JP3415155B2 - 自動車用ステアリングコラムの分離可能な連結装置の安全装置 - Google Patents

自動車用ステアリングコラムの分離可能な連結装置の安全装置

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    • B62D1/18—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/19—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable incorporating energy-absorbing arrangements, e.g. by being yieldable or collapsible
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    • F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はトランスミッションコラム、特に衝撃時に分
離可能な自動車のステアリングコラムに関するものであ
る。
ステアリングコラムに支持されたハンドルは、自動車
が正面衝撃した時に車内でドライバーの方へ移動する傾
向がある。ドライバーを危険に曝すハンドルのこうした
移動を防止するための１つの解決法は、ステアリングコ
ラムが衝撃で分離するようにすることである。そのた
め、ステアリングコラムを２つのシャフト部分に分け、
各シャフト部分に支持された各フランジを２つのピンで
互いに接続する。このピンは一方のフランジと一体で、
他方のフランジに形成された孔の中を軸方向を摺動する
ようになっている。この構造は本出願人のフランス国特
許出願第85/07,792号に記載されている。
しかし、この型の分離可能な連結は、ある操作条件で
は、実際に衝撃がなくても分離するという問題がある。
本発明の目的は、分離可能な連結装置が作動する所定
の閾値で正面衝撃した場合以外には、自動車の全ての使
用条件で結合を維持することができる分離可能な連結装
置の安全装置を提供することにある。
本発明の提供する自動車用ステアリングコラムの分離
可能な連結装置の安全装置は、同軸な２本のシャフト部
分を有し、これらシャフト部分の各端部は幾何学的共通
軸線に対してズレ且つフランジを有し、２つのフランジ
は分離可能な結合ピンによって互いに連結されている。
この安全装置はウェブを介して互いに接続された２つの
面を有するフォーク状部材によって形成されたクリップ
を有し、上記２つの面は対応するフランジの片方の側面
に当接し、 一方の面には結合ピンの１方の部分の端部の１つに取
付けられる取付け手段を有し、 他方の面には結合ピンの他方の部分の端部の１つにク
リップ止めされる手段を有し、 ２つの面の１つには、それに接続されていない結合ピ
ンの対応する端部を受ける開口部が形成されていて、低
速度で分離が起きた時にはクリップが２つのフランジの
軸方向の相対分離を阻止し、高速度で分離が起きた時に
は分離を許すようになっている。
特に、本発明の安全装置は下記の特徴を有している： フランジに固定された結合ピンがブッシュを介して他
方のフランジに形成された孔と係合し、 クリップの一方の面が結合ピンの１つの部分のブッシ
ュ上にクリップ止めされる手段を有し、 クリップの他方の面が結合ピンの他方の部分のブッシ
ュ上にクリップ止めされる手段を有し、 １つの面には、ブッシュが接続されていない結合ピン
の対応する端部を受けるために開口が形成されている。
本発明の分離可能な連結装置では、 各フランジが、対応するシャフト部分の端部と係合す
る孔を有し、 各フランジは横方向へ延びた２つの突起を有し、２つ
の突起の間に区画される中空部には他方のフランジが固
定されている端部が通過し、 各結合ピンは各フランジの突起に固定されているのが
好ましい。
本発明の安全装置は、装置の信頼性を向上させるため
に、２つのフランジ間且つ各フランジと他方のフランジ
を支持する端部との間に破断性（fusible）プレートが
配置されている。この破断性プレートの両端部は対応す
るフランジの片側に固定されていて、２つのフランジが
軸方向に相対分離移動した際に、分離が低速度且つクリ
ップより低い値で生じたときには分離を阻止し、分離が
高速度で起きた時には分離を許すようになっている。
本発明の重要な実施例では、 クリップがウェブを介して互いに接続された２つの面
を有するフォーク状部材によって形成され、 １つの面は結合ピンを取り囲むブッシュを受ける２つ
の孔によって形成された取付け手段を有し、 他方の面は他方の結合ピンのブッシュを受ける狭い部
分を有する２つの開口によって形成されたクリップ手段
を有し、 １つの面はブッシュが接続されていない結合ピンの対
応する端部を受ける２つの孔を有している。
