JP3415934B2 - 電気端子 - Google Patents
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- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/66—Structural association with built-in electrical component
- H01R13/70—Structural association with built-in electrical component with built-in switch
- H01R13/703—Structural association with built-in electrical component with built-in switch operated by engagement or disengagement of coupling parts, e.g. dual-continuity coupling part
- H01R13/7031—Shorting, shunting or bussing of different terminals interrupted or effected on engagement of coupling part, e.g. for ESD protection, line continuity
- H01R13/7032—Shorting, shunting or bussing of different terminals interrupted or effected on engagement of coupling part, e.g. for ESD protection, line continuity making use of a separate bridging element directly cooperating with the terminals
-
- H—ELECTRICITY
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- H01R13/15—Pins, blades or sockets having separate spring member for producing or increasing contact pressure
- H01R13/18—Pins, blades or sockets having separate spring member for producing or increasing contact pressure with the spring member surrounding the socket
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- H01R13/03—Contact members characterised by the material, e.g. plating, or coating materials
Landscapes
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電気端子、内部コンタク
トの外側に補助ばね、即ちバックアップ用コンタクトを
有する形式の電気コネクタ用端子に関する。 【０００２】 【従来の技術】電気産業では、内部コンタクト（本体）
と、この内部コンタクトの外側に配置される補助ばねと
を具える電気端子（以下単に端子という場合もある）が
使用されることがある。この外部補助ばねはステンレス
鋼等の良好なばね特性を有する金属製であるのが普通で
あり、振動や高温下でも特性が維持され、内部コンタク
トが相手端子の接触面と良好な導電性を保持するように
接圧を増加維持する。 【０００３】この外部補助ばねにより、内部コンタクト
は導線との良好な導電性及び圧着（かしめ）接続性を有
する良導体、例えば銅製とすることが可能であるが、斯
る材料は一般にばね特性（弾性）が劣る。斯る端子の例
はヨーロッパ特許出願第0517076 号、0517077 号及び05
