JP3422820B2 - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP3422820B2
JP3422820B2 JP20823793A JP20823793A JP3422820B2 JP 3422820 B2 JP3422820 B2 JP 3422820B2 JP 20823793 A JP20823793 A JP 20823793A JP 20823793 A JP20823793 A JP 20823793A JP 3422820 B2 JP3422820 B2 JP 3422820B2
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thrust
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oil
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忍 服部
健市 横田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスピンドルモータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】流体動圧軸受を備えたスピンドルモータ
に於て、従来、該流体動圧軸受にオイルを用いたタイプ
のものでは、流体動圧軸受不良を引き起こす最大原因で
ある流体動圧軸受のオイル漏れが発生しやすかった。
【0003】即ち、流体動圧軸受組立時やモータ回転時
に流体動圧軸受のオイルに空気が混入した場合、流体動
圧軸受部位の温度上昇や、流体動圧軸受部位に対して外
部(ステータ室やディスク室等)が低圧となると、大幅
に上記混入空気が膨張して、流体動圧軸受から外部へオ
イルが押し出されて、オイル漏れが発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
流体動圧軸受からのオイル漏れを簡単な構造で確実に防
止できるスピンドルモータを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るスピンドルモータは、真直軸に外鍔
状のスラストプレートを設けてなるシャフトと、該スラ
ストプレートの内端面及び該内端面側の真直軸外周面に
対面して該真直軸に外嵌され外周面にステータ室30が形
成されるスリーブと、該スラストプレートの外端面に対
面して該真直軸に外嵌されるスラスト押えカバーと、を
備えると共に、上記スラストプレートを包囲するように
上記スリーブと上記スラスト押えカバーを連結し、か
つ、上記シャフトと上記スリーブ、及び上記スラストプ
レートと上記スラスト押えカバー、が夫々対応する部位
に流体動圧軸受を形成したスピンドルモータであって、
上記スリーブ乃至上記スラスト押えカバーに上記スラス
トプレートの外周面に沿って、このスラストプレート15
の厚みTよりも大きい幅T に設定される円環状の空気
室を形成すると共に、該空気室とステータ室とを連通さ
せる通気孔を該スリーブに貫設したものである。
【0006】また、本発明に係る別のスピンドルモータ
は、真直軸14に外鍔状のスラストプレート15を設けてな
るシャフト12と、該スラストプレート15の内端面17及び
該内端面17側の真直軸14外周面に対面して該真直軸14に
外嵌されるスリーブ18と、該スラストプレート15の外端
面19に対面して該真直軸14に外嵌され外周面にステータ
室30が形成されるスラスト押えカバー20と、を備えると
共に、上記スラストプレート15を包囲するように上記ス
リーブ18と上記スラスト押えカバー20を連結し、かつ、
上記シャフト12と上記スリーブ18、及び上記スラストプ
レート15と上記スラスト押えカバー20、が夫々対応する
部位に流体動圧軸受R,S ,S を形成したスピン
ドルモータであって、上記スリーブ18乃至上記スラスト
押えカバー20に上記スラストプレート15の外周面29に沿
って円環状の空気室30を形成すると共に、該空気室30の
内径側に於て、該空気室30をなす一対の対向面37,38の
夫々に、スラストプレート15の内端面17より軸方向内方
へ逃げ、スラストプレート15の外端面19より軸方向外方
