JP3415404B2 - 処理システム - Google Patents

処理システム

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JP3415404B2
JP3415404B2 JP25001997A JP25001997A JP3415404B2 JP 3415404 B2 JP3415404 B2 JP 3415404B2 JP 25001997 A JP25001997 A JP 25001997A JP 25001997 A JP25001997 A JP 25001997A JP 3415404 B2 JP3415404 B2 JP 3415404B2
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教雄 千場
淳一 北野
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,被処理基板に対し
て,液処理や熱処理を行うための処理システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体製造プロセスにおけるフォ
トレジスト処理工程においては,半導体ウエハ(以下,
「ウエハ」という)などの被処理基板の表面にレジスト
液を塗布してレジスト膜を形成し,所定のパターンで露
光した後に現像液で現像処理しているが,このような一
連の処理を行うにあたっては,従来からレジスト処理シ
ステムが用いられている。
【0003】このレジスト処理システムは,通常ユニッ
トとしての処理装置,例えばレジストの定着性を向上さ
せるための疎水化処理(アドヒージョン処理),レジス
ト液の塗布を行う塗布処理,レジスト液塗布後の被処理
基板を所定の温度雰囲気に置いてレジスト膜を硬化させ
るための熱処理,露光後の被処理基板を所定の温度雰囲
気に置くための熱処理,露光後の被処理基板に現像液を
供給して現像する現像処理などの各処理を個別に行う処
理装置を複数備えており,搬送アームなどの搬送機構に
よって被処理基板であるウエハを前記各処理装置に対し
て搬入出するようになっている。
【0004】前記レジスト処理システムは当然のことな
がらクリーンルーム内に設置されているが,各処理は,
より清浄な雰囲気の下で行う必要があるため,前記レジ
スト処理システムにおいては,システムの周囲や上部を
適宜のケーシング材で囲み,さらにシステムの上部にフ
ァンとフィルタとをいわば一体化したファン・フィルタ
・ユニット(FFU)などの清浄化空気供給装置を設
け,このFFUからの清浄化された空気のダウンフロー
の下に前記各処理装置が配置されている。
【0005】そしてレジスト処理システム内の雰囲気中
のイオンや有機成分を除去するため,前記したレジスト
処理システムにおいては,既述のFFUなどの清浄化空
気供給装置の上流側に,ケミカルフィルタを設置して,
有機成分やイオンを除去するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで,今日では半
導体デバイスの高集積化に伴い,パターンの線幅の微細
化に対応するため,レジスト材料としていわゆる化学増
幅型のレジスト材料が使用されているが,この化学増幅
型のレジスト材料は,雰囲気中のアンモニアなどのアル
カリ成分と反応すると難溶性や不溶性の中和層が表面に
形成されてしまって事後の処理にとって好ましくない。
【0007】通常,雰囲気中のアルカリ成分を除去する
ためには,ケミカルフィルタが用いられている。しかし
ながら,このケミカルフィルタ自体の寿命は短く,交換
の際,装置全体を停止させる必要があり,スループット
の低下を招く原因ともなっていた。そのうえケミカルフ
ィルタは高価であり,ランニングコストの高騰につなが
っていた。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり,前記したようなケミカルフィルタを用いることな
く,装置内雰囲気中のアンモニアなどのアルカリ成分は
もちろんのこと,イオンや有機成分をも効率よく除去で
きる機能をもち,さらにメンテナンスサイクルを長くし
てスループットも従来より良好な処理システムを提供し
て,前記従来の問題の解決を図ることを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め,請求項1の処理システムは,被処理基板に対して液
処理を行う液処理部又は熱処理を行う熱処理部の少なく
ともいずれか一方の処理装置を備え,さらに清浄な下降
気流を装置内に形成する手段を装置の上部に備えた処理
システムであって,フィルタ装置と温湿度調整装置とを
備え,前記フィルタ装置は,ケーシング内に形成された
気液接触空間内に前記下降気流の下流側空気を導入する
導入部と,前記気液接触空間内に不純物除去液を噴霧す
る噴霧装置と,前記気液接触空間の下流側に位置して気
流中のミストをトラップするミストトラップ機構とを備
え,前記温湿度調整装置は,前記フィルタ装置を通過し
た処理済み空気の温湿度調整を行うように構成され,さ
らに前記温湿度調整装置によってその温湿度が調整され
た空気が,前記清浄な下降気流を形成する手段の上流側
に導かれるように構成されている。そしてさらにこの処
理システムは,被処理基板を液処理装置や熱処理装置に
対して搬入出するための搬送機構を備え,前記液処理装
置や熱処理装置及び/又は搬送機構の下方で下降気流の
下流側空気を回収し,この回収した空気の全部又は一部
を前記フィルタ装置の導入部に導入するように構成され
ている。
【0010】このような処理システムにおいて,不純物
除去液としては,例えば純水が適している。またミスト
トラップ機構としては,通常の慣性衝突によって気中の
ミストを捕集する機構,例えばエリミネータなどを採用
できる。なお下流側空気は,その全部又は一部を導入部
に導入するようにし,導入しない下流側空気は,そのま
ま例えば工場排気として排気してもよい。
【0011】請求項1の処理システムの場合,処理シス
テム内に発生したパーティクルや有機成分,イオン,ア
ルカリ成分は,下降気流に搬送されて下流側空気と共に
フィルタ装置の導入部から,ケーシング内の気液接触空
間へと導かれる。そこで噴霧装置から噴霧される例えば
純水などの不純物除去液のミストと接触し,前記パーテ
ィクルや有機成分,イオン,アルカリ成分などは除去さ
れる。これらパーティクル,有機成分,イオン,アルカ
リ成分などが除去された空気は,さらにミストトラップ
機構によって気中の液滴が取り除かれ,処理済み空気と
して今度は温湿度調整装置によってその温湿度が調整さ
れる。その後前記したFFUなどの清浄な下降気流を形
成する手段の上流側に,温湿度調整された空気が導かれ
る。従って,ケミカルフィルタを用いることなく,気液
接触によって装置内雰囲気にあるパーティクルや有機成
分,イオン,アルカリ成分を効率よく除去することがで
きる。またミストトラップ機構,温湿度調整装置によっ
て処理した後に,清浄な下降気流を形成する手段の上流
側に導くようにしたので,気液接触法によってパーティ
クルや有機成分などを除去しても,ミストが装置内に散
乱することはない。
【0012】請求項2に記載したように,ケーシング内
における気液接触空間と導入部との間に,その表面に不
純物除去液を付着させると共に,導入部からの処理空気
を濾過させるための濾過部材を配置するようにしてもよ
い。濾過部材としては,通常のフィルタでもよいが,請
求項3に記載したような,例えばセラミックスなどの粒
からなる複数の固形物で構成してもよい。より具体的に
言えば,例えばメッシュやパンチングメタルなどの上
に,これら固形物を例えば層状に敷き詰めるようにして
配置してもよい。
【0013】このように気液接触空間と導入部との間
に,表面に不純物除去液が付着する濾過部材を配置すれ
ば,さらに慣性衝突によってパーティクル,有機成分,
イオン,アルカリ成分等を捕集することができる。そし
て常時又は定期的に濾過部材の表面に不純物除去液を供
給するようにしておけば,捕集効率が低下することはな
い。この場合,噴霧装置からのミストとは別の供給系に
よって濾過部材に不純物除去液を供給するようにしても
よい。
【0014】さらに請求項4に記載したように,前記フ
ィルタ装置の気液接触空間の下方にドレンパンを設置
し,このドレンパンで回収された液体を清浄化して,再
び噴霧装置へと供給するようにすれば,例えば不純物除
去液として純水を用いた場合,その再利用を図ることが
できる。
【0015】
【0016】このように構成すれば,処理装置や搬送機
構で発生するパーティクルやその他,有機成分,イオ
ン,アルカリ成分を前記した気液接触方式のフィルタ装
置で除去することができる。しかも,回収した下流側空
気の全部又は一部をフィルタ装置に導入するようにした
ので,装置内の容積等を考慮して,適切なレタン(還
気)を利用して効率のよい除去が行える。なお全部を回
収しない場合,回収しない残余分は,工場排気としてそ
のまま排気するようにしてもよい。その場合の空気の補
充分は,処理システムが設置されているクリーンルーム
内の空気をそのまま用いるようにしてもよい。
【0017】上記の処理システムにおいて,請求項
記載のように,清浄な下降気流を形成する際に使用する
送風装置を前記温湿度調整装置の上流側に設けるように
してもよい。かかる構成によれば,温湿度調整装置にて
温湿度が調整された空気は前記送風装置から熱的な影響
を受けることなく,処理システム内部において,清浄な
下降気流を形成することができる。従って処理システム
内の雰囲気温度の制御を,容易かつ正確に行え,常に企
図した状態に保つことができる。
【0018】そして請求項に記載のように,温湿度調
整装置によってその温湿度が調整された空気を,清浄な
下降気流を形成する手段の上流側とは別に,液処理装置
内又は熱処理装置内の少なくともいずれかに導入する手
段と,前記導入した空気を,前記下降気流とは独立して
前記液処理装置内又は熱処理装置内で下降気流に形成す
る手段とを備えるようにすれば,前記液処理装置及び熱
処理装置の内部と,これら処理装置の外部に形成される
下降気流を完全に分離することができる。従って,前記
液処理装置内及び熱処理装置内に載置される被処理基板
に対して,装置外の下降気流の乱れによる影響のない環
境下にて,安定した液処理及び熱処理を施すことができ
る。
【0019】さらに請求項に記載のように,温湿度調
整装置によってその温湿度が調整された空気を前記液処
理装置内又は熱処理装置内に導入する際に,当該空気を
清浄化するフィルタ部材を備えるようにしてもよい。こ
の構成によれば,各処理装置毎に,異なる粒子捕集率や
特性の異なるフィルタ部材を選択することができ,処理
装置の種類に応じた清浄雰囲気を創出することができ
る。
【0020】通常,上述の処理システムは被処理基板の
搬入出口を有しているために,完全に密閉された構造と
はなっておらず,下降気流のうち一定量は前記処理シス
テムの外部にリークしてしまう。従ってフィルタ装置か
ら温湿度調整装置を経て,再び処理システム内部におい
て清浄な下降気流を形成する空気の流量は,処理システ
ムの容積に対して不足したものになる。そこで請求項
8,9に記載のように,前記処理システムが設置されて
いる雰囲気中の空気,例えばクリーンルーム内の空気
を,前記温度調整装置の上流側又は下流側に取り込み,
フィルタ装置を通過した処理済みの空気と混合させるよ
うにすれば,処理システム内部において清浄な下降気流
を形成する空気の不足分は補われることになる。
【0021】同様に,請求項10,11に記載のよう
に,前記フィルタ装置を通過した処理済みの空気を,前
記温度調整装置の上流側又は下流側において,処理シス
テム内部からの空気と混合するようにしてもよいし,請
求項12,13に記載のように,前記処理システムが設
置されている雰囲気外,例えば隣接している別のクリー
ンルームや前記処理システムが設置されているグレーテ
ィングパネルの下側の雰囲気と混合するようにしてもよ
い。さらに,請求項14,15に記載のように,前記フ
ィルタ装置を通過した処理済みの空気を,システム内に
備えられたレジスト塗布処理装置へ供給される空気の一
部と,前記温度調整装置の上流側又は下流側において,
混合するようにしてもよい。
【0022】この種の処理システムにおいて,前記処理
システム内の雰囲気中には,例えばレジスト液や溶剤な
どの不純物が,ある程度含まれる可能性も否定できな
い。そこで処理システムから送出される空気のうち適宜
量を工場排気として排気したうえで,その排気された分
の空気を請求項8〜15に記載のように,レジスト液や
