JP3415009B2 - プログラム開発装置および記録媒体 - Google Patents

プログラム開発装置および記録媒体

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JP3415009B2
JP3415009B2 JP31371797A JP31371797A JP3415009B2 JP 3415009 B2 JP3415009 B2 JP 3415009B2 JP 31371797 A JP31371797 A JP 31371797A JP 31371797 A JP31371797 A JP 31371797A JP 3415009 B2 JP3415009 B2 JP 3415009B2
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哲二 新田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、並列リアルタイ
ム処理装置で実行されるプログラムを開発するために好
適なプログラム開発装置および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュタプログラムの開発装置の1種
として、ビジュアルプログラミング装置がある(例えば
文献1:「情報・通信新語辞典」、1996.2.26 、日経B
P出版センタ−、第214頁)。
【0003】この装置では、プログラムを構成する種々
の処理を個別のプログラムとして予め部品化してある。
然も、これら部品それぞれのシンボルであるアイコン
を、表示装置の画面上に表示しておく。プログラム作成
者は、マウスなどを用いて、上記アイコンのうちの任意
のアイコンを選択し、かつ、選択したアイコン同士を画
面上で結んで、ダイアグラムを作成する。これにより、
プログラムが完成される。
【0004】一方、プログラムによって動作する電子装
置の一種として、並列リアルタイム処理装置と称される
装置がある。この装置は、複数の発生事象に対する処理
を並列して実行しつつ、目的を達成するように構成され
た装置である。例えば、ホストコンピュータとの通信
と、通帳やレシートへの印字とを並列に実施したり、ま
た、カード吸入および通帳吸入のいずれにも対応できる
ような待機状態を並列的に形成したりしつつ、入・出金
などの所定の取引を完了させる金融機関向けの現金自動
入出機(Automatic Teller Machine:ATM)は、その
典型的なものといえる。
【0005】並列リアルタイム処理装置を動作させるた
めには、そのためのプログラム(以下、並列リアルタイ
ム処理用プログラムともいう。)が必要になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】並列リアルタイム処理
用プログラムは、並列かつリアルタイムで動く複数の処
理の集合であるため、そうでないプログラムに比べて、
格段に複雑な構造を持つ。
【0007】したがって、並列リアルタイム処理用のプ
ログラムを開発するためのビジュアルプログラミング装
置に対しては、上記のような複雑な構造のプログラを簡
易に開発できる機能が望まれる。例えば、以下の様な機
能である。
【0008】:並列かつリアルタイムで動く複数の処
理の協調関係を、プログラムの仕様に合うように調整す
る作業を、簡易に出来る機能。
【0009】:プログラムの構造を把握し易い機能。
【0010】:プログラム作成途中または作成後の、
プログラムの正否の確認作業を簡易に行える機能。
【0011】しかし、従来では、並列リアルタイム処理
用プログラムの開発に好適なビジュアルプロブラミング
装置は、なかった。
【0012】したがって、並列リアルタイム処理用プロ
グラムを開発するために好適な、ビジュアルプログラミ
ング装置の実現が望まれる。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、プログラ
ムを構成する種々の処理を個別のプログラムとして予め
部品化しておき、これら部品それぞれのシンボルである
アイコンを画面上に表示しておき、これらアイコンを組
み合わせてプログラムを開発する装置に関する。そし
て、部品が、他の部品との協調関係を制御するプログラ
ムを部品化した制御系部品を含み、且つ、当該制御系部
品が、他の部品の動作を停止するキャンセル制御部品と
して、(i)入力があった場合に現在動作中の他の部品の
当該動作をそれぞれ停止し、然も、これら他の部品から
制御権を取り上げ、かつ、自身の出力端子は動作停止処
理後に動作されるべき他の部品に接続される第1タイプ
のキャンセル制御部品、または、(ii)入力があった場合
に他の部品から制御権を取り上げ、かつ、当該他の部品
の動作を停止する第2タイプのキャンセル制御部品の少
なくとも一方を含むことを特徴とする。
【0014】このような構成によれば、キャンセルする
動作の内容がキャンセル制御部品のアイコン内に記述さ
れているので、プログラマは、キャンセル時の複雑な動
作を考慮する必要が無く、キャンセル後の動作のみを考
慮すればよい。従って、プログラミングの労力を軽減し
且つプログラムミスを防止することができる。
【0015】第2の発明は、プログラムを構成する種々
の処理を個別のプログラムとして予め部品化しておき、
これら部品それぞれのシンボルであるアイコンを画面上
に表示しておき、これらアイコンを組み合わせてプログ
ラムを開発する装置に関する。そして、部品が、他の部
品との協調関係を制御するプログラムを部品化した制御
系部品を含み、且つ、当該制御系部品が、部品どうしの
競合を制御する競合制御部品として、競合する2以上の
部品のうちのいずれか1つから出力があった場合に該出
力を有効としかつ他の部品の動作を停止する機能を有し
た競合制御部品を含むことを特徴とする。
【0016】このような構成によれば、競合する部品の
一方を停止する動作の内容が競合制御部品のアイコン内
に記述されているので、プログラマは、競合時の複雑な
動作を考慮する必要が無く、一方の部品を停止させた後
の動作のみを考慮すればよい。したがって、プログラミ
ングの労力を軽減し且つプログラムミスを防止すること
ができる。
【0017】第3の発明は、プログラムを構成する種々
の処理を個別のプログラムとして予め部品化しておき、
これら部品それぞれのシンボルであるアイコンを画面上
に表示しておき、これらアイコンを組み合わせてプログ
ラムを開発する装置に関する。そして、部品が、他の部
品との協調関係を制御するプログラムを部品化した制御
系部品を含み、且つ、当該制御系部品が、複数の部品の
同期を取る同期制御部品として、1または複数回の中間
報告を出力することがある第1部品の正規の出力(中間
報告でない出力)と、中間報告をトリガとして処理を実
行する第2部品の出力とを入力としていて、かつ、中間
報告の発生回数を監視していて、中間報告がある前に第
1部品の出力があった場合はその時に次段の部品に信号
を出力し、また、正規の出力がある前に中間報告があっ
た場合はその回数分の出力が第2部品からあり、しか
も、第1部品から正規の出力があった後に、次段の部品
に信号を出力する同期制御部品を含むことを特徴とす
る。
【0018】このような構成によれば、2以上の部品の
同期をとる動作の内容が同期制御部品のアイコン内に記
述されているので、プログラマは、同期をとるための複
雑な動作を考慮する必要が無く、同期をとられた出力信
号のみを考慮すればよい。したがって、プログラミング
の労力を軽減し且つプログラムミスを防止することがで
きる。
【0019】第4の発明に係る記録媒体は、コンピュー
タを請求項1〜7のいずれか1項に記載のプログラム開
発装置として機能させるためのプログラムを記録したこ
とを特徴とする。
【0020】このような構成によれば、プログラミング
の労力を軽減し且つプログラムミスを防止することがで
きるプログラム開発装置を、コンピュータに構築するこ
とができる。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの出願の
プログラム開発装置の実施の形態について説明する。な
