JP3415028B2 - コンバインの穀粒排出装置 - Google Patents

コンバインの穀粒排出装置

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JP3415028B2
JP3415028B2 JP13175298A JP13175298A JP3415028B2 JP 3415028 B2 JP3415028 B2 JP 3415028B2 JP 13175298 A JP13175298 A JP 13175298A JP 13175298 A JP13175298 A JP 13175298A JP 3415028 B2 JP3415028 B2 JP 3415028B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、上下向きの縦オー
ガと、この縦オーガの先端側に駆動上下揺動自在に支持
される横オーガとによって、グレンタンク内の穀粒を排
出可能なアンローダを備えてあるコンバインの穀粒排出
装置に係り、詳しくは、アンローダの操作を運転部に備
えた操作部と、アンローダ先端に備えたリモートコント
ロール(以下、リモコンと略称する)装置との双方で行
えるようにした操作装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種のコンバインとしては、特開平2
‐207711号公報に示されるように、アンローダを
昇降及び旋回操作できるリモコン装置を横オーガ先端に
取外し可能に装備したものが知られている。つまり、ア
ンローダの操作を、運転部に備えた操作部による固定操
作状態と、リモコン装置を手にしてのリモコン操作状態
との双方が現出できる便利なものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】コンバインにおいて
は、脱穀回収されてグレンタンクに蓄えられた穀粒を、
アンローダを用いて排出させるのであり、通常は、運転
部の操作部を用いてアンローダを操作する固定操作状態
を行う。例えば、機体への格納状態にあるアンローダを
排出作業状態にするべく畦に置かれたトラック荷台等に
向けるとか、排出作業状態にあるアンローダを格納状態
に戻す操作は運転部にて行う。 【0004】これに対して、運搬車の荷台や大容量の籾
袋といった排出対象部において、アンローダを正確に位
置合わせする等の微妙な操作については、運転部にて行
うより、アンローダ先端近くに居ながらリモコン装置を
手に持ってリモコン操作するのが有利であり、このリモ
コン操作状態と、前述の固定操作状態とを必要に応じて
使い分けていた。 【0005】しかしながら、前記2状態の操作形態が現
出できることから新たな不都合のおそれが予測される。
すなわち、リモコン操作中に誤って運転部の操作部を操
作すると、横オーガ付近に居る作業者の思いどおりにア
ンローダが動かず、扱い難い状態になるとか、2系統の
操作指令がなされることによってアンローダの動きが止
まるとか、制御部が損傷する等の不都合の生じるおそれ
がある。 【0006】上記予測に鑑みて本発明の目的は、固定操
作状態とリモコン操作状態とを現出できるようにしなが
ら、リモコン操作中に運転部の操作部を操作することに
よる前記不都合を解消して、アンローダ操作をより行い
易いものにする点にある。 【0007】 【課題を解決するための手段】 〔構成〕 【0008】第1発明は、上下向きの縦オーガと、この
縦オーガの先端側に駆動上下揺動自在に支持される横オ
ーガとによって、グレンタンク内の穀粒を排出可能なア
ンローダを備えてあるコンバインの穀粒排出装置におい
て、アンローダを操作するためのリモートコントロール
装置を、横オーガ先端部に備えた保持部に取外し自在に
装備し、リモートコントロール装置が保持部に装備され
た格納状態と、格納位置からずれた位置において保持部
に保持された第1操作状態と、保持部から取外された第
2操作状態との三状態を現出自在に構成し、かつ、これ
ら三状態のいずれの状態であるかを検出する状態検出手
段を設け、格納状態では機体の運転部に備えたアンロー
ダ操作手段のみが機能可能になり、かつ、第1操作状態
及び第2操作状態ではリモートコントロール装置のみが
