JP2008049028A - 車椅子のステップ装置 - Google Patents

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芳幸 三浦
一 ▲高▼木
Hajime Takagi
Kazufumi Kumazaki
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Abstract

【課題】電動昇降式のステップ装置を備えた車椅子において、下降途中でステップ板が路面段差等の障害物に乗り上げる等してその下降動作が規制されると、これにより生ずる路面からの反力により車椅子が後傾方向の外力を受け、着座者に不安感を与える問題がある。本発明では、このような問題がなく安心して下降操作することができるステップ装置を提供する。
【解決手段】昇降機構を構成するねじ軸を上下に変位可能に設けて、ステップ板51が下降途中で路面段差等の障害物に乗り上げた時にねじ軸を上方に移動させ、これをセンサで検知して電動モータを自動停止させる構成とする。
【選択図】図4

Description

この発明は、車椅子の着座者が足を載せ掛けておくためのステップ装置に関する。この発明に係るステップ装置は、車両室内のシートとしても利用できる車椅子について特に好適に適用することができる。
車椅子の着座者が足を載せ掛けるステップ装置に関する技術としては、従来例えば特開2003−199796号公報に開示されたものがある。この文献に開示されたステップ装置は、電動モータを駆動源とする一組のねじ軸機構を用いてステップ板を昇降させる電動式ステップ装置としたもので、着座者がステップ昇降用スイッチを操作することによりステップ板を任意の高さ位置に位置調整可能とする位置調整機能と、ステップ板の上昇端及び下降端位置検出用のセンサを備えており、ステップ板が上昇端位置若しくは下降端位置に至るとセンサの作動により電動モータが自動的に停止される自動停止機能を備えている。
特開2003-199796号公報
しかしながら、上記従来の電動式ステップ装置によれば、ステップ板の上昇端位置と下降端位置との間において、着座者がステップ昇降スイッチを操作している間、ステップ板は上昇又は下降し続ける構成となっているため、例えばステップ板下降時において当該ステップ板が路面段差部や建物床面の段差等に乗り上げた場合に着座者がそのままステップ昇降スイッチを下降側に操作し続けると、ステップ板が段差部に押し付けられることにより発生する反力が車椅子を後方へ傾倒させる方向に作用し、その結果着座者は姿勢が不安定になって不安感を覚えることになる。
また、例えば車両室内においてシートとして利用され、車室外において車椅子として単独で利用される形態の車椅子(車両用シート)にこの種の電動式ステップ装置を装備した場合に、車室内において当該車椅子の前後輪を上方へ折り畳んだ状態で、ステップ板を下降させた場合にはその下降端に至る前に車両フロアに当接するため、この場合にも上記と同様の問題が発生する。
そこで、本発明は、ステップ板が下降端に至る手前において、当該ステップ板に対して下降動作に対する抵抗が付加された場合に、着座者等がステップ昇降スイッチを下降側に操作したままであっても車椅子に対して傾倒方向の反力が作用することを未然に防止でき、これにより着座者が安心して操作できるステップ装置を提供することを目的とする。
このため、本発明は特許請求の範囲の各請求項に記載した構成のステップ装置とした。
請求項1記載のステップ装置によれば、ステップ板の下降動作中に当該ステップ板が障害物に干渉してその下降動作が規制されると、これにより当該ステップ板が障害物から受ける反力により昇降機構の動作が停止されるので、障害物から当該車椅子を後傾させるほど大きな反力を受けることがない。このため、車椅子に対して後傾方向の外力が付加されることがなく、従って着座者が不安感を感ずることがないので安心して当該ステップ装置を下降側に操作することができる。
下降動作中のステップ板がその下降動作を規制される障害物としては、車両フロア、路面の段差、建物床面の段差(階段)等、その他様々な物品が含まれる。
請求項2記載のステップ装置によれば、ステップ板がその下降動作中に障害物に干渉してその下降動作が規制されると、昇降機構を構成する部材が障害物から受ける反力によって他の部材に対して相対変位し、これにより当該昇降機構が停止されることから車椅子に対して後傾方向の外力が実質的に作用することがなく、従って着座者が不安感を感ずることなく安心して当該ステップ装置を下降側に操作することができる。
昇降機構を構成する部材として例えばねじ軸を適用することができ、他の部材としては例えば電動モータを適用することができる。
請求項3記載のステップ装置によれば、ステップ板の下降動作中に当該ステップ板が障害物に干渉して、ステップ板が障害物から反力を受けると、昇降機構を構成するねじ軸がこの反力によって電動モータに対して上方へ変位し、この相対変位がセンサで検知されて電動モータが自動的に停止される。従って、着座者がステップ昇降スイッチを下降側に操作したままであっても、ステップ板の下降動作が規制されると自動的に電動モータが停止されてステップ板の障害物に対する押し付け力が除去される。このため、車椅子に対して障害物からの後傾方向の反力は作用しないことから着座者が不安感を感ずることはない。
