画素トランジスタに接続された各画素電極がそれ
ぞれ駆動されるアクティブマトリックス型液晶表示装置
において、前記ゲート線は、複数が同時に選択されるよ
うになっており、各画素電極に対して、第1の補助容量
と第2の補助容量とがそれぞれ設けられており、第1お
よび第2の補助容量の一方の電極が、対応する画素電極
に接続された画素トランジスタの電極によってそれぞれ
形成され、第1および第2の補助容量の他方の電極が、
対応する画素電極を駆動するゲート線に隣接する第1ゲ
ート線および該第1ゲート線に隣接する第2ゲート線に
それぞれ接続されるとともに、第1および第2のゲート
線が、対応する画素電極を駆動するゲート線とは同時に
選択されないようになっていることを特徴とする。
【0019】また、本発明の液晶表示装置は、相互に平
行になった複数のデータ線と、各データ線とは直交状態
になった複数のゲート線とが格子状に配置され、前記各
データ線と前記各ゲート線とによって構成される各格子
内に、各データ線と各ゲート線との交点に対応して配置
されて各交点を形成するデータ線およびゲート線にそれ
ぞれ接続された画素トランジスタと、該画素トランジス
タにそれぞれ接続された画素電極とがそれぞれ配置され
ており、ゲート線が走査されることによって、各画素ト
ランジスタに接続された各画素電極がそれぞれ駆動され
るアクティブマトリックス型液晶表示装置において、前
記ゲート線は、複数が同時に選択されるようになってお
り、各画素電極に対して、第1の補助容量と第2の補助
容量とがそれぞれ設けられており、第1および第2の補
助容量の一方の電極が、対応する画素電極に接続された
画素トランジスタの電極によってそれぞれ形成され、第
1および第2の補助容量の他方の電極が、対応する画素
電極を駆動するゲート線の両側に隣接する第1および第
2の各ゲート線にそれぞれ接続されるとともに、第1お
よび第2のゲート線が、対応する画素電極を駆動するゲ
ート線とは同時に選択されないようになっていることを
特徴とする。
【0020】前記ゲート線は、双方向に走査される。
【0021】前記第1および第2の補助容量は、それぞ
れの一方の電極および他方の電極の間に、前記画素トラ
ンジスタのゲート絶縁膜が絶縁層として設けられてい
る。
【0022】
【0023】
【0024】以下、上記構成による作用を説明する。
【0025】本発明の液晶表示装置は、補助容量が、画
素電極に接続された電極と、前記画素を駆動するゲート
線以外の複数のゲート線に接続された電極とから構成さ
れているので、ゲート線1ライン当たりの補助容量CS
は1/(複数のゲート線のライン数)になり、補助容量
Sを通じてゲート線の電圧変化は、数1によって、画
素電極に印加されるため、補助容量CSを通じての電圧
上昇は1/(複数のゲート線のライン数)になる。さら
に、ゲート線の選択が互いに異なる期間に順次行われる
ので、補助容量CSを通じての電圧上昇は、互いに異な
る期間に発生することになる。したがって、全補助容量
Sを通じての全電圧上昇は、従来の1ラインで構成さ
れるCSオンゲート構造に比べて、1/(複数のゲート
線のライン数)に低減することができる。
【0026】また、前記複数のゲート線は、ゲート線の
走査順序が前記画素を駆動するゲート線の前後であるゲ
ート線に、分割して構成されているので、補助容量CS
を通じての電圧上昇は、前記画素を駆動する前後に分割
して発生することになる。したがって、前記画素を駆動
する前のゲート線に接続された補助容量CSを通じての
電圧上昇による影響は、この直後に前記画素を駆動して
信号の書き換えをすることになるので、画素電圧信号へ
の影響がなくなる。よって、全補助容量CSを通じての
全電圧上昇は、従来の1ラインで構成されるCSオンゲ
ート構造に比べて、1/(複数のゲート線のライン数)
に低減することを併せて、表示への影響をさらに低減す
ることができる。さらに、この場合、画素電圧信号は、
ゲート線の走査順序を反対から行っても同じ状態になる
ため、この構成によれば、走査順序に関係なく様々なも
のへ適用することができる。
【0027】また、前記ゲート線の走査方向が片方向で
ある液晶表示装置であって、前記複数のゲート線は、ゲ
