JP3413587B2 - 車椅子用固定装置 - Google Patents

車椅子用固定装置

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JP3413587B2
JP3413587B2 JP31118097A JP31118097A JP3413587B2 JP 3413587 B2 JP3413587 B2 JP 3413587B2 JP 31118097 A JP31118097 A JP 31118097A JP 31118097 A JP31118097 A JP 31118097A JP 3413587 B2 JP3413587 B2 JP 3413587B2
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弥一郎 高山
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日産車体株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装置本体上に配置
された車椅子のフレームを掛止して固定する車椅子用固
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車椅子利用者が遠方へ移動する際
には、図11に示すようなマイクロバスやワンボックス
カーなどの車両201が使用されている(実開昭62−
1620号公報参照)。この車両201には、後部に乗
員室202が設けられており、該乗員室202のフロア
203には、車椅子204を固定する車椅子用固定装置
が複数カ所に設けられている。
【0003】前記車椅子204は、図12に示すよう
に、パイプ材が矩形状に形成されてなるフレーム205
及び該フレーム205を左右に架橋したシート材206
により形成された椅子本体207と、該椅子本体207
より前方へ延出した足掛け部208と、前記椅子本体2
07の前部及び後部に設けられた自在輪209及び駆動
輪210とにより構成されており、前記車椅子用固定装
置は、前記足掛け部208に襷掛けされる前部用帯体2
11と、前記駆動輪210に襷掛けされる側部帯体21
2とを備えている。両帯体211,212は、その一端
が前記フロア203に固定されており、他端には、フロ
ア203に設けられた取り付け部213に係止されるバ
ックル214が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記車
椅子用固定装置にあっては、車椅子204をフロア20
3に固定する際に、各帯体211,212を、足掛け部
208あるいは駆動輪210に襷掛けするとともに、そ
の先端に設けられたバックル214を、フロア203に
設けられた取り付け部213に係止しなければならず、
固定作業が面倒で、介護者の負担が大きかった。
【0005】これを解決するために、モータ駆動により
車椅子204を固定する装置も考案されているが、車椅
子204を所定の固定位置に正確に位置決めしなければ
ならず、車椅子204の操作が大変であった。さらに、
車椅子204のサイズやメーカーによる差違に合わせて
装置の一部を変更する必要があり、コスト高となってし
まう。
【0006】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、装置の変更を伴うことなく、車椅
子を確実に固定することができる車椅子用固定装置を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の請求項1の車椅子用固定装置にあっては、フ
ロアに固定される装置本体と、該装置本体のケーシング
に設けられた固定ブロックと、該固定ブロックに回動自
在に支持されたガイドアームと、該ガイドアームの上端
部に回動自在に支持され、一方の自由端部に鉤状のフッ
ク部を有するフックと、該フックの他方の自由端部を、
先端部にて回動自在に支持する作動伝達アームと、該作
動伝達アームの基端部を回動自在に支持する作動ベース
と、該作動ベースを、前記装置本体のケーシングの左右
方向に沿って前記固定ブロックへ近づく方向及び離れる
方向へ移動する移動手段と、前記作動ベースより延出さ
れ、該作動ベースが前記近づく方向へ移動された際に前
記ガイドアームの下端部を押圧するプッシュバーと、に
より構成し、前記移動手段により前記作動ベースを前記
離れる方向へ移動した際に、前記作動伝達アームを介し
て前記フックを起立方向へ回動させ、該フックが、前記
装置本体上に位置決めされた車椅子のフレームに当接さ
れる当接状態と、前記フックの回動が前記当接により阻
止され、前記フックを支持した前記ガイドアームの倒れ
る方向への回動が開始され、前記フックが前記フレーム
を摺動しつつ、下方へ移動される下方移動状態と、前記
フックの下方への移動に伴い、該フックの前記フック部
を、前記フレームに掛止させ、かつ下方へ付勢する下方
付勢状態と、を形成可能に構成する一方、前記移動手段
により前記作動ベースを前記近づく方向へ移動した際
に、前記作動伝達アームを介して前記フックを倒れる方
向へ回動するとともに、前記作動ベースより延出した前
記プッシュバーにより、前記ガイドアームの下端部を押
圧し、該ガイドアームの上端部を下方へ回動させる。
【0008】すなわち、前記車椅子用固定装置にて車椅