分離可能な連結装置の構造を最適条件にするために、
破断性プレートは頸部と２つの端部とを備えた中央部分
を有し、この中央部分の幅はフランジの中空部の幅で決
まり、１方の端部は踵状になっていて対応するフランジ
の面に当接し、他方の端部の幅は中央部分の幅にほぼ等
しく、他方の端部は組立操作の最後に他方のフランジの
面に向かって折り返される２つの翼部を有している。
本発明の安全装置は、正面衝突時に自動車のステアリ
ングコラムを分離してハンドルがドライバーの方へ上昇
するのを防止するステアリングコラムの分離可能な連結
装置に取付けることができる。本発明は互いに別々に作
用するクリップと破断プレートとを有する安全装置を加
えることができる。本発明の特に好ましい装置の特徴
は、分離可能な連結装置が分離する力を変更せずに、分
離可能な連結装置に加わる衝撃閾値とは明らかに異なる
力のみを用いる点にある。クリップは、２つのフランジ
の軸方向移動（migration）が低速度で起きた時にはク
リップの１方の面に形成された孔によって軸方向移動を
阻止する。この時にはクリップが結合ピンの対応する端
部と干渉する。反対に分離が高速度すなわち動的に生じ
た時（分離可能な連結装置の初期設計衝撃を受けた場
合）には、結合ピンの端部はクリップの対応する面に形
成された孔と係合する時間がないので、クリップは２つ
のフランジの軸方向相対分離を阻止しない。
本発明の上記以外の利点は、添付図面を参照した下記
実施例の説明から明らかになろう。しかし、本発明は下
記実施例に限定されるものではない。
第１図は本発明の分離可能な連結装置の安全装置の縦
方向側面図面。
第２図は第１図の線II−IIによる横断面図。
第３図は分離可能な連結装置のみを図示した第２図に
類似した横断面図。
第４図は第２図の線IV−IVによる横断面図。
第５図は本発明の安全装置のクリップの斜視図。
第６図は第５図に示したクリップの別の位置での斜視
図。
第７図は第５図に示したクリップの端部の図。
第８図は本発明の安全装置の破断性プレートの平面
図。
第９図は第８図に示した破断性プレートの側面図。
第１図は２つのシャフト部分１、２からなるステアリ
ングコラムの中間部分を示している。各シャフト部分
１、２はステアリングコラムの残りの部分に接続された
対応するカルダン継手３、４（図示せず）に固定されて
いる。
各シャフト部分１、２のカルダン継手３、４とは反対
側の端部５、６はステアリングコラムの上記各シャフト
部分１、２の主軸線に対して所定の角度で曲げられてい
る。
各端部５、６は各フランジ７、８を有し、これらのフ
ランジ７、８は互いに重なっている。各フランジ７、８
は孔９、10を有し、各端部５、６はこの孔９、10を介し
て対応するフランジ７、８に固定されている。
これらの孔９、10にはクリップが当接している。この
クリップは対応する端部５、６の形状に対応した形状を
有している。端部５、６が溝付き表面11を有し、フラン
ジ７、８をシャフトの端部５、６にキー止め（matage）
（第３図の参照番号12）するのが好ましい。
各フランジ７、８は２つの横に延びた突起13を有し、
各端部６、５は２つの突起13の間に区画された中空部14
を通過している。
フランジ７、８の各突起13には結合ピン15、16が固定
されている。一体化は結合ピン15、16を嵌め込むことに
で行うことができる。これらの結合ピン15、16は他方の
フランジに形成された対応する孔17、18の中を軸方向に
摺動自在な状態で嵌合している。
本発明では、結合ピン15、16がブッシュ19、20を介し
て対応する孔17、18に取付けられている。これらのブッ
シュ19、20は摩擦材料、例えば硬質プラスチック材料で
作られており、各々肩付き端部19a、20aを有している。
各肩付き端部19a、20aは組立位置でのフランジ７と８と
間の距離を想定するスペーサーを形成している。
図示した実施例ではフランジ７、８は同じ形状であ
り、上記コラム部分の主軸線に対して対称な形状で取付
けられている。急な破断を防止するために、４つの結合
ピン15、16は直径を小さくして、変形し易くするのが好
ましい。
上記装置はシャフト部分１、２の剛性を維持し、操縦
トルクを伝達することができる。所定閾値の力が加わる
と、フランジ７、８は相対移動を開始する。この移動は
コントロールされた力で行われる。結合ピン15、16が通
常嵌め込まれているフランジの孔17、18から完全に外れ
ると、２本のシャフト部分１、２は互いに自由になる。
本発明の分離可能な連結装置の安全装置はクリップ30
と破断プレート50とを有している。
クリップ30は２つの面31、32を有する二股部材（以
下、フォーク状部という）材によって形成されている。
２つの面はウェブ33を介して互いに接続されている。第
１図から分かるように、このフォーク状部材は２つの面
31、32の各々が対応するフランジ７、８の片側と当接す