ート線の走査順序が前記画素より前であるゲート線によ
り構成されているので、前記画素を駆動する前のゲート
線に接続された補助容量CSを通じての電圧上昇による
影響は、この直後に前記画素を駆動して信号の書き換え
をすることになるので、画素電圧信号への影響がなくな
る。したがって、前記画素を駆動して信号の書き換えを
行ってから、次ぎに補助容量CSを通じて電圧変化が起
こるまでの期間を長くすることができ、表示への影響を
低減することができる。
【0028】また、前記ゲート線の走査方向が双方向で
ある液晶表示装置であって、前記複数のゲート線は、前
記画素の前後であるゲート線により構成されているの
で、ゲート線の走査方向がいずれであっても、補助容量
Sを通じての電圧上昇は、前記画素を駆動する前後に
分割して発生することになる。よって、画素電圧信号は
ゲート線のいずれの走査方向に対しても同じになり、走
査方向が切り替わっても同様の表示を行うことができ
る。
【0029】また、同時に複数のゲート線が選択される
液晶表示装置であって、前記補助容量の一方の電極を構
成する前記複数のゲート線は、同時に選択されないゲー
ト線により構成されているので、ゲート線を1ラインづ
つ選択して駆動する場合と同様に、補助容量CSを通じ
ての電圧変化を低減することができる。
【0030】また、前記補助容量は、前記画素トランジ
スタのゲート絶縁膜を絶縁層とするので、従来の画素電
極の下層の層間絶縁膜を用いた構成に比べると、ゲート
絶縁膜の膜厚が薄いことにより、従来の補助容量CS
得るのに必要になる面積に対して小さくすることができ
る。従って、補助容量CSの大きさが小さくなった分、
画素の開口率を大きくすることができ、液晶表示装置の
明るさを向上することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に説明する。
【0032】本実施の形態では、ゲート線により駆動さ
れる画素に設けられている補助容量CSについて、この
補助容量CSの他方の電極を構成するゲート線が、ゲー
ト線により駆動されている画素の直前の2ラインのゲー
ト線で構成される場合(実施の形態1)、ゲート線によ
り駆動される画素に設けられている補助容量CSについ
て、この補助容量CSの他方の電極を構成するゲート線
が、ゲート線により駆動されている画素の前後の2ライ
ンのゲート線で構成される場合(実施の形態2)、ゲー
ト線により駆動される画素に設けられている補助容量C
Sについて、この補助容量CSの他方の電極を構成するゲ
ート線が、ゲート線により駆動されている画素の直前の
1ラインのゲート線で構成される場合(比較例)に示す
ような構成の液晶表示装置について説明する。尚、作製
プロセスは、すべての実施の形態に共通している。
【0033】以下に、作製プロセスについて図7に従っ
て説明する。
【0034】まず、図7(a)に示すように、ガラス基
板701上にスパッタ法によりSiO2膜をベースコー
ト層として形成した後、基板温度450℃でSi26
用いたLPCVD法により非晶質シリコン(以下a−S
i)膜702を50nm成膜する。
【0035】次に、図7(b)に示すように、エキシマ
レーザーアニールにより多結晶シリコン(以下poly
−Si)膜705を形成する。次にpoly−Si膜7
05をパターニングした後、TFT領域をレジスト70
4で保護して補助容量CS領域にイオン注入によりリン
イオン703を1×1015cm-2注入する。
【0036】次に、図7(c)に示すように、レジスト
を除去した後、スパッタ法によりゲート絶縁膜708と
してSiO2膜を100nm成膜し、600℃の熱アニ
ールにより緻密化を行う。次に、スパッタ法によりTa
を成膜、パターニングしてゲート電極706兼補助容量
S電極707とした。
【0037】次に、図7(d)に示すように、TFT領
域にゲート電極706をマスクとして自己整合的にリン
イオン709を1×1015cm-2注入する。
【0038】次に、図7(e)に示すように、層間絶縁
膜710としてスパッタ法によりSiO2膜を400n
m成膜した後、600℃で活性化アニールを行う。
【0039】その後、図7(f)に示すように、コンタ