機能可能となるように制御させる制御装置を備えてある
ことを特徴とする。 【0009】〔作用〕請求項1の構成によれば、リモコ
ン装置が保持部から取外されているときには、制御装置
の機能によって、機体の運転部に備えたアンローダ操作
手段の機能が不能になるから、リモコン操作状態のとき
に運転部の操作部を操作しても、リモコン操作による操
作方向と反対方向に動くとか、動きが止まってしまうと
いった、二重操作による影響が出ないようになり、正常
なリモコン操作状態を維持することできるようになる。
この好ましい作用は、リモコン操作するときには、リモ
コン装置を横オーガから外すという使い方を把握して、
それを利用した構成によって初めて可能になった。 【0010】ところで、圃場や畦等に置かれた小容量の
籾袋にアンローダから穀粒を直接に積込む袋詰め作業の
場合では、籾袋の口を横オーガ先端の穀粒排出口に装着
したり、穀粒排出口から取外したりするとか、袋口ファ
スナーを開閉するとかの手作業が必要になることから、
リモコン装置を取外して手で持って使用するよりも、横
オーガ先端に装着させた状態で使用する装着操作状態の
方が行い易いこともある。従って、この装着操作状態に
おいて運転部の操作部が操作されても、アンローダの予
期せぬ挙動を招いたり止まったりする不都合の生じるお
それがある。 【0011】そこで、請求項1の構成によれば、リモコ
ン装置が保持部に装着された格納状態では運転部に備え
たアンローダ操作手段のみが機能可能になり、リモコン
装置が格納位置からずれた位置において保持部に保持さ
れた第1操作状態、及びリモコン装置が保持部から取外
された第2操作状態ではリモコン装置のみが機能可能と
なるように制御されるから、袋詰め作業を行う場合に
は、リモコン装置を格納位置からずらして保持部に保持
させた第1操作状態にすれば、リモコン装置を保持部か
ら外さないで操作できるとともに、誤って運転部のアン
ローダ操作手段を操作してもその影響が生じることがな
く、正規の装着操作状態を維持するように制御される。 【0012】〔効果〕請求項1に記載のコンバインで
は、アンローダを運転部で操作する固定操作状態と、横
オーガ先端に備えたリモコン装置によるリモコン操作状
態との双方が現出できるとともに、リモコン操作中に運
転部でのアンローダ操作が行われても、その影響なく正
規のリモコン操作状態を維持できるようになり、より使
い勝手の向上した穀粒排出装置を提供することができ
た。 【0013】請求項1に記載の穀粒排出装置では、固定
操作状態とリモコン操作状態と装着操作状態とによっ
て、アンローダの種々の使い方に対応した操作状態を現
出できうようにしながら、アンローダ付近にて操作する
ことになるリモコン操作状態と装着操作状態とにおいて
は、運転部でのアンローダ操作が行われたことの影響が
無いようにでき、より一層使い勝手を向上させることが
できた。 【0014】 【発明の実施の形態】図1及び図2に示すように、稲、
麦等の植立穀稈を引起こして刈取り、刈取った穀稈を機
体後方に搬送する刈取部1を、クローラ式走行装置2や
運転座席3を有した運転部等を備えた走行機体の前部
に、上下に揺動操作できるように取付け、刈取部1から
搬送されてくる穀稈を扱ぎ処理する脱穀装置4、この脱
穀装置4からの脱穀粒を貯留するグレンタンク5、及
び、グレンタンク5に貯留された脱穀粒を排出する装置
であるアンローダ10等を走行機体に搭載してコンバイ
ンを構成してある。 【0015】グレンタンク5は、天板部に開閉蓋5aが
付いた点検用開口を、底部に穀粒排出用開口をそれぞれ
備えるように形成した合成樹脂で成るタンクにしてあ
り、横外側の側壁部に付設してある上下一対の把手6に
より、走行機体に固定の板金製の底スクリューケース7
の上側に着脱するように構成してある。すなわち、作業
時には、グレンタンク5の穀粒排出用開口が付いている
底部を底スクリューケース7の上に載せて固定する。 【0016】すると、脱穀装置4の脱穀粒排出部から延
出する揚穀装置8の穀粒排出口がグレンタンク5の横内
側の側壁部に位置する穀粒受入れ口に接続して、脱穀装
置4からの脱穀粒をグレンタンク5に供給して貯留でき
るようになり、グレンタンク5の穀粒排出用開口が底ス
