JP3412414B2 - 車両用装置におけるハウジングとレンズとの固着方法 - Google Patents

車両用装置におけるハウジングとレンズとの固着方法

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JP3412414B2 JP25166296A JP25166296A JP3412414B2 JP 3412414 B2 JP3412414 B2 JP 3412414B2 JP 25166296 A JP25166296 A JP 25166296A JP 25166296 A JP25166296 A JP 25166296A JP 3412414 B2 JP3412414 B2 JP 3412414B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジング及びレ
ンズにより室が画成された車両用装置において、熱可塑
性樹脂製のハウジングと同じく熱可塑性樹脂製のレンズ
との振動溶着による固着方法に係り、特にハウジングと
レンズとの振動溶着中に発生するバリのうち、室外側の
バリが少なくともハウジングの外端面よりも外側に突出
しないように規制された車両用装置におけるハウジング
とレンズとの固着方法に関するものである。なお、車両
用装置とは、例えばリヤーコンビネーションランプやヘ
ッドランプやフォグランプ等の車両用灯具、リヤーフィ
ニッシャーやガーニッシュ等の車両用装飾装置等々であ
って、ハウジング及びレンズにより灯室や室が画成され
ているものを言う。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の車両用装置におけるハウジ
ングとレンズとの固着構造及び方法を図9及び図10を
参照して説明する。この例は、車両用装飾装置のリヤー
フィニッシャーであって、特に薄型のリヤーフィニッシ
ャーにおけるハウジングとレンズとの固着構造及び方法
について説明する。図9及び図10においては、1は熱
可塑性樹脂製のハウジングである。このハウジング1は
前面側から見てほぼ横長の長方形形状をなす。2は同じ
く熱可塑性樹脂製のレンズである。このレンズ2の後面
(内面)には適宜のプリズム(図示せず)が刻設されて
いる共に、このレンズ2の後面の周囲の縁(全周縁)に
は固着脚部20が後方に一体に突設されている。この固
着脚部20は、図9に示すように、正面から見てロの字
形状をなす。前記ハウジング1の前面の周囲の縁に前記
レンズ2の固着脚部20の先端面を、加圧下において図
10(図9におけるX−X線断面図)中の矢印方向(レ
ンズの固着脚部20の突出方向に対してほぼ直交する方
向。なお、図9における(X)−(X)線断面の場合
は、図10の紙面に対して垂直方向)にリニア振動させ
ることにより、ハウジング1及びレンズ2の溶着面に摩
擦熱が起き、その溶着面が溶融溶着して、前記ハウジン
グ1の前面の周囲の縁に前記レンズ2の固着脚部20が
固着されて、前記ハウジング1及び前記レンズ2により
室12が画成される。上述のレンズ2に与える振動とし
ては、約1.0〜1.8mm程度の振幅でかつ約200
〜250Hz程度の周波数の振動である。なお、上述の
振動は図示のリニア振動の他に、レンズ2を円振動させ
るオービタル振動の場合もある。以上のように構成され
たリヤーフィニッシャ3を車体の後部に装備すること
により、車体の装飾効果が得られる。なお、上述のリヤ
ーフィニッシャ3等の車両用装飾装置の他、車両用灯
具の場合は、上述の室(灯室)内に光源バルブを配設し
て、車体に装備することにより、照明灯や信号灯等作用
が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の車両用装置におけるハウジングとレンズとの固着方法
は、ただ単にハウジング1の前面の周囲の縁にレンズ2
の固着脚部20が振動溶着により固着されているもので
あるから、図10に示すように、ハウジング1とレンズ
2との振動溶着中に発生するバリ4(このバリ4は、図
9に示すように、ロの字形状の固着脚部20の内外両側
面に発生し、正面か見て2重のロの字形状をなす)の
うち、室12の外側のバリ40が少なくともハウジング
1の外端面10よりも外側に突出する場合がある。この
外側のバリ40の突出幅Tが大であると、このリヤーフ
ィニッシャ3を車体に装備した際に、その大きく突出