溶剤などがほとんど存在しない雰囲気中から取り込むよ
うにすれば,フィルタ装置の不純物除去にかかる負担を
軽減できる。特に,レジスト塗布処理装置へ供給される
空気は,通常,極めて清浄かつ厳密に温湿度調整がなさ
れているために,請求項14,15に記載のように,こ
の空気の一部を用いるようにすれば,フィルタ装置への
負担は一層軽減される。これによってフィルタ装置のメ
ンテナンスサイクルは延長され,メンテナンスコストの
低減が図れる。
【0023】そして請求項16,17に記載したよう
に,フィルタ装置の導入部に,処理システムが設置され
ている雰囲気内または雰囲気外の空気を導入するように
構成すれば,処理システム内部の下降気流の下流側空気
中の不純物はもちろんのこと,前記処理システムの外部
より導入される空気中の不純物をも,フィルタ装置にて
除去することが可能になる。従ってフィルタ装置及び温
湿度調整装置を経て,再び処理システム内部において清
浄な下降気流を形成する空気は,処理システム全体の容
積に対して十分な流量が確保できると共に,前記処理シ
ステムの内部の雰囲気を好適な清浄度に保つことができ
る。
【0024】また請求項1に記載のように,前記処理
システム内の下降気流の下流側空気に代えて,処理シス
テムが設置されている雰囲気内又は外の空気を導入する
導入系統を備えるようにしてもよい。このように構成す
れば,何らかの事故が原因で,前記処理システム内の雰
囲気中において不純物が大量に発生した場合でも,前記
フィルタ装置にダメージが及ぶことはない。従って前記
フィルタ装置は長期にわたり安定した不純物除去性能を
維持することができ,頻繁なメンテナンスは不要とな
る。
【0025】また請求項19によれば,空調された雰囲
気下で被処理基板を処理する処理システムであって,被
処理基板を処理液で処理する液処理系ユニットおよび被
処理基板を加熱し冷却する熱処理系ユニットのうち少な
くとも一方を備えるプロセス部と,このプロセス部に空
気を供給するためにプロセス部よりも上方に形成された
上部空間と,この上部空間に供給されるべき空気からア
ルカリ成分を除去して空気を浄化する浄化部と,この浄
化部および前記上部空間のそれぞれに連通し,前記浄化
部を通過した空気の温度および湿度をともに調整する温
度湿度調整部と,この温度湿度調整部から前記上部空間
に空気を送り,前記上部空間からプロセス部内に空気を
下降させ,かつ,プロセス部内を下降して流れた空気の
うち少なくとも一部を前記温度湿度調整部に送る送風手
段とを備え,上記浄化部は,システム外部に連通するチ
ャンバと,このチャンバ内にシステム外部から新たに空
気を導入する空気補充手段と,このチャンバ内に不純物
除去液を噴霧するノズルと,この噴霧された不純物除去
液を導入空気に接触させるために前記チャンバ内に形成
された気液接触部と,この気液接触部よりも下流側に配
置され,気液接触部を通過した気流中のミスト状の不純
物除去液を捕捉するミストトラップ機構とを具備するこ
とを特徴とする,処理システムが提供される。この処理
システムによれば,特にアルカリ成分の除去に有効であ
る。
【0026】この場合,請求項2に記載のように,空
気は気液接触部の下方から送風手段によりチャンバ内に
導入され,不純物除去液は気液接触部の上方からノズル
によりチャンバ内に噴霧され,これにより気液接触部で
ミスト状の不純物除去液が空気に対向流動接触して,空
気からアルカリ成分が除去されるように構成したり,ま
た請求項22に記載のように,空気は気液接触部の下方
から送風手段によりチャンバ内に導入され,不純物除去
液は気液接触部の側方からノズルによりチャンバ内に噴
霧され,これにより気液接触部でミスト状の不純物除去
液が空気に交差流動接触して,空気からアルカリ成分が
除去されるようにしてもよい。
【0027】請求項2に記載のように,浄化部は,上
下多段に並ぶ複数の気液接触部を有するようにのが好ま
しい。さらに,請求項23,24に記載のように,気液
接触部は,ノズルと向き合って設けられ,ノズルから噴
霧された不純物除去液を溜め,かつ,チャンバ内に導入
された空気の流れを整流する有孔トレイを有するのが好
ましく,その表面に不純物除去液を付着させ,かつ,そ
の相互間に空気が通流しうる間隙を形成する多数の固形
物を有するのも好ましい。かかる方策によって除去効率
が向上し,パーティクル等の除去にも有利である。この
場合に,請求項26に記載のように,前記固形物をセラ
ミックボールで構成するのが好ましい。このようなセラ
ミックボールを採用すると,セラミックボールに空気が
慣性衝突することによって,パーティクル,有機成分,
イオン,アルカリ成分などがボール表面に付着した不純
物除去液に容易に捕捉され,しかもセラミックボールは
化学的に安定したものであるからである。それゆえ,二
次汚染を引き起こすことはない。
【0028】また請求項2に記載のように,送風手段
は,システム外部から空気を補充する第1のファンと,
プロセス部内を流れた空気のうち60〜70体積%の流
量をプロセス部に循環させる第2のファンと,この循環
空気に前記補充空気を混合させる混合箱とを有するのが
好ましい。60〜70体積%(約2/3)の流量の空気
をプロセス部に循環させると共に,30〜40体積%
(約1/3)の流量の空気をシステム外部から補充する
ことにより,浄化部の負荷が軽減される。さらに,請求
項2に記載のように,上部空間からプロセス部に供給
される空気のアルカリ成分濃度を検出する濃度センサ
と,この濃度センサからの検出信号に基づき,上部空間
からプロセス部に供給される空気のアルカリ成分濃度が
低減されるように,上記送風手段および上記空気補充手
段のそれぞれの動作を制御する制御部とを具備するよう
にすれば,常に好適な状態でシステムを稼働させること
ができる。
【0029】また請求項28,29の記載のように,さ
らに浄化部のチャンバの底部に溜まった液からアルカリ
成分を除去するアルカリ成分除去器を付加したり,浄化
部のチャンバの底部に溜まった液のアルカリ成分濃度を
検出する濃度センサと,ノズルに不純物除去液を供給す
る液供給源と,前記濃度センサからの検出信号に基づ
き,前記液供給源および上記アルカリ成分除去器のそれ
ぞれの動作を制御する制御部とを具備させるようにして
もよい。
【0030】また,請求項30,31に記載のように,
温度湿度調整部は,空気入口および空気出口をもつコン
テナと,空気入口側に設けられてコンテナ内の空気を加
熱するヒータと,空気出口側に設けられてコンテナ内の
空気に加湿する加湿器とを具備するのが好ましく,上記
ヒータよりも空気入口に近いところに設けられ,コンテ
ナ内の空気を急速冷却する冷却機構を有するようにすれ
ばなお好ましい。
【0031】さらに,請求項3の記載のように,送風
手段は,浄化部と温度湿度調整部との間に設けられてい
るのが好ましい。また請求項3の記載のように,気液
接触部より下方に設けられたドレンパンと,このドレン
パンに溜まった液からアルカリ成分を除去して液を清浄
化するアルカリ成分除去器と,この清浄化された液をノ
ズルに戻す循環回路とを具備するようにしてもよい。さ
らに,請求項3の記載のように,ミストトラップ機構
に新鮮な不純物除去液をかけて,先に捕捉された不純物
除去液をミストトラップ機構から洗い流す洗浄手段を付
加すれば,ミストトラップ機構を清浄な状態で使用する
ことができる。上記不純物除去液については,請求項3
に記載したように,温度が8℃以下の純水であるのが
除去効率の点で好ましく,またアルカリ成分濃度につい
ても請求項3に記載したように,1ppb未満の純水
であることが好ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下,本発明のいくつかの実施形
態を図に基づいて説明すると,まず最初の実施の形態に
おいては,1つのウエハに対してレジスト処理,露光後
の現像処理などの一連のレジスト・現像処理を行うシス
テムとして構成されており,図1はかかるレジスト・現
像処理を行う処理システム1の概観,図2はその内部の
平面を示しており,この処理システム1は,ウエハWを
複数枚収納したキャリアC単位でシステム内にロードし
たり,システムからアンロードされるロード/アンロー
ド部10と,ロードされたウエハWに対して種々の処理
を行うユニットとしての処理装置が複数配置されている
プロセス部20と,ウエハに対して所定の露光処理を行
う露光装置Sとの間でウエハを受け渡しするためのイン
タフェース部30の3つのゾーンに大別できる。
【0033】ロード/アンロード部10には,キャリア
Cが載置されるステージ11と,ステージ11上に載置
されたキャリアCに対してウエハWを搬入出するための
移載機構12とが設けられている。移載機構12は,プ
ロセス部20に設けられている搬送機構21との間でウ
エハWの受け渡しを行うように構成されている。
【0034】プロセス部20の中央には,搬送路22が
設けられており,この搬送路22上を移動自在で,ウエ
ハWを搬送するための搬送アームなどからなる搬送機構
21が設けられている。
【0035】搬送路22を挟んでその両側には,ウエハ
Wに対して各種の処理を行うための処理装置が配置され
ている。本実施形態においては,一側に液処理系の処理
装置であるアドヒージョン処理装置41,レジスト塗布
処理装置42,現像処理装置43が配置され,搬送路2
2を挟んだ他側には,熱処理系装置である熱処理装置4
5,46,47,48などが配置されている。なお44
は,エクステンションユニットであり,インタフェース
部30とプロセス部20との間で,ウエハWを一時待機
させるための待機部を構成している。また各熱処理装置
45,46,47,48は,複数の装置を多段に積層し
た構成をとっており,例えば図3に示したように,熱処
理装置45においては,4つのユニット45a,45
b,45c,45dが多段に積層した構成を有してい
る。このようにして多数の熱処理装置が配置されている
ので,レジスト塗布後の熱処理や,露光後の熱処理など
の各種の熱処理を同時並行的に効率よく行うことが可能
である。そして例えば下段に位置するユニット45c,
45dは,加熱処理ではなく,所定の温度までウエハを
冷却したり,冷ましたりする装置構成となっている。従
って,本願発明における熱処理とは,加熱処理のみなら
ず,そのような冷却したり冷ましたりする処理をも含む
概念である。
【0036】インタフェース部30には,前出移載機構
12と実質的に同一の移載機構31が設置されており,
露光装置Sとの間でウエハの受け渡しを行うように構成
されている。
【0037】図3にも示したように,この処理システム
1は,いわばセミクローズドシステムとなっており,シ
ステムの周囲や上部,下部は,適宜のケーシング材(例
えばステンレス鋼板や耐食性のある樹脂パネル)からな
る側板51,52や天板53,底板54で覆われてお
り,図1に示したように例えばロード/アンロード部1
0におけるキャリアCの搬入・搬出口の部分のみが開放
している。
【0038】システム内の上部,即ち天板53の下面に
は,清浄なダウンフロー(下降気流)を形成するための
FFU(ファン・フィルタ・ユニット)61が適宜数設
置されている。このFFU61は,天板との間に形成さ
れた天井チャンバ62内の空気を送風機63で吸い込ん
で,ULPAフィルタなどの高性能フィルタ64を介し
て清浄化してこれを下方に吹き出す機能を有している。
【0039】そして前出各処理装置,例えばアドヒージ
ョン処理装置41,レジスト塗布処理装置42,現像処
理装置43,熱処理装置45,46,47,48など
は,底板54の上にさらに空間Pをおいて設置されてい
る通気孔板55の上に設置されている。この通気孔板5
5は,例えばパンチングメタルやグレーチング材などに
よって構成されている。
【0040】空間P内の空気は排出経路71を経て,図
4に示したフィルタ装置81へと導入されるようになっ
ている。このフィルタ装置81は,ケーシング82の下
方よりに導入部83を有している。そしてケーシング8
2内における導入部83よりも上方の空間が,気液接触
空間Mとなっている。またケーシング82内には,この
気液接触空間Mに向けて,純水などの不純物除去液を噴
霧するための噴霧装置84が設けられている。この噴霧
装置84は気液接触空間Mの一側寄りに配置され,垂直
方向に配置された複数の噴霧ヘッダ84aに,複数の噴
霧ノズル84bが長手方向形成された構成を有してお
り,気液接触空間Mの他側に向けて純水などの不純物除
去液を微小なミスト状に噴霧する構成を有している。
【0041】前記噴霧装置84に対しては,供給管85
を介して純水などの不純物除去液が供給されるが,所定