へ逃げる凹周溝41,42を形成し、該空気室30とステータ
室32とを連通させる通気孔33を該スリーブ18に貫設した
ものである。
【0007】さらに、上記スリーブのスラストプレート
対応面の外径と、上記スラスト押えカバーのスラストプ
レート対応面の外径とを、夫々、該スラストプレートの
外径よりも僅かに大きく設定して該スラストプレートの
外周面から上記両スラストプレート対応面の外周端縁部
にわたって微小幅のオイル保持段付部を形成する。
【0008】
【作用】請求項1に係るスピンドルモータは、スラスト
プレートの外周面側に、スラストプレート15の厚みTよ
りも大きい幅T に設定される円環状の空気室を設け
て、通気孔にてステータ室と空気室を通気させることに
より、流体動圧軸受のオイルに混入した空気が、温度上
昇等により大幅に膨張してもステータ室へ逃げて、流体
動圧軸受内と、ステータ室及びディスク室との圧力差が
なくなり、ステータ室側及びディスク室側への流体動圧
軸受ののオイル漏れが防止される。
【0009】さらに、請求項2に係るスピンドルモータ
は、空気室の内径側に於て、該空気室をなす一対の対向
面に夫々凹周溝を形成することにより、流体動圧軸受の
オイルが空気室内へ入り込むのを防ぐことができ、空気
室からのステータ室へのオイル漏洩が防止される。
【0010】また、請求項3に係るスピンドルモータ
は、請求項2又は請求項3に記載のスピンドルモータの
スラストプレートの外周面から両スラストプレート対応
面の外周端縁部にわたってオイル保持段付部を形成する
ことにより、動圧が働かないモータの停止寸前時等に、
スラストプレート外端面とそれに対面するスラストプレ
ート対応面との間隙、又はスラストプレート内端面とそ
れに対面するスラストプレート対応面との間隙が狭くな
って、スラストプレート外周面側へオイルがはみ出して
も、オイル保持段付部に於て表面張力によりオイルが保
持され、空気室側へのオイル飛散が防止される。なお、
スラストプレート外周面側でのオイルの表面張力が回転
に伴って生じる遠心力より十分大きくなるように安全率
を考慮してスラスト径間隔を設定する。
【0011】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づいて本発明を
詳説する。
【0012】図1は本発明に係るスピンドルモータを示
し、このモータは、小型で、例えば、1.8 インチ等の磁
気ディスクや光ディスク等の記録ディスクを回転駆動さ
せるために用いられる。
【0013】しかして、1はハウジングであって、ボス
部2とフランジ部3を有し、フランジ部3底面に形成さ
れた凹部4には、(フレキシブル)回路基板5が取付け
られる。
【0014】ボス部2の外周面には、ステータ6を支持
する円環支持部材7が付設される。ステータ6は、ステ
ータコア8とこれに巻設されるステータコイル9とから
なり、ステータコイル9のリード線10が、フランジ部3
に貫設された孔11を介して引き出されて、回路基板5に
ハンダ付け等にて電気的に接続される。この回路基板5
及びリード線10を介して送られる制御電流等にてステー
タ6が励磁する。
【0015】また、ボス部2にはシャフト12が立設され
る。このシャフト12は、真直軸14に外鍔状のスラストプ
レート15を設けてなり、真直軸14の一端部13側がボス部
2に挿入固定され、他端部24側にスラストプレート15が
設けられる。なお、図例では、真直軸14とスラストプレ
ート15が一体形成されるが、別体の真直軸14とスラスト
プレート15を、固定してシャフト12を形成してもよい。
【0016】このシャフト12に、ロータ部16が、(ラジ
アル)流体動圧軸受Rにて回転自在に枢支され、かつ、
一対の(スラスト)流体動圧軸受S1 ,S2 にて軸心方
向所定位置に保持される。
【0017】ロータ部16は、スラストプレート15の内端
面17側の真直軸14に外嵌されるスリーブ18と、スラスト
プレート15の外端面19側の真直軸14に微小間隙をもって
外嵌される円環状スラスト押えカバー20と、スリーブ18
の外周面に取付けられた円筒状ハブ21と、ハブ21の内周
面に取付けられてステータ6と対面するロータマグネッ
ト22と、を備えており、ハブ21の外周面には、図示省略