17139 号、或は日本の実公平2-20763 号公報等に開示さ
れている。これら公報をここに従来例として引用する。
これら公報に開示される外部補助ばね付き端子は、多く
の用途に使用可能である。自動車用コネクタ等の多くの
用途にあっては、振動、衝撃、高温及び塩等の腐食性媒
体にされている。また、衝突の際に作動するエアバッグ
用コネクタにも斯る端子は使用される。エアバッグ用コ
ネクタは、保守修理その他の理由でエアバッグ用コネク
タを相手コネクタから嵌合解除すると、短絡ばね端子が
隣接する端子間を電気的に短絡するよう構成されてい
る。この短絡ばね端子は未嵌合状態の特定端子間の電位
差が０であり、偶発的に即ち本来必要とする時以外にエ
アバッグが誤作動しないようにする。従って、この短絡
ばね端子と隣接端子の内部コンタクト間には良好な導電
性が確保されなければならない。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】残念乍ら、外部補助ば
ねと内部コンタクト間に接触部又は領域があるが、内部
コンタクトと外部補助ばね間に形成される酸化物層によ
り、両者間の接触の信頼性が欠ける。外部補助ばね材料
は内部コンタクトを嵌合端子に対して支持し且つ接圧を
増加するという主要機能に基づき選択される。更に、コ
ネクタハウジングのキャビティ（空洞）内に端子をロッ
ク（固定）する。内部コンタクトと外部補助ばね間の電
気的接触特性は二の次の検討事項であった。内部コンタ
クトは一般に錫めっきされ、外部補助ばねは一般にステ
ンレス鋼製である。腐蝕性環境下では、錫めっき上に酸
化物層が成形され、内部コンタクトと外部補助ばね間の
電気的接触に悪影響を生じる。この電気的接触の悪影響
は異なるコンタクト材料により両者間の電解電位で加速
される。 【０００５】外部補助ばねが短絡回路ばねと接触するの
で、内部コンタクトにより短絡するのを困難にする。短
絡回路ばね端子の接点（接触部）は金めっきを施して表
面に酸化物層が形成され難くする。外部補助ばねは、ス
テンレス鋼製であるが、自動車の如き塩分にさらされる
可能性のある高腐食性環境で使用される場合には、酸化
物層が形成される可能性があり、しかも異なる材料と接
触させると、この傾向は加速される。 【０００６】本発明の目的の１つは、短絡回路ばねコン
タクトと共に使用される内部コンタクト及び外部補助ば
ねより成る電気端子を提供することである。 【０００７】本発明の別の目的は、安価且つ容易に製造
可能な斯る用途の電気端子を提供することである。 【０００８】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し且
つ上述の目的を達成する為に、本発明の電気端子は、導
電体の内部コンタクト及び該内部コンタクトの外側に被
冠される弾性体の外部補助ばねを具備する電気端子にお
いて、前記内部コンタクト及び前記外部補助ばねの略箱
状中間部の対向面間に少なくとも１個の弾性接点を形成
し、前記内部コンタクトの外面及び前記外部補助ばねの
内面に選択的にめっきされた金のバンドを形成し、該金
のバンドは前記弾性接点に延び、該弾性接点及び前記金
のバンド形成領域間で電気的接触を確立させることを特
徴とする。 【０００９】 【実施例】以下、添付図を参照して本発明の電気端子の
好適実施例を詳細に説明する。 【００１０】先ず図１乃至図４を参照して説明する。本
発明の好適実施例の電気端子２は内部コンタクト４と外
部補助ばね６を具える。内部コンタクト４の詳細は図５
乃至図７を参照して後述する。 【００１１】内部コンタクト４は圧着バレル10及び電線
用ストレインリリーフ手段12により成る電線接続部８、
この電線接続部８に連結されたボックス状中央ボディ
（本体）部14及びこの中央ボディ部14から延出するコン
タクト（接触）部16より成る。このコンタクト部16は相
互に相手側に向けて斜めに延び且つ自由端が外拡がりに
なった接点20を形成する１対の弾性アーム18を具え、接
点20間に相手雄タブ端子（図示せず）が挿入され電気的
接触を行う。 【００１２】中央ボディ部14は上壁28及び底壁22を具
え、後端34には楕円形の切欠き32が形成されている。側