したバリ40が車体面に干渉する。また、上述の外側の
バリ40の突出幅Tが区々であると、レンズ2の前面側
から見ると外側のバリ40が不揃いで見栄え上問題があ
る。
【0004】本発明の目的は、室外側のバリが少なくと
もハウジングの外端面よりも外側に突出しないように規
制された車両用装置におけるハウジングとレンズとの固
方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本願発明は、熱可塑性樹脂製のハウジングと、同じ
く熱可塑性樹脂製のレンズであって、後面の周囲の縁に
固着脚部が一体に突設されているレンズとを備え、前記
ハウジングの前面の周囲の縁に前記レンズの固着脚部を
振動溶着により固着して、前記ハウジング及び前記レン
ズにより室を画 成する車両用装置のハウジングとレンズ
との固着方法において、前記ハウジングと前記レンズと
の振動溶着中に発生するバリのうち、前記室外側のバリ
が少なくとも前記ハウジングの外端面よりも外側に突出
することを防止するバリ止めを振動溶着治具に設け、前
記ハウジングの外端面の延長線上に、バリ止めの内端面
を位置させ、ハウジングとレンズとを振動溶着すること
を特徴とする
【0006】本発明は、上記の構成により、室外側のバ
が、振動溶着治具のバリ止めの作用で、少なくともハ
ウジングの外端面よりも外側に突出しないように規制さ
れるので、車両用装置を車体に装備した際に、その室外
側のバリが車体面に干渉することが無い。また、室外側
のバリが規制されることにより、室外側のバリの突出幅
が一定となり、レンズの前面側から見ると外側のバリが
一定に揃っているので見栄えが向上される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用装置におけ
るハウジングとレンズとの固着方法を適用した固着構造
の実施の形態のうちの例を図1乃至図を参照して説
明する。図1(A)、(B)、(C)は本発明の車両用
装置におけるハウジングとレンズとの固着方法の第1の
実施の形態を示す。この例は、車両用装飾装置の例えば
リヤーフィニッシャーに使用した例について説明する。
図中、図9及び図10と同符号は同一のものを示す。
【0008】図において、5は振動溶着治具である。こ
の振動溶着治具5は、ハウジング1の外端面10を受け
る凹部形状をなす。この振動溶着治具5の凹部の周囲の
縁にはバリ止め50が設けられている。このバリ止め5
0は、正面から見て横長の長方形をなすハウジング1を
収容し得る正面から見てロの字形状をなす。また、この
バリ止め50の内端面は、相互に当接するハウジング1
の外端面10及び振動溶着治具5の凹部の内面との延長
上に位置する。この結果、このバリ止め50は、ハウジ
ング1とレンズ2の固着脚部20との振動溶着中に発生
するバリ4のうち、室12外側のバリ40が少なくとも
ハウジング1の外端面10よりも外側に突出しないよう
に規制するものである。
【0009】次に、上述の振動溶着治具5を使用して、
ハウジング1とレンズ2との固着方法を説明する。ま
ず、ハウジング1を振動溶着治具5の凹部にセットする
と共に、このハウジング1の外端面10を振動溶着治具
5の凹部の内面及びバリ止め50の内面に当接させる
((A)を参照)。次に、ハウジング1の前面の周囲の
縁にレンズ2の固着脚部20の先端面を、加圧下におい
て矢印方向(レンズの固着脚部20の突出方向に対して
ほぼ直交する方向)にリニア振動させることにより、ハ
ウジング1及びレンズ2の溶着面に摩擦熱が起き、その
溶着面が溶融溶着して、ハウジング1の前面の周囲の縁
にレンズ2の固着脚部20が固着されて、ハウジング1
及びレンズ2により室12が画成される。このようにし
て、リヤーフィニッシャ3が構成される。上述のレン
ズ2に与える振動としては、約1.0〜1.8mm程度
の振幅でかつ約200〜250Hz程度の周波数の振動
である。なお、上述の振動は図示のリニア振動の他に、
レンズ2を円振動させるオービタル振動の場合もある。
そして、上述のハウジング1とレンズ2との振動溶着中
に発生するバリ4(正面から見て2重のロの字形状をな
す)のうち、室12の外側のバリ40が振動溶着治具5
のバリ止め50の作用で、少なくともハウジング1の外
端面10よりも外側に突出しないように規制される
((B)参照)。
【0010】上述のように構成されたリヤーフィニッシ
ャー3において、室12の外側のバリ40がハウジング