クトホールを形成し、スパッタ法によりAlを成膜、パ
ターニングしてソース線711、ドレイン電極712を
形成する。次に、ITOをスパッタ法により成膜、パタ
ーニングして、画素電極713とする。このようにし
て、TFT領域714と補助容量CS領域715を形成
した。
【0040】次に、このように作製された基板上に配向
膜を形成し、ラビング処理を行い、対向基板を貼り合わ
せ、基板間への液晶注入を行い、最後にドライバICを
実装して、液晶表示装置を作製した。
【0041】本発明の作製プロセスについて説明したよ
うに、補助容量CSを構成する絶縁膜として、ゲート絶
縁膜を用いて構成している。このような構成とすること
で、従来の画素電極の下層の層間絶縁膜を用いた構成に
比べると、ゲート絶縁膜の膜厚が薄いので、従来の補助
容量CSを得るのに必要になる面積に対して小さくする
ことができる。従って、補助容量CSの大きさが小さく
なった分、画素の開口率を大きくすることができ、液晶
表示装置の明るさを向上することができる。
【0042】(実施の形態1)本実施の形態1では、ゲ
ート線により駆動される画素に設けられている補助容量
Sについて、この補助容量CSの他方の電極を構成する
ゲート線が、ゲート線により駆動されている画素の直前
の2ラインのゲート線で構成される場合について説明す
る。図1は本実施の形態1の等価回路を示す図であり、
図2は図1の構成を示す平面図であり、図3は本実施の
形態1の構成を駆動するタイミングチャートを示す図で
ある。
【0043】本実施の形態の液晶表示装置は、図1に示
すように、各画素がTFT107と、液晶容量109と
第一の補助容量(CS1)110と第二の補助容量(CS
2)111とから構成されている。このとき、データ線
101及び102は、TFT107のソース電極107
a及びドレイン電極107bを介して液晶容量109、
第一の補助容量110及び第二の補助容量111の一方
の電極と接続され、ゲート線103乃至106は、TF
T107のゲート電極107cに接続されている。ま
た、液晶容量109の他方の電極は、液晶層を挟んで対
向電極(図示せず)に接続され、補助容量の他方の電極
は、画素を駆動するゲート線以外の隣接するゲート線に
接続されている。本実施の形態1では、2個の補助容量
をそれぞれ異なるゲート線に接続している。具体的に
は、ゲート線103に接続された画素の第一の補助容量
110は、ゲート線104に接続されており、ゲート線
103に接続された画素の第二の補助容量111は、ゲ
ート線105に接続されている。以下同様に、ゲート線
104に接続された画素の第一の補助容量110は、ゲ
ート線105に、第二の補助容量111は、ゲート線1
06に接続されている。尚、第一の補助容量110及び
第二の補助容量111は、液晶容量109及びTFT1
07のリーク電流、TFT107のゲート電極107c
とドレイン電極107b間の寄生容量CGD108による
画素電圧の変動、さらに液晶容量109における表示デ
ータ依存性などの影響を最小限に抑えるためのものであ
る。
【0044】さらに、ゲート線、画素電極及び2個の補
助容量の配置について、図2に従って説明する。
【0045】ゲート線G(n)に接続された画素につい
て説明する。ゲート線G(n)に接続された画素は、画
素電極PIX(n)、第一の補助容量CS1(n)11
0及び第二の補助容量CS2(n)111により構成さ
れている。第一の補助容量CS1(n)は、ゲート線G
(n−1)から画素電極PIX(n)の方向に延設され
た部分と、ゲート絶縁膜を介して、画素PIX(n)を
駆動するTFTのドレイン領域から延設された部分とか
ら構成されている(図7(f)の補助容量CS領域71
5を参照)。一方、第二の補助容量CS2(n)は、ゲ
ート線G(n−2)から画素電極PIX(n−1)の方
向に延設された部分と、ゲート絶縁膜を介して、画素P
IX(n)を駆動するTFTのドレイン領域から延設さ
れ、しかも第一の補助容量CS1(n)からさらに延長
された部分とから構成されている。このように、2本の
近接するゲート線に分割して、補助容量を形成している
ので、1ゲート線当たりの補助容量を従来の半分にする
