JP3419751B2 - 燃焼器具の制御装置 - Google Patents
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Description
焼部を備えた燃焼器具の制御をマイコンを用いて行う制
御装置に関する。
に生じた各種の異常を検知し、例えばマイコン内のCP
Uを含めた制御ユニット内に発生するシステムエラーや
ガスバーナ燃焼中であるべき状態での失火等の制御ユニ
ットに入力される外部信号から判断される操作エラーが
発生するとガスバーナへガスを供給するガス供給管に開
設された安全弁を強制的に閉弁し、未燃焼ガスがガスバ
ーナから外部に放出されることを防止するように構成さ
れている。そして、異常が発生したことを警報音や警報
ランプによって報知するように構成されている。
イッチが設けられており、操作者が燃焼装置をチェック
し異常の原因を除去し、あるいは異常の原因が解消され
ていると判断した場合には、リセットスイッチを操作し
てマイコンをリセットし通常の制御状態に復帰させてい
る。
トスイッチを操作することによってリセットされるが、
電源を一旦オフにして再度電源をオンにすると電源リセ
ットがかかり、リセットスイッチを操作することなくマ
イコンがリセットされる。ところが、電源リセットの場
合には必ずしも異常の原因が解消されているかという確
認がされていないため、異常が取り除かれていないにも
関わらずマイコンがリセットされてしまうという不具合
が生じる。
セットスイッチが操作されなければ例え電源リセット等
によりマイコンがリセットされても燃焼器具の作動停止
状態を維持するようにした燃焼器具の制御装置を提供す
ることを課題とする。
に本発明による燃焼器具の制御装置は、燃焼器具内に生
じた各種の異常を検知し、異常を検知した場合に燃焼器
具の作動停止等の所定の処理を行うマイコンを備えた燃
焼器具の制御装置において、マイコンをリセットするリ
セットスイッチと不揮発性メモリーとを備え、上記各種
の異常のうちの特定の異常が生じた場合に、該特定の異
常が生じた回数を不揮発メモリーに記憶させ、マイコン
がリセットスイッチによらずに電源リセットされた場合
に、不揮発メモリーに記憶された異常発生回数が所定回
数であればリセットスイッチが操作されるまで燃焼器具
の作動停止状態を維持することを特徴とする。
する場合RAMに記憶していた。そのため電源がオフに
されるとRAMの記憶内容が消去され、電源リセットが
されると異常原因が解消されていなくても電源オン後は
通常の燃焼制御が開始された。本発明では異常発生回数
を不揮発メモリーに記憶させるので電源がオフになって
も異常発生回数が消去されることがない。そのため、電
源リセットがされても電源オン時に不揮発メモリー内の
異常発生回数をチェックすることにより異常原因が解消
されていないことを判断することができる。尚、リセッ
トスイッチが操作されれば異常原因が解消されたものと
して不揮発メモリー内の異常発生回数を0にリセットす
ればよい。
異常が発生すると直ちに燃焼器具の作動を停止させても
よいが、ノイズ等により異常発生を誤検知した場合にも
燃焼器具の作動を停止させると作動停止が頻繁に生じそ
の都度リセットスイッチを操作しなければならないのは
煩わしい。そこで、上記所定回数は2回であり、上記特
定の異常の1回目の発生時にマイコンをソフトリセット
するように構成すれば誤検知した場合にはソフトリセッ
トで処理でき、本当に異常が生じている場合には続けて
異常を検知するので2回以上を検知した場合に作動を停
止させればよい。
りでもその後続けて頻繁に異常を検知する場合には使用
環境に問題があることが考えられる。そこで、一定時間
内にリセットスイッチが操作された回数が所定の上限値
に達するとリセットスイッチによるマイコンのリセット
を一時的に禁止し、使用環境を含めてチェックしなけれ
ばならないようにした。
2を備えた燃焼器具の作動を制御する制御装置である。
該ガスバーナ2の炎孔近傍には炎の整流作用を利用して
ガスバーナ2の炎を検知するフレームロッド21が配設
されている。また、ガスバーナ2へガスを供給するガス
供給管22には電磁式の安全弁3が介設されている。
おり、上記フレームロッド21の検知信号は該マイコン
4に入力される。また、安全弁3はマイコンによって開
閉制御される。
