JP3361040B2 - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JP3361040B2 JP18402997A JP18402997A JP3361040B2 JP 3361040 B2 JP3361040 B2 JP 3361040B2 JP 18402997 A JP18402997 A JP 18402997A JP 18402997 A JP18402997 A JP 18402997A JP 3361040 B2 JP3361040 B2 JP 3361040B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電性液晶・反
強誘電性液晶を用いた液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】TN液晶を用いたTFT−LCDの応答
速度と視野角の改善のため、液晶材料として強誘電性液
晶や反強誘電性液晶を用いることがいくつか検討されて
いる。これらの自発分極を有する液晶材料、つまりカイ
ラルスメクティツクC相或いはその副次相の液晶材料を
アクティブマトリクス型液晶表示素子に適用すると、液
晶の応答時間が書込時間より大きい場合に、反電場によ
り保持電圧が低下する現象が起こることが知られている
(Hartmann:J.Appl.Phys.66,1132(1989))。この保持率
の低下はいわゆる書込不足であり、実効印加電圧の低下
をもたらし、コントラスト比を低下させ実用上大きな問
題となる。
【0003】また、印加電圧をフレームごとに極性反転
して正負対称のモードで駆動、すなわち交流駆動の場
合、あるフレームを境に信号電圧の絶対値が変化した際
に、数フレームにわたって明暗を繰り返しながら定常の
透過光量に落ち着く現象、いわゆるステップ応答が発生
する(Verhulst et al.:IDRC'94digest,377(1994) )と
いう問題も知られている。ステップ応答では、ゴースト
が尾を引いたような形の残像として認められ実用上問題
となる。
【0004】対称モードではなく非対称モード、すなわ
ち直流駆動の場合、ステップ応答は発生せず、コントラ
スト比も向上する(Tanaka et al.:SID'94digest,430(1
994))。しかし、応答は累積応答的になることから、交
流駆動と比較すると画像の応答速度が低下する。この画
像の応答速度の低下も1回の書込では書込不足であるこ
と、すなわち保持電圧の低下が原因であり、書込時間が
短くなるほど応答速度は低下する。直流駆動に於いて
は、コントラスト比と画像の応答速度とはトレードオフ
の関係にあり、両者とも十分な値を得るには最適設計が
必要になるが、そのマージンは狭い。また、不純物によ
る焼き付きや、残存ヒステリシスによる残像の問題は駆
動上の工夫によっても解決しがたい。
【0005】このように、対称モード(交流駆動)及び
非対称モード(直流駆動)のいずれのモードにおいて
も、保持率低下による書込不足が実用上大きな問題を引
き起こす原因となる。
【0006】液晶材料の特性面での保持率低下対策とし
ては、応答速度の高速化と自発分極の低減の2つが考え
られる。低電圧駆動時や常温よりもやや低い温度範囲に
おいても十分高速で、応答時間が書込時間より短い液晶
材料を用いれば上記の問題は解決するが、現状ではその
条件を満たす液晶材料は存在しない。また、今後も特に
低温域での応答速度の高速化の実現は疑問視されてい
る。
【0007】液晶表示素子は、今後さらなる大画面化・
高精細化が求められてくるが、それには必然的に1ライ
ン当たりの書込時間の短縮が伴う。したがって、液晶材
料の高速化の限界から上記の問題を解決するのは困難で
ある。
【0008】また、自発分極の低減化は原理的に応答速
度の低下を招き、結局のところ上記の問題は解決されな
い。以上のように、液晶材料による特性改善は、保持電
圧低下の問題の対策としては不十分である。
【0009】次に、駆動方法や回路構造の改善による対
策を考える。先ず、補助容量を増大させるという方法が
考えられる。通常のTN液晶を用いたアクティブマトリ
クス型液晶表示素子の補助容量値は、液晶の充填された
画素電極−対向電極間の容量と同程度の値であるが、こ
れを10倍或いはそれ以上に増大させることにより、保
持電圧の低下を解決することができる。しかし、液晶材
料の応答速度が現状程度に遅い限りステップ応答は解決
しない。また、補助容量の増大に伴い電流量もそれに対
応して増加するため、消費電力の増加を招き、駆動回路
の負担も大きくなる。従って、実用化に適しているとは
いえず、用途も限定されたものとなってしまう。
【0010】また、別の解決策として、書込直前に0V
付近の電圧を書き込み、前に保持している電荷を消去或
いは相殺するリセット動作を行う方法が知られている。
TFTまたはTFDを用いたアクティブマトリクス駆動
方法では、特開平7−64056に提案がなされている
が、これらの方法は書込時間の一部をリセット動作に充
てている。このため、ステップ応答は解決するが、ライ
ン数を減らさない限り実質的な書込時間は短くなるた
め、コントラストの十分な向上は見られない。また、高
精細化で書込時間が短くなった場合、書込時間がリセッ
ト動作のためにさらに短くなることから、書込不足が深
刻になってくる。また、これらの方法では、リセット時
間が十分に確保できず、不完全なリセットしか行えない
ことから、ステップ応答も完全に解消することは不可能
である。特に暗状態から明状態に変化したときに、1フ
レーム目が輝度が高くなりすぎるという問題が残る。
【0011】また、よりリセット時間を十分とり、完全
なリセット動作をするためにTFDと信号線を各画素あ
たり2個有する回路構造も報告されている(Verhulst e
t al.:IDRC'94digest,377(1994) )。この報告例では、
他のラインの書込中にリセット動作を行うことも可能で
ある。しかし、各画素あたりの素子数や配線数が多く、
また駆動波形も複雑であり、製造上の歩留まりやコスト
の点で問題がある。また、TFDでは表示素子全体の素
子特性のばらつきが抑えにくいという問題もあり、実用
化には不適当である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、強誘
電性液晶或いは反強誘電性液晶を用いたアクティブマト
リクス型液晶表示素子において、従来の液晶材料や駆動
方法では、保持電圧の低下により、コントラスト比の低
下、或いは画像応答速度低下による残像や表示ムラの発
生するという問題があった。