1の外端面10の延長線((C)中二点鎖線にて示す)
よりも外側に突出しないので、このリヤーフィニッシャ
ー3を車体(図示せず)に装備した際に、その室12の
外側のバリ40が車体面に干渉することが無い。また、
室12の外側のバリ40が規制されることにより、室1
2の外側のバリ40の突出幅が一定となり、レンズ2の
前面側から見ると外側のバリ40が一定に揃っているの
で見栄えが向上される((C)参照)。
【0011】図2は本発明の車両用装置におけるハウジ
ングとレンズとの固着方法の第2の実施の形態を示す。
この例は、車両用灯具の例えばリヤーコンビネーション
ランプに使用した例について説明する。図中、図1及び
図9及び図10と同符号は同一のものを示す。この実施
の形態における本発明のハウジングとレンズとの固着
は、ハウジング(ランプハウジング)1のレンズ2の
固着脚部20との固着箇所よりも内側に、バリ4のうち
室(灯室)12の内側のバリ41が室12内側に入るの
を防止するバリ入防止凸部11が、設けられている。
【0012】この実施の形態における本発明のハウジン
グとレンズとの固着方法は、以上の如き構成からなるも
のであるから、ハウジング1とレンズ2との振動溶着中
に発生するバリ4のうち、室12の内側のバリ40がバ
リ入防止凸部11の作用で、室12の内側のバリ40が
室12内に入るのを防止できる。また、上述の第1の実
施の形態と同様に、ハウジング1とレンズ2との振動溶
着中に発生するバリ4のうち、室12の外側のバリ40
が振動溶着治具5のバリ止め50の作用で、少なくとも
ハウジング1の外端面10よりも外側に突出しないよう
に規制される。
【0013】図3は本発明の車両用装置におけるハウジ
ングとレンズとの固着方法の第3の実施の形態を示し、
(A)は上述の第1の実施の形態の変形例であり、
(B)は上述の第2の実施の形態の変形例である。図
中、図1及び図2及び図9及び図10と同符号は同一の
ものを示す。この実施の形態における本発明のハウジン
グとレンズとの固着方法は、ハウジング1のレンズ2の
固着脚部20との固着箇所近傍の後面側にずれ防止嵌合
凸部13(若しくはずれ防止嵌合凹部)が設けられてお
り、一方振動溶着治具5の凹部の底面にずれ防止嵌合凹
部51(若しくはずれ防止嵌合凸部)が上述のハウジン
グ1のずれ防止嵌合凸部13と対応して設けられてい
る。このずれ防止嵌合凸部13とずれ防止嵌合凹部51
とは、相互に嵌合することにより、ハウジング1とレン
ズ2との振動溶着時に、振動溶着治具5に対してハウジ
ング1が振動方向にずれるのを防止することができる。
【0014】この実施の形態における本発明のハウジン
グとレンズとの固着方法は、以上の如き構成からなるも
のであるから、ハウジング1とレンズ2との振動溶着時
に、振動溶着治具5に対してハウジング1が振動方向に
ずれるのを、ずれ防止嵌合凸部13とずれ防止嵌合凹部
51との相互嵌合作用により、防止することができるの
で、ハウジング1とレンズ2との溶着精度が向上され
る。また、上述の第1の実施の形態と同様に、ハウジン
グ1とレンズ2との振動溶着中に発生するバリ4のう
ち、室12の外側のバリ40が振動溶着治具5のバリ止
め50の作用で、少なくともハウジング1の外端面10
よりも外側に突出しないように規制される。さらに、
(B)に示すものは、上述の第2の実施の形態と同様
に、室12の内側のバリ40がバリ入防止凸部11の作
用で、室12の内側のバリ40が室12内に入るのを防
止できる。
【0015】図4は本発明の車両用装置におけるハウジ
ングとレンズとの固着方法の第4の実施の形態を示す。
この例は、車両用装飾装置の例えばリヤーフィニッシャ
ーであって、特に薄型のリヤーフィニッシャーに使用し
た例について説明する。図中、図1乃至図3及び図9及
び図10と同符号は同一のものを示す。この実施の形態
における本発明のハウジングとレンズとの固着構造は、
ハウジング1のレンズ2の固着脚部20との固着箇所よ
りも内側の部分が、段部14を介してレンズ2側に近接
されている。
【0016】この実施の形態における本発明のハウジン
グとレンズとの固着方法は、以上の如き構成、すなわ
ち、ハウジング1のレンズ2の固着脚部20との固着箇
所よりも内側の部分においては段部14を介してレンズ
2側に近接されているので、ハウジング1のレンズ2の
固着脚部20との固着箇所よりも内側の部分における厚
