JP3413629B2 - γ線の照射に対して安定化されたカーボネート(共)重合体 - Google Patents

γ線の照射に対して安定化されたカーボネート(共)重合体

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JP3413629B2 JP08198296A JP8198296A JP3413629B2 JP 3413629 B2 JP3413629 B2 JP 3413629B2 JP 08198296 A JP08198296 A JP 08198296A JP 8198296 A JP8198296 A JP 8198296A JP 3413629 B2 JP3413629 B2 JP 3413629B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はγ線を照射した際に起こる変色効
果に対して安定化されたジフェノールおよび1種または
それ以上の安定剤をベースにしたカーボネート(共)重
合体に関する。
【0002】本発明においては下記(a)+(b)に関
し(a)ポリカーボネートまたはカーボネート共重合体
97.5〜99.9重量%、および(b)一般式 R1−X−CZ−Y−R2 (I) 但し式中R1およびR2は随時分岐したC1〜C36アルキ
ル基、好ましくは随時分岐したC1〜C12アルキル基ま
たは随時分岐したC16〜C24アルキル基、随時分岐した
および/または置換したC7〜C18アルキル基またはア
ラルキル基、または随時置換したC6〜C18、好ましく
はC6アリール基であり、X、YおよびZは互いに独立
にOまたはS、好ましくはSを表し、特に好適には基R
1およびR2は基XまたはYが存在することによって複素
環式4〜12、好ましくは5または6員環系の一部をな
し、ここでYは>NR3を表し、R3は上記R1と同じ定
義の基であって特にメチル、ベンジル、またはフェニル
であり、XおよびZは互いに独立に酸素または硫黄、好
ましくは硫黄を表す、のγ線安定剤0.1〜2.5重量
%を含んでいることを特徴とするポリカーボネート成形
用組成物を提供される。
【0003】さらに本発明のポリカーボネート成形用組
成物の中に他の安定剤(c)として随時末端がキャッピ
ングされた平均分子量250〜10,000、好ましく
は500〜5,000のポリプロピレングリコールを
(a)+(b)を100重量%として0.1〜3.5重
量%、好ましくは0.25〜2.0重量%含ませること
ができる。
【0004】γ線に対し安定化を行う従来法としては、
オリゴマーのポリプロピレングリコール(ヨーロッパ特
許第376 289号)、オリゴマーの臭素化されたビ
スフェノールAポリカーボネート(ヨーロッパ特許第9
73 114号)をポリカーボネートに加える方法、ポ
リカーボネートとテレフタル酸およびシクロヘキサンジ
メタノールをベースにしたポリエステルとの配合物(ヨ
ーロッパ特許第152012号)或いは有機ジスルフィ
ドを随時オリゴマーのポリプロピレングリコールと一緒
にして用いる方法がある。
【0005】これら従来法の安定剤の欠点は、例えば強
い照射を行われた場合ポリプロピレングリコール自身の
安定性が不適切になること、存在するハロゲンの割合が
多いために臭素化した系を使用することは恐らくは出来
ないこと、またポリエステルの配合物を使用すると水蒸
気による滅菌が行えないこと、およびジスルフィド系で
は分解させないためには処理能力が低下すること等であ
る。
【0006】従って本発明の目的は、製造条件および加
工条件下において安定なで、一般的な用途に使用出来る
ように水蒸気による滅菌が可能であり、ハロゲンを含む
安定剤を使用せず、5メガラッドの照射量で照射された
場合でも適切な安定化が保証される添加剤系を得ること
である。
【0007】本発明によればこの目的は安定剤(I)を
提供することにより達成される。
【0008】本発明に使用されるポリカーボネートを製
造するのに適したジフェノールは一般式 HO−Z−OH (II) をもち、炭素数は6〜30であり、単核または複核のジ
フェノールで、核にはヘテロ原子を含むこともでき、ポ
リカーボネートの製造条件下および熱輻射条件下におい
て不活性なジフェノールである。
【0009】その例としては、ヒドロキノン、レゾルシ
ン、ジヒドロキシジフェニル、ビス−(ヒドロキシフェ
ニル)−アルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−シ
クロアルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルフ
ィド、エーテル、スルフォキシドまたはスルフォン、お
よびα,α−ビス−(ヒドロキシフェニル)ジイソプロ
ピルベンゼン、並びにこれらの環がアルキル化および/
またはハロゲン化された化合物が含まれる。
【0010】適当なジフェノールは例えば米国特許第3
028 365号、同第2 999 835号、同第
3 062 781号、同第3 148 172号およ
び同第4 982 014号、ドイツ特許公開明細書第
1 570 703号および同第2 063 050
号、並びにH.Schnell著、米国ニューヨーク、
Interscience Publishers 1
964年発行、「ポリカーボネートの化学と物理(Ch
emistry and Physics ofPol
ybarbonates)」に記載されている。
【0011】好適なジフェノールは4,4’−ジヒドロ
キシジフェニル、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−プロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−シクロヘキサン、α,α−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベン
ゼン、α,α−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−m
−ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビス−(3−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビ
ス−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパ
ン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−メタン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−プロパン、ビス−(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)−スルフォン、2,4−ビ
ス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−
2−メチルブタン、1,1−ビス−(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、α,α
−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−p−ジイソプロピルベンゼン、1,1−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−3−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチルシクロ
ヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)
−4−メチルシクロヘキサン、2,2−ビス−(3,5
−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、
2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフ
ェニル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−
フェニルエタン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−2,2−ジフェニルエタン、9,9−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−フルオレン、9,9−ビ
ス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−
フルオレンである。
【0012】特に好適なジフェノールは例えば2,2−
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2
−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−シクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−3−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルシクロヘキサ
ン、9,9−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−フルオレンである。
【0013】特に2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、お
よび1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−1−
フェニルエタンが好適である。
【0014】上記ジフェノールの任意の混合物も使用で
きる。
【0015】流動特性を改善するために、少量の、好ま
しくは(使用するジフェノールのモル量に関し)0.0
5〜2.0モル%の3またはそれ以上の官能基をもつ化
合物、特に3個またはそれ以上のフェノール性ヒドロキ
シル基をもつ化合物を合成工程において公知の方法で混
入する。使用できる幾つかの化合物としては、例えば
1,3,5−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ベン
ゼン、1,3,5−トリス−(4−(4−ヒドロキシフ
ェニルイソプロピル)−フェニル)−ベンゼン、1,
1,1−トリス−(4−ヒドロキシフェニル)−エタ
ン、2,6−ビス−(2−ヒドロキシ−5’−メチルベ
ンジル)−4−メチルベンゼン、2−(4−ヒドロキシ
フェニル)−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−
プロパン、ヘキサキス−(4−(4−ヒドロキシフェニ
ルイソプロピル)−フェニル)オルトテレフタレート、
テトラキス−(4−ヒドロキシフェニル)−メタン、
1,1−ビス−((4’,4”−ジヒドロキシトリフェ
ニル)−メチル)−ベンゼン、3,3−ビス−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロイ
ンドール、3,3−ビス−(4−ヒドロキシ−3−メチ
ルフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロインドー
ルであり、これらの化合物に対応するクロロカーボネー
ト、並びに塩基性が2より大きい脂肪族または芳香族の
カルボン酸または好ましくは酸塩化物、例えば2,4−
ジヒドロキシ安息香酸または2,4−ジヒドロキシ安息
香酸二塩化物、トリメシン酸またはトリメシン酸三塩化
物、トリメリチン酸またはトリメリチン酸三塩化物、シ
