JP3414984B2 - 移植機 - Google Patents

移植機

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JP3414984B2
JP3414984B2 JP11982297A JP11982297A JP3414984B2 JP 3414984 B2 JP3414984 B2 JP 3414984B2 JP 11982297 A JP11982297 A JP 11982297A JP 11982297 A JP11982297 A JP 11982297A JP 3414984 B2 JP3414984 B2 JP 3414984B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行しながら野菜
等の苗を圃場の畝に移植する移植機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、移植機として、左右両側に備えた
車輪によって走行可能に支持された走行機体の後部に移
植装置を備えて、この移植装置を走行機体に搭載したエ
ンジンの動力によって駆動し、畝を跨いで畝長手方向に
走行しながら苗を移植するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のものにおいて、
1条植えの移植機の兼用化を図るために、左右一方の前
輪及び後輪を、左右方向に伸縮自在な支持体を介して走
行機体に支持して左右方向に移動自在とし、その移動自
在とされた前輪及び後輪を左右方向外方に移動させるこ
とによって、広い畝幅に対応すると共に、必然的に移植
装置の植付手段が畝の左右方向中央からオフセットさ
れ、その状態で移植機を畝の長手方向に往復させて植え
付け作業をすることによって、1つの畝において2条植
えできるようにすることが考えられている。
【0004】しかしながら、前記支持体を伸縮させる際
において、前輪及び後輪が接地して走行機体の全荷重を
負担していると、車輪と地面との間の摩擦抵抗が非常に
大きく、伸縮作業が困難であるという問題がある。そし
て、この伸縮作業を行うのに、前輪及び後輪を持ち上げ
て伸縮させるのでは、前輪等の重量が支持体の伸縮部分
にかかって、この部分にこじれが生じるという問題があ
る。そこで本発明は、スタンド部材によって走行機体を
支持させておき、左右一方の前輪及び後輪を移動させる
のが容易でかつ移動させるとき支持体のこじれが生じな
いようにした移植機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るための本発明の第1の技術的手段は、左右両側に備え
た前輪と後輪によって走行可能に支持されたとを走行機
体に移植装置を設けた移植機において、左右方向に伸縮
自在な支持体を前記走行機体に設け、前記支持体を介し
て走行機体に対して前記左右一方の前輪及び後輪を左右
移動自在に支持し、該前輪及び後輪を左右方向に移動す
るとき、機体重量を支持するスタンド部材を備え、前後
に対応する前輪と後輪とが連動して上下調整可能となる
ように、前輪と後輪とを連結する連結部材が設けられて
いる点にある。
【0006】本発明の第2の技術的手段は、車輪を下降
させる単動の油圧伸縮シリンダで構成された車輪昇降駆
動手段が設けられている点にある。本発明の第3の技術
的手段は、前記左右一方の前輪と後輪とが、連動して上
下調整可能となると共に別個に上下調整可能となるよう
に、前記連結部材が連結解除可能に構成されている点に
ある。本発明の第4の技術的手段は、前記左右一方の前
輪が、前後方向と左右方向とに向き変更自在とされてい
る点にある。
【0007】本発明の第5の技術的手段は、前記左右一
方の後輪を地面から浮くように引き上げるための吊り上
げ具が設けられている点にある。従って、支持体を伸縮
させる際にスタンド部材で機体重量を受けることによっ
て、一方の車輪を左右方向外方に移動させて広い畝幅に
対応することができる。しかも、支持体を伸縮させる際
に左右一方の車輪を左右方向に移動するとき、移動する