の圧力を得るため,ポンプ86によって純水などの不純
物除去液が供給管85を通じて圧送されるようになって
いる。ケーシング82内の底面にはドレンパン87が設
置されており,回収管88,フィルタ89を介して,ド
レンパン87に溜まった純水などの不純物除去液は,再
利用されるようになっている。
【0042】また純水などの不純物除去液は,供給管8
5に接続されている補充管90からも供給されるように
なっており,常に所定流量が確保されるようになっいて
る。なおこの種のレジスト塗布・現像処理システムにお
いては,例えば純水を使ってウエハに対してスクラバ洗
浄などを行う洗浄装置が組み込まれていることが多い
が,このフィルタ装置81の噴霧装置84に,補充管9
0を通じて供給する純水も,そのような洗浄装置へ純水
を供給する供給配管から引くことができ,システム内の
純水の配管を有効に利用することができる。
【0043】ケーシング82内における気液接触空間M
の上方には,気液接触空間Mを通過した気中のミストを
除去するためのミストトラップ機構としてのエリミネー
タ91が設けられている。本実施形態においては,気体
を衝突させて液滴を除去するための多数のフィン91a
を交互に配置した構成を有しているが,もちろんこれに
限らず,気中のミストを除去するための構成であればよ
い。そしてこのエリミネータ91によって捕集された液
滴は,パン91bに受容されたり,あるいはドレンパン
87へと落下するようになっている。このエリミネータ
91の上部には,ケーシング82外へと通ずる送出部9
2が設けられている。
【0044】送出部92から送出された空気は,図5に
も示した温湿度調整装置101の導入部102へと送出
される。この温湿度調整装置101は,チャンバ103
内に,導入部102側,即ち上流側から順に,冷却機構
104,加熱機構105,加湿機構106を備えてい
る。
【0045】冷却機構104は例えば冷却コイルを用い
ることができ,導入部102からチャンバ103内に導
入された空気を急速に冷却して(例えば5℃),減湿さ
せる機能を有している。加熱機構105は,冷却機構1
04を経て冷却された空気を所定温度まで加熱する機能
を有しており,電気ヒータや熱源水を利用した加熱コイ
ルなどを用いることができる。そして加湿機構106
は,加熱機構105を通過して所定温度になった空気を
所定湿度まで加湿する機能を有している。
【0046】本実施形態においては,下部に設けた超音
波振動子による加湿機構を採用しているが,もちろんこ
れに限らず,噴霧機構や純水を加熱して蒸発させる方式
などに拠ってもよい。そして加湿機構106を経た空気
は,送風機107によって送出口108から送出される
ようになっている。これら冷却機構104,加熱機構1
05,加湿機構106によって,所望の温湿度,例えば
温度23℃,相対湿度40%に設定した空気を,送出口
108から送出することが可能である。なおこれら冷却
機構104,加熱機構105,加湿機構106の制御
は,別設の制御装置(図示せず)によって制御され,設
定された温湿度条件の空気を送出させることが自在であ
る。
【0047】前記温湿度調整装置101の送出口108
と,処理システム1の天井部に形成されている天井チャ
ンバ62との間には,図3に示したように,ダクト11
0が施工されている。従って,送出口108を出た所定
温湿度の空気は,天井チャンバ62内へと供給されるよ
うになっている。なおこの処理システム1は,完全密閉
式のシステムではなく,既述したように,セミクローズ
ドタイプのシステムであるから,前記したように,処理
システム1の下部の空間Pから回収して,フィルタ装置
81,温湿度調整装置101を通過して天井チャンバ6
2へと循環される空気は,処理システム1内の空気の全
量ではない。従って,不足分は,適宜開放部から取り入
れられることになる。もちろん前記した循環系に,積極
的に取り入れ口を形成してもよい。
【0048】本実施形態にかかる処理システム1は,以
上のように構成されており,例えば搬送ロボット(図示
せず)などによって被処理基板であるウエハを収納した
キャリアCが,ロード/アンロード部10のステージ1
1に載置されると,移載機構12がウエハWを取り出
し,搬送機構21に渡す。搬送機構21は,受け取った
ウエハWをアドヒージョン処理装置41に搬送し,以
下,順次各処理装置において,ウエハWに対して所定の
レジスト塗布処理等が実施されていく。
【0049】このような処理システム1内における各処
理装置の処理中,処理システム1内においては,FFU
61によって,所定の気流速度,例えば0.35m/s
〜0.5m/sの清浄化されたダウンフローが形成され
ており,このダウンフローによって,システム内に発生
するパーティクルや有機成分,イオン,アルカリ成分な
どは,下方へと搬送され,通気孔板55を通って空間P
から,フィルタ装置81の導入部83へと導入される。
【0050】フィルタ装置81内においては,導入部8
3から導入された空気に対して,気液接触空間Mにおい
て,噴霧装置84から純水が噴霧され,これによる気液
接触法によって空気中の前記パーティクルや有機成分,
イオン,アルカリ成分は,除去される。そしてこれらが
除去された空気は,エリミネータ91によって気中のミ
ストが捕集される。
【0051】そのようにフィルタ装置81でパーティク
ルや有機成分,イオン,アルカリ成分が除去された空気
は,温湿度調整装置101に導入され,所定の温湿度,
例えば温度が23℃,相対湿度が40%に調整された
後,システムの天井部に設けられている天井チャンバ6
2へと送られる。そしてFFU61の送風機63によっ
て天井チャンバ62内の空気は,高性能フィルタ64を
通過することでさらに清浄化され,再びダウンフローと
してシステム内に供給されるのである。
【0052】ここで従来は,有機成分,イオンなどを除
去するため,ケミカルフィルタを例えばFFU61の上
流側に設置していたが,本実施形態にかかる処理システ
ム1においては,これら有機成分,イオン,アルカリ成
分は,フィルタ装置81内において,純水による気液接
触方法によってその99%が除去されている。従って,
まず高価なケミカルフィルタを用いることなく,清浄な
ダウンフローをシステム内に形成することができる。
【0053】しかも有機成分,イオン,アルカリ成分を
除去するにあたっては,純水などの不純物除去液をフィ
ルタ装置81内の気液接触空間M内に噴霧するだけなの
で,極めて効率がよく,除去対象である不純物が酸性か
アルカリ性かを問わない。そのうえ除去した後の純水
は,フィルタ89を通して再利用を図ることができ,無
駄がない。また,ドレインパン87には,ドレイン管8
7aが備えられており,ドレインパン87から排水され
る純水の量,回収管88にて回収される純水の量,およ
び補充管90から新たに補充される純水の量を適宜調節
することによって,気液接触空間Mにおける不純物除去
能力は,常に一定かつ好適に保たれる。これによって,
メンテナンスサイクルも従来より長くなり,結果として
総合的なスループットは向上している。不純物除去液に
ついても,処理システム1に純水の供給系が設けられて
いた場合には,当該純水の供給系を利用することがで
き,別途専用の供給系を施工する必要がない。従って,
処理システム1のものをそのまま有効に用いることがで
きる。
【0054】ところで気液接触方法によると,気中にミ
ストが残存し,そのままシステム内に循環させると,ウ
エハWに付着したりして所定の処理が実現されなかった
りして,歩留まりが低下するおそれがある。しかしなが
ら,この処理システム1においては,まずエリミネータ
91によってミストを捕集し,次いでそのミスト捕集済
みの空気を,温湿度調整装置101において,所定の温
湿度に設定してから,天井チャンバ62内に戻すように
しているので,システム内にミストが混入するおそれは
ない。そのうえ一旦エリミネータ91によってミストを
捕集した後に,温湿度調整装置101に導入するように
しているから,温湿度調整装置101における湿度調整
が容易であり,湿度調整の際の負担も軽減されている。
【0055】なお前記実施形態においては,フィルタ装
置81と温湿度調整装置101とは,処理システム1外
に設置されるタイプであったが,もちろん処理システム
1内に設置してもよい。その場合,処理する空気の循環
系は,適宜ダクトを通じて行えばよい。従って,処理シ
ステム1内のスペースを有効に利用することができる。
【0056】前記実施形態におけるフィルタ装置81に
代えて,図6に示したフィルタ装置111を用いてもよ
い。このフィルタ装置111は,導入部112,送出部
113,並びにポンプ114やフィルタ115などの回
収系については,前出フィルタ装置81と同様である
が,噴霧装置116は,前出フィルタ装置81の場合と
異なり,噴霧方向が下方になるように設置してある。も
ちろん噴霧方向は上下いずれの方向であっても差し支え
ない。そして気液接触空間Mの下に,パンチングメタル
などの通気板117を設置し,この通気板117の上
に,例えばセラミックスなどの固形物118を層状に敷
き詰めた構成をとっている。従って,噴霧装置116か
ら噴霧された純水などのミストは,気液接触空間Mにお
いて気液接触するだけでなく,これら固形物118に対
しても噴霧されることになる。
【0057】そうすると,固形物118は常に純水等の
不純物除去液で潤っていることになり,導入部112か
ら導入された空気は,この固形物118を通過する際
に,まず慣性衝突及び吸収(気液接触)によって,気中
のパーティクル,有機成分,イオン,アルカリ成分が除
去されることになる。そしてそのようにしていわばプレ
フィルトレーションされた後の空気が,気液接触空間M
において,前記フィルタ装置81の場合と同様にして気
液接触法によって不純物が除去されるので,除去効率が
極めて高くなっている。この場合,噴霧装置116から
ではなく,直接固形物118に対して純水などの不純物
除去液を供給するようにしてもよい。
【0058】前記実施形態にかかる処理システム1は,
プロセス部20の中央に搬送機構21の搬送路22が設
けられ,その両側に配置される処理装置も,いわゆる液
処理系のアドヒージョン処理装置41,レジスト塗布処
理装置42,現像処理装置43は,全て1段構成であっ
たが,本発明は,図7に示したような,回転液処理系の
処理装置をも多段に積層させた処理システム151に対
しても適用することができる。
【0059】この処理システム151は,システム内の
一側のエリアに回転液処理系のレジスト塗布処理装置1
61や現像処理装置171などを多段に積層して配置
し,他側のエリアに,熱処理系の処理装置である熱処理
装置181や冷却装置182,エクステンションユニッ
ト183を多段に配置した構成をとっており,システム
内の中央にこれらレジスト塗布処理装置161や現像処
理装置171,並びに熱処理装置181や冷却装置18
2,エクステンションユニット183に対して,ウエハ
Wを搬出入する搬送機構191を配置した構成になって
いる。そしてエクステンションユニット183の外方寄
りに,インタフェース部192を設けてある。
【0060】この処理システム151も,周囲が側板1
52,153等で囲まれており,さらに上部には天板1
54,下部には,通気孔板155との間に空間Pを介し
て底板156が設けられている。そしてシステムの一側
には,壁ダクト157が形成されており,天板154下
面側に形成された天井チャンバ158へと通じている。
【0061】底板156には,排気口201が形成され
ており,通気孔板155を介して回収されるシステム内
の下流側雰囲気は,この排気口201に接続された排気
管202から外部に排気される一方,排気管202に接
続されている導入管203によってその一部は前出フィ
ルタ装置81と同一機能を持ったフィルタ装置204へ
と導入されるようになっている。なお排気管202の排
気先は,例えば工場等の集中排気系に通ずるように構成
してもよい。前記フィルタ装置204において気液接触
法によって有機成分やイオン等が除去された空気は,前
出温湿度調整装置101と同一機能をもった温湿度調整
装置205へと送出され,該温湿度調整装置205にお
いて温湿度が調整された後の空気は,送出管206を通
じて,前記壁ダクト157へと送出される。
【0062】前記天井チャンバ158の下方には,FF
U207が設置されており,天井チャンバ158内の空
気を送風機208で吸い込んで,高性能フィルタ209
を介してシステム内にダウンフローとして吹き出すよう
になっている。
【0063】ところでこの種の処理システムにおいて