ことができる。他の画素についても同様に配置されて液
晶表示装置が構成されている。
【0046】次に、本実施の形態1の液晶表示装置を動
作させた場合について図2及び図3に従って説明する。
【0047】図3に示すように、n番目のゲート線G
(n)により駆動される画素に設けられている第一の補
助容量CS1(n)の他方の電極を構成するゲート線G
(n−1)及び第二の補助容量CS2(n)の他方の電
極を構成するゲート線G(n−2)の走査順序が、n番
目のゲート線G(n)の画素書き込みの直前に行われる
場合について説明する。この場合、2本の近接するゲー
ト線に分割して、補助容量を形成しているので、1ゲー
ト線当たりの補助容量は従来の半分になり、画素信号電
圧VD(n)は、ゲート線G(n−1)の電圧変化の影
響を受ける部分とゲート線G(n−2)の電圧変化の影
響を受ける部分に分割され、補助容量を通じての電圧上
昇を低減することができる。このことにより、補助容量
を通じて起こる一時的な画素電圧上昇に起因するリーク
電流による画素電圧の低下を抑制することができ、さら
に液晶表示装置の信頼性を向上することができる。
【0048】本実施の形態1では、n番目のゲート線G
(n)により駆動される画素に設けられている第一の補
助容量CS1(n)の他方の電極を構成するゲート線G
(n−1)及び第二の補助容量CS2(n)の他方の電
極を構成するゲート線G(n−2)の走査順序が、n番
目のゲート線G(n)の画素書き込みの直前に行われる
場合について説明したが、n番目のゲート線G(n)に
より駆動される画素に設けられている第一の補助容量C
S1(n)の他方の電極を構成するゲート線G(n−
1)及び第二の補助容量CS2(n)の他方の電極を構
成するゲート線G(n−2)の走査順序が、n番目のゲ
ート線G(n)の画素書き込みの直後に行われる場合に
ついても、補助容量を通じての電圧上昇を低減する効果
があることはもちろんである。
【0049】(実施の形態2)本実施の形態2では、ゲ
ート線により駆動される画素に設けられている補助容量
Sについて、この補助容量CSの他方の電極を構成する
ゲート線が、ゲート線により駆動されている画素の前後
の2ラインのゲート線で構成される場合について説明す
る。図4は本実施の形態2の等価回路を示す図であり、
図5は図4の構成を示す平面図であり、図6は本実施の
形態2の構成を駆動するタイミングチャートを示す図で
ある。
【0050】本実施の形態2の液晶表示装置は、図4に
示すように、各画素がTFT407と、液晶容量409
と第一の補助容量410と第二の補助容量411とから
構成されている。このとき、データ線401及び402
は、TFT407のソース電極407a及びドレイン電
極407bを介して液晶容量409、第一の補助容量4
10及び第二の補助容量411の一方の電極と接続さ
れ、ゲート線403乃至406は、TFT407のゲー
ト電極407cに接続されている。また、液晶容量40
9の他方の電極は、液晶層を挟んで対向電極(図示せ
ず)に接続され、補助容量の他方の電極は、画素を駆動
するゲート線以外の隣接するゲート線に接続されてい
る。本実施の形態2では、2個の補助容量をそれぞれ異
なるゲート線に接続している。具体的には、ゲート線4
04に接続された画素の第一の補助容量410は、ゲー
ト線405に接続されており、ゲート線404に接続さ
れた画素の第二の補助容量411は、ゲート線403に
接続されている。以下同様に、ゲート線405に接続さ
れたの画素の第一の補助容量410は、ゲート線406
に、第二の補助容量411は、ゲート線404に接続さ
れている。尚、第一の補助容量410及び第二の補助容
量411は、液晶容量409及びTFT407のリーク
電流、TFT407のゲート電極407cとドレイン電
極407b間の寄生容量CGD408による画素電圧の変
動、さらに液晶容量409における表示データ依存性な
どの影響を最小限に抑えるためのものである。
【0051】さらに、ゲート線、画素電極及び2個の補
助容量の配置について、図5に従って説明する。
【0052】ゲート線G(n)に接続された画素につい
て説明する。ゲート線G(n)に接続された画素は、画