お、以下の説明に用いる各図は、これらの発明を理解で
きる程度に概略的に示してある。また、説明に用いる各
図において、同様な構成成分については同一の番号を付
して示し、その重複する説明を省略することもある。
【0046】1.装置構成の説明 図1は、実施の形態のプログラム開発装置10のブロッ
ク図である。この実施の形態のプログラム開発装置10
は、コンピュータにより構成されている。
【0047】この実施の形態のプログラム開発装置10
は、部品記憶部11、表示装置13、入力装置15、ダ
イアグラム作成部17、ダイアグラム記憶部19、部品
化部21、トポロジ判断部23、インタプリタ25、オ
ブジェクトライブラリ27およびハードウエアシミュレ
ータ29を具える。
【0048】このプログラム開発装置10では、プログ
ラムを構成する種々の処理を、個別のプログラムの形で
部品化してある。この個別のプログラムを、部品と称す
る。この部品の詳細は後に説明する。
【0049】部品記憶部11は、上記の各種の部品を記
憶する手段である。この部品記憶部11は、任意好適な
記憶手段で構成出来る。
【0050】表示装置13は、プログラム開発に関する
種々の情報を表示するための手段である。例えば、前記
部品に対応するシンボルとしてのアイコンを表示する。
また、プログラム作成者が前記アイコンを組み合わせる
ための画面であるダイアグラム作成画面や、アイコンを
組み合わせた結果(すなわち、ダイアグラムに関する画
像)等も、表示する。
【0051】入力装置15は、典型的にはキーボードお
よびマウスを含む装置である。プログラム作成者は、表
示装置13に表示されている各部品のアイコンの中か
ら、この入力装置15を用いて、必要なアイコンを選択
できる。さらに、この選択したアイコン同士を開発予定
のプログラムに応じて接続できる。
【0052】ダイアグラム作成部17は、ダイアグラム
作成のための処理を行う手段である。具体的には、表示
装置にダイアグラム作成のための画面を表示させたり、
このダイアグラム作成画面に対してプログラム作成者が
マウス等を用いて行う処理に応答して、ダイアグラムを
作成する。また、ダイアグラム作成部17は、インタプ
リタ25が解釈できかつ実行できる言語のプログラムも
作成する。
【0053】なお、ダイアグラム作成部17による表示
装置13への表示方法や、マウス操作によるダイアグラ
ム作成方法については、後のプログラム開発装置の動作
例において説明する。
【0054】ダイアグラム記憶部19は、ダイアグラム
作成部17が作成したダイアグラムを記憶する手段であ
る。
【0055】部品化部21は、詳細は後述するが、複数
の部品を新たな1の部品に部品化し、かつ、該新たな部
品のアイコンを作成する手段である。
【0056】トポロジ判断部23は、詳細は後述する
が、プログラム作成者がアイコンを組み合わせると得ら
れるダイアグラムでの、各アイコンのトポロジの正否
を、予め定めた規則に照らして判断する手段である。
【0057】インタプリタ25は、作成されたダイアグ
ラムを解釈してプログラムを実行する。
【0058】オブジェクトライブラリ27は、複数のオ
ブジェクトにより構成されるライブラリである。インタ
プリタ25は、この場合オブジェクト指向言語のプログ
ラムを実行する構成としてあり、このオブジェクトライ
ブラリ27から指定のオブジェクトを読む。
【0059】ハードシミュレータ29は、このプログラ
ム開発装置10で開発したプログラムを使用する並列リ
アルタイム処理装置を仮想できる装置であり、開発した
プログラムをシミュレートする手段である。
【0060】なお、インタプリタ25,オブジェクトラ
イブラリ27およびハードウエアシミュレータ29は、
開発されたプログラムをシミュレートするために設けて
あるので、当該シミュレートを行わないなら、設ける必
要はない。
【0061】また、オブジェクトライブラリ27を設け
たのは、開発予定のプログラムをオブジェクト指向のプ
ログラムとする場合を想定したためである。オブジェク
ト指向のプログラムでないものを開発する場合でかつシ
ミュレートをする場合は、このライブラリは、開発する
プログラム言語に応じた形式のものに変更する。
【0062】2.部品の説明 次に、部品記憶部11に格納するため予め用意する部品
について説明する。
【0063】部品記憶部11には、開発予定のプログラ
ムで必要とされる各処理を個別のプログラムの形で、部
品としてそれぞれ格納してある。
【0064】この部品は、この発明でいう制御系部品
と、この制御系部品とは別に用意された機能部品および
一般部品とを含む。
【0065】なお、機能部品とは、プログラムを使用す
る装置に決められた動作を実行させるためのプログラム
である。例えば金融機関向けのATMの例で考えれば、
通帳吸入動作用プログラム、カード吸入動作用プログラ
ム、記帳プログラムなどである。
【0066】また、一般部品とは、プログラム構造を表
すためのプログラムである。例えば、プログラムを開始
させるためのプログラム、プログラム終了時の終了処理
用プログラムなどである。
【0067】また、制御系部品とは、詳細は後述する
が、部品(機能部品および制御系部品を含む)の協調関
係を制御するための各種のプログラムである。
【0068】制御系部品、機能部品および一般部品それ
ぞれは、任意好適なプログラミング言語により、各部品
に要求される機能が得られるように、作成されている。
【0069】これら制御系部品、機能部品および一般部
品の実体、すなわちプログラムは、部品記憶部11に格
納される。また、これら部品のシンボルであるアイコン
が、表示装置13に表示される。
【0070】この実施の形態では、以下に説明する各種
の制御系部品を用意する。
【0071】(1) 制御系部品として、第1タイプのキャ
ンセル制御部品を用意する。図2は該部品の説明図であ
る。ただし、この図2および、後に部品の説明のために
用いる各図は、表示装置13に表示されるダイアグラム
の一部分により表してある。したがって、図2等に示さ
れる各部品は、実際は部品のアイコンに相当する。しか
し、以下の説明では、説明の都合上、図2等に示した部
品のアイコンを、部品と称したり、部品のアイコンと称
する等、異なる呼び方をすることもある。
【0072】この第1タイプのキャンセル制御部品31
は、該部品31に他の部品(第1部品)33から入力が
あった場合に、別の他の部品(第2部品)35の動作を
停止する型の制御系部品である。
【0073】ただし、この第1タイプのキャンセル制御
部品31は、この部品31の後段に他の部品(図示せ
ず)が接続されている場合その部品は動作させる。然
も、第2部品35の動作は、上述した様に停止するが、
第2部品35の後段に他の部品が接続されている場合は
この部品は動作させる。
【0074】図2は、金融機関向けのATMで使用する
プログラムの開発に、この第1タイプのキャンセル制御
部品31を使用した一例を示した図である。
【0075】具体的には、カード吸入処理をする部品3
3の出力端子に第1タイプのキャンセル制御部品31を
接続してある。さらに、この第1タイプのキャンセル制
御部品31のキャンセル信号出力端子を、通帳吸入処理
をする部品35に接続してある。
【0076】この使用例の場合、カードの吸入と通帳の
吸入とを待っている状況において、通帳が吸入される前
にカードが吸入されると、通帳の吸入動作を停止させる
ことができる。
【0077】(2) 制御系部品として、第2タイプのキャ
ンセル制御部品を用意する。図3はこの部品の説明図で
ある。この第2タイプのキャンセル制御部品41は、該
部品41に他の部品(第1部品)43から入力があった
場合に、現在動作している他の部品の動作を停止する。
然も、これら部品から制御権(トークン)を取り上げ
る。然も、自身の出力端子は、前記動作中の部品の動作
を終了させた後に動作されるべき他の部品に接続される
部品である。したがって、この第2タイプのキャンセル
制御部品41の出力だけが有効になる。
【0078】図3は、金融機関向けのATMで使用する
プログラムの開発に、この第2タイプのキャンセル制御
部品41を使用した一例を示した図である。ただし、こ
