JP3416892B2 - ブールトラジェクトソリッドサーフェス移動システム - Google Patents

ブールトラジェクトソリッドサーフェス移動システム

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JP3416892B2
JP3416892B2 JP12027093A JP12027093A JP3416892B2 JP 3416892 B2 JP3416892 B2 JP 3416892B2 JP 12027093 A JP12027093 A JP 12027093A JP 12027093 A JP12027093 A JP 12027093A JP 3416892 B2 JP3416892 B2 JP 3416892B2
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geometric
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聰 田沢
エイ. レオン フランシスコ
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T17/00Three dimensional [3D] modelling, e.g. data description of 3D objects
    • G06T17/20Finite element generation, e.g. wire-frame surface description, tesselation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CAD(Computer Aid
ed Design)の分野に係り、特に、集積回路の製造をシミ
ュレートする3次元ソリッドモデリングアプローチに関
する。
【0002】なお、本明細書の記述は本件出願の優先権
の基礎たる米国特許出願07/904,003号の明細
書の記載に基づくものであって、当該米国特許出願の番
号を参照することによって当該米国特許出願の明細書の
記載内容が本明細書の一部分を構成するものとする。
【0003】
【従来の技術】集積回路製造のコンピュータシミュレー
ションは、一般に、プロセスシミュレーションと呼ばれ
ている。プロセスシミュレーションは、集積回路を設
計、製造する上で価値のある手段である。これは、設計
時間の節約、実験と製造コストの減少といった利点をも
っている。プロセスシミュレーションは、実際には、製
造過程における一連のデポジション(すなわち物質をデ
ポジットすること)、エッチング(すなわち物質を除去
すること)、リソグラフィ、その他のプロセスステップ
の半導体ウェハへの効果を決定するという作業をともな
っている。大まかにいえば、プロセスシミュレーション
は、トポグラフィシミュレーションとバルクプロセスシ
ミュレーションとに大別される。トポグラフィシミュレ
ーションは、デポジション、エッチング、およびリソグ
ラフィのようなプロセスステップとともに用いることが
でき、主に、半導体ウェハを含む物質の形状変化に関わ
るものである。バルクプロセスシミュレーションは、拡
散、イオン注入および酸化といったようなプロセスとと
もに使用することができ、主に、半導体素子中でのドー
パント不純物の再分配に関するものである。酸化は、実
際には、形状にもドーパント不純物の分配にも影響す
る、中間事項である。
【0004】プロセスシミュレーションの応用の一つ
は、ウェハ構造のコンピュータ表現を創り出し、他の分
析プログラムで使用できるようにすることである。この
ような分析プログラムは、これによって、電気特性、温
度特性、機械特性などの、素子の特性を計算することが
できる。
【0005】半導体素子の設計において、素子を正確に
動作させるものは、得られた構造の形状と組成である。
半導体ウェハを含む各層を製造過程において見ることが
できるのは、不都合な形状とか結果を識別する上で有効
である。たとえば、ある層のエッチングが深過ぎて次の
層を露出してしまうような場合、この不都合は目視によ
って容易に検出できる。これによって、高価で時間のか
かる他のウェハ製造および検査方法を避けることができ
る。そのうえ、コンピュータシミュレーションは、電子
顕微鏡でしか見られないようなものを、見ることができ
るようにしてくれる。
【0006】トポグラフィシミュレーションは、異なっ
たプロセス技術の各ステップ中に、さまざまな形状が生
じてくるという事実によって、複雑なものとなる。図1
(a)〜(c)は、凹凸面界面で作られるさまざまな形
状を示している。凸面界面とは、面の外サーフェスが1
80度より大きいものをいう。凹面界面とは、面の外サ
ーフェスが180度よりも小さいものをいう。図1
(a)を参照すると、形状102を有する原物質が、等
方性エッチングプロセスステップを経て形状101とな
る。形状102の頂点103および104は、2つの面
の凹面交差に位置している。これらの面は、頂点103
および104において90度の角(すなわち鋭角)をな
していることに注意されたい。この凹面界面に生じた界
面、すなわち点105および106は、形状101で示
すように丸くなっている。しかしながら、形状102の
凸面交差点107および108を、形状101のそれら
の対応点109および110と比較すると、90度(鋭
角)エッジが保たれていることが分かる。
【0007】図1(b)は、等方性デポジションプロセ
スステップ中の効果を示す。形状122の頂点125お
よび126は、2つの面の凹面交差に位置している。こ
れらの面は、頂点125および126において90度の
角(すなわち鋭角)をなしていることに注意されたい。
この凹面界面に作られた界面、すなわち点123および
124は、形状121で示すように90度(鋭角)エッ
ジを保っている。しかしながら、凸面交差点129およ
び130を、それらの対応点127および128と比較
すると、丸いエッジが作られたことが分かる。
【0008】正確にシミュレートしなければならないウ
ェハの他の条件は、ボイド(void)である。ボイドは、デ
ポジションプロセスステップ中に作り出される。この種
のボイドが図1(c)に示されている。図1(c)にお
いて、メタル線150は、酸化膜デポジションによって
次の層から分離されるべきものである。このデポジショ
ンは、連続する各層にわたって行われるが、これらの層
151,152および153が示されている。層151
と152の間に、ボイド154ができる。ウェハ中にボ
イドが無いことが望ましい。たとえば、製造過程におい
て、ボイドはガス蓄積源になり、それが後ほど開放され
てウェハの一部を破壊するおそれがある。
【0009】2次元(2次元)プロセスシミュレーショ
ンは、技術上周知であり、広く用いられている。この種
の従来技術による2次元プロセスシミュレーションツー
ルとしては、SUPREM(スタンフォード大学から入
手可能)、およびSAMPLE(カルフォルニア大学の
バークレー校から入手可能)がある。しかしながら、2
次元プロセスシミュレーションが所望のシミュレーショ
ン結果をすべて与えるわけではない。たとえば、回路の
小型化が進につれて、2次元プロセスシミュレータは、
ある種の形状(features)、たとえば、穴の回りの形と
か、メタル線の交差点とかの形状を、正確に予測する能
力に欠けていることが分かってきた。より正確で完全な
シミュレーション結果を得るためには、3次元(3次
元)プロセスシミュレーションが望ましい。
【0010】3次元プロセスシミュレーションツール
は、技術上周知である。このような3次元プロセスシミ
ュレーションツールのひとつは、Oyster system であ
る。Oyster system は、IBM社で内部的に使用されて
いるプロセスシミュレーションツールであり、題名
が、"OYSTER :3次元構造としての集積回路の研究",
G.M. Koppelman and M.A. Wesley, IBM Journal of Res
earch and development 276, NO.2, 149 - 163 ページ
(1983) という記事に詳しく説明されている。Oysterシ
ステムは、ソリッドモデリングのより一般的な概念に基
づいている。Oysterシステムにおいては、形状モデル
は、ソリッドとして、ウェハの形状を含む物質を表して
いる。形状は、幾何学的な演算(すなわちブール集合演
算)を用いることによって、変化させることができる。
Oysterシステムは、シミュレーションのための基本演算
およびデータ構造を与える、一般的なソリッドモデリン
グツールの周辺に構築される。
【0011】Oysterシステムは、幾何学的オブジェクト
を形造るために、累積並進掃引(Cumulative Translatio
nal Sweep: CTS) の理論構成を使用している。CT
Sは、ブール集合演算と組み合わせて使用され、幾何学
的オブジェクトの境界領域上の太らせと細らせとをシミ
ュレートする。Oysterシステムのこの手法(aspect)は、
CTS法と呼ばれ、以下の題名の刊行物に詳しく説明さ
れている。"Shaping Geometric Objects by Cumulative
Translation Sweeps", R.C. Evans, G. Koppelman, V.