るような形状になっている。
一般に、本発明のクリップ30は、 １） ２つの面の一方、例えば面31は結合ピン15、16の
一部分の１つの端部に取付ける手段を有し、 ２） 他方の面32は結合ピン15、16の他の部分の端部の
１つに固定する手段を有し、 ３） ２つの面の一方、例えば面32は、それに接続され
ていない結合ピンの対応端部を受ける開口部を有してい
る。
より正確には、図示した実施例のクリップ30は下記構
造を有している： １） ２つの面の一方すなわち面31は結合ピン15、16の
一部分のブッシュ19に取付けられる手段を有し、 ２） クリップ30の他方の面32は結合ピン15、16の他の
部分のブッシュ20に取付けられる手段を有し、 ３） 面32はブッシュ19が接続されていない結合ピン1
5、16の対応する端部を受ける開口部を有している。
クリップ30の構造は第５図、第６図、第７図に詳細に
図示してある。この実施例ではクリップ30がウェブ33に
よって互いに接続された２つの面31、32を有するフォー
ク状部材によって形成されている。面31には対応する結
合ピン15のブッシュ19を受ける２つの孔34よりなる取付
け手段が形成されている。面32は狭い部分37を備えた２
つの開口部35によって形成された取付け手段を有してい
る。これら２つの開口部35は他方の結合ピン16のブッシ
ュ20の輪郭に合った形状をしている。ブッシュ20は狭い
部分37によって与えられる硬い点を越えた所で開口部35
と係合している。面32にはこの面32に接続されていない
ブッシュ19を有する結合ピン15の対応する端部を受ける
２つの孔36が形成されている。
図１に示すように、クリップ１は面31に形成された２
つの孔34（結合ピン15のブッシュ19を受ける孔）によっ
て分離可能な連結装置に取付けられ、面32の２つの開口
部35は他方の結合ピン16のブッシュ20上にクリップされ
ている。この構造では面32に形成された２つの孔36はこ
の面32に接続されていないブッシュ19を有する結合ピン
15の対応する端部と対向している。
上記のクリップ30を分離可能な連結装置に装着する前
に、連結装置に破断性フランジ50を取付けておくことも
できる。この破断性フランジ50は２つのフランジ７、８
の間で且つ各フランジ７、８と他方のフランジ７、８を
支持する端部６、５との間に配置される。破断性フラン
ジ50の両端は対応するフランジ７または８の片側に固定
される。この破断性フランジ50は、２つのフランジ７、
８が軸方向に相対移動する際に、分離が低速度且つクリ
ップ30の分離速度よりもかなり低い値で起きた時には分
離を阻止し、分離が高速度で起きた時には分離を許すよ
うになっている。クリップ30を開く力および破断性フラ
ンジ50の破断値はこれら要素の寸法を正しく決めること
によって必要に応じて調節することができる。
第８図、第９図から分かるように、破断性フランジ50
は頸部54を有する中央部分51を有し、この中央部分51の
延長部には端部52、53が形成されている。中央部分51の
幅はフランジ７、８の中空部14の幅で決まる。一方の端
部52は対応するフランジ８の面24に当接する踵状になっ
ており、他方の端部53の幅は中央部分51の幅にほぼ等し
い。この他方の端部53は２つの翼部55、56を有し、これ
らの２つの翼部55、56は取付け操作の最後に他方のフラ
ンジ７の面22に向かって曲げられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−6866（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−310467（ＪＰ，Ａ) 特表 平６−506646（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B62D 1/00 - 1/28 F16B 5/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】同軸な２本のシャフト部分（1,2）を有
    し、これらシャフト部分（1,2）の各端部（5,6）は一つ
    の共通軸線からズレ且つ互いに平行に配置されたフラン
    ジ（7,8）を有し、これら２つのフランジ（7,8）は結合
    ピン（15,16）によって互いに連結されている自動車用
    ステアリングコラムの分離可能な連結装置の安全装置に
    おいて、 ウェブ（33）を介して互いに接続された２つの面（31,3
    2）を有するフォーク状部材から成るクリップ（30）を
    有し、このクリップ（30）の上記２つの面（31,32）は
    対応する各フランジ（7,8）の片方の側面に当接し、 上記２つの面（31,32）の一方の面（31）は一つの結合
    ピン（15）の１つの端部に取付けられる取付け手段（3