の例の場合、カードの内容を読み取る処理をする部品4
3のカード読取り失敗信号を出力する端子ERROR と、第
2タイプのキャンセル制御部品41とを接続してある。
また、この第2タイプのキャンセル制御部品41のキャ
ンセル端子は、動作を停止したい他の部品(図示せ
ず。)と接続してある。また、この第2タイプのキャン
セル制御部品41の出力端子は、当該キャンセルによる
部品の動作停止処理が済んだ後に動作されるべき部品
に、接続してある。
【0079】この使用例では、カードの読取りを失敗し
た場合、例えばカード読み取り用の部品をはじめ現在動
作中の部品の動作が停止され、かつ、これら部品から制
御権が取り上げられる。これら部品の動作停止処理が済
むと、たとえば、通帳返却用の部品の動作が開始され
る。
【0080】(3) 制御系部品として、第3タイプのキャ
ンセル制御部品を用意する。図4はこの部品の説明図で
ある。この第3タイプのキャンセル制御部品51は、該
部品51に入力があった場合に他の部品53,55等か
ら制御権(トークン)を取り上げ、かつ、当該部品5
3,55等の動作を停止する制御系部品である。当該他
の部品53,55が、この第3タイプのキャンセル制御
部品51によって制御権を取り上げられているので、当
該他の部品53,55の後段に接続されている部品は、
起動されない。
【0081】図4は、金融機関向けのATMで使用する
プログラムの開発に、この第3タイプのキャンセル制御
部品51を使用した一例を示した図である。然も、この
第3タイプのキャンセル制御部品51を2つ使用した一
例を示した図である。
【0082】具体的には、カードまたは通帳をATMに
挿入することをATM利用者に促す表示と、カード等を
挿入した処理を利用者が取り消せるボタン表示をするた
めのGUI(グラフィカル ユーザ インタフェース)
部品53と、カード吸入処理用の部品55と、通帳吸入
処理用の部品57とで構成される系に、この第3タイプ
のキャンセル制御部品51を利用する例を示している。
【0083】部品53の取り消し信号出力端子に、第3
タイプのキャンセル制御部品51(51a)を接続して
ある。さらに、カード吸入処理用の部品55の吸入エラ
ー信号出力端子に、第3タイプのキャンセル制御部品5
1(51b)を接続してある。さらに、部品51aのキ
ャンセル端子は、カード吸入処理用の部品55と、通帳
吸入処理用の部品57とにそれぞれ接続してあり、部品
51bのキャンセル端子は、通帳吸入処理用の部品57
に接続してある。
【0084】この例の場合であって、ATM利用者がカ
ード等の吸入取り消しボタンを押した場合は、第3タイ
プのキャンセル制御部品51aは、部品55,57それ
ぞれから制御権を取り上げ、かつ、これら部品55,5
7の動作を停止させる。また、このキャンセル制御部品
51aの後段に接続されている部品によって、取り消し
ボタン押下時の所定の処理が行われる。
【0085】また、この図4の例の場合であって、カー
ド吸入動作中にエラーが生じた場合は、第3のタイプの
キャンセル制御部品51bは、部品57から制御権を取
り上げ、かつ、この部品55の動作を停止させる。ま
た、このキャンセル制御部品51bの後段に接続されて
いる部品によって、吸入エラー時の所定の処理が行われ
る。
【0086】(4) 制御系部品として、第1タイプの競合
制御部品を用意する。図5はこの部品の説明図である。
この第1タイプの競合制御部品61は、競合する2以上
の部品のうちのいずれか1つから出力があった場合に該
出力を有効としかつ他の部品の動作を停止する機能を有
した型の制御系部品である。
【0087】図5では2入力の第1タイプの競合制御部
品の例を示してある。もちろん3入力以上の場合があっ
ても良い。
【0088】この第1タイプの競合制御部品61は、例
えば、上述した第1タイプのキャンセル制御部品31を
複数と、それらが競合関係にあることを示す記号を用い
て構成できる。
【0089】図5は、金融機関向けのATMで使用する
プログラムの開発に、この第1タイプの競合制御部品6
1を使用した一例を示した図である。
【0090】具体的には、カード吸入処理をする部品3
3の出力端子および通帳吸入処理をする部品35の出力
端子を、第1タイプの競合制御部品61の入力端子にそ
れぞれ接続してある。
【0091】この使用例の場合、カードおよび通帳のう
ち、ATMに先に吸入された方だけを使ってその後の処
理が進められる。然も、後に吸入された側の吸入動作は
停止される。
【0092】(5) 制御系部品として、第2タイプの競合
制御部品を用意する。図6はこの部品の説明図である。
この第2タイプの競合制御部品71は、競合する2以上
の部品のうちのいずれか1つから出力があった場合に該
出力を有効としかつ他の部品の動作は停止しない機能を
有した型の制御系部品である。
【0093】図6では2入力の第1タイプの競合制御部
品の例を示してある。もちろん3入力以上の場合があっ
ても良い。
【0094】図6は、金融機関向けのATMで使用する
プログラムの開発に、この第2タイプの競合制御部品を
使用した一例を示した図である。
【0095】具体的には、カード吸入処理をする部品3
3の出力端子および通帳吸入処理をする部品35の出力
端子を、第2タイプの競合制御部品71の入力端子にそ
れぞれ接続してある。
【0096】この使用例の場合、カードおよび通帳のう
ち、ATMに先に吸入された方だけを使ってその後の処
理を進める。この点は、第1タイプの競合制御部品61
と同じである。しかし、この第2タイプの競合制御部品
71は、カードおよび通帳のうち、後に挿入されたもの
についての、挿入処理動作の停止までは行わない。
【0097】(6) 制御系部品として、第1タイプの同期
制御部品を用意する。図7はこの部品の説明図である。
この第1タイプの同期制御部品81は、並列に動作して
いる2以上の部品からの出力がそれぞれ得られたら次段
の部品に信号を出力する型の制御系部品である。
【0098】図7では2入力の第1タイプの同期制御部
品81の例を示してある。もちろん3入力以上の場合が
あっても良い。
【0099】図7は、金融機関向けのATMで使用する
プログラムの開発に、この第1タイプの同期制御部品8
1を使用した一例を示した図である。
【0100】具体的には、ATM利用者にPIN(パー
ソナル アイデンティフィカル ナンバ。)の入力を促
すためのGUI部品83と、カード読み取り処理用の部
品85と、PINのチェック処理用の部品87との系
に、第1タイプの同期制御用部品81を利用する例を示
した図である。
【0101】この例の場合、PIN入力用のGUI部品
83およびカード読み取り処理用の部品85それぞれの
出力端子を、第1タイプの同期制御部品81の入力端子
にそれぞれ接続してある。また、第1タイプの同期制御
部品81の出力端子をPINのチェック処理用の部品8
7の入力端子と接続してある。
【0102】この使用例の場合、ATM利用者がPIN
を入力し、かつ、ATMによるカード読み取りが行われ
た後に、PINチェックの動作が開始される。
【0103】(7) 制御系部品として、第2タイプの同期
制御部品を用意する。図8はこの部品の説明図である。
【0104】この第2タイプの同期制御部品91は、1
または複数回の中間報告S1を出力することがある第1
部品93の正規の出力(中間報告でない出力)S2と、
前記中間報告S1をトリガとして処理を実行する第2部
品95の出力S3とを入力としている。然も、この第2
タイプの同期制御部品91は、第1部品93の中間報告
S1の発生回数を監視していて、中間報告S1がある前
に第1部品93の正規の出力S2があった場合はその時
に次段の部品に信号S4を出力する。また、第1部品9
3の正規の出力S2がある前に中間報告S1があった場
合はその回数分の出力が前記第2部品95からあり、然
も、第1部品93から正規の出力S2があった後に、次
段の部品に信号S4を出力する型の制御系部品である。
【0105】なお、正規の出力S2とは、第1部品93
に予め予定されている任意の出力であり、典型的には、
第1部品の最終結果である。
【0106】この第2タイプの同期制御部品91は、あ