は,組み込まれている各種処理装置毎に風速等を設定し
た方が,各々好ましいプロセス条件が得られる。そこで
この処理システム151においては,レジスト塗布処理
装置161と現像処理装置171に対しては,独立して
清浄なダウンフローを供給できる構成とした。
【0064】例えばレジスト塗布処理装置161につい
てみると,レジスト塗布処理装置161自体の外壁を構
成するケーシング162内の上部に,別途サブチャンバ
163を形成し,このサブチャンバ163をシステムの
壁ダクト157と連通させて,壁ダクト157内を流れ
る温湿度調整された後の空気をサブチャンバ163内に
導入可能とする。そしてサブチャンバ163内に,別途
小型ファン164と高性能フィルタ165を設置し,こ
の小型ファン164の作動によって高性能フィルタ16
5を介して,サブチャンバ163の吐出口166からレ
ジスト塗布処理装置161内に清浄化したダウンフロー
を吐出させるようになっている。なおこのレジスト塗布
処理装置161内の雰囲気の排気は,別途設けた排気管
167から通気孔板155下の空間Pへと排気されるよ
うになっている。
【0065】現像処理装置171も同様にして,ケーシ
ング172内の上部に,別途サブチャンバ173を形成
し,このサブチャンバ173と壁ダクト157と連通さ
せて,壁ダクト157内を流れる温湿度調整された後の
空気を,小型ファン174,高性能フィルタ175を介
してサブチャンバ173内に導入可能となっている。こ
れによって吐出口176から清浄化したダウンフローを
装置内に吐出させるようになっている。また現像処理装
置161内の雰囲気の排気は,前記排気管167から通
気孔板155下の空間Pへと排気されるようになってい
る。
【0066】このような構成を有する処理システム15
1においては,フィルタ装置204,温湿度調整装置2
05を経て,有機成分,アルカリ成分,イオン等が除去
された空気が壁ダクト157を通じて天井チャンバ15
8へ供給され,この空気をFFU207によってさらに
清浄化してシステム全体に対してダウンフローとして吹
き出すようにしている。従って,前出実施形態にかかる
処理システム1と同様,ケミカルフィルタを用いること
なく,ダウンフローによる所望の清浄化雰囲気をシステ
ム内に形成することができる。もちろんシステム内に純
水等のミストが混入することはない。
【0067】処理システム151においては,いわゆる
液処理系の装置であるレジスト塗布処理装置161と現
像処理装置171に対して,別途サブチャンバ163,
173を設け,システム全体に対して形成されるダウン
フローとは独立してこれら装置内に別のダウンフローを
形成することができるので,これら液処理系の装置に対
しては,装置毎に風速や装置内気圧を設定することが可
能になっている。従って,仮に搬送機構191の上下方
向への移動動作によって気流の乱れが発生した場合にお
いても,レジスト塗布処理装置161や現像処理装置1
71に載置されるウエハWは,その気流の乱れの影響を
受けることなく,前記ウエハW上に形成されるレジスト
膜の膜厚の均一性を良好な状態に維持することができ
る。
【0068】さらにレジスト塗布処理装置161のサブ
チャンバ163内には高性能フィルタ165が内設され
ており,また現像処理装置171のサブチャンバ173
内には高性能フィルタ175が内設されているため,そ
れぞれの処理装置が必要としている空気清浄度に応じ
て,粒子捕集率や特性の異なるフィルタ部材を使い分け
ることが可能である。
【0069】加えて高性能フィルタ165,175,2
09の寿命は,これらを通過する空気の流量によって左
右されるため,前記処理システム151のように高性能
フィルタを処理装置ごとに配置すれば,空気中の不純物
の除去能力が基準以下になったものから順番に交換で
き,高性能フィルタにかかるコスト削減が図れる。
【0070】また前記処理システム151においては,
レジスト塗布処理装置161と現像処理装置171に個
別に導入する空気は,壁ダクト157内に流れる空気で
あったが,もちろん供給源を別途求めてもよい。
【0071】ところで前記処理システム151では,ダ
ウンフローを形成するための送風装置としての小型ファ
ン164,174,208は全て温湿度調整装置205
の下流側に設置される構成となっていたが,図8に示す
処理システム301のように送風装置としてのファンユ
ニット361を温湿度調整装置371の上流側に設ける
ようにしてもよい。
【0072】この処理システム301は既述した処理シ
ステム151と同様,システム内の一側のエリアに回転
液処理系のレジスト塗布処理装置311や現像処理装置
321などを多段に積載して配置し,他のエリアに,熱
処理系の処理装置である熱処理装置331や冷却装置3
32,エクステンションユニット333を多段に配置し
た構成をとっており,システム内の中央にこれらレジス
ト塗布処理装置311や現像処理装置321,並びに熱
処理装置331や冷却装置332,エクステンションユ
ニット333に対して,ウエハWを搬入出する搬送機構
341を配置した構成になっている。そしてエクステン
ションユニット333の外方寄りに,インタフェース部
342を設けてある。
【0073】この処理システム301も,周囲が側板3
02,303等で囲まれており,さらに上部には天板3
04,下部には,通気孔板305との間に空間Pを介し
て底板306が設けられている。そしてシステムの一側
には,壁ダクト307が形成されており,天板304下
面側に形成された天井チャンバ308へと通じている。
【0074】底板306には,排気口351が形成され
ており,通気孔板305を介して回収されるシステム内
の下流側雰囲気は,この排気口351に接続された排気
管352から外部へ排気される一方,排気管352に接
続されている導入管353によってその一部は前出フィ
ルタ装置204と同一機能を持ったフィルタ装置381
へと導入されるようになっている。なお前記排気管35
2の排気先は,例えば工場等の集中排気系に通じるよう
に構成してもよい。
【0075】前記フィルタ装置381において気液接触
法によって有機成分やイオン等が除去された空気は,導
入口362からファンユニット361内へと導入され
る。
【0076】前記ファンユニット361の下流側には温
湿度調整装置371が接続されており,その内部には上
流側より冷却機構372,加熱機構373,加湿機構3
74が備えられている。なお冷却機構372,加熱機構
373,加湿機構374はそれぞれ前出の温湿度調整装
置101内部に設置されている冷却機構104,加熱機
構105,加湿機構106と同一の機能を有している。
【0077】ファンユニット361に内設されている送
風機363によって,該ファンユニット361から送出
された空気は,前記温湿度調整装置371の内部におい
て温湿度が調整された後,送出管354を通じて,前記
壁ダクト307へと導入される。そして,前記天井チャ
ンバ308の下方に設置された高性能フィルタ309を
介してシステム内にダウンフローとして吹き出すように
なっている。
【0078】レジスト塗布処理装置311の構成につい
て詳述すると,レジスト塗布処理装置311自体の外壁
を構成するケーシング312内の上部に,別途サブチャ
ンバ313が形成され,このサブチャンバ313はシス
テムの壁ダクト307と連通している。壁ダクト307
内を流れる温湿度調整された後の空気はサブチャンバ3
13内に導入可能であり,サブチャンバ313の下部に
設置された高性能フィルタ314を介してレジスト塗布
処理装置311内に清浄化したダウンフローが形成され
るようになっている。なおこのレジスト塗布処理装置3
11内の雰囲気の排気は,別途設けた排気管315から
通気孔板305下の空間Pへと排気されるようになって
いる。
【0079】現像処理装置321も同様にして,ケーシ
ング322内の上部に,別途サブチャンバ323が形成
され,このサブチャンバ323は壁ダクト307と連通
している。壁ダクト307内を流れる温湿度調整された
後の空気は,サブチャンバ323内に導入可能となって
いて,高性能フィルタ324を介して清浄化したダウン
フローが装置内に吐出されるようになっている。また現
像処理装置321内の雰囲気の排気は,前記排気管31
5から通気孔板305下の空間Pへと排気されるように
なっている。
【0080】以上のように構成された処理システム30
1においては,前述したとおりファンユニット361が
温湿度調整装置371の上流側に設けられているため,
前記温湿度調整装置371でその温湿度が調整された空
気は,ファンユニット361に内設されている送風機3
63のファンモータなどの発熱体に接することなく,前
記壁ダクト307へと送出されることとなる。つまり前
記温湿度調整装置371にて温湿度が調整された空気
は,そこでの温湿度を維持したまま,処理システム30
1内部において下降気流を形成できるため,システム内
部の雰囲気の温度調節が非常に容易である。従って前記
処理システム301内部の雰囲気温度は常に好適な状態
に保たれる。このことは前記処理システム301内部の
各処理装置におけるウエハWに対する各種処理の安定化
につながるものである。なお,ファンユニット361を
温湿度調整装置371の下流側に設置するようにしても
よく,この構成によれば,温湿度調整装置371にかか
る負担を軽減することが可能である。
【0081】上述の処理システム301は,システム外
部とウエハWを受け渡すための搬入出口(図示せず)や
インタフェース部342等の開口部を有している。すな
わち完全に密閉された構造ではなため,処理システム3
01の内部の空気のうち一定量が開口部より外部へリー
クしてしまう。さらに通気孔板305を介して回収され
るシステム内の下側空気中に,フィルタ装置381の処
理能力を超える量のパーティクルや有機成分等の不純物
が含まれる場合,前記空気は排気口351から排出され
た後,その一部は工場排気系へ排出されるようになる。
従ってフィルタ装置381,ファンユニット361,温
湿度調整装置371にて所定の処理を施され,送出管3
54を通じてダクト307へ導入される空気の流量は,
処理システム301全体の容積に対して不足したものに
なってしまう。
【0082】この空気の不足分を補うために,図8に示
したファンユニット361に代えて,図9に示すファン
ユニット391を採用してもよい。すなわちファンユニ
ット391は,前記フィルタユニット361と同様,前
記フィルタユニット381から送出された空気が導入さ
れるための導入口392を有するだけでなく,これとは
別に,第2の導入口393を有している。そして前記第
2の導入口393に接続される導入管355を経由し
て,処理システム301が設置されている雰囲気中の空
気,例えばクリーンルーム雰囲気中の空気をファンユニ
ット391内へ導入可能なように構成されている。さら
に前記クリーンルームから導入される空気の流量は,導
入管355に介設されたダンパ356により調整自在と
なっている。
【0083】このように構成すれば,処理システム30
1の開口部でリークした空気や,工場排気系へ排出され
た空気を,前記ファンユニット391内部において補充
することが可能になる。従って温湿度調整装置371で
その温湿度を調整され,送出管354を経由して,前記
壁ダクト307(図8参照)へ送出される空気の流量
は,前記処理システム301の全容積に対して不足のな
いものとなる。また,この他,クリーンルームからの空
気を温湿度調整装置371の下流側の送出管354へ接
続導入させるようにしてもよい。
【0084】ところで上記のようにクリーンルームから
前記ファンユニット391へ直接導入される空気中に所
定以上の量の不純物が含まれている場合,前記処理シス
テム301の雰囲気の清浄度が保てなくなる。そこで図
9に示したように,通気管357を設けて,クリーンル
ームからの空気をフィルタ装置381の上流側へ導入す
るようにしてもよい。通気管357にはダンパ358が
介設されているので,フィルタ装置381へ導入される
空気量は調節自在である。以上のように構成すれば,ク
リーンルームの空気の清浄度や,フィルタ装置381の
不純物除去能力に応じてダンパ356,358を調節
し,前記処理システム301の内部に清浄な下降気流を
形成することができる。なお上記の実施の形態におい
て,第2の導入口393へは,処理システム301が設
置されているクリーンルームからの空気を導入するよう
に記述したが,その他に,例えば処理システム301の
内部の空気,特に,レジスト塗布処理装置161へ導入
される空気の一部,または前記クリーンルームに隣接し