壁24、26は打抜き切起してＵ字状切欠き38で包囲されて
いる弾性接点36を有する。この接点36は中央ボディ部14
の後端から斜め後外方に離れ、エンボスされた接点42を
有する弾性コンタクトアーム40を具える。選択的にめっ
きされた金の帯状体（バンド）43が中央ボディ部14の外
面を包囲し且つ接点36にも延びる。 【００１３】更に図８乃至図13を参照して外部補助ばね
６を詳細に説明する。外部補助ばね６は本体部44、その
前端のばねアーム部46及び更にその前方のタブ挿入部48
を具え、このタブ挿入部48はロックランス50及びタブ案
内部材52を具えている。ばねアーム部46は１対の離間し
た対向するばねアーム54を具え、曲げられた自由端56を
有し、内部コンタクト４のコンタクトアーム18に圧力を
加える。ばねアーム54は夫々上壁60及び底壁、62の端縁
を内方に打抜いたインデント58により所定間隔に保持さ
れ、ばねアーム54の幅広の中央部64と干渉する。このイ
ンデント58は自由端56を内部コンタクト４のコンタクト
アーム18から僅かに離間して保持するよう機能し、相手
タブ端子の挿入力を低減するようにする。その理由は、
コンタクトアーム18は接点20間に部分的に挿入されると
ばねアーム54間に係合する為である。 【００１４】本体部44は矩形断面を有し、上壁66、側壁
68及び底半壁70、72を有する。上壁66及び底壁、72から
打抜かれ、前方内側に曲げられた弾性ロックランス74、
76が形成され、外部補助ばね６が内部コンタクト４に対
して前方へ移動するのを阻止して保持するよう機能す
る。ロックランス74、76は図２に示す楕円窓32と係合す
る。そこで、インデント34はロックランス74の自由端78
を楕円窓32の前端80に対して下げるよう機能する。ま
た、本体部44は、その略前半部を包囲する金めっきされ
た外部バンド82を有する。この金めっきバンド82は側壁
66と短絡ばね接触領域84を定める。本体部の壁面66、6
8、70、72の内面に別の金めっきバンド86が設けられ、
側壁68の内側及び内部コンタクト36の接触領域を画定す
る。 【００１５】次に図14を参照して説明する。内部及び外
部めっきバンド82、86を部分的に製造された外部補助ば
ね６上に配置する。即ち、この段階の外部補助ばね６
は、まだキャリヤストリップ88に取付けられた状態であ
り、輪郭が打抜かれた補助ばね6'をめっき槽にかけて金
の使用量を減らす。この補助ばね6'は短絡ばね端子と内
部接点36に接触する領域のみに薄いバンド82、86を選択
的にめっきする。 【００１６】図15を参照して説明すると、内部コンタク
ト4'も同様に選択めっき43を施す。この特定実施例で
は、圧着バレル領域10' 、接触部20' 及び中間接点36'
がめっきされ、中間接点のめっき43は金であるのが好ま
しく、接触面42の中間部14の外表面のみをめっきする。 【００１７】再び図１乃至図４を参照して説明する。完
成された外部補助ばね６は内部コンタクト４の弾性アー
ム18及び中央ボディ部14上にロックランス74が楕円窓
（開口）32に係合する迄挿入して内部コンタクト４と組
立てられる。また、補助ばね６の上壁66及び底壁、70、
72から内方に延びるタブ90と中央ボディ部14の前端に同
時に当接して補助ばね６が後方へ抜けるのを阻止する。
補助ばね６が内部コンタクト４の外側に挿入されると、
外部補助ばねアーム54は外側に撓まされて内部接触部20
の外拡がり端部を通過させるが、完全な組立位置ではば
ねアームの先端56は既に上述したスペーサ用インデント
58により接触アーム18から少し離れて保持される。従っ
て、補助ばねアーム先端56と内部コンタクト４とは電気
的に接触しない。しかし、外部補助ばね部44と内部コン
タクト４の中央ボディ部14間のみで接触は行われる。外
部補助ばね６は内部コンタクト４の中央ボディ部14上に
比較的ルーズに（ゆるく）着座されている。尚、上述し
たヨーロッパ特許の従来例では外部補助ばねと内部コン
タクト間に制御された接圧が加えられる特定位置がな
く、両者間の電気的接触が保証できなかった。加えて、
補助ばねをめっき槽に通すことなく打抜き曲げ加工する
と、補助ばねの酸化物被膜や油層が除去できず、補助ば