る部品の処理の途中結果(この発明でいう中間報告)を
利用して、他の処理を実行するようなプログラムを開発
する場合に有用な部品である。すなわち、ある部品の中
間報告をトリガとする処理を含むプログラムの場合、該
プログラムを使用する装置の例えばハード的なエラーな
どが原因で中間報告が出なかったり、必要な回数出なか
ったりする場合がある。すると、プログラム自体が停止
してしまう場合がある。これに対し、第2タイプの同期
制御部品91は、中間報告が出なかったり、必要回数出
なかったりした場合の手当が上記の様になされるので、
上記の問題発生を防止できる。
【0107】この第2タイプの同期制御部品の理解を深
めるために1つの使用例を説明する。図9は、金融機関
向けATMで使用するプログラムの開発に、この第2タ
イプの同期制御部品91を使用する一例を示した図であ
る。
【0108】ATMでは、通帳に預金者の残金を記帳す
る処理がある。その場合、ATMでは、ATMとホスト
コンピュータ(図示せず)との通信問い合わせ処理を実
行するための部品97と、通帳に記帳をする処理を実行
するための部品99とが用いられる。このような部品9
7,99にこの第2タイプの同期制御部品91を組み合
わせることができる。具体的には、部品97の中間報告
端子97aに部品99の入力端子を接続する。また、部
品97,99それぞれの出力端子を、第2タイプの同期
制御部品91の入力とする。
【0109】この図9の例の場合、ATMがホストコン
ピュータ(図示せず)に、通信手段を用いて記帳の情報
を問い合わる。この通信問い合わせに対し、ホストコン
ピュータは、記帳のための情報を送る。記帳のための情
報が1行分の場合、中間報告端子97aから中間報告
(記帳情報)が1回(1行分)出される。複数行であれ
ば、複数回出される。この中間報告に応じて部品99
は、記帳の処理を実行する。
【0110】上記の部品97,99の出力を、もし、上
述の第1タイプの同期制御部品81に接続した場合は、
中間報告が何らかの原因で部品97から出なかった場
合、部品81は後段に信号を出力できない。そのため、
プログラムが停止する。これに対し、第2タイプの同期
制御部品91を用いた図9の例の場合は、中間報告が出
されない場合、出力された場合、または、出されても必
要数出されなかった場合いずれについても、上記の様に
考慮されるので、プログラムが停止することを防止でき
る。
【0111】なお、この記帳処理での第1部品97の正
規の出力とは、例えば、通信問い合わせ終了処理を示す
出力などであることができる。
【0112】なお、図8および図9では2入力の第2タ
イプの同期制御部品の例を説明した。しかし、この第2
タイプの同期制御部品は3入力以上の場合があってもよ
い。また、そのような場合の使用例として、以下に説明
するような場合があっても良い。その説明を図10を参
照して行う。
【0113】この図10は、図8を用いて説明した構成
に、第3部品96を追加した例である。この第3部品9
6は、1又は複数回の中間報告S5を出力することがあ
る部品である。この図10の例の場合の第2タイプの同
期制御部品91は、第1部品93の中間報告S1の回数
と、第3部品96の中間報告S5の回数とを監視する。
ただし、第3部品の中間報告S5が出る前に第1部品9
3の正規の出力S2が出されたなら、第2部品95の出
力と第1部品の出力との関係のみを考慮して、出力S4
を出力する。
【0114】この図10を用いて説明したような第2タ
イプの同期制御部品であると、より複雑なプログラムの
開発も容易になる。
【0115】(8) 制御系部品として、割り込み制御部品
を用意する。図11はこの部品の説明図である。この割
り込み制御部品101は、監視用部品101aと、割り
込み処理実行部品101bとを含む構成となっている。
【0116】監視用部品101aは、割り込み処理のト
リガ信号を発することがある他の部品(図11では部品
107)に接続される部品である。監視用部品101a
はこのトリガ信号の到来を監視していて、このトリガ信
号が到来したら、その旨の信号を、割り込み処理実行部
品101bに出力する。
【0117】また、割り込み処理実行部品101bは、
割り込み処理の内容が記述されていてかつ前記監視用部
品101aの出力により該内容の処理を実施する部品で
ある。
【0118】これら監視用部品101aおよび割り込み
処理実行部品101bは、それぞれ、ダイアグラムの中
の、任意好適な位置に配置できる。また、監視用部品1
01aと、割り込み処理実行部品101bとは、1対1
に対応していなくても良い。1つの監視用部品101a
が、複数個の割り込み実行部品101bを同時にまた
は、プログラムの流れに応じた時間順で起動する場合が
あっても良い。
【0119】並列リアルタイム処理用プログラムの場
合、割り込みのトリガ信号は、プログラム中の、割り込
み処理が必要とされる系統のプログラム部分とは別の系
統のプログラム部分で発生される場合が多々ある。した
がって、この発明の様に、監視様部品と、割り込み処理
実行部品とを分けておくと、そのようなプログラム開発
を容易に行える。
【0120】図11は、金融機関向けのATMで使用す
るプログラムの開発に、この割り込み制御部品101を
使用する一例を示した図である。特に通帳の吸入エラー
時の割り込み処理のプログラム部分を開発する例を示し
ている。
【0121】具体的には、暗証番号入力処理用の部品1
03、カード吸入処理用の部品105、通帳吸入用の部
品107が、それぞれ並列に組み合わされている。ま
た、通帳吸入処理用の部品107の吸入エラー信号出力
端子に、割り込み制御部品101の監視用部品101a
を接続してある。また、割り込み処理実行部品101b
が、ダイアグラム中の必要箇所に組み込まれている。
【0122】この例の場合、監視用部品101aは、通
帳記入のエラーを監視する位置に配置してあるので、こ
れに対応する割り込み処理は、通帳の吸入エラーに対し
ての処理になる。そのため、割り込み処理実行部品10
1b自体は、通帳の吐き出し処理や、通帳取り出しをA
TM利用者に促す表示処理になる。このような割り込み
処理の内容自体は、図12に記載したようなものとな
る。
【0123】なお、これら図11および図12におい
て、部品Jは、同時に到来することがない別々の結果の
いずれかを、後段の部品に出力するための部品(ジョイ
ント部品ともいう)である。
【0124】図11に示したダイアグラムで実行される
プログラムの動作について簡単に説明する。
【0125】暗証番号入力および通帳吸入の各部品10
3,107が動作開始した時、通帳吸入エラーが生じる
と、部品103に接続してある割り込み処理実行部品1
01bが起動する。そして、図12に示した割り込み処
理が実行される。すなわち、通帳吐き出し部品121に
よる処理、通帳取り出しをATM利用者に知らせるGU
I部品123による処理、通帳の再挿入を促すGUI部
品125による処理、および、通帳吸入部品127によ
る通帳の再吸入処理などが実行される。
【0126】暗証番号入力部品103が動作終了した
時、通帳吸入部品107で通帳吸入エラーが生じていな
かった場合は、部品103に接続してある割り込み処理
実行部品101bは起動しない。そのため、ATMで
は、カード吸入部品105の処理の完了を待ち合わせ
て、暗証番号チェック部品109による処理が実行され
る。暗証番号が正しくなかった場合は、暗証番号再入力
をATM使用者に促すGUI部品111による処理が実
行される。また、暗証番号が正しかった場合は、金額入
力をATM利用者に促すGUI部品113による処理が
実行される。
【0127】暗証番号チェックや金額入力などの一連の
処理中でも、監視用部品101aは、通帳吸入のエラー
が生じないか否かを監視している。そして、エラーが生
じた場合は、このエラーが生じた時刻で行われている処
理の後段にある割り込み処理実行部品101b(図11
中の例では、部品113の前後のいずれか)が起動され
る。そして、通帳排出などの所定の処理が行われる。
【0128】3.中間報告を利用する部品(第2発明)
の説明 部品の中にはそれが受け持つ処理の中間報告を出力すこ
とがある部品も存在する。また、並列リアルタイム処理