アヌル酸三塩化物も適している。この場合これらの分岐
剤は最初個別的にまたは混合物として導入するか、また
は合成中少量ずつ加えることができる。
【0016】合成に使用する連鎖終結剤はフェノール、
随時置換基をもったフェノール、そのクロロ炭酸塩、モ
ノカルボン酸塩、またはそれらの酸塩化物、好ましくは
クミルフェノール、フェノール、t−ブチルフェノー
ル、およびi−オクチルフェノール、およびこれらの通
常の不純物または異性体との混合物があり、連鎖終結剤
は個別的にまたはジフェノールと混合して混入すること
ができ、または合成中少量ずつ加えることができる。
【0017】本発明で使用するポリカーボネートまたは
ポリカーボネート混合物は実質的に公知方法(上記米国
ニューヨーク、Interscience Publi
shers 1964年発行、H.Schnell著
「ポリカーボネートの化学と物理」重合体の概説第IX
巻、27頁以降参照)、即ち 1.分散相中での溶液法、いわゆる「二相界面重合
法」。
【0018】2.均質相中での溶液法、いわゆる「ピリ
ジン法」。
【0019】3.熔融エステル交換法。
【0020】により製造することができる。
【0021】本発明において使用されるポリカーボネー
トは平均分子量Mw(CH2Cl2100ml中に0.5
gを含む濃度で25℃においてCH2Cl2中での相対
粘度を測定して決定)が10,000〜80,000、
好ましくは15,000〜40,000である。
【0022】本発明のポリカーボネート成形用組成物に
対しその製造中または製造後に下記のものを通常の量で
添加することができる。熱可塑性ポリカーボネートに対
する通常の添加剤、例えば安定剤、例えば随時単量体ま
たはオリゴマーのエポキシドと組み合わせた有機亜燐酸
化合物のような熱的安定剤、紫外線安定剤、特にトリア
ゾールのような含窒素複素環化合物をベースにしたも
の、光学的艶出し剤、耐焔防止剤、特に有機酸のパーフ
ルオロ化された塩、パーフルオロエチレンのような含フ
ッ素化合物、有機スルフォン酸塩およびその組み合わ
せ、並びに随時加えられる他の型抜き剤、着色剤、顔
料、帯電防止剤、充填剤および補強材。
【0023】安定剤(I)はゴムの化学に関連した文献
から公知である(例えばUllmannの工業化学辞典
(Encyclopedia of Industri
alChemistry)第5版、A23巻、370頁
以降参照)か、または文献公知の方法(ドイツ特許公開
明細書第2 101 215号または米国特許第414
8 800号参照)で得ることができる。
【0024】これらの例としては次のものがある。
【0025】(a)トリチオカルボン酸R1−S−C
(=S)−S−R2のエステル、例えばジメチル、ジエ
チル、ジ−i/n−プロピル、ジ−n/i/tert−
ブチル、ジ−i/n−ペンチル、ジシクロペンチル、ジ
シルロヘキシル、ジステアリル、ジミリスチル、ジパル
ミチル、ジベンジルまたはジフェニルエステル。
【0026】(b)キサントゲン酸R−O−C(=S)
−S−R2のエステル、例えばジメチル、ジエチル、ジ
−i/n−プロピル、ジ−n/i/tert−ブチル、
ジ−i/n−ペンチル、ジシクロペンチル、ジシルロヘ
キシル、ジステアリル、ジミリスチル、ジパルミチル、
ジベンジル、ジフェニルエステルまたはジクレジルエス
テル。
【0027】(c)ジチオカルバミン酸(R32>N−
C(=S)−S−R2のエステル、例えばR2およびR3
がそれぞれ独立にメチル、エチル、i/n−プロピル、
n/i/tert−ブチル、i/n−ペンチル、シクロ
ペンチル、シルロヘキシル、ステアリル、ミリスチル、
パルミチル、ベンジル、フェニルまたはo/m/p−ク
レジルであえるエステル。
【0028】しかし好適な安定剤(I)はR3が(c)
と同様に定義された環式化合物あり、特に好ましくはメ
チル、フェニルまたはベンジルを表すもの、例えば
【0029】
【化1】
【0030】である。極めて好ましい安定剤(I)は
【0031】
【化2】
【0032】である。
【0033】上記安定剤は個別的にまたは混合物として
0.1〜2.5重量%の濃度で使用することができ、こ
の際添加はポリカーボネート樹脂の製造前または製造中
に純物質の形で粉末または熔融物として行うことがで
き、また溶液として行うこともできる。しかしまた最終
配合工程でも添加を行うことができる。ジクロロメタン
および/またはクロロベンゼンを(I)に対する溶媒と
して使用することができる。
【0034】成形用組成物は上記安定剤の他にポリプロ
ピレングリコールとして0.1〜3.5重量%、好まし
くは0.25〜2.0重量%の随時末端がキャッピング
された平均分子量250〜10,000、好ましくは5
00〜5,000のポリプロピレングリコールを含んで
いると有利である。この種のポリプロピレングリコール
は文献から公知である。時々偶然生じる淡黄色の変色を
避けるために、場合に応じ成形用組成物にポリカーボネ
ートに対する通常の含燐安定剤を加えることが有用であ
る。
【0035】本発明のポリカーボネートは例えば分離し
たポリカーボネートを押出しにより処理して成形し、公
知方法で粒状にし、この粒状物に随時上記添加剤を加え
た後公知方法で射出成形して種々の製品にすることがで
きる。
【0036】本発明のポリカーボネートは一般に従来公
知のポリカーボネートがその目的で使用されて来たいか
なる用途にも使用することができるが、特に医療分野、
例えば透析用のハウジングに使用することができる。
【0037】従って本発明の目的の一つは本発明のポリ
カーボネート成形用組成物を医療用製品の製造に使用す
ることである。
【0038】本発明のポリカーボネートは、透明な形で
使用しない大部分の用途に対しては、他の熱可塑性材料
と通常の量、即ち本発明のポリカーボネートに関し10