のクランプ具にて、記録ディスク23が装着される。
【0018】また、スラストプレート15を包囲するよう
にスリーブ18とスラスト押えカバー20が連結され、スリ
ーブ18乃至スラスト押えカバー20に、スラストプレート
15の外周面29に沿って円環状の空気室30が形成される。
【0019】具体的には、スリーブ18は、スラストプレ
ート15の内端面17及び内端面17側の真直軸14外周面に夫
々微小間隙をもって対面する円筒部25と、円筒部25の外
周端縁から外径方向へ突出する連結壁26と、からなる。
【0020】連結壁26は、その外端面側に円形凹所27
と、円形凹所27の内径側に同心状で一段深く凹設された
円環溝28と、を有している。
【0021】この円形凹所27にスラスト押えカバー20が
密嵌され、スラストプレート15の外端面19とスラスト押
えカバー20との間に接着剤が封入され、空気室30よりの
オイルあるいはオイルミストの外部への漏洩が完全に防
止されて両者が連結される。
【0022】スラスト押えカバー20の内端面側には、ス
リーブ18の円環溝28と対向する円環溝31が凹設されてお
り、この両円環溝28,31にて断面長方形又は正方形の空
気室30が形成され、両円環溝28,31の表面には撥油剤が
塗布される。なお撥油剤は、両円環溝28, 31において、
少なくとも内径側周面28a,31aに塗布されていればよ
い。(図2参照)
【0023】また、スリーブ18の連結壁26には、空気室
30とステータ室32とを連通させる直線状の通気孔33…が
軸心方向へ貫設される。
【0024】そして、シャフト12とスリーブ18が対応す
る部位に流体動圧軸受R,S2 が形成され、スラストプ
レート15とスラスト押えカバー20が対応する部位に流体
動圧軸受S1 が形成される。
【0025】流体動圧軸受Rは、スリーブ18の円筒部25
内周面又は該円筒部25内周面に対面する真直軸14外周面
に形成された動圧発生溝34と、円筒部25内周面と該円筒
部25内周面に対面する真直軸14外周面との間に充填され
たオイルと、からなる。なお、図例では動圧発生溝34は
真直軸14外周面に形成される。
【0026】さらに、流体動圧軸受S2 は、スラストプ
レート15の内端面17又はスリーブ18のスラストプレート
対応面35に形成された図示省略の動圧発生溝と、内端面
17とスラストプレート対応面35との間に充填されたオイ
ルと、からなる。
【0027】また、流体動圧軸受S1 は、スラストプレ
ート15の外端面19又はスラスト押えカバー20のスラスト
プレート対応面36に形成された図示省略の動圧発生溝
と、外端面19とスラストプレート対応面36との間に充填
されたオイルと、からなる。
【0028】なお、流体動圧軸受S1 ,S2 ,Rの各動
圧発生溝は、ヘリングボーンやスパイラル状のものとさ
れる。
【0029】しかして、上記空気室30は、次のような作
用をなす。即ち、流体動圧軸受S1,S2 ,Rのオイル
に混入した空気の残留が最も多いスラストプレート15外
周面29側に空気室30を設けて、通気孔33にてステータ室
32と通気させることにより、上記混入空気が温度上昇や
増圧により大幅に膨張してもステータ室32へ容易かつ確
実に放出され、流体動圧軸受S1 ,S2 ,R内と、ステ
ータ室32及びディスク室52との圧力差をなくすことがで
きる。
【0030】従って、流体動圧軸受S1 ,S2 ,Rのオ
イルが、スリーブ18の円筒部25とシャフト12の真直軸14
との間からステータ室32側、及びスラスト押えカバー20
とシャフト12の真直軸14との間からディスク室52側、に
漏れ出ない。しかも、空気室30の形成により、流体動圧
軸受S1 ,S2 ,R内に注入されるオイル量が大幅に低
減されるうえ、オイル自身の膨張による体積の増加分が
あっても、空気室30へのはみ出しにより吸収され、オイ
ル漏れを有効に防止できる。
【0031】また、図2に示すように、空気室30の幅T
2 は、スラストプレート15の厚みT1 よりも大きく設定
されると共に、該空気室30をなす対向面37が、スラスト
プレート15の内端面17よりも軸方向内方(同図下側)へ
逃げ、かつ、該空気室30をなす対向面38が、スラストプ
レート15の外端面19よりも軸方向外方(同図上側)へ逃