子を固定する場合には、移動手段により作動ベースを前
記離れる方向へ移動して、装置本体のケーシングに倒伏
された状態で維持されたフックを車椅子のフレームに当
接するまで回動させる。すると、前記フックは、前記フ
レームに当接されたことよりそれ以上の回動が阻止され
るとともに、フックを支持するガイドアームの回動が開
始される。このとき、フレームに当接した前記フック
は、フレームを摺動しつつ下方へ移動され、やがて、前
記フレームに掛止されるとともに、下方へ付勢される。
これにより、装置本体上に位置決めされた車椅子は、そ
のフレームが、前記フックによって、フロアに固定され
た装置本体に掛止された状態で付勢される。したがっ
て、鉤状のフック部の回動軌跡内にある車椅子のフレー
ムは掛止でき、車椅子のフレームが種々あっても本装置
1つで対応できる。
【0009】一方、車椅子のフレームを掛止した前記フ
ックを格納する際には、前記移動手段により前記作動ベ
ースを前記近づく方向へ移動し、前記フックを、前記作
動伝達アームを介して倒れる方向へ回動させる。このと
き、前記フックを先端部にて支持するガイドアームは、
その下端部が前記作動ベースより延出したプッシュバー
により押圧され、前記フックを支持する上端部が下方へ
回動されるので、この上端部に設定された前記フックの
支持点は下方へ移動される。
【0010】また、本発明の請求項2の車椅子用固定装
置においては、フロアに固定される装置本体と、該装置
本体のケーシングに左右方向に沿って延設されたガイド
レールと、該ガイドレールの左側及び右側の部位に設け
られた一対の左右固定ブロックと、各固定ブロックのそ
れぞれに回動自在に支持された左右ガイドアームと、各
ガイドアームの上端部にそれぞれ回動自在に支持され、
一方の自由端部に鉤状のフック部を有する左右フック
と、各フックのそれぞれの他方の自由端部を、先端部に
て回動自在に支持する左右作動伝達アームと、各作動伝
達アームの基端部をそれぞれ回動自在に支持するととも
に、前記ガイドレールに沿って各々移動自在に設けられ
た左右作動ベースと、両作動ベースの一方に設けられ、
他方の作動ベース側へ延出するリードスクリューを回転
可能に支持した支持部材と、該支持部材に支持された前
記リードスクリューを回転させる回転手段と、前記他方
の作動ベースに設けられ、前記リードスクリューに螺合
して、該リードスクリューの回転に伴い、前記左右作動
ベースを互いに近接する近接方向及び離間する離間方向
へ移動する螺合部材と、前記左右作動ベースの各々より
延出され、両作動ベースが前記離間方向へ移動された際
に前記左右ガイドアームの下端部をそれぞれ押圧する左
右プッシュバーと、により構成し、前記リードスクリュ
ーを回転させ、前記左右作動ベースを前記近接方向へ移
動した際に、前記左作動伝達アームにより起立方向へ回
動される前記左フックが、前記装置本体上に位置決めさ
れた車椅子の左フレーム構成部材に当接され、その回動
が阻止された時点より前記左フックを支持する左ガイド
アームが倒れる方向へ回動され、前記左フックが前記左
フレーム構成部材を摺動しつつ下方へ移動され、前記左
フックが前記左フレーム構成部材に掛止され、かつ下方
へ付勢された状態で前記左作動ベースの移動が停止され
る左フレーム固定行程と、前記右作動伝達アームにより
起立方向へ回動される前記右フックが、前記装置本体上
に位置決めされた車椅子の右フレーム構成部材に当接さ
れ、その回動が阻止された時点より前記右フックを支持
する右ガイドアームが倒れる方向へ回動され、前記右フ
ックが前記右フレーム構成部材を摺動しつつ下方へ移動
され、前記右フックが前記右フレーム構成部材に掛止さ
れ、かつ下方へ付勢された状態で前記右作動ベースの移
動が停止される右フレーム固定行程と、を形成可能に構
成するとともに、前記左フレーム固定行程及び前記右フ
レーム固定行程のいずれか一方の行程が先行して終了し
た場合であっても他方の行程を継続させる一方、前記リ
ードスクリューを回転させ、前記左右作動ベースを前記
離間方向へ移動した際に、前記左右作動伝達アームを介
して前記左右フックのそれぞれを内側へ倒れる方向に回
動するとともに、前記左右作動ベースより延出した前記
左右プッシュバーにより、前記左右ガイドアームの下端
部を押圧して、両ガイドアームの上端部を下方へ回動さ
せる。
【0011】すなわち、前記車椅子用固定装置にて車椅
子を固定する場合には、回転手段を作動してリードスク
リューを回転させるとともに、左右作動ベースを互いに
近接する近接方向へ移動する。すると、左右作動ベース
に支持された左右作動伝達アームを介して、左右フック
がそれぞれ起立方向へ回動される。このとき、左右フッ
クのいずれか一方、仮に左フックが先行して、装置本体
上に位置決めされた車椅子の左フレーム構成部材に当接
され、その回動が阻止されたとして、その際には、この
時点より前記左フックを支持する左ガイドアームが倒れ
る方向へ回動され、前記左フックが前記左フレーム構成
部材を摺動しつつ下方へ移動される。すると、左フック
の下方への移動に伴い、該左フックは、前記左フレーム
構成部材を掛止するとともに下方へ付勢される。これに
より、装置本体上に位置決めされた車椅子は、そのフレ
ームを形成する左フレーム構成部材が、前記左フックに
よって、フロアに固定された装置本体に下方へ付勢され
た状態で掛止される。