請求項3記載の構成では、軸方向に変位可能に支持されたねじ軸、このねじ軸の上方への変位を検知するセンサ、このセンサの作動に基づいて電動モータを停止させる制御手段等が下降動作停止機構を構成している。
請求項4記載のステップ装置によれば、ステップ板がその下降動作中に障害物に干渉してその下降動作が規制されると、当該ステップ板が障害物から受ける反力によって昇降機構に対して相対変位し、これに基づいて当該昇降機構が停止されることから車椅子に対して後傾方向の外力が実質的に作用することがなく、従って着座者が不安感を感ずることなく安心して当該ステップ装置を下降側に操作することができる。
請求項5記載のステップ装置によれば、ステップ板の下降動作中に当該ステップ板が障害物に干渉して、ステップ板が障害物から反力を受けると昇降ベースがナットに対して上方に変位し、これがセンサで検知されて電動モータが自動的に停止される。従って、着座者がステップ昇降スイッチを下降側に操作したままであっても、ステップ板の下降動作が規制されると自動的に電動モータが停止されてステップ板の障害物に対する押し付け力が除去されるため、車椅子に対して障害物からの後傾方向の反力は作用しないことから着座者が不安感を感ずることはない。
請求項5記載の構成では、ねじ軸に噛み合わされたナット、このナットに対して上下に変位可能に設けられた昇降ベース、この昇降ベースの上方への変位を検知するセンサ、このセンサの作動に基づいて電動モータを停止させる制御手段等が下降動作停止機構を構成している。
次に、本発明の実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。図1は、第1実施形態に係るステップ装置50を備えた車椅子1の全体を示している。この車椅子1は、車両Mの室内に装備したシート移動装置100に連結して、当該シート移動装置100の作動により車室内外間を移動させることができ、車室内では車両用シートとして使用でき、車室外ではシート移動装置100から切り離すことにより自走可能な車椅子として単独で使用することができる。図8は、本例の車椅子1が車両Mの運転席位置に移動されて運転席用シートとして用いられた状態を示している。
先ず、車椅子1について説明する。この車椅子1は、シートクッション2とシートバック3を備えている。シートバック3の上端にはヘッドレスト4が装備されている。また、シートバック3の左右側部にはアームレスト5,5が装備されている。着座者から見て右側のアームレスト5の先端には、着座者が当該車椅子1の走行操作等を行うためのジョイスティック形式の操作盤6が配置されている。
シートクッション2を支持するシートフレーム7の前部左右には前輪8,8が支持され、後部左右には後輪9,9が支持されている。この前後輪8,9は、電動モータを駆動源とする電動格納機構(図示省略)により上方へ回動して、シートクッション2の側部に沿った位置に格納される。図6では、下方へ取り出された状態の前後輪8,9が実線で示され、上方へ格納された状態の前後輪8,9が二点鎖線で示されている。
また、左右の後輪9,9には、シートバック3の背面に搭載したバッテリ10(供給電圧24V)を電源として駆動するホイールモータ(図示省略)が内蔵されている。左右の後輪9,9は、内蔵したホイールモータにより積極回転し、これにより当該車椅子1を自走させることができる。車椅子1は、左右の後輪9,9が正転すると前進し、逆転すると後退する。前進、後退の切り換え、すなわちホイールモータの回転方向の切り換えは、上記した操作盤6の操作によりなされる。
第1実施形態の車椅子1は、シートフレーム7の前面に装備したステップ装置50に特徴を有している。このステップ装置50の詳細が図2及び図3に示されている。このステップ装置50は、左右一対のステップ板51,51とこれに対応して左右に配置した左右一対の昇降機構52,52を備えている。着座者は、両ステップ板51,51に左右の足を載せ掛けることができる。右側のステップ板51は右側の昇降機構52によって昇降動し、左側のステップ板51は左側の昇降機構52によって昇降動する。左右の昇降機構52,52は、相互に同じ構成を備えているので、以下一方の構成について説明する。一方の昇降機構52の詳細が図4に示されている。
この昇降機構52は、シートフレーム7の前面に固定した固定ベース53を備えている。この固定ベース53は、その下部側が前方(図3において左側)へ変位する向きに僅かに傾いた状態に固定されている。この固定ベース53の上部には、モータブラケット70を介して電動モータ54及び出力減速用のギヤヘッド54aが取り付けられている。なお、図2ではモータブラケット70の図示が省略されている。
この電動モータ54は、シートバック3の背面に搭載したバッテリ10を電源として駆動する。前記操作盤6には、ステップ装置50のステップ昇降スイッチ(図示省略)が配置されている。このステップ昇降スイッチを操作することによって、電動モータ54が起動し、また回転方向が切り換わり、これにより左右の昇降装置52,52が作動して左右のステップ板51,51が上下動する。電動モータ54、バッテリ10及びステップ昇降スイッチを含む駆動回路については説明を省略する。