側の前輪を接地させて、前輪の重量を地面で受けさせる
ことができ、支持体の伸縮部分にこじれを生じさせるこ
とがなくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1および図2において、野菜等の
ソイルブロック苗を移植する移植機1は、走行体2の後
方に移植装置3および操縦ハンドル4を有する歩行型で
あって、畝5を跨いでその長手方向に走行しながら、ソ
イルブロック苗を畝5に所定間隔の株間をおいて植付け
るものである。なお、以下の説明では移植機1の進行方
向を前後方向といい、進行方向に直交する横方向を左右
方向という。
【0009】走行体2は、ミッションケース6の前部に
機体フレーム7を前方突出状に取付固定すると共に、こ
の機体フレーム7上にエンジン8等を搭載して主構成さ
れてなる走行機体2Aを備え、この走行機体2Aは、左
右両側に備えた前輪10および後輪11によって走行可
能に支持されている。移植装置3は、走行機体2の後部
に装着された移植フレーム12に設けられており、苗を
畝5に植付ける植付手段13と、この植付手段13に苗
を供給する苗供給装置14と、植付けた苗の根本を覆土
・鎮圧する覆土輪15と、畝5を被覆するマルチフィル
ムに植付用の穴を形成する穿孔手段16とを備えて主構
成されている。
【0010】移植フレーム12は、前部がミッションケ
ース6に取付固定された主フレーム12Aと、前部がミ
ッションケース6に左右軸廻りに回動自在に枢着された
可動フレーム12Bとから構成され、主フレーム12A
上に苗供給装置14が設けられると共に、主フレーム1
2Aの後端部に操向ハンドル4が取付けられ、可動フレ
ーム12Bに植付手段13、覆土輪15および穿孔手段
16が支持されている。植付手段13は、揺動リンク機
構によって前後移動しながら昇降するように支持されて
いてその軌跡の上部で苗が等落下供給されると共に、下
部にくちばし状の開閉自在なオープナを備えており、軌
跡の下端側にて畝5に突入したときにオープナが前後に
開き、畝5に植付穴を形成すると共に、該植付穴に植付
手段13内に保持した苗を植付け得るようになってい
る。
【0011】苗供給装置14は、多数のソイルブロック
苗を縦横に収容した苗トレイ17を縦横に間欠送りする
苗トレイ送り装置18と、この苗トレイ送り装置18の
前方側に配置されていて苗トレイ17から苗を一つずつ
取出して植付手段13へと搬送する苗分送装置19とか
ら構成されている。覆土輪15は、植付手段13後方に
苗植付部分を挟むように左右一対配置され、畝5の上面
を転動し、可動フレーム12Bの後部を支持すると共
に、苗の根本部分の土を左右両側から押圧して土寄せと
同時に鎮圧する。
【0012】穿孔手段16は、平行リンクによって植付
手段13の揺動リンク機構に連動して昇降するように支
持され、穿孔手段13が下降した際に、その下端部に設
けた加熱体をマルチフィルムに押し当てることで、マル
チフィルムに移植用の孔を形成するようになっている。
図2および図3において、左右方向に伸縮自在な支持フ
レーム(本実施の形態ではこれが一方の後輪11を走行
機体2Aに対して左右移動自在に支持する、伸縮自在な
支持体とされている)20の左右両側に前後輪10,1
1を支持して、該支持フレーム20の伸縮によってトレ
ッドの調節を行い得るようにすると共に、この支持フレ
ーム20に、エンジン8,ミッションケース6及び移植
装置を左右方向移動自在に支持するようにした移植機1
を示している。
【0013】図3において、支持フレーム20は、固定
支持体とこれに対して横移動可能な可動支持体からな
り、前後方向に配置された左右一対のメインフレーム2
1L,21Rを前後の連結フレーム22,23によって
相互に連結して成り、前連結フレーム22は左右メイン
フレーム21L,21R間の前端側に位置し、後連結フ
レーム23は左右メインフレーム21L,21R間の後
端に位置している。前連結フレーム22は、断面六角形
の外筒体22aと、この外筒体22a内に右方から左右
方向摺動自在に内嵌される断面六角形の内筒体22b