【0012】このとき、前記左フックを作動させる前記
左作動ベースは停止するが、右フックを作動させる右作
動ベースの移動は継続され、右フックの作動は継続され
るので、前述と同様に、前記右フックが装置本体上に位
置決めされた車椅子の右フレーム構成部材に当接される
まで回動されるとともに、右フレーム構成部材を摺動し
つつ下方へ移動され、前記右フレーム構成部材は、前記
右フックによって掛止された状態で下方へ付勢される。
このように、装置本体上に位置決め配置された車椅子の
中心が装置本体の中心位置からずれていて、車椅子のフ
レームを形成する左右フレーム構成部材が、前記中心位
置よりずれていた場合であっても、前記左右フックを左
右フレーム構成部材に確実に掛止させることができる。
【0013】一方、車椅子の左右フレーム構成部材を掛
止した左右フックを格納する際には、回転手段を作動し
てリードスクリューを回転させて左右作動ベースを互い
に離間する離間方向へ移動し、前記左右フックのそれぞ
れを、前記左右作動伝達アームにより内側へ倒れる方向
に回動される。このとき、前記左右フックを先端部にて
支持する左右ガイドアームの各々は、その下端部が前記
左右作動ベースより延出した左右プッシュバーによりそ
れぞれ押圧され、前記左右フックを支持する上端部が下
方へ回動されるので、各ガイドアームの上端部に設定さ
れた前記左右フックの支持点は下方へ移動される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に従って説明する。図1及び図2は、本発明の車椅子用
固定装置1を示すものであり、該車椅子用固定装置1
は、車両のフロア2、あるいは、車椅子を車両に収容す
る際に用いられるリフトのフロア2に取り付けられるも
のである。
【0015】この車椅子用固定装置1は、前記フロア2
に開設された開口部よりフロア2内に収容される装置本
体5と、車椅子のフレームを固定するフッキング機構6
とにより構成されており、前記装置本体5は、図3〜図
5にも示すように、前記フッキング機構6を収容する上
面開放状のケーシング7と、該ケーシング7の上部開口
部を閉鎖する車輪位置決め付カバー8とにより構成され
ている。この車輪位置決め付カバー8の左右の部位に
は、図6にも示すように、車椅子9の左右駆動輪10,
11が収容される円弧状の凹部となった左右車輪載置部
12,13が形成されている。この左右車輪載置部1
2,13は、車椅子9のサイズの大小に対して、すなわ
ち、車椅子9の左右駆動輪10,11間の間隔の大のも
のから小のものまで収容可能な幅寸法(左右方向)を有
し、かつ、左右駆動輪10,11の径の大のものも収容
可能な径の円弧の凹部に形成されている。これにより、
両駆動輪10,11の前後の移動を規制するとともに、
装置本体5に対する車椅子9の前後位置を位置決めでき
るように構成されている。また、前記車輪位置決め付カ
バー8の中央部前方には、左右方向に延在するフックア
ーム出没スリット14が開設されている。
【0016】前記フッキング機構6は、図5及び図6に
示すように、前記装置本体5上に位置決めされた車椅子
9のフレーム21を掛止する掛止機構部22と、該掛止
機構部22を駆動する駆動部23とからなり、該駆動部
23は、図3〜図5に示すように、前記ケーシング7の
底面24に左右方向に沿って延設されるガイドレール2
5と、該ガイドレール25上に各々スライド自在に設け
られたボールベアリングを有する左右作動ベース26,
27と、両作動ベース26,27に各々ネジ止めされた
左右ブラケット28,29と、右ブラケット29に設け
られ、左ブラケット28側へ延出するリードスクリュー
30を回転可能に支持した支持部材31と、該支持部材
31に支持された前記リードスクリュー30を回転させ
る回転手段としてのモータ32と、前記左ブラケット2
8に設けられ、前記リードスクリュー30に螺合して該
リードスクリュー30の回転に伴い、前記左右作動ベー
ス26,27を互いに近接する近接方向及び離間する離
間方向に(これは、後述の左右固定ブロック42,43
から離れる方向、左右固定ブロック42,43へ近づく
方向である。)へ移動する螺合部材としての被駆動ナッ
ト33とにより構成されている。
【0017】前記左作動ベース25には、左方へ突出す
る左プッシュバー35が、前記左ブラケット28を介し
て設けられており、前記右作動ベース27には、右方へ
突出する右プッシュバー36が、前記右ブラケット29
を介して設けられている。そして、前記左右作動ベース
26,27は、前記離間方向へ移動された際に、前記ケ
ーシング7に設けられた左右スライドストッパー37,
38に当接するように構成されており、両作動ベース2
6,27の前記離間方向への移動が規制され、前記ガイ
ドレール25からの不用意な抜けが防止されるように構
成されている。
【0018】前記掛止機構部22は、前記ガイドレール
25の左側及び右側であって、かつ前記ケーシング7の
前方側の部位に立設される一対の立設片41,41から
なる左右固定ブロック42,43と、各固定ブロック4
2,43のそれぞれに回動自在に支持された左右ガイド
アーム44,45と、各ガイドアーム44,45をそれ
ぞれ起立する方向へ付勢した左右スプリング46(右ス
プリング46のみ図5にて図示)と、前記各ガイドアー
ム44,45の上端部にそれぞれ回動自在に支持された