電動モータ54の出力軸54b(ギヤヘッド54aの出力軸)にはねじ軸55が同軸かつ軸方向へ相対変位可能に連結されている。このねじ軸55の上側の支持軸部55aは、軸受け71を介してモータブラケット70に回転可能かつ軸方向移動可能に支持されている。また、このねじ軸55の下側の支持軸部55bは、軸受け72を介してねじ軸ブラケット73に回転可能かつ軸方向へ変位可能に支持されている。ねじ軸ブラケット73は固定ベース53の下部に固定されている。これによりねじ軸55は、モータブラケット70とねじ軸ブラケット73との間で回転可能かつ軸方向へ変位可能な状態で固定ベース53に支持されている。図示するようにこのねじ軸55は、固定ベース53に対して平行に支持されている。このため、このねじ軸55も、その下部側が前方へ変位する向きに僅かに傾いた状態に設けられている。電動モータ54が起動するとねじ軸55がその軸回りに回転する。第1実施形態において、このねじ軸55には、ねじ山が断面台形をなすいわゆる台形ねじが用いられている。
ねじ軸55の上側の支持軸部55aには、スラスト軸受け74とドッグ板75が装着されている。ドッグ板75とモータブラケット70との間には隙間dが設けられている。この隙間dの範囲内で、ねじ軸55はその軸方向に変位可能となっている。ドッグ板75の詳細については後述する。
ねじ軸55の上側の支持軸部55aの先端側には駆動軸部55cが同軸に設けられている。この駆動軸部55cがジョイント76を介して電動モータ54の出力軸54bに接続されている。駆動軸部55cの外周面にはいわゆるセレーション加工が施されている。このため、駆動軸部55cは、ジョイント76に対して軸方向変位可能かつ軸回りの回転については一体化されて相対回転不能に接続されている。
駆動軸部55cの周囲であって上側の支持軸部55aの段付き面(上面)とジョイント76の先端との間には圧縮ばね77が介装されている。この圧縮ばね77によってねじ軸55は軸方向下方へ付勢されている。この圧縮ばね77に抗してねじ軸55は軸方向上方へ変位する。このねじ軸55の上方への変位はセンサ80によって検知される。
図5に示すようにこのセンサ80は、センサブラケット81を介してモータブラケット70に取り付けられている。このセンサ80は、検知ボタン80aが図示上下に変位されることによりオン、オフする。このセンサ80の下方に前記したドッグ板75が配置されている。ドック板75は、概ね円板形状をなすもので、その中央に挿通孔75bが設けられている。この挿通孔75bにねじ軸55の上側の支持軸部55aが回転可能に挿通されている。また、このドッグ板75の周囲相互に90°の間隔をおいた2位置には、それぞれ放射方向に延びる2つの係合部75a,75aが設けられている。この2つの係合部75a,75aの間に円弧部75cが設けられている。この円弧部75cに対応して、前記シートフレーム7に半円形の係合凹部7aが上下に沿って設けられている。ドッグ板75は、この係合凹部7a内に円弧部75cを挿入して両係合部75a,75aを、当該シートフレーム7の相互に直交する側面7b,7cに対向させた状態に配置されている。これにより、当該ドッグ板75がシートフレーム7に対して回り止めされた状態で上下に変位可能に配置されている。このドッグ板75の一方の係合部75aの上方にセンサ80の検知ボタン80aが位置している。後述するようにねじ軸55の上方へ変位によりドッグ板75が上方へ平行移動すると、一方の係合部75aによってセンサ80の検知ボタン80aが押し込み方向(図示上側)に変位され、これにより当該センサ80がオフする。センサ80がオフすると、電動モータ54への電源供給が遮断されて当該電動モータ54が停止する。
次に、図3及び図4に示すようにねじ軸55にはナット56が噛み合わされている。電動モータ54によりねじ軸55がその軸回りに回転すると、このナット56がねじ軸55に沿って上下動する。このナット56の上下動方向は鉛直方向に対して僅かに傾いた方向となっている。すなわち、このナット56は、下方へ変位するほど前方へ変位する向きに傾斜した方向に沿って上下動する。
このナット56には昇降ベース57が取り付けられている。この昇降ベース57の上部57aはナット56よりも上方へ延びている。図示するように昇降ベース57の上部57aがモータブラケット70の下面に突き当てられることにより、当該昇降ベース57の上昇端が規制される。従って、モータブラケット70は、昇降ベース57ひいてはステップ板51,51の上昇端を規制するストッパとしての機能を有している。このことから、ナット56の上昇端位置は、昇降ベース57の上部57aがモータブラケット70の下面に突き当たることにより規制されている。一方、ナット56の下降端は、ねじ軸ブラケット73に当接することにより規制されている。
昇降ベース57の下部は、ナット56の移動範囲よりも下方において固定ベース53の下部に設けた一つの受けローラ60によって背面側から受けられている。この受けローラ60によって背面側が受けられることにより、当該昇降ベース57は、ねじ軸55及び固定ベース53とほぼ平行に支持されている。また、この昇降ベース57は、ナット56の移動方向すなわちねじ軸55及び固定ベース53に対して常時平行な状態を保持しつつ上下動する。