ね６と内部コンタクト４間の導電性が保証できなかっ
た。 【００１８】これら端子を短絡ばね端子と接触させて使
用するには短絡ばね端子（図示せず）と内部コンタクト
４間に高信頼性の電気的接触を行う必要がある。しか
し、本発明の電気端子２にあっては、内部コンタクト４
と外部補助ばね６間にめっきした弾性接点36、補助ばね
６の内側の金めっきされたバンド86に対して弾性偏奇さ
れたエンボス接触部42を設け、これらめっきにより接触
面の腐食を阻止することにより良好な電気的接触を確立
する。金めっきされた接触面を有する短絡ばね端子間の
良好な電気的接触は外側バンド86のめっきにより行われ
る。この金めっきバンド86は十分に大きいので、短絡ば
ね端子と端子又は内部コンタクト４間のコネクタハウジ
ング内での相対配置の許容誤差があっても確保されるよ
うにする。ここでも、表面が相互に金めっきされている
ので、酸化物層が阻止でき、まためっき作業工程で補助
ばね上に付着されている油膜等が除去されることに注目
されたい。 【００１９】以上、本発明の電気端子を好適実施例に基
づき詳述したが、本発明は斯る実施例のみに限定するべ
きではなく、本発明の精神を逸脱するこなく、特定用途
に適合する種々の変形変更が可能であることが理解でき
よう。 【００２０】 【発明の効果】上述の説明から理解される如く、本発明
の電気端子は良導電性の内部コンタクトの外側に弾性の
良好な補助ばねを組立てると共に、内部コンタクトと外
部補助ばね間に金めっき層を形成し且つ補助接点を形成
して相互に確実に電気的接触を行うと共に、外部補助ば
ねの外面の所定領域にも金めっき層を形成することによ
り短絡端子間と確実に短絡接触することが可能である。
従って、自動車のエアバッグ装置等に使用する場合に
は、過酷な環境であっても、必要時には確実に端子間の
短絡を行うことが可能になり、誤動作を防止することが
できるという実用上顕著な効果を有する。
トの外側に補助ばね、即ちバックアップ用コンタクトを
有する形式の電気コネクタ用端子に関する。 【０００２】 【従来の技術】電気産業では、内部コンタクト（本体）
と、この内部コンタクトの外側に配置される補助ばねと
を具える電気端子（以下単に端子という場合もある）が
使用されることがある。この外部補助ばねはステンレス
鋼等の良好なばね特性を有する金属製であるのが普通で
あり、振動や高温下でも特性が維持され、内部コンタク
トが相手端子の接触面と良好な導電性を保持するように
接圧を増加維持する。 【０００３】この外部補助ばねにより、内部コンタクト
は導線との良好な導電性及び圧着（かしめ）接続性を有
する良導体、例えば銅製とすることが可能であるが、斯
る材料は一般にばね特性（弾性）が劣る。斯る端子の例
はヨーロッパ特許出願第0517076 号、0517077 号及び05
17139 号、或は日本の実公平2-20763 号公報等に開示さ
れている。これら公報をここに従来例として引用する。
これら公報に開示される外部補助ばね付き端子は、多く
の用途に使用可能である。自動車用コネクタ等の多くの
用途にあっては、振動、衝撃、高温及び塩等の腐食性媒
体にされている。また、衝突の際に作動するエアバッグ
用コネクタにも斯る端子は使用される。エアバッグ用コ
ネクタは、保守修理その他の理由でエアバッグ用コネク
タを相手コネクタから嵌合解除すると、短絡ばね端子が
隣接する端子間を電気的に短絡するよう構成されてい
る。この短絡ばね端子は未嵌合状態の特定端子間の電位
差が０であり、偶発的に即ち本来必要とする時以外にエ
アバッグが誤作動しないようにする。従って、この短絡
ばね端子と隣接端子の内部コンタクト間には良好な導電
性が確保されなければならない。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】残念乍ら、外部補助ば
ねと内部コンタクト間に接触部又は領域があるが、内部
コンタクトと外部補助ばね間に形成される酸化物層によ
り、両者間の接触の信頼性が欠ける。外部補助ばね材料
は内部コンタクトを嵌合端子に対して支持し且つ接圧を
増加するという主要機能に基づき選択される。更に、コ
ネクタハウジングのキャビティ（空洞）内に端子をロッ
