JP3418482B2 - 真空弁ユニット - Google Patents

真空弁ユニット

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JP3418482B2
JP3418482B2 JP12660695A JP12660695A JP3418482B2 JP 3418482 B2 JP3418482 B2 JP 3418482B2 JP 12660695 A JP12660695 A JP 12660695A JP 12660695 A JP12660695 A JP 12660695A JP 3418482 B2 JP3418482 B2 JP 3418482B2
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sewer pipe
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哲史 大塚
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空式下水道システム
に用いて好適な真空弁ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】真空式下水道は、特開平3-43527 号公報
並びに図5及び図6に記載される如く、家庭や工場等か
ら排出される汚水を自然流下式の汚水流入管100から
真空弁ユニット101の汚水タンク102に流入せし
め、汚水タンク102に溜った汚水を真空下水管103
によって真空ステーション104の集水タンク105に
集め、その後圧送ポンプ106によって下水処理場等に
送る。
【0003】真空弁ユニット101には真空弁107が
設置され、汚水タンク102の底部から立ち上げられた
汚水吸込み管108と、真空ステーション104の真空
ポンプ109に連通された真空下水管103との間の連
絡部110を、上記真空弁107にて開閉している。こ
の真空弁107の開閉は、真空弁コントローラ110が
選択的に、真空圧ホース111を介して真空下水管10
3内の真空圧を真空弁107へ導き、或いは大気圧ホー
ス112を介して真空弁107内へ大気圧を導入するこ
とによりそれぞれ実施される。
【0004】つまり、汚水タンク102内の汚水の上昇
によって水位検知管113内の圧力が上昇し、この圧力
上昇が検知ホース114を経て真空弁コントローラ11
0へ伝達されると、この真空弁コントローラ110内の
内部スイッチ(図示せず)が作動して真空下水管103
内の真空圧が真空圧ホース111を介し、真空弁コント
ローラ110を経て真空弁107へ導かれる。すると、
この真空弁107は、バネ(不図示)のバネ力に抗して
弁体(図示せず)を移動させ、開弁する。
【0005】一方、汚水タンク102内の水位が下降す
ると、水位検知管113内の圧力が下降するので、真空
弁コントローラ110内の内部スイッチが停止して、真
空下水管103から真空弁コントローラ110へ真空圧
が作用せず、ブリーザ管115から大気圧ホース112
を介し真空弁コントローラ110を経て、真空弁107
へ大気圧が導入される。すると、この真空弁107は、
上記バネ力によって弁体を復動させて閉弁する。
【0006】尚、図6中の符号116は、真空下水管1
03から真空弁コントローラ110へ向かってのみ真空
圧を付与する逆止弁であり、符号117は通気管であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の真空弁ユニット
101では、真空弁107の上記バネのバネ力が一定で
あるため、真空下水管103内の真空圧が低下すると、
真空弁107の弁開放時間が短縮化してしまう。真空弁
ユニット101が、真空弁107の弁開放時間の前期に
汚水タンク102内の汚水を真空下水管103内に吸込
み、後期に空気を真空下水管103内に吸込んで、この
真空下水管103内で、この空気により上述の吸込まれ
た汚水を搬送する気液分離吸引方式の場合には、上記真
空弁107の弁開放時間の短縮によって空気の吸込み量
が減少し、従って真空下水管103内の気液比が低下し
てしまう。この気液比の低下は、真空下水管103内の
真空圧が低下して、真空下水管103内への汚水及び空
気の吸入量が低下することからも促進されてしまう。
【0008】上述のように真空下水管103の真空圧の
低下によって、この真空下水管103内へ吸込まれる汚
水及び空気の気液比が低下すると、空気による汚水の搬
送能力が低下してしまい、この現象が繰り返されると、