用プログラムを開発する場合、ある処理の中間報告をト
リガとして別の処理を開始する必要が、多々ある。例え
ば、図9を用いて先に説明した通帳への記帳処理、ま
た、後に説明するが、カード吸入処理において、カード
吸入状況の中間報告を出力し、その中間報告の結果如何
でカード吸入の代わりに通帳吸入処理を開始する場合等
である。
【0129】そこで、次に、中間報告を利用するプログ
ラム開発を簡易にできる発明(第2発明)の実施の形態
について説明する。
【0130】図13および図14は、この第2発明の実
施の形態を具体的に説明する図である。
【0131】この第2発明では、図13に示したよう
に、中間報告を出力することがある部品については、該
部品のアイコン131に、中間報告を出力することのあ
る旨を示すシンボルとして端子のシンボル131aを設
けてある。
【0132】図13の例では、金融機関向けのATM装
置のカード吸入処理用部品のアイコン131に中間報告
端子のシンボル131aを付加した例を示している。
【0133】もちろん、この端子のシンボルは、中間報
告を出力することがある部品の実体、すなわちプログラ
ム自体の、中間報告を出力するステップに対応する。
【0134】さらに、この第2発明では、該出力端子の
シンボル131aと他の部品のアイコン133(図13
では通帳吸入処理用の部品のアイコンを示してある。)
とが接続された場合に、その旨の解釈をする手段をプロ
グラム開発装置10に設けてある。
【0135】出力端子のシンボル131aと他の部品の
アイコン133とが接続された旨の解釈をする手段は、
任意好適な手段で構成できる。これに限られないが、こ
の実施の形態では例えば、以下に図14を用いて説明す
る処理(特にステップS3〜S5の処理)をする手段と
してある。
【0136】先ず、操作者(プログラム作成者)は、ダ
イアグラム作成終了後、各部品の実行順序(アイコンと
いう言葉で表現するとアイコンの実行順序)を指定する
ファイルを生成する指示を、プログラム開発装置10に
与える(図14のステップS1)。
【0137】するとプログラム開発装置10は、プログ
ラム開始の部品であるSTART部品のアイコンを、最
初に実行するアイコンとして前記ファイルに登録する
(図14のステップS2)。
【0138】次に、プログラム開発装置10は、ダイア
グラム上のアイコンのうち、アイコンの実行手順を指定
するファイルに登録していない1つのアイコンを、この
ファイルに登録する(図14のステップS3)。
【0139】次に、プログラム開発装置10は、このア
イコンが中間報告出力端子を持つものか否かを判断する
(図14のステップS4)。
【0140】中間報告端子を持っていた場合、プログラ
ム開発装置10は、この中間報告出力端子に接続された
全てのアイコン(すなわち部品)を、中間報告受信時に
処理を実行するアイコン(部品)として、アイコンの実
行順序を指定するファイルに登録する(図14のステッ
プS5)。すなわち、中間報告端子を持つアイコンと、
この中間報告端子に接続されている他のアイコンとの動
作関係が、このステップS5にて決められる。
【0141】ステップS4で中間報告端子を持つアイコ
ンがなかった場合、または、中間報告端子を持つアイコ
ンがあってステップS5の処理が済んだ場合、次に、プ
ログラム開発装置は、最終結果(部品に割り当てられた
処理での正規の出力)の出力端子に接続されたすべての
アイコンを、最終結果受信時に実行されるアイコンとし
て、アイコンの実行順序を指定するファイルに登録する
(図14のステップS6)。すなわち、アイコンと、そ
のアイコンの最終結果を出す端子に接続されている他の
アイコンとの動作関係が、このステップS6にて決めら
れる。
【0142】次に、プログラム開発装置10は、ダイア
グラム上の全てのアイコンが、アイコンの実行順序を指
定するファイルに登録されたか否かを、判定する(図1
4のステップS7)。未登録アイコンがあれば、ダイア
グラムから未登録アイコンを探して(図14のステップ
S8)、ステップS3から処理を繰り返す。
【0143】この第2発明によれば、中間報告を用いる
プログラムを開発する場合も、中間報告出力端子のシン
ボルを他の部品と結線することで行える。そのため、プ
ログラム開発を簡易に行える。
【0144】4.自身の動作開始を待つ部品(第3の発
明)の説明 並列リアルタイム処理用プログラムを開発する場合、種
々の部品は並列に動作される。しかし、部品の中には、
他の部品と並列に動作させると不都合なことが生じる場
合のある部品がある。例えば、表示ランプを点滅させる
処理を実行する部品を、別々の系統で使用する場合で、
これら部品が共通の表示ランプを使用する場合等であ
る。この場合は、表示ランプが兼用されるので、ある部
品からの命令による表示がなされない場合が生じる。
【0145】しかし、並列リアルタイム処理用プログラ
ムは複雑であるため、他の部品と並列に動作させると不
都合なことがある部品が不都合な相手の部品と並列にな
っているか否かを検証することは、困難である。そのた
め、プログラムの誤動作の原因を内在する場合が生じ
る。
【0146】そこで、この出願の第3発明では、他の部
品と並列に動作すると不都合なことがある他の部品につ
いては、不都合な相手の部品が先に動作していた場合は
その動作の終了を待つ機能を予め持たせてある。
【0147】こうしておけば、他の部品と並列に動作さ
せると不都合なことがある部品が不都合な相手の部品と
並列になっていた場合でも、それによる不都合を回避出
来る。
【0148】これについて図15を参照して具体的に説
明する。図15(A)は、金融機関向けATMのカード
吸入処理と、通帳吸入処理との前に、それぞれ表示ラン
プ点滅処理を行う例を示している。この例の場合、カー
ド吸入処理部品のアイコン141と通帳吸入用のアイコ
ン143との前段それぞれに、表示ランプ点滅用の部品
のアイコン145が、それぞれ配置されている。
【0149】いずれのアイコン145も、このアイコン
(部品)と並列に動作すると不都合なことがある部品
を、予め情報として持たせてある。そのため、プログラ
ム開発の際にプログラム作成者がこのアイコン145を
使用した場合、上記並列に動作すると不都合がある相手
の部品についての情報自体も、開発されるプログラムに
自動的に書き込まれる。したがって、ハードウエアシミ
ュレータでシミュレートする場合や、当該プログラムを
使用する装置で実際に動作させる際には、それらに付属
するインタプリタがこの情報を解釈する。そのため、あ
る部品を動作させる場合で、この部品と並列に動作する
と不都合がある部品がもし先に動作していた場合は、そ
の動作の終了を待った後に、当該ある部品の動作が開始
されるようになる(待ち機能が自動的に発現される)。
【0150】なお、この第3発明を実施するに当たり、
他の部品と並列に動作すると不都合なことがある部品の
アイコンに対して例えばダブルクリックする等適当な処
理をすると、不都合な相手の部品が表示されるようにし
ておくのが好ましい。プログラム開発者が当該不都合な
相手を確認し易いからである。
【0151】図15(B)は、その具体例を示した図で
ある。不都合な相手の部品a、b、・・・が表示されて
いる。これら不都合な他の部品、a、b、・・・は、ア
イコン145が機器管理のフリッカ点灯用部品のアイコ
ンである場合なら、例えば、フリッカ点灯用の部品、フ
リッカ消灯用の部品等になる。
【0152】また、この第3の発明を実施するに当た
り、さらに好ましくは、ある部品(例えばアイコン14
5で示される部品)に対して、並列動作すると不都合と
なることがある部品を、適時追加できる構成としておく
のが良い。プログラムによっては、上記の不都合な部品
が変わる場合があるが、適時追加の機能があると、それ
に対応し易いからである。
【0153】5.部品化部21(第4の発明)の説明 予め用意されているアイコンのうちの2以上の任意のア
イコンを組み合わせたブロックを新たな部品として部品
化する部品化部21について説明する。この部品化部2
1をどのような構成とするかは任意である。以下に、そ
の一例を説明する。図16および図17はその説明のた