【0013】本発明の目的は、液晶材料として強誘電性
液晶・反強誘電性液晶を用いながらも、高コントラスト
比で、残像や表示ムラが発生することのない液晶表示素
子を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
[構成] 本発明は、上記目的を達成するために以下のように構成
されている。 (1) 本発明(請求項1)は、強誘電性液晶材料又は
反強誘電性液晶材料と薄膜トランジスタを用いたアクテ
ィブマトリクス型の液晶表示素子であって、pチャネル
又はnチャネル薄膜トランジスタからなり、信号線と画
素電極との間に接続された信号書込用TFT素子と、こ
の信号書込用TFT素子と異なるチャネルの薄膜トラン
ジスタからなり、前記画素電極と補助容量線との間に接
続されたリセット用TFT素子とを具備してなることを
特徴とする。
【0015】本発明の好ましい実施態様を以下に示す。 (1-1) 前記信号書込用TFT素子がnチャネル薄膜トラ
ンジスタであり、前記リセット用TFT素子がpチャネ
ル薄膜トランジスタである。
【0016】また、本発明の液晶表示素子の好ましい駆
動方法を以下に示す。 (1-2) ある画素行の前記信号書込TFT素子のみをオン
にするように走査線に電圧を印加して信号書込を行うと
同時に、前記画素行とは異なる複数の画素行の前記スイ
ッチング用TFT素子のみをオンにするように走査線に
電圧を印加して複数の画素行のリセット動作を行う。 (2) 本発明(請求項2)は、強誘電性液晶材料又は
反強誘電性液晶材料を用いたアクティブマトリクス型の
液晶表示素子であって、第1の走査線と、信号線と画素
電極との間に接続され、選択された第1の走査線によっ
て制御される信号書込用スイッチング素子と、第2の走
査線と、前記画素電極と該補助容量との間に接続され、
選択された第2の走査線によって制御されるリセット用
スイッチング素子とを具備してなることを特徴とする。
【0017】本発明の好ましい実施態様を以下に示す。 (2-1) 一つ或いは複数の画素行の第2の走査線は、異な
る一つ或いは複数の画素行の第1の走査線に接続されて
いる。
【0018】なお、画素行とは、第1の走査線が選択さ
れることによって、同時に信号線から画像信号が書き込
まれる画素の集まりのことである。 (2-1.1) 第2の走査線は、ダイオードを介して第1の走
査線に接続されている。 (2-1.2) 第2の走査線は、基板上で第1の走査線に接続
されている。つまり、駆動ICと接続する第1の走査線
の端子のみが基板上に設けられ、第2の走査線の端子は
形成されていない。 (2-2) 第1及び第2の走査線及び信号線駆動回路が、ア
レイ基板上に形成されていることを特徴とする。 (2-3) 第1の走査線と第2の走査線が、アレイ基板端あ
るいはアレイ基板周辺回路基板端の同じ側あるいは異な
る側に設けられた端子から、それぞれ異なる駆動ICに
接続されている。
【0019】また、本発明の液晶表示素子の好ましい駆
動方法を以下に示す。 (2-4) ある画素行の前記信号書込用スイッチング素子の
みをオンにするように前記第1の走査線に電圧を印加し
て信号書込を行うと同時に、前記画素行とは異なる一つ
或いは複数の画素行の前記リセット用スイッチング素子
のみをオンにするように第2の走査線に電圧を印加して
前記複数の画素行のリセット動作を行う。
【0020】[作用]本発明は、上記構成によって以下
の作用・効果を有する。一つの画素電極には、信号書込
用スイッチング(TFT)素子とリセット動作用スイッ
チング(TFT)素子の一端が接続され、他端はそれぞ
れ信号線と補助容量線に接続されている。二つのスイッ
チング(TFT)素子は、独立に制御を行うことが可能
なので、信号書込動作とリセット動作とを独立に行うこ
とが可能となる。
【0021】従って、信号線と画素電極を接続する信号
書込用スイッチング(TFT)によって信号書込を行
い、補助容量線と画素電極を接続するリセット用スイッ
チング(TFT)によってリセット動作を行うことによ
って、各画素において信号書込前にリセット動作が行わ
れ、前述の解決すべき問題であったコントラスト低下と
ステップ応答を解消することが可能となる。
【0022】さらに、ある1行の信号書込と同時に、他
の数行のリセット動作を行うことにより、さらにリセッ
ト効果は高まり、よりコントラストが向上し、ステップ
応答を完全に解消することが可能となる。
【0023】なお、画素電極にリセット用スイッチング
(TFT)素子を介して補助容量線(補助容量線)に接
続する際には、リセットする画素と同一の行あるいは隣
接する行のいずれかに属する補助容量線を接続する、あ
るいは走査線と交差する方向に配線された補助容量線に
接続するなどいくつかの方法が考えられる。
【0024】リセット時に補助容量電位をほとんど動か
さずに対向電極電位と同電位にして、画素印加電圧を0
V付近の電圧にリセットする場合には、リセット用TF
Tをリセットする画素と隣接する行に属する補助容量線
に接続する、或いは走査線と交差する方向に配線された
補助容量線に接続することにより開口率を高くすること
が可能である場合がある。
【0025】また、リセット時に補助容量電位を動かし
て、画素への印加電圧を0V以外の電圧、例えば飽和電
圧あるいは飽和電圧の1/2付近の電圧にリセットする
場合、リセット用TFTを、リセットする画素と同一行
に付属する補助容量線に接続することが好ましい。
【0026】以下に、それぞれの発明に特有な作用・効
果を示す。 [構成(1)]本構成によれば、開口率の低下は、TF
T素子1つ分の面積のみであり、従来のように配線を増
やす方法に比較し有利である。
【0027】また、移動度の高いnチャネルTFT素子
を信号書込用TFT素子として用い、nチャネルTFT
素子よりも移動度の低いpチャネルTFT素子をリセッ
ト動作用TFT素子に用いるほうが、逆の場合よりも好
ましい。すなわち、リセット時間は十分にとることが可
能であるのに対し、信号書込時間はライン数により制限
される。従って、信号書込用TFT素子は、より書込特
性の優れたものを使用した方が好ましい。
【0028】[構成(2)]本構成によれば、従来の走
査線駆動ICを使用することが可能となるので、コスト
上昇がない。
【0029】また、第1の走査線と異なる1行あるいは
複数行の第2の走査線を接続することにより、走査線駆
動ICに接続される端子数は、第2の走査線を有しない
従来の場合と同じとなり、各走査線端子に入力する駆動
波形も従来と同じとするだけで自動的にリセット動作を
行うことが可能となる。
【0030】また、第2の走査線を連続的に選択される