左右フック48,49と、各フック48,49のそれぞ
れの他方の自由端部を、先端部にて回動自在に支持する
とともに、基端部のそれぞれが前記左右ブラケット2
8,29に回動自在に支持された左右作動伝達アーム5
0,51とにより構成されている。前記左右フック4
8,49のそれぞれは、前記各ガイドアーム44,45
に支持された左右フックアーム52,53と、該左右フ
ックアーム52,53の先端に、基端がネジ止めされる
とともに、先端にフック部54,55が形成されたフッ
クバー56,57とにより構成されており、前記左右フ
ックアーム52,53からの前記フックバー56,57
の突出量が調整可能に構成されている。
【0019】前記左右フックアーム52,53の基端部
は、図7〜図9に示すように、くの字形状に屈曲されて
おり、前記左右固定ブロック42,43及び左右ガイド
アーム44,45の第1回動軸aと、前記左右作動伝達
アーム50,51及び左右フック48,49の第2回動
軸bと、左右ガイドアーム44,45及び左右フック4
8,49の第3回動軸cとの高さ位置は、順に高くなる
ように設定されている。これにより、図9に示したよう
に、左右フック48,49を折り畳んで装置本体5内に
格納した状態において、前記左右フック48,49の高
さが低くなるように構成されている。
【0020】また、前記左右ガイドアーム44,45に
は、前方側へ突出する突片61,62が設けられており
(図5参照)、該突片61,62が前記ケーシング7の
側壁63に突設された回動ストッパー65,65に当接
するまで、前記左右ガイドアーム44,45は、前記左
右スプリング46によって起立方向へ付勢されるように
構成されている。さらに、前記左右フックアーム52,
53の側部には、左右ストッパーラバー66,67が突
設されており、前記両フック48,49がケーシング7
の底面24に沿って倒された状態において、該底面24
に前記左右ストッパーラバー66,67が当接すること
により、両フック48,49の倒れ量が規制されるよう
に構成されている。
【0021】そして、この車椅子用固定装置1は、図5
に示したように、固定スイッチ71と格納スイッチ72
とを有するコントロールパネル73と、該コントロール
パネル73の下部に設けられたコントロールボックス7
4とを備えており、前記固定スイッチ71又は前記格納
スイッチ72が操作された際に、前記コントロールボッ
クス74内に設けられた制御装置が、前記フッキング機
構6のモータ32を正転あるいは逆転させるように構成
されている。
【0022】すなわち、前記固定スイッチ71が操作さ
れた際には、前記モータ32により前記リードスクリュ
ー30を回転させ、前記左右作動ベース26,27を前
記近接方向(これは、左右固定ブロック42,43から
離れる方向である。)へ移動して、前記左作動伝達アー
ム50を介して前記左フック48を起立方向へ回動し、
左フック48が、前記装置本体5上に位置決めされた車
椅子9のフレーム21における左フレーム構成部材75
に当接された当接状態と、前記左フック48の回動が前
記当接により阻止され、前記左フック48を支持する左
ガイドアーム44が倒れる方向へ回動され、前記左フッ
ク48が前記左フレーム構成部材75に摺動されつつ下
方へ移動される下方移動状態と、前記左フック48が前
記左フレーム構成部材75に掛止されかつ下方へ付勢さ
れた状態で前記左作動ベース26の移動が停止される下
方付勢状態とからなる左フレーム固定行程を形成可能に
構成されている。また、前記左右作動ベース26,27
の前記近接方向への移動に伴い、前記右作動伝達アーム
51を介して、前記右フック49を起立方向へ回動し、
右フック49が、前記装置本体5上に位置決めされた車
椅子9のフレーム21における右フレーム構成部材76
に当接された当接状態と、前記右フック49の回動が前
記当接により阻止され、前記右フック49を支持する右
ガイドアーム45が倒れる方向へ回動され、前記右フッ
ク49が前記右フレーム構成部材76に摺動されつつ下
方へ移動される下方移動状態と、前記右フック49が前
記右フレーム構成部材76に掛止されかつ下方へ付勢さ
れた状態で前記右作動ベース27の移動が停止される下
方付勢状態とからなる右フレーム固定行程を形成可能に
構成されている。そして、前記左フレーム固定行程及び
前記右フレーム固定行程のいずれか一方の行程が先行し
て終了し、前記左作動ベース26又は右作動ベース27
のいずれか一方の作動ベースの移動が停止された場合で
あっても、他方の作動ベースが移動することによって、
他方の行程を継続させるように構成されている。
【0023】一方、前記格納スイッチ72が操作された
際には、前記モータ32により前記リードスクリュー3
0を回転させて、前記左右作動ベース26,27を前記
離間方向(これは、左右固定ブロック42,43へ近づ
く方向である。)へ移動し、図7に示すように、前記左
右作動伝達アーム50,51を介して前記左右フック4
8,49のそれぞれを内側へ倒れる方向に回動させると
ともに、装置本体5内に格納できるように構成されてい
る。また、図8及び図9に示すように、前記左右作動ベ
ース26,27より延出した前記左右プッシュバー3
5,36の先端を、前記左右ガイドアーム44,45の
下端部に形成された凹部81,81に当接させるととも
に、左右ガイドアーム44,45の下端部を、前記両プ