ク（固定）する。内部コンタクトと外部補助ばね間の電
気的接触特性は二の次の検討事項であった。内部コンタ
クトは一般に錫めっきされ、外部補助ばねは一般にステ
ンレス鋼製である。腐蝕性環境下では、錫めっき上に酸
化物層が成形され、内部コンタクトと外部補助ばね間の
電気的接触に悪影響を生じる。この電気的接触の悪影響
は異なるコンタクト材料により両者間の電解電位で加速
される。 【０００５】外部補助ばねが短絡回路ばねと接触するの
で、内部コンタクトにより短絡するのを困難にする。短
絡回路ばね端子の接点（接触部）は金めっきを施して表
面に酸化物層が形成され難くする。外部補助ばねは、ス
テンレス鋼製であるが、自動車の如き塩分にさらされる
可能性のある高腐食性環境で使用される場合には、酸化
物層が形成される可能性があり、しかも異なる材料と接
触させると、この傾向は加速される。 【０００６】本発明の目的の１つは、短絡回路ばねコン
タクトと共に使用される内部コンタクト及び外部補助ば
ねより成る電気端子を提供することである。 【０００７】本発明の別の目的は、安価且つ容易に製造
可能な斯る用途の電気端子を提供することである。 【０００８】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し且
つ上述の目的を達成する為に、本発明の電気端子は、導
電体の内部コンタクト及び該内部コンタクトの外側に被
冠される弾性体の外部補助ばねを具備する電気端子にお
いて、前記内部コンタクト及び前記外部補助ばねの略箱
状中間部の対向面間に少なくとも１個の弾性接点を形成
し、前記内部コンタクトの外面及び前記外部補助ばねの
内面に選択的にめっきされた金のバンドを形成し、該金
のバンドは前記弾性接点に延び、該弾性接点及び前記金
のバンド形成領域間で電気的接触を確立させることを特
徴とする。 【０００９】 【実施例】以下、添付図を参照して本発明の電気端子の
好適実施例を詳細に説明する。 【００１０】先ず図１乃至図４を参照して説明する。本
発明の好適実施例の電気端子２は内部コンタクト４と外
部補助ばね６を具える。内部コンタクト４の詳細は図５
乃至図７を参照して後述する。 【００１１】内部コンタクト４は圧着バレル10及び電線
用ストレインリリーフ手段12により成る電線接続部８、
この電線接続部８に連結されたボックス状中央ボディ
（本体）部14及びこの中央ボディ部14から延出するコン
タクト（接触）部16より成る。このコンタクト部16は相
互に相手側に向けて斜めに延び且つ自由端が外拡がりに
なった接点20を形成する１対の弾性アーム18を具え、接
点20間に相手雄タブ端子（図示せず）が挿入され電気的
接触を行う。 【００１２】中央ボディ部14は上壁28及び底壁22を具
え、後端34には楕円形の切欠き32が形成されている。側
壁24、26は打抜き切起してＵ字状切欠き38で包囲されて
いる弾性接点36を有する。この接点36は中央ボディ部14
の後端から斜め後外方に離れ、エンボスされた接点42を
有する弾性コンタクトアーム40を具える。選択的にめっ
きされた金の帯状体（バンド）43が中央ボディ部14の外
面を包囲し且つ接点36にも延びる。 【００１３】更に図８乃至図13を参照して外部補助ばね
６を詳細に説明する。外部補助ばね６は本体部44、その
前端のばねアーム部46及び更にその前方のタブ挿入部48
を具え、このタブ挿入部48はロックランス50及びタブ案
内部材52を具えている。ばねアーム部46は１対の離間し
た対向するばねアーム54を具え、曲げられた自由端56を
有し、内部コンタクト４のコンタクトアーム18に圧力を
加える。ばねアーム54は夫々上壁60及び底壁、62の端縁
を内方に打抜いたインデント58により所定間隔に保持さ
れ、ばねアーム54の幅広の中央部64と干渉する。このイ
ンデント58は自由端56を内部コンタクト４のコンタクト
アーム18から僅かに離間して保持するよう機能し、相手
タブ端子の挿入力を低減するようにする。その理由は、
コンタクトアーム18は接点20間に部分的に挿入されると
ばねアーム54間に係合する為である。 【００１４】本体部44は矩形断面を有し、上壁66、側壁