複数行の第1の走査線に接続した場合、従来と同じ駆動
波形を印加すると、第1の走査線からの選択信号が連続
的に第2の走査線に印加され、自動的に複数ラインの同
時リセット動作すなわち十分なリセット時間の確保が可
能となる。
【0031】また、第1の走査線と複数の第2の走査線
をそれぞれダイオードを介して接続することによって、
各信号書込みと同時に複数ラインのリセットを完全に独
立に行い、表示画像の質を保つことが可能となるさら
に、アレイ基板端の1端子から、第1の走査線及び1本
あるいは複数本の第2の走査線に分岐されるように回路
を構成すれば、周辺回路基板及び走査線駆動ICの両者
とも、従来のものが流用可能となり、コスト上昇を全く
伴わない。
【0032】さらに、ある1行の信号書込と同時に、他
の数行のリセット動作を行うことにより、さらにリセッ
ト効果は高まり、よりコントラストが向上し、ステップ
応答を完全に解消することが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。なお、これらの実施形態は、本発
明の理解を容易にする目的で記載されるものであり、本
発明の主旨を変えない範囲で種々変更して用いることが
できる。
【0034】先ず、nチャネルTFT素子とpチャネル
TFT素子との二つのTFT素子が画素電極に接続され
ている液晶表示素子の実施形態について説明する。 [第1実施形態]液晶表示素子は、TFT素子及び画素
電極等が形成されたTFTアレイ基板上に、液晶材料を
介して、対向電極が形成されたCF基板が配置されてい
る。
【0035】TFTアレイ基板には、640×480
(VGA)の画素がマトリクス状に配列されている。画
素は、それぞれ三原色に対応した3つのサブピクセルか
ら構成されている。
【0036】図1はTFTアレイ基板上のサブピクセル
の構成を示す平面図である。図2(a)はサブピクセル
群のうち4行2列部分の等価回路を示す回路図である。
走査線11が行方向に形成され、信号線12が列方向に
形成されている。また、補助容量線13が行方向に形成
されている。
【0037】走査線11にはnチャネルTFT素子14
のゲート電極が接続されている。また、信号線12がn
チャネルTFT素子14を介して画素電極15に接続さ
れている。
【0038】画素電極15が補助容量16を介して補助
容量線13に接続されている。また、画素電極15は、
pチャネルTFT素子17を介して同一行の補助容量線
13に接続されている。同じ画素電極15に接続される
nチャネルTFT素子14と、pチャネルTFT素子1
7のゲート電極は、異なる行の走査線11に接続されて
いる。
【0039】なお、各TFT素子の半導体層にはa−S
iを使用した。nチャネル及びpチャネルTFT素子1
4,17は、a−Siの初期キャリア濃度と膜厚、或い
はゲート絶縁膜の膜厚を適宜調整することにより、両T
FT素子14,17のしきい電圧の差が駆動時の信号振
幅の2倍より大きくなるように形成した。後述するよう
に本実施形態の駆動系では、信号振幅が±3Vであるた
め、両TFT素子のしきい電圧の差を6V以上にした。
また、pチャネルTFT素子17のW/Lをnチャネル
TFT素子14より大きくした。
【0040】なお、液晶セルは以下の方法により製造し
た。CF基板はオーバーコート層を有し、対向配置され
るTFTアレイ基板の信号線及びTFT素子に対向する
部分のITO電極(対向電極)をエッチングによって除
去した。さらにITO電極の上に膜厚30nmのSiO
2 膜をスパッタリング法によって成膜した。TFTアレ
イ基板のITO電極(画素電極)及びCF基板のSiO
2 層上に、それぞれ液晶配向膜として低プレチルト性の
ポリイミド膜を成膜した。各基板の配向膜は、セル長手
方向に注入方向と逆向きにラビングした。ただし両基板
のラビング軸を約10゜ずらした。また、セルギャップ
は、樹脂コートを施したシリカスペーサをTFTアレイ
基板とCF基板との間に散布することにより2.0μm
とした。
【0041】液晶材料として、自発分極200nC/c
2 ,応答時間100μs,飽和電圧4Vの無しきい反
強誘電性液晶A(三井石油化学社製)を使用した。駆動
系は、最大印加電圧±3V,1ラインの選択時間64μ
sのVGA対応(上下二分割駆動)のものを用いた。各
走査線11に、図2(b)に示した走査線駆動波形を入
力した。この波形において、リセット用のpチャネルT
FT素子17をオンするためのリセットパルス21の
後、信号書込用のnチャネルTFT素子14をオンする
ための信号書込パルス22が出力されている。リセット
パルス21は、複数のラインで一部ずつオーバーラップ
させ、パルス幅を約300μsとして十分リセット時間
を確保した。
【0042】走査線11にリセットパルス21が入力さ
れると、nチャネルTFT素子14はオフのままで、1
行下の画素に接続されたpチャネルTFT素子17がオ
ンとなる。そして、pチャネルTFT素子17のオンに
より画素電極15が補助容量線13に接続される。そし
て、補助容量線電位をほとんど動かさずに対向電極電位
と同電位にして、画素印加電圧を0V付近の電圧にする
ことによってリセット動作が行われる。
【0043】次いで、信号書込パルス22によって、n
チャネルTFT素子14がオン、pチャネルTFT素子
がオフとなり、信号線12から画素電極15に画像の階
調に応じた画像信号を入力することによって画像表示が
行われる。
【0044】信号線12から入力される画像信号は対向
電極電位を中心に交流とし、各フレームにおいて、各列
ごとに信号極性を反転させる信号線反転を行って駆動
し、画像表示を行った。
【0045】画像表示の結果、コントラスト比は70:
1、応答速度は1ms以下が得られ、ステップ応答によ
る残像は認められなかった。 [第2実施形態]本実施形態の液晶表示素子は、アレイ
基板上に640×480(VGA)の画素が形成された
ディスプレイである。
【0046】図3はTFTアレイ上のサブピクセルの構
成を示す平面図である。図4(a)はサブピクセル群の
うち4行2列部分の等価回路を示す回路図である。図
3,4において、図1,2と同一な部分には同一符号を
付し、その詳細な説明を省略する。
【0047】本実施形態の特徴は、同じ画素電極15に
接続されるnチャネルTFT素子14と、pチャネルT
FT素子17のゲート電極が同一画素行の走査線11に
接続され、画素電極15がpチャネルTFT素子17を
介して同一画素行の補助容量線13に接続されているこ
とである。
【0048】各行の補助容量線13は、通常のように最
端部で接続され同一の端子から取り出すのではなく、各