ている別のクリーンルームの空気や前記処理システムが
載置されているグレーティングパネルの下側の空気など
を導入するようにしてもよい。
【0085】図8に示した処理システム301において
は,システム内から排出される空気の少なくとも一部は
回収されて,フィルタ装置381,ファンユニット36
1,及び温湿度調整装置371にてそれぞれ所定の処理
が施されたうえで,前記壁ダクト307へ導入され,処
理システム301の内部に下降気流を形成する,いわば
リサイクルシステムが構成されていたが,図10に示す
ように,処理システム301から排出される空気の全て
を,排気口351に接続されている排気管352を経由
して工場排気系またはクリーンルーム内へ排出する,い
わばワンウエイシステムを構成してもよい。フィルタ装
置381には導入管359が接続されており,例えば処
理システム301が設置されているクリーンルーム雰囲
気中の空気がフィルタ装置381へ導入されるようにな
っている。なお,この場合も導入される空気は,処理シ
ステム301が設置されているクリーンルームからのも
のに限定されることはなく,例えば前記クリーンルーム
に隣接している別のクリーンルームや,前記処理システ
ム301が載置されているグレーティングパネルの下側
の雰囲気から導入するようにしてもよい。
【0086】何らかの事故が原因で気液接触による除去
が困難な不純物が処理システム301内部において発生
する場合や,極端に大量の不純物が発生し,フィルタ装
置の不純物除去能力を超えてしまう場合等に,この構成
は有効である。つまり前記フィルタ装置381は処理シ
ステム301内部に発生する不純物の種類,量に左右さ
れることなく導入された空気に対して不純物除去処理を
施すことができるため,フィルタ装置381は長期にわ
たり安定した不純物除去性能を維持することができ,頻
繁なメンテナンスが不要となる。また,これに伴い処理
システム301内部の雰囲気は常に好適な清浄度が保た
れ,ウエハWに対する所定の処理の安定化が図れる。
【0087】さらに他の実施の形態にかかる処理システ
ムについて説明する。図11及び図12に示した処理シ
ステム400は,カセット部410と,プロセス部41
1と,インタフェース部412と,第1のサブアーム機
構421と第2のサブアーム機構424と,主アーム機
構422とを備え,所定の湿温度に空調されたクリーン
ルーム内に設置されている。
【0088】カセット部410はカセット載置台420
を備え,カセット載置台420上には複数個のカセット
Cが載置されるようになっている。カセットCの内部に
は1ロット分のウエハWが収納されている。1ロットは
例えば25枚または13枚である。ウエハWは第1のサ
ブアーム機構421によってカセットCから取り出さ
れ,プロセス部411に搬入されるようになっている。
【0089】図11に示すように,プロセス部411は
5つの処理ユニット群G1〜G5を備えている。各処理
ユニット群G1〜G5の処理ユニットは上下多段に配置
され,主アーム機構422によって1枚ずつウエハWが
搬入搬出されるようになっている。インタフェース部4
12はプロセス部411と露光装置(図示せず)との間
に設けられている。ウエハWは,第2のサブアーム機構
424によって露光装置に搬入搬出されるようになって
いる。カセット載置台420上には4つの突起420a
が設けられ,カセットCは載置台20上で突起420a
によって位置決めされるようになっている。
【0090】プロセス部411には5つの処理ユニット
群G1,G2,G3,G4,G5が設けられている。第
1および第2の処理ユニット群G1,G2は,システス
ム正面側に配置され,第3の処理ユニット群G3はカセ
ット部410に隣接して配置され,第4の処理ユニット
群G4はインタフェース部412に隣接して配置され,
第5の処理ユニット群G5は背面側に配置されている。
【0091】主アーム機構422は,アーム422aを
X軸,Z軸の各方向に移動させる駆動機構とアーム42
2aをZ軸まわりにθ回転させる駆動機構とを備えてい
る。主アーム機構422は第1のサブアーム機構421
からウエハWを受け渡されると,プロセス部411内の
第3の処理ユニット群G3に属するアライメントユニッ
ト(ALIM)およびイクステンションユニット(EX
T)にウエハWを搬送するようになっている。
【0092】図12に示すように,第1の処理ユニット
群G1では,カップCP内でウエハWをスピンチャック
に載せて所定の処理を行つ2台のスピンナ型処理ユニッ
ト,例えばレジスト塗布ユニット430および現像ユニ
ット431が下から順に2段に重ねられている。第2の
処理ユニット群G2でも,2台のスビンナ型処理ユニッ
ト,例えば後述するレジスト塗布ユニット581および
現像ユニット571が下から順に2段に重ねられてい
る。これらレジスト塗布ユニット431,581は,廃
液を排出しやすいように下段に配置するのが好ましい。
【0093】図14に示すように,第3の処理ユニット
群G3には,例えばクーリングユニット(COL),ア
ライメントユニット(ALIM)およびイクステンショ
ンユニット(EXT),プリベーキングユニット(PR
EBAKE),ポストベーキングユニット(POBAK
E)が下から順に積み重ねられている。第4の処理ユニ
ット群G4にも,例えばクーリングユニット(CO
L),イクステンション・クーリングユニット(EXT
COL),イクステンションユニット(EXT),クー
リングユニット(COL),プリベーキングユニット
(PREBAKE),ポストベーキングユニット(PO
BAKE),アドヒージョンユニット(AD)が下から
順に積み重ねられている。
【0094】このように処理温度の低いクーリングユニ
ット(COL),イクステンション・クーリングユニッ
ト(EXTCOL)を下段側に配置し,処理温度の高い
ベーキングユニット(PREBAKE),ポストべーキ
ングユニット(POBAKE),アドヒージョンユニッ
ト(AD)を上段側に配置することにより,処理ユニッ
ト相互間の熱的な相互干渉を少なくするようにしている
【0095】インタフェース部412は,X軸方向のサ
イズはプロセス部411とほぼ同じであるが,Y軸方向
のサイズはプロセス部411より小さい。インタフェー
ス部412の正面部には,可搬性のピックアップカセッ
トCと,定値型のバッファカセットBRが2段に配置さ
れ,他方背面部には周辺露光装置423が配置され,さ
らにまた中央部には第2のサブアーム機構424が設け
られている。この第2のサブアーム機構424は,上記
の第1のサブアーム機構421と同様のX軸方向に移動
自在であり,第4の処理ユニット群G4に属するイクス
テンショユニット(EXT)や,さらには隣接する露光
装置側のウエハ受渡し台(図示せず)にもアクセスでき
るようになっている。
【0096】また,処理システム400においては,主
アーム機構422の背面側に第5の処理ユニット群G5
が配置できるようになっている。この第5の処理ユニッ
ト群G5は案内レール425に沿ってY軸方向へ移動で
きるようになっている。第5の処理ユニット群G5を移
動させることにより,主アーム機構422に対して背後
から保守点検作業するための空間が確保されるようにな
っている。
【0097】図13及び図15に示すように,カセット
部410の上部には3つのフィルタ464a,464
b,464cが,プロセス部411の上部には3つのフ
ィルタ465a,465b,465cが,インタフェー
ス部412の上部には3つのフィルタ466a,466
b,466cがそれぞれ取り付けられている。これらの
フィルタ464a〜c,465a〜c,466a〜cは
上部スペース462を共有している。この上部共有スペ
ース462は垂直ダクト477を介して下方の空調装置
470に連通し,アンモニアを除去した清浄空気が空調
装置470から共有スペース462に供給されるように
なっている。清浄空気は,共有スペース462から各フ
ィルタ464a〜c,465a〜c,466a〜cを通
って下方に向けて吹き出され,カセット部410,プロ
セス部411などの各下部の適当な箇所に多数設けられ
ている通風孔469を通って排気される。こうして清浄
空気のダウンフローがカセット部410,プロセス部4
11,インタフェース部412に形成されるようになっ
ている。
【0098】次に,図15〜図19を参照しながら清浄
空気の通流経路および空調装置470について説明す
る。
【0099】図15に示すように,処理システム400
の主要部は側板400a,400b,天板400c,底
板400dで取り囲まれている。一方側の側板400a
と主に処理液で処理する液処理系ユニットとしての第2
の処理ユニット群G2のチャンバ壁572,582との
間には垂直ダクト477が形成されている。天板400
cとフィルタ464a〜c,465a〜c,466a〜
cとの間には上部空間462が形成されている。この上
部空間462は垂直ダクト477に連通している。な
お,プロセス部411の各フィルタ465a,465
b,465cの直下には濃度センサ588がそれぞれ設
けられ,各フィルタ465a,465b,465cを通
過した空気のアンモニア濃度がそれぞれ検出されるよう
になっている。
【0100】底板400dと多孔板471との間には下
部空間472が形成されている。多孔板471には多数
の通気孔471aが形成され,処理システム400内の
ダウンフローが通気孔471aを通って下部空間472
に流れ込むようになっている。なお,インタフェース部
412は主に加熱し冷却する熱処理系ユニットとしての
第3の処理ユニット群G3のエクステンションユニット
(EXT)の近傍に設けられている。
【0101】底板400dには排気管474に連通する
排気口473が形成されており,排気口473を介して
下部空間472内の空気が処理システム400外部へ排
出されるようになっている。排気管474の排出口は,
工場の集中排気回路に連通させてもよいし,クリーンル
ーム雰囲気に開放させてもよい。
【0102】排気管474からは分岐管475が分岐し
ている。この分岐管475を介して排気管474内を通
流する空気の総量の約2/3が温度湿度調整部540の
ほうに送られるようになっている。この温度湿度調整部
540で空気の温度と湿度が調整され,垂直ダクト47
7及び上部空間462を通ってプロセス部411に再び
供給されるようになっている。このように処理システム
400においては下降流通空気の一部(約1/3の流
量)を外部に排出する一方で,下降通流空気の大部分
(約2/3の流量)を処理システム400の内部で循環
させる。また,浄化部480を介して処理システム40
0外部から処理システム400内部に新たに空気を導入
し,約1/3の流量の不足分を補充するようにしてい
る。このため,処理システム400はセミクローズドシ
ステムということができる。
【0103】レジスト塗布ユニット571は,主チャン
バ572の上部にサブチャンバ573を備えている。こ
のサブチャンバ573は垂直ダクト477に連通し,垂
直ダクト477からサブチャンバ573内に清浄空気が
直接導入されるようになっている。サブチャンバ573
内には小型ファン574および高性能フィルタ,例えば
HEPAフィルタ575が設けられている。清浄空気は
HEPAフィルタ575を介して吐出口576から主チ
ャンバ572内にダウンフローされるようになってい
る。なお,レジスト塗布ユニット571内は排気通路5
77に連通し,排気通路577の排気口587は多孔板
471の直上で閉口している。
【0104】現像ユニット581も同様に,主チャンバ
582の上部にサブチャンバ583を備えている。この
サブチャンバ583は垂直ダクト477に連通し,垂直
ダクト477からサブチャンバ583内に清浄空気が直
接導入されるようになっている。サブチャンバ583内
には小型ファン584およびHEPAフィルタ585が
設けられている。清浄空気はHEPAフィルタ585を
介して吐出口586から主チャンバ582内にダウンフ
ローされるようになっている。なお,現像ユニット58
1内は排気通路577に連通し,排気通路577の排気
口587は多孔板471の直上で閉口している。
【0105】このようにレジスト塗布ユニット571,
現像ユニット581ごとに個々にダウンフローを形成
し,処理雰囲気の条件(風速,風量,内圧,エアの清浄
度)をそれぞれ好ましいものに設定することができる。
このため,所望の処理をより好適かつ安定した条件の下
で実施することが可能である。また,各処理ユニットご
とに独自に処理雰囲気を制御するようにしているので,
処理ユニットの雰囲気制御においてクリーンルームに依