68及び底半壁70、72を有する。上壁66及び底壁、72から
打抜かれ、前方内側に曲げられた弾性ロックランス74、
76が形成され、外部補助ばね６が内部コンタクト４に対
して前方へ移動するのを阻止して保持するよう機能す
る。ロックランス74、76は図２に示す楕円窓32と係合す
る。そこで、インデント34はロックランス74の自由端78
を楕円窓32の前端80に対して下げるよう機能する。ま
た、本体部44は、その略前半部を包囲する金めっきされ
た外部バンド82を有する。この金めっきバンド82は側壁
66と短絡ばね接触領域84を定める。本体部の壁面66、6
8、70、72の内面に別の金めっきバンド86が設けられ、
側壁68の内側及び内部コンタクト36の接触領域を画定す
る。 【００１５】次に図14を参照して説明する。内部及び外
部めっきバンド82、86を部分的に製造された外部補助ば
ね６上に配置する。即ち、この段階の外部補助ばね６
は、まだキャリヤストリップ88に取付けられた状態であ
り、輪郭が打抜かれた補助ばね6'をめっき槽にかけて金
の使用量を減らす。この補助ばね6'は短絡ばね端子と内
部接点36に接触する領域のみに薄いバンド82、86を選択
的にめっきする。 【００１６】図15を参照して説明すると、内部コンタク
ト4'も同様に選択めっき43を施す。この特定実施例で
は、圧着バレル領域10' 、接触部20' 及び中間接点36'
がめっきされ、中間接点のめっき43は金であるのが好ま
しく、接触面42の中間部14の外表面のみをめっきする。 【００１７】再び図１乃至図４を参照して説明する。完
成された外部補助ばね６は内部コンタクト４の弾性アー
ム18及び中央ボディ部14上にロックランス74が楕円窓
（開口）32に係合する迄挿入して内部コンタクト４と組
立てられる。また、補助ばね６の上壁66及び底壁、70、
72から内方に延びるタブ90と中央ボディ部14の前端に同
時に当接して補助ばね６が後方へ抜けるのを阻止する。
補助ばね６が内部コンタクト４の外側に挿入されると、
外部補助ばねアーム54は外側に撓まされて内部接触部20
の外拡がり端部を通過させるが、完全な組立位置ではば
ねアームの先端56は既に上述したスペーサ用インデント
58により接触アーム18から少し離れて保持される。従っ
て、補助ばねアーム先端56と内部コンタクト４とは電気
的に接触しない。しかし、外部補助ばね部44と内部コン
タクト４の中央ボディ部14間のみで接触は行われる。外
部補助ばね６は内部コンタクト４の中央ボディ部14上に
比較的ルーズに（ゆるく）着座されている。尚、上述し
たヨーロッパ特許の従来例では外部補助ばねと内部コン
タクト間に制御された接圧が加えられる特定位置がな
く、両者間の電気的接触が保証できなかった。加えて、
補助ばねをめっき槽に通すことなく打抜き曲げ加工する
と、補助ばねの酸化物被膜や油層が除去できず、補助ば
ね６と内部コンタクト４間の導電性が保証できなかっ
た。 【００１８】これら端子を短絡ばね端子と接触させて使
用するには短絡ばね端子（図示せず）と内部コンタクト
４間に高信頼性の電気的接触を行う必要がある。しか
し、本発明の電気端子２にあっては、内部コンタクト４
と外部補助ばね６間にめっきした弾性接点36、補助ばね
６の内側の金めっきされたバンド86に対して弾性偏奇さ
れたエンボス接触部42を設け、これらめっきにより接触
面の腐食を阻止することにより良好な電気的接触を確立
する。金めっきされた接触面を有する短絡ばね端子間の
良好な電気的接触は外側バンド86のめっきにより行われ
る。この金めっきバンド86は十分に大きいので、短絡ば
ね端子と端子又は内部コンタクト４間のコネクタハウジ
ング内での相対配置の許容誤差があっても確保されるよ
うにする。ここでも、表面が相互に金めっきされている
ので、酸化物層が阻止でき、まためっき作業工程で補助
ばね上に付着されている油膜等が除去されることに注目
されたい。 【００１９】以上、本発明の電気端子を好適実施例に基
づき詳述したが、本発明は斯る実施例のみに限定するべ
きではなく、本発明の精神を逸脱するこなく、特定用途
に適合する種々の変形変更が可能であることが理解でき
よう。 【００２０】 【発明の効果】上述の説明から理解される如く、本発明