また、昇降ベース57は、その下部側を前方へ変位させる方向に傾いた状態に支持されて、主としてその下部側を受けローラ60に載せ掛けた状態、すなわち受けローラ60によって下方から受けられた状態で上下動する。これによれば、昇降ベース57,57に対して付加される上方からの荷重(着座者がステップ板51に足を載せ掛けることにより付加される荷重)に対する当該昇降ベース57,57の支持剛性を確保しつつそのスムーズな昇降動作が確保されるようになっている。
昇降ベース57の正面側(図3において左側面)下部に、ステップ板51が支持されている。昇降ベース57の正面側下部には支軸62を介して支持バー63が上下に回動可能に支持されている。支持バー63は、図3中実線で示すように下方へ回動して昇降ベース57にほぼ直交する位置で前方へ突き出す状態となる。一方、図3中二点鎖線で示すように支持バー63は上方へ回動されると、昇降ベース57にほぼ沿った状態となる。
支持バー63にステップ板51が上下に回動可能に支持されている。ステップ板51は、下方へ回動してほぼ水平に張り出す使用位置に取り出される。図1及び図2に示すように左右のステップ板51,51は、相互に接近する側(内側)に回動されて取り出される。左右の支持バー63,63を水平に取り出した状態のまま、それぞれステップ板51を上方に回動して起立させると着座者の足元が開かれる。図ではこの状態は示されていない。また、図3において二点鎖線で示すように左右のステップ板51,51を水平に取り出した状態のまま支持バー63,63を上方へ回動すると、両ステップ板51,51はそれぞれ昇降ベース57に沿って格納される。この状態では着座者は足元をより広く使うことができる。
左右のステップ板51,51を除く当該ステップ装置50の前方はカバー65で覆われている。このカバー65によって、着座者の着衣が電動モータ54あるいは昇降ベース57等に接触しないようになっている。
また、図2に示すように左右の昇降ベース57,57は連結バー66によって連結されている。このため、左右の昇降ベース57,57はこの連結バー66を介して一体で昇降し、従って左右のステップ板51,51は一体で昇降する。
両ステップ板51,51は、図3中実線で示す上昇端位置と二点鎖線で示す下降端位置との間を昇降する。昇降ベース57が上昇してその上端部がモータブラケット70の下面に突き当たると左右のステップ板51,51が上昇端位置に至る。両ステップ板51,51を上昇端位置まで上昇させることにより、後述するシート移動装置100により当該車椅子1を車室内外間で移動させる際に、ドア開口部Kの下部を区画するロッカー部Rに対する両ステップ板51,51の干渉をより少ないリフト量で回避することができる。
一方、ナット56,56が下降してそれぞれねじ軸ベース73に当接すると左右のステップ板51,51が下降端位置に至る。当該車椅子1を路面L上を自走させる際には、両ステップ板51,51がこの下降端位置まで下降されることにより、着座者は両足をステップ板51,51に楽な姿勢で載せ掛けておくことができる。
次に、上記のステップ装置50を備えた車椅子1は、車両Mに設けたシート移動装置100によって、車室内外間を移動させることができる。このシート移動装置100については、例えば特開2005−34325号公報に開示されたものと同様の構成を備えており、本実施形態において特に変更を要しないが、以下簡単に説明する。
図7に示すように車両Mの運転席位置において車両フロアF上には、前後スライド機構110が設けられている。この前後スライド機構110は、電動モータ111を駆動源として前後スライドベース112を車両前後方向(図7において紙面に直交する方向)に沿って一定の範囲でスライドさせる構成を備えている。
前後スライドベース112には回転盤120が設けられている。この回転盤120は、相互に回転自在に組み付けられた外輪121と内輪122を備えている。外輪121は前後スライドベース112に固定されている。内輪122は、前後スライドベース112上に取り付けた回転モータ123により積極回転する。内輪122は、回転ベース130の下面に固定されている。回転モータ123が起動するとこの回転ベース130が回転し、これにより車椅子1が車両正面を向いた位置とドア開口部K側を向いた位置との間で約90°回転する。
この回転ベース130上に横スライド機構102が構成されている。この横スライド機構102は、当該車椅子1を主として車幅方向(図7において左右方向)に移動させる機能を有している。回転ベース130上には左右一対の横スライドレール131,131が取り付けられている。この横スライドレール131,131に沿って横スライドベース132がスライド可能に支持されている。横スライドベース132は図示省略したスライドモータ及びねじ軸機構によりスライドする。
横スライドベース132の左右側部には、それぞれ四節リンク機構133を構成するリンクアーム133a,133bの一端側が上下に回動自在に連結されている。左右一対の四節リンク機構133,133の先端部間には補助スライド機構135が設けられている。この補助スライド機構135には連結ベース101が水平方向にスライド可能に設けられている。後述するようにこの連結ベース101を介して当該車椅子1がシート移動装置100に連結される。