めの図である。
【0154】部品を組み合わせて新たな部品を作成する
場合、新規に部品を作成(以下、新規作成ともいう。)
する機能と、部品化した部品を使用する途中でその中身
を変更(以下、変更作成ともいう)する機能とを具える
のが好ましい。この実施の形態の部品化部21は、両機
能を具えた構成としてある。新規作成および変更作成そ
れぞれの場合で、以下の様な処理を実行する。
【0155】先ず、新規作成の場合、操作者により、部
品化モードの中の新規作成モードが選択される構成とし
てある(図16のステップS1)。
【0156】新規作成モードが選択されると、プログラ
ム開発装置10は、新規のダイアグラム作成画面151
を表示装置13上に表示する(図16のステップS
2)。これに応じて、操作者は、所望のアイコンを組み
合わせてダイアグラムを作成する(図16のステップS
3)。図17は、ダイアグラム作成画面151に作成さ
れたダイアグラムの一例を示す図である。複数の部品の
アイコンが組み合わされてダイアグラムが作成されてい
ることが分かる。
【0157】次に、操作者は、完成したダイアグラム
を、名前を付けて、登録する(図16のステップS
4)。
【0158】プログラム開発装置10は、登録されたダ
イアグラムを新たな部品として部品記憶部11に保存す
る(図16のステップS5)。
【0159】また、操作者は、新たな部品のシンボルで
あるアイコン153(図17参照)を作成する。ただ
し、プログラム開発装置が、アイコン153を自動的に
作成する場合があっても良い。
【0160】新たな部品について作成されたアイコン1
53を、プログラム開発装置10は、例えば部品記憶部
11に記憶する。
【0161】なお、図17に示したアイコン153に付
されたINは、同図のダイアグラム作成画面151に示
したダイアグラム中の、部品H−StartINに、対
応する。以下、同様に、アイコン153中の各記号は、
ダイアグラム中の同記号の部品と対応する。
【0162】なお、新たな部品は、各種の部品を組み合
わせたブロックであるので、組み合わされている各部品
の上位の階層の部品といえる。そのため、この新たな部
品を階層化部品と称することもある。
【0163】次に、階層化部品を使用する手順と、その
使用時の変更作成の手順とについて説明する。図18は
その説明図である。
【0164】階層化部品を使用する場合、操作者の指示
により、プログラム開発装置10は、登録済みの階層化
部品の名称を表示装置13に表示する(図18のステッ
プS1)。
【0165】次に、操作者は、使用したい部品の名称を
選択し、さらに、マウスを操作する等によりダイアグラ
ム上のどの位置にこの階層化部品を配置するかを指示す
る(図18のステップS2)。
【0166】プログラム開発装置10は、表示装置13
の、上記指定された位置に、この階層化部品(実際はそ
のアイコン)を表示する(図18のステップS3)。
【0167】次に、階層化部品の内容の変更を行うか否
かを、プログラム開発装置は、操作者に聞く(図18の
ステップS4)。変更の必要がない場合は、階層化部品
の変更処理は行わない。
【0168】また、階層化部品の内容変更をする場合
は、操作者は、マウス等を操作することで、階層化部品
の中身を表示するように、プログラム開発装置に指示す
る(図18のステップS5)。
【0169】プログラム開発装置10は、別のダイアグ
ラム作成画面を表示し、そこに、変更希望の階層化部品
の中身(例えば図17のダイアグラムに相当するもの)
を表示する(図18のステップS6)。
【0170】操作者は表示されたダイアグラムを所望の
通りに変更する(図18のステップS7)。例えば、部
品の交換、配置換え、削除、追加など、目的に合った変
更をする。
【0171】変更を終えたら、このダイアグラムを部品
記憶部11に登録するための処理を行う(図18のステ
ップS8)。この登録は、今までの名称のまま登録して
も良いし、必要であれば、別名で登録しても良い。
【0172】プログラム開発装置は、この変更されたダ
イアグラムを、階層化部品として、部品記憶部11に登
録する(図18のステップS9)。
【0173】この部品化部によれば、複数の部品をグル
ープ化できる。そのため、ある機能を持つようになった
複数の部品の組を1つの部品とできる。そして、それを
1つのアイコンで表すことができる。そのため、複雑な
プログラムであっても、細かな部品の配置ではなく、よ
り大きな概念の部品の配置として把握できるようにな
る。
【0174】また、複数の部品を1つのアイコンで表せ
る分、1つの画面により複雑なプログラムのダイアグラ
ムを表示出来る。そのため、ビジュアルプログラム開発
装置のビジュアルであるという利点(可読性)も得やす
い。
【0175】したがって、並列リアルタイム処理用プロ
グラムを開発する際の複雑さを軽減できる。
【0176】6.複数ダイアグラムの組み合わせ等(第
5発明)の説明 並列リアルタイム処理プログラムは、独立に動く複数の
プログラム部分であって、互いに又は一方的に関連を持
つプログラム部分を含むことが多い。したがって、この
ような特質に対応できる機能を持ったプログラム開発装
置が実現されれば、プログラム開発を簡易にできる要素
がさらに追加されて好ましい。
【0177】そのため、この第5発明のプログラム開発
装置では、アイコンを組み合わせて作成されるダイアグ
ラムを複数枚組み合わせることができる構成としてあ
る。然も、プログラム開発に用いる部品として、あるダ
イアグラムから他のダイアグラムに制御を移すことがで
きる部品を含ませてある。
【0178】この第5発明の理解を深めるために、具体
例によりさらに説明する。図19は、その説明のための
図である。
【0179】開発予定の並列リアルタイム処理用プログ
ラムの一部分のうちの、第1の部分161が、第1のダ
イアグラム作成画面163に上に作成されている。ま
た、この開発予定の並列リアルタイム処理用プログラム
の一部分のうちの、第nの部分165が、第nのダイア
グラム作成画面167に上に作成されている。
【0180】プログラムの第1の部分161と、第nの
部分165とは、独立に動くプログラム部分であって、
互いに又は一方的に関連を持つプログラム部分である。
例えば、第1の部分161はメインプログラムであり、
第nの部分はエラーリカバリーのためのプログラムであ
る。
【0181】プログラムの第1の部分161および第n
の部分165各々のダイアグラム中には、この例の場
合、プログラムの第1の部分161のダイアグラムか
ら、第nの部分165のダイアグラムに制御を移すため
の部品がそれぞれ配置してある。具体的には、第1のプ
ログラム部分161のダイアグラムには、制御を他のダ
イアグラムに移すための部品の一方(発信側部品ともい
う)169aを配置してある。また、第nのプログラム
部分165のダイアグラムには、制御を他のダイアグラ
ムから移すための部品の他方(受信側部品ともいう)1
69bを配置してある。発信側部品169aから受信側
部品169bに信号が送られると、プログラムの制御は
第nのプログラム部分のダイアグラムに移る。
【0182】この第5発明によれば、並列リアルタイム
処理用プログラムを開発するに当たり、該プログラム中
の一部分ごとを別々に開発することが出来る。また、そ
うする場合でもプログラムの一部分同士の関係は、上記
の制御を移すことの出来る部品で簡単に記述できる。ま
た、大きな機能ごとでダイアグラムを分けることができ
るため、ダイアグラムを見易くできる。
【0183】これらのことから、並列リアルタイム処理
プログラムの開発を簡易に行うことができる。
【0184】7.トポロジ判断部(第6発明)の説明 並列リアルタイム処理用プログラムは複雑な構造になり
易い。したがって、プログラムのデバッグ自体も大変に
なる。デバッグ作業をいくらかでも軽減するために、概
略的なデバッグを簡易に出来る手段があれば好ましい。
そこで、この第6発明のプログラム開発装置では、アイ
コンを組み合わせる記述判定規則を予め用意しておき、
プログラム作成者がアイコンを組み合わせて得られるダ
イアグラムでの、各アイコンのトポロジ(アイコンの連
続性)の正否を、前記規則に照らして判断するトポロジ