〜50重量%の量で混合して使用することができる。
【0039】適当な他の熱可塑性材料としては例えば芳
香族ポリエステル、本発明のポリカーボネートに使用さ
れたもの以外の他のビスフェノールをベースにしたポリ
カーボネート、ポリアルキレンテレフタレート、EPD
M重合体、ポリスチレンおよびスチレンをベースにした
共重合体およびグラフト重合体、例えば特にABS材料
がある。
【0040】実施例 平均分子量約30,000(GPCから得たMw)、3
00℃における溶液粘度η=1.293の添加剤を含ま
ず安定化されていないポリカーボネートを二重スクリュ
ー押出し機上で下記の量の安定剤と配合し、次いで粒状
化することにより試料をつくった。これらの粒状物から
着色試料シート(厚さ4mm)を射出成形した。これら
の試料の黄色係数(YI)を照射する(Hunter
Lab製の装置)前に決定し、次いで試料を照射し(照
射量5メガラッド、Co照射源)、10日間暗所に貯蔵
し、次いでYIを再び決定した。評価に使用した量YI
diffは照射前後の二つの測定値の差から決定した。
【0041】(a)比較試験
【0042】
【表1】
【0043】(b)本発明の組成物
【0044】
【表2】
【0045】実施例1〜5のすべてはさらに0.75重
量%の分子量約2000のポリプロピレングリコールを
含んでいた。信頼のある結果を得るために1試験当たり
2枚の着色シートを測定した。
【0046】化合物A: 3−メチル−チアゾリジン
−チオン−2 化合物B: 3−メチル−5,6−ベンゾ−チアゾリ
ジン−チオン−2 本発明の主な特徴及び態様は次の通りである。 1.下記(a)+(b)に関し(a)ポリカーボネート
またはカーボネート共重合体97.5〜99.9重量
%、および(b)一般式 R1−X−CZ−Y−R2 (I) 但し式中R1およびR2は随時分岐したC1〜C36アルキ
ル基、随時分岐したおよび/または置換したC7〜C18
アルキル基またはアラルキル基、または随時置換したC
6〜C18アリール基であり、X、YおよびZは互いに独
立にOまたはS、好ましくはSを表す、のγ線安定剤
0.1〜2.5重量%を含んでいるポリカーボネート成
形用組成物。
【0047】2.さらに(c)平均分子量が250〜1
0,000の随時末端をキャッピングされたポリプロピ
レングリコールを(a)+(b)100重量%に関し
0.1〜3.5重量%含んでいる上記第1項記載の成形
用組成物。
【0048】3.(I)はトリチオカルボン酸またはキ
サントゲン酸またはジチオカルバミン酸のエステルであ
る上記第1項記載の成形用組成物。
【0049】4.(I)は複素環化合物である上記第1
項記載の成形用組成物。
【0050】5.(I)は3−アルキル−チアゾリジン
−チオン−2である上記第1項記載の成形用組成物。
【0051】6.(I)は3−メチル−チアゾリジン−
チオン−2である上記第1項記載の組成物。
【0052】7.ポリカーボネートは2,2−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、1,1−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサンおよび1,1−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−1−フェニルエタンまたはその混合物か
ら合成されたものである上記第1項記載の成形用組成
物。
【0053】8.医療用の製品を製造するために上記第
1項記載の成形用組成物を利用する方法。
【0054】9.基R1およびR2は基XおよびYを含む
複素環式4〜12員環系の一部をなし、ここでXおよび
Yは>NR3を表し、R3は上記第1項記載のR1と同じ
定義の基であり、XおよびZは互いに独立に酸素または
硫黄、好ましくは硫黄を表す上記第1項記載のポリカー
ボネート成形用組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リユデイガー・シユバルト ドイツ51467ベルギツシユグラートバツ ハ・アンデアエンゲルスフユール27 (72)発明者 ゲルハルト・フエンホフ ドイツ47877ビリツヒ・アムシユロンホ フ9アー (56)参考文献 特開 昭60−192759(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 69/00 WPI/L(QUESTEL)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)+(b)に関し (a)ポリカーボネートまたはカーボネート共重合体9
    7.5〜99.9重量%、 (b)一般式(I) に対応するγ線安定剤0.1〜2.5重量%、及び (c)平均分子量が250〜10,000の随時末端を
    キャッピングされたポリプロピレングリコールを(a)
    +(b)100重量%に関し0.1〜3.5重量% を含
    んでいることを特徴とするポリカーボネート成形用組成
    物。
  2. 【請求項2】 (I)は3−メチル−チアゾリジン−チ
    オン−2であることを特徴とする請求項1記載の成形用
    組成物。
  3. 【請求項3】 ポリカーボネートは2,2−ビス−(4
    −ヒドロキシフェニル)−プロパン、1,1−ビス−
    (4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチル
    シクロヘキサンおよび1,1−ビス−(4−ヒドロキシ
    フェニル)−1−フェニルエタンまたはその混合物から
    合成されたものである上記第1項又は第2項のいずれか
    に記載の成形用組成物。
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