T. Rajan, IBM Journal of Research and Development,
pgs. 343-360,Volume 31, No. 3, May 1987 、および
米国特許 No. 4,785,399, "Shaping Geometric Objects
by Cumulative Translational Sweeps"上述したよう
に、CTS法は、シェーピング多面体(またはシェーピ
ングオブジェクト)を用いて、ソリッドオブジェクトの
多面体表現の境界領域上に演算を行う。CTS法で要求
されることは、多面体をポリトープ族またはゾーントー
プから形成するという点である。一般的に、CTS法
は、次のようなステップを用いたサーフェス移動を与え
る。
【0012】1.並進ベクトル(translation vectors)
の集合を定義する。
【0013】2.並進ベクトルに沿って、原オブジェク
トをスイープし、原オブジェクトを含む中間ソリッドを
つくる。並進ベクトルが一つしかない場合は、これが新
しいソリッドになる。
【0014】3.残りの並進ベクトルに沿って、前の中
間ソリッドをスイープする。
【0015】CTS法は、並進ベクトルに沿ってオブジ
ェクト全体を一度にスイープする。このため、CTS法
は、場所毎に変化するエッチング速度やデポジション速
度をともなうプロセスステップのシミュレーションを与
えるものではない。場所よって変化するプロセスステッ
プの一例は、スパッタデポジションである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】3次元トポグラフィシ
ミュレーションに対して、ソリッドモデリングアプロー
チを使用することは、一般的な市販の3次元ソリッドモ
デリングシステムを利用できることから、望ましいこと
である。しかしながら、このようなシステムにおけるソ
リッドのデータ表現は、正確で効果的なトポグラフィシ
ミュレーションに必要な構造を作成しかつ処理するに
は、理想的なものとはいえないであろう。特に、隣接し
た物質を表現するためのデータ構造は、一般に、利用で
きない。
【0017】(エッチングまたはデポジションのシミュ
レーションで起きる)サーフェス変形を扱う現在の技術
も、また、理想的なものとはいえない。たとえば、ソリ
ッドを表すために、境界表現モデルがよく使用される。
このような表現は、そのソリッドの境界が交差する場
合、すなわち、表現が自己交差となる場合には、役に立
たない。この表現は、プロセスステップ中に再形成され
る場合にも、役立たなくなることもあろう。このような
無効表現は、正確なシミュレーション結果を作り出すこ
とを考慮にいれておらず、ソリッドモデリングシステム
によるそれ以上の処理には受け入れがたいものであろ
う。
【0018】3次元トポグラフィシミュレーション用
の、他の数種のモデリング技術が技術的に周知である。
すなわち、光線追跡モデル、セルモデル、ネットワーク
モデル、拡散モデルおよびストリングモデルである。光
線追跡モデルは、今のところホトリソグラフィプロセシ
ングステップに使用されているだけなので、ここではそ
の詳細は省略する。
【0019】セルモデルは、3次元デポジションおよび
エッチングシミュレーションで使用されている。しかし
ながら、セルモデルは、曲面を十分に表現できないこと
が分かっている。ネットワークモデルは、セルモデルの
改良であり、サーフェスの各点がサーフェス4面体セル
の各エッジ上で定義される。拡散モデルも、やはり、セ
ルモデルの改良であり、サーフェスを定義するのに集中
輪郭線(concentrationcontour) を使用している。しか
しながら、ネットワークモデルも、拡散モデルも、セル
モデルと同様、プロセスステップ中に生じる曲面を正確
に扱うことは、困難であることが分かっている。
【0020】ストリングモデルもまた、優秀なアプロー
チであるが、無効自己交差構造を作り出すことが多い。
このような自己交差構造を修正する技術も開発されてい
るが、非常に複雑なものである。
【0021】トポグラフィシミュレーションツールの他
の考察事項は、プロセスシミュレーション環境の他の構
成部分とのコンパティビリティの問題である。上述した
ように、トポグラフィシミュレーションは、プロセスシ
ミュレーションの1つの構成部分に過ぎない。よく調和
したプロセスシミュレーション環境を造るためには、プ
ロセスシミュレーション環境が、全体として改良される
ように、トレードオフがなされなければならない。例え
ば、トポグラフィシミュレーションの精度は、例えば電
気的または熱的な解析プログラムへのよりよい入力を造
るためにトレードオフされる。このような改善は、プロ
セスシミュレーション環境の構成部分の一つを損なうよ
うなものかもしれない。
【0022】本発明の目的は、CTS法の限界を対処す
る、3次元トポグラフィシミュレーションツールを提供
することである。さらに、本発明の他の目的は、プロセ
スシミュレーション環境の他の構成部分とよく調和す
る、ソリッド表現を作製することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】対象物、すなわち等方性
または異方性のデポジションプロセスステップおよび/
またはエッチングプロセスステップの処理過程にある半
導体ウエハの形状の変化をシミュレーションするための
方法が記載されている。ソリッドモデリングシステムは
物質ソリッドを定義し、変形するために用いられる。物
質ソリッドは境界表現モデルを用いて定義される。各物
質ソリッドはウエハを含む数多くの物質のうちの1つを
表わしている。トラジェクトリソリッド(trajectory s
olids )はプロセスステップのエッチングやデポジショ
ンの速度に対応している。物質ソリッドの変形は、物質
ソリッドとトラジェクトリソリッドとのブール集合演算
を実行するうことによって完成される。
【0024】本発明は、対象物の形状に与えられる変化
をシミュレートし、そのシミュレーションにおいてソリ
ッドの幾何学的表現を変えるシステム(図2)であっ
、前記表現は多数の頂点ポイント、1以上のエッジお
よび1以上のフェースを含み、以下の手段を有すること
を特徴とするソリッドの幾何学的表現を変えるシステ
a)前記ソリッド の幾何学的表現の各頂点ポイントに第
1幾何学的オブジェクトを作製する手段(図12、1
101、段落0077) b)当該作製された第1幾何学的オブジェクトと前記
リッドの幾何学的表現とから以下の(b−1)〜(b−
2)のステップにより第1変化幾何学的表現を作る
(図12の1102、段落0077) (b−1)第1の前記第1幾何学的オブジェクトと前記
ソリッドの幾何学的表現との間で第1ブール集合演算を
実行するステップ(図13(b))および (b−2)ステップ(b−1)の結果のソリッドと第2
の前記第1幾何学的オブジェクトとの間で第2ブール集
合演算を実行するステップ(図13(c))。 c)前記ソリッドの幾何学的表面の各エッジは少なくと
も2つの頂点ポイントを定義しており、前記ソリッドの
幾何学的表面の各エッジに対して、当該エッジに沿った
中心軸を有する第2幾何学的オブジェクトを以下の(c
−1)〜(c−6)のステップにより作製する手段
(図12の1103、段落0078) (c−1)前記エッジに垂直な平面を作製するステッ
プ、(図22の1702) (c−2)前記頂点ポイントに前記第1幾何学的オブジ
ェクトの1つを表現する多面体を設けるステップ、(図
22の1701) (c−3)当該設けられた第1の前記多面体のポイント
を前記ステップ(c−1)で作成された平面上に垂直に
投影して投映ポイントの集合を作るステップ、(図22
の1703) (c−4)当該作られた投影ポイントの集合から凸状ハ
ルポイントを同定するステップ、(図22の1704) (c−5)当該同定された凸状ハルポイントに対応した
前記多面体のポイントと対応頂点ポイントとを結んで前
記第2幾何学的オブジェクトの端面を作製するステップ
(図22の1705)および (c−6)前記同定された多面体の凸状ハルポイントの
対応する対ポイントによって定義される長方形を作るス
テップ。(図22の1706) d)前記作られた第2幾何学的オブジェクトと前記作ら
れた第1変化幾何学的表現とから第2変化幾何学的表現
以下の(d−1)〜(d−2)のステップにより作る
手段(図12の1104、段落0079) (d−1)第1の前記第2幾何学的オブジェクトと前記
ソリッドの第1変化幾何学的表現との間で第1ブール集
合演算を実行するステップ(図18(b))および (d−2)ステップ(d−1)の結果のソリッドと第2
の前記第2幾何学的オブジェクトとの間で第2ブール集
合演算を実行するステップ(図18(c))。 e)前記ソリッドの幾何学的表現の各々のフェースに対
して、当該フェースに平行なフェースを有する第3幾何
学的オブジェクトを以下の(e−1)〜(e−3)のス
テップにより作る手段(図12の1105) (e−1)前記フェースの頂点ポイントの各々に対して
前記第1幾何学的オブジェクトを表現する多面体を設け
るステップ(図24の1901)、 (e−2)当該設けられた多面体の中の、前記フェース
の方向に最大投影を有する多面体の頂点ポイントを決定
するステップ(図24の1902)および (e−3)当該決定された、前記フェースの方向に最大
投影を有する頂点ポイントと関連した四辺形を作るステ
ップ。(図24の1903)および f)当該作られた第3幾何学的オブジェクトと前記ソリ
ッドの第2変化幾何学的表現とから以下の(f−1)〜
(f−2)のステップにより第3変化幾何学的表現を作
手段(図12の1106、段落0080) (f−1)第1の前記第3幾何学的オブジェクトとソリ
ッドの前記第2変化幾何学的表現との間で第1ブール集
合演算を実行するステップ(図15(b))および (f−2)ステップ(f−1)の結果のソリッドと第2
の前記第3幾何学的オブジェクトとの間で第2ブール集
合演算を実行するステップ。(図15(c)) ()部は実施形態の対応箇所を示す。
【0025】
【作用】トラジェクトリソリッドの構成は、シミュレー
ション結果に対して重要なことである。本発明によるト
ラジェクトリソリッドは空間的に不均一なプロセスステ
ップのシミュレーションを可能にし、無効な自己交差サ
ーフェスの発生をなくし、不規則なサーフェスとなる小
さなエッジやフェースの発生を少なくすることができ
る。
【0026】
【実施例】超大規模集積回路(VLSI)ウェハ製造中
に、ウェハの形状に与えられる変化をシミュレートする
方法が説明される。好適実施例は、半導体ウエハの製造
において使用される、等方性および異方性双方の、デポ
ジションおよびエッチングプロセスステップに向けられ
ている。本発明を、他の半導体以外の製品、たとえばマ
イクロマシーン製造の状況で使用することは、当業者に
は自明であろう。VLSIタイプの技術を用いた製品製
造プロセスは、いずれも、本発明の好適実施例によって
シミュレートできるであろう。
【0027】以下の説明において、本発明を十分に理解
してもらうために、ブール演算の作用などの、各事項の
詳細が説明される。しかし、当業者にはこのような詳細
は自明であり、これらの説明がなくても本発明を実施で
きるであろう。一方、たとえば、一般的なソリッド作製
のような周知の事柄は、詳しく説明していない。これ
は、本発明を、必要以上に理解しにくいものとしないた
めである。
【0028】好適実施例におけるコンピュータシステム
の概要 好適実施例の方法は、3次元グラフィックをサポートす