ッシュバー35,36によって押圧して、両ガイドアー
ム44,45の上端部を下方へ回動させることができる
ように構成されている。
【0024】そして、前記コントロールボックス74内
に設けられた制御装置は、前記フッキング機構6の左右
作動ベース26,27を移動するモータ32への電流を
検出する検出回路を有しており、前記左フレーム固定行
程と前記右フレーム固定行程との両者が終了し、前記左
作動ベース26と右作動ベース27との両者が停止され
ることによって前記検出回路にて過電流が検出された
際、及び、左右フック48,49が格納され、両フック
48,49に設けられた左右ストッパーラバー66,6
7が装置本体5の底面24に当接され、前記左右作動ベ
ース26,27が停止されることによって前記検出回路
にて過電流が検出された際に、前記モータ32への電力
の供給を遮断する遮断回路を備えている。
【0025】以上の構成にかかる本実施例において、前
記車椅子用固定装置1が設けられたフロア2に車椅子9
を固定する際には、先ず、車椅子9の両駆動輪10,1
1を、車椅子用固定装置1の左右車輪載置部12,13
に落とし込み、両駆動輪10,11の前後の移動を規制
するとともに、装置本体5に対する車椅子9の前後位置
を位置決めした後、車椅子9に設けられたブレーキをか
ける。そして、コントロールパネル73に設けられた固
定スイッチ71を操作して、車椅子用固定装置1に設け
られたモータ32を作動させるとともに、該モータ32
に設けられた歯車と共にラックアンドピニオンを形成す
るリードスクリュー30を回転させ、前記左右作動ベー
ス26,27を互いに近接する近接方向へ移動する。す
ると、前記左右作動伝達アーム50,51を介して、左
右フック48,49のそれぞれが起立方向へ回動され
る。
【0026】このとき、後述する条件により左右フック
48,49のいずれか一方、仮に前記左フック48が右
フック49に先行して、前記装置本体5上に位置決めさ
れた車椅子9のフレーム21の左フレーム構成部材75
に当接されたと仮定して、その後の作動を説明すると、
その当接により左フック48の回動が阻止された際に
は、この時点より前記左フック48を支持する左ガイド
アーム44が倒れる方向へ回動され、前記左フック48
が前記フレーム21の左フレーム構成部材75に摺動さ
れつつ下方へ移動される。すると、左フック48の下方
への移動に伴い、該左フック48は、前記左フレーム構
成部材75に掛止されるとともに下方へ付勢され、装置
本体5上に配置された車椅子9は、そのフレーム21を
形成する左フレーム構成部材75が、前記左フック48
によってフロア2に固定される。このとき、前記左フッ
ク48を作動させる前記左作動ベース26は作動抵抗が
大きくなって停止するが、この左作動ベース26の停止
により回転を続けるリードスクリュー30の回転が支持
部材31を介してモータ32とともに右作動ベース27
を移動させる。これにより、右フック49を作動させる
右作動ベース27の移動は継続されるので、前述と同様
に、前記右フック49が、右固定ブロック43の上方に
配置された車椅子9の右フレーム構成部材76に当接さ
れるまで回動されるとともに、前記右フレーム構成部材
76は、前記右フック49によって掛止された状態で下
方へ付勢され、前記車椅子9は、そのフレーム21を形
成する右フレーム構成部材76が、前記右フック49に
よってフロア2に固定される。また、このとき、左右フ
ック48,49が左右フレーム構成部材75,76に掛
止されることで、車椅子9からの反力が左右フック4
8,49から左右作動ベース26,27に掛り作動抵抗
大となり、前記左右作動ベース26,27を移動するモ
ータ32へ流れる電流が増大され、前記コントロールボ
ックス74の制御装置に設けられた検出回路が過電流を
検出するので、遮断回路が前記モータ32への電力の供
給を遮断した時点で、前記モータ32による前記左右作
動ベース26,27の駆動が停止される。
【0027】ここで、左右フック48,49のいずれか
一方のフックが先に車椅子9のフレーム21のフレーム
構成部材に当接されるのは、次のようないくつかの条件
が、単独あるいは複合して作用することにより発生する
ものである。
【0028】(1)車椅子9のサイズ、具体的には、フ
レーム21の幅寸法に対応して変わる左右フレーム構成
部材75,76の高さ位置の差異。
【0029】(2)車椅子9の製造上の左右フレーム構
成部材75,76の高さや、車椅子9の中心から左右フ
レーム構成部材75,76までの寸法のばらつき。
【0030】(3)装置本体5に対する車椅子9の停止
位置(位置決め)が左右のいずれかに片寄って置かれた
ことによる配置位置の差異。
【0031】(4)モータ32の有無等による左右作動
ベース26,27に加わっている重量の差や、ガイドレ
ール25の左右での抵抗差等による左右作動ベース2
6,27に加わる機械的な抵抗による左右作動ベース2
6,27の移動抵抗の差。
【0032】そして、これらの(1)〜(4)の条件に
よって左右フック48,49のいずれか一方のフックが
先に車椅子9のフレーム21のフレーム構成部材に当接
しても左右フック48,49を、左右フレーム構成部材
75,76に確実に掛止させることができる。
【0033】前記状態において、前記装置本体5上に位
置決めされた車椅子9は、そのフレーム21を形成する