ある。該EEPROM5はマイコン4からの電気信号に
よって記憶内容を書き換えることができ、電源スイッチ
7がオフにされ電源71からの電力供給が停止されても
記憶内容は失われない。
ン4への電力供給を停止し、その後電源スイッチ7をオ
ンにしてマイコン4への電力供給を再開すると、マイコ
ン4はリセットされる。該電源スイッチ7によるリセッ
トを電源リセットと呼んでいる。一方、マイコン4には
リセットスイッチ6が接続されている。リセットスイッ
チ6が操作されてことをマイコン4が検知するとマイコ
ン4がリセットされるようにプログラムされている。
に応じて所定の処理をするようにプログラムされてい
る。異常の中でも比較的重大な異常の場合には安全弁3
を閉弁し、ガスバーナ2に対するガスの供給を停止し、
燃焼器具の作動を停止状態にする。このように燃焼器具
の作動を停止状態にする異常をロックアウトエラーと呼
んでおり大きく2種類設定されている。
ーと呼ばれている。システムエラーとは制御装置1内の
電子ユニットやマイコン4内部に発生した異常である。
例えば、安全弁3に対する開閉信号と安全弁3からのフ
ィードバック信号とが論理的に一致しない異常や、マイ
コン4内のRAMに対するミラーチェックにより検知さ
れる異常である。
呼ばれている。操作エラーとは、制御装置1内の電子ユ
ニット以外のセンサー、例えばフレームロッド21から
の情報に基づいて検知するこのできるエラーであり、例
えばフレームロッド21が炎の存在を検知しない場合の
他、いわゆるオーバーヒート状態に対する安全装置であ
る図示しない安全過熱装置が作動した場合である。
ラーとで異常検知後の処理を相違させた。システムエラ
ーに対する処理は、図2を参照して、電源が最初に投入
されると各種パラメータ等を初期状態にセットするイニ
シャライズを行う(S101)。次にEEPROM5内
に記録されているシステムエラーの発生回数を読み出す
(S102)。最初に読み出す際はシステムエラーの発
生回数は0であるのでS103のステップからS104
に進み、通常の燃焼制御を行う。燃焼制御中は常にエラ
ー検出を行い、エラーが検出されなければEEPROM
5にシステムエラーの発生回数として0を上書きし続け
る(S105・S106)。
と、S105からS107に進み、システムエラーの発
生回数に1を加算し、且つEEPROMに発生回数とし
て加算された値を記憶させる。この場合、加算された後
の値は1であるのでS108からS109に進み、安全
弁3が閉弁される。そして内部のウォッチドッグタイマ
ー(WDタイマー)によってマイコン4をソフトリセッ
トする(S110・S111)。
びS101に戻りイニシャライズした後EEPROM内
に記憶されているシステム異常の発生回数を読み出す
(S102)。この時点では、発生回数は1であるため
S103からS104に進み、再び通常の燃焼制御が行
われる(S104)。燃焼制御中に再びシステムエラー
が発生すると1回目の発生時と同じくS105からS1
07に進み、システムエラーの発生回数に1を加算し、
EEPROMにその回数を記憶させる。既に発生回数は
1であったため更に1が加算され発生回数は2回にな
る。すると、S108からS112に進み安全弁3が閉
弁され燃焼器具の作動が停止状態になる。そして、S1
13に進んでリセットスイッチ6が操作されるまで待機
する。
システムエラーの発生を確認して操作する。そのためリ
セットスイッチ6が操作されたということは今回のシス
テムエラーは解消されるであろうと判断できるので、シ
ステムエラーの発生回数を0にリセットし、EEPRO
M5に0を記憶させた後リセットを行う(S114・S
110・S111)。
ることを待機している状態で電源スイッチ7がオフにさ
れ電源リセットがかかった場合、S101でイニシャラ
イズした後、EEPROM5から読み出されるシステム
エラーの発生回数は2回であるのでS103から直接S
112に進み、燃焼制御されることなく作動停止状態に
なり、S113でリセットスイッチ6の操作待機状態に
なる。従って、システムエラーが所定回数である2回発
生するとリセットスイッチ6を操作しない限り燃焼器具
が作動を再開することはない。
してもリセットスイッチ6の操作待機状態にならず、シ
ステムエラーが2回発生して初めてリセットスイッチ6
の操作待機状態になるようにした。これは、ノイズ等に