るものならば、いかなる市販のコンピュータシステムの
上でも実施できるであろう。好ましくは、本発明は、カ
リフォルニア州マウンテンビューのSilicon Graphics C
orporationから市販されているIRISワークステーシ
ョン、あるいはニューヨーク州アーモンクのIBM Corpor
ation から市販されているRS/6000ワークステー
ションのようなマイクロコンピュータ上で実施される。
もちろん、本発明は、マルチユーザシステム上でも実施
することもできる。ただしこの場合は、それらのマシー
ンの価格、速度および機能上の利点と欠点とをすべて受
けることになる。
【0029】図2を参照して説明すると、好適実施例に
よって使用されるコンピュータシステムは、一般に、情
報を伝送するバスなどの伝送手段201と、情報を処理
するためにバス201と結合された処理手段202と、
このプロセッサ202のための情報と命令とを記憶する
ためにバス201に結合されたランダムアクセスメモリ
(RAM)または他の記憶装置203(一般に主記憶と
呼ばれる)と、プロセッサ202のための固定情報と命
令とを記憶するためにバス201に結合されたリードオ
ンリメモリ(ROM)または他のスタティックな記憶装
置204と、情報および命令を記憶するためにバス20
1と結合された、磁気ディスクおよび磁気ドライブのよ
うなデータ記憶装置207と、プロセッサ202へ情報
およびコマンド選択を転送するためにバス201に結合
された、英数字や他のキーを含むキーボードなどの、英
数字入力装置205と、プロセッサ202へ情報および
コマンド選択を転送したり、カーソルの移動を制御する
ためにバス201に結合された、マウス、トラックボー
ル、カーソル制御キーなどの、カーソル制御装置206
と、表示装置208とを備えている。この表示装置は、
プロセスシミュレーションステップの結果である3次元
グラフィックイメージを表示できるものがよい。さら
に、情報の永久的なコピーを与えるプリンタのようなハ
ードコピー装置209を、このシステムが備えていれば
さらに好都合である。
【0030】処理手段202は、次のような機能を提供
する。すなわち、移動ベクトルおよび頂点移動の計算、
平面の前進(advancement) 、ブール集合演算の実行、サ
ーフェススイーピング、三角形化(triangulation) およ
びグリッド調整、およびパーティクルフラックスシャド
ーイング計算である。データ記憶装置207は、対象物
の表現をソリッドモデルとして記憶する手段を提供す
る。このような機能およびソリッドモデル表現は、さら
に詳しく後述されている。
【0031】好適実施例のトポグラフィモデリングの概
要 本発明の好適実施例は、公知のソリッドモデリング機能
を拡張して、半導体装置の製造をシミュレートするもの
である(すなわち、プロセスシミュレーション)。ソリ
ッドモデリングとは、伝統的に、CAD(計算機支援設
計)ツールを意味し、ビルディングのような、本質的に
ほぼ静的な物理構造の、設計や組み立を容易にするもの
である。ここでは、ソリッドモデリング技法が拡張され
て、何らかの外的刺激(たとえば、プロセスステップ)
に応答して半導体ウェハ内の物質層に生じる、動的変形
に適用される。
【0032】ソリッドモデリングシステムは、普通、構
造エレメントの集合としてソリッドを定義する。また、
一般のソリッドモデリングシステムは、1以上の既存ソ
リッドを組み合わせることによって、新しいソリッドま
たは再定義されたソリッドを作製する。好適実施例で
は、ヘルシンキ工科大学から入手可能なGeometric Work
Bench (GWB) が、ソリッドモデリングシステムとして使
用されている。しかしながら、他のソリッドモデリング
ツールを使用しても、本発明の精神と範囲から逸脱する
ものではない。
【0033】公知のソリッドモデラシステムを使用し
て、半導体ウェハの製造をシミュレートすることは容易
ではない。なぜならば、これらのシステムは、半導体ウ
ェハを含む複数の物質を表現し、十分にシミュレート
し、記述することができないからである。好適実施例
は、好ましいソリッドモデリングシステムに備えられた
標準データ構造を補充し機能を付加することによってこ
の問題を扱っている。これについては、以下にさらに詳
述する。さらに、好適実施例は、半導体ウェハの形状の
変化をシミュレートするためにソリッドモデラに供給す
るのに使用されるデータの生成を行う。
【0034】図3は、好適実施例のシステム構造の概要
を示したものである。フロントエンドユーザインターフ
ェース301は、ユーザが本発明のオペレイティングソ
フトウエアの実施例と通信するための手段を提供する。
フロントエンドユーザインターフェース301は、オペ
レイティングシステムインターフェースとアプリケーシ
ョンソフトウエアの役割(features)を結びつ
けるものである。
【0035】GWBブール集合演算303と結びついた
GWBソリッドモデラデータストラクチャおよびユーテ
ィリティ302は、好適実施例の基本的なソリッドモデ
ラシステムを提供する。GWBユーティリティとブール
集合演算がGWBデータストラクチャを前提としている
ことは注意すべきことだ。従って、データストラクチャ
が補充されたとしてもその構成(organizati
on)は変えられない。GWBデータストラクチュアと
ブール集合演算については後述する。
【0036】サーフェス移動モジュール304は、ユー
ザインターフェース301とGBWデータストラクチャ
およびユーティリティ302との間に位置する。サーフ
ェス移動モジュールは、異なるプロセスステップをシミ
ュレートするオブジェクトソリッドを変形するのに用い
るトラジェクトリソリッドを作製するために、ユーザに
よって供給される入力を取り込む。三角化およびグリッ
ド調整モジュール305は、オブジェクトソリッドのフ
ェースの1つを構成する多角形の形を変えるためのもの
である。三角化およびグリッド調整と同様にサーフェス
移動については、さらに細かく後述する。
【0037】グラフィックモジュール306はプロセス
ステップのシミュレーションで得られた最終構造を表示
するための基本グラフィックルーチンを備えている。図
4は、好適実施例のトポグラフィシミュレータの動作フ
ローを示している。まず、ステップ401で、ウエハの
モデル(すなわちソリッド構造)が供給される。モデル
は、2つの方法のうちの1つで、供給される。もし構造
がすでに作製されている場合には、それはコンピュータ
メモリ中の空間に、既存の構造をロードすることであ
る。もし既存の構造が2次元ならばそれはまず、3次元
構造への変換を受ける。このような2次元から3次元へ
の変換は、技術上公知である。ソリッドモデル構造がま
だ作製されていない場合は、それは、3次元ソリッドモ
デル構造を作製することである。最初のソリッドモデル
構造は、ソリッドモデラシステムによって備えられたユ
ーティリティによって作製される。
【0038】次に、ステップ402で、プロセスステッ
プの実行が、空間的に不均一かどうか決定される。も
し、プロセスステップが、空間的に不均一ならば、構造
の中にフェースを含む多角形は三角形でなければならな
いので、ステップ403で三角形化およびグリッド調整
を受ける。技術上熟練した者にとっては、三角形化が常
に起こるようにすることは明らかである。しかし、この
ような三角形化はプロセスに対して構成要素を増加させ
るためにシミュレーションタイムを増加させる。
【0039】次に、ステップ404で、個々のプロセス
のタイプが決定される。もし、プロセスステップがデポ
ジションならば、ステップ405で、ブール演算は和演
算となる。もし、プロセスステップがエッチングなら
ば、ステップ406でブール演算は差演算となる。
【0040】次に、ステップ407で、トラジェクトリ
ソリッドの作製が行われる。トラジェクトリソリッドは
エッチングまたは成長曲線(トラジェクトリ)の軌跡と
して定義され、それは、頂点,エッジ,フェースから発
生する。トラジェクトリソリッドは、3次元ソリッドに
よって表現される。3次元ソリッドの中で、サーフェス
はトラジェクトリの終端によって与えられる。さらに詳
しいことは後述するが、トラジェクトリソリッドは変形
されつつある物質オブジェクトソリッドの各頂点,エッ
チ,フェースから作製される。トラジェクトリソリッド
は、始めの物質オブジェクトソリッドが受ける変形の量
を決めるために使われる。トラジェクトリソリッドは、
等方性や異方性のエッチングやデポジション速度に関連
して作られる。等方性や異方性のエッチングやデポジシ
ョンの速度は、プロセスステップおよび物質ソリッドに
対するパラメータ情報にしたがって計算される。一度ト
ラジェクトリソリッドが作製されると、ステップ408
において、前に決められたブール演算がトラジェクトリ
ソリッドと変形されている物質オブジェクトソリッドと
の間で行われる。トラジェクトリソリッドの作製と対応
しているブール集合演算は順序にこだわらない。したが
って、トラジェクトリソリッドの作製やブール集合演算
のどんなシーケンスも本発明の精神や視野から離れるこ
となく、利用できる。いずれかにしても、ひとたび最終
トラジェクトリソリッドが作られ、ブール集合演算が実
行されると、ステップ409でウエハの新しいソリッド
構造がディスプレイされる。
【0041】一般に好適実施例のトポグラフィモデラ
は、タイムステップ方式では作動しない。すなわち、プ
ロセスシミュレーションの中間結果は、計算されない。
このことは、個々のプロセスステップのシミュレーショ
ンのスピードアップという効果を持つ。しかし、技術的
に熟練した者には、個々の物質構造に対してタイムステ
ップアプローチを統合することは明らかなことである。
タイムステッピングの使用は、本発明の精神や範囲から
離れることはない。
【0042】ブール集合演算 ブール集合演算は、2つの既存のソリッド間の関係に基
づいて、新ソリッドを作製したり、既存のソリッドを再
定義したりするのに使用される。このようなブール集合
演算は、1988年にComputer Science Pressから出版
された、Mantyla 著"An Introduction to Solid Modeli
ng" に記載されている。図5(a)〜(c)は、好適実
施例における1対のソリッドに対するブール集合演算の
作用を例示する。図5(a)〜(c)は、2次元で示し
てあるが、同様のブール集合演算が、任意形状の3次元
ソリッドに対しても作用するということは、当業者には
明らかであろう。このようなブール集合演算は、技術上
知られているので、その機能がどのように行われるかは
説明する必要はないであろう。むしろ、関心があるの
は、それらの効果であろう。
【0043】図5(a)は、和演算を例示している。ソ
リッド501・Aと、ソリッド502・Bとが和演算で
結合され、503・Cで示されるようなソリッドが再定
義され作製される。和演算においては、結果ソリッド
は、ソリッド501・A、および502・Bによって定
義される全エリアから成り立つ。再定義されたソリッド
503・Cは、同一の空間を占める単一のソリッドであ
る。
【0044】図5(b)は、積演算を例示している。ソ
リッド501・Aとソリッド502・Bとの積がとられ
ると、その結果は、再定義されたソリッド504・Dで
ある。積演算は、ソリッド501・Aと502・Bに共
通な点だけからなる、再定義されたソリッドを作り出
す。
【0045】図5(c)は、ブール差演算を例示してい
る。ソリッド501・Aからソリッド502・Bのブー