左右フレーム構成部材75,76が、フロア2に設けら
れた装置本体5の左右フック48,49により下方へ付
勢された状態で固定されるので、固定用の帯体をフレー
ム21や左右駆動輪10,11に襷掛けして固定する必
要が無くなる。したがって、前記帯体を、常時フロアに
固定しておく必要も無く、これにより未使用時における
前記フロアからの前記帯体の不用意な延出を防止するこ
とができる。また、帯体を駆動輪10,11に襷掛けす
るとともに、この帯体の端部に設けられたバックルをフ
ロアに設けられた取り付け部に掛止しなければならなか
った従来と比較して、付添人の手を借りなくても車椅子
9を固定することができる。
【0034】また、前記左右フック48,49は、前記
左右フレーム構成部材75,76に当接するまで円弧を
描くように回動されるとともに、左右フレーム構成部材
75,76に当接された後に下方向に移動され、前記両
フレーム構成部材75,76を下方へ付勢した状態で固
定するため、両フック48,49による掛止範囲を広げ
ることができ、前記各フレーム構成部材75,76の配
置のばらつきを吸収して固定することができる。
【0035】さらに、左右フック48,49のいずれか
一方のフックが先行して一方のフレーム構成部材を掛止
した場合であっても、他方のフックが他方のフレーム構
成部材を掛止するまで作動が継続されるので、装置本体
5上に配置される車椅子9の中心が装置本体5の中心位
置からずれていて、車椅子9のフレーム21を形成する
左右フレーム構成部材75,76が、前記中心位置より
ずれていた場合であっても、前記左右フック48,49
を左右フレーム構成部材75,76に確実に掛止させ、
固定することができる。
【0036】したがって、車椅子9のサイズ、具体的に
は、フレーム21の幅寸法に対応して変化する左右フレ
ーム構成部材75,76の間隔や、フレーム21の高さ
寸法に対応して変化する左右フレーム構成部材75,7
6の高さ位置が異なる場合であっても、また、装置本体
5に対する車椅子9の停止位置が左右のいずれかに片寄
っている場合であっても、確実に掛止固定することがで
きる。
【0037】一方、車椅子9の左右フレーム構成部材7
5,76を掛止した左右フック48,49を解除して装
置本体5内へ格納する際には、コントロールパネル73
に設けられた格納スイッチ72を操作して前記モータ3
2を作動させるとともに、該モータ32に設けられた歯
車と共にラックアンドピニオンを形成するリードスクリ
ュー30を回転させ、前記左右作動ベース26,27を
互いに離間する離間方向へ移動する。すると、図7に示
すように、前記左右作動伝達アーム50,51を介し
て、左右フック48,49のそれぞれが内側へ倒れる方
向に回動される。
【0038】このとき、前記左右フック48,49を先
端部にて支持する左右ガイドアーム44,45の各々
は、図8に示したように、その下端部が前記左右作動ベ
ース26,27に設けられた左右プッシュバー35,3
6によりそれぞれ押圧移動され(左方のみ図示)、前記
左右フック48,49を支持する上端部が下方へ回動さ
れる。こにれによって、図9に示すように、各ガイドア
ーム44,45の上端部に設定された前記左右フック4
8,49の支持点、すなわち、前記左右作動伝達アーム
50,51と左右フック48,49との第2回動軸b
を、左右ガイドアーム44,45と左右フック48,4
9との第3回動軸cを中心に、下方へ移動することがで
きるので、前記両フック48,49による掛止範囲を狭
くすることなく、倒された格納状態における各フック4
8,49の高さ位置を低くすることができ、フロア2に
固定される装置本体5の薄型化を図ることができる。
【0039】なお、図10(左フック48側のみ図示)
は、左フック48が車椅子9の左フレーム構成部材75
に掛止される範囲を示す図であり、左フックアーム52
からのフック部54の突出量が未調整状態において掛止
可能な通常範囲NAが示されている。そして、該通常範
囲NAの上部には、左フックアーム52からのフック部
54の突出量を大きく設定した際の高位置範囲HAが、
また、前記通常範囲NAの下部には、左フックアーム5
2からのフック部54の突出量を小さく設定した際の低
位置範囲LAが示されている。このように、前記左フッ
クアーム52からの前記フック部54の突出量を調整す
ることによって、フック48による掛止可能範囲を容易
に拡大することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の車椅子用
固定装置にあっては、装置本体上に配置された車椅子の
フレームを、前記装置本体及び該装置本体に設けられた
フックを介してフロアに固定することができるので、固
定用の帯体を車椅子のフレームに襷掛けして固定する必
要が無くなる。したがって、前記帯体を、常時フロアに
固定しておく必要も無く、これにより未使用時における
前記フロアからの前記帯体の不用意な延出を防止するこ
とができる。また、前記フックは、フレームに当接する
まで円弧を描くように回動された後、フレームに当接さ
れた後に下方向へ移動され、前記フレームを下方へ付勢
した状態で固定するため、鉤状のフック部の回動軌跡内
にある車椅子のフレームを掛止することができるととも
に、前記フレームの配置のばらつきを吸収して固定する
ことができる。したがって、車椅子のフレームが種々あ