行で独立に走査線端子と反対側の基板端に設けた端子か
ら取り出される構造とし、各補助容量線13の電位を独
立に駆動可能とした。なお、補助容量線13の端子及び
走査線11の端子を同じ側から、補助容量線13の群と
走査線11の群をそれぞれまとめて取り出し、それぞれ
別の駆動回路IC群によって駆動することも可能であ
る。
【0049】なお、各TFT素子,液晶材料及び液晶セ
ルの製造方法は第1実施形態と同じであるので、その説
明を省略する。駆動系は、最大印加電圧3V,1ライン
の選択時間64μsのVGA対応(上下二分割駆動)の
ものを用いた。各走査線11に、図4(b)に例示した
走査線駆動波形を入力した。リセットパルス21は、複
数画素行で一部ずつオーバーラップさせ、そのパルス幅
を約300μsとして十分リセット時間を確保した。
【0050】走査線11にリセットパルス21が入力さ
れると、nチャネルTFT素子14はオフとなり、pチ
ャネルTFT素子17がオンとなる。pチャネルTFT
素子17のオンにより画素電極15が補助容量線13に
接続される。そして、画素印加電圧を前のフレームの信
号極性と逆の極性の飽和電圧の1/2付近の電圧にする
ことによって、リセット動作が行われる。この動作は、
補助容量線電位を液晶の飽和電圧の1/2の電圧にシフ
トさせることによって行われる。
【0051】次いで、信号書込パルス22によって、n
チャネルTFT素子14がオンとなり、信号線12から
画素電極15に画像の階調に応じた画像信号を入力され
て画像表示が行われる。
【0052】画像信号は対向電極電位を中心に交流と
し、各フレームにおいて各行ごとに信号極性を反転させ
る行反転(H反転)を行って駆動し、画像表示を行っ
た。画像表示の結果、70:1のコントラスト比,1m
s以下の応答速度が得られ、ステップ応答による残像は
認められなかった。
【0053】[第3実施形態]本実施形態の液晶表示素
子は、アレイ基板上に640×480(VGA)の画素
が形成されたディスプレイである。
【0054】図5はTFTアレイ上のサブピクセルの構
成を示す平面図である。図6(a)はサブピクセル群の
うち4行2列部分の等価回路を示す回路図である。な
お、図5及び6において、図1及び2と同一な部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。
【0055】本実施形態の特徴は、同じ画素電極15に
接続されるnチャネルTFT素子14と、pチャネルT
FT17のゲート電極は同一画素行の走査線に接続さ
れ、画素電極がpチャネルTFT素子17を介して異な
る画素行の補助容量線13に接続されていることであ
る。
【0056】なお、各TFT素子の製造方法は第1実施
形態と同じであるので、その説明を省略する。なお、本
実施形態の液晶表示素子では、自発分極100nC/c
2 ,応答時間90μs及び飽和電圧3Vの歪らせん型
強誘電性液晶(DHF液晶)Bを用いた。液晶セルは、
TFTアレイ基板とCF基板から構成される通常の製法
によるものを用いた。CF基板は、ITO電極(対向電
極)が全面に形成されたものを使用し、ITO電極の上
に80nmの厚さにSiO2 膜をスパッタ法を用いて成
膜した。TFTアレイ基板のITO電極層上及びCF基
板のSiO2 層上に、それぞれ液晶配向膜として低プレ
チルト性のポリイミド膜を成膜した。ラビング処理,セ
ルギャップ条件等は第1実施形態と同じものとした。
【0057】駆動系は、最大印加電圧±3V,1ライン
の選択時間64μsのVGA対応(上下二分割駆動)の
ものを用いた。各走査線11に、図6(b)に例示した
走査線駆動波形を入力した。リセットパルス21は、複
数のラインで一部ずつオーバーラップさせパルス幅を約
200μsとして十分リセット時間を確保した。
【0058】走査線11にリセットパルス21が入力さ
れると、nチャネルTFT素子14はオフとなり、pチ
ャネルTFT素子17がオンとなる。pチャネルTFT
素子17のオンにより画素電極15が補助容量線13に
接続される。そして、画素印加電圧を0V付近の電圧に
することによりリセット動作が行われる。この動作は、
対向電極電位と同電位に固定することにより行われる。
【0059】次いで、信号書込パルス22によって、n
チャネルTFT素子14がオンとなり、信号線12から
画素電極15に画像の階調に応じた画像信号を入力され
て画像表示が行われる。
【0060】画像信号は対向電極電位を中心に交流と
し、各フレームにおいて各信号線ごとに信号極性を反転
させる信号線反転を行って駆動し、画像表示を行った。
70:1のコントラスト比及び1ms以下の応答速度が
得られ、ステップ応答による残像は認められなかった。
【0061】[第4実施形態]図7はTFTアレイ上の
サブピクセルの構成を示す平面図である。図8(a)は
サブピクセル群のうち4行2列部分の等価回路を示す回
路図である。
【0062】本実施形態の特徴は、同じ画素電極15に
接続されるnチャネルTFT素子14と、pチャネルT
FT素子17のゲート電極は異なる画素行の走査線11
に接続されており、画素電極15がpチャネルTFT素
子17を介して異なる画素行の補助容量線13に接続さ
れていることである。
【0063】各TFT素子の半導体層には、上記実施形
態で用いていたa−Siではなく、poly−Siを使
用した。nチャネルTFT素子14及びpチャネルTF
T素子17は、poly−Si層の初期キャリア濃度と
膜厚及びゲート絶縁膜の厚さの調整により、両TFTの
しきい電圧の差が、駆動時の信号振幅の2倍より大きく
なるように作成した。後述するように本実施形態の駆動
系では信号振幅が±3Vであるため、しきい電圧の差は
6V以上にした。液晶材料及びセルの製造方法は第1実
施形態と同じとした。
【0064】駆動系は、最大印加電圧±3V、1ライン
の選択時間42μsのXGA対応(上下二分割駆動)の
ものを用いた。各走査線11に、図8(b)に例示した
走査線駆動波形を入力した。リセットパルス21は、複
数のラインで一部ずつオーバーラップさせパルス幅を約
250μsとして十分リセット時間を確保した。
【0065】走査線11にリセットパルス21が入力さ
れると、nチャネルTFT素子14はオフのままで、1
行上の画素に接続されたpチャネルTFT素子17がオ
ンとなる。そして、pチャネルTFT素子17のオンに
より画素電極15が補助容量線13に接続される。
【0066】そして、pチャネルTFT素子17がオン
の時、補助容量線13の電位をほとんど動かさずに対向
電極電位と同電位にし、画素印加電圧を0V付近の電圧
にすることによって、リセット動作が行われる。
【0067】次いで、信号書込パルス22によって、n