クリューケース7の内部に連通して、グレンタンク5が
貯留する脱穀粒を底スクリューケース7に排出できるよ
うになる。グレンタンク5を底スクリューケース7から
取外すことにより、底スクリューケース7の内部を清掃
及び点検しやすいように開放できるとともに、グレンタ
ンク5の内部を点検用開口や穀粒排出用開口から容易に
清掃したり、点検したりできる。 【0017】図1に示すように、アンローダ10は、底
スクリューケース7の後側に連結している伝動ケース9
に電動旋回モータ21を有する旋回操作機構20によっ
て旋回操作できるように立設してある機体上下向きの縦
オーガ11と、この縦オーガ11の先端側に電動起伏モ
ータ31を有する起伏操作機構30によって水平方向の
軸芯Pまわりで上下に揺動操作できるように連結してあ
る横オーガ12とによって構成してある。 【0018】横オーガ12を、縦オーガ11に基端部が
連結する基端側横オーガ12aと、この基端側横オーガ
12aの先端側に揺動自在に連結する先端側オーガ12
bとによって構成し、先端側オーガ12bを基端側オー
ガ12aに対して揺動調節し、両オーガ12a,12b
を一直線状に並べるとともに先端側オーガ12bの基端
部を基端側オーガ12aの先端部に連動連結することに
より、横オーガ12が使用状態になり、先端側オーガ1
2bを基端側オーガ12aの横側に平行に並べることに
より、横オーガ12が格納状態(図1の仮想線の状態)
になるように構成してある。 【0019】底スクリューケース7の内部に位置する底
スクリュー7aにエンジンEから動力伝達するように構
成したベルトテンションクラッチで成る穀粒排出クラッ
チCLを入りに操作すると、底スクリュー7aが駆動さ
れてグレンタンク5から底スクリューケース7に流下す
る脱穀粒を底スクリューケース7から伝動ケース9の内
部に搬出する。 【0020】そして、底スクリュー7aのスクリュー軸
と、縦オーガ11のスクリュー軸とが伝動ケース9の内
部でギヤ機構によって連動していること、及び、縦オー
ガ11と横オーガ12のスクリュー軸どうしが両オーガ
11,12の連結している部分の内部に位置するギヤ機
構によって連動していることによって、縦オーガ11の
スクリューも、横オーガ12のスクリューも底スクリュ
ー7aから伝達する回動力によって駆動される。 【0021】しかして、縦オーガ11のスクリューが底
スクリュー7aからの脱穀粒を縦オーガ11の上端部ま
で揚送し、横オーガ12のスクリューが縦オーガ11か
らの脱穀粒を横オーガ12の先端部に吐出筒を付設して
形成してある穀粒排出口13まで横送りして、この穀粒
排出口13から落下させるようになる。 【0022】これにより、横オーガ12を使用状態にす
るとともに、穀粒排出クラッチCLの入り操作によって
底スクリュー7aを駆動することにより、アンローダ1
0の縦オーガ11と横オーガ12とが駆動されてグレン
タンク5に貯留されている脱穀粒を、タンク5から搬出
して穀粒排出口13から排出する。つまり、図8(イ)
に示す如く、穀粒排出口13を運搬車の荷台Nにセット
しておくことにより、搬出穀粒を運搬車に積み込むこと
ができ、図8(ロ)に示す如く、穀粒排出口13に籾袋
Fを装着しておくことにより、搬出穀粒の袋詰めができ
る。 【0023】図3に示すように、旋回操作機構20は、
縦オーガ11のスクリュー筒の下端部に一体回動するよ
うに取付けた旋回ギヤ22と、伝動ケース9に固定のモ
ータブラケット23に水平向きの軸芯まわり回動自在に
支持されながら旋回ギヤ22に噛み合うウォームギヤ2
4と、このウォームギヤ24の回転支軸24aに出力軸
を連動させた状態でモータブラケット23に取付けた旋
回モータ21とによって構成してある。 【0024】図4に示すように、起伏操作機構30は、
縦オーガ11の先端部に固定のシリンダブラケット32
と、横オーガ12の基端部に固定のシリンダブラケット
33とに亘って取付けたねじシリンダ34及びガスシリ
ンダ35、シリンダブラケット33に取付けた電動起伏
モータ31の夫々によって構成してある。ねじシリンダ
34は、縦オーガ側のシリンダブラケット32に一端側
が回動自在に支持されるシリンダチューブ34aと、横
オーガ側のシリンダブラケット33に一端側が回動自在