っても本装置1つで対応できる。
【0041】一方、車椅子のフレームを掛止した前記フ
ックを格納する際には、作動ベースを固定ブロックに近
づく方向へ移動することにより、前記フックを倒した状
態で格納することができる。このとき、前記フックが支
持されたガイドアームの下端部を、前記作動ベースより
延出したプッシュバーにより押圧することによって、そ
の上端部を下方へ回動させることができ、これにより、
前記ガイドアームの上端部に設定された前記フックの支
持点を下方へ移動することができる。したがって、前記
フックによる掛止範囲を狭くすることなく、倒された格
納状態における前記フックの高さ位置を低くすることが
でき、フロアに固定される装置本体の薄型化を図ること
ができる。
【0042】また、請求項2の車椅子用固定装置にあっ
ても、請求項1の場合と同様に、装置本体上に配置され
た車椅子のフレームを形成する左右フレーム構成部材
を、前記装置本体及び該装置本体に設けられた左右フッ
クを介してフロアに固定することができるので、固定用
の帯体を車椅子のフレームに襷掛けして固定する必要が
無くなる。したがって、前記帯体を、常時フロアに固定
しておく必要も無く、これにより未使用時における前記
フロアからの前記帯体の不用意な延出を防止することが
できる。さらに、前記左右フックは、前記左右フレーム
構成部材に当接するまで円弧を描くように回動されると
ともに、左右フレーム構成部材に当接された後に下方向
に移動され、前記両フレーム構成部材を下方へ付勢した
状態で固定するため、両フックによる掛止範囲を広げる
ことができ、前記各フレーム構成部材の配置のばらつき
を吸収して固定することができる。
【0043】加えて、左右フックのいずれか一方のフッ
クが先行して一方のフレーム構成部材を掛止した場合で
あっても、他方のフックが他方のフレーム構成部材を掛
止するまで作動が継続されるので、装置本体上に配置さ
れる車椅子の中心が装置本体の中心位置からずれてい
て、車椅子のフレームを形成する左右フレーム構成部材
が、前記中心位置よりずれていた場合であっても、前記
左右フックを左右フレーム構成部材に確実に掛止させ、
固定することができる。これにより、車椅子のサイズ、
具体的には、フレームの幅寸法に対応して変化する左右
フレーム構成部材の間隔や、フレームの高さ寸法に対応
して変化する左右フレーム構成部材の高さ位置が異なる
場合であっても、また、装置本体に対する車椅子の停止
位置が左右のいずれかに片寄っている場合であっても、
確実に掛止固定することができる。
【0044】一方、車椅子の左右フレーム構成部材を掛
止した左右フックを格納する際には、回転手段を作動し
てリードスクリューを回転させて左右作動ベースを互い
に離間する離間方向へ移動することにより、前記左右フ
ックのそれぞれを内側へ倒した状態で格納することがで
きる。このとき、前記左右フックが支持された左右ガイ
ドアームの下端部を、前記左右作動ベースより延出した
左右プッシュバーにより押圧することによって、その上
端部を下方へ回動させることができ、これにより、各ガ
イドアームの上端部に設定された前記左右フックの支持
点を下方へ移動することができる。したがって、前記両
フックによる掛止範囲を狭くすることなく、倒された格
納状態における各フックの高さ位置を低くすることがで
き、フロアに固定される装置本体の薄型化を図ることが
できる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態にかかる車椅子固定装置を作動さ
せた状態を示す斜視図である。
【図3】同実施の形態にかかる車椅子固定装置の車輪位
置決め付カバーを外した状態を示す斜視図である。
【図4】同実施の形態にかかる車椅子固定装置の車輪位
置決め付カバーを外し、かつ作動させた状態を示す斜視
図である。
【図5】同実施の形態の分解斜視図である。
【図6】同実施の形態の使用状態を示す斜視図である。
【図7】同実施の形態にかかる車椅子固定装置の左右フ
ックが装置本体内に格納される動作手順を示す説明図で
ある。
【図8】図7に続く動作手順を示す説明図である。
【図9】図8に続く動作手順を示す説明図である。
【図10】同実施の形態の左フックが車椅子の左フレー
ム構成部材に掛止される範囲を示す説明図である。
【図11】従来例を示す平面図である。
【図12】同従来例における車椅子用固定装置の使用状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 車椅子用固定装置 2 フロア 5 装置本体 6 フッキング機構 7 ケーシング 9 車椅子 21 フレーム 24 底面 25 ガイドレール 26 左作動ベース 27 右作動ベース 30 リードスクリュー 31 支持部材 32 モータ(回転手段) 33 被駆動ナット 35 左プッシュバー 36 右プッシュバー 42 左固定ブロック 43 右固定ブロック 44 左ガイドアーム 45 右ガイドアーム 46 右スプリング 48 左フック 49 右フック 50 左作動伝達アーム 51 右作動伝達アーム 54 フック部 55 フック部 75 左フレーム構成部材 76 右フレーム構成部材 a 第1回動軸 b 第2回動軸 c 第3回動軸