チャネルTFT素子14がオン、pチャネルTFT素子
がオフとなり、信号線12から画素電極15に画像の階
調に応じた画像信号を入力することによって行われる。
【0068】画像信号は対向電極電位を中心に交流と
し、各フレームにおいて各画素ごとに信号極性を反転さ
せる画素反転(ドット反転)を行って駆動し、画像表示
を行った。
【0069】画像表示の結果、70:1のコントラスト
比及び1ms以下の応答速度が得られ、ステップ応答に
よる残像は認められなかった。 [比較例1−1]1画素につき1つのTFT素子及び1
本ずつの走査線と信号線を備えた従来型のアレイ構造を
用いる他は、第1実施形態と同じ条件のセルを作成し
た。リセット動作を行わない通常の駆動を行ったとこ
ろ、コントラスト比は20:1と低下し、ステップ応答
による残像が認められた。次に、1ラインの選択時間の
前半をリセット動作にあてる駆動を行った。ステップ応
答による残像は解消されたが、コントラスト比は25:
1程度しか得られなかった。
【0070】[比較例1−2]信号書込用TFT素子と
してpチャネルTFT素子を使用し、リセット用TFT
素子としてnチャネルTFT素子を使用し、pチャネル
TFT素子のW/LをnチャネルTFT素子より大きく
するほかは、第1実施形態と同じアレイ構造・セル構成
・回路構成を用いたセルを同じ条件で作成した。第1実
施形態と同様の駆動を行ったが、ステップ応答による残
像は解消されたものの、コントラスト比は50:1程度
しか得られなかった。
【0071】従って、信号書込用TFT素子としてnチ
ャネルTFT素子を使用し、リセット用TFT素子とし
てpチャネルTFT素子を使用することが好ましいこと
が分かる。
【0072】次いで、信号書込用スイッチング素子とリ
セット用スイッチング素子との二つのスイッチング素子
を有し、それぞれのスイッチング素子が異なる走査線に
接続されている液晶表示素子の実施形態について説明す
る。
【0073】[第5実施形態]本実施形態の液晶表示素
子は、1024×768の画素がマトリクス状に配列さ
れたものである(XGA)。
【0074】図9は、本発明の第5実施形態に係わる液
晶表示素子のTFTアレイ基板の構成を示す平面図であ
る。また、図10はサブピクセル群のうち3列の部分の
等価回路を示している。
【0075】第1の走査線31及び第2の走査線32が
行方向に形成され、信号線12が列方向に形成されてい
る。また、補助容量線13が行方向に形成され、端部で
共通の補助容量線13に接続されている。
【0076】第1の走査線31が信号書込用TFT素子
33のゲート電極に接続されている。また、信号線12
が、信号書込用TFT素子33を介して画素電極15に
接続されている。
【0077】第2の走査線32がリセット用TFT素子
34のゲート電極に接続されている。また、補助容量線
13が、リセット用TFT素子34を介して画素電極1
5に接続されている。また、画素電極15が補助容量1
6を介して補助容量線13に接続されている。
【0078】第1の走査線31はTFTアレイ基板端か
ら3つの束にまとめて第1の走査線駆動IC41に接続
され、第2の走査線32も同様にアレイ基板端から3つ
の束にまとめて第2の走査線駆動IC42に接続されて
いる。
【0079】信号書込用及びリセット用TFT素子3
3,34は、チャネルにa−Si層を用いて作成されて
いる。また、液晶セルは、TFT素子及び画素電極が形
成されたTFTアレイ基板と、対向電極が形成されたC
F基板とを対向配置し、両者の間に液晶材料を注入して
構成される。CF基板はオーバーコート層を有し、アレ
イ基板の信号線及びTFT素子に対向する部分のITO
電極をエッチングによって除去した。さらにITO電極
層の上に30nmの厚さにSiO2 膜がスパッタ成膜さ
れている。
【0080】TFT基板のITO電極上及びCF基板の
SiO2 層上に、液晶配向膜として低プレチルト性のポ
リイミド膜をそれぞれ成膜した。各基板の配向膜は、セ
ル長手方向に、注入方向と逆向きにラビングした。ただ
し両基板のラビング軸は、約10゜ずらした。そして、
樹脂コートを施したシリカスペーサを散布することによ
りセルギャップは2.0μmとした。
【0081】液晶材料として、自発分極200nC/c
2 ,応答時間100μs及び飽和電圧4Vの無しきい
反強誘電性液晶A(三井石油化学社製)を使用した。駆
動系は、最大印加電圧±5V,1ラインの選択時間42
μsのXGA対応(上下二分割駆動)のものを用いた。
図10に示す等価回路の各第1の走査線31に図11に
示した駆動波形を入力し、各第2の走査線32に図11
に例示した駆動波形を入力した。なお、図11の駆動波
形に付記された符号は、図10において符号が付された
第1及び第2の走査線31,32に対応している。
【0082】この駆動波形は、リセット用TFT素子3
4をオンするためのリセットパルス21と、信号書込用
TFT素子33をオンするための信号書込パルス22と
である。リセットパルス21は、複数のラインで一部ず
つオーバーラップさせパルス幅を約300μsとして十
分リセット時間が確保されている。
【0083】第2の走査線32にリセットパルス21が
入力されると、信号書込用TFT素子33はオフのまま
で、リセット用TFT素子34がオンとなる。そして、
リセット用TFT素子34のオンにより画素電極15が
補助容量線13に接続される。そして、補助容量線13
の電位をほとんど動かさずに対向電極電位と同電位に
し、画素印加電圧を0V付近の電圧にすることによっ
て、リセット動作が行われる。
【0084】次いで、第1の走査線31に入力された信
号書込パルス22によって、信号書込用TFT素子33
がオン、信号線12から画素電極15に画像の階調に応
じた画像信号を入力することによって、画像表示が行わ
れる。
【0085】画像信号は、対向電極電位を中心に交流と
し、各フレームにおいて各列ごとに信号極性を反転させ
る信号線反転を行って駆動し画像表示を行った。補助容
量線の電位は、対向電極電位と同じとし一定にした。
【0086】画像表示の結果、70:1のコントラスト
比及び1ms以下の応答速度が得られ、ステップ応答に
よる残像は認められなかった。本実施形態の液晶表示素
子によれば、第1の走査線と第2の走査線が異なるIC
によって駆動されるように、第1の走査線と第2の走査
線との端子をアレイ基板の同じ側に分離して2系統設け
ることによって、従来の走査線駆動ICによる駆動が可
能になり、コストの上昇を抑えることが可能になる。つ
まり、表示領域内に第1及び第2の走査線が交互に配置
されているので、基板端の同じ側に駆動ICを接続する