に支持されるとともに他端側がシリンダチューブ34a
に螺合するシリンダねじ34bとによって構成してあ
る。 【0025】シリンダねじ34bを電動起伏モータ31
の出力軸に連動させ、電動起伏モータ31を正回転及び
逆回転方向に回転駆動されるように操作すると、起伏モ
ータ31の駆動力により、シリンダねじ34bが正回転
方向に回転駆動されてねじシリンダ34が伸長作動した
り、シリンダねじ34bが逆回転方向に回転駆動されて
ねじシリンダ34が短縮作動したりするように構成して
ある。 【0026】すなわち、ねじシリンダ34が電動起伏モ
ータ31の駆動力によって伸長及び短縮作動する電動ね
じシリンダになっており、伸長作動することによって横
オーガ12を上昇側に揺動操作し、短縮作動することに
よって横オーガ12を下降側に揺動操作する。ガスシリ
ンダ35は、シリンダチューブと、このシリンダチュー
ブに封入されたガスによってシリンダチューブから突出
する側に付勢されているシリンダロッドとで成り、電動
ねじシリンダ34が横オーガ12を上昇側に揺動操作す
る際、シリンダロッドの突出付勢力によって横オーガ1
2に上昇操作力を与えて電動ねじシリンダ34による上
昇操作を補助する。 【0027】穀粒排出クラッチCLのベルトテンション
アームに操作ケーブル、揺動レバー、ギヤ機構などで成
る連動機構を介して連動させた電動クラッチモータMを
運転座席3の後側に設けて、このクラッチモータMによ
る穀粒排出クラッチCLの入り切り操作によってアンロ
ーダ10の駆動及び停止操作を行うように構成し、図7
に示すように、クラッチモータMと旋回モータ21と起
伏モータ31とを制御する制御装置40に接続し、電線
41によって有線式のリモコン装置42で操作できるよ
うに連係させてある。又、運転部の脇パネル55に備え
たアンローダ操作手段A、すなわち、十字操作レバー5
6と入切りスイッチ57とによって、運転部に居ながら
のアンローダ操作も行えるように構成してある。 【0028】リモコン装置42には、十字型の第1操作
スイッチ43、第2操作スイッチ44、第3操作スイッ
チ45の夫々を設けるとともに、各操作スイッチ43,
44,45を操作すると、制御装置40が操作スイッチ
43,44,45からの情報に基づいてアンローダ10
を制御するように構成してある。 【0029】すなわち、図5に明示する第1操作スイッ
チ43の上げ操作部43aを押し操作すると、第1操作
スイッチ43が横オーガ12を上昇させるべき操作指令
を制御装置40に出力し、制御装置40が起伏モータ3
1をオーガ上昇側に駆動させることによって横オーガ1
2を上昇揺動するように制御する。第1操作スイッチ4
3の下げ操作部43bを押し操作すると、第1操作スイ
ッチ43が横オーガ12を下降させるべき操作指令を制
御装置40に出力し、制御装置40が起伏モータ31を
オーガ下降側に駆動させることによって横オーガ12を
下降揺動するように制御する。 【0030】第1操作スイッチ43の左旋回操作部43
cを押し操作すると、第1操作スイッチ43が縦オーガ
11を左回り旋回させるべき操作指令を制御装置40に
出力し、制御装置40が旋回モータ21をオーガ左旋回
側に駆動させることによってアンローダ10を左回り旋
回するように制御する。第1操作スイッチ43の右旋回
操作部43dを押し操作すると、第1操作スイッチ43
が縦オーガ11を右回り旋回させるべき操作指令を制御
装置40に出力し、制御装置40が旋回モータ21をオ
ーガ右旋回側に駆動させることによってアンローダ10
を右回り旋回するように制御する。 【0031】第2操作スイッチ44を押し操作すると、
第2操作スイッチ44が穀粒排出クラッチCLを入りに
させるべき操作指令を制御装置40に出力し、制御装置
40がクラッチモータMをクラッチ入り側に駆動させる
ことによってアンローダ10を駆動状態に制御する。第
3操作スイッチ45を押し操作すると、第3操作スイッ
チ45が穀粒排出クラッチCLを切りにさせるべき操作
指令を制御装置40に出力し、制御装置40がクラッチ
モータMをクラッチ切り側に駆動させることによってア
ンローダ10を駆動停止に制御する。 【0032】図1及び図5に示すように、横オーガ12
の穀粒排出口13よりも先端側に、作業灯50の上側を