存する度合いが小さくなり,クリーンルームの雰囲気制
御の負荷が軽減される。
【0106】なお垂直ダクト477を,主に処理液で処
理する液処理系ユニットとしての第2の処理ユニット群
G2に隣接させ,これを主に加熱し冷却する熱処理系ユ
ニットとしての第3の処理ユニット群G3から離れたと
ころに位置させているので,循環エアはプロセス部41
1から熱の影響を受けにくい。
【0107】上記の処理システム400においては,浄
化部480により空気からアルカリ成分,有機成分,イ
オン等を除去し,さらに温度湿度調整部540により空
気の温度と湿度を調整し,この調整空気を垂直ダクト4
77,上部空間462,フィルタ464a〜c,465
a〜c,466a〜cを介してプロセス部411に供給
する。このため,ケミルカフィルタを用いることなく,
所望の清浄雰囲気を処理システム400内に形成するこ
とができる。この場合に処理システム400内にミスト
状の純水が混入することはない。
【0108】図16に示すように,処理システム400
の空気循環回路はセミクローズドシステムになってお
り,プロセス部411をダウンフローしたエアのうち約
2/3を回収し,この回収エア(流量40m3/分)に
システム外部から新規に導入したエア流量25m3
分)を補充し,合計流量65m3/分の清浄空気をプロ
セス部411に供給するようにしている。このように処
理システム400ではすべての空気をシステム外部に排
出してしまうのではなく,その流量の約2/3の空気を
プロセス部411に循環させるので,運転コストを大幅
に低減することができる。
【0109】次に,図17及び図18,図19を参照し
ながら空調装置470について詳細に説明する。空調装
置470はユーティリティ部479,浄化部480,送
風部550,温度湿調整部540,制御器570をそれ
ぞれ備えている。ユーティリティ部479は種々の熱交
換器(図示せず),ポンプ(図示せず),冷凍機(図示
せず)を備えている。浄化部480にはエアを噴霧純水
に接触させるための上下二段に第1の気液接触空間49
0と第2の気液接触空間500が形成されている。送風
部550には2つのファン551,552が設けられて
いる。浄化部480の上部空間484は送風部550に
連通している。温度湿度調整部540は加熱ヒータ54
2及び加湿器544を内蔵している。送風部550は混
合箱554を介して温度湿度調整部540に連通してい
る。
【0110】図18,図19に示すように,浄化部48
0はZ軸方向に長く延びるチャンバ481を備えてい
る。このチャンバ481には下部関口(入口)482お
よび上部閉口(出口)485がそれぞれ形成され,入口
482を介してチャンバ481の下部空間483にクリ
ーンルームからエアが導入され,出口485を介してチ
ャンバ481の上部空間484からエアが送り出される
ようになっている。入口482にはフィルタ509が取
り付けられ,新規導入エアからパーティクルが除去され
るようになっている。
【0111】第1段のトレイ486は入口482の上方
に設けられ,ある程度の量の水がこの第1段のトレイ4
86に溜まるようになっている。第1段のトレイ486
には多数の通気孔(図示せず)が形成され,通気孔の直
上に整流部材488を備えている。これらの整流部材4
88により下方から上昇するエアが整流されるようにな
っている。また,第1段のトレイ486にはアンモニア
除去器590に連通するドレンライン530が設けら
れ,アンモニア濃度の高い水がドレンライン530を介
して第1段のトレイ486からアンモニア除去器590
に送られるようになっている。
【0112】第1段のトレイ486の直上には第1のミ
ストセパレータ491が設けられている。第1のミスト
セパレータ491は合成繊維製のタワシ状成形体からな
り,これにより気流中に含まれるミスト状の液成分が捕
捉されるようになっている。この第1のミストセパレー
タ491の上方には多数の第1のスプレイノズル492
が設けられ,第1のミストセパレータ491に向けて純
水が噴霧されるようになっている。これら第1のスプレ
イノズル492から第1のミストセパレータ491まで
の間に第1の気液接触部490が形成されている。この
第1の気液接触部490ではエアに約7.7℃の温度の
噴霧純水を流動接触させることにより,後掲の表1に示
すようにエアのアンモニア濃度が100ppbから10
ppb程度まで低減する。
【0113】第1のスプレイノズル492は第1の循環
回路510を介して第1段のトレイ486の液溜め部に
連通しており,第1段のトレイ486に溜まった純水が
各ノズル492に供給されるようになっている。第1の
循環回路510には上流側から順にバルブ511,ポン
プ512,フィルタ513,マニホールド514,流量
計515が設けられている。この第1の循環回路510
においてマニホールド514と流量計515との間にバ
イパスライン516が設けられている。
【0114】第1のスプレイノズル492の直上には第
2のミストセパレータ494が設けられている。この第
2のミストセパレータ494は上記第1のミストセパレ
ータ491と実質的に同一構成である。さらに,第2の
ミストセパレータ494の直上には補給ノズル506が
設けられ,水供給源564からライン565を介してノ
ズル506に対して,約8℃の温度の純水が供給される
ようになっている。さらに,第2のミストセパレータ4
94の直上には第2段のトレイ496が設けられてい
る。
【0115】第2段のトレイ496はチャンバ481の
高さにおけるほぼ中央に設けられ,ある程度の量の水が
ここに溜まるようになっている。第2段のトレイ496
には多数の通気孔(図示せず)が形成され,通気孔の直
上に整流部材498を備えている。これらの整流部材4
98により下方から上昇するエアが整流されるようにな
っている。また,第2段のトレイ496には補給ライン
561が設けられ,補給ライン561を介して水供給源
560から第2段のトレイ496に純水が補給されるよ
うになっている。また,第2段のトレイ496にはアン
モニア除去器590に連通するドレンライン531が設
けられ,アンモニア濃度の高い水がドレンライン531
を介して第2段のトレイ496からアンモニア除去器5
90に送られるようになっている。さらに,第2段のト
レイ496と第1段のトレイ486との間にはバイパス
ライン534が設けられ,このバイパスライン534を
介して第2段のトレイ496から第1段のトレイ486
にオーバーフロー水が供給されるようになっている。
【0116】第2段のトレイ496の直上には第3のミ
ストセパレータ501が設けられている。この第3のミ
ストセパレータ501は上記第1のミストセパレータ4
91と実質的に同じものである。この第3のミストセパ
レータ501の上方には多数の第2のスプレイノズル5
02が設けられ,第3のミストセパレータ501に向け
て純水が噴霧されるようになっている。これら第2のス
プレイノズル502から第3のミストセパレータ501
までの間に第2の気液接触部500が形成されている。
この第2の気液接触部500ではエアに約7.7℃の温
度の噴霧純水を流動接触させることにより,表1に示す
ようにエアのアンモニア濃度が10ppbから1ppb
未満にまで低減する。
【0117】第2のスプレイノズル502は第2の循環
回路520を介して第2段のトレイ496の液溜め部に
連通しており,第2段のトレイ496に溜まった純水が
各ノズル502に供給されるようになっている,第2の
循環回路520には上流側から順にバルブ521,ポン
プ522,フィルタ523,マニホールド524,流量
計525が設けられている。この第2の循環回路520
においてマニホールド524と流量計525との間にバ
イパスライン526が設けられている。
【0118】第2のスプレイノズル502の直上には第
4のミストセパレータ504が設けられている。この第
4のミストセパレータ504は上記第1のミストセパレ
ータ491と実質的に同じものである。さらに,第4の
ミストセパレータ504の直上には補給ノズル508が
設けられ,水供給源566からライン567を介してノ
ズル508に約8℃の温度の純水が供給されるようにな
っている。
【0119】チャンバ481の底部にはドレンパン48
9が形成され,これにドレン水DWが溜るようになって
いる。このドレンパン489には回収ライン591を介
してアンモニア除去器590が連通している。このアン
モニア除去器590は,例えば中和剤を用いてドレン水
DWからアンモニア成分を除去する化学方式の除去器で
あってもよいし,また,逆浸透膜を用いてドレン水DW
からアンモニア成分を除去する物理方式の除去器であっ
てもよい。このようなアンモニア除去器590によりド
レン水DWからアンモニア成分が除去され,アンモニア
濃度が1〜10ppb程度の水に再生される。
【0120】アンモニア除去器590の供給ライン59
3は第1の循環回路510に連通し,低アンモニア濃度
の再生水が第1の循環回路510を介して第1のスプレ
イノズル492に供給されるようになっている。このよ
うにアンモニア除去器590を用いてドレン水DWを何
度も再生させて使用することができるので,浄化部48
0における純水の消費量を抑えることができる。
【0121】一方,アンモニア除去器590のドレンラ
イン595はシステム外部に開放され,高アンモニア濃
度の水が排出されるようになっている。また,濃度セン
サ589がドレンパン489のドレン水DWのなかに浸
潰され,ドレン水DWのアンモニア濃度が検出されるよ
うになっている。この濃度センサ489は制御器570
の入カ側に接続されており,センサ589からの濃度検
出信号に基づいて制御器570はバルブ596を開けて
高アンモニア濃度の水を外部に排出するようになってい
る。
【0122】送風部550は第1及び第2のファン55
1,552と混合箱554を備えている。第1のファン
551の吸込口は浄化部480の出口485に連通し,
その吹出口555は混合箱554に連通している。第2
のファン552の吸込口は分岐管475に連通し,その
吹出口541は混合箱554に連通している。混合箱5
54は循環エアと新規エアとを十分に混合させるための
混合回路を内蔵している。なお,本実施形態の装置で
は,循環エアと新規エアとを混合させるために2つのフ
ァン551,552を用いているが,この代わりに2つ
の吸込口をもつ1つのファンを用いてもよい。
【0123】温度湿度調整部540のチャンバ540a
は混合箱554の出口に連通し,上記の混合エアがチャ
ンバ540a内に導入されるようになっている。チャン
バ540a内には加熱ヒータ542と加湿器544が設
けられている。加熱ヒータ542は電源543に接続さ
れ,エア吹出口541の近傍に設けられている。このヒ
ータ542によりチャンバ540a内のエアは約23℃
の温度に加熱されるようになっている。
【0124】加湿器544は,ヒータ545,電源54
6,および蒸発皿547を備えている。ヒータ545は
電源546に接続され,蒸発皿547を加熱するように
なっている。蒸発皿547の上にはライン569を介し
て水供給源568から純水が供給されるようになってい
る。ヒータ545で蒸発皿547を加熱すると,蒸発皿
547の上の純水が蒸発して水蒸気548が発生するよ
うになっている。この水蒸気548はチャンバ540a
内のエアに添加され,湿度が約40%のエアが出口54
9を介してチャンバ540aから出ていくようになって
いる。図16に示すように,温度湿度調整部540の出
口549はライン476を介して垂直ダクト477に連
通している。
【0125】なお,制御器570は,濃度センサ58
8,589及び流量計515,525から受信した信号
に基づきバルブ511,517,521,527,53
2,533,592,594,596,ポンプ512,
522,電源543,546,ファン551,552,
水供給源560,562,564,566,568の各
動作をそれぞれ制御するようになっている。
【0126】なお,上記実施形態の浄化部480は第1
の気液接触部490,第2の気液接触部500を備えて
いるが,本発明はこれのみに限られず,気液接触部を三
つ以上にすることもできる。気液接触部の数が多くなる
ほどアンモニア除去率は増大するが,圧力損失も増大す
るので,気液接触部の数は二つ又は三つとすることが好
ましい。
【0127】表1に空調装置470の各所でエアの温
度,湿度,流量,アンモニア濃度をそれぞれ測定した結
果を示す。表中にて位置番号0は浄化部480より上流
側のライン475の箇所にあたる。位置番号1は浄化部
480の入口482の箇所にあたる。位置番号2は第1