端子を設けると、端子数の増加による駆動IC数の増加
及び従来と異なる仕様の走査線駆動ICが必要となり、
コストの上昇を招く。
【0087】なお、二つの端子は、アレイ基板上の異な
る側に設置,或いは周辺回路によって各端子を2系統に
分離しても同様な効果がある。 [第6実施形態]本実施形態の液晶表示素子は、640
×480の画素がマトリクス状に配列されたものである
(VGA)。
【0088】図12は、本発明の第6実施形態に係わる
液晶表示素子の等価回路を示す回路図である。図12に
おいて、図11と同一な部分には同一符号を付しその説
明を省略する。なお、サブピクセルの構成は第5実施形
態と同様なので、その図示を省略する。
【0089】本実施形態の特徴は、第2の走査線32
が、バイパス線51を介して3画素行隔てた第1の走査
線31に画素領域外において接続されていることであ
る。TFTアレイ基板端には、第1及び第2の走査線3
1,32に共通の端子が設けられている。すなわち画素
行と同数の走査線端子が設けられており、従来の走査線
が1系統の液晶表示素子と変わるところがない。
【0090】また、最上部と最下部の画素のない領域に
は、書込み特性を中央部と同一にする目的で、第1及び
第2のダミー走査線35,36が設けられている。最下
部の第1の走査線31と最上部の第2の走査線32は、
バイパス線51aによって接続されている。また、図1
3に示す様に、最下部の第1の走査線31と最上部の第
2の走査線32を接続せず、最上層の第2の走査線32
及び最下層の第1の走査線31をそれぞれ第1及び第2
のダミー走査線35,36に接続してもよい。
【0091】なお、アレイ基板端の端子を第1の走査線
31と第2の走査線32とで別個に設け、バイパス線5
1を周辺回路基板上に設けて、駆動ICに接続するとい
う方法をとることも可能であり、表示特性上は上記の例
の場合と同じ効果がある。
【0092】さらに、信号線12を中央部において分離
した上下2分割駆動の場合には、上下の同じ位置に対応
する走査線の端子同士をアレイ基板上あるいは周辺回路
上において接続することにより、走査線駆動IC数を半
減させることが可能である。
【0093】また、各TFT素子及び液晶セルの製造方
法は第5実施形態と同じとした。液晶材料として、自発
分極140nC/cm2 ,応答時間120μs及び飽和
電圧6Vの無しきい反強誘電性液晶Cを用いた。セル形
成後、周辺回路基板を介して走査線群をアレイ基板端か
ら走査線駆動ICに接続した。
【0094】走査線駆動ICは、最大印加電圧±5V,
1ラインの選択時間64μsのVGA対応(上下二分割
駆動)のものを用いた。各走査線端子に、図14に示す
駆動波形を入力して、リセット動作及び書込動作を行っ
た。この波形中のパルス38は、第1の走査線31に接
続された信号書込用TFT素子33をオンするためのパ
ルスであると同時に、3画素行隔てた行の第2の走査線
32に接続されたリセット用TFT素子34をオンする
ためのパルスである。
【0095】第2の走査線32に入力されるパルス38
は、3画素行隔てた画素の第1の走査線31の書込みパ
ルスと同一であり、そのリセット時間は約64μsであ
る。補助容量線13の電位をほとんど動かさずに対向電
極電位と同電位にし、画素印加電圧を0V付近の電圧に
することによって、リセット動作を行った。リセット動
作と書込動作との間のの約192μs間にも液晶は応答
を続け、これによってほぼリセットされる。
【0096】また、信号線から入力される画像信号は対
向電極電位を中心に交流とし、各フレームにおいて各列
ごとに信号極性を反転させる信号線反転を行って駆動し
画像表示を行った。
【0097】画像表示の結果、80:1のコントラスト
比及び1ms以下の応答速度が得られ、ステップ応答に
よる残像は認められなかった。また、各行の補助容量線
を基板上ですべて接続せずに独立とし、別の端子から取
り出して各補助容量線13を独立に駆動できるようにし
たアレイ構造を作成した。これ以外の作成条件は上記と
同じとし、同様の駆動を行った。ただし、リセット動作
は、画素印加電圧を前のフレームの信号極性と逆の極性
の液晶の飽和電圧の1/2の電圧にすることによって行
った。このリセット動作は、補助容量線の電位を液晶の
飽和電圧の1/2の電圧にシフトさせることにより行っ
た。
【0098】画像信号は対向電極電位を中心に交流と
し、各フレームにおいて各行ごとに信号極性を反転させ
る行反転(H反転)を行って駆動し画像表示を行った。
画像表示の結果、80:1のコントラスト比及び1ms
以下の応答速度が得られ、ステップ応答による残像は認
められなかった。
【0099】本実施形態によれば、第2の走査線が異な
る画素行の第1の走査線に接続することによって、従来
の駆動ICを用いてリセット動作を行うことができ、コ
ストの上昇を抑えることができる。
【0100】[第7実施形態]本実施形態の液晶表示素
子は、640×480の画素がマトリクス状に配列され
たものである(VGA)。
【0101】図15は、本発明の第7実施形態に係わる
液晶表示素子の等価回路を示す回路図である。図15に
おいて、図12と同一な部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。なお、サブピクセルの構造は第5実施
形態と同様なので、その図示を省略する。
【0102】本実施形態の特徴は、4本の第2の走査線
32が画素領域外でバイパス線52に続されており、さ
らにバイパス線52がそれぞれにダイオード39が介挿
された4本のバイパス線53に接続されていることであ
る。そして、同一のバイパス線52に接続する4本のバ
イパス線53は、連続して信号書込パルスが印加される
第1の走査線31に接続されている。
【0103】そして、TFTアレイ基板端には、第1及
び第2の走査線31,32の共通の端子が設けられてい
る。すなわち画素行と同数の走査線端子が設けられてい
る点で、従来の走査線が1系統の液晶表示素子と変わる
ところがない。
【0104】なお、アレイ基板端の端子を第1の走査線
31と第2の走査線32で別個に設け、ダイオード39
が介挿されたバイパス線52は周辺回路基板上に設け
て、駆動ICに接続するという方法をとることも可能で
あり、表示特性上は上記の例の場合と同じ効果がある。
【0105】また、最上部の第2の走査線32は、バイ
パス線52aを介して最下部の第1の走査線31に接続
されている。また、図16に示すように、最下部の第1
の走査線31と、最上部の第2の走査線32を接続せ
ず、最上部の第2の走査線32及び最下部の第1の走査
線31をそれぞれ第1及び第2のダミー走査線35,3