横スライドベース132が車幅方向にスライドすると、左右の四節リンク機構133,133は車幅方向に移動しつつ上下に傾動し、これによりその先端部間に設けた補助スライド機構135が車室内外間を移動しつつ昇降して当該補助スライド機構135の連結ベース101に連結された車椅子1を車室外の路面Lに近い高さと車室内のフロアFとの間で昇降させながら車室内外間を移動させることができる。補助スライド機構135の連結ベース101が水平方向にスライドすることにより、これに連結した車椅子1がドア開口部K側の下降開始位置とこれよりも車室内側の運転席位置との間で水平移動される。
図6に示すように上記連結ベース101が車室外側の路面Lに近い高さまで下降された状態で、車椅子1を後退させて連結ベース101に接近させる。車椅子1をそのままさらに後退させて、連結ベース101をシートクッション2の下面側に進入させる。連結ベース101がシートクッション2の下面側に進入した状態において、横スライド機構102が横スライドベース132が車室内側に後退して上昇側に起動することにより、当該車椅子1が連結ベース101によって持ち上げられる。こうして車椅子1が上昇して前後輪8,9が路面Lから浮き上がった段階で、前後輪8,9が図示省略した電動格納機構によって上方へ格納される。前後輪8,9の格納動作は、シート移動装置100の動作に連動して自動でなされる。
また、前後輪8,9の格納動作とともに、着座者が手元のステップ昇降スイッチを上昇側に操作することにより電動モータ54,54を起動させて左右のステップ板51,51を手動操作により上昇端位置まで上昇させる。両ステップ板51,51の上昇操作は、それぞれの昇降ベース57の上端がモータブラケット70の下面に突き当てられることにより完了する。
前後輪8,9の格納操作及び左右のステップ板51,51の上昇操作が共に完了した後、引き続きシート移動装置100が車室内側に作動することにより、車椅子1が上昇してドア開口部Kの下降開始高さに戻される。その後、補助スライド機構135の連結ベース101が車室内側にスライドして車椅子1が車室内側に移動する。車室内側に移動した車椅子1は、回転盤120及び前後スライド機構110の作動によって車両正面向きの位置に回転される。
以上の動作により、着座者は車室外において当該車椅子1に着座した状態のまま、車室内の運転席位置に移動(乗車)することができる。この状態が図8に示されている。図8中、符号Hはステアリングハンドルを示し、符号Bはブレーキペダルを示している。車椅子1を運転席位置に移動させた後、着座者が手元のステップ昇降スイッチを下降側に操作することによりステップ装置50の昇降機構52,52を下降側に作動させて、左右のステップ板51,51を車両フロアFに当接するまで下降させる。
このとき、左右のステップ板51,51は、前記下降端位置に至る前に車両フロアFに当接する。着座者がステップ昇降スイッチを下降側に操作したまま、左右のステップ板51,51が車両フロアFに当接するとその下降が阻止されるため、当該両ステップ板51,51には車両フロアFから上昇側の反力が作用する。両ステップ板51,51に対する上昇側の反力は、ナット56のねじ軸55に対する噛み合いを通じて当該ねじ軸55に作用する。前記したようにねじ軸55は、固定ベース53ひいてはシートフレーム7に対して上下に変位可能に支持されている。このため、ねじ軸55にステップ上昇方向の反力が作用すると、当該ねじ軸55が圧縮ばね77の付勢力に抗して上方に変位する。ねじ軸55が上方へ変位すると、これと一体でドッグ板75が上方へ変位し、これによりセンサ80の検知ボタン80aが押されて当該センサ80がオフする。センサ80がオフすると、電動モータ54への電源供給が遮断されて、当該電動モータ54が停止する。電動モータ54が停止されると、ステップ板51に対する下降方向の駆動力が遮断されて、当該ステップ板51が車両フロアFに当接した位置で停止される。この段階でのステップ板51の停止は、着座者がステップ昇降スイッチを下降側に操作したままの状態でなされる。その後、着座者がステップ昇降スイッチの操作を止めると電動モータ54,54が停止される。
このように、車椅子1を車室内の運転席位置に移動させた後、ステップ昇降スイッチを下降側に操作して左右のステップ板51,51を下降させると、両ステップ板51,51が車両フロアFに当接した直後にねじ軸55,55が上方へ変位して電動モータ54,54が自動的に停止されることから、左右のステップ板51,51が車両フロアFに当接しても車両フロアFからの反力が発生せず、従って当該車椅子1に対して傾倒方向の外力は作用しないため着座者が不安感を抱くことがない。
こうして左右のステップ板51,51を図8中二点鎖線で示すように車両フロアFに当接する位置まで下降させておくことにより、着座者は楽な姿勢でステアリングハンドルHを把持することができ、またブレーキペダルの操作を行うことができる。
シート移動装置100を逆に作動させることによって、着座者は車室内の運転席位置において当該車椅子1に着座した状態のまま、車室外へ移動(降車)することができる。この場合、先ず着座者は手元のステップ昇降スイッチを上昇側に操作して左右のステップ板51,51を上昇端位置まで上昇させる。その後、シート移動装置100の前後スライド機構110及び回転盤120が作動して当該車椅子1が車両正面向きの位置から約90°回転してドア開口部K側に向けられる。この際、ステップ板51,51が上昇端位置まで上昇していることによりロッカーRとの干渉が回避される。