げるように構成される。
【0032】さらに、スリーブ18のスラストプレート対
応面35の外径D1 と、スラスト押えカバー20のスラスト
プレート対応面36の外径D2 は、夫々、スラストプレー
ト15の外径D3 よりも僅かに大きく設定されて、スラス
トプレート15の外周面29から両スラストプレート対応面
35,36の外周端縁部にわたって微小幅のオイル保持段付
部39,40が形成される。なお、(D1 −D3 )及び(D
2 −D3 )は、モータサイズ及び注入オイル量により異
なるが、 1.8インチ用スピンドルモータでは例えば 0.2
mm程度に設定される。回転によりオイルに遠心力が作用
するが、スラストプレート15の外周面29側での表面張力
により十分に対抗できるようにスラスト径、間隙等が設
定されているため、オイルの飛散は発生しない。
【0033】ところで、図4に示すように、スラストプ
レート15の外周面29側は、空気室30により空隙が形成さ
れることになるため、動圧が働かないモータの停止寸前
や起動開始時等に、スラストプレート15に対してロータ
部16が軸心方向へ移動して、スラストプレート対応面36
と外端面19の間隙K1 、又はスラストプレート対応面35
と内端面17の間隙K2 が狭くなると、流体動圧軸受
1 ,S2 のオイルがスラストプレート15の外周面29側
へ排出され飛散する虞があるが、これをオイル保持段付
部39,40にて防止できる。
【0034】即ち、間隙K1 ,K2 の何れかが狭くなっ
てオイルが外周面29側へはみ出ても、仮想線F1 で示す
ように、オイル保持段付部39と外周面29との間、又はオ
イル保持段付部40と外周面29との間、に表面張力により
保持され、飛散を防止できる。また、間隙K1 ,K2
拡がれば毛細管現象にて流体動圧軸受S1 ,S2 内に引
き戻される。なお、上記表面張力によるオイル保持作用
は、既述した両円環溝28, 31において塗布された撥油剤
も効果を奏している。
【0035】次に、図2に示すように、通気孔33は、円
環溝28の周方向へ2箇所以上設けるのが好ましく、一部
に孔づまりが生じても確実にステータ室32と空気室30と
の連通状態を維持することができる。その場合、複数の
通気孔33は、軸心に対して対称的に配設することによ
り、スリーブ18の回転バランスを良好に保つことができ
る。
【0036】さらに、通気孔33を、空気室30(円環溝2
8)の内径側に配設するのが好ましく、万一、オイルが
スラストプレート15の外周面29側へ飛散した場合にも、
遠心力により空気室30の外径側周面部30aに集まるた
め、オイルが通気孔33に入り込んで漏洩するのを防止で
きる。なお、スラストプレート15の外周面29側でのオイ
ルの表面張力が回転に伴って生じる遠心力より十分大き
くなるように安全率を考慮してスラスト径、間隙を設定
する。
【0037】この通気孔33の内径D4 は、流体動圧軸受
1 ,S2 ,Rのオイルが、空気室30内に於て撥油剤及
び表面張力によって球状体となる径D5 (図3参照)よ
りも小さく設定するのが好ましく、オイルが通気孔33か
らステータ室32へ漏洩するのを防止できる。
【0038】なお、スラスト押えカバー20の内周面と、
それに対面する真直軸14の外周面とには、夫々、対向状
の周溝45,46が凹設され、この周溝45,46表面、スラス
ト押えカバー20の内周面、それに対面する真直軸14の外
周面には、撥油剤が塗布される。
【0039】これらにより、スラスト押えカバー20と真
直軸14の間から、オイルがディスク室52側へ流出しよう
としても、該オイルが、周溝45,46へ入るまでの間隙部
47に於て毛細管現象により保持され、かつ、周溝45,46
への入口部に於て仮想線F2の如く表面張力で保持され
て、容易に流れ出ることがなくなる。さらに、周溝45,
46からディスク室52へ到るまでの間隙部48と、スラスト
押えカバー20のテーパ外面部49に於ても同様の作用をな
し、二重にオイル漏れを防止できる。
【0040】また、図1に示すように、これと同様の作
用をなさしめてステータ室32側へのオイル漏れを防止す
べく、流体動圧軸受Rを除く範囲Hに於て、スリーブ18
の円筒部25内周面と、それに対面するシャフト12の真直
