JP3418856B2 - 間仕切りパネルの支持装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、間仕切りパネルの
支持装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来、間仕切りパネルの支持構造とし
て、実開平6-8532号公報記載のものが知られている。同
公報記載の間仕切りパネルの支持構造は、床レールに取
り付けたアジャスタをもって、幅木を支持し、この幅木
上にパネルを載置したものである。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記公報記載
の支持構造では、幅木を単にアジャスタで支持している
だけであるために、間仕切りパネルの重量バランスが崩
れた場合には、幅木が傾きやすいという問題がある。 【０００４】そこで、かかる問題を解決するために、実
開平6-67624号公報記載の幅木支持構造が提案されてい
る。これによると、連結ボルトを挿通して、アジャスタ
の脚台に連結ボルトを螺合させる必要があり、この作業
が煩雑であるという問題がある。 【０００５】本発明は、従来の技術が有する上述のよう
な問題点に鑑みてなされたもので、煩雑な作業を行う必
要がなく、しかも、間仕切りパネルの揺れによるがたつ
きを生じることなく、安定して間仕切りパネルを支持す
ることのできる間仕切りパネルの支持装置を提供するこ
とを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は、断面上向コ字
状をなす床レール内に、ねじ部の上端面に回転工具係合
用の割溝を刻設した調整ボルトを、その頭部を下方とし
て配置するととともに、この調整ボルトのねじ部に、受
け板を螺合し、前記床レールに外嵌可能な横幅を有する
断面下向コ字状の開口部を下部に有し、間仕切りパネル
の下端を支持しうる凹状の支持部を上部に有する幅木の
下部における断面下向コ字状の開口部を前記床レールに
外嵌し、幅木の下部開口部の内側に設けた当接片を、前
記受け板の上面に当接させ、かつこの当接片に穿設した
貫通孔に、前記調整ボルトのねじ部を貫挿し、さらに前
記幅木の上部の凹状の支持部の底面に、前記調整ボルト
を回転させる工具を挿入しうる通し孔を設けることによ
り、上記課題を解決している。 【０００７】 【発明の実施の形態】次に、本発明に係る間仕切りパネ
ルの支持装置の実施形態を、添付図面を参照しながら説
明する。 【０００８】図１は、本実施形態の間仕切りパネルの支
持装置の概略を示している。図１に示すように、本実施
形態の支持装置(９)は、床レール(10)と、調整ボルト(1
2)と、受け板(14)と、幅木(16)等とから構成されてい
る。 【０００９】床レール(10)は、断面上向コ字状に形成さ
れており、開口部(10a)を上方に向けて、図示しない床
面に設置されている。床レール(10)の開口部(10a)の内
部には、頭部(12b)を下側とした調整ボルト(12)が配置
され、この調整ボルト(12)のねじ部(12a)には、間仕切
りパネルの高さ調整用の受け板(14)のねじ孔(14a)が螺
合されている。ねじ部(12a)の上端面には、回動工具係
合用の割溝(12c)が刻設されている。これにより、調整
ボルト(12)とねじ孔(14a)との螺合位置を変化させるこ
とによって、受け板(14)の高さ位置を調整することがで
きる。 【００１０】なお、受け板(14)は、断面下向コ字状をな
し、その幅は、床レール(10)の内側の幅Ｌよりも、やや
小さくなっており、床レール(10)の内側に、その開口部
を下方に向けて挿入されている。 【００１１】幅木(16)は、床レール(10)に外嵌可能な横
幅を有する断面下向コ字状の開口部(16a)を下部に有
し、間仕切りパネルの下端を支持する凹状の支持部(16
b)を上部に備えている。開口部(16a)の横幅は、床レー
ル(10)の幅Ｌよりも若干大としてある。 【００１２】開口部(16a)の上部には、受け板(14)の上
面と当接する当接片(16c)が設けられている。当接片(16
c)には、貫通孔(18)が穿設され、この貫通孔(18)には、
使用時に調整ボルト(12)のねじ部(12a)が挿通される。 【００１３】幅木(16)の上部の支持部(16b)の底面の要
所には、調整ボルト(12)を回転させる工具が挿入可能な
通し孔(16d)が穿設されている。 【００１４】次に、上記のように構成した本実施形態の
間仕切りパネルの支持装置の使用方法について説明す
る。 【００１５】図２は、本実施形態の支持装置を利用し
て、間仕切りパネルを支持した状態を示している。図２