次に、補助スライド機構135の連結ベース101が車室外側にスライドして、ドア開口部K側に向けられた状態の車椅子1がドア開口部Kを経て車室外側に水平移動し、然る後横スライド機構102の作動により、当該車椅子1が下降しつつ車室外側へ移動する。当該車椅子1が車室外側へ移動しつつ下降する途中の段階において、前後輪格納機構が作動して前後輪8,9が下方へ取り出され、その後前後輪8,9が路面Lに接地する。こうして当該車椅子1が路面L上に下ろされた後、シート移動装置100がさらに下降側に移動することにより、その連結ベース101が当該車椅子1から分離され、然る後当該車椅子1を前進させることにより、当該車椅子1がシート移動装置100から分離される。分離された車椅子1は、単独で路面L上を自走することができる。
また、シート移動装置100から車椅子1を分離した後、着座者が手元のステップ昇降スイッチを下降側に操作することにより、左右のステップ板51,51を下降端位置まで下降させる。この場合、図3に示すようにステップ板51,51の下方に路面Lの段差Dがある場合を想定すると、ステップ板51,51は下降端位置に至る下降途中の段階で当該段差Dに当接する。着座者がステップ昇降スイッチを下降側に操作して左右のステップ板51,51に下降側の動力を与えている段階で、一方又は双方のステップ板51,51が段差Dに当接すると、前記車両フロアFに当接した場合と同様、当該両ステップ板51,51ひいてはナット56の下降が規制されるためねじ軸55が圧縮ばね77に抗して上方へ変位し、これによりセンサ80がオフ側に作動して電動モータ54が停止される。このため、車椅子1に対して段差Dからの反力が作用することがなく、従って着座者が不安感を抱くことがない。
以上のように構成した第1実施形態のステップ装置50によれば、左右のステップ板51,51を下降させる段階において当該ステップ板51,51が下降端高さに至る手前で、車両フロアFに当接し、あるいは路面段差Dに当接した場合に、電動モータ54,54による当該両ステップ板51,51の下降動力が結果としてねじ軸55を圧縮ばね77に抗して上方へ変位させる外力として作用し、このねじ軸55の上方への変位をセンサ80で検知することにより電動モータ54,54への電源供給を遮断して停止させることができる。このため、左右のステップ板51,51がその下降途中で車両フロアFに当接し、あるいは路面段差Dに当接した場合であっても、その直後に電動モータ54,54が停止されるため車両フロアFあるいは路面段差Dから反力を受けることがなく、従って車椅子1に対して後傾方向の反力は作用せず、従って着座者が不安感を感ずることがない。
また、ステップ板51,51が車両フロアFに当接し、また路面段差D等に当接した直後に、電動モータ54,54が停止して当該両ステップ板51,51の車両フロアF等に対する押し付け力が除去されるので、これらの傷つきを防止することができる。
さらに、左右のステップ板51,51が下降端に至ってナット56,56がそれぞれねじ軸ベース73に当接すると、当該ナット56,56の下降が規制されるため電動モータ54,54の動力がねじ軸ベース73からの反力としてねじ軸55,55を上動させる方向に作用する。このため、左右のステップ板51,51が下降端位置に至った時点でも、ねじ軸55,55が上動して電動モータ54,54が自動的に停止される。
このように、ステップ板51,51がその下降途中で車両フロア等に当接した場合、あるいは下降端に至った場合に、着座者がステップ昇降スイッチを下降側に操作したままであっても電動モータ54,54が自動的に停止されるので、当該電動モータ54,54のモータロック状態を軽減若しくは回避することができる。
なお、着座者がステップ昇降スイッチのオン操作を解除することにより、ステップ板51,51を上昇端位置及び下降端位置で停止させることができ、また上昇端位置と下降端位置との間の任意の高さ位置で停止させることができる。
また、例示したステップ装置50では、ステップ板51,51の下降動作が規制されると昇降機構の動力が遮断される構成であり、ステップ板51,51の下面一部に障害物が干渉した場合であっても確実に作動させることができる構成となっている。これに対して、例えば、ステップ板の下面(裏面)に圧力センサやマイクロスイッチを取り付けて、これらの作動によりステップ板の障害物への干渉を検知する構成とした場合には、これらセンサを作動させない位置に障害物が干渉した場合には昇降機構の動作を遮断することができない。従って、この場合には、ステップ板の全体のみならず一部に障害物が干渉した場合にもこの種のセンサを確実に作動させるための別の機構が必要となる。例示したステップ装置50では、ステップ板51,51の下降動作規制状態により発生する反力を直接利用する構成であるので、このような機構を別途必要とすることなくステップ板51,51の下降動作が止まった時点で昇降機構を確実に停止させることができる。
以上説明した第1実施形態には種々変更を加えることができる。図9及び図10には本発明の第2実施形態が示されている。第1実施形態では、左右のステップ板51,51が下降端位置に至った場合、あるいはその手前の高さ位置で路面段差Dに当接した場合、又は車両フロアFに当接した場合には、ねじ軸55,55がその軸方向上側に変位することにより電動モータ54,54を自動的に停止させる構成を例示したが、これに代えて昇降ベース57をナット56に対して変位させることにより電動モータ54,54を自動停止させる構成としてもよい。