6に接続してもよい。
【0106】各TFT素子の製造方法は第1実施形態と
同じとした。液晶材料として、自発分極100nC/c
2 ,応答時間90μs及び飽和電圧3Vの歪らせん型
強誘電性液晶(DHF液晶)Bを用いた。液晶セルは、
TFTアレイ基板とCF基板から構成される通常の製法
によるものを用いた。CF基板はITOベタ電極を有す
るものを使用し、ITO電極層の上に80nmの厚さに
SiO2 膜をスパッタ成膜した。TFT基板のITO電
極層の上及びCF基板のSiO2 層の上に、それぞれ液
晶配向膜として低プレチルト性のポリイミド膜を成膜し
た。ラビング・セルギャップ条件等は第5実施形態と同
じとした。
【0107】駆動系は、最大印加電圧±5V,1ライン
の選択時間64μsのVGA対応(上下二分割駆動)の
ものを用いた。各走査線端子に、図17に示す駆動波形
を入力して、リセット動作及び書込動作を行った。
【0108】同一のバイパス線52に接続する4本の第
2の走査線32は、バイパス線53を介して、連続して
パルス38が入力される4本の第1の走査線31に接続
されている。従って、同一のバイパス線52に接続する
第2の走査線32には、4つのパルス38が連続して入
力される。つまり、4本の第2の走査線32には約25
6μsのリセットパルスが入力され、4画素行同時にリ
セット動作が行われる。
【0109】リセット動作は、補助容量線13の電位を
ほとんど動かさずに対向電極電位と同電位にし、画素印
加電圧を0V付近にすることによって行った。リセット
動作と書込み動作の間にも液晶は応答を続け、これによ
ってほほリセットされる。
【0110】画像信号は対向電極電位を中心に交流と
し、各フレームにおいて各列ごとに信号極性を反転させ
る信号線反転を行って駆動し、画像表示を行った。表示
の結果、70:1のコントラスト比及び1ms以下の応
答速度が得られ、ステップ応答による残像は認められな
かった。
【0111】本実施形態によれば、第2の走査線が連続
して選択され、リセット時間を十分長くとることがで
き、さらに複数の第2の走査線が異なる画素行の複数の
第1の走査線に接続することによって、従来の駆動IC
を用いることができる。
【0112】[第8実施形態]本実施形態の液晶表示素
子は、640×480の画素がマトリクス状に配列され
たものである(VGA)。
【0113】図18は、本発明の第8実施形態に係わる
液晶表示素子の等価回路を示す回路図である。図18に
おいて、図12と同一な部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。なお、サブピクセルの構成は第5実施
形態と同様なので、その図示を省略する。
【0114】本実施形態の特徴は、第1の走査線31
が、ダイオード39が介挿されたバイパス線54を介し
て、異なる画素行の4本の第2の走査線32に画素領域
外で接続されていることである。従って、第2の走査線
32には、異なる画素行に属する第1の走査線31が4
本接続されている。なお、第2の走査線32に接続され
ている4本の第1の走査線31は、画像表示の際、連続
して選択される。
【0115】アレイ基板端には、第1及び第2の走査線
31,32の共通の端子が設けられている。すなわち、
TFTアレイ基板上には画素行×2行の走査線が形成さ
れているが、画素行と同数の走査線素子が設けられてい
る点で、従来の走査線が1系統の液晶表示素子と変わる
ところがない。
【0116】なお、アレイ基板端の端子を第1の走査線
31と第2の走査線32で別個に設け、ダイオードが介
挿されたバイパス線は周辺回路基板上に設けて駆動IC
に接続するという方法をとることも可能であり、表示特
性上は上記の例の場合と同じ効果がある。
【0117】また、最下部の第1の走査線31と、最上
部の第2の走査線32は、それぞれ第1のダミー走査線
35と第2のダミー走査線36に接続されている。名T
FT素子、液晶材料及びセルの製造方法は第5実施形態
と同じとした。
【0118】駆動系は、最大印加電圧±5V,1ライン
の選択時間64μsのVGA対応〈上下二分割駆動)の
ものを用いた。各第1の走査線31に図19に示した走
査線駆動波形を入力した。
【0119】第1の走査線31にパルス(パルス幅64
μs)38が入力されると、バイパス線54を介して接
続された4本の第2の走査線32にもパルス38が入力
される。従って、第2の走査線32には、バイパス線5
4を介して接続された4本の第1の走査線31から連続
してパルス38が入力されるので、パルス幅256(=
64μs×4)μsのパルスが入力され、リセット動作
が行われる。また、リセットパルスと書込みパルスが入
力される間にも液晶は応答を続けることよってほほリセ
ットされる。
【0120】リセット動作は、補助容量線13の電位を
ほとんど動かさずに対向電極電位と同電位にし、画素印
加電位を0V付近にすることによって行った。書込動作
の際、画像信号は対向電極電位を中心に交流とし、各フ
レームにおいて名画素ごとに信号特性を反転させる画素
反転(ドット反転)を行って駆動し、画像表示を行っ
た。補助容量線13の電位は、対向電極電位と同じとし
一定にした。
【0121】画像表示の結果、80:1のコントラスト
比及び1ms以下の応答速度が得られ、ステップ応答に
よる残像は認められなかった。次に、画素数を1024
×768(XGA)に変更し、スイッチング用及び信号
書込用TFT素子をpoly−Si層を使用したものに
変更した。回路構成は上記の実施例と同じとしたが、上
記の実施例における周辺回路及び駆動ICはすべてアレ
イ基板上に設置した。液晶材料及びセル作成方法等、そ
の他の点は上記実施形態と同じとした。
【0122】駆動系は、最大印加電圧±5V、1ライン
の選択時間42μsのXGA対応(上下二分割駆動)の
ものを用いた。等価回路の各走査線31に、図19に例
示した走査線駆動波形を入カし、書込及びリセット動作
を行った。
【0123】XGAの場合、リセットパルス幅約168
μsとなりVGAの場合に比べてリセット時間が短くな
るが、リセットと書込みの間にも液晶は応答を続けるこ
とよってほほリセットされた。
【0124】画像表示の結果、コントラスト比は70:
1、応答速度は1ms以下が得られステップ応答による
残像は認められなかった。本実施形態によれば、リセッ
ト動作と信号書込動作との間隔が同一であり、画素によ
らずリセット動作後の液晶の応答が均一になる。また、
周辺回路基板を使用せず、アレイ基板上に回路を設けた
ことによって駆動回路部分を簡略化することが可能とな
る。
【0125】[比較例2−1]1画素につき1つのTF