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアに固定される装置本体と、 該装置本体のケーシングに設けられた固定ブロックと、 該固定ブロックに回動自在に支持されたガイドアーム
    と、 該ガイドアームの上端部に回動自在に支持され、一方の
    自由端部に鉤状のフック部を有するフックと、 該フックの他方の自由端部を、先端部にて回動自在に支
    持する作動伝達アームと、 該作動伝達アームの基端部を回動自在に支持する作動ベ
    ースと、 該作動ベースを、前記装置本体のケーシングの左右方向
    に沿って前記固定ブロックへ近づく方向及び離れる方向
    へ移動する移動手段と、 前記作動ベースより延出され、該作動ベースが前記近づ
    く方向へ移動された際に前記ガイドアームの下端部を押
    圧するプッシュバーと、 により構成し、 前記移動手段により前記作動ベースを前記離れる方向へ
    移動した際に、 前記作動伝達アームを介して前記フックを起立方向へ回
    動させ、該フックが、前記装置本体上に位置決めされた
    車椅子のフレームに当接される当接状態と、 前記フックの回動が前記当接により阻止され、前記フッ
    クを支持した前記ガイドアームの倒れる方向への回動が
    開始され、前記フックが前記フレームを摺動しつつ、下
    方へ移動される下方移動状態と、 前記フックの下方への移動に伴い、該フックの前記フッ
    ク部を、前記フレームに掛止させ、かつ下方へ付勢する
    下方付勢状態と、 を形成可能に構成する一方、 前記移動手段により前記作動ベースを前記近づく方向へ
    移動した際に、前記作動伝達アームを介して前記フック
    を倒れる方向へ回動するとともに、前記作動ベースより
    延出した前記プッシュバーにより、前記ガイドアームの
    下端部を押圧し、該ガイドアームの上端部を下方へ回動
    させることを特徴とする車椅子用固定装置。
  2. 【請求項2】 フロアに固定される装置本体と、 該装置本体のケーシングに左右方向に沿って延設された
    ガイドレールと、 該ガイドレールの左側及び右側の部位に設けられた一対
    の左右固定ブロックと、 各固定ブロックのそれぞれに回動自在に支持された左右
    ガイドアームと、 各ガイドアームの上端部にそれぞれ回動自在に支持さ
    れ、一方の自由端部に鉤状のフック部を有する左右フッ
    クと、 各フックのそれぞれの他方の自由端部を、先端部にて回
    動自在に支持する左右作動伝達アームと、 各作動伝達アームの基端部をそれぞれ回動自在に支持す
    るとともに、前記ガイドレールに沿って各々移動自在に
    設けられた左右作動ベースと、 両作動ベースの一方に設けられ、他方の作動ベース側へ
    延出するリードスクリューを回転可能に支持した支持部
    材と、 該支持部材に支持された前記リードスクリューを回転さ
    せる回転手段と、 前記他方の作動ベースに設けられ、前記リードスクリュ
    ーに螺合して、該リードスクリューの回転に伴い、前記
    左右作動ベースを互いに近接する近接方向及び離間する
    離間方向へ移動する螺合部材と、 前記左右作動ベースの各々より延出され、両作動ベース
    が前記離間方向へ移動された際に前記左右ガイドアーム
    の下端部をそれぞれ押圧する左右プッシュバーと、 により構成し、 前記リードスクリューを回転させ、前記左右作動ベース
    を前記近接方向へ移動した際に、 前記左作動伝達アームにより起立方向へ回動される前記
    左フックが、前記装置本体上に位置決めされた車椅子の
    左フレーム構成部材に当接され、その回動が阻止された
    時点より前記左フックを支持する左ガイドアームが倒れ
    る方向へ回動され、前記左フックが前記左フレーム構成
    部材を摺動しつつ下方へ移動され、前記左フックが前記
    左フレーム構成部材に掛止され、かつ下方へ付勢された
    状態で前記左作動ベースの移動が停止される左フレーム
    固定行程と、 前記右作動伝達アームにより起立方向へ回動される前記
    右フックが、前記装置本体上に位置決めされた車椅子の
    右フレーム構成部材に当接され、その回動が阻止された
    時点より前記右フックを支持する右ガイドアームが倒れ
    る方向へ回動され、前記右フックが前記右フレーム構成
    部材を摺動しつつ下方へ移動され、前記右フックが前記
    右フレーム構成部材に掛止され、かつ下方へ付勢された
    状態で前記右作動ベースの移動が停止される右フレーム
    固定行程と、 を形成可能に構成するとともに、 前記左フレーム固定行程及び前記右フレーム固定行程の
    いずれか一方の行程が先行して終了した場合であっても
    他方の行程を継続させる一方、 前記リードスクリューを回転させ、前記左右作動ベース
    を前記離間方向へ移動した際に、前記左右作動伝達アー
    ムを介して前記左右フックのそれぞれを内側へ倒れる方
    向に回動するとともに、前記左右作動ベースより延出し
    た前記左右プッシュバーにより、前記左右ガイドアーム
    の下端部を押圧して、両ガイドアームの上端部を下方へ
    回動させることを特徴とする車椅子用固定装置。
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