JP3411639B2 - 印刷用スクリーンと基板の位置合わせ方法及び構造 - Google Patents

印刷用スクリーンと基板の位置合わせ方法及び構造

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JP3411639B2
JP3411639B2 JP25115193A JP25115193A JP3411639B2 JP 3411639 B2 JP3411639 B2 JP 3411639B2 JP 25115193 A JP25115193 A JP 25115193A JP 25115193 A JP25115193 A JP 25115193A JP 3411639 B2 JP3411639 B2 JP 3411639B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クリームはんだ等のペ
ーストを基板に印刷するためのスクリーン印刷装置にお
ける印刷用スクリーンと基板との位置合わせ方法及び構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】クリームはんだ等のペーストを基板に印
刷するためのスクリーン印刷装置は、印刷パターン(抜
穴により形成されたスクリーン印刷のためのパターン)
を有する印刷用スクリーンをスクリーン枠に固定し、そ
の印刷用スクリーンと基板との位置合わせを行った後に
スキージでクリームはんだ等のペーストを印刷用スクリ
ーン上に塗布して基板上にスクリーン印刷を実行するも
のである。
【0003】前記印刷用スクリーンと基板との位置合わ
せを行う手段としては、本出願人が提案した印刷用スク
リーンと基板の位置合わせ方法及び構造が特開平4−1
53075号で開示されている。
【0004】上記特開平4−153075号の従来例に
ついて図6乃至図8で説明する。これらの図において、
印刷用スクリーン1はステンレス等のシートであり、印
刷パターンを有するとともに、ペースト供給側の面には
円形のハーフエッチング部21が形成され、さらに該ハ
ーフエッチング部21よりも小径の円形透視孔部22が
ハーフエッチング部21の中央部分に同心に形成されて
いる。そして、ハーフエッチング部21及び円形透視孔
部22に樹脂、ガラス等の透明部材23が固定一体化さ
れてスクリーン側位置合わせ部20が構成されている。
なお、印刷パターンと円形透視孔部22の位置関係は正
確に規定されている。一方、スクリーン印刷を行う基板
10の上面には円形等の位置合わせ用マーク(フィデュ
ーシャルマーク)11が銅箔等で形成されている。前記
円形透視孔部22に透明部材23を設けるのは、これが
ないとスクリーン印刷時にペーストを塗布するスキージ
が印刷用スクリーン1上を移動したときにハーフエッチ
ング部21及び円形透視孔部22がペーストで埋まって
しまい、基板10の位置合わせ用マーク11の上にペー
ストが印刷されることとなり、後工程において、基板1
0の位置合わせマークを認識することが不可能となるか
らである。
【0005】なお、透明部材23を設けずにスキージの
可動範囲を円形透視孔部22にかからないように予め設
定しておくことも考えられるが、基板上のペーストを塗
布できる領域が狭くなってしまう不都合を生じる。
【0006】スクリーン1の上方には画像処理装置が具
備する撮像装置(TVカメラ:CCDカメラ等)5が配
置され、スクリーン1や基板側位置合わせ用マーク11
を照らすためにリング照明器6が設けられている。この
リング照明器6の照射範囲Wはスクリーン側位置合わせ
部20よりも充分大きな領域となるように定められてい
る。
【0007】なお、図8のように、スクリーン側位置合
わせ部20はスクリーン枠41に張られたスクリーン1