さは、ハウジング1とレンズ2の固着脚部20との固着
箇所の厚さT1よりも小である。この結果、リヤーフィ
ニッシャー3のハウジング1とレンズ2との厚さT1
は、ハウジング1とレンズ2の固着脚部20との固着箇
所の厚さであり、最小に押えることができる。
【0017】また、上述の第1の実施の形態と同様に、
ハウジング1とレンズ2との振動溶着中に発生するバリ
4のうち、室12の外側のバリ40が振動溶着治具5の
バリ止め50の作用で、少なくともハウジング1の外端
面10よりも外側に突出しないように規制される。さら
に、上述の第2の実施の形態と同様に、室12の内側の
バリ40が段部14の前面側の作用(上述のバリ入防止
凸部11と同様の作用)で、室12の内側のバリ40が
室12内に入るのを防止できる。さらにまた、上述の第
3の実施の形態と同様に、ハウジング1とレンズ2との
振動溶着時に、振動溶着治具5に対してハウジング1が
振動方向にずれるのを、ハウジング1の外端面10及び
段部14の後面側と振動溶着治具5の凹部との作用(上
述のずれ防止嵌合凸部13とずれ防止嵌合凹部51との
相互嵌合)により、防止することができる。
【0018】図5は車両用装置におけるハウジングとレ
ンズとの固着方法の参考例を示す。この例は、車両用装
飾装置の例えばリヤーフィニッシャーに使用した例につ
いて説明する。図中、図1乃至図4及び図9及び図10
と同符号は同一のものを示す。このにおける本発明の
ハウジングとレンズとの固着方法は、ハウジング1のレ
ンズ2の固着脚部20との固着箇所よりも室12の外側
に、ハウジング1とレンズ2との振動溶着中に発生する
バリ4のうち、室12の外側のバリ40が少なくともハ
ウジング1の外端面10よりも外側に突出しないように
規制されるためのバリ突出規制凸部15が、設けられて
いる。
【0019】こののハウジングとレンズとの固着方法
は、以上の如き構成からなるものであるから、ハウジン
グ1とレンズ2との振動溶着中に発生するバリ4のう
ち、室12の外側のバリ40がハウジング1のバリ突出
規制凸部15の作用で、少なくともハウジング1の外端
面10よりも外側に突出しないように規制される。この
結果、室12の外側のバリ40がハウジング1の外端面
10よりも外側に突出しないので、このリヤーフィニッ
シャー3を車体(図示せず)に装備した際に、その室1
2の外側のバリ40が車体面に干渉することが無い。ま
た、室12の外側のバリ40が規制されることにより、
室12の外側のバリ40の突出幅が一定となり、レンズ
2の前面側から見ると外側のバリ40が一定に揃ってい
るので見栄えが向上される。
【0020】図6(A)(B)は車両用装置におけるハ
ウジングとレンズとの固着方法の参考例を示す。この例
は、車両用灯具の例えばリヤーコンビネーションランプ
やその他のランプに使用した例について説明する。図
中、図1乃至図5及び図9及び図10と同符号は同一の
ものを示す。こののハウジングとレンズとの固着方法
は、ハウジング(ランプハウジング)1のレンズ2の固
着脚部20との固着箇所よりも内側に、バリ4のうち室
(灯室)12の内側のバリ41が室12内側に入るのを
防止するバリ入防止凸部11が、設けられている。な
お、(B)において、T2は例えば最小約0.75mm
を示す。
【0021】このにおける本発明のハウジングとレン
ズとの固着方法は、以上の如き構成からなるものである
から、ハウジング1とレンズ2との振動溶着中に発生す
るバリ4のうち、室12の内側のバリ40がバリ入防止
凸部11の作用で、室12の内側のバリ40が室12内
に入るのを防止できる。また、上述のと同様に、ハウ
ジング1とレンズ2との振動溶着中に発生するバリ4の
うち、室12の外側のバリ40がハウジング1のバリ突
出規制凸部15の作用で、少なくともハウジング1の外
端面10よりも外側に突出しないように規制される。
【0022】図7は車両用装置におけるハウジングとレ
ンズとの固着方法の参考例を示し、(A)は上述の第5
の実施の形態の変形例であり、(B)(C)は上述の
前例の変形例である。図中、図1乃至図6及び図9及び
図10と同符号は同一のものを示す。こののハウジン
グとレンズとの固着方法は、ハウジング1のレンズ2の
固着脚部20との固着箇所近傍の後面側にずれ防止嵌合
凸部13(若しくはずれ防止嵌合凹部)が設けられてお
り、一方振動溶着治具5の凹部の底面にずれ防止嵌合凹