T素子及び1本ずつの走査線と信号線を備えた従来型の
アレイ構造を用いる他は、第5実施形態と同じ条件でセ
ルを作成した。リセット動作を行わない通常の駆動を行
ったところ、コントラスト比が20:1に低下し、ステ
ップ応答による残像が認められた。
【0126】次いで、1ラインの選択時間の前半をリセ
ット動作にあてる駆動を行った。ステップ応答による残
像は解消されたが、コントラスト比は25:1程度しか
得られなかった。
【0127】[比較例2―2]第1の走査線と第2の走
査線のアレイ基板端の端子を同一とせず別個に設け、周
辺回路基板上でも両走査線を接続することなく、そのま
ま駆動ICに接続するほかは、第6実施形態と同じアレ
イ構造・セル構成・回路構成を用い、同じ条件でセルを
作成した。第6実施形態と同様の駆動を行ったところ、
ステップ応答による残像は解消され、70:1のコント
ラスト比が得られた。同様に第7及び第8実施形態につ
いても上記と同じ変更をおこなう以外は同じ条件で画像
表示を行ったところ、同様の結果が得られた。
【0128】しかし、騒動ICの仕様が従来と異なり従
来ICを利用できず、駆動波形も異なるなど、専用の駆
動回路系・ICを開発する必要が生じ、さらに必要IC
数も増加することにより、コストが増加することが判明
した。
【0129】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、補助容量線の電位を対向電極
電位と同電位、且つ一定にしてリセット動作を行う場合
には、従来と同じように走査線と並列に配線すること
も、走査線と交差するよう配線することも可能である。
【0130】また、第5〜第8実施形態では、TFT素
子以外にも、TFD,MIM等のスイッチング素子を用
いることも可能である。その他、本発明は、その要旨を
逸脱しない範囲で、種々変形して実施することが可能で
ある。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、リ
セット用と信号書込用の二つのスイッチング(TFT)
素子を具備し、リセット動作と信号書込動作を同時に行
うことによって、実効印加電圧の低下を防止し、「ステ
ップ応答」による残像が解消され、より低電圧で高コン
トラストが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係わる液晶表示素子のアレイ基
板を示す平面図。
【図2】第1実施形態に係わる液晶表示素子の等価回路
及び入力波形を示す図。
【図3】第2実施形態に係わる液晶表示素子のアレイ基
板を示す平面図。
【図4】第2実施形態に係わる液晶表示素子の等価回路
及び入力波形を示す図。
【図5】第3実施形態に係わる液晶表示素子のアレイ基
板を示す平面図。
【図6】第3実施形態に係わる液晶表示素子の等価回路
及び入力波形を示す図。
【図7】第4実施形態に係わる液晶表示素子のアレイ基
板を示す平面図。
【図8】第4実施形態に係わる液晶表示素子の等価回路
及び入力波形を示す図。
【図9】第5実施形態に係わる液晶表示素子のアレイ基
板を示す平面図。
【図10】第5実施形態に係わる液晶表示素子の等価回
路を示す図。
【図11】第5実施形態に係わる液晶表示素子への入力
波形を示す図。
【図12】第6実施形態に係わる液晶表示素子の等価回
路を示す図。
【図13】第6実施形態に係わる液晶表示素子の等価回
路を示す図。
【図14】第6実施形態に係わる液晶表示素子への入力
波形を示す図。
【図15】第7実施形態に係わる液晶表示素子の等価回
路を示す図。
【図16】第7実施形態に係わる液晶表示素子の等価回
路を示す図。
【図17】第7実施形態に係わる液晶表示素子への入力
波形を示す図。
【図18】第8実施形態に係わる液晶表示素子の等価回
路を示す図。
【図19】第8実施形態に係わる液晶表示素子への入力
波形を示す図。
【符号の説明】
11…走査線 12…信号線 13…補助容量線 14…信号書込用nチャネルTFT素子 15…ITO画素電極 16…補助容量 17…リセット用pチャネルTFT素子 21…リセットパルス 22…信号書込パルス 31…第1の走査線 32…第2の走査線 33…信号書込用TFT素子 34…リセット用TFT素子 35…第1のダミー走査線 36…第2のダミー走査線 37…バイパス線 38…選択パルス 39…ダイオード 40…バイパス線 41…第1の走査線駆動IC 42…第2の走査線駆動IC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 理恵子 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株式会社東芝生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 平9−114421(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1368 G02F 1/141

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強誘電性液晶材料又は反強誘電性液晶材料
    と薄膜トランジスタを用いたアクティブマトリクス型の
    液晶表示素子であって、 pチャネル又はnチャネル薄膜トランジスタからなり、
    信号線と画素電極との間に接続された信号書込用TFT
    素子と、 この信号書込用TFT素子と異なるチャネルの薄膜トラ
    ンジスタからなり、前記画素電極と補助容量線との間に
    接続されたリセット用TFT素子とを具備してなること
    を特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】強誘電性液晶材料又は反強誘電性液晶材料
    を用いたアクティブマトリクス型の液晶表示素子であっ
    て、 第1の走査線と、信号線と画素電極との間に接続され、
    選択された第1の走査線によって制御される信号書込用
    スイッチング素子と、 第2の走査線と、前記画素電極と該補助容量との間に接
    続され、選択された第2の走査線によって制御されるリ
    セット用スイッチング素子とを具備してなることを特徴
    とする液晶表示素子。
  3. 【請求項3】一つ或いは複数の画素行の第2の走査線
    は、異なる一つ或いは複数の画素行の第1の走査線に直
    接或いはダイオードを介して接続されていることを特徴
    とする請求項2に記載の液晶表示素子。
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