の2つの隅部分に位置し、同様に基板側の位置合わせ用
マーク11も基板10の2つの隅部分に位置しており、
各位置合わせ部20の円形透視孔部22の相互間隔と、
位置合わせ用マーク11の相互間隔とは等しく設定され
ているものとする。
【0008】以上の従来例による位置合わせ動作は、基
板側位置合わせ用マーク11が基板上に重なっているス
クリーン側位置合わせ部20の円形透視孔部22から光
学的に透視可能な状態に設定し、円形透視孔部22及び
円形等の位置合わせ用マーク11の両者を撮像装置(T
Vカメラ)5で撮像して図7に示すような画像を取り込
んで行う。同図の画像は円形位置合わせ用マーク11が
明部a、円形透視孔部22を通して見える基板面が暗部
b、その外側はステンレス等のスクリーン1で明部cと
なっており、円形透視孔部22の中心点(基準点)と位
置合わせ用マーク11の中心点(照準点)とを一致させ
る如く基板10を移動させることで位置合わせを行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
におけるスクリーン1側の位置合わせ部20の構成は、
円形透視孔部22に嵌まり合う部分とハーフエッチング
部21に嵌まる部分が一体となった透明部材23を印刷
用スクリーン1へ接着剤で接着するようにしていたが、
透明部材23の製作費が高価であるとともに、円形透視
孔部22と透明部材23の間に隙間が生じて影ができや
すく(例えば図7のように円形透視孔部22の輪郭が2
重になったり、その輪郭に沿って影Sが生じる等)、撮
像装置5を具備する画像処理装置による画像認識を行う
上で不具合があった。さらに、透明部材23の印刷用ス
クリーン1への接着が満足に行われている場合でもスク
リーン印刷を繰り返すうちにペースト内の固形成分等で
透明部材23の表面が傷付き透明部材23が徐々に不透
明になり、該透明部材23の交換が必要になる。透明部
材23の交換においては、透明部材23が剥がれた場合
を含めて、ハーフエッチング部21及び円形透視孔部2
2での前の透明部材23の貼り付けに要した接着剤の残
留部分を除去する作業が必要であり、これに伴い円形透
視孔部22のエッジに欠け、割れといった損傷を生じる
恐れがある。このような円形透視孔部22の損傷は、位
置合わせ精度の低下を招くことになってしまう。
【0010】本発明は、上記の点に鑑み、印刷用スクリ
ーンの位置合わせ部の透視孔部を覆うように粘着面を有
する透明シールを貼り付けることにより、透視孔部の輪
郭を乱さずに撮像画像を安定させることが可能で、透明
シール交換の作業性が良好な印刷用スクリーンと基板の
位置合わせ方法及び構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の印刷用スクリーンと基板の位置合わせ方法
は、印刷用スクリーンのペースト供給側の面にハーフエ
ッチング部を設けかつ該ハーフエッチング部より内側に
透視孔部を設けるとともに、片面に粘着面を有する透明
シールを前記透視孔部を覆う如く前記ハーフエッチング
部に前記粘着面にて貼り付けて(粘着して)スクリーン
側位置合わせ部を構成し、基板上に前記印刷用スクリー
ンを重ねた状態で前記透視孔部を通して前記基板側の位
置合わせ用マークを検出し、前記透視孔部の基準点と前
記位置合わせ用マークの照準点とを一致させることを特
徴としている。
【0012】また、本発明の印刷用スクリーンと基板の
位置合わせ構造は、基板上に位置合わせマークを設ける
とともに、印刷用スクリーンの印刷用ペースト供給側の
面にハーフエッチング部を設けかつ該ハーフエッチング
部より内側に透視孔部を設け、片面に粘着面を有する透
明シールを前記透視孔部を覆う如く前記ハーフエッチン
グ部に前記粘着面にて貼り付けて(粘着して)スクリー
ン側位置合わせ部を構成したものである。