ル差をとると、再定義されたソリッド505・Eは、ソ
リッド501・Aのエリアで、ソリッド502・Bと共
通でない部分である。
【0046】図4のところでいったように、好適実施例
のシミュレーションステップは、トラジェクトリソリッ
ドの組立と、それに引き続いて行われる物質オブジェク
トソリッドとそれらの組合せとからなっている。
【0047】ソリッドの内部表現とデータ構造 好適実施例の物質とトラジェクトリソリッドは、多面体
として表現される。ソリッドを多面体として表現するこ
とは、3次元グラフィックスの技術で既に知られてい
る。多面体表現が使用されるのは、隠面消去のような機
能に対する充分な情報を備えているからである。多面体
表現は、普通、2次元多角形の集合から作られる。そこ
では、1以上の多角形が多面体のフェースを構成してい
る。
【0048】好適実施例のシステム内では、多面体は、
境界表現モデルを用いて表現される。好適実施例で使用
される境界表現モデルは、ハーフエッジモデルと呼ば
れ、1988年にComputer Science Pressから出版され
たMantyla 著 "An Introduction to Solid Modeling"
に説明されている(Cプログラム言語による基本データ
構造の定義は、163-170 ページに書かれている)。いず
れにせよ、図6は、好適実施例における、ソリッドの、
基本データ構造と、基本データ構造の拡張とを例示して
いる。オブジェクトは、構造要素の階層として定義され
ている。好適実施例で定義される基本構造要素は、ソリ
ッド構造601,フェース構造602,エッジ構造60
3,頂点構造604,ループ構造605およびハーフエ
ッジ構造606を含んでいる。ソリッド構造601は、
主として、他の構造要素への入口である。これは、ソリ
ッド識別子と複数のポインタとを含んでいる。これらの
ポインタは、ソリッドを定義する基本的な構造要素のリ
ストを指している。ポインタは、データを参照するため
に使用される、周知のデータタイプであることに注意さ
れたい。よって、ポインタに関するこれ以上の説明は不
必要であろう。
【0049】各ソリッドに対しては、複数のフェース構
造要素が定義されるであろう。フェース構造602は、
ダブルリンク (doubly linked list) されたリストとし
て構成されている。フェース構造602は、ソリッド構
造へのポインタ、外側ループ、前フェースおよび次フェ
ース、およびループリストへのポインタを含んでいる。
外側ループは、フェース構造の外側境界を定義する。Ma
ntyla の文献で定義されているように、フェース構造
は、ポインタ617を含むように補充される。ポインタ
617は、隣接ソリッドの隣接フェース構造609を指
すものである。隣接フェース構造609は、フェース構
造602を指し返すポインタをもっていることに注意さ
れたい。この種の対応フェースは、たとえば、ある物質
が他の物質の上にデポジットされるときに生じる。
【0050】エッジ構造603は、ハーフエッジ構造6
06および隣接エッジ構造610へのポインタを含んで
いる。1エッジは、2つのハーフエッジからなっている
ことに注意されたい。頂点AとBとの間のエッジを仮定
すると、第1のハーフエッジは、AからBへ走るエッジ
として定義される。第2のハーフエッジは、BからAへ
走るエッジとして定義される。ハーフエッジの種類を区
別する必要性は、ループを説明することによって、もっ
と明確になるであろう。
【0051】頂点構造604は、ある座標系における頂
点ポイントの座標、およびそれに対応するハーフエッジ
(頂点がその端点である)を指すポインタ、次頂点およ
び前頂点を含んでいる。エッジ構造603と同様に、頂
点構造604もまた、隣接頂点構造607を指すポイン
タ616を含むように補充される。隣接頂点構造607
は、頂点ポイントおよびそれに対応するソリッド識別子
の、リストである。
【0052】ループ構造605は、ハーフエッジのリス
トへのポインタ、前ループ、次ループ、およびループを
含むフェースを備えている。2種類のループが存在す
る。内側ループと外側ループである。上述したように、
外側ループは、フェースの外側境界を定義する。外側ル
ープとは、外側ループを時計方向に定義するハーフエッ
ジのリストである。内側ループはフェース内の孔を定義
する。内側ループとは、内側ループを反時計方向に定義
するハーフエッジのリストである。ループ構造の内容か
ら明らかなように、ループは、ダブルリンクされたリス
トとして維持される。これによって、リスト内における
横断(トラバース)が容易となる。
【0053】ハーフエッジ構造606は、親エッジへの
ポインタと、開始エッジと、当該ハーフエッジが含まれ
るループと、前ハーフエッジと、次ハーフエッジとを含
んでいる。ハーフエッジ構造もダブルリンクされたリス
トとして維持される。
【0054】最後に、物質情報構造608は、ソリッド
オブジェクトサーフェス移動を決定するのに使用される
情報を含む。ソリッド構造601は、物質情報構造60
8へのポインタ615を含んでいる。
【0055】追加された構造608,609とポインタ
615,617の種類とは、ソリッドモデリングの演算
に何等の影響も及ぼさない。それは、ポインタは、変形
計算が実行された後で再生成できるからである。したが
って、周知のソリッドモデリング演算を、変更すること
なく用いることができる。
【0056】多物質/多層ソリッド構造の例 図7(a),(b)は、多物質/多層ソリッド構造を例
示している。図7(a)は、代表的なウェハで生じるよ
うな、すべての物質が連結された構造を示している。図
7(a)において、シリコンソリッド701は、基底層
である。酸化ソリッド702は、第2層であり、この層
には、金属層704がシリコンソリッド層701と接触
するための孔が画定されている。
【0057】2層目、すなわち酸化層は、実際には、多
くのソリッドから構成されていることに注意されたい。
したがって、物質のどの層も1以上のソリッド構造から
構成されている。図7(b)は、半導体ウエハの構造の
分解図である。図7(b)では、好適実施例で供給され
ているデータストラクチュアのように調整物質間の関係
が描かれている。まず、金属ソリッド704は、酸化ソ
リッド702のフェース707に隣接しているフェース
706を定義する。次に、酸化ソリッド704は、酸化
層702によって定義された頂点ポイント709に隣接
している頂点ポイント708を定義する。これらの各構
造は、3次元なので、1つの頂点ポイントは、2つ以上
の隣接した頂点ポイントを持つということに注意すべき
である。
【0058】また、金属ソリッド704と酸化ソリッド
702の上の隣接したフェースと頂点は幾何学的に同定
されていることにも注意すべきである。データストラク
チュアに矛盾がないようにするためには、隣接したフェ
ースと頂点が幾何学的に同定されていることが必要なの
である。
【0059】三角形化およびグリッド調整 好適実施例では、ソリッドのサーフェスは、三角形フェ
ースで構成しなければならない。その理由は、以下のサ
ーフェス移動の説明から明らかになるであろう。好適実
施例のソリッドモデラは、多角形フェースから構成され
るサーフェスをもつソリッドを作製する。そこで、三角
形フェース生成(グリッド生成)方法が提供される。
【0060】多角形から三角形フェースを作製する方法
は、たとえば Delauney のモザイク(tesselation) など
で、技術的に公知である。しかしながら、好適実施例の
方法は、技術上公知なものよりもずっと簡単である。図
8は、基本方法のフローチャートである。第1に、ステ
ップ801において、ソリッド内に孔を作っている内側
ループがすべて削除される。削除は、外側ループおよび
内側ループに属する2頂点の間に、新しいエッジを挿入
することによって行われる。このような内側ループを最
初に削除しておくと、以後の処理が簡単化されることが
分かっている。
【0061】次に、ステップ802において、処理対象
の多角形サーフェスの頂点と、それに最も近い隣接点と
の間に、新エッジが挿入される。続いて、ステップ80
3において、この新エッジが多角形内部にあるか、ある
いは多角形サーフェスによって定義される境界と交差す
るか、決定される。新エッジが多角形の外部にあるか、
あるいは多角形サーフェスによって定義される境界と交
差する場合は、この新エッジ候補は、ステップ804で
放棄され、ステップ802において、他の新エッジ候補
が挿入される。新エッジ候補が多角形サーフェスによっ
て定義される境界内にある場合は、ステップ805にお
いて、その新エッジが多角形に加えられる。ステップ8
02−806は、本質的に、多角形フェースを三角形フ
ェースに分割する。次に、ステップ807において、す
べてのフェースが三角形化されたか否かが決定される。
そうでなければ、ステップ801−806が、次のフェ
ースに対して繰り返される。すべてのフェースが三角形
化されたら、ステップ808でグリッド調整が実行され
る。
【0062】図9(a)〜(e)は、三角形化方法の例
を示す。図9(a)において、多角形フェースは、外側
ループ821と内側ループ822とをもっている。上述
したように、ループ構造は、ハーフエッジの環 (ring)
を指すポインタを含むダブルリンクされた表である。上
述したように、内側ループは、外側ループの頂点ポイン
トと内側ループの頂点ポイントとの間に新エッジを挿入
することによって削除される。このような内側ループの
削除が図9(b)に例示されている。ここでは、外側ル
ープ821の頂点ポイント823と、内側ループ822
の頂点ポイント824との間に新エッジ825が挿入さ
れている。これによって、内側ループによって定義され
たハーフエッジが、外側ループのハーフエッジの環の中
に含まれる。
【0063】上述したように、エッジ構造は、2本のハ
ーフエッジからなる。よって、新エッジ825も2本の
ハーフエッジからなる。ハーフエッジを挿入するのは、
(その外側ループがハーフエッジの環からなる)新多角
形フェースの作製を、容易にするためである。新多角形
がつくられると、ハーフエッジの一つは、新多角形に属
し、他の1本が既存の多角形に属する。
【0064】図9(c)において、多角形の頂点ポイン
ト間、ここでは頂点ポイント827と828間に、新エ
ッジ826が挿入されている。新エッジが残るために
は、この新エッジが、多角形の境界(すなわち外側ルー
プ)と交差しないということを確認しなければならな
い。外側ループが、内側ループのハーフエッジを含むの
で、新エッジ826は、多角形の境界と交差する。新エ
ッジ826が多角形の境界と交差するので、新エッジ8
26は放棄される。
【0065】図9(d)において、頂点ポイント827
と824間に、第2の新エッジ829が挿入される。こ
こでは、新エッジ829は、外側ループのいずれのハー
フエッジとも交差しない。さらに、三角形831が定義
される。三角形831は、エッジ825,829および
830のそれぞれによって定義されるハーフエッジの一
方から構成される。三角形831はそれ自身、多角形フ
ェースとなり、三角形化プロセスは、図9(e)に示す
多角形832について、さらに続けられる。
【0066】グリッド調整は、三角形のサイズを制限す
るために行われる。好適実施例では、3つの条件がグリ
ッド調整演算を引き起こす。これらの3条件は、以下の
通りである。(1)一つのエッジが最大エッジ長を超え
る。(2)一つのエッジが最小エッジ長よりも短い。ま