真空下水管103にウォータブロック(水封)現象が発
生して、汚水の収集搬送システムに悪影響を及ぼすおそ
れがある。
【0009】本発明は、上述の事情を考慮してなされた
ものであり、真空下水管内の真空圧の低下に拘らず真空
弁の弁開放時間を安定化させて、上記真空下水管内の気
液比を適切な範囲に保持し、真空式汚水収集搬送システ
ムの安定運用を図ることができる真空弁ユニットを提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、汚水タンクに連通する汚水吸込み管と真空源に連通
する真空下水管との連絡部を真空弁にて開閉可能とし、
真空弁コントローラから上記真空弁へ付与される真空圧
により上記真空弁を作動させる真空弁ユニットにおい
て、上記真空弁コントローラと上記真空下水管とを連通
する真空圧通路には、上記真空下水管から上記真空弁コ
ントローラへ向かってのみ真空圧を付与可能とする逆止
弁が設置され、上記真空圧通路には、上記真空弁コント
ローラと上記逆止弁との間に、上記真空下水管内の真空
圧を保持し、且つこの真空圧を上記真空弁コントローラ
へ付与する真空圧タンクが連結されたものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記真空圧タンクは、真空圧通路にお
ける真空弁コントローラと逆止弁との間から分岐した通
路に設置されたものである。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記真空圧タンクは、真空圧通路にお
ける真空弁コントローラと逆止弁との間に直接設置され
たものである。
【0013】
【作用】請求項1、2及び3に記載の発明には、次の作
用がある。真空圧通路における真空弁コントローラと逆
止弁との間に、真空下水管内の真空圧を保持し、且つこ
の真空圧を真空弁コントローラへ付与する真空圧タンク
が連結されたことから、この真空圧タンク内の真空圧
は、真空下水管内の真空圧が真空弁の作動中に低下して
しまっても、逆止弁の作用で低下せず(加圧されず)、
同様に逆止弁の作用で、真空弁が開弁してから次にこの
真空弁が開弁するまでの1サイクル中における真空下水
管内の最も高い真空圧に保持される。従って、真空圧タ
ンクから真空弁コントローラを経て真空弁へ付与される
真空圧は、真空下水管の真空圧の低下に影響されずほぼ
一定の高い真空圧となるので、真空弁の弁開放時間が変
動せず安定化する。このため、真空下水管に吸込まれる
汚水及び空気の流量が適切に維持されて、この真空下水
管内の気液比(空気と汚水との比;通常は空気:汚水=
3:1)が適正な範囲に保持され、その結果、汚水に対
する空気の吸込み量不足により生ずる真空下水管内での
汚水の搬送能力の低下が回避される。故に、この汚水の
搬送能力の低下が繰り返されることにより発生する真空
下水管内のウォータブロック(水封)現象を抑制でき、
汚水の回収搬送システムの安定運用を図ることができ
る。
【0014】万一、真空下水管にウォータブロック現象
が発生しても、真空圧タンクからの真空圧の付与によっ
て真空弁の弁開放時間が安定しているので、ウォータブ
ロック現象の発生後にも、真空弁の作動によって真空下
水管内へ空気を充分に取り込むことができる。この結
果、ウォータブロック現象を早期に解消できる。
【0015】また、真空下水道システムにおいては、同
一の真空下水管に通常複数個の真空弁ユニットが設置さ
れ、このうちの一の真空弁ユニットは、近隣の他の真空
弁ユニットの真空弁作動時に真空下水管の真空圧が低下
するので、その影響を受けるのが一般的である。しか
し、本発明では、各真空弁ユニットに、真空圧を保持し
て真空弁コントローラへほぼ一定の真空圧を付与する真
空圧タンクが設置されたので、各真空弁ユニットは、同
一の真空下水管に設置された近隣の他の真空弁ユニット
における真空弁の作動に影響されず、真空圧タンクから
常に適切な値の真空圧を真空弁コントローラを介して真
空弁へ作用できる。この結果、同一の真空下水管に設置
された各真空弁ユニットは、近隣の他の真空弁ユニット
の作動に影響されることなく、真空弁の弁開放時間を安
定化でき、真空下水管の気液比を適正な値に保持して、
汚水の収集搬送システムの安定運用を図ることができ
る。
【0016】更に、本発明の真空弁ユニットは、従来の
真空弁ユニットの真空弁コントローラと真空下水管とを
連通する真空圧通路に真空圧タンクを連結しただけなの
で、構造が複雑化せず、コストを上昇させることがな
い。
【0017】特に、請求項3に記載の発明では、真空圧
タンクが真空下水管と真空弁コントローラとを連通する