覆うように形成し、作業灯50を支持ピン50aによっ
てこれの軸芯まわりで取付け向き変更自在に支持する作
業灯ブラケットに兼用した作業灯カバー51を取付け
る。この作業灯カバー51の傾斜天板部51aで作成し
たリモコン装置載置部と、傾斜天板部51aの上面側の
両横側に立設したリモコン支持板52と、作業灯カバー
51の傾斜天板部51aを形成する板体の一部分を傾斜
天板部51aの上面側に立つように折曲げ成形して作成
したリモコン受け板53とにより、横オーガ12の穀粒
排出口13よりも先端側でリモコン装置42を取外し自
在に保持させるリモコン保持部54を構成してある。 【0033】すなわち、図5に二点鎖線で示すように、
リモコン装置42の各操作スイッチ43,44,45が
付いている操作面42aとは反対側の背面側が作業灯カ
バー51の傾斜天板部51aに対向する取付け向きにし
てリモコン装置42を左右のリモコン支持板52,52
の間にその上方から差し込み、リモコン装置42の背面
側がリモコン装置載置部に、リモコン装置42の電線4
1が延出している側とは反対側の端面がリモコン受け板
53に夫々載置して受け止め支持されるとともに、リモ
コン装置42の両横側がリモコン支持板52に受け止め
支持される。 【0034】さらに、リモコン装置42の操作面42a
の両端部にリモコン支持板52の折曲げ端部で成る浮き
上がり止めが作用する状態になると、リモコン装置42
がリモコン保持部54に対する所定の装着状態になる。
この装着状態では、リモコン装置42の操作面42aが
横オーガ12に対して横オーガ先端側に至るほど横オー
ガ下方側に位置する傾斜状態での上向きとなるように構
成してある。リモコン保持部54に装着したリモコン装
置42は、両リモコン支持板52の間から上方に抜き出
すことにより、リモコン保持部54から取外せるように
構成してある。 【0035】そして、図5〜図7に示すように、リモコ
ン装置42が保持部54から取外されているか否かを検
出するスイッチ(リモコン検出手段の一例)58を傾斜
天板部51aの裏側に配置してあり、リモコン装置42
が保持部54から取外されているときには、運転部に備
えたアンローダ操作手段Aの機能を不能とする第1牽制
手段59を制御装置40に備えてある。 【0036】すなわち、リモコン装置42を保持部54
に正規に装着すれば、スイッチ片58aが押し込まれて
スイッチ58が入りになり、このスイッチ入り状態では
リモコン装置42もアンローダ操作手段Aも使える状態
が現出される。但し、双方の操作がなされた場合には、
リモコン装置42の操作が優先される。そして、リモコ
ン装置42を保持部54から取外せばスイッチ片58a
との接触が無くなってスイッチ58が切りになり、この
スイッチ切り状態ではアンローダ操作手段Aの機能が不
能になり、リモコン装置42のみが使用できる状態に制
御される。 【0037】つまり、図8(イ)に示すように、穀粒を
運搬車荷台Nに積み込む等の場合、リモコン装置42を
リモコン保持部54から取外すことにより、リモコン装
置42を横オーガ12と共に移動しないように手で保持
しながら操作し、穀粒排出口13を荷台上の所望の穀粒
排出個所に迅速かつ正確に位置合わせするなどアンロー
ダ10を適切かつ正確に操作しながら作業できる。この
ときに、誤って別の作業者等がアンローダ操作手段Aを
操作しても、その操作信号はキャンセルされるようにな
っており、リモコン操作状態を不都合なく続行できるの
である。 【0038】そして、図8(ロ)に示すように、穀粒の
袋詰めを行う等の場合、リモコン装置42をリモコン保
持部54に装着しておくことにより、籾袋Fを穀粒排出
口13に着脱するなどの操作に手が何時でも使えるよう
にしながらリモコン装置42を操作し、籾袋Fが満杯に
なると同時にアンローダ10の穀粒排出を停止させるな
どアンローダ10を適切かつ正確に操作しながら作業で
きる。 【0039】このとき、籾袋Fを圃場面など比較的低レ
ベルに置いていて横オーガ12は先端側ほど低レベルに
位置する先端下がりの傾斜姿勢で縦オーガ11から延出
する姿勢になっていても、リモコン装置42の操作面4
2aが上向きになっており、リモコン装置42の各スイ