たは、(3)三角形の高さが、あらかじめ定めた最小値
よりも低い。図10(a)〜(f)は、これらの条件に
応じて生じるグリッド調整演算を例示する。
【0067】図10(a),(b)は、エッジが長い場
合を示す。基本的に、長いエッジは2つのエッジに分割
され、2本の新エッジが挿入される。こうして2つの新
三角形が作られる。図10(a)において、エッジ90
1が長過ぎる。好適実施例では、エッジ長が標準三角形
のサイズの160%を超えたら、それは長過ぎるという
ことになる。この標準三角形サイズは、プロセスシミュ
レーションへの入力で与えられることに注意されたい。
長過ぎの判断に、異なるエッジ長許容値を選ぶことは、
本発明の精神と範囲とから逸脱するものではない。図1
0(b)は、修正動作を示す。まず、新頂点ポイント9
02と、隣接頂点ポイント905および906を接続し
て、新エッジ903と904とをつくる。頂点ポイント
905と906が選ばれたのは、それらが前に、エッジ
901によって定義された三角形を定義するのに使用さ
れたポイントだからである。
【0068】図10(c)〜(d)は、短エッジの場合
を示している。基本的に、短エッジは、隣接三角形を作
るのに使用された2つのエッジとともに削除される。好
適実施例では、エッジ長が標準三角形サイズの少なくと
も60%に満たないときには、それは短過ぎる。異なる
エッジ長スレショールドを最小値として選択すること
は、本発明の精神と範囲とから逸脱しない。図10
(c)は、頂点ポイント911および912と、エッジ
913および914とを示している。図10(d)は、
修正動作を示す。まず、短エッジ910が消去される。
これによって、(図10(c)に示す)頂点ポイントの
一つ、すなわちポイント911が削除され、同時に、2
本のエッジ、すなわちエッジ913と914が削除され
る。頂点912は、前に頂点911を含んでいた複数の
三角形の1つの頂点となる。
【0069】図10(e)〜(f)は、高さの低い三角
形の例を示している。図10(e)において、三角形9
21の高さは、最小値より低い。好適実施例では、三角
形の高さが、標準三角形サイズの少なくとも28%に達
しない場合は、高さが低く過ぎるとされる。これと異な
る高さのスレショールドを最小値として選択すること
は、本発明の精神と範囲とを逸脱するものではない。図
10(e)には、さらに、頂点ポイント922および9
23と、エッジ920とが示されている。図11(f)
は、修正動作を示している。まず、三角形の一つのエッ
ジが削除される。ここでは、エッジ920が削除されて
いる。好適実施例では、最長のエッジが削除される。次
に、新エッジ924が、他の2つの頂点ポイント間、こ
こでは、頂点ポイント922と923との間にひかれ
る。頂点ポイントの間に新たな複数の三角形が作られる
が、これらの頂点ポイントは、削除されたエッジに関わ
る三角形と関連する、頂点ポイントを調べることによっ
て決定される。
【0070】これらの規則は、次の順序で繰り返し実行
される。(1)長いエッジを分割する、(2)短いエッ
ジを削除する、および(3)高さの低い三角形に対し
て、エッジを削除したり加えたりする。すべての条件が
満たされるまで、あるいは、繰り返しがある特定の最大
値となるまで、これらは実行される。
【0071】このプロセスを通して、ソリッド構造に対
して、頂点、フェースおよびハーフエッジの各追加構造
が作製されるであろう。さらに、隣接頂点および隣接フ
ェースの各構造も作られるであろう。このような構造の
作製および既存ソリッド構造への統合 (integration)
は、技術上公知である。また、物質界面では、フェース
構造が同一でなければならないという要請を満たすため
に、上述した三角形化およびグリッド調整は、隣接物質
構造に伝達されるという点にも注意されたい。
【0072】ソリッドサーフェスの移動についての概説 上述したように、好適実施例においては、半導体ウエハ
は、オブジェクトソリッドの集合として表わされる。こ
こで各オブジェクトソリッドは異なった物質を表わして
いる。製造工程において、半導体ウエハの形状は、これ
らのオブジェクトソリッドの部分の変形すなわち成長や
収縮によって変化する。このオブジェクトソリッドを成
長させたり収縮させたりするステップはソリッドサーフ
ェスの移動と呼ばれる。トラジェクトリソリッドは、頂
点やエッジやフェースから広がるエッチングトラジェク
トリや成長トラジェクトリの軌跡として定義される。ト
ラジェクトリソリッドはトラジェクトリの終端によって
与えられる表面を含む3次元ソリッドによって表現され
る。好適実施例においては、成長や収縮の合計は、トラ
ジェクトリソリッドの大きさや形によって定義される。
原物質オブジェクトリソリッドは、ブール集合演算を用
いてトラジェクトリソリッドと組み合わされて再定義さ
れた物質オブジェクトリソリッドを作る。図11(a)
〜(c)には、本好適実施例で用いられるトラジェクト
リソリッドが記載されている。頂点からの成長トラジェ
クトリやエッチングトラジェクトリの軌跡は球体(また
は水平方向と垂直方向とのエッチング速度が異なる場合
には楕円体(ellipsoid )になる)を形づくると考えら
れる。図11(a)は半径Rが1002であるトラジェ
クトリソリッド球体1001を描いたものである。この
半径R1002はシミュレートされる個々のプロセスス
テップにおける等方性または異方性のエッチングやデポ
ジションの速度に対応している。
【0073】エッジからのトラジェクトリの軌跡は円柱
を形づくる。この円柱(cylinder)は水平方向と垂直方
向とのエッチング速度が異なる場合は円柱ではなくな
る。図11(b)は半径Rが1004のこのような円柱
1003を描いたものである。この半径R1004はシ
ミュレートされる個々のプロセスステップにおけるエッ
チングやデポジションの速度に対応している。
【0074】サーフェスフェイスのトラジェクトリの軌
跡は平行6面体(または「平板」(slab))を形づく
る。図11(c)は高さHが1006の平板1005を
描いたものである。この高さH1006はシミュレート
される個々のプロセスステップのエッチングやデポジシ
ョンの速度に対応している。
【0075】トラジェクトリソリッドの表現や構成につ
いては後に詳述する。
【0076】ブール集合演算を用いるデポジション 図12および図13(a)ないし図15(c)は、デポ
ジションプロセスステップの必要とされるステップと効
果の例の概略を示したものである。デポジションの場
合、再定義される物質ソリッドは次のように定義され
る。
【0077】
【数1】再定義物質ソリット゛ = 初期物質ソリット゛ U トラ
ンシ゛ェクトリソリット゛ (フ゛ール 和演算) 図12において、ステップ1101で球体はオブジェク
トソリッドの各頂点ポイント上に構成される。このステ
ップは図13(a)に示されている。図13(a)にお
いて、オブジェクトソリッド1201は各頂点ポイント
上に作られた球体すなわち球体1202〜1209を有
している。前述したように、この各球体1202〜12
09の半径はデポジション速度に一致している。この頂
点ポイントにある球体は、エッジが直角に交わる点での
デポジションの実際の効果をより正確にシミュレーショ
ンする原因となることを明記されたい。いずれにして
も、ステップ1102においてブール和演算は、各球体
に対して物質ソリッドとの間で実行される。このステッ
プを図13(b)に示す。ここで物質ソリッド1201
は球体1202を含むものと再定義されている。最後
に、全ての球体1202〜1209を含むものと再定義
されている物質ソリッド1201を図13(c)に示
す。頂点ポイントにおける球体の作製すなわちステップ
1101はさらに詳しく後述することにする。
【0078】次にステップ1103において、物質ソリ
ッドの各エッジ上に円柱を作製する。これを図14
(a)に示す。本図においては円柱1220〜1231
が描かれている。好適実施例における円柱の作製につい
ては後に詳述する。次にステップ1104において、物
質ソリッドと各円柱とのブール和演算を実行する。これ
を図14(b)に示す。ここでは物質ソリッドは円柱1
224を含むものと再定義されている。最後に、全ての
円柱を含むものと再定義されている物質ソリッド120
1を図14(c)に示す。
【0079】ステップ1105において、物質ソリッド
の各フェースに対して平板が作製される。この平板の作
製については後に詳述する、図15(a)は物質ソリッ
ド1201のフェース上にある平板1241,1242
および1243を示している。
【0080】次にステップ1106において各平板と物
質ソリッドとのブール和演算が実行される。この演算を
図15(b)および図15(c)に示す。図15(b)
において、物質ソリッド1201は平板1243を含む
ものと再定義されている。図15(c)において、物質
ソリッド1201は全ての平板1241,1242およ
び1243を含むものと再定義されている。図15
(a)〜図15(c)において、物質ソリッドには見る
ことができないさらに3つのフェースがあるために全て
の平板が描かれていないことに注意すべきである。好適
実施例においては、これらの見ることができないフェー
スの各々に対応して平板が存在する。
【0081】ブール集合演算を用いたエッチング エッチングの場合、変形プロセス後の再定義される物質
ソリッドは以下の式によって計算される。
【0082】
【数2】再定義物質ソリット゛=原物質ソリット゛−トラシ゛ェクトリソリット
゛ (フ゛ール差) エッチングプロセスのステップを図16に示す。先ず、
ステップ1301で物質ソリッドの各頂点ポイント上に
球体を作製する。これを図17(a)に示す。ここで
は、物質ソリッドの頂点ポイント上に球体1402〜1
409が作製されている。次にステップ1302で各球
体と物質ソリッド1401とでブール差演算を行う。こ
れを図17(b)に示す。ここでは、以前球体1402
と1408が存在していた位置にボイド1410と14
11とを有するものとして物質ソリッド1401が再定
義されている。最後に、球体1402〜1409がかつ
て位置していた場所にボイドを有すると再定義された物
質ソリッド1401を図17(c)に示す。
【0083】次に、ステップ1303で物質ソリッドの
各エッジ上に円柱を作製する。これを図18(a)に示
す。ここでは、物質ソリッド1401上に円柱1421
〜1432が作製されている。次にステップ1304で
各円柱と物質ソリッドとのブール差演算を実行する。こ
れを図18(b)に示す。この時点では、物質ソリッド
1401は、円柱1425と1422とがかつて位置し
ていた場所に定義されるボイド1440と1441とを
有している。最後に、物質ソリッド1401は、全ての
円柱1421〜1432と組み合わされて図18(c)
のような合成された形状になる。
【0084】次に、ステップ1305で物質ソリッドの
各フェースに対して平板を作製する。これを図19
(a)に示す。ここでは、平板1451が作製されてい
る。そして各平板と物質ソリッド1401とでブール差
演算を実行する。このようにして図19(b)に示すよ
うな物質ソリッドが得られる。
【0085】トラジェクトリソリッドの作製 好適実施例においては、トラジェクトリソリッドは、ト
ラジェクトリソリッドの実際の形状に近似している多面
体として表現される。しかしながら、他の表現を用いる
ことは本発明の精神や範囲から逸脱するものではない。
本明細書では多面体は、多角形によって定義されるサー