と、外筒体22aの左端側に固定された支軸22cとか
ら主構成されて左右方向に伸縮自在に構成されている。
支軸22cは軸受体24を介して左側メインフレーム2
1Lに左右軸廻りに回動自在に連結され、内筒体22b
は右側メインフレーム21Rに軸受体25を介して左右
軸廻りに回動自在に支持されている。
【0014】また、内筒体23bの右側及び支軸22c
の左端側に前輪支持アーム26を取り付ける取付筒27
が取り付けられている。後連結フレーム23は外筒体2
3aと、この外筒体23a内に左右方向摺動自在に内嵌
された内筒体23bとから構成されて、左右方向に伸縮
自在に構成され、外筒体23aは固定のガイド筒28に
挿通されて左側のメインフレーム21Lに連結され、内
筒体23bは右側のメンフレーム21Rに固定されてい
る。前連結フレーム22の外筒体22aの右端側と、後
連結フレーム23の外筒体23aの右端側とは連結部材
29によって連結され、連結部材29の前端側は軸受体
30を介して前連結フレーム22の外筒体22aに左右
軸廻りに回動自在に連結され、連結部材29の後端側は
後連結フレーム23の外筒体23aに固定されている。
【0015】左右のメインフレーム21L,21R側に
は、後輪11の伝動ケース31L,31Rのそれぞれの
上部が、支持筒151L,151Rに回転自在に支持さ
れた左右方向の支軸(伝動軸)32L,32Rを支点に
上下動自在に支持されており、該伝動ケース31L,3
1Rにはミッションケース6の出力軸に連動する巻掛体
33L,33Rが内装されていて左右の後輪11を駆動
可能としている。図1および図3において、34は車輪
昇降駆動手段であり、伸長動作して車輪10、11を下
降させる単動の油圧伸縮シリンダで構成されている。該
駆動手段34の作動により、左右の前輪支持アーム26
は支軸22cを支点に、左右の伝動ケース31L,31
Rは支軸32L,32Rを支点にそれぞれ連動して上下
揺動し、このため、図3に示すように左右の連結部材3
5L,35Rが前連結フレーム22と後軸伝動軸側とに
わたって枢支連結されている。
【0016】即ち、図14及び図15にも示すように前
記各連結部材35L,35Rは、それらの前後両端が、
前輪支持アーム26側に連動した支持ブラケット153
及び伝動ケース31L,31R側に連動した支持ブラケ
ット154に連結されており、これにより、各連結部材
35L,35Rは、前輪支持アーム26及び伝動ケース
31L,31Rを介して前後に対応する前輪10と後輪
11とを連結し、その結果前後に対応する前輪10と後
輪11とを連動して上下調整可能にしている。一方の連
結部材35Lは、前記左側の前輪10と後輪11とが常
に連動して上下調整可能となるように、前輪10と後輪
11とを連結している。
【0017】他方の連結部材35Rは、右側の前輪10
と後輪11とが連動して上下調整可能となると共に別個
に上下調整可能となるように、前輪10と後輪11とを
連結解除可能に連結している。即ち、図14及び図15
に示すように連結部材35Rは、第一分割体156と第
二分割体157と接続体158とを有し、第一分割体1
56は、支持ブラケット154に横軸159廻り回動自
在に枢支されている。第二分割体157は、ターンバッ
クル161を有し、支持ブラケット153に横軸162
廻り回動自在に枢支され、第一分割体156と第二分割
体157とは、互いに横軸164廻りに回動自在に連結
されている。従って、第一分割体156と第二分割体1
57とはその接続端部でくの字状に屈曲可能に構成され
ている。
【0018】また、接続体158はバネ板により構成さ
れ、接続体158の一端部は第一分割体156に固着さ
れ、接続体158の中途部には、第二分割体157に突
設した突出軸166に、着脱自在に嵌合する嵌合孔16
7が設けられ、接続体158の他端部に把持部168が
設けられ、第二分割体157に突設した突出軸166に
嵌合孔167を嵌合させることにより、接続体158に
より、第一分割体156と第二分割体157とを横軸1
64廻りに屈曲不能となるように接続している。従っ