軸14外周面とに、対向状の周溝50,51を凹設し、周溝各
面に撥油剤を塗布する。なお、範囲Hにおける、周溝5
0,51の内側(図の上側)には、オイル保持の作用をす
る間隙が設けられており、流体動圧軸受Rに充填された
オイルの一部を貯溜する。この貯溜により、回転及び停
止に伴うオイルの移動分を保持する。
【0041】次に、図5は他の実施例で、空気室30の内
径側に於て、該空気室30をなす対向面37,38に、夫々、
円環状の凹周溝41,42を対向させて形成した場合を示し
ている。
【0042】凹周溝41は、対向面37にスラストプレート
15の内端面17より軸方向内方へ逃げる矩形状断面とし、
凹周溝42は、対向面38にスラストプレート15の外端面19
より軸方向外方へ逃げる矩形状断面とし、凹周溝41の内
径側周面43とスラストプレート対応面35とが交差する角
度θ1 、及び凹周溝42の内径側周面44とスラストプレー
ト対応面36とが交差する角度θ2 、を夫々約90°に設定
するのが好ましい。
【0043】この凹周溝41,42にて、空気室30内へオイ
ルが滲み拡がり出てくる(マイグレーション)のを防止
できるので、空気室30からステータ室32へオイルが漏洩
することがない。
【0044】なお、この実施例では、空気室30は、円形
凹所27よりも小径の円形凹所53と、スラスト押えカバー
20の内端面にて形成される。
【0045】さらに、図例では、オイル保持段付部39,
40が設けられてられているが、これを図6の如く省略し
た構造のものとしてもよい。また、図2の実施例に於て
も、オイル保持段付部39,40を省略した構造のものとし
てもよい(図示省略)。
【0046】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0047】請求項1のスピンドルモータによれば、
体動圧軸受S ,S ,Rのオイルに混入した空気が
温度上昇等により大幅に膨張しても、空気室30から通気
孔33を介してステータ室32へ逃がすことにより圧力差が
解消されるので、流体動圧軸受S1 ,S2 ,Rのステー
タ室32側及びディスク室52側へのオイル漏れが確実に防
止できる。また、空気室30が十分に大きな空間であるこ
とから、この空気室30にてオイルの膨張時の増加分を吸
収できる。これら両作用により、高いシール効果を得る
ことができる。しかも、スリーブ18乃至スラスト押えカ
バー20に空気室30及び通気孔33を設けるだけの簡単な構
造で済み、製作が容易である。
【0048】請求項2のスピンドルモータによれば、
体動圧軸受S ,S ,Rのオイルに混入した空気が
温度上昇等により大幅に膨張しても、空気室30から通気
孔33を介してステータ室32へ逃がすことにより圧力差が
解消できるので、流体動圧軸受S1 ,S2 ,Rのステー
タ室32側及びディスク室52側へのオイル漏れが確実に防
止できる。また、凹周溝41,42が十分に大きな空間であ
ることから、この凹周溝41,42にてオイルの膨張時の増
加分を吸収できる。これら両作用により、高いシール効
果を得ることができる。特に、流体動圧軸受S ,S
のオイルがスラストプレート15の外周面29側へ排出
され飛散したとしても、凹周溝41,42にて、空気室30内
へマイグレーション等によりオイルが入ってくるのを防
止でき、一層シール効果を高めることができる。しか
も、スリーブ18乃至スラスト押えカバー20に空気室30及
び通気孔33を設けるだけの簡単な構造で済み、製作が容
易である。
【0049】請求項3のスピンドルモータによれば、動
圧が働かないモータの停止寸前時等に、スラストプレー
ト対応面36と外端面19の間隙K1 、又はスラストプレー
ト対応面35と内端面17の間隙K2 が狭くなってオイルが
スラストプレート15の外周面29側へはみ出ても、オイル
保持段付部39にて保持されるので、空気室30への飛散を
防止でき、オイル漏れ防止に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】要部拡大断面図である。
【図3】表面張力で丸くなったオイルを示す説明図であ
る。
【図4】作用を説明する要部拡大断面図である。
【図5】他の実施例を示す要部拡大断面図である。