素電極PIX(n)、第一の補助容量CS1(n)41
0及び第二の補助容量CS2(n)411により構成さ
れている。第一の補助容量CS1(n)は、ゲート線G
(n−1)から画素電極PIX(n)の方向に延設され
た部分と、ゲート絶縁膜を介して、画素PIX(n)を
駆動するTFTのドレイン領域から延設された部分とか
ら構成されている(図7(f)の補助容量CS領域71
5を参照)。一方、第二の補助容量CS2(n)は、ゲ
ート線G(n+1)から画素電極PIX(n+1)の方
向に延設された部分と、ゲート絶縁膜を介して、画素P
IX(n)を駆動するTFTのドレイン領域から延設さ
れ、しかも第一の補助容量CS1(n)から分岐して延
長された部分とから構成されている。このように、2本
の近接するゲート線に分割して、補助容量を形成してい
るので、1ゲート線当たりの補助容量を従来の半分にす
ることができる。他の画素についても同様に配置されて
液晶表示装置が構成されている。
【0053】次に、本実施の形態2の液晶表示装置を動
作させた場合について図5及び図6に従って説明する。
【0054】図6に示すように、n番目のゲート線G
(n)により駆動される画素に設けられている第一の補
助容量CS1(n)の他方の電極を構成するゲート線G
(n−1)及び第二の補助容量CS2(n)の他方の電
極を構成するゲート線G(n+1)の走査順序が、n番
目のゲート線G(n)の画素書き込みの前後に行われる
場合について説明する。この場合、2本の近接するゲー
ト線に分割して、補助容量を形成しているので、1ゲー
ト線当たりの補助容量は従来の半分になり、画素信号電
圧VD(n)は、ゲート線G(n−1)の電圧変化の影
響を受ける部分とゲート線G(n+1)の電圧変化の影
響を受ける部分に分割され、補助容量を通じての電圧上
昇を低減することができる。このことにより、補助容量
を通じて起こる一時的な画素電圧上昇に起因するリーク
電流による画素電圧の低下を抑制することができ、さら
に液晶表示装置の信頼性を向上することができる。
【0055】本実施の形態2では、n番目のゲート線G
(n)により駆動される画素に設けられている第一の補
助容量CS1(n)の他方の電極を構成するゲート線G
(n−1)及び第二の補助容量CS2(n)の他方の電
極を構成するゲート線G(n+1)の走査順序が、n番
目のゲート線G(n)の画素書き込みの前後に行われる
ゲート線に接続され、n番目のゲート線G(n)に対し
て補助容量が対称に配置されており、その構成から明ら
かなように、ゲート線の走査順序を上記説明とは反対に
行っても、補助容量を通じての電圧上昇を低減する効果
が同様にあることはもちろんである。
【0056】したがって、ゲート線の走査方向が双方向
である液晶表示装置の信頼性及び表示品位を向上させる
ことができる。
【0057】(比較例)次に、比較例のCSオンゲート
構造のゲート線、画素電極及び補助容量の配置につい
て、図12に従って説明する。ゲート線により駆動され
る画素に設けられている補助容量CSについて、この補
助容量CSの他方の電極を構成するゲート線が、ゲート
線により駆動されている画素の直前の1ラインのゲート
線で構成される場合について説明する。
【0058】n番目のゲート線G(n)に接続された画
素について説明する。n番目のゲート線G(n)に接続
された画素は、画素電極PIX(n)及び補助容量CS
1(n)により構成されている。補助容量CS1(n)
は、ゲート線G(n−1)から画素電極PIX(n)の
方向に延設された部分と、ゲート絶縁膜を介して、画素
PIX(n)を駆動するTFTのドレイン領域から延設
された部分とから構成されている(図7(f)の補助容
量CS領域715を参照)。他の画素についても同様に
配置されて液晶表示装置が構成されている。
【0059】(具体例)上記実施の形態1及び実施の形
態2さらに比較例に説明した補助容量の構成を有する液
晶表示装置の特性について説明する。
【0060】各液晶表示装置のゲート線のLoレベルV
G Lの駆動マージンについて測定した結果を表1に示す。
【0061】ここで、順方向走査とは、n番目のゲート
線G(n)により駆動される画素に設けられている補助