【0013】また、前記ハーフエッチング部に貼り付け
た前記透明シールに対向させて前記印刷用スクリーンの
裏面に別の透明シールを貼り付けて前記スクリーン側位
置合わせ部を構成するようにしてもよい。
【0014】なお、前記ハーフエッチング部に貼り付け
た前記透明シールは、前記ハーフエッチング部の深さと
同じ厚さ又は当該深さよりも僅かに厚く形成されている
ことが望ましい。
【0015】
【作用】本発明の印刷用スクリーンと基板の位置合わせ
方法及び構造においては、粘着面を有する透明シールを
ハーフエッチング部に貼り付けて(粘着して)スクリー
ン側位置合わせ部を構成し、透視孔部上を前記透明シー
ルで覆うようにしているため、従来例の透視孔部に嵌合
する部分を持つ透明部材を接着剤で固定する構造の場合
に発生した透視孔部の輪郭に影が生じる等の不都合はな
い。また、スクリーン印刷動作により透明シールの外縁
(ハーフエッチング部の外縁)にペーストが付着もしく
は侵入したりしても透視孔部の輪郭が影響を受けること
はなく、従って透視孔部のはっきりとした輪郭が得ら
れ、撮像装置を具備した画像処理装置によって常に正確
な画像認識が可能である。このため、各基板についてス
クリーン側位置合わせ部の透視孔部を通して基板側位置
合わせ用マークを撮像装置(TVカメラ)で撮像し、こ
の撮像による画像信号からスクリーン側透視孔部と基板
側位置合わせ用マークとのずれを画像処理装置で認識
し、位置ずれを補正することができる。そして、基板と
スクリーンの位置合わせ状態を保ったまま印刷を続行で
きる。
【0016】また、スクリーン印刷の繰り返しに伴い
(スキージによるペースト塗布動作の繰り返しに伴い)
前記透明シールの表面がペースト中の固形成分で傷付い
て前記透明シールの透明度が低下しても、その使用済み
の透明シールを廃棄して新規の透明シールに交換すれば
よく、透明シールが粘着面で印刷用スクリーンに貼り付
けるものであるため、使用済みの透明シールの引き剥が
しが容易で、かつ新規透明シールの貼り付けも容易に行
うことができる。
【0017】さらに、前記ハーフエッチング部の透明シ
ールに対向して印刷用スクリーンの裏面にも透明シール
を貼り付けてスクリーン側位置合わせ部を構成すること
により、透視孔部の内部や粘着面への異物の付着を防止
できる。
【0018】さらに、前記透明シールを前記ハーフエッ
チング部の深さと同じ厚さ又は少し厚く形成することに
より、当該透明シールの上面は印刷用スクリーンの上面
と同じ高さかそれ以上になり、スクリーン印刷動作によ
りハーフエッチング部の内側の透視孔部上方にペースト
が付着するのを確実に防止できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る印刷用スクリーンと基板
の位置合わせ方法及び構造の実施例を図面に従って説明
する。
【0020】図1乃至図4で本発明の第1実施例を説明
する。これらの図において、印刷パターン(抜穴により
形成されたスクリーン印刷のためのパターン)を有する
ステンレス等の印刷用スクリーン1のペースト供給側の
面にスクリーン1の肉厚の半分程度の深さを有する円形
のハーフエッチング部21がエッチング処理で形成さ
れ、さらに該ハーフエッチング部21よりも小径の円形
透視孔部22がハーフエッチング部21の中央部分に同
心に形成されている。該ハーフエッチング部21は、円
形透視孔部22の周縁部分に位置する円環状平面である
ハーフエッチング面24を有しており、例えば、印刷用
スクリーン1の厚さTが0.1〜0.2mmの場合、ハーフ
エッチング部21の深さDはスクリーン厚さTの約半分
の0.05〜0.1mm程度となっている。
【0021】透明シール2は前記ハーフエッチング部2
1の深さDと同じかあるいは大きい厚みt(例えば0.