真空圧通路に直接設置されたので、真空下水管から真空
弁コントローラへ向かって万一汚水が流れても、この汚
水は真空圧タンク内へ流入し、真空弁コントローラへ至
ることがない。このため、真空弁コントローラへの汚水
の流入を防止できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1) 第1実施例 図1は、本発明に係る真空弁ユニットの第1実施例を示
す構成図である。図2は、図1の真空弁を示す断面図で
ある。図3は、図2の真空弁コントローラを示す断面図
である。
【0019】真空弁ユニット10は、図1に示す如く、
汚水タンク11に汚水流入管12を接続しており、汚水
タンク11に連通する吸込み管13と、真空源に連通す
る真空下水管14との間の連絡部を開閉可能とする真空
弁15を有している。
【0020】即ち、各家庭等から排出される汚水は、自
然流下式の汚水流入管12から汚水タンク11に流込
む。そして汚水が汚水ますに溜まると、真空弁15が開
き、汚水タンク11内の汚水は吸込み管13から吸込ま
れる。そして、この汚水は真空弁15を通って真空下水
管14に吸込まれ、真空ステーション上の集水タンクに
集められ、その後圧送ポンプによって下水処理場等に送
られる。
【0021】真空弁15は、図1、図2に示す如く、第
1と第2の各ハウジング21、22をバンドクランプ2
3によって一体化して構成されており、弁体24と弁作
動室25と、バネ26と、真空弁コントローラ27を有
して構成されている。
【0022】弁体24は上述の吸込み管13と真空下水
管14との連絡部を構成する連絡路28を開閉する。
【0023】弁作動室25は、バルブ弁体24と弁棒2
9を介して連結されているカップ状のプランジャ30を
スライド可能に収容する。
【0024】バネ26は弁作動室25のプランジャ30
より上室に内蔵されて、プランジャ30にバネ力を及ぼ
し、弁体24に閉止力を付与する。尚、弁作動室25の
プランジャ30より下室は、ブリーザ管43が大気圧ホ
ース46を介して接続され大気圧になっている。
【0025】真空弁コントローラ27は、汚水タンク1
1内の汚水レベルの上昇時に弁作動室25の上室に真空
圧を付与し、上下室の差圧(下室は大気圧)によってプ
ランジャ30を引上げることにてバルブ弁体24に開力
を付与し、真空弁15を開状態として吸込み管13に真
空下水管14を導通せしめる。
【0026】真空弁コントローラ27は以下の如く構成
されている。真空弁コントローラ27は、図3に示す如
く、第1〜第5のシリンダ状のケース51〜55を通し
ボルトで一体化して構成されている。
【0027】真空弁コントローラ27には、汚水タンク
11に連通する液位検知管37が検知ホース38を介し
て接続される液位検知管接続口56を有している。液位
検知管接続口56は第1ケース51に制振防止ダイヤフ
ラム59を介して接続されている。ダイヤフラム59に
は微小な貫通孔が設けられており圧力が伝わるようにな
っているとともに、ダイヤフラム59の外周部は固定さ
れておらず、下側からの空気はダイヤフラム59の周囲
も通り抜けるようになっている。
【0028】また、真空弁コントローラ部27は、真空
下水管14が真空圧ホース41を介して接続される真空
圧接続口57を第3ケース53に設けている。
【0029】また、真空弁コントローラ部27は、大気
連通管43が大気圧ホース44を介して接続される大気
圧接続口58を第3ケース53に設けている。
【0030】第1ケース51と第2ケース52は液位検
知ダイヤフラム60を介して接続されている。第1ケー
ス51の上部には液位検知ダイヤフラム60を手動で変
位できるようプランジャ61、バネ63、弾性体カバー
62で構成されるプッシュボタンを有している。第2ケ
ース52にはダイヤフラム60の下にプランジャ65
が、第3ケース53に設置した検知弁68に届くよう設
けている。第2ケース52と第3ケース53とが形成す
る圧力制御室としての上部部屋83に空気の漏洩を生じ
ないように、プランジャ65の部屋83への挿通部まわ
りにはOリング67等の軸シールが設けられている。
【0031】検知弁68は、部屋83内に配設されてプ
ランジャ65により作動せしめられ、該部屋83内に真
空力を導入可能とする。即ち、第3ケース53は真空圧
接続口57に連通する通路57Aを備え、検知弁68は
通路57Aの部屋83への開口(真空口)を開閉可能と
するのである。尚、66はプランジャ65の戻しバネで
ある。
【0032】第4ケース54と第5ケース55には弁座
72、73が設けられ、第4ケース54の上部部屋85