容量CSの他方の電極を構成するゲート線G(n−1)
の走査順序が、n番目のゲート線G(n)の画素書き込
みの直前に行われる場合を言う。逆方向走査とは、順方
向走査とは逆方向で、n番目のゲート線G(n)により
駆動される画素に設けられている補助容量CSの他方の
電極を構成するゲート線G(n−1)の走査順序が、n
番目のゲート線G(n)の画素書き込みの直後に行われ
る場合を言う。
【0062】
【表1】
【0063】この表1に示されているように、順方向走
査の場合には、実施の形態1及び実施の形態2さらに従
来例との間に、あまり大きな差は見られない。しかしな
がら、逆方向走査の場合には、特に従来例においてゲー
ト線のLoレベルVG Lの駆動マージンが狭いことがわか
る。
【0064】また、ゲート線により駆動される画素に設
けられている補助容量CSについて、この補助容量CS
他方の電極を構成するゲート線が、ゲート線により駆動
されている画素の前後の2ラインのゲート線で構成され
る液晶表示装置の場合(実施の形態2)では、順方向走
査及び逆方向走査のいずれの走査順序に対してもゲート
線のLoレベルVG Lの駆動マージンが同じとなってい
る。
【0065】従って、これらの結果から、本発明に基づ
いた補助容量の構成(実施の形態1及び実施の形態2)
によれば、ゲート線のLoレベルVG Lの駆動可能範囲が
従来例に比較して広くすることができる効果があること
がわかる。
【0066】また、本実施の形態では、ゲート線の駆動
において、1ラインづつ選択して行った場合について説
明したが、同時に複数のゲート線が選択される場合につ
いても、同様に本発明を適用することができる。例え
ば、同時に選択されている複数のゲート線に接続されて
いる画素に設けられている補助容量CSにおいて、この
補助容量CSの他方の電極を構成するゲート線を、同時
に選択されている複数のゲート線以外で、お互いが異な
る期間に選択される複数のゲート線により構成する。こ
のような構成にすることにより、ゲート線を1ラインづ
つ選択して駆動する場合と同様の効果が得られる。
【0067】本実施の形態では、poly−Si TF
Tを用いた場合について説明したが、本発明はCSオン
ゲート構造の液晶表示装置であれば、普遍的に適応可能
である。
【0068】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置によれば、CS
ンゲート構造による高開口率とゲート線のLoレベルV
G Lの広い動作マージンの両立を図ることが可能となる。
従って、高信頼性、高保持率の補助容量CSを備え、表
示品位を向上させた液晶表示装置にすることができる。
【0069】さらに、本発明の液晶表示装置は、補助容
量が、画素電極に接続された電極と、前記画素を駆動す
るゲート線以外の複数のゲート線に接続された電極とか
ら構成されているので、ゲート線1ライン当たりの補助
容量CSは1/(複数のゲート線のライン数)になり、
補助容量CSを通じてゲート線の電圧変化は、数1によ
って、画素電極に印加されるため、補助容量CSを通じ
ての電圧上昇は1/(複数のゲート線のライン数)にな
る。さらに、ゲート線の選択が互いに異なる期間に順次
行われるので、補助容量CSを通じての電圧上昇は、互
いに異なる期間に発生することになる。従って、全補助
容量CSを通じての全電圧上昇は、従来の1ラインで構
成されるCSオンゲート構造に比べて、1/(複数のゲ
ート線のライン数)に低減することができる。
【0070】また、前記複数のゲート線は、ゲート線の
走査順序が前記画素を駆動するゲート線の前後であるゲ
ート線に、分割して構成されているので、補助容量CS
を通じての電圧上昇は、前記画素を駆動する前後に分割
して発生することになる。したがって、前記画素を駆動
する前のゲート線に接続された補助容量CSを通じての
電圧上昇による影響は、この直後に前記画素を駆動して
信号の書き換えをすることになるので、画素電圧信号へ
の影響がなくなる。よって、全補助容量CSを通じての
全電圧上昇は、従来の1ラインで構成されるCSオンゲ
ート構造に比べて、1/(複数のゲート線のライン数)
に低減することを併せて、表示への影響をさらに低減す