よりシステムエラー発生を誤検知する場合があり、誤検
知の場合にもリセットスイッチ6を操作しなければ復帰
しないようにすると、リセットスイッチ6の操作回数が
増加し操作が煩わしくなることを回避するためである。
図3を参照して説明する。最初に上述の場合と同じくイ
ニシャライズした後(S201)、EEPROM5から
操作エラーが発生していたかを読み出す(S202)。
この時点では操作エラーが発生したことがない状態であ
るためS204に進む。該S204ではマイコン4は図
示しない点火スイッチが操作され燃焼指示信号が入力さ
れるまで待機する。
弁すると共にイグニッション装置(IG)を作動させ図
示しない点火プラグに高電圧を印加してガスバーナ2と
の間に火花放電を発生させてガスバーナ2に点火する。
ガスバーナ2に点火し炎のが発生するとフレームロッド
21によって炎が検知される。火花放電開始から7秒以
内に炎が検知されると(S207)、火花放電が停止さ
れ(S208)、消火操作が行われるまでそのままの状
態、すなわち安全弁3が開弁されている状態を維持する
(S209)。そして、消火操作がされるとS209か
らS210に進み安全弁3を閉弁して再び点火スイッチ
が操作されるまで待機する(S204)。
し(S205)、その後7秒間の間に炎を検知しない場
合には、安全弁3を閉弁すると共に火花放電を停止し
(S211)、操作エラー検出ありとすると共にその旨
をEEPROM5に記憶させる(S212)。そして、
リセットスイッチ6の操作待機状態になり(S21
3)、燃焼器具を作動停止状態にする。
4に進み操作エラーが解除された状態、すなわち操作エ
ラー無しとすると共にその旨をEEPROM5に記憶さ
せる。そして、S204で点火スイッチが操作されるこ
とを待機する。
ることを待機している状態で電源スイッチ7によって電
源リセットがかけられてもEEPROM5には操作エラ
ー有りが記録されているので、S203から直接S21
3に進みリセットスイッチ6が操作されるまで燃焼器具
の作動停止状態になる。
発生して初めてリセットスイッチ6の操作待機状態にな
ったが、操作エラーではノイズ等の影響により操作エラ
ーの発生を誤検知する可能性がほとんどないので、操作
エラーが1度でも発生すると直ちにリセットスイッチ6
の操作待機状態になるようにプログラムした。
の場合共に、所定の時間内にリセットスイッチ6の操作
回数をカウントしており、カウント回数が所定の上限値
に達するとリセットスイッチ6を操作してもマイコン4
がリセットされないようにした。リセットスイッチ6を
操作する際には上述のようにロックアウトエラーの原因
を解消することが考えられるが、燃焼器具の使用環境に
何らかの問題があり、該使用環境に起因してロックアウ
トエラーが生じている場合にはより詳細にロックアウト
エラーの原因を解析させる必要があるため、リセットス
イッチ6によるリセットを禁止することとした。
は、ロックアウトエラーと呼ばれる所定のエラーが生じ
た場合にはその旨を不揮発メモリーに記憶させるのでエ
ラー原因を解消せず電源リセット等がされても燃焼器具
の作動停止状態が解消されないようにした。
Claims (3)
- 【請求項1】 燃焼器具内に生じた各種の異常を検知
し、異常を検知した場合に燃焼器具の作動停止等の所定
の処理を行うマイコンを備えた燃焼器具の制御装置にお
いて、マイコンをリセットするリセットスイッチと不揮
発性メモリーとを備え、上記各種の異常のうちの特定の
異常が生じた場合に、該特定の異常が生じた回数を不揮
発メモリーに記憶させ、マイコンがリセットスイッチに
よらずに電源リセットされた場合に、不揮発メモリーに
記憶された異常発生回数が所定回数であればリセットス
イッチが操作されるまで燃焼器具の作動停止状態を維持
することを特徴とする燃焼器具の制御装置。 - 【請求項2】 上記所定回数は2回であり、上記特定
の異常の1回目の発生時にマイコンをソフトリセットす
ることを特徴とする請求項1記載の燃焼器具の制御装
置。 - 【請求項3】 一定時間内にリセットスイッチが操作
された回数が所定の上限値に達するとリセットスイッチ
によるマイコンのリセットを一時的に禁止することを特
徴とする請求項1または請求項2記載の燃焼器具の制御
装置。
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