て、連結部材35Rにより、右側の前輪10と後輪11
とが連動して上下調整可能となるように連結されると共
に、接続体158の把持部168を把持して接続体15
8を図15に鎖線で示す如く弾性変形させて突出軸16
6に対する嵌合孔167の嵌合を外すことにより、第一
分割体156と第二分割体157とを横軸164廻りに
屈曲可能にして、右側の前輪10と後輪11とが別固に
上下調整できるように連結解除可能にしている。
【0019】なお、連結部材35L,35Rはそれぞれ
ターンバックル等による伸縮構造体(ロッド)で構成す
ることが望ましく、また、駆動手段34はこれを電動又
は油圧モータ若しくはネジスクリュ等を用いることもで
きる。図3において、36は伸縮駆動体であり、支持体
(支持フレーム)20の一方側(可動支持体)を固定支
持体である他方側(図では左側を右側)に対して相対移
動するものであって、本実施の形態では固定側であるガ
イド筒28と右メインフレーム21Rとにわたって油圧
伸縮シリンダを連結したものを示しており、この伸縮の
ため前記したように支持フレーム20は、入れ子構造
(22a,22b,23b,23a等)によって左右移
動が可能とされているとともに、伝動軸37も伸縮自在
な入れ子構造(スプライン等)とされている。
【0020】図2〜図4を参照すると、伸縮駆動体36
および支持体20の横移動を制御する操作手段38が例
示されている。図2〜図4において、ハンドル4にはH
形案内路39Aを有する操作盤39が取付けられ、案内
路39Aには操作レバー40が挿通されて該案内路39
Aに沿って操作可能である。操作レバー40はその下記
が第1支点軸41Aを中心に左右操作可能であるととも
に第1支点軸41Aを有する第2支点軸41Bが操作盤
39に前後操作可能(回動可能)として支持されてい
る。
【0021】操作レバー40の中途にはコネクタ42が
枢着されており、このコネクタ42には伸縮駆動体36
の制御バルブ(図示せず)を伸縮切換するためのボーデ
ンケーブルのインナーワイヤ43A,43Bが連結され
ている。図では第1支点軸41Aを中心に操作レバー4
0を左右に操作するとインナーワイヤ43A,43Bを
押引等して伸縮駆動体36の制御バルブを伸縮切換える
ものとされている。前連結フレーム22の内筒体22b
にはその長手方向(左右方向)の間隔を有して係合凹部
44Aが列設され、同じく後連結フレーム23の内筒体
23bにもその長手方向の間隔を有して係合凹部44B
が列設され、両者のピッチは等しくされている。
【0022】一方、前連結フレーム22の外筒体22a
および後連結フレーム23の外筒体23aには、前記係
合凹部44A,44Bに対して係脱自在なピン又は棒材
よりなる係合体45A,45Bが係合方向に図示しない
バネによって付勢された状態で備えられ、一方、ガイド
筒28には図外のバネによって係合方向に付勢されてい
るアーム形の係合体46がブラケット47を介して枢着
され、外筒体23aに形成した係合凹部45Cに係脱自
在とされている。第2支点軸41Bにはアーム48が備
えられており、このアーム48にはコネクタ49を介し
てボーデンケーブルの2本のインナーワイヤ50A,5
0Bがそれぞれ連結され、第1のインナーワイヤ50A
は連結具51を有し係合体45A,45Bに分岐ワイヤ
50Cを介して連結され、第2のインナーワイヤ50B
は係合体46に連結されている。
【0023】すなわち、操作レバー40を第2支点軸4
1Bを中心に前後操作すると、係合体45A,45Bが
係合状態のときは係合体46が非係合状態となり、逆
に、係合体45A,45Bが非係合状態のときは係合体
46が係合状態となるようにワイヤ50A,50B,5
0Cの押引にて連動されている。従って、係合体46を
係合凹部44Cに係合して左右方向の位置決めをした状
態とし、一方、係合体45A,45Bは非係合状態にし
て操作レバー40を左右に操作すると、制御バルブを介
して伸縮駆動体36が伸縮動作し、内筒体22b,23
bが横方向に往復動されてトレッド調整が可能であり、
所定のトレッドとして操作レバー40を中立にすると、