段のトレイ486の整流部材488の箇所にあたる,位
置番号3は第1の気液接触部490の箇所にあたる。位
置番号4は第2のミストセパレータ494の箇所にあた
る。位置番号5は第2段のトレイ496の整流部材49
8の箇所にあたる。位置番号6は第2の気液接触部50
0の箇所にあたる。位置番号7は第4のミストセパレー
タ504の箇所にあたる。位置番号8は送風部550の
第1のファン551の吸込口の箇所にあたる。位置番号
9は混合箱554の箇所にあたる。位置番号10は温度
湿度調整部540の加熱ヒータ542の箇所にあたる。
位置番号11は温度湿度調整部540の加湿器544の
箇所にあたる。位置番号12は垂直ダクト477の箇所
にあたる。
【0128】
【表1】
【0129】表1に示すように,位置番号0,1でのエ
アは温度26℃,相対湿度35%,流量25m3/分,
アンモニア濃度100ppbであり,位置番号2〜4で
のエアは温度16℃,相対湿度100%,流量25m3
/分,アンモニア濃度10ppbであり,位置番号5〜
7でのエアは温度7.7℃,相対湿度100%,流量2
5m3/分,アンモニア濃度1ppb未満であり,位置
番号9でのエアは温度19.5℃,相対湿度48%,流
量70m3/分,アンモニア濃度1ppb未満であり,
位置番号10でのエアは温度23℃,相対湿度48%,
流量70m3/分,アンモニア濃度1ppb未満であ
り,位置番号11,12でのエアは温度23℃,相対湿
度40%,流量70m3/分,アンモニア濃度1ppb
未満である。
【0130】表2に空調装置470の各所における圧力
損失をそれぞれ測定した結果を示す。この表2中の位置
番号1〜9は表1のそれにそれぞれ対応している。位置
番号1では圧力損失△P1が3.0mmH20を示し,
位置番号2及び5では圧力損失△P2が1.4mmH2
0をそれぞれ示し,位置番号3及び6(下流側)では圧
力損失△P3が6.0mmH20をそれぞれ示し,位置
番号3及び6(上流側)では圧力損失△P4が2.4m
mH20をそれぞれ示し,位置番号4及び7では圧力損
失△P5が1.2mmH20をそれぞれ示し,位置番号
8では圧力損失△P6が7.5mmH20を示し,位置
番号9では圧力損失△P7が39.0mmH20を示し
た。このように位置番号9では圧力損失が最大になるた
め,送風部550のファン551,552には強力なも
のを用いることが望ましい。
【0131】
【表2】
【0132】なお前記した各実施の形態に係る処理シス
テムは,ウエハWに対してレジスト塗布・現像処理を行
うシステムとして構成されていたが,本発明はこれに限
らず,ウエハに対して所定の熱雰囲気の下で成膜処理を
行う装置,例えば酸化膜形成のために用いる成膜装置な
どに対しても適用可能である。また被処理基板もウエハ
に限らず,例えばLCD用ガラス基板であってもよい。
【0133】さらに前記各実施の形態に係る処理システ
ムで用いたフィルタ装置81,204,381,浄化部
480は,処理した空気の一部をシステム内に循環させ
るようにしていたが,例えばCMP(Chemical Mechani
cal Polisher)のような,処理の際にパーティクル,そ
の他のアルカリ成分を排出する装置に対しては,例えば
このCMPからの排気全部を,フィルタ装置81,20
4,381,浄化部480で処理した後に,クリーンル
ームの循環系やクリーンルーム内に戻すようにしてもよ
い。この場合,もちろん前記した温湿度調製装置を併用
してもよい。このようにフィルタ装置81,204,3
81,浄化部480をこの種の処理装置の排気処理自体
に用いることで,クリーンルームの能力をいわば間接的
に補強することができ,従来問題となっていた処理装置
の増加に伴うクリーンルームの能力不足を解消して,ク
リーンルームの汚染を防止することができる。
【0134】
【発明の効果】請求項1〜1の処理システムによれ
ば,処理システム内に発生したパーティクルや有機成
分,イオン,アルカリ成分などを,ケミカルフィルタを
用いることなく,高い効率の下で除去することができ
る。しかも装置内にフィルタ装置からのミストが散乱す
ることはない。また従来のケミカルフィルタを用いた場
合よりも,メンテナンスのサイクルを長くすることがで
き,結果的に装置の稼働率を高くすることができる。
【0135】特に請求項2〜18の処理システムによれ
ば,より高い効率で除去することができる。そして請求
項4の処理システムによれば,さらに不純物除去液の無
駄がなく効率のよい運用が可能である。また請求項5〜
の処理システムでは,搬送機構を有する処理システ
ムに対しても,効率のよい,パーティクル,有機成分,
イオン,アルカリ成分などの除去が可能である。
【0136】さらに請求項の処理システムによれば,
システム内の下降気流の温湿度調整が容易になる。そし
て請求項の処理システムによれば,液処理装置又は熱
処理装置の外部に形成される下降気流の乱れの影響を受
けることなく,被処理基板に対して最適の液処理及び熱
処理を施すことができる。また,請求項の処理システ
ムによれば液処理装置や熱処理装置ごとにフィルタ装置
を選択することができるため,コストの削減が図れると
共に,処理内容に応じた雰囲気を創出することが可能で
ある。
【0137】請求項8〜17の処理システムによれば,
前記処理システムに対して,十分な流量の空気を供給で
きる。特に請求項16,17の処理システムによれば,
前記処理システム内において,十分な流量で,しかも極
めて清浄な下降気流を形成することができる。
【0138】そして請求項1の処理システムによれ
ば,処理システム内で発生する不純物の種類や量に左右
されることなく,前記処理システム内において,清浄な
下降気流を形成することができる。またフィルタ装置の
メンテナンスサイクルを長くすることができ,結果的に
処理システムの高スループット化が図れる。
【0139】また請求項19〜36の処理システムによ
れば,特にアンモニア成分などの除去に有効である。と
りわけ,請求項2に記載のように,浄化部を上下多段
に並ぶ複数の気液接触部を有するように配置すれば,除
去効率が良好でしかも装置構成が容易である。さらに請
求項23,24によれば,除去効率の向上とパーティク
ル等の捕集効果が高まる。請求項2のようにセラミッ
クボールを採用した場合には,メンテナンス等の点でも
有利であり,二次汚染を生じさせない。請求項27によ
れば,浄化部の負荷が軽減される。請求項27〜29
よれば,常に好適な状態でシステムを稼働させることが
できる。請求項3の場合には,ランニングコストを抑
えることが可能である。請求項3によれば,ミストト
ラップ機構を清浄な状態で使用することができる。請求
35,36によればイオン除去の効率が向上し,また
装置も小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる処理システムの斜
視図である。
【図2】図1の処理システムの内部の様子を示す平面の
説明図である。
【図3】図1の処理システムの内部の様子を示す縦断面
の説明図である。
【図4】図1の処理システムに用いたフィルタ装置の縦
断面の説明図である。
【図5】図1の処理システムに用いた温湿度調整装置の
縦断面の説明図である。
【図6】図1の処理システムに用いることができる他の
温湿度調整装置の縦断面の説明図である。
【図7】他の実施形態にかかる処理システムの縦断面の
説明図である。
【図8】図7の処理システムとは異なった他の実施形態
にかかる処理システムの縦断面の説明図である。
【図9】図8の処理システムに用いることができる他の
ファンユニットの縦断面の説明図である。
【図10】図8の処理システムに用いることができる他
の空気の給排気系の説明図である。
【図11】図8の処理システムとは異なった他の実施形
態にかかる処理システムの平面の説明図である。
【図12】図11の処理システムの概要を示す正面の説
明図である。
【図13】図11の処理システム内における清浄空気の
流れを模式的に示す内部透視図である。
【図14】図11の処理システムの概要を示す背面の説
明図である。
【図15】図11の処理システム内における清浄空気の
循環経路を示すブロック断面図である。
【図16】図11の処理システムに用いられた空調装置
における清浄空気のマスフローバランスを示す模式図で
ある。
【図17】図15の空調装置内における各ユニットのレ
イアウトの概要を示すブロック図である。
【図18】図11の処理システムに用いられた空調装置
を示すブロック図である。
【図19】図11の処理システムに用いられた空調装置
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 処理システム 10 ロード/アンロード部 20 プロセス部 21 搬送機構 30 インタフェース部 41 アドヒージョン処理装置 42 レジスト塗布処理装置 43 現像処理装置 45,46,47,48 熱処理装置 61 FFU 81 フィルタ装置 82 ケーシング 83 導入部 84 噴霧装置 86 ポンプ 87 ドレンパン 89 フィルタ 91 エリミネータ 101 温湿度調整装置 103 チャンバ 104 冷却機構 105 加熱機構 106 加湿機構 107 送風機 118 固形物 151 処理システム 301 処理システム 314,324 高性能フィルタ 361 ファンユニット 371 温湿度調整装置 381 フィルタ装置 391 ファンユニット 400 処理システム 470 空調装置 480 浄化部 481 チャンバ 490 第1の気液接触空間 491 第1のミストセパレータ 494 第2のミストセパレータ 492 第1のスプレイノズル 500 第2の気液接触空間 501 第3のミストセパレータ 502 第2のスプレイノズル 504 第4のミストセパレータ 506,508 ノズル 540 温度湿度調整部 550 送風部 590 アンモニア除去器 M 気液接触空間 W ウエハ
フロントページの続き (72)発明者 片野 貴之 山梨県韮崎市穂坂町三ツ沢650 東京エ レクトロン株式会社 プロセステクノロ ジーセンター内 (56)参考文献 特開 平5−44959(JP,A) 特開 平9−145112(JP,A) 特開 平9−148294(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/02 B01D 46/00 H01L 21/027 F24F 7/06 F24F 3/16

Claims (36)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板に対して液処理を行う液処理
    装置又は熱処理を行う熱処理装置の少なくともいずれか
    一方の処理装置を備え,さらに清浄な下降気流をシステ
    ム内に形成する手段をシステムの上部に備えた処理シス
    テムであって,フィルタ装置と温湿度調整装置とを備
    え,前記フィルタ装置は,ケーシング内に形成された気
    液接触空間内に前記下降気流の下流側空気を導入する導
    入部と,前記気液接触空間内に不純物除去液を噴霧する
    噴霧装置と,前記気液接触空間の下流側に位置して気流
    中のミストをトラップするミストトラップ機構とを備
    え,前記温湿度調整装置は,前記フィルタ装置を通過し
    た処理済み空気の温湿度調整を行うように構成され,さ
    らに前記温湿度調整装置によってその温湿度が調整され
    た空気が,前記清浄な下降気流を形成する手段の上流側
    に導かれるように構成され,さらに被処理基板を液処理
    装置や熱処理装置に対して搬入出するための搬送機構を
    備え,前記液処理装置や熱処理装置及び/又は搬送機構
    の下方で下降気流の下流側空気を回収し,この回収した
    空気の全部又は一部を前記フィルタ装置の導入部に導入
    するようにしたことを特徴とする,処理システム。
  2. 【請求項2】 ケーシング内における気液接触空間と導
    入部との間には,その表面に不純物除去液を付着させる
    と共に,前記導入部からの処理空気を濾過させるための
    濾過部材が配置されていることを特徴とする,請求項1
    に記載の処理システム。
  3. 【請求項3】 濾過部材は,複数の固形物からなること
    を特徴とする,請求項2に記載の処理システム。
  4. 【請求項4】 気液接触空間の下方にはドレンパンが設
    置され,このドレンパンで回収された液体を清浄化し
    て,再び噴霧装置へと供給するようにしたことを特徴と