判断部23を具える。
【0185】プログラム開発装置10は、上記の記述規
則を格納するための記憶部(図示せず)を具える。この
記憶部は、プログラム開発装置10に具わる記憶装置又
は外部の記憶装置等で構成できる。
【0186】記述規則は、プログラムの使用に応じて任
意好適な規則と出来る。これに限られないが、例えば以
下の様な各規則を、記述規則として用いることができ
る。
【0187】:プログラムをスタートさせるための部
品と、プログラムを終了させるための部品とは、1つの
ダイアグラム中にそれぞれ1個という規則。
【0188】:部品の1つの端子には1つの連結線と
いう規則(ただし図11等に示したジョイント部品は除
く)。
【0189】:キャンセル制御部品のキャンセル端子
は、制御系部品に接続せず、機能部品に接続するという
規則。
【0190】:分岐した処理は合流処理で受けるとい
う規則。
【0191】:並行する処理は同期制御部品で受ける
という規則。
【0192】:分岐または並行処理した1つの処理の
中で、再度分岐などする場合、中の分岐を先に合流させ
てから、前の分岐または並行処理を合流させるか、また
は同期制御部品で受ける。
【0193】図20は、上記の特に〜の各規則を説
明する具体例である。金融機関向けのATMで使用する
プログラムの一部分の例で示してある。
【0194】カード吸入部品171と、通帳吸入部品1
73とを並行動作させるため、分岐処理175が予定さ
れている。カード吸入部品171の後段では、暗証番号
入力をATM利用者に促すGUI部品177と、カード
読み取り動作の部品179とを並行動作するため、分岐
処理181が予定されている。そこで、上記の、の
規則に従い、部品177と、部品179とは、合流かつ
同期制御部品183で受けている。さらに、分岐処理1
75は、上記、の規則に従い、合流かつ同期制御部
品185で受けている。然も、分岐処理175の後に、
再度分岐処理181があるため、上記規則に従い、中
の分岐に相当する分岐処理181を先に部品183で合
流させてから、分岐処理175を合流させている。
【0195】:中間報告をトリガとする部品の出力は
同期制御部品でうけるか、または、終結とするという規
則。
【0196】また、トポロジ判断部23の動作は、例え
ば、次のようなものとできる。図21は、その説明のた
めの図である。
【0197】操作者がプログラム開発装置10にトポロ
ジ判断部23の起動を指示すると(図21のステップS
1)、プログラム開発装置10は、トポロジ判定手続を
開始する(図21のステップS2)。そして、記述規則
に照らしてダイアグラムにトポロジ違反箇所があるか否
かを判断する(図21のステップS3)。
【0198】違反箇所があった場合は、その箇所を表示
装置13に表示する(図21のステップS4)。違反箇
所がなかった場合は、トポロジが正常である旨を、表示
装置13に表示する(図21のステップS5)。
【0199】8.プログラム開発装置の動作例 次に、図22〜図24を参照して、プログラム開発装置
の動作例について説明する。
【0200】プログラム開発装置10を起動すると、図
22に示したように、その表示装置の表示画面13a
に、この発明でいう各種の制御系部品のアイコン181
a〜181dと、各種の一般部品のアイコン183a,
183bと、各種の機能部品のアイコン183c〜18
3hとを含むアイコン群185が、表示される。
【0201】然も、複数のタイプの部品を持つ制御系部
品については、各タイプの部品のアイコンが表示され
る。また、これらアイコンのうちの、中間報告を出力す
ることがある部品のアイコン(図では例えばアイコン1
83f)には、中間報告を出力する端子のシンボル18
3faが付加されている。
【0202】然も、部品化部を起動させるためのスイッ
チ部187やトポロジ判断部を起動させるためのスイッ
チ部189も表示される。
【0203】なお、図22〜図24において、矢印記号
は、ポインタである。また、図22〜図24に示したア
イコンの数および各アイコンのデザイン及び配置は一例
にすぎない。またスイッチ部187,189のデザイン
および配置も一例にすぎない。
【0204】次に、プログラム作成者は、マウスなどに
より、アイコン群185から、開発予定のプログラムに
必要な部品に対応するアイコンを選択して、それをダイ
アグラム作成画面(ここでは画面13a)の所望の位置
に移動する(図23)。所望のアイコンの移動がすんだ
ら、アイコン間を、マウスを用いて、開発予定のプログ
ラムの仕様に沿って結線してゆく。図24はこのように
して作成されたダイアグラム例を示した図である。
【0205】アイコンの選択やアイコン同士の結線は、
従来のビジュアルプログラミング装置でなされる操作と
同じである。しかし、この発明のプログラム開発装置で
は、制御系部品を予め用意してあるので、各部品間の協
調関係に関するプログラム部分の作成を簡易にできる。
【0206】また、作成したダイアグラムを1つの部品
として部品化する場合、スイッチ部187をマウスで選
択すると、既に説明した様に部品化部21による処理が
開始される。
【0207】また、作成したダイアグラムのトポロジ判
断をする場合、スイッチ部189をマウスで選択する
と、既に説明した様にトポロジ判断部23による処理が
開始される。
【0208】上述においてはこの出願の各発明の実施の
形態について説明した。しかし、この出願の各発明は上
述の実施の形態に何ら限定されるものではなく、多くの
変形および変更を行うことができる。
【0209】例えば上述の実施の形態では、主に金融機
関向けのATMで使用するプログラムを開発する例を具
体例として挙げた。しかし、この出願のプログラム開発
装置は他の任意のプログラム開発に適用できる。
【0210】また、上述の各処理は、プログラムによっ
て実施される。該プログラムは記録媒体に記録して提供
される。
【0211】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るプロ
グラム開発装置によれば、プログラミングの労力を軽減
し且つプログラムミスを防止することができる。
【0212】
【0213】
【0214】
【0215】
【0216】
【0217】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のプログラム開発装置の説明図であ
る。
【図2】第1タイプのキャンセル制御部品の説明図であ
る。
【図3】第2タイプのキャンセル制御部品の説明図であ
る。
【図4】第3タイプのキャンセル制御部品の説明図であ
る。
【図5】第1タイプの競合制御部品の説明図である。
【図6】第2タイプの競合制御部品の説明図である。
【図7】第1タイプの同期制御部品の説明図である。
【図8】第2タイプの同期制御部品の説明図である。
【図9】第2タイプの同期制御部品の具体的な使用例の
説明図である。
【図10】第2タイプの同期制御部品の他の例の説明図
である。
【図11】割り込み制御用部品の説明図である。
【図12】割り込み処理実行部品の一例を示す図であ
る。
【図13】第2発明の説明図である。
【図14】中間報告出力端子の使用を解釈する手段の説
明図である。
【図15】第3発明(自身の開始を待つ部品)の説明図
である。
【図16】部品化部の説明図であって、特に新たに部品
化をする場合の説明図である。
【図17】部品化部の処理の具体例を示した図である。
【図18】部品化部の説明図であって、特に部品化で得
られた新たな部品の内容を変更する場合の説明図であ
る。
【図19】第5発明の説明図である。
【図20】記述規則の説明図である。
【図21】トポロジ判断部の説明図である。
【図22】プログラム開発装置の動作例(ダイアグラム
作成処理)を説明する図である。
【図23】プログラム開発装置の動作例(ダイアグラム
作成処理)を説明する図22に続く図である。
【図24】プログラム開発装置の動作例(ダイアグラム
作成処理)を説明する図23に続く図である。
【符号の説明】