部51(若しくはずれ防止嵌合凸部)が上述のハウジン
グ1のずれ防止嵌合凸部13と対応して設けられてい
る。このずれ防止嵌合凸部13とずれ防止嵌合凹部51
とは、相互に嵌合することにより、ハウジング1とレン
ズ2との振動溶着時に、振動溶着治具5に対してハウジ
ング1が振動方向にずれるのを防止することができる。
【0023】こののハウジングとレンズとの固着方法
は、以上の如き構成からなるものであるから、ハウジン
グ1とレンズ2との振動溶着時に、振動溶着治具5に対
してハウジング1が振動方向にずれるのを、ずれ防止嵌
合凸部13とずれ防止嵌合凹部51との相互嵌合作用に
より、防止することができるので、ハウジング1とレン
ズ2との溶着精度が向上される。また、上述のと同様
に、ハウジング1とレンズ2との振動溶着中に発生する
バリ4のうち、室12の外側のバリ40がハウジング1
のバリ突出規制凸部15の作用で、少なくともハウジン
グ1の外端面10よりも外側に突出しないように規制さ
れる。さらに、(B)(C)に示すものは、上述の
同様に、室12の内側のバリ40がバリ入防止凸部11
の作用で、室12の内側のバリ40が室12内に入るの
を防止できる。
【0024】図8(A)(B)は車両用装置におけるハ
ウジングとレンズとの固着方法の参考例を示す。この例
は、車両用装飾装置の例えばリヤーフィニッシャーであ
って、特に薄型のリヤーフィニッシャーに使用した例に
ついて説明する。図中、図1乃至図7及び図9及び図1
0と同符号は同一のものを示す。こののハウジングと
レンズとの固着方法は、ハウジング1のレンズ2の固着
脚部20との固着箇所よりも内側の部分が、段部14を
介してレンズ2側に近接されている。なお、図におい
て、T3は例えば最小約0.5mm、T4は例えば最小
約0.5mm、T5は例えば最小約3.5mmを示す。
【0025】このにおける本発明のハウジングとレン
ズとの固着方法は、以上の如き構成、すなわち、ハウジ
ング1のレンズ2の固着脚部20との固着箇所よりも内
側の部分においては段部14を介してレンズ2側に近接
されているので、ハウジング1のレンズ2の固着脚部2
0との固着箇所よりも内側の部分における厚さは、ハウ
ジング1とレンズ2の固着脚部20との固着箇所の厚さ
T1よりも小である。この結果、リヤーフィニッシャー
3のハウジング1とレンズ2との厚さT1は、ハウジン
グ1とレンズ2の固着脚部20との固着箇所の厚さであ
り、最小に押えることができる。
【0026】また、上述のと同様に、ハウジング1と
レンズ2との振動溶着中に発生するバリ4のうち、室1
2の外側のバリ40がハウジング1のバリ突出規制凸部
15の作用で、少なくともハウジング1の外端面10よ
りも外側に突出しないように規制される。さらに、上述
と同様に、室12の内側のバリ40が段部14の前
面側の作用(上述のバリ入防止凸部11と同様の作用)
で、室12の内側のバリ40が室12内に入るのを防止
できる。さらにまた、上述のと同様に、ハウジング1
とレンズ2との振動溶着時に、振動溶着治具5に対して
ハウジング1が振動方向にずれるのを、ハウジング1の
外端面10及び段部14の後面側と振動溶着治具5の凹
部との作用(上述のずれ防止嵌合凸部13とずれ防止嵌
合凹部51との相互嵌合作用)により、防止することが
できる。
【0027】なお、この前述の実施形態においては、リ
ヤーフィニッシャーの車両用装飾装置、リヤーコンビネ
ーションランプやその他のランプのの車両用灯具に使用
した例について説明したが、本発明はその他の車両用装
飾装置や車両用灯具等等の車両用装置にも適用できる。
【0028】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の車両
用装置におけるハウジングとレンズとの固着方法は、室
外側のバリが少なくともハウジングの外端面よりも外側
に突出しないように規制されるので、車両用装置を車体
に装備した際に、その室外側のバリが車体面に干渉する
ことが無い。また、室外側のバリが規制されることによ
り、室外側のバリの突出幅が一定となり、レンズの前面
側から見ると外側のバリが一定に揃っているので見栄え
が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用装置におけるハウジングとレン
ズとの固着方法を適用した固着構造の第1の実施の形態
を示し、(A)は振動溶着治具にハウジングをセットし