ッチ43,44,45を容易に見るとともに操作しなが
ら作業できる。 【0040】〔別実施形態〕図9,図10に示す構成と
しても良い。すなわち、リモコン装置42が受け板53
に接当する正規の状態で保持部54に装備された格納状
態と、受け板53から若干離れた位置(格納位置からず
れた位置)においてリモコン装置42が保持部54に保
持された第1操作状態と、リモコン装置42が保持部5
4から取外された第2操作状態との三状態を現出自在に
構成する。 【0041】そして、前記三状態のいずれの状態である
かを検出する状態検出手段Bを設け、格納状態ではアン
ローダ操作手段Aのみが機能可能になり、かつ、第1操
作状態及び第2操作状態ではリモコン装置42のみが機
能可能となるように制御する第2牽制手段60を制御装
置46に備えるのである。 【0042】図9に示すように、状態検出手段Bは、図
6に示すスイッチ58と同構造の第1及び第2スイッチ
61,62を、リモコン装置42の抜差し方向に並べて
構成されており、格納状態では両スイッチ61,62が
共に入りとなり、第1操作状態(図9に示す状態)では
第1スイッチ61のみが入りとなり、第2操作状態では
両スイッチ61,62が共に切りとなることにより、三
状態のうちのいずれの状態であるかを検出する手段であ
る。 【0043】つまり、図8(イ)に示すように、トラッ
ク荷台への穀粒排出等のアンローダを大雑把に位置合わ
せ操作する場合には、リモコン装置42を保持部54か
ら取外して手に持っての第2操作状態を現出する。図8
(ロ)に示すように、比較的小容量の籾袋Fへの袋詰め
を行うときには、リモコン装置42を第1操作状態とし
て保持部54に保持した状態とする。 【0044】これらいずれの操作状態でも、第2牽制手
段60の機能によって運転部のアンローダ操作手段Aを
操作しても、それによる操作指令がカットされ、横オー
ガ12先端近くにいる作業者の意図せぬアンローダ10
の動きが生じないようにしてある。 【0045】尚、リモコン装置42としては、上記実施
形態の如く有線式を採用する他、無線式を採用して実施
してもよい。
【図面の簡単な説明】 【図1】コンバイン全体の側面図 【図2】コンバイン全体の平面図 【図3】旋回操作機構の平面図 【図4】起伏操作機構の側面図 【図5】リモコン装置及びその保持部の斜視図 【図6】リモコン装置の保持状態を示す一部切欠き側面
図 【図7】アンローダ操作系のブロック図 【図8】(イ)は第2操作状態を示す説明図、(ロ)は
第1操作状態を示す説明図 【図9】ずらし状態のリモコン装置保持状態を示す状態
検出手段の一部切欠き側面図 【図10】図9に示す状態検出手段を用いたアンローダ
操作系のブロック図 【符号の説明】 5 グレンタンク 10 アンローダ 11 縦オーガ 12 横オーガ 40,46 制御装置 42 リモコン装置 54 保持部 58 リモコン検出手段 A アンローダ操作手段 B 状態検出手段

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 上下向きの縦オーガと、この縦オーガの
    先端側に駆動上下揺動自在に支持される横オーガとによ
    って、グレンタンク内の穀粒を排出可能なアンローダを
    備えてあるコンバインの穀粒排出装置であって、 前記アンローダを操作するためのリモートコントロール
    装置を、前記横オーガ先端部に備えた保持部に取外し自
    在に装備し、前記リモートコントロール装置が前記保持
    部に装備された格納状態と、前記格納位置からずれた位
    置において前記保持部に保持された第1操作状態と、前
    記保持部から取外された第2操作状態との三状態を現出
    自在に構成するとともに、これら三状態のいずれの状態
    であるかを検出する状態検出手段を設け、 前記格納状態では機体の運転部に備えたアンローダ操作
    手段のみが機能可能になり、かつ、前記第1操作状態及
    び前記第2操作状態では前記リモートコントロール装置
    のみが機能可能となるように制御させる制御装置を備え
    てあるコンバインの穀粒排出装置。
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