第1実施形態は特許請求の範囲の請求項3に記載した発明の実施形態に相当し、以下説明する第2実施形態は特許請求の範囲の請求項5に記載した発明の実施形態に相当する。第1実施形態と同様の部材及び構成については同位の符号を用いてその説明を省略する。
第2実施形態に係るステップ装置90の場合、左右のねじ軸91,91は、それぞれモータブラケット92に対してその軸回りに回転可能であるが、軸方向へは変位しない状態に支持されている。左右のモータブラケット92,92にはそれぞれ電動モータ54及び減速用のギヤヘッド54aが取り付けられている。両電動モータ54,54の出力軸54b,54bは、それぞれジョイント92を介してねじ軸91の上部91aに連結されている。
両ねじ軸91,91に噛み合わされたナット93,93に対してそれぞれ昇降ベース94が上下に相対変位可能な状態で取り付けられている。以下、第2実施形態における昇降機構も左右対称に構成されているので、一方についてのみ説明する。昇降ベース94の上部がナット93の前面(図9において左側面)と押さえ板95との間に挟まれた状態で上下方向に変位可能に支持されている。昇降ベース94と、ナット93及び押さえ板95との間には、それぞれがたつき防止用の弾性シート材96,96が挟み込まれている。
昇降ベース94の上部には2つの上下に長い溝孔94a,94aが設けられている。この両溝孔94a,94a内にそれぞれ案内筒体97が挿通されている。両案内筒体97,97には、それぞれ固定ボルト98が挿通されている。この両固定ボルト98,98がナット93の前面に対して締め込まれることで、当該ナット93の前面に案内筒体97を間に挟み込んだ状態で押さえ板95が固定されている。この押さえ板95とナット93の前面との間に昇降ベース94の上部が上下に変位可能な状態で、かつ弾性シート材96,96によりその板厚方向のがたつきが吸収される状態で支持されている。
押さえ板95の下部は、前方張り出し方向にL字形に折り曲げられている。この折り曲げ部95aと、昇降ベース94との間に捩りばね99が介装されている。この捩りばね99により昇降ベース94は下方へ付勢されている。昇降ベース94はこの捩りばね99に抗して上方へ変位する。昇降ベース94は、溝孔94a,94a内で案内筒体97,97が相対変位可能な範囲で上下に移動することができる。
また、昇降ベース94の前面であって上記押さえ板95の折り曲げ部95aの下方には、センサ89が取り付けられている。このセンサ89には、前記センサ80と同様検知ボタン89aが押し込まれるとオフする形態のマイクロスイッチが用いられている。図中白抜きの矢印で示すように昇降ベース94が捩りばね99に抗して上方へ変位すると、これと一体でセンサ89が変位し、これにより検知ボタン89aが押さえ板95の折り曲げ部95aに当接して押し込まれる。センサ89の検知ボタン89aが押し込まれると、第1実施形態と同様電動モータ54,54への電源供給が遮断されて、当該両電動モータ54,54が停止される。
左右の昇降ベース94,94の下部には、それぞれ第1実施形態と同様ステップ板51が支持されている。両ステップ板51,51の下降途中の段階において、当該ステップ板51,51が路面Lの段差Dに当接し、あるいは車両フロアFに当接して下方へ変位が規制された状態となると、溝孔94a内で案内筒体97が変位可能な範囲で、昇降ベース94がナット93及び押さえ板95に対して上方へ相対変位する。昇降ベース94が捩りばね99に抗して上方へ変位すると、センサ89の検知ボタン89aが押さえ板95の折り曲げ部95aに当接して押し込まれ、これによりオフすることから電動モータ54,54が停止する。
一方、両ステップ板51,51の上昇端位置は、昇降ベース94の上端部がモータブラケット92の下面に当接することにより規制される。
以上のことから、第2実施形態に係るステップ装置90によっても、左右のステップ板51,51がその下降途中で路面Lの段差Dに当接し、あるいは車両フロアFに当接すると、着座者が手元のステップ昇降スイッチを操作したままであっても、電動モータ54,54が自動的に停止される。このため、車椅子1に対して路面Lあるいは車両フロアFから後傾方向の反力を受けることがなく、これにより着座者が不安感を抱くことを防止することができる。
例示した第2実施形態では、捩りばね99を用いて昇降ベース94を下方へ付勢した構成を例示したが、捩りばね99に代えて圧縮ばねを用いることもでき、また捩りばね99を省略して当該昇降ベース94をその自重によって下方へ戻す構成としてもよい。
以上説明した第1及び第2実施形態にはさらに変更を加えることができる。例えば、左右のステップ板の下面に圧力センサを取り付けておき、障害物から受ける反力をこの圧力センサで検知して電動モータを停止させる構成としてもよい。
また、ねじ軸55とナット56を有するねじ軸機構を用いて昇降ベース57を昇降させる構成を例示したが、これに代えてラックピニオン機構を用いてもよく、また駆動源として電動モータに代えてシリンダを用い、このシリンダで作動する直動支持機構により昇降ベースを昇降させる構成としてもよい。これら種々形態の昇降機構においても、左右のステップ板に対して車両フロア等から反力を受け、これに基づいて駆動源としての電動モータ若しくはシリンダの作動を停止させる構成とすることにより同様の作用効果を得ることができる。