かつそのハウジングにレンズをセットした状態の一部断
面図、(B)はいる状態の一部断面図、(C)はハウジ
ングにレンズの固着脚部が固着された状態の一部断面図
である。
【図2】本発明の車両用装置におけるハウジングとレン
ズとの固着方法の第2の実施の形態を示した一部断面図
である。
【図3】(A)及び(B)は本発明の車両用装置におけ
るハウジングとレンズとの固着方法の第3の実施の形態
を示した一部断面図である。
【図4】本発明の車両用装置におけるハウジングとレン
ズとの固着方法の第4の実施の形態を示した一部断面図
である。
【図5】車両用装置におけるハウジングとレンズとの固
方法の参考例を示した一部断面図である。
【図6】(A)及び(B)は本発明の車両用装置におけ
るハウジングとレンズとの固着方法参考例を示した一
部断面図である。
【図7】(A)及び(B)及び(C)は本発明の車両用
装置におけるハウジングとレンズとの固着方法参考例
を示した一部断面図である。
【図8】(A)及び(B)は本発明の車両用装置におけ
るハウジングとレンズとの固着方法の参考例を示した一
部断面図である。
【図9】従来の固着方法によりハウジングとレンズとが
固着されたリヤーフィニッシャーの正面図である。
【図10】図9におけるX−X線断面図である。
【符号の説明】
1…ハウジング(ランプハウジング)、10…外端面、
11…バリ入防止凸部、12…室(灯室)、13…ずれ
防止嵌合凸部、14…段部、15…バリ突出規制凸部、
2…レンズ、20…固着脚部、3…リヤーフィニッシャ
ー、4…バリ、40…室の外側のバリ、41…室の内側
のバリ、5…振動溶着治具、50…バリ止め、51…ず
れ防止嵌合凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−115606(JP,A) 特開 平8−216259(JP,A) 特開 平4−8535(JP,A) 特開 平5−309735(JP,A) 特開 平8−170748(JP,A) 実開 昭63−35206(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21S 8/10 F21V 17/00 B29C 65/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂製のハウジングと、同じく
    熱可塑性樹脂製のレンズであって、後面の周囲の縁に固
    着脚部が一体に突設されているレンズとを備え、前記ハ
    ウジングの前面の周囲の縁に前記レンズの固着脚部を振
    動溶着により固着して、前記ハウジング及び前記レンズ
    により室を画成する車両用装置のハウジングとレンズと
    の固着方法であって、前記ハウジングと前記レンズとの
    振動溶着中に発生するバリのうち、前記室外側のバリが
    少なくとも前記ハウジングの外端面よりも外側に突出
    ることを防止するバリ止めを振動溶着治具に設け、前記
    ハウジングの外端面の延長線上に、バリ止めの内端面を
    位置させ、ハウジングとレンズとを振動溶着することを
    特徴とする車両用装置におけるハウジングとレンズとの
    固着方法
  2. 【請求項2】 前記ハウジングの前記レンズとの固着箇
    所よりも内側に、前記バリのうち前記室内側のバリが前
    記室内側に入るのを防止するバリ入防止凸部を設ける
    とを特徴とする請求項1に記載の車両用装置におけるハ
    ウジングとレンズとの固着方法
  3. 【請求項3】 前記ハウジングの前記レンズとの固着箇
    所近傍の後面側に、振動溶着時に前記振動溶着治具に対
    して前記ハウジングが振動方向にずれるのを防止するた
    の、前記振動溶着治具に、ずれ防止嵌合凹部若しくは
    凸部に嵌合するずれ防止嵌合凸部若しくは凹部を設けた
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用装置に
    おけるハウジングとレンズとの固着方法
  4. 【請求項4】 前記ハウジングの前記レンズとの固着箇
    所よりも内側の部分が、段部を介して前記レンズ側に近
    接されていることを特徴とする請求項1記載のハウジン
    グとレンズとの固着方法
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