の電気端子は良導電性の内部コンタクトの外側に弾性の
良好な補助ばねを組立てると共に、内部コンタクトと外
部補助ばね間に金めっき層を形成し且つ補助接点を形成
して相互に確実に電気的接触を行うと共に、外部補助ば
ねの外面の所定領域にも金めっき層を形成することによ
り短絡端子間と確実に短絡接触することが可能である。
従って、自動車のエアバッグ装置等に使用する場合に
は、過酷な環境であっても、必要時には確実に端子間の
短絡を行うことが可能になり、誤動作を防止することが
できるという実用上顕著な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による電気端子の好適実施例の底面図。
【図２】図１の一部断面を含む側面図。
【図３】図１の電気端子の上面図。
【図４】図１の電気端子の前端面図。
【図５】図１の電気端子に使用する内部コンタクトの上
面図。 【図６】図５の内部コンタクトの側断面図。 【図７】図５の内部コンタクトの前端面図。 【図８】図１の電気端子に使用する外部補助ばねの上面
図。 【図９】図８の外部補助ばねの側面図。 【図１０】図８の外部補助ばねの底面図。 【図１１】図８の外部補助ばねの線11−11に沿う断面
図。 【図１２】図８の外部補助ばねの前端面図。 【図１３】図10の外部補助ばねの線13−13に沿う断面
図。 【図１４】金属板から打抜かれキャリヤストリップにて
連結されている補助ばね半完成体の平面図。 【図１５】金属板から打抜かれキャリヤストリップに連
結されている内部コンタクト半完成体の平面図。 【符号の説明】 ２ コネクタ ４ 内部コンタクト ６ 外部補助ばね 36 接触アーム（弾性接点） 82、86 めっき層
面図。 【図６】図５の内部コンタクトの側断面図。 【図７】図５の内部コンタクトの前端面図。 【図８】図１の電気端子に使用する外部補助ばねの上面
図。 【図９】図８の外部補助ばねの側面図。 【図１０】図８の外部補助ばねの底面図。 【図１１】図８の外部補助ばねの線11−11に沿う断面
図。 【図１２】図８の外部補助ばねの前端面図。 【図１３】図10の外部補助ばねの線13−13に沿う断面
図。 【図１４】金属板から打抜かれキャリヤストリップにて
連結されている補助ばね半完成体の平面図。 【図１５】金属板から打抜かれキャリヤストリップに連
結されている内部コンタクト半完成体の平面図。 【符号の説明】 ２ コネクタ ４ 内部コンタクト ６ 外部補助ばね 36 接触アーム（弾性接点） 82、86 めっき層
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平２−87486（ＪＰ，Ａ)
特公 平５−26312（ＪＰ，Ｂ２)
特表 平３−500346（ＪＰ，Ａ)
特表 平３−501425（ＪＰ，Ａ)
特表 平５−505493（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01R 13/11
H01R 13/15
H01R 13/18
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】導電体の内部コンタクト及び該内部コンタ
クトの外側に被冠される弾性体の外部補助ばねを具備す
る電気端子において、 前記内部コンタクト及び前記外部補助ばねの略箱状中間
部の対向面間に少なくとも１個の弾性接点を形成し、前記内部コンタクトの外面及び前記外部補助ばねの内面
に選択的にめっきされた金のバンドを形成し、 該金のバンドは前記弾性接点に延び、該弾性接点及び前
記金のバンド形成領域間で電気的接触を確立させる こと
を特徴とする電気端子。
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-
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- 1994-07-21 EP EP94111406A patent/EP0635904B1/en not_active Expired - Lifetime
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