さらに、電動モータの出力軸に電磁クラッチを介装してステップ板が反力を受けた時点でこの電磁クラッチを遮断側に作動させて昇降機構を停止する構成としてもよい。この場合、電動モータは停止ではなく空転し、着座者がステップ昇降スイッチの操作を止めた時点で電動モータが停止される。
また、シート移動装置100により車室内外間を移動させて車両用シートとして兼用できる形態の車椅子1を例示したが、車両とは無関係に用いる車椅子にも同様に適用することができる。
逆に、シート移動装置100から切り離して路面L上を単独で用いることができる形態の車椅子1を例示したが、当該車椅子をシート移動装置100から分離せず、従って車両用シート専用として用いる場合にも同様に適用することができる。
また、ステップ板51,51の下降動作を規制する障害物として、車両フロアF、路面Lの段差Dを例示したが、例えば建物床面の段差(階段)等その他の障害物についても同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係るステップ装置を備えた車椅子の全体斜視図である。 車椅子の前部であって、第1実施形態のステップ装置の斜視図である。 車椅子の前部であって、第1実施形態のステップ装置の側面図である。 第1実施形態のステップ装置の昇降機構の側面図である。 第1実施形態に係るステップ装置であって、ねじ軸上部及びその周辺の分解斜視図である。 車椅子のシート移動装置に対する連結手順を示す側面図である。 シート移動装置に連結した車椅子を車室内外間で移動させる状態を示す側面図である。本図は、車両前方から運転席を見た状態を示している。 図7中(8)矢視図であって、車椅子を運転席位置に移動させた状態を助手席側(車両左側)から見た図である。 本発明の第2実施形態に係るステップ装置の昇降機構上部の側面図である。 図9中(10)矢視図であって、昇降機構上部の前面図である。
符号の説明
1…車椅子
6…操作盤
7…シートフレーム、7a…係合凹部、7b,7c…側面
8…前輪
9…後輪
10…バッテリ
50…ステップ装置(第1実施形態)
51…ステップ板
52…昇降機構
53…固定ベース
54…電動モータ
55…ねじ軸、55c…駆動軸部
56…ナット
57…昇降ベース
70…モータブラケット
74…スラスト軸受け
75…ドッグ板
75a…係合部、75b…挿通孔、75c…円弧部
77…圧縮ばね
80…センサ、80a…検知ボタン
89…センサ、89a…検知ボタン
90…ステップ装置(第2実施形態)
95…押さえ板、95a…折り曲げ部
99…捩りばね
100…シート移動装置
101…連結ベース
M…車両
F…車両フロア
L…路面
D…段差


Claims (5)

  1. 車椅子の前部に設けられ、該車椅子に着座した着座者が足を載せ掛けるステップ板と、該ステップ板を昇降させるための昇降機構を備えたステップ装置であって、
    前記ステップ板が下降する動作中に、該ステップ板が障害物に干渉してその下降動作が規制された時に、これにより前記ステップ板が受ける前記障害物からの反力を利用して前記昇降機構の動作を停止させる下降動作停止機構を備えたステップ装置。
  2. 請求項1記載のステップ装置であって、前記下降動作停止機構は、前記昇降機構を構成する部材を前記反力により相対移動させ、これに基づいて当該昇降機構の動作を停止させる構成としたステップ装置。
  3. 請求項2記載のステップ装置であって、前記昇降機構は、駆動源としての電動モータと、該電動モータにより回転するねじ軸と、該ねじ軸に噛み合わされたナットを有し、前記ナットに前記ステップ板を支持して前記ねじ軸の回転による前記ナットの上下動により前記ステップ板を昇降させる構成を備え、
    前記下降動作停止機構は、前記ステップ板が前記障害物から受ける反力により前記ねじ軸を軸方向上方へ変位可能に設け、該ねじ軸の軸方向上方への相対変位をセンサにより検知して前記電動モータを停止させる構成としたステップ装置。
  4. 請求項1記載のステップ装置であって、前記下降動作停止機構は、前記ステップ板を前記反力により前記昇降機構に対して相対移動させ、これに基づいて当該昇降機構の動作を停止させる構成としたステップ装置。
  5. 請求項4記載のステップ装置であって、前記昇降機構は、駆動源としての電動モータと、該電動モータにより回転するねじ軸と、該ねじ軸に噛み合わされたナットを有し、前記ナットに昇降ベースを介して前記ステップ板を支持して、前記ねじ軸の回転による前記ナットの上下動により前記ステップ板を昇降させる構成を備え、
    前記下降動作停止機構は、前記昇降ベースを前記障害物から受ける反力により前記ナットに対して上下に相対変位可能に設け、該ステップ板の前記ナットに対する上方への相対変位をセンサにより検知して前記電動モータを停止させる構成としたステップ装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010020091A1 (zh) * 2008-08-20 2010-02-25 敏华家具制造(惠州)有限公司 一种用于调整供坐和倚用的家具部件的驱动器

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