    4）を有し、その他方の面（32）は他方の結合ピン（1
    6）の端部の１つにクリップ止めされる手段（36）と上
    記の一つの結合ピン（15）の他方の端部を受ける開口部
    （35）とを有し、クリップ（30）は２つのフランジ（7,
    8）が低速度で分離移動した時には２つのフランジが互
    いに分離するのを阻止し、高速度で分離移動した時には
    互いに分離するのを許すことを特徴とする安全装置。
  2. 【請求項２】フランジ（7,8）に固定された結合ピン（1
    5.16）がブッシュ（19,20）を介して他方のフランジ
    （8,7）に形成された孔（17,18）と係合し、 クリップ（30）の上記の一方の面（31）が上記の一つの
    結合ピン（15）上のブッシュ（19）に取付けられる取付
    け手段を有し、 クリップ（30）の他方の面（32）が結合ピン（15,16）
    の他方の部分のブッシュ（20）上にクリップ止めされる
    手段を有し、 上記の他方の面（32）には、ブッシュ（19）が接続され
    ていない結合ピン（15,16）の対応する端部を受けるた
    めの開口が形成されている ことを特徴とする請求項１に記載の安全装置。
  3. 【請求項３】各フランジ（7,8）が、対応するシャフト
    部分（1,2）の端部（5,6）と係合する孔（9,10）を有
    し、 各フランジ（7,8）は横方向へ延びた２つの突起（13）
    を有し、これら２つの突起（13）の間に区画される中空
    部（14）を他方のフランジ（7,8）が固定されている端
    部（5,6）が通過し、 各結合ピン（15,16）は各フランジ（7,8）の突起（13）
    に固定されている請求項１または２に記載の分離可能な
    連結装置の安全装置。
  4. 【請求項４】２つのフランジ（7,8）の間および各フラ
    ンジ（7,8）と端部（5,6）との間に配置された破断性プ
    レート（50）を有し、この破断性プレート（50）の両端
    部はそれぞれ対応するフランジ（7,8）の側部に固定さ
    れ、２つのフランジ（7,8）が軸方向に相対移動した際
    に、移動が低速度且つ２つのフランジが互いに分離する
    のをクリップ（30）が阻止する力よりも低い力で生じた
    ときには２つのフランジの分離を阻止し、移動が高速度
    で起きた時には分離を許すようになっている請求項３に
    記載の安全装置。
  5. 【請求項５】クリップ（30）がウェブ（33）を介して互
    いに接続された２つの面（31,32）を有するフォーク状
    部材によって形成され、 上記２つの面（31,32）の１つの面（31）は結合ピン（1
    5）を取り囲むブッシュ（19）を受ける２つの孔（34）
    から成る取付け手段を有し、 上記２つの面（31,32）の他方の面（32）は他方の結合
    ピン（16）のブッシュ（20）を受ける２つの開口（35）
    から成るクリップ手段と、ブッシュ（19）と接続してい
    ない結合ピン（15）の対応する端部を受ける２つの孔
    （36）とを有する請求項３または４に記載の安全装置。
  6. 【請求項６】破断性プレート（50）は頸部（54）を有す
    る中央部分（51）と、それに接続された２つの端部（5
    2,53）とを有し、上記中央部分（51）の幅はフランジ
    （7,8）の上記中空部（14）の幅の関数であり、一方の
    端部（52）は対応するフランジ（８）の上記共通軸線を
    横切る方向を向いた面（24）と当接し、他方の端部（5
    3）の幅は中央部分（51）の幅にほぼ等しく且つ組立操
    作の最後に他方のフランジ（７）の上記共通軸線を横切
    る方向を向いた面（22）に向かって折り返される２つの
    翼部（55,56）を有する請求項４または５に記載の安全
    装置。
JP51871594A 1993-02-26 1994-02-22 自動車用ステアリングコラムの分離可能な連結装置の安全装置 Expired - Fee Related JP3415155B2 (ja)

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PCT/FR1994/000196 WO1994019225A1 (fr) 1993-02-26 1994-02-22 Ensemble de securite pour dispositif de liaison separable notamment pour colonne de direction de vehicule automobile

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