係合体45A,45Bが係合凹部44A,44Bに係合
して左右方向の位置決め(固定)がなされ、一方、係合
体45A,45Bを係合状態にしておいて係合体46を
非係合に切換えて操作レバー40を左右に操作すると駆
動体36が伸縮動作し、走行機体2Aすなわち、走行体
2、移植装置3等を左右方向(横方向)に移動可能にす
るのである(但し、このときは、左右の前後車輪10,
11は接地している)。
【0024】図1に示すように、移植機1の前後部には
スタンド部材116,117が設けられている。前側の
スタンド部材116は、図9乃至図13に示すように、
パイプ材等の棒材から構成され左右一対設けられてい
る。スタンド部材116の一端側には後方に折曲されて
係止部118が設けられると共に、該一端側には回動支
軸119が後方突出状に固定されている。また、レール
体102の左右両端部前面側には規制板120が固定さ
れ、この規制板120の後面側には前後方向に配置され
た支持筒121が固定され、前記スタンド部材116の
回動支軸119が前方側から規制板120を貫通して前
記支持筒121に挿通されており、これによって、スタ
ンド部材116が前後軸廻りに回動自在に支持されてい
る。
【0025】また、回動支軸119には、規制板120
の前面側に接当するストッパ122が設けられると共
に、該回動支軸119の先端側に設けたバネ受123と
支持筒121との間に圧縮状に介在されるコイルバネ1
24が外嵌されている。さらに、規制板120には、図
9に実線で示すスタンド部材116を立てた状態、又
は、仮想線で示すスタンド部材116をレール体102
に沿う状態で前記係止部118が挿通されて、スタンド
部材116をこれら状態に保持する係止孔125が形成
されている。
【0026】なお、係止孔125から係止部118を抜
脱するには、コイルバネ124の付勢力に抗してスタン
ド部材116を前方に移動させればよい。後側のスタン
ド部材117は、図13にも示すように、パイプ材等の
棒材によって前方に開放状のU字形に形成され、中途部
に補強部材126が設けられている。ハンドル4の前部
には左右方向に配置された支持パイプ127が設けら
れ、この支持パイプ127に後側のスタンド部材117
の前端側のボス部128が左右軸廻りに回動自在に取り
付けられている。
【0027】前記支持パイプ127には、扇形の係止板
129が固定され、後側のスタンド部材117には前記
係止板129に、図1に実線で示すスタンド部材117
を立てた状態、又は仮想線で示すスタンド部材117を
上方に持ち上げた状態で前記係止板129に係合して、
スタンド部材117をこれら状態に保持するストッパ板
130が設けられている。前記ボス部128は、ガタが
ある状態で支持パイプ127に支持され、ストッパ板1
30は、これと支持パイプ127との間に設けられた引
張りコイルバネ131によって、支持パイプ127側に
引き寄せられて係止板129に係合するように構成さ
れ、したがって、スタンド部材117をコイルバネ13
1の付勢力に抗して支持パイプ127から離反する方向
に引くことによって、ストッパ板130の係止板129
との係合が解除されるようになっている。
【0028】前記スタンド部材116,117を用いて
の可動(横移動可)側における前・後輪10,11の左
右移動について説明すると、図3に示している昇降駆動
体34を伸長動作させて前輪支持アーム26、伝動ケー
ス31L,31Rの揺動によって走行機体2Aをスタン
ド部材116,117を起立できる高さまで持上げ、こ
の持上げ後に、スタンド部材116,117を起立させ
て左右の車輪10,11を浮上させる。右側の車輪1
0,11を横方向にスライドさせてトレッド変更する場
合、車輪昇降駆動手段34を複動シリンダにより構成
し、その伸長動作により、左右の車輪10,11を浮上
させた状態にして、この状態で伸縮駆動体36を伸長動
作することで、右側の前後輪10,11を横移動させる
ことできるが、これでは、浮上した前輪10の重量が、
内筒体22bにかかり、このため内筒体22bと外筒体
22aとの間にこじれを生じるおそれがある。