【図6】別の実施例を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
12 シャフト 14 真直軸 15 スラストプレート 17 内端面 18 スリーブ 19 外端面 20 スラスト押えカバー 29 外周面 30 空気室 32 ステータ室 33 通気孔 35 スラストプレート対応面 36 スラストプレート対応面 37 対向面 38 対向面 39 オイル保持段付部 40 オイル保持段付部 41 凹周溝 42 凹周溝 S1 流体動圧軸受 S2 流体動圧軸受 R 流体動圧軸受 D1 外径 D2 外径 D3 外径
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 21/22 H02K 7/08 F16C 17/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真直軸14に外鍔状のスラストプレート15
    を設けてなるシャフト12と、該スラストプレート15の内
    端面17及び該内端面17側の真直軸14外周面に対面して該
    真直軸14に外嵌され外周面にステータ室30が形成され
    スリーブ18と、該スラストプレート15の外端面19に対面
    して該真直軸14に外嵌されるスラスト押えカバー20と、
    を備えると共に、上記スラストプレート15を包囲するよ
    うに上記スリーブ18と上記スラスト押えカバー20を連結
    し、かつ、上記シャフト12と上記スリーブ18、及び上記
    スラストプレート15と上記スラスト押えカバー20、が夫
    々対応する部位に流体動圧軸受R,S ,S を形成
    したスピンドルモータであって、上記スリーブ18乃至上
    記スラスト押えカバー20に上記スラストプレート15の外
    周面29に沿って、該スラストプレート15の厚みTよりも
    大きい幅T に設定される円環状の空気室30を形成する
    と共に、該空気室30とステータ室32とを連通させる通気
    孔33を該スリーブ18に貫設したことを特徴とするスピン
    ドルモータ。
  2. 【請求項2】 真直軸14に外鍔状のスラストプレート15
    を設けてなるシャフト12と、該スラストプレート15の内
    端面17及び該内端面17側の真直軸14外周面に対面して該
    真直軸14に外嵌され外周面にステータ室30が形成される
    スリーブ18と、該スラストプレート15の外端面19に対面
    して該真直軸14に外嵌されるスラスト押えカバー20と、
    を備えると共に、上記スラストプレート15を包囲するよ
    うに上記スリーブ18と上記スラスト押えカバー20を連結
    し、かつ、上記シャフト12と上記スリーブ18、及び上記
    スラストプレート15と上記スラスト押えカバー20、が夫
    々対応する部位に流体動圧軸受R,S ,S を形成
    したスピンドルモータであって、上記スリーブ18乃至上
    記スラスト押えカバー20に上記スラストプレート15の外
    周面29に沿って円環状の空気室30を形成すると共に、該
    空気室30の内径側に於て、該空気室30をなす一対の対向
    面37,38の夫々に、スラストプレート15の内端面17より
    軸方向内方へ逃げ、スラストプレート15の外端面19より
    軸方向外方へ逃げる凹周溝41,42を形成し、該空気室30
    とステータ室32とを連通させる通気孔33を該スリーブ18
    に貫設したことを特徴とするスピンドルモータ。
  3. 【請求項3】 上記スリーブ18のスラストプレート対応
    面35の外径D1 と、上記スラスト押えカバー20のスラス
    トプレート対応面36の外径D2 とを、夫々、スラストプ
    レート15の外径D3 よりも僅かに大きく設定して該スラ
    ストプレート15の外周面29から上記両スラストプレート
    対応面35,36の外周端縁部にわたって微小幅のオイル保
    持段付部39,40を形成した請求項1又は請求項2記載の
    スピンドルモータ。
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