フェスを持つソリッドオブジェクトとして表現されてい
る。特殊な多面体を選択することは、シミュレーション
に要求される精度に関連している。概して多面体のフェ
ースが多くなればなる程、シミュレーションの精度は高
まる。このようなことは円柱や平板の作製に関しても同
様にあてはまる。図20は8面体1501によって表現
されている球体を示したものである。この8面体は球体
のサーフェスを定義する8つの等しい三角形と6つの頂
点ポイント1502〜1507とを有している。ここ
で、好適実施例においては、球体を表現するものとして
どのような多面体を用いてもよい。一般に、より多くの
フェースを有する多面体を用いればそれだけ球体を表現
する精度を高めることができる。さらに、球体が囲んで
いるソリッドオブジェクトの頂点ポイント1508を図
20に示す。頂点ポイント1508からどの頂点ポイン
ト1502〜1507までの距離も球体の半径に等しく
なっている。前述したように、球体の半径,円柱の半径
および平板の高さはすべてシミュレーションされるプロ
セスステップのエッチングやデポジションの速度に関連
している。
【0086】ここで、デポジションやエッチングが等方
性のときにトラジェクトリソリッドとして球体が用いら
れることに注意すべきである。デポジションやエッチン
グが完全に等方性ではない場合には、球体が位置する場
所には楕円体が用いられる。この楕円体の形状は水平/
垂直方向におけるデポジション/エッチング速度を決定
する。例えば、もし、垂直方向にデポジション速度が水
平方向のデポジション速度の2倍である場合、楕円体は
垂直軸が水平軸の2倍となるように垂直方向に伸張され
る。この伸張は、球体の表現として用いられる多面体の
座標のスケーリングによって完成される。このスケーリ
ングは垂直および水平方向のデポジション速度に比例し
た垂直および水平方向のスケーリングファクタを用いて
なされる。
【0087】好適実施例においては、球体をどのような
多面体で表現してもよい。球体はソリッドモデルシステ
ムの典型的なソリッドプリミティブであり、位置と半径
とを特定することによって作製することができる。
【0088】トラジェクトリソリッドとしての円柱と平
板の作製 円柱および平板の作製にあたっては、ソリッドのサーフ
ェスを定義する長方形(rectangles)が作られる。どち
らのソリッドタイプもソリッドプリミティブを用いるこ
とで容易に作製できることは明白である。しかしなが
ら、作製にあたって例えば円柱などの従来のソリッドプ
リミティブを使用すると、エッジやフェースのトラジェ
クトリソリッドと頂点トラジェクトリソリッドとの交差
において作られてしまう望ましくないエッジや多くの小
さなフェースおよびエッジを含むソリッド構造ができて
しまう。これらの多くの小さなフェースやエッジは、真
の理想的な球体(または円柱)と球体(または円柱)の
多面体表現との差異によって生じる。これらの多くの小
さなエッジやフェースは2つの理由から好ましくない。
第1に、これらは結果の精度を大して高めないにもかか
わらず、次のプロセスステップの計算量を実質的に増大
させてしまう。第2に、ここに記載されたプロセスシミ
ュレーションの結果の重要な応用としては、シミュレー
トされた3次元形状の他の解析用のプログラム(例え
ば、電気的,熱的,機械的その他のプログラム)への転
用がある。もし、3次元形状が多数の小さなエッジやフ
ェースを有していれば、このような解析用プログラムは
大変複雑になってしまう。
【0089】好適実施例における円柱や平板の作製方法
は、最終的な3次元形状において作られる小さなエッジ
とフェースの数を少なくする。基本的な理念を2次元で
図21(a)に示す。図21(a)を参照すると、頂点
トラジェクトリソリッドの表現として正方形1601と
1602とが用いられている。頂点トラジェクトリソリ
ッド1601と1602と同じ半径を持ちこれらと結合
されるエッジトラジェクトリソリッド1603が作製さ
れる。その結果、フェース1604と1605とに不必
要な小さなエッジ例えばエッジ1606〜1609がで
きてしまう。好適実施例におけるトラジェクトリソリッ
ドの作製方法は、最終的に図21(b)に示したソリッ
ドの構造になる。ここでは、エッジトラジェクトリソリ
ッド1610は、フェース1611と1612における
小さなエッジの作製を除く方法で作製される。
【0090】好適実施例の方法でのトレードオフは、円
柱の実際の半径を理想的な円柱の半径から変化させるこ
とである。しかしながら、このように変化させること
は、球体の多面体表現の不正確さの限度内に収められ
る。この変化は球体の多面体表現の十分な精度を選ぶこ
とによって所望の量まで減少させることができる。
【0091】図22は、好適実施例のエッジ上に円柱を
作製するステップの概略を示すフローチャートである。
第1ステップでは、物質ソリッドのエッジの各頂点ポイ
ントに球体または楕円体の多面体表現を作製する(ステ
ップ1701)。この多面体表現が頂点に関してぴった
りとする円柱を作製するのに用いられる。次に、ステッ
プ1702で物質ソリッドの頂点ポイントの1つにおい
てエッジと垂直な平面を作製する。この時点での構成を
図23(a)に示す。エッジ上の頂点ポイント1807
と1810はそれぞれ球体1801と1809とで囲ま
れている。平面1802はエッジ1808に垂直であ
る。球体の多面体表現の頂点ポイントは次にこの平面上
に垂直に投影される。これを図23(b)に示す。ここ
では、各点1803〜1806,1811と1812が
平面1802上に投影されている。投影によって意味さ
れるものは、この平面に垂直でありかつ元の点を通る線
とこの平面との交差点を定めることである。
【0092】再度図22を参照すると、ステップ170
4では平面上の投影点からなる凸状ハル(convex hull
)が同定される。ここでの凸状ハルは2次元的であ
る。すなわち、凸状ハルは平面上の最も外側の点を表わ
している。図23(b)を参照すると、凸状ハルの点は
点1823,1824,1825および1826と同定
されており、これらの点は平面1802上の最も外側の
点を表わしている。点1823は点1803から投影さ
れ、点1824は点1804から投影されて、点182
5は点1805から投影され、点1826は点1806
から投影されている。凸状ハルの点を決定する技術は、
技術的に公知である。そのような技術の1つは、各々の
点を他の3点からなる三角形と比較するという反復的な
プロセスを含んでいる。テストされている点が三角形の
内にあれば、その点は最も外側の点ではない。テストさ
れている点が三角形の外にあれば、その点は最も外側の
点である可能性があり、他の3点からなる三角形を用い
てこのプロセスが反復される。これは、その点が三角形
の内部にあるとわかるか、その点ができうる限りの全て
の三角形の外側にある(この場合、その点は最も外側の
点と同定される)とわかるまで続けられる。このプロセ
スはすべての点がテストされるまで反復される。このよ
うな技術が好適実施例には用いられる。
【0093】次に、ステップ1705で円柱の終端が作
製される。凸状ハルの各点は、それが投影された対応点
と関連付けられる。円柱の終端はこの対応点と多面体1
801の中心とを結合して作製される。凸状ハルの点と
対応している点は一般に同一平面上にはないためにこの
ようなことがなされる。最後に、一端の対応点と他端の
対応点とで四辺形が作製される。四辺形はこれらの点を
巡って連続的に作製されるため、この四辺形は円柱の境
界を定義する。これを図23(c)に示す。ここでは領
域1813が2つの頂点の対応点間の四辺形を定義して
いる。
【0094】図24に示す平板を作製するためのステッ
プの概略を示す。前と同様に、ステップ1901でオブ
ジェクトソリッドのフェースの各頂点ポイントに球体を
表わす多面体表現が作製される。この作製を図25に示
す。ここでは、球体2002〜2005がオブジェクト
ソリッド2001の頂点ポイントに作製される。ここ
で、フェースの方向の最大投影をもつ頂点がステップ1
902で同定される。この最大投影は最大点すなわち平
板の高さを表わしている。最後に平板の構造がステップ
1902で同定された頂点に関連した四辺形を発生させ
ることによって作製される。このようにしてステップ1
903で平板の側面が作製される。ここで2つのことに
注意すべきである。第1に、頂点の方向は通常フェース
の法線の方向と同じではない。第2に、通常平板の厚さ
はデポジションの厚さと等しくはないし、また異なる平
板は異なる厚さになっている。しかしながら、円柱の場
合と同じように、厚さの変化は、球体の多面体表現の精
度の限度内に収まっている。この厚さの変化は、球体の
より高精度の多面体表現を選ぶことによって所望の小さ
い量まで減少させることができる。
【0095】空間的に不均一なプロセスステップのため
のトラジェクトリソリッドの作製 前述したように、空間的に不均一なプロセスステップ、
すなわちデポジションやエッチングの速度がウエハ上で
変化しているプロセスステップの場合、全てのフェース
は三角形ではなくてはならない。その理由は、フェース
が3つ以上の頂点を持っていた場合、デポジションやエ
ッチングの速度が均一でないときには、成長やエッチン
グプロセス後にそのフェースは平坦ではなくなってしま
うからである。
【0096】球体の作製法は類似している。ただし、球
体の半径は頂点ポイントで異なる(その点でのデポジシ
ョンやエッチング速度に依存する)。平板の場合、三角
形のフェースの各頂点が異なった距離を動くこと以外そ
の製作法は等方性の場合と類似している。この距離は、
フェースの方向における最大投影を持つ頂点トラジェク
トリソリッドの頂点を見つけることによって定める。各
頂点トラジェクトリソリッドの大きさは局所的なエッチ
ングやデポジションの速度に依存しているため、移動距
離は局所的なエッチングやデポジションの速度に依存す
る。
【0097】円柱(この場合の実際の形状は円錐台)の
作製法は、エッジに垂直な平面上にトラジェクトリソリ
ッドを定義する点が異なった方法で投影されること以
外、等方性での作製法と類似している。ここでは、エッ
ジを延長した線上にある第3の点に関連して平面上に点
が投影される。この第3の点はエッジに沿った点であ
り、この点でのトラジェクトリソリッドの半径がゼロに
なる点である。このことを図26に関連させて詳細に説
明する。
【0098】図26は2次元での円錐台の作製法を示し
たものである。ここで、エッジ2107の頂点ポイント
2100はトラジェクトリソリッド2108に覆われて
いる。トラジェクトリソリッド2108の半径R1は2
105である。エッジ2107の第2の頂点ポイントは
トラジェクトリソリッド2109に覆われている。この
トラジェクトリソリッド2109の半径R2は2106
である。図26から明らかなように、半径R2 210
6は半径R1 2105よりも大きい。これは、空間的
に不均一なプロセスステップを示している。
【0099】前述したように、トラジェクトリソリッド
の頂点ポイントはエッジ2107に垂直な平面2103
上に投影される。この場合、頂点ポイントは点PA 2
104に関連して投影される。点PA 2104は、そ
こでのトラジェクトリソリッドの半径がゼロになるエッ
ジ2107上の点であり、次式を用いて計算される。
【0100】
【数3】
【0101】次に、点PAを発生源とし、トラジェクト
リソリッド2108と2109の対応する頂点ポイント
を通過する光線を用いて、頂点ポイントが投影される。
従って、頂点ポイント2108aと2109bとが点2