05〜0.1mm)を有するポリエステル等の透明シート
(フィルム)の片面に透明な粘着剤を塗布した粘着面3
を有するものである。例えば、図4に示すように、片面
が粘着剤を塗布した粘着面3であるポリエステル等の透
明シート(フィルム)を予めハーフエッチング部21の
形状に合わせて打ち抜いて形成した多数の透明シール2
が、粘着剤の剥がれが良くなるように処理した剥離台紙
27上に粘着面3を貼り付けた状態で用意されており
(例えば、図4では台紙1枚あたり180個)、剥離台
紙27から1枚毎剥離して使用するようになっている。
【0022】前記透明シール2は、ハーフエッチング部
21のハーフエッチング面24にその粘着面3が貼り付
けられている(粘着されている)。ここで、透明シール
2はハーフエッチング部21の径よりやや小さい円形で
あり、ハーフエッチング部21に嵌め込むように貼り付
けられ、これによって透明シール2で円形透視孔部22
が覆われたスクリーン側位置合わせ部20が構成されて
いる。
【0023】また、スクリーン印刷を施す基板10の上
面には円形等の位置合わせ用マーク(フィデューシャル
マーク)11が銅箔等で形成されている。
【0024】ここで、スクリーン側位置合わせ部20に
透明シール2を設けるのは、透明シール2が無いとスク
リーン印刷動作によりハーフエッチング部21及び円形
透視孔部22がペーストで埋まってしまい、以後の位置
合わせ動作が不可能となるからであり、透明シール2の
上面は印刷用スクリーン1の上面と同じ高さかそれ以上
になっている。なお、透明シール2は印刷用スクリーン
1上面よりも0.05mm程度突出していてもスクリーン
印刷に差し支えない(スクリーン1上面からの突出量は
0〜0.05mmの範囲内であることが好ましいと言え
る。)。
【0025】また、ハーフエッチング部21にはめ込む
如く円形透視孔部22周囲のハーフエッチング面24に
わたって透明シール2を設けたのは、スクリーン印刷時
にペーストが透明シール2とハーフエッチング部21と
の境界に付着もしくは侵入したりしてもそのペースト位
置が円形透視孔部22の円形輪郭にはかからないように
して、スクリーン印刷を繰り返しても常時正確な円形透
視孔部22の輪郭が維持されるようにするためである。
【0026】なお、従来例の場合と同様にスクリーン側
位置合わせ部20は図8のようにスクリーン1の2つの
隅部分に位置し、同様に基板側の位置合わせ用マーク1
1も基板10の2つの隅部分に位置しており、各位置合
わせ部20の円形透視孔部22の相互間隔と、位置合わ
せ用マーク11の相互間隔とは等しく設定されているも
のとする。位置合わせ用マーク11は、円形に限らない
が、本実施例では円形の場合を図示している。
【0027】スクリーン1の上方には図3に構成を示す
画像処理装置30が具備する撮像装置(TVカメラ:C
CDカメラ等)5が配置され、スクリーン1や基板側位
置合わせ用マーク11を照らすためにリング照明器6が
設けられている。このリング照明器6の照射範囲Wはス
クリーン側位置合わせ部20よりも充分大きな領域とな
るように定められている。
【0028】図3に示すように、画像処理装置30は、
スクリーン側位置合わせ部20及び基板側位置合わせ用
マーク11を含む視野内を撮像する撮像装置(TVカメ
ラ)5と、撮像装置(TVカメラ)よりの画像信号(明
暗を表す輝度信号)を多値化処理する画像信号処理部3
1と、多値化処理後の画像情報を記憶する画像メモリ3
2と、画像メモリ32の画像情報から2箇所に設けられ
た円形透視孔部22の基準点(例えば中心点)と円形位
置合わせ用マーク11の照準点(例えば中心点)間のず
れを認識して基板10が位置決め載置されたX−Y−θ
テーブル35の補正量(ΔX,ΔY,Δθ)を演算して
X−Y−θテーブルを補正駆動する演算制御部33とを
備えている。
【0029】次にこの第1実施例の場合の位置合わせ動
作について説明する。但し、印刷用スクリーン1は固定
で、基板10の方がX−Y−θテーブル35に載置され
ていて位置修正自在であるとする。
【0030】まず、予め基板側位置合わせ用マーク11
が基板上に重なっているスクリーン側の位置合わせ部2
0の円形透視孔部22から光学的に透視可能な状態に設