は大気に通路92を通じて連通しており、第5ケース5
5の下部部屋87は真空下水管に通路91を通じて連通
している。第4ケース54下部と第5ケース55上部で
作られる部屋86は真空弁本体の作動室25に通路96
を通じて連通している。両者の弁座72、73の間に設
けた弁体71は、上下スライドすることにより大気と真
空のいずれかを部屋86に導くよう3方弁としての役割
を果たしている。弁体71は第3ケース53と第4ケー
ス54との間に設けた3方弁ダイヤフラム70に連結さ
れ、ダイヤフラム70の上部には圧縮バネ69が設けら
れ第5ケース55の弁座73に押付けられている。第3
ケース53には隔壁が設けられているが一部に連通口8
8があり、検知弁68が作動して開になったとき上部部
屋83に付与される真空圧を下部部屋84に通じるよう
になっている。
【0033】また、第3ケース53の上部部屋83(圧
力制御室)の内外を連通する通路93には真空力解除弁
としてのダイヤフラム付きニードル弁74が設けられて
おり、ニードル弁74を通って大気が徐々に入ってくる
ようになっている。
【0034】ニードル弁74は、ダイヤフラム75が取
付けられ、ばね76の押し圧力と通路95から連通して
いる真空下水管14の真空圧の強さによって平衡を保
ち、適切な位置にニードル弁74が変位するようになっ
ている。即ち、真空下水管14の真空度が高い場合には
ニードル弁74は大きく開き、真空度が低い場合にはニ
ードル弁74が小さく開くようになっている。
【0035】真空弁のコントローラ部27は以下の如く
動作する。 汚水タンク11内の汚水の液位が上昇すると、液位検
知管37、検知ホース38、制振防止ダイヤフラム59
の微小孔を通じ、液位検知ダイヤフラム上部室81の空
気圧力が上昇し、液位検知ダイヤフラム下部室82が通
路94を介して大気に連通しているため、圧力差を生じ
た液位検知ダイヤフラム60を下方に変位させる。
【0036】液位検知ダイヤフラム60の下部に設け
たプランジャ65がダイヤフラム60の変位により押さ
れて下方に変位し、第3ケース53の上部部屋83に設
けた検知弁68を下方に押し下げる。
【0037】プランジャ65がある変位下がる(汚水
の液位があるレベル上昇する)と、検知弁68が反転
し、通路57Aの真空口を開く。
【0038】検知弁68の開作動により第3ケース室
83、84が真空になり、3方弁ダイヤフラム70の下
方室85が通路92を介し大気に連通していることか
ら、圧力差を生じたダイヤフラム70が上方に引上げら
れ、これに伴って弁体71も上昇して、第5ケース55
の弁座73から第4ケース54の弁座72に移動し、真
空弁本体の作動室25の上室に通じる部屋86及び通路
96を真空状態にさせる。これにより真空弁15は、作
動室25の上下室の差圧(下室は大気圧)により開状態
となり、通気管77からの大気圧の作用で汚水タンク1
1内の汚水が真空下水管内14に排出される。
【0039】汚水タンク11内の液体が排出される
と、液位が低下し、液位検知ダイヤフラム60の加圧が
低下し、プランジャ65は、戻しバネ66により押し戻
され、制振防止ダイヤフラム59の外周端部より空気が
直ちに抜ける。
【0040】反転していた検知弁68が戻って通路5
7Aの真空口を閉じ、部屋83、84に真空が導入され
なくなる。
【0041】第3ケース53の部屋83及び84内は
真空下水管14の真空圧の度合に応じてニードル弁74
が適切な開度を保ち、通路93、検知ダイヤフラム60
の下部の部屋82、通路94を通じ大気を導入するた
め、多少時間遅れが生じて大気状態になり、3方弁ダイ
ヤフラム70は両側の圧力差がなくなりバネ69に押さ
れて元の状態に戻り、弁体71も元の第5ケース55の
弁座73を閉じ、真空弁本体の作動室25に通じる部屋
86を大気状態にさせる。
【0042】真空弁15の作動室25の上室に、大気
連通管43及び大気圧ホース44並びに真空弁コントロ
ーラ27の大気圧接続口58、部屋86及び通路96を
介して大気が流入し、作動室25の上下室の差圧がなく
なり真空弁15を閉じる。
【0043】さて、上記真空弁ユニット10では、図1
に示すように、真空下水管14と真空弁コントローラ2
7とを連通する真空圧ホース41に逆止弁200が設置
されている。この逆止弁200により、真空下水管14
から真空弁コントローラ27へ向かってのみ真空圧が付
与されるようになっている。
【0044】更に、真空圧ホース41には、逆止弁20
0と真空弁コントローラ27との間に三つ又201を介
して分岐ホース202が接続され、この分岐ホース20