【0029】そこで、本実施の形態の場合、車輪昇降駆
動手段34を伸長方向(車輪10、11を下降させる方
向)に駆動される単動の油圧伸縮シリンダで構成してい
るため、昇降駆動体34を伸長動作させて走行機体2A
を上昇させた後、前後スタンド部材116,117を起
立させた状態にしても、昇降駆動体34(単動油圧伸縮
シりンダ)の油圧を解除してシリンダ内の作動油をドレ
ンすることにより、昇降駆動体34が縮小動作をして走
行機体2Aを降下し、これにより、スタンド部材11
6,117に機体重量を支持させた状態で左右両側の前
後輪10,11が接地した状態になる。従って、スタン
ド部材116,117で機体重量を受けることによっ
て、伸縮駆動体36を前述したように伸縮動作すること
で右側の前後輪10,11をスムーズに横移動できる。
しかも、左右の車輪10,11が接地した状態になって
車輪10,11の重量を地面で受けることが可能にな
り、上記のように内筒体22bと外筒体22aとの間に
こじれを生じるのを防止することができる。ここに、支
持フレーム20のこじれなく、車輪10,11の横移動
を軽快にできるのである。
【0030】ところで、不整地面では、右側の後輪11
を地面の凸部に乗り上げたとき、右側の前輪10と後輪
11とが連結部材35Rにて連結されているため、右側
の前輪10が地面から浮いてしまい、その結果上記と同
様に浮上した前輪10の重量が、内筒体22bにかか
り、このため内筒体22bと外筒体22aとの間にこじ
れを生じる。従って、このような場合には、接続体15
8の把持部168を把持して接続体158を鎖線で示す
如く弾性変形させて突出軸166に対する嵌合孔167
の嵌合を外すことにより、第一分割体156と第二分割
体157とを横軸164廻りに屈曲可能にし、これによ
り連結部材35Rによる連結を解除して右側の前輪10
と後輪11とが別固に上下できるようにすれば、不整地
にも拘わらず右側の前輪10を接地させて、内筒体22
bと外筒体22aとの間にこじれを生じるのを確実に防
止できる。
【0031】また、この場合、図3および図5で示すよ
うに、可動支持体である右メインフレーム21Rに、コ
字形ブラケット60を取外し自在に装着し、このブラケ
ット60にピン61と取付孔62による高さ調整手段で
車輪支持棒63を装着し、補助車輪64の転動方向を左
右方向として設けることによって、横移動がより軽快に
できる。但し、この補助車輪64は、植付け作業時にお
いては、走行抵抗となることから、ブラケット60ごと
取外すこともできるし、高さ調整手段61,62によっ
て車輪64を非接地状態にすることもできるし、また、
手段61,62によって車輪64の転動方向を前後方向
とすることもできる。
【0032】更に、図3および図6で示すように右側の
前輪10についてその支持アーム26に方向転換部65
を具備させ、当該前輪10を図3の実線状態(植付け状
態)と仮想状態(横移動状態)に姿勢変更することによ
っても横移動が軽快にできる。図7および図8は、走行
体2のショートピッチでの前進と移植装置3のショート
ピッチでの横移動を組合せることによって畝5に苗Sを
所謂ジグザグ状に多条植したものであり、これによれ
ば、走行体2の往復動によって多条植するものでは、車
輪10,11による押固め(往復動による2重踏付け)
を少なくできる。
【0033】すなわち、図示では走行体2を定置した状
態で移植装置3等を右側に4段階で横移動させて横植え
を行ない、最終段(図では4個目)で走行体2を前進さ
せた後、移植装置3等を左側に4段階で横移動させ、、
これを繰返すことによってひとつの畝5に往路走行で4
条植が可能となるのである。この場合、覆土鎮圧装置1
5は、図8で示すように、横向と前向とに90度だけ縦
軸廻りに姿勢変更することが望ましく、また、接地セン
サー70については、図7で示すように、平行リンク7
1と球接手72による皿形滑走体73とすることが望ま
しい。
【0034】前記左右一対のメインフレーム21L,2
1Rには、図3及び図16に示すように、円筒状の支持
筒171が前後一対ずつ上方突設されている。この前後