定する。そして、円形透視孔部22及び円形位置合わせ
用マーク11の両者を撮像装置(TVカメラ)5で撮像
して画像取り込みを行う。
【0031】スクリーン側位置合わせ部20の上方より
見た画像は図2のように銅箔等の円形位置合わせ用マー
ク11が明部a、円形透視孔部22を通して見える基板
面が暗部b、その外側は透明シール2を通して見えるス
テンレス等の印刷用スクリーン1のハーフエッチング面
24で明部cとなっている。したがって、撮像装置(T
Vカメラ)5により円形位置合わせ用マーク11の円形
輪郭と円形透視孔部22の円形輪郭とを取り込むことが
でき、円形透視孔部22の中心点(基準点)と円形位置
合わせ用マーク11の中心点(照準点)とのずれを画像
処理装置30側で認識でき、認識結果に基づいたX−Y
−θテーブルの補正量(ΔX,ΔY,Δθ)を用いてX
−Y−θテーブル35を作動させて円形透視孔部22の
中心点と位置合わせ用マーク11の中心点とを一致させ
る。そして、この状態を保ったまま、スクリーン印刷動
作を行う。
【0032】なお、撮像装置(TVカメラ)5の下端と
スクリーン上面間の距離Pは例えば80mm程度であるの
に対し、透視孔部22が形成されたハーフエッチング部
21と基板上面との距離Qは0.4mm以下であり、カメ
ラ光学系の被写界深度よりみて距離Qは微小であり、カ
メラ側の焦点距離を変えずに透視孔部22と位置合わせ
用マーク11の画像取り込みが可能なことは明らかであ
る。
【0033】上記位置合わせ動作は順次基板がX−Y−
θテーブル上に載置されるたびに繰り返して実行され、
常に位置合わせ状態にてスクリーン印刷動作が実行され
ることになる。
【0034】スクリーン印刷(ペーストを塗布するスキ
ージが透明シール2を設けた所も含めスクリーン1上を
移動する動作)を繰り返すうちに透明シール2の透明度
が低下した場合、ハーフエッチング部21から透明シー
ル2を剥離し、新しい透明シール2をハーフエッチング
部21に貼り付ける。透明シール2の平均的な使用寿命
は、透明シール交換後、スクリーン印刷を1000回程
度行うことが可能であり、スクリーン印刷装置を連続稼
働しても約16時間使用可能であり、所定時間稼働する
度に透明シール交換を実施すればよい。また、図4に示
すように、片面が透明な粘着剤を塗布した粘着面3であ
る透明シートを予めハーフエッチング部21の形状に合
わせて打ち抜いて形成してなる多数の透明シール2を、
剥離台紙27に粘着面3にて貼り付けた状態で用意する
ことができ、透明シール交換の際に台紙27から1枚毎
に剥離して使用することができ、透明シール2はスクリ
ーン1のハーフエッチング部21に粘着されているもの
であるから、古くなった透明シールの引き剥がしが容易
で、新規の透明シールの貼り付け作業も容易である。
【0035】上記第1実施例によると、スクリーン側位
置合わせ部20は円形透視孔部22上を覆うように透明
シール2をハーフエッチング面24に粘着して貼り付け
た構成であり、透明シール2の粘着面3の粘着剤が円形
透視孔部22へにじみでる等の問題もないので、円形透
視孔部22の輪郭に影が生じることはない。従って、撮
像装置5を有する画像処理装置30による画像認識にお
いて、位置合わせの基準となる円形透視孔部22のはっ
きりとした円形輪郭が得られ、前記円形透視孔部22の
中心点(基準点)と基板側の円形位置合わせ用マーク1
1の中心点(照準点)とを一致させる動作を正確に実施
できる。
【0036】また、スクリーン印刷に伴いペースト中の
固形成分で表面が傷付いて透明シール2の透明度が低下
しても、その使用済みの透明シール2を廃棄して新規の
透明シール2に交換するので、従来例のように透明部材
の洗浄により透明度を回復させる必要も無く、常に安定
した画像認識が可能である。従って、基板と印刷用スク
リーンとの位置合わせを常に正確におこなうことができ
る。
【0037】また、透明シール2の粘着面3の粘着剤は
通常の使用においては十分な粘着強度を有しているた
め、スクリーン印刷中に透明シール2がハーフエッチン
グ部21から剥がれるおそれはなく、透明シール交換時
においては粘着剤がハーフエッチング面24に残留する
ことなく(ほとんど無視できる)容易に剥がすことがで
きる。また、透明シール2のハーフエッチング部21へ