110として投影され、頂点ポイント2108bと21
09bとが点2111として投影され、頂点ポイント2
108cと2109bとが点2113として投影され、
頂点ポイント2108dと2109dとが点2112と
して投影される。この例では、平面2103上の凸状ハ
ルの点は2110と2113であり、対応する頂点ポイ
ントはそれぞれ2108a,2109bと2108c,
2109cとである。このようにして円錐台の端部が前
述したように作製された後、点2108a,2108c
から点2109a,2109cに亘って四辺形が作られ
てゆき円錐台を作製する。
【0102】異なるエッチング速度を持った複数の物質
のエッチングのためのトラジェクトリソリッドの作製 異なるエッチング速度を持つ2つの物質の界面において
は、くさび形状のトラジェクトリソリッドが頂点の球体
に加えて用いられる。図27(a),(b)はそのよう
なエッチングステップを2次元で示すものである。しか
し、このような考え方は自ずと3次元まで拡張する。図
27(a)を参照すると、エッチング速度がXである物
質2201は、エッチング速度がYである物質2202
との界面を持っている。ここでエッチング速度Yはエッ
チング速度Xより大である。エッチングステップの後、
界面は図27(b)に示すようになる。特に興味深いの
はエッチングされた領域2203である。ここでは、物
質2201の界面部においてくさび形状の部分がエッチ
ングにより除去されている。
【0103】くさび形状にエッチングされた領域220
3は、物質2201がエッチングされ、物質2201の
界面サーフェスが露出することによって形成される。こ
のくさび形状は、物質2201が徐々に露出するのに従
って作られる。さらに、各物質のエッチング速度の違い
による累積的効果を図27(b)に示す。破線2204
と2205はエッチングステップ前の各物質の最初のサ
ーフェスを示している。
【0104】本発明の好適実施例は、このようなプロセ
スステップを頂点ポイントに対してコーン状のトラジェ
クトリソリッドが作製されるステップを含めることによ
ってシミュレートする。以下に説明するように、このく
さび形状は界面エッジの作製にも用いられる。界面の頂
点ポイントに対するトラジェクトリソリッドは異なる物
質の各々のエッチング速度に対応していることは第1に
注意すべきである。従って、個々の界面の頂点ポイント
に対して、各物質に1個づつ2つの同心の球体が作製さ
れる。次に、コーン状のトラジェクトリソリッドが、遅
いエッチング速度の物質に対応した球体の接線である2
つの線によって作られる。コーンを形成する2つの接線
の共通の終点は、速いエッチイング速度の球体が界面平
面と交わる点まで延びている。コーン状のトラジェクト
リソリッドは、遅いエッチング速度の球体の径の回りに
延在しているので、「空飛ぶ円盤」形状のトラジェクト
リソリッドを形作っている。
【0105】界面の頂点ポイントに対応するトラジェク
トリソリッドの集合を図28(a),(b)に示す。図
28(a)において、球体2301は速いエッチング速
度の物質とのブール演算を実行するのに用いられる。こ
こで球体の半径はエッチング速度に対応していることを
思い出されたい。球体2302とコーン状のソリッド2
303とは、結合して「空飛ぶ円盤」状のトラジェクト
リソリッドを形作っており、遅いエッチング速度の物質
に対してこのトラジェクトリソリッドとのブール演算が
実行される。球体2302とコーン状のソリッド230
3とを結合したものをトラジェクトリソリッド2304
として図28(b)に示す。
【0106】図29(a)〜(c)は物質2401と2
402とに対するトラジェクトリソリッド2301と2
304との効果を示したものである。図29(a)にお
いて、物質2402は物質2401よりもエッチング速
度が速い。トラジェクトリソリッド2301は、物質2
402に対する頂点でのエッチングに対応している。ト
ラジェクトリソリッド2304は物質2401に対する
交差頂点でのエッチングに対応している。次に、図29
(b)において、トラジェクトリソリッド2301と物
質ソリッド2402とのブール差演算を行うと、エッチ
ングされたボイド2403が作られていく。次に、図2
9(c)において、トラジェクトリソリッド2304と
物質ソリッド2401とのブール差演算を行うと、エッ
チングされたボイド2404が作られていく。ここでの
エッチングは単に物質2401と2402の界面の頂点
ポイントにのみが行われたことに注意すべきである。さ
らに、トラジェクトリソリッドとそれに対応したブール
差演算が物質2401と2402とに対し実行されて、
露出している残ったフェースに対してエッチングプロセ
スステップの結果が作られていく。
【0107】異なったエッチング速度を持つ物質の場
合、好適実施例においては界面のエッジは円柱にならな
い。遅いエッチング速度を持つ物質の界面エッジに対す
るトラジェクトリソリッドの形は、そのエッジの頂点ポ
イントに位置する「空飛ぶ円盤」状のトラジェクトリソ
リッドに基づいて作製される。このトラジェクトリソリ
ッドの作製方法は、円柱の作製方法、すなわち各頂点ト
ラジェクトリソリッドに対して凸状ハルの点を同定して
ハルの点をつないで四辺形を作っていく方法と同様であ
る。
【0108】図30(a)は好適実施例で作製されるト
ラジェクトリソリッド2501を示したものである。こ
のトラジェクトリソリッドは、エッジを定義する頂点ポ
イントに位置するトラジェクトリソリッド2502と2
503とから作られる。図30(b)は物質ソリッド2
510と2511とに関するトラジェクトリソリッド2
501を示したものである。ここで、物質ソリッド25
10のエッチング速度は遅い。さらに、物質ソリッド2
511のエッジのために作製された円柱を用いたブール
演算は既に実行されていてエッチングボイド2512が
作られている。図30(c)においては、物質2510
のエッチングボイド2512が、トラジェクトリソリッ
ド2501と物質ソリッド2510との間のブール差演
算の結果として作られている。
【0109】図31に示した物質構造の場合には、興味
深いことが起こる。ここでは、正確な結果を得るために
プロセスステップのタイムステッピングが用いられてい
る。図31においては、前のプロセスステップで物質2
622の上に物質2621がデポジションされている。
エッチングステップが要求された場合、頂点ポイント2
623に作られるトラジェクトリソリッド2625が点
2624において不正確な結果をもたらすことがありう
る。この理由は、これまで述べてきた方法は2つの物質
の界面は平面であると仮定しているからである。物質2
622のエッチング速度は半球体2626の半径で示さ
れている。エッチイングが進行していく間に、頂点ポイ
ント2624に到達して、エッチングされる物質262
2が再び露出する。
【0110】この問題の一般的な解決法は、より小さな
タイムステップにエッチングの問題をさらに分けること
である。最大の不正確さは、1つのタイムステップの間
にエッチングがなされる量まで減少する。
【0111】複数のプロセスステップの完成したシミュ
レーションの例 図32は、いくつかのプロセスステップの完成されたシ
ミュレーションを示す切断図である。このような図は本
発明の好適実施例で記載したソリッドモデリングシステ
ムを用いて容易に得ることができる。図32において、
2つのポリシリコンリード2702と2703を持って
いる基盤2701の上に酸化層2704がデポジシット
されている。このようなデポジションステップは本発明
の好適実施例に記載した方法を用いて実行される。エッ
チングステップが実行されてホール2706を作る。ホ
ール2706は基盤2701に金属を接続するための手
段である。最後に、酸化層2704の上にデポジットさ
れる金属層2705がさらなるデポジションによって作
られる。このデポジションステップもまた好適実施例に
記載した方法を用いて実行される。
【0112】上述したように、このようなウエハの形状
を視覚化することは重要である。製造プロセスでのエラ
ーは、それがその様式の結果として、容易に明らかにな
る。
【0113】このように、製造プロセスステップにおけ
るウエハ上の金属層の変形シミュレーションのための方
法が開示されている。一般的なソリッドモデリングと正
確に作製されたトラジェクトリソリッドとを使って、等
方性と異方性のデポジションやエッチング、または空間
的に均一ではないプロセスステップがシミュレートされ
る。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトラジェ
クトリソリッドの構成方法は、空間的に不均一なプロセ
スステップのシミュレーションを可能にし、無効な自己
交差サーフェスの製作を省き、不規則なサーフェスとな
る小さなエッジやフェースの製作を少なくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)はデポジション、エッチングプ
ロセスステップによって生じた特徴形状を示し、(c)
はデポジションプロセスステップの間に生じたボイドを
示す図である。
【図2】本発明の好適実施例が実施されるコンピュータ
システムを示す図である。
【図3】本発明の好適実施例の基本的システム構造を示
した図である。
【図4】本発明の好適実施例で使用さえるトポグラフィ
シミュレーションの動作フローチャートである。
【図5】(a)〜(c)は本発明の好適実施例で用いら
れるブール集合演算を示す図である。
【図6】本発明の好適実施例で使用されるハーフエッジ
データ構造を示す図である。
【図7】(a),(b)は本発明の好適実施例内でシミ
ュレートされる多層/多物質ウェハ構造を示す図であ
る。
【図8】本発明の好適実施例で使用される物質ソリッド
の多角形フェースの三角形化のステップの概要を示すフ
ローチャートである。
【図9】(a)〜(e)は本発明の好適実施例で使用さ
れる多角形(ここでは四角形の孔をもつ四角形)の三角
形化を示す図である。
【図10】(a)〜(f)は本発明の好適実施例で使用
される、図8の三角形化処理でなされるグリッド調整を
示す図である。
【図11】(a)〜(c)は、本発明の好適実施例で用
いられるトラジェクトリソリッドを示した図である。
【図12】本発明の好適実施例で実行されるデポジショ
ンの1例を示すフローチャートである。
【図13】(a)〜(c)は、デポジションの1例にお
ける本発明の好適実施例で用いられる物質ソリッドとト
ラジェクトリソリッドを示した図である。
【図14】(a)〜(c)は、デポジションの1例にお
ける本発明の好適実施例で用いられる物質ソリッドとト
ラジェクトリソリッドを示した図である。
【図15】(a)〜(c)は、デポジションの1例にお
ける本発明の好適実施例で用いられる物質ソリッドとト
ラジェクトリソリッドを示した図である。
【図16】本発明の好適実施例で実行されるエッチング
の1例を示すフローチャートである。
【図17】(a)〜(c)は、エッチングの1例におけ
る本発明の好適実施例で用いられる物質ソリッドとトラ
ジェクトリソリッドを示した図である。
【図18】(a)〜(c)は、エッチングの1例におけ
る本発明の好適実施例で用いられる物質ソリッドとトラ
ジェクトリソリッドを示した図である。
【図19】(a),(b)は、エッチングの1例におけ
る本発明の好適実施例で用いられる物質ソリッドとトラ
ジェクトリソリッドを示した図である。
【図20】本発明の好適実施例で用いられる頂点ポイン