一対の支持筒171に、図17に示す予備苗載せ台17
2にL字状に下方突設した一対の支持腕173を、内嵌
させることにより、メインフレーム21L,21Rに予
備苗載せ台172を着脱自在に保持できるように構成さ
れている。従って、メインフレーム21Lの支持筒17
1に予備載せ台172を支持腕173を介して設置すれ
ば、予備苗載せ台172がメインフレーム21Lから左
右方向外方に突出するが、メインフレーム21Lの支持
筒171に予備載せ台173を支持腕173を介して設
置すれば、予備苗載せ台172をメインフレーム21R
から左右方向外方に突出しなくなり、移植機全体をコン
パクトになし得る。従って、走行する際に支持フレーム
を20を縮小すると共に、メインフレーム21L側に予
備苗載せ台172を取り付けるようにすれば、移植機全
体を非常にコンパクトな状態で走行することができる。
【0035】図18及び図19は他の実施の形態を示
し、支持筒151Rと内筒体23bとの間に連結体17
7が設けられ、この連結体177に、前記左右一方の後
輪11を地面から浮くように引き上げるための吊り上げ
具178が設けられている。吊り上げ具178の上端部
は、連結体177に左右軸179廻りに揺動自在に取り
付けられ、吊り上げ具178の下端にフック部180が
設けられ、伝動ケース31Rに吊り上げ具178のフッ
ク部180を引っ掛けるための係合部181が設けられ
ており、後輪11を伝動ケース31R廻りに回動して浮
上させた状態で、吊り上げ具178のフック部180を
伝動ケース31Rの係合部181に引っ掛けることによ
り、吊り上げ具178で後輪11を地面から浮上した状
態に吊り上げておくことができるようになっている。
【0036】従って、前記左右一方の後輪11を地面か
ら浮くように引き上げるための吊り上げ具178が設け
られている。前記左右一方の前輪10の向きが前後方向
から左右方向に変更自在にされている。また、前記実施
の形態の場合と同様に、取付筒27にコの字状の支持体
185が固設され、この支持体185に右側の前輪10
が支持アーム26を介して縦軸186廻りに回動自在に
支持され、これにより右側の前輪10についてその支持
アーム26に、支持体185及び縦軸186を有する方
向転換部65を具備させ、当該前輪10を植付け状態と
横移動状態とに姿勢変更することによっても横移動が軽
快にできるようになっている。
【0037】上記実施の形態によれば、右側の車輪1
0,11を横方向にスライドさせてトレッド変更する場
合、昇降駆動体34を伸長動作させて走行機体2Aを上
昇させた後、前後スタンド部材116,117を起立さ
せた状態にしても、昇降駆動体34(単動油圧伸縮シり
ンダ)の油圧を解除してシリンダ内の作動油をドレンす
ることにより、昇降駆動体34が縮小動作をして走行機
体2Aを降下し、これにより、スタンド部材116,1
17に機体重量を支持させた状態で左右両側の前後輪1
0,11が接地した状態になる。従って、スタンド部材
116,117で機体重量を受けることによって、伸縮
駆動体36を前述したように伸縮動作することで右側の
前後輪10,11をスムーズに横移動できる。しかも、
左右の車輪10,11が接地した状態になって車輪1
0,11の重量を地面で受けることが可能になり、上記
のように内筒体22bと外筒体22aとの間にこじれを
生じるのを防止することができる。
【0038】また、このとき接続体158の把持部16
8を把持して接続体158を弾性変形させて突出軸16
6に対する嵌合孔167の嵌合を外すことにより、第一
分割体156と第二分割体157とを横軸164廻りに
屈曲可能にし、これにより右側の前輪10と後輪11と
が別固に上下できるようにすれば、不整地にも拘わらず
右側の前輪10を接地させて、内筒体22bと外筒体2
2aとの間にこじれを生じるのを確実に防止できる。さ
らに、このとき、連結部材35Rによる右側の前輪10
と後輪11との連結を解除した状態で、吊り上げ具17
8で後輪11を地面から浮上した状態に吊り上げておけ
ば、内筒体22bと外筒体22aとの間にこじれを生じ