の貼り付け作業も特別な熟練を必要とすることなく容易
に行うことができるとともに、従来必要であった残留接
着剤の除去作業が不要である。従って、交換に要する時
間が飛躍的に短縮でき、従来例ではスクリーンに接着し
た透明部材は交換に30〜40分必要としたが、透明シ
ール2を用いる第1実施例の場合5分以内で交換可能に
なり、透明シール交換時においても円形透視孔部22の
エッジに欠け、割れといった損傷を生じる恐れがない。
さらに、透明シール2は製造容易であるとともに安価で
あり、従来例の透明部材のような接着用の接着剤の準備
(調合等)や接着後の乾燥時間も不要で道具もいらず、
作業能率の向上とともにランニングコストを低減でき
る。
【0038】図5は本発明の第2実施例を示している。
この場合スクリーン側位置合わせ部20は、第1実施例
と同様に印刷用スクリーン1上面のハーフエッチング部
21に透明シール2を貼り付けるとともに、印刷用スク
リーン1裏面に円形透視孔部22開口を塞ぐ如く透明シ
ール12を前記透明シール2に対向して貼り付けた(粘
着した)構成である(透明シール12の形状、材質、機
能等は透明シール2と同じでよい。)。この場合、透明
シール12の粘着面13を印刷用スクリーン1裏面側の
円形透視孔部22周囲に粘着することで、円形透視孔部
22が透明シール2と透明シール12に挟まれた中空に
なっている。従って、円形透視孔部22の上下を覆うよ
うに位置する透明シール2,12の粘着面3,13への
異物の付着を防ぐことができ、透明シール2の透明度を
保つことができ、信頼性が向上する。なお、円形透視孔
部22の径が小さいため、円形透視孔部22において透
明シール2の粘着面3と透明シール12の粘着面13が
くっついてしまうことはない。また、基板10上の円形
等の位置合わせ用マーク11とスクリーン裏面側の透明
シール12とが対接するが、位置合わせ用マーク11の
厚さは数10μm以下であって透明シール12が突き上
げられたり傷付いたりする問題は生じない。さらに、基
板10の上面(ペースト印刷面)とスクリーン下面とは
スクリーン印刷時において密着していることが望ましい
が、前記透明シール12の存在が基板10とスクリーン
1との密着性を損なう恐れはない(スクリーンがたわむ
ことで基板に密着できる。)但し、透明シール12の周
囲10mm以内では印刷パターンを設けない方がよい。な
お、その他の構成及び作用効果は前記第1実施例と同様
である。
【0039】また、スクリーン側透視孔部及び基板側マ
ークは円形以外の形状、例えば方形等としてもよく、そ
の場合スクリーン側透視孔部の基準点として例えば重心
等を採用でき、同様に基板側のマークの照準点として例
えば重心等を採用できる。
【0040】さらに、スクリーン側透視孔部及び基板側
マークを円形以外の形状とした場合、それらの形状に対
応させて透明シールの形状も円形以外の形状とすること
ができる。
【0041】以上本発明の実施例について説明してきた
が、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の
範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者
には自明であろう。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
印刷用スクリーンのペースト供給側の面にハーフエッチ
ング部を設けかつ該ハーフエッチング部より内側に透視
孔部を設けるとともに、片面に粘着面を有する透明シー
ルを前記透視孔部を覆う如く前記ハーフエッチング部に
貼り付けてスクリーン側位置合わせ部を構成し、基板上
に前記印刷用スクリーンを重ねた状態で前記透視孔部を
通して前記基板側の位置合わせ用マークを検出するよう
にしたので以下の効果を得ることができる。 (1) 透視孔部を覆う如く透明シールをハーフエッチ
ング部に粘着しており、スクリーン側位置合わせ部の透
視孔部の輪郭に影等が生じることがなく、撮像装置を具
備する画像処理装置によって基準となる透視孔部のはっ
きりとした輪郭が認識でき、印刷用スクリーンと基板と
の位置合わせを正確に実施できる。また、新規の印刷用
スクリーンによる印刷開始時だけでなく、各基板毎にス