ト上の球体の8面体表現を示した図である。
【図21】(a),(b)は、本発明の好適実施例で使
用されるトラジェクトリソリッドの作成方法によらない
場合に生じる小さなエッジの生成を示した図である。
【図22】本発明の好適実施例で実行される円柱を作製
するステップのフローチャートである。
【図23】(a)〜(c)は、本発明の好適実施例で実
行される円柱の作製を示した図である。
【図24】本発明の好適実施例で実行される平板を作製
するステップのフローチャートである。
【図25】本発明の好適実施例で実行される平板の作製
を示した図である。
【図26】本発明の好適実施例で実行される空間的な不
均一なプロセスステップにおける円柱の作製を示した図
である。
【図27】(a),(b)は、本発明の好適実施例で実
行されるそれぞれが異なったエッチング速度を有する物
質オブジェクトリソリッドのエッチング前後の状態を示
した図である。
【図28】(a),(b)は、本発明の好適実施例で実
行される異なったエッチング速度を有している2つの物
質ソリッドのエッチングプロセスステップの場合のトラ
ジェクトリソリッドを示した図である。
【図29】(a)〜(c)は、本発明の好適実施例で実
行される異なったエッチング速度を有している2つの物
質オブジェクトリソリッドのエッチングプロセスステッ
プの図28(b)に示すトラジェクトリソリッドを用い
たシミュレーションを示した図である。
【図30】(a)は本発明の好適実施例で実行される異
なったエッチング速度を有する2つの物質オブジェクト
ソリッドのエッチングプロセスステップに対するトラジ
ェクトリソリッドの斜視図を示したものであり、
(b),(c)は本発明の好適実施例で実行される形状
シミュレーションで作製される(a)に示すトラジェク
トリソリッドとブール集合演算後の斜視図を示した図で
ある。
【図31】2つの物質のソリッド間の界面が平面でない
物質ソリッド構造を示した図である。
【図32】本発明の好適実施例で実行される多数のプロ
セスステップの計算されたシミュレーションを示した図
である。
【符号の説明】
101 形状 102 形状 103 頂点 104 頂点 105 点 106 点 107 凸面交差点 108 凸面交差点 109 対応点 110 対応点 121 形状 122 形状 123 点 124 点 125 頂点 126 頂点 127 対応点 128 対応点 129 凸面交差点 130 凸面交差点 150 メタル線 151 層 152 層 153 層 154 ボイド 201 バス 202 プロセッサ 203 RAM 204 ROM 205 キーボード 206 カーソル制御 207 データ記憶装置 208 表示装置 209 ハードコピー装置 301 フロントエンド(ユーザインターフェース) 302 GWBデータ構造およびユティリティ 303 GWBブール集合演算 304 サーフェス移動 305 三角形化およびグリッド調整 306 グラフィックス 501 ソリッド 502 ソリッド 503 ブール和 504 ブール積 505 ブール差 601 ソリッド構造 602 フェース構造 603 エッジ構造 604 頂点構造 605 ループ構造 606 ハーフエッジ構造 607 隣接頂点構造 608 物質情報構造 609 隣接フェース構造 615〜617 ポインタ 701 シリコンソリッド 702 酸化ソリッド 704 金属ソリッド 706 フェース 707 フェース 708 頂点ポイント 709 頂点ポイント 821 外側ループ 822 内側ループ 823 頂点ポイント 824 頂点ポイント 825 新エッジ 826 新エッジ 827 頂点ポイント 828 頂点ポイント 829 第2の新エッジ 830 エッジ 831 三角形 832 多角形 901 エッジ 902 頂点ポイント 903 新エッジ 904 新エッジ 905 隣接頂点ポイント 906 隣接頂点ポイント 910 短エッジ 911 頂点ポイント 912 頂点ポイント 913 エッジ 914 エッジ 920 エッジ 921 三角形 922 頂点ポイント 923 頂点ポイント 924 新エッジ 1001 トラジェクトリソリッド球体 1002 半径 1003 円柱 1004 半径 1005 平板 1006 高さ 1201 物質ソリッド 1202〜1209 球体 1220 円柱 1222〜1225 円柱 1227〜1231 円柱 1241〜1243 平板 1401 物質ソリッド 1402〜1409 球体 1410,1411 ボイド 1421〜1432 円柱 1440 ボイド 1441 ボイド 1451 平板 1501 8面体 1502〜1507 頂点ポイント 1508 頂点ポイント 1601,1602 頂点トラジェクトリソリッド 1603 エッジトラジェクトリソリッド 1604,1605 フェース 1606〜1609 エッジ 1610 エッジトラジェクトリソリッド 1611,1612 フェース 1801,1809 球体 1802 平面 1803〜1806 点 1807,1810 頂点ポイント 1808 エッジ 1811 点 1823〜1826 点 1813 領域 2001 オブジェクトソリッド 2002〜2005 球体 2100,2102 頂点ポイント 2103 平面 2104 点 2105 半径 2106 半径 2107 エッジ 2108 トラジェクトリソリッド 2108a〜2108d 頂点ポイント 2109 トラジェクトリソリッド 2109a〜2109d 頂点ポイント 2110〜2113 点 2201 物質 2202 物質 2203 領域 2204 破線 2205 破線 2301,2302 球体 2303 コーン状のソリッド 2304 トラジェクトリソリッド 2401 物質ソリッド 2402 物質ソリッド 2403 ボイド 2404 ボイド 2501 トラジェクトリソリッド 2502,2503 トラジェクトリソリッド 2510 物質ソリッド 2511 物質ソリッド 2512 エッチングボイド 2621 物質 2622 物質 2623 頂点ポイント 2624 頂点ポイント 2625 トラジェクトリソリッド 2626 半球体 2701 基盤 2702 ポリシリコンリード 2703 ポリシリコンリード 2704 酸化層 2705 金属層 2706 ホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランシスコ エイ. レオン アメリカ合衆国 94043 カリフォルニ ア州 マウンテン ビュー サン マル コス サークル 948 (72)発明者 グレゴリー アンダーソン アメリカ合衆国 94305 カリフォルニ ア州 スタンフォード エスカンディー ド ビレッジ 96−ジー (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の形状に与えられる変化をシミュ
    レートし、そのシミュレーションにおいてソリッドの幾
    何学的表現を変えるシステムであって、前記表現は多数
    の頂点ポイント、1以上のエッジおよび1以上のフェー
    スを含み、以下の手段を有することを特徴とするソリッ
    ドの幾何学的表現を変えるシステムa)前記ソリッド の幾何学的表現の各頂点ポイントに第
    1幾何学的オブジェクトを作製する手段、 b)当該作製された第1幾何学的オブジェクトと前記
    リッドの幾何学的表現とから以下の(b−1)〜(b−
    2)のステップにより第1変化幾何学的表現を作る
    (b−1)第1の前記第1幾何学的オブジェクトと前記
    ソリッドの幾何学的表現との間で第1ブール集合演算を
    実行するステップおよび (b−2)ステップ(b−1)の結果のソリッドと第2
    の前記第1幾何学的オブジェクトとの間で第2ブール集
    合演算を実行するステップ。 c)前記ソリッドの幾何学的表面の各エッジは少なくと
    も2つの頂点ポイントを定義しており、前記ソリッドの
    幾何学的表面の各エッジに対して、当該エッジに沿った
    中心軸を有する第2幾何学的オブジェクトを以下の(c
    −1)〜(c−6)のステップにより作製する手段(c−1)前記エッジに垂直な平面を作製するステッ
    プ、 (c−2)前記頂点ポイントに前記第1幾何学的オブジ
    ェクトの1つを表現する多面体を設けるステップ、 (c−3)当該設けられた第1の前記多面体のポイント
    を前記ステップ(c−1)で作成された平面上に垂直に
    投影して投映ポイントの集合を作るステップ、 (c−4)当該作られた投影ポイントの集合から凸状ハ
    ルポイントを同定するステップ、 (c−5)当該同定された凸状ハルポイントに対応した
    前記多面体のポイントと対応頂点ポイントとを結んで前
    記第2幾何学的オブジェクトの端面を作製するステップ
    および (c−6)前記同定された多面体の凸状ハルポイントの
    対応する対ポイントによって定義される長方形を作るス
    テップ。 d)前記作られた第2幾何学的オブジェクトと前記作ら
    れた第1変化幾何学的表現とから第2変化幾何学的表現
    以下の(d−1)〜(d−2)のステップにより作る
    手段(d−1)第1の前記第2幾何学的オブジェクトと前記
    ソリッドの第1変化幾何学的表現との間で第1ブール集
    合演算を実行するステップおよび (d−2)ステップ(d−1)の結果のソリッドと第2
    の前記第2幾何学的オブジェクトとの間で第2ブール集
    合演算を実行するステップ。 e)前記ソリッドの幾何学的表現の各々のフェースに対
    して、当該フェースに平行なフェースを有する第3幾何
    学的オブジェクトを以下の(e−1)〜(e−3)のス
    テップにより作る手段 (e−1)前記フェースの頂点ポイントの各々に対して
    前記第1幾何学的オブジェクトを表現する多面体を設け
    るステップ(e−2)当該設けられた多面体の中の、前記フェース
    の方向に最大投影を有する多面体の頂点ポイントを決定
    するステップおよび (e−3)当該決定された、前記フェースの方向に最大
    投影を有する頂点ポイントと関連した四辺形を作るステ
    ップ。および f)当該作られた第3幾何学的オブジェクトと前記ソリ
    ッドの第2変化幾何学的表現とから以下の(f−1)〜
    (f−2)のステップにより第3変化幾何学的表現を作
    手段 (f−1)第1の前記第3幾何学的オブジェクトとソリ
    ッドの前記第2変化幾何学的表現との間で第1ブール集
    合演算を実行するステップおよび (f−2)ステップ(f−1)の結果のソリッドと第2
    の前記第3幾何学的オブジェクトとの間で第2ブール集
    合演算を実行するステップ。
  2. 【請求項2】 前記第2幾何学的オブジェクトは円柱の
    多面体表現であり、第3幾何学的オブジェクトは平板の
    幾何学的表現であることを特徴とする請求項1に記載し
    システム
  3. 【請求項3】 前記第1幾何学的オブジェクトは楕円体
    であることを特徴とする請求項1に記載したシステム
  4. 【請求項4】 前記第1および第2ブール集合演算は、
    和演算であることを特徴とする請求項1に記載したシス
    テム
  5. 【請求項5】 前記第1および第2ブール集合演算は、
    差演算であることを特徴とする請求項1に記載したシス
    テム
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