ないように右側の車輪10,11のうち前輪10のみを
接地させて、よりスムーズに右側の前後輪10,11を
横移動できる。さらに、このとき右側の前輪10を方向
転換部65によって横移動状態に姿勢変更することによ
って、より一層右側の前後輪10,11の横移動が軽快
になる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、左右一方の車輪を走行
機体に、左右方向に伸縮自在な支持体を介して走行機体
に対して左右移動自在に支持し、この支持体を伸縮させ
る際にスタンド部材で機体重量を受けることによって、
一方の車輪を左右方向外方に移動させて広い畝幅に対応
することができる。しかも、一方の車輪を左右方向外方
に移動させる際において、支持体のこじれがなく、該車
輪の移動作業がスムーズに行えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタンド状態の移植機の側面図である。
【図2】移植機の平面図である。
【図3】要部の平面図である。
【図4】操作系の斜視図である。
【図5】補助車輪の斜視図である。
【図6】方向転換する前輪の側面図である。
【図7】接地センサーの側面図である。
【図8】多条植する移植機の平面図である。
【図9】前スタンド部材の正面図である。
【図10】前スタンド部材の位置決め部の断面図であ
る。
【図11】前スタンド部材の位置決め部の正面図であ
る。
【図12】前スタンド部材の位置決め部の平面図であ
る。
【図13】後スタンド部材を有するハンドルの平面図で
ある。
【図14】右連結部材の側面図である。
【図15】右連結部材の平面断面図である。
【図16】メインフレーム部分の斜視図である。
【図17】予備苗載せ台の斜視図である。
【図18】他の実施の形態を示す斜視図である。
【図19】同側面図である。
【符号の説明】
1 移植機 2A 走行機体 3 移植装置 10 前輪(車輪) 11 後輪(車輪) 20 支持体 34 車輪昇降駆動手段 35L 連動部材 35R 連動部材 116 前スタンド部材 117 後スタンド部材 178 吊り上げ具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/00 - 11/02 303 A01C 11/02 333 - 343

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右両側に備えた前輪と後輪によって走
    行可能に支持されたとを走行機体に移植装置を設けた移
    植機において、 左右方向に伸縮自在な支持体を前記走行機体に設け、前
    記支持体を介して走行機体に対して前記左右一方の前輪
    及び後輪を左右移動自在に支持し、該前輪及び後輪を左
    右方向に移動するとき、機体重量を支持するスタンド部
    材を備え、前後に対応する前輪と後輪とが連動して上下
    調整可能となるように、前輪と後輪とを連結する連結部
    材が設けられ 前記左右一方の前輪と後輪とが、連動して上下調整可能
    となると共に別個に上下調整可能となるように、前記連
    結部材が、前輪と後輪とを連結解除可能に構成されてい
    ことを特徴とする移植機。
  2. 【請求項2】 車輪を下降させる単動の油圧伸縮シリン
    ダで構成された車輪昇降駆動手段が設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の移植機。
  3. 【請求項3】 前記左右一方の前輪が、前後方向と左右
    方向とに向き変更自在とされていることを特徴とする
    求項1又は2に記載の移植機。
  4. 【請求項4】 前記左右一方の後輪を地面から浮くよう
    に引き上げるための吊り上げ具が設けられていることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の移植機。
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