クリーン側位置合わせ部と基板側位置合わせ用マークと
を画像認識して正確に位置合わせが可能になり、印刷動
作の繰り返しによりスクリーン側に位置ずれが生じた場
合でもこの位置ずれを修正できる。 (2) スクリーン印刷に伴い透明シールの透明度が低
下しても、その使用済みの透明シールを廃棄して新規の
透明シールに交換すればよく、洗浄により透明度を回復
させる必要も無く、常に安定した画像認識が可能であ
る。 (3) 透明シールは製造容易であるとともに安価であ
り、粘着後の乾燥時間も不要で貼り付け用の道具もいら
ず、透明シール交換作業は従来例の透明部材の接着構造
の場合に比して大幅な時間短縮と能率の向上ができ、ラ
ンニングコストも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷用スクリーンと基板の位置合
わせ方法及び構造の第1実施例を示す断面図である。
【図2】第1実施例において撮像装置側よりスクリーン
側位置合わせ部を見た透視図である。
【図3】第1実施例で用いる画像処理装置の1例を示す
ブロック図である。
【図4】第1実施例で用いる透明シールを多数有する剥
離台紙の1例を示す平面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図6】印刷用スクリーンと基板の位置合わせ方法及び
構造の従来例を示す断面図である。
【図7】従来例において撮像装置側よりスクリーン側位
置合わせ部を見た透視図である。
【図8】従来例及び各実施例におけるスクリーン側位置
合わせ部の配置例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 印刷用スクリーン 2,12 透明シール 3,13 粘着面 5 撮像装置(TVカメラ) 6 照明器 10 基板 11 位置合わせ用マーク 21 ハーフエッチング部 22 透視孔部 24 ハーフエッチング面 30 画像処理装置 35 X−Y−θテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 15/34 B41N 1/24 H05K 3/12 610 B41F 15/08 303 H05K 3/34 505

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷用スクリーンのペースト供給側の面
    にハーフエッチング部を設けかつ該ハーフエッチング部
    より内側に透視孔部を設けるとともに、片面に粘着面を
    有する透明シールを前記透視孔部を覆う如く前記ハーフ
    エッチング部に前記粘着面にて貼り付けてスクリーン側
    位置合わせ部を構成し、基板上に前記印刷用スクリーン
    を重ねた状態で前記透視孔部を通して前記基板側の位置
    合わせ用マークを検出し、前記透視孔部の基準点と前記
    位置合わせ用マークの照準点とを一致させることを特徴
    とする印刷用スクリーンと基板の位置合わせ方法。
  2. 【請求項2】 基板上に位置合わせマークを設けるとと
    もに、印刷用スクリーンの印刷用ペースト供給側の面に
    ハーフエッチング部を設けかつ該ハーフエッチング部よ
    り内側に透視孔部を設け、片面に粘着面を有する透明シ
    ールを前記透視孔部を覆う如く前記ハーフエッチング部
    に前記粘着面にて貼り付けてスクリーン側位置合わせ部
    を構成したことを特徴とする印刷用スクリーンと基板の
    位置合わせ構造。
  3. 【請求項3】 前記ハーフエッチング部に貼り付けた前
    記透明シールに対向させて前記印刷用スクリーンの裏面
    に別の透明シールを貼り付けて前記スクリーン側位置合
    わせ部を構成してなる請求項2記載の印刷用スクリーン
    と基板の位置合わせ構造。
  4. 【請求項4】 前記ハーフエッチング部に貼り付けた前
    記透明シールは、前記ハーフエッチング部の深さと同じ
    厚さ又は当該深さよりも僅かに厚く形成されている請求
    項2記載の印刷用スクリーンと基板の位置合わせ構造。
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