ることができる。さらに、この場合、画素電圧信号は、
ゲート線の走査順序を反対から行っても同じ状態になる
ため、この構成によれば、走査順序に関係なく様々なも
のへ適用することができる。
【0071】また、前記ゲート線の走査方向が片方向で
ある液晶表示装置であって、前記複数のゲート線は、ゲ
ート線の走査順序が前記画素より前であるゲート線によ
り構成されているので、前記画素を駆動する前のゲート
線に接続された補助容量CSを通じての電圧上昇による
影響は、この直後に前記画素を駆動して信号の書き換え
をすることになるので、画素電圧信号への影響がなくな
る。したがって、前記画素を駆動して信号の書き換えを
行ってから、次ぎに補助容量CSを通じて電圧変化が起
こるまでの期間を長くすることができ、表示への影響を
低減することができる。
【0072】また、前記ゲート線の走査方向が双方向で
ある液晶表示装置であって、前記複数のゲート線は、前
記画素の前後であるゲート線により構成されているの
で、ゲート線の走査方向がいずれであっても、補助容量
Sを通じての電圧上昇は、前記画素を駆動する前後に
分割して発生することになる。よって、画素電圧信号は
ゲート線のいずれの走査方向に対しても同じになり、走
査方向が切り替わっても同様の表示を行うことができ
る。
【0073】また、同時に複数のゲート線が選択される
液晶表示装置であって、前記補助容量の一方の電極を構
成する前記複数のゲート線は、同時に選択されないゲー
ト線により構成されているので、ゲート線を1ラインづ
つ選択して駆動する場合と同様に、補助容量CSを通じ
ての電圧変化を低減することができる。
【0074】また、前記補助容量は、前記画素トランジ
スタのゲート絶縁膜を絶縁層とするので、従来の画素電
極の下層の層間絶縁膜を用いた構成に比べると、ゲート
絶縁膜の膜厚が薄いことにより、従来の補助容量CS
得るのに必要になる面積に対して小さくすることができ
る。従って、補助容量CSの大きさが小さくなった分、
画素の開口率を大きくすることができ、液晶表示装置の
明るさを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に示す液晶表示装置の等価回路を
示す図である。
【図2】図1の構成を示す平面図である。
【図3】実施の形態1に示す液晶表示装置を駆動するタ
イミングチャートを示す図である。
【図4】実施の形態2に示す液晶表示装置の等価回路を
示す図である。
【図5】図4の構成を示す平面図である。
【図6】実施の形態2に示す液晶表示装置を駆動するタ
イミングチャートを示す図である。
【図7】本発明の液晶表示装置を作製する工程図であ
る。
【図8】従来の液晶表示装置のCSオンゲート構造の等
価回路を示す図である。
【図9】従来の液晶表示装置のCSオンコモン構造の等
価回路を示す図である。
【図10】従来のCSオンゲート構造の液晶表示装置を
駆動するタイミングチャートを示す図である。
【図11】薄膜トランジスタの特性を示す図である。
【図12】比較例の液晶表示装置のCSオンゲート構造
の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
101、102 ソース線 103〜106 ゲート線 107 薄膜トランジスタ 108 ゲート−ドレイン間寄生容量(CGD) 109 液晶容量 110 補助容量1(CS1) 111 補助容量2(CS2) 401、402 ソース線 403〜406 ゲート線 407 薄膜トランジスタ 408 ゲート−ドレイン間寄生容量(CGD) 409 液晶容量 410 補助容量1(CS1) 411 補助容量2(CS2) 701 ガラス基板 702 a−Si膜 703 リンイオン 704 レジスト 705 poly−Si膜 706 ゲート電極 707 CS電極 708 ゲート絶縁膜 709 リンイオン 710 層間絶縁膜 711 ソース線 712 ITO電極 713 ドレイン電極 714 TFT領域 715 補助容量CS領域 801、802 ソース線 803〜805 ゲート線 806 薄膜トランジスタTFT 807 ゲート−ドレイン間寄生容量(CGD) 808 液晶容量(CLC) 809 補助容量(CS) 901、902 ソース線 903〜905 ゲート線 906 薄膜トランジスタTFT 907 ゲート−ドレイン間寄生容量(CGD) 908 液晶容量 909 補助容量(CS) 1001、1002 リーク電流による画素電圧の