    する,請求項1,2,又は3のいずれかに記載の処理シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 清浄な下降気流を形成する際に使用する
    送風装置は,温湿度調整装置の上流側に設けられたこと
    を特徴とする,請求項1,2,3又は4のい ずれかに記
    載の処理システム。
  6. 【請求項6】 温湿度調整装置によってその温湿度が調
    整された空気を,清浄な下降気流を形成する手段の上流
    側とは別に,液処理装置内又は熱処理装置内の少なくと
    もいずれかに導入する手段と,前記導入した空気を,前
    記下降気流とは独立して前記液処理装置内又は熱処理装
    置内で下降気流に形成する手段とを備えたことを特徴と
    する,請求項1,2,3,4又は5のいずれかに記載の
    処理システム。
  7. 【請求項7】 温湿度調整装置によってその温湿度が調
    整された空気を液処理装置内又は熱処理装置内に導入す
    る際に,当該空気を清浄化するフィルタ部材を備えたこ
    とを特徴とする,請求項6に記載の処理システム。
  8. 【請求項8】 フィルタ装置を通過した処理済みの空気
    は,システムが設置されている雰囲気中の空気と,温湿
    度調整装置の上流側で混合されるように構成されたこと
    を特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6又は7の
    いずれかに記載の処理システム。
  9. 【請求項9】 フィルタ装置を通過した処理済みの空気
    は,システムが設置されている雰囲気中の空気と,温湿
    度調整装置の流側で混合されるように構成されたこと
    を特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6又は7の
    いずれかに記載の処理システム。
  10. 【請求項10】 フィルタ装置を通過した処理済みの空
    気は,システム内から回収された空気と,温湿度調整装
    置の上流側で混合されるように構成されたことを特徴と
    する,請求項1,2,3,4,5,6又は7のいずれか
    に記載の処理システム。
  11. 【請求項11】 フィルタ装置を通過した処理済みの空
    気は,システム内から回収された空気と,温湿度調整装
    置の流側で混合されるように構成されたことを特徴と
    する,請求項1,2,3,4,5,6又は7のいずれか
    に記載の処理システム。
  12. 【請求項12】 フィルタ装置を通過した処理済みの空
    気は,システムが設置されている雰囲気外の空気と,温
    湿度調整装置の上流側で混合されるように構成されたこ
    とを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6又は7
    のいずれかに 記載の処理システム。
  13. 【請求項13】 フィルタ装置を通過した処理済みの空
    気は,システムが設置されている雰囲気外の空気と,温
    湿度調整装置の流側で混合されるように構成されたこ
    とを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6又は7
    のいずれかに記載の処理システム。
  14. 【請求項14】 フィルタ装置を通過した処理済みの空
    気は,システム内に備えられたレジスト塗布処理装置へ
    供給される空気の一部と,温湿度調整装置の上流側で
    合されるように構成されたことを特徴とする,請求項
    1,2,3,4,5,6又は7のいずれかに記載の処理
    システム。
  15. 【請求項15】 フィルタ装置を通過した処理済みの空
    気は,システム内に備えられたレジスト塗布処理装置へ
    供給される空気の一部と,温湿度調整装置の流側で混
    合されるように構成されたことを特徴とする,請求項
    1,2,3,4,5,6又は7のいずれかに記載の処理
    システム。
  16. 【請求項16】 フィルタ装置の導入部には,システム
    が設置されている雰囲気内の空気をも導入するように構
    成されたことを特徴とする,請求項1,2,3,4,
    5,6又は7のいずれかに記載の処理システム。
  17. 【請求項17】 フィルタ装置の導入部には,システム
    が設置されている雰囲気の空気をも導入するように構
    成されたことを特徴とする,請求項1,2,3,4,
    5,6又は7のいずれかに記載の処理システム。
  18. 【請求項18】 システム内の下降気流の下流側空気に
    代えて,前記システムが設置されている雰囲気内又は外
    の空気を導入部に導入する導入系統を備えたことを特徴
    とする,請求項1,2,3,又は4のいずれかに記載の
    処理システム。
  19. 【請求項19】 空調された雰囲気下で被処理基板を処
    理する処理システムであって,被処理基板を処理液で処
    理する液処理系ユニットおよび被処理基板を加熱し冷却
    する熱処理系ユニットのうち少なくとも一方を備えるプ
    ロセス部と,このプロセス部に空気を供給するためにプ
    ロセス部よりも上方に形成された上部空間と, この上部
    空間に供給されるべき空気から少なくともアルカリ成分
    を除去して空気を浄化する浄化部と,この浄化部および
    前記上部空間のそれぞれに連通し,前記浄化部を通過し
    た空気の温度および湿度をともに調整する温度湿度調整
    部と,この温度湿度調整部から前記上部空間に空気を送
    り,前記上部空間からプロセス部内に空気を下降させ,
    かつ,プロセス部内を下降して流れた空気のうち少なく
    とも一部を前記温度湿度調整部に送る送風手段とを備
    え,上記浄化部は,システム外部に連通するチャンバ
    と,このチャンバ内にシステム外部から新たに空気を導
    入する空気補充手段と,このチャンバ内に不純物除去液
    を噴霧するノズルと,この噴霧された不純物除去液を導
    入空気に接触させるために前記チャンバ内に形成された
    気液接触部と,この気液接触部よりも下流側に配置さ
    れ,気液接触部を通過した気流中のミスト状の不純物除
    去液を捕捉するミストトラップ機構とを具備することを
    特徴とする,処理システム。
  20. 【請求項20】 空気は気液接触部の下方から送風手段
    によりチャンバ内に導入され,不純物除去液は気液接触
    部の上方からノズルによりチャンバ内に噴霧され,これ
    により気液接触部でミスト状の不純物除去液が空気に対
    向流動接触して,空気からアルカリ成分が除去されるよ
    うに構成されたことを特徴とする,請求項19に記載の
    処理システム。
  21. 【請求項21】 空気は気液接触部の下方から送風手段
    によりチャンバ内に導入され,不純物除去液は気液接触
    部の側方からノズルによりチャンバ内に噴霧され,これ
    により気液接触部でミスト状の不純物除去液が空気に
    差流動接触して,空気からアルカリ成分が除去されるよ
    うに構成されたことを特徴とする,請求項19に記載の
    処理システム。
  22. 【請求項22】 浄化部は,上下多段に並ぶ複数の気液
    接触部を有することを特徴とする,請求項19,20又
    は21のいずれかに記載の処理システム。
  23. 【請求項23】 気液接触部は,ノズルと向き合って設
    けられ,ノズルから 噴霧された不純物除去液を溜め,か
    つ,チャンバ内に導入された空気の流れを整流する有孔
    トレイを有することを特徴とする,請求項19,20,
    21又は22のいずれかに記載の処理システム。
  24. 【請求項24】 気液接触部は,その表面に不純物除去
    液を付着させ,かつ,その相互間に空気が通流しうる間
    隙を形成する多数の固形物を有することを特徴とする,
    請求項19,20,21,22又は23のいずれかに記
    載の処理システム。
  25. 【請求項25】 前記固形物はセラミックボールである
    ことを特徴とする,請求項24に記載の処理システム。
  26. 【請求項26】 送風手段は,システム外部から空気を
    補充する第1のファンと,プロセス部内を流れた空気の
    うち60〜70体積%の流量をプロセス部に循環させる
    第2のファンと,この循環空気に前記補充空気を混合さ
    せる混合箱とを有することを特徴とする,請求項19,
    20,21,22,23,24又は25のいずれかに記
    載の処理システム。
  27. 【請求項27】 上部空間からプロセス部に供給される
    空気のアルカリ成分濃度を検出する濃度センサと,この
    濃度センサからの検出信号に基づき,上部空間からプロ
    セス部に供給される空気のアルカリ成分濃度が低減され
    るように,上記送風手段および上記空気補充手段のそれ
    ぞれの動作を制御する制御部とを具備することを特徴と
    する,請求項19,20,21,22,23,24,2
    5又は26のいずれかに記載の処理システム。
  28. 【請求項28】 浄化部のチャンバの底部に溜まった液
    からアルカリ成分を除去するアルカリ成分除去器を有す
    ることを特徴とする,請求項19,20,21,22,
    23,24,25,26又は27のいずれかに記載の
    理システム。
  29. 【請求項29】 浄化部のチャンバの底部に溜まった液
    のアルカリ成分濃度を検出する濃度センサと,ノズルに
    不純物除去液を供給する液供給源と,前記濃度センサか
    らの検出信号に基づき,前記液供給源および上記アルカ
    リ成分除去器のそれぞれの動作を制御する制御部とを具
    備することを特徴とする,請求項28に記載の処理シス
    テム。
  30. 【請求項30】 温度湿度調整部は,空気入口および空
    気出口をもつコンテ ナと,空気入口側に設けられてコン
    テナ内の空気を加熱するヒータと,空気出口側に設けら
    れてコンテナ内の空気に加湿する加湿器とを具備するこ
    とを特徴とする,請求項19,20,21,22,2
    3,24,25,26,27,28又は29のいずれか
    に記載の処理システム。
  31. 【請求項31】 温度湿度調整部は,上記ヒータよりも
    空気入口に近いところに設けられ,コンテナ内の空気を
    急速冷却する冷却機構を有することを特徴とする,請求
    項30に記載の処理システム。
  32. 【請求項32】 送風手段は,浄化部と温度湿度調整部
    との間に設けられていることを特徴とする,請求項1
    9,20,21,22,23,24,25,26,2
    7,28,29,30又は31のいずれかに記載の処理
    システム。
  33. 【請求項33】 気液接触部より下方に設けられたドレ
    ンパンと,このドレンパンに溜まった液からアルカリ成
    分を除去して液を清浄化するアルカリ成分除去器と,こ
    の清浄化された液をノズルに戻す循環回路とを具備する
    ことを特徴とする,請求項19,20,21,22,2
    3,24,25,26,27,28,29,30,31
    又は32のいずれかに記載の処理システム。
  34. 【請求項34】 ミストトラップ機構に新鮮な不純物除
    去液をかけて,先に捕捉された不純物除去液をミストト
    ラップ機構から洗い流す洗浄手段を有することを特徴と
    する,請求項19,20,21,22,23,24,2
    5,26,27,28,29,30,31,32又は3
    3のいずれかに記載の処理システム。
  35. 【請求項35】 上記不純物除去液は,温度が8℃以下
    の純水であることを特徴とする,請求項19,20,2
    1,22,23,24,25,26,27,28,2
    9,30,31,32,33又は34のいずれかに記載
    処理システム。
  36. 【請求項36】 上記不純物除去液は,アルカリ成分濃
    度が1ppb未満の純水であることを特徴とする,請求
    項19,20,21,22,23,24,25,26,
    27,28,29,30,31,32,33,34又は
    35のいずれかに記載の処理システム。
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