に示すように、床レール(10)の内側には、調整ボルト(1
2)が、その頭部(12b)を床レール(10)の底面に当接させ
て配置されている。調整ボルト(12)を回転させて、受け
板(14)との螺合位置を調節することによって、受け板(1
4)の高さを変化させることが可能である。 【００１６】床レール(10)及び受け板(14)には、幅木(1
6)の下部開口部(16a)が外嵌されており、特に、受け板
(14)には、幅木(16)の当接片(16c)が当接することによ
って、幅木(16)の高さを位置決めしている。即ち、幅木
(16)の高さ位置は、調整ボルト(12)と受け板(14)との螺
合位置によって決められる。幅木(16)の支持部(16b)に
は、間仕切りパネル(22)の下端が支持されている。 【００１７】一方、間仕切りパネル(22)の上端は、上部
支持装置(24)によって天井(26)に係止されている。 【００１８】従って、間仕切りパネル(22)を支持装置
(９)(24)間に配置する場合には、調整ボルト(12)を、間
仕切りパネル(22)を載置可能な高さ位置となるように、
予め調整しておく。 【００１９】以上説明したように、本実施形態の間仕切
りパネルの支持装置によれば、幅木(16)を、床レール(1
0)と、受け板(14)を介して床面(20)に支持するようにし
ている。そのため、実開平6-8532号公報記載のように、
幅木を単にアジャスタに載置する従来の方法と比較し
て、幅木(16)の傾きに対するパネルの保持力が向上し、
間仕切りパネルをバランスよく支持することができる。 【００２０】また、幅木(16)の高さを、調整ボルト(12)
で調整するようにしているので、間仕切りパネルの設置
位置の変化に柔軟に対応することができ、間仕切りパネ
ルを、様々な高さで確実に取り付けることが可能とな
る。 【００２１】更に、間仕切りパネル(22)を取り付けるに
先立って、床レール(10)上に配置した調整ボルト(12)に
幅木(16)を挿通して、これを受け板(14)上に載置してい
けばよいので、実開平6-67624号公報記載の幅木支持構
造のように、連結ボルトを挿通して、アジャスタの脚台
に連結ボルトを螺合させる必要がなく、間仕切りパネル
(22)の取り付け作業は容易である。 【００２２】なお、床レール(10)の形状は、調整ボルト
(12)を内部に配置して、受け板(14)の高さ調整が可能な
形状であれば、断面コ字状の範囲内で、どのような形状
でもよい。 【００２３】 【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
ることができる。間仕切りパネルをバランスよく支持す
ることができ、かつ、幅木の凹状の支持部に設けた挿通
孔から、調整ボルトを調節する工具を挿入して、幅木の
高さを調整することができるので、間仕切りパネルの高
さを容易に調整することができ、高さの変化に柔軟に対
応することができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の間仕切りパネルの支持装置の一実施形
態の全体を示す斜視図である。 【図２】図１に示す間仕切りパネルの支持装置を使用し
て、間仕切りパネルを支持した状態を示す側断面図であ
る。 【符号の説明】 (９)間仕切りパネルの支持装置 (10)床レール (10a)開口部 (12)調整ボルト (12a)ねじ部 (12b)頭部 (12c)割溝 (14)受け板 (14a)ねじ孔 (16)幅木 (16a)開口部 (16b)支持部 (16c)当接片 (16d)通し孔 (18)貫通孔 (20)床面 (22)間仕切りパネル (24)上部支持装置 (26)天井

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 断面上向コ字状をなす床レール内に、ね
   じ部の上端面に回転工具係合用の割溝を刻設した調整ボ
   ルトを、その頭部を下方として配置するととともに、こ
   の調整ボルトのねじ部に、受け板を螺合し、前記床レー
   ルに外嵌可能な横幅を有する断面下向コ字状の開口部を
   下部に有し、間仕切りパネルの下端を支持しうる凹状の
   支持部を上部に有する幅木の下部における断面下向コ字
   状の開口部を前記床レールに外嵌し、幅木の下部開口部
   の内側に設けた当接片を、前記受け板の上面に当接さ
   せ、かつこの当接片に穿設した貫通孔に、前記調整ボル
   トのねじ部を貫挿し、さらに前記幅木の上部の凹状の支
   持部の底面に、前記調整ボルトを回転させる工具を挿入
   しうる通し孔を設けたことを特徴とする間仕切りパネル
   の支持装置。