2に真空圧タンク203が設置されている。この真空圧
タンク203は、真空下水管14からの真空圧を真空圧
ホース41、逆止弁200及び分岐ホース202を介し
て導入して保持するとともに、この保持した真空圧を分
岐ホース202及び真空圧ホース41を経て真空弁コン
トローラ27へ付与する。
【0045】従って、上記実施例の真空弁ユニット10
は、次の〜の作用・効果を奏する。 真空圧ホース41における真空弁コントローラ27と
逆止弁200との間に、真空下水管14内の真空圧を保
持し、且つこの真空圧を真空弁コントローラ27へ付与
する真空圧タンク203が、分岐ホース202を介して
連結されたことから、この真空圧タンク203内の真空
圧は、真空下水管14内の真空圧が真空弁15の作動中
に低下してしまっても、逆止弁200の作用で低下せず
(加圧されず)、同様にこの逆止弁200の作用で、真
空弁15が開弁してから次にこの真空弁15が開弁する
までの1サイクル中における真空下水管14内の最も高
い真空圧に保持される。(真空下水管14内の真空圧が
高くなると、逆止弁200の作用で、この高くなった真
空圧が真空圧タンク203内の真空圧に置き換えられ
る。)
【0046】従って、真空圧タンク203から真空弁コ
ントローラ27を経て真空弁15の弁作動室25へ付与
される真空圧は、真空下水管14の真空圧の低下に影響
されずほぼ一定の高い真空圧となるので、真空弁15の
弁開放時間が変動せず安定化する。このため、真空下水
管14に汚水吸込み管13を経て吸込まれる汚水及び空
気の流量が適切に維持されて、この真空下水管14内の
気液比(空気と汚水との比;通常は空気:汚水=3:
1)が適正な範囲に保持され、その結果、汚水に対する
空気の吸込み量不足により生ずる真空下水管14内での
汚水の搬送能力の低下が回避される。故に、この汚水の
搬送能力の低下が繰り返しなされることにより発生する
真空下水管14内のウォータブロック(水封)現象を抑
制でき、汚水の収集搬送システムの安定運用を図ること
ができる。
【0047】万一、真空下水管14にウォータブロッ
ク現象が発生しても、真空圧タンク203からの真空圧
の付与によって真空弁15の弁開放時間が安定化してい
るので、ウォータブロックの発生後にも、真空弁15の
作動によって真空下水管14内へ空気を充分に取り込む
ことができる。この結果、ウォータブロック現象を早期
に解消できる。
【0048】また、同一の真空下水管14には通常複
数個の真空弁ユニット10が設置され、このうち一の真
空弁ユニット10は、近隣の他の真空弁ユニット10の
真空弁15の作動時に真空下水管14の真空圧が低下す
るので、その影響を受けるのが一般的である。しかし、
本実施例では、各真空弁ユニット10に、真空圧を保持
して真空弁コントローラ27へほぼ一定の真空圧を付与
する真空弁タンク203が設置されたので、各真空弁ユ
ニット10は、同一の真空下水管14に設置された近隣
の他の真空弁ユニット10における真空弁15の作動に
影響されず、真空圧タンク203から常に適切な値の真
空圧を真空弁コントローラ27を介して真空弁15へ作
用できる。この結果、同一の真空下水管14に設置され
た各真空弁ユニット10は、近隣の他の真空弁ユニット
10の作動に影響されることなく、真空弁15の弁開放
時間を安定化させることができ、真空下水管14の気液
比を適正な範囲に保持して、汚水の収集搬送システムの
安定運用を図ることができる。
【0049】ここで、図6に示すように、真空圧タンク
203を備えていない従来の真空弁ユニット101で
は、真空圧ホース111における真空弁コントローラ1
10側の真空圧は、図8に示すように、近隣の他の真空
弁ユニット101における真空弁107の作動時に真空
圧が急激に低下していることがわかる(図8中の矢印
a、b、c)。このため、真空弁ユニット101は、近
隣の他の真空弁ユニット101における真空弁107の
作動により影響を受け、正常な作動が実施できないこと
がある。
【0050】これに対し、上述の図1に示す真空圧タン
ク203を備えた真空弁ユニット10では、真空圧ホー
ス41における真空弁コントローラ27側の真空圧は、
図7に示すように、近隣の他の真空弁ユニット10にお
ける真空弁15が作動しても、その影響を受けずに一定
圧となり、真空弁15が開弁してから次に開弁する1サ
イクル中における真空下水管14内の最も高い圧力に保
持されている。このため、真空圧タンク203を備えた
真空弁ユニット10は、近隣の他の真空弁ユニット10
における真空弁15の作動により影響を受けず、常に正
常に作動して、最適な弁開放時間を維持できる。