低下
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/13 - 1/141

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に平行になった複数のデータ線と、
    各データ線とは直交状態になった複数のゲート線とが格
    子状に配置され、前記各データ線と前記各ゲート線とに
    よって構成される各格子内に、各データ線と各ゲート線
    との交点に対応して配置されて各交点を形成するデータ
    線およびゲート線にそれぞれ接続された画素トランジス
    タと、該画素トランジスタにそれぞれ接続された画素電
    極とがそれぞれ配置されており、ゲート線が走査される
    ことによって、各画素トランジスタに接続された各画素
    電極がそれぞれ駆動されるアクティブマトリックス型液
    晶表示装置において、 前記ゲート線は、複数が同時に選択されるようになって
    おり、 各画素電極に対して、第1の補助容量と第2の補助容量
    とがそれぞれ設けられており、第1および第2の補助容
    量の一方の電極が、対応する画素電極に接続された画素
    トランジスタの電極によってそれぞれ形成され、第1お
    よび第2の補助容量の他方の電極が、対応する画素電極
    を駆動するゲート線に隣接する第1ゲート線および該第
    1ゲート線に隣接する第2ゲート線にそれぞれ接続され
    るとともに、第1および第2のゲート線が、対応する画
    素電極を駆動するゲート線とは同時に選択されないよう
    になっていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 相互に平行になった複数のデータ線と、
    各データ線とは直交状態になった複数のゲート線とが格
    子状に配置され、前記各データ線と前記各ゲート線とに
    よって構成される各格子内に、各データ線と各ゲート線
    との交点に対応して配置されて各交点を形成するデータ
    線およびゲート線にそれぞれ接続された画素トランジス
    タと、該画素トランジスタにそれぞれ接続された画素電
    極とがそれぞれ配置されており、ゲート線が走査される
    ことによって、各画素トランジスタに接続された各画素
    電極がそれぞれ駆動されるアクティブマトリックス型液
    晶表示装置において、 前記ゲート線は、複数が同時に選択されるようになって
    おり、 各画素電極に対して、第1の補助容量と第2の補助容量
    とがそれぞれ設けられており、第1および第2の補助容
    量の一方の電極が、対応する画素電極に接続された画素
    トランジスタの電極によってそれぞれ形成され、第1お
    よび第2の補助容量の他方の電極が、対応する画素電極
    を駆動するゲート線の両側に隣接する第1および第2の
    各ゲート線にそれぞれ接続されるとともに、第1および
    第2のゲート線が、対応する画素電極を駆動するゲート
    線とは同時に選択されないようになっていることを特徴
    とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲート線は、双方向に走査される請
    求項2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の補助容量は、それ
    ぞれの一方の電極および他方の電極の間に、前記画素ト
    ランジスタのゲート絶縁膜が絶縁層として設けられてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の液晶表示装
    置。
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