10:プログラム開発装置 11:部品記憶部 13:表示装置 15:入力装置 17:ダイアグラム作成部 19:ダイアグラム記憶部 21:部品化部 23:トポロジ判断部 25:インタプリタ 27:オブジェクトライブラリ 29:ハードウエアシミュレータ 31:第1タイプのキャンセル制御部品 33:他の部品 35:他の部品 41:第2タイプのキャンセル制御部品 43:他の部品 51:第3タイプのキャンセル制御部品 53:他の部品 61:第1タイプの競合制御部品 71:第2タイプの競合制御部品 81:第1タイプの同期制御部品 83:GUI部品 85:カード読み取り部品 87:PINチェック部品 91:第2タイプの同期制御部品 93:第1部品 95:第2部品 96:第3部品 97:通信問い合わせ用部品 99:通帳記帳用部品 101:割り込み制御部品 101a:監視用部品 101b:割り込み処理実行部品 103〜127:部品 131:アイコン(中間報告を出力することがある部品
のアイコン) 131a:中間報告出力端子のシンボル 145:待ち機能を発現出来る部品 151:ダイアグラム作成画面 153:新たな部品のアイコン 181a〜181d:制御系部品のアイコン 183a、183b:一般部品のアイコン 183c〜183h:機能部品のアイコン 183fa:中間報告出力端子のシンボル 185:アイコン群 187,189:スイッチ部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−127928(JP,A) 特開 平9−120357(JP,A) 特開 平2−211546(JP,A) 特開 平10−301766(JP,A) ジェームズマーチン(他)・原著, 「オブジェクト指向方法序説:実践 編」,日本,株式会社トッパン,1997年 4月 1日,初版,pp.93−97,I SBN:4−8101−8958−9 青山幹雄,「分散処理システムの開発 とネット理論」,情報処理,日本,社団 法人情報処理学会,1993年 6月15日, Vol.34,No.6,pp.731−746 ジェームズ・マーチン・著、竹林則 彦・監修,「オブジェクト指向CASE 技術:OOIEコンセプト」,日本,株 式会社トッパン,1995年 2月28日,初 版,pp.125−149,ISBN:4− 8101−8561−3 飯吉透,「オーサリングシステムの世 界 第2回」,ASCII,日本,株式 会社アスキー,1991年 1月 1日,V ol.15,No.1,pp.377−384 慎ヨン日、大西淳,「ビジュアルな制 御用プログラミング手法」,情報処理学 会研究報告,日本,Vol.97,No. 47(97−SE−114),pp.65−72 インターフェース,日本,CQ出版株 式会社,1993年10月 1日,Vol. 19,No.10,pp.191−192,ISS N:0387−9569 高見一正・他,「通信サービス仕様記 述とビジュアルプログラミング」,電子 情報通信学会技術研究報告,日本,社団 法人電子情報通信学会,1995年12月25 日,Vol.78,No.12,pp.1260 −1267 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/06 G06F 17/50 G06F 17/60 G05B 19/05 G05B 15/02 JSTファイル(JOIS) CSDB(日本国特許庁)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラムを構成する種々の処理を個別
    のプログラムとして予め部品化しておき、これら部品そ
    れぞれのシンボルであるアイコンを画面上に表示してお
    き、これらアイコンを組み合わせてプログラムを開発す
    る装置において、 前記部品が、他の部品との協調関係を制御するプログラ
    ムを部品化した制御系部品を含み、且つ、当該制御系部
    品が、前記他の部品の動作を停止するキャンセル制御部
    品として、 (i)入力があった場合に現在動作中の他の部品の当該動
    作をそれぞれ停止し、然も、これら他の部品から制御権
    を取り上げ、かつ、自身の出力端子は前記動作停止処理
    後に動作されるべき他の部品に接続される第1タイプの
    キャンセル制御部品、または、 (ii)入力があった場合に他の部品から制御権を取り上
    げ、かつ、当該他の部品の動作を停止する第2タイプの
    キャンセル制御部品、 の少なくとも一方を含むことを特徴とするプログラム開
    発装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプログラム開発装置に
    おいて、 前記制御系部品として、部品同士の競合を制御する競合
    制御部品をさらに含むことを特徴とするプログラム開発
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のプログラム開発装置に
    おいて、 前記制御系部品として、複数の部品の出力の同期をとる
    同期制御部品を含むことを特徴とするプログラム開発装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のプログラム開発装置に
    おいて、 前記制御系部品として、割り込み動作を制御する割り込
    み制御部品を含むことを特徴とするプログラム開発装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のプログラム開発装置に
    おいて、 前記割り込み制御部品として、 割り込み処理のトリガ信号を発することがある他の部品
    に組み合わされる監視用部品と、 割り込み処理の内容が記述されていてかつ前記監視用部
    品の出力により該内容の処理を実施する割り込み処理実
    行部品とで構成される割り込み制御部品と、 を含むことを特徴とするプログラム開発装置。
  6. 【請求項6】 プログラムを構成する種々の処理を個別
    のプログラムとして予め部品化しておき、これら部品そ
    れぞれのシンボルであるアイコンを画面上に表示してお
    き、これらアイコンを組み合わせてプログラムを開発す
    る装置において、 前記部品が、他の部品との協調関係を制御するプログラ
    ムを部品化した制御系部品を含み、且つ、 当該制御系部品が、前記部品どうしの競合を制御する競
    合制御部品として、競合する2以上の部品のうちのいず
    れか1つから出力があった場合に該出力を有効としかつ
    他の部品の動作を停止する機能を有した競合制御部品を
    含むことを特徴とするプログラム開発装置。
  7. 【請求項7】 プログラムを構成する種々の処理を個別
    のプログラムとして予め部品化しておき、これら部品そ
    れぞれのシンボルであるアイコンを画面上に表示してお
    き、これらアイコンを組み合わせてプログラムを開発す
    る装置において、 前記部品が、他の部品との協調関係を制御するプログラ
    ムを部品化した制御系部品を含み、且つ、 当該制御系部品が、複数の前記部品の同期を取る同期制
    御部品として、1または複数回の中間報告を出力するこ
    とがある第1部品の正規の出力(中間報告でない出力)
    と、前記中間報告をトリガとして処理を実行する第2部
    品の出力とを入力としていて、かつ、前記中間報告の発
    生回数を監視していて、前記中間報告がある前に前記第
    1部品の出力があった場合はその時に次段の部品に信号
    を出力し、また、前記正規の出力がある前に前記中間報
    告があった場合はその回数分の出力が前記第2部品から
    あり、しかも、前記第1部品から前記正規の出力があっ
    た後に、次段の部品に信号を出力する同期制御部品を含
    むことを特徴とするプログラム開発装置。
  8. 【請求項8】 コンピュータを請求項1〜7のいずれか
    1項に記載のプログラム開発装置として機能させるため
    のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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