【0051】更に、真空弁ユニット10は、従来の真
空弁ユニット101の真空弁コントローラ110(2
7)と真空下水管103(14)を連通する真空圧ホー
ス111(41)に、分岐ホース202を介して真空圧
タンク203を連結しただけなので、構造が複雑になら
ず、コストを上昇させることがない。
【0052】(2) 第2実施例 図4は、本発明に係る真空弁ユニットの第2実施例を示
す構成図である。この第2実施例において、前記第1実
施例と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明
を省略する。
【0053】この第2実施例の真空弁ユニット210で
は、真空圧タンク203は、真空圧ホース41における
逆止弁200と真空弁コントローラ27との間に直接設
置される。従って、この真空弁ユニット210において
も、前記第1実施例の真空弁ユニット10と同様に〜
の作用効果を奏する。
【0054】その他、この真空弁ユニット210では、
真空圧タンク203が、真空下水管14と真空弁コント
ローラ27とを連通する真空圧ホース41に直接設置さ
れたので、真空下水管14から真空弁コントローラ27
へ向かって万一汚水が流れても、この汚水は真空圧タン
ク203内へ流入し、真空弁コントローラ27へ至るこ
とがない。このため、真空弁コントローラ27への汚水
流入を防止できる。
【0055】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、真空圧タン
ク203は汚水タンク11の内部に設置されるものを述
べたが、汚水タンク11の外部に設置されても良い。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る真空弁ユニ
ットによれば、真空下水管内の真空圧の低下に拘らず真
空弁の弁開放時間を安定化させて、真空下水管内の気液
比を適切な範囲に保持し、真空式汚水収集搬送システム
の安定運用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る真空弁ユニットの第1実
施例を示す構成図である。
【図2】図2は、図1の真空弁を示す断面図である。
【図3】図3は、図2の真空弁コントローラを示す断面
図である。
【図4】図4は、本発明に係る真空弁ユニットの第2実
施例を示す構成図である。
【図5】図5は、真空弁ユニットを備えた真空下水道シ
ステムを示す斜視図である。
【図6】図6は、従来の真空弁ユニットを示す構成図で
ある。
【図7】図7は、図1の真空弁ユニットにおける真空弁
コントローラ入口部の真空圧変化を示すグラフである。
【図8】図8は、図6の真空弁ユニットにおける真空弁
コントローラ入口部の真空圧変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 真空弁ユニット 11 汚水タンク 13 汚水吸込み管 14 真空下水管 15 真空弁 27 真空弁コントローラ 28 連絡部 41 真空圧ホース 200 逆止弁 202 分岐ホース 203 真空圧タンク 210 真空弁ユニット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水タンクに連通する汚水吸込み管と真
    空源に連通する真空下水管との連絡部を真空弁にて開閉
    可能とし、真空弁コントローラから上記真空弁へ付与さ
    れる真空圧により上記真空弁を作動させる真空弁ユニッ
    トにおいて、 上記真空弁コントローラと上記真空下水管とを連通する
    真空圧通路には、上記真空下水管から上記真空弁コント
    ローラへ向かってのみ真空圧を付与可能とする逆止弁が
    設置され、 上記真空圧通路には、上記真空弁コントローラと上記逆
    止弁との間に、上記真空下水管内の真空圧を保持し、且
    つこの真空圧を上記真空弁コントローラへ付与する真空
    圧タンクが連結されたことを特徴とする真空弁ユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 上記真空圧タンクは、真空圧通路におけ
    る真空弁コントローラと逆止弁との間から分岐した通路
    に設置された請求項1に記載の真空弁ユニット。
  3. 【請求項3】 上記真空圧タンクは、真空圧通路におけ
    る真空弁コントローラと逆止弁との間に直接設置された
    請求項1に記載の真空弁ユニット。
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