JP3409763B2 - ガス放電パネル及びガス放電パネルの製造方法 - Google Patents
ガス放電パネル及びガス放電パネルの製造方法Info
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ニタやテレビなどの画像表示装置などとして用いられる
ガス放電パネルに関する。
て、AC型のプラズマディスプレイパネル(以下、「P
DP」という)が知られている。
ルPA1と背面パネルPA2を有し、前面パネルPA1
は、前面ガラス基板上に表示電極が形成され、さらにそ
れが誘電体ガラス層及び酸化マグネシウム(MgO)誘
電体保護層により覆われて形成されたものである。
板上に、アドレス電極14、隔壁18、及び蛍光体層が
設けられて形成されたものである。そして、このような
前面パネルPA1と背面パネルPA2とが周辺シール材
Bdによって貼り合わせられ、隔壁18で仕切られた空
間に放電ガスを封入することで放電空間が形成される。
カラー表示のためには前記蛍光体層は、通常、赤、緑、
青の3色が順に配置されている。
ン及びキセノンを混合してなる放電ガスが通常、665
00Pa(500Torr)程度の圧力で封入されてい
る。
などに印加される周期的な電圧によって放電により紫外
線を照射し、それが蛍光体によって可視光に変換され
て、画像表示が行われる。
ル材にて接合されている現行のガス放電パネルでは、隔
壁と前面パネルとが接触しているだけである。一方、ア
ドレス電極、表示電極への印加電圧は、通常400V以
上ときわめて高いため、前面パネル、あるいは背面パネ
ルは、かかる電圧で生じる静電力によって、反発あるい
は吸引しあう。そのため、背面パネルの隔壁頂部と前面
パネルが、周期的に接触し、それが騒音となり、ガス放
電パネルとしての品質を著しく低下させていた。この騒
音は、隔壁の突出した部分と前面パネルとが接触してい
る場合に特に大きなものになる。
ルあるいは背面パネルの周期的な接触を防止することに
ある。
した部分のないパネルを製造することにある。
に、本発明のガス放電パネルは、第一基板、第二基板、
および周辺シール材を有し、前記第一パネル基板と第二
パネル基板との間に放電ガスを封入したガス放電パネル
であって、周辺シール材以外でかつ非表示領域の少なく
とも一部に第一パネル基板と第二パネル基板との接合部
分を有することを特徴とする。
本発明のガス放電パネルの製造方法は、第一基板、第二
基板、周辺シール材を有し、前記第一基板と第二基板と
の間に放電ガスを封入したガス放電パネルの製造方法で
あって、周辺シール材以外でかつ非表示領域の少なくと
も一部に接合材を塗布する第一工程と、第一パネル基板
と第二パネル基板とを周辺シール材にて接合する第二工
程を含むことを特徴とする。
基板、周辺シール材、及び前記第一基板と第二基板との
間に封入された放電ガスからなるガス放電パネルの製造
方法であって、第一基板と第二基板とを周辺シール材に
て接合する第一工程と、隔壁頂部の一部を溶融させて第
二基板との接合を行う第二工程を含むことを特徴とす
る。
本発明のガス放電パネルは、複数の隔壁を有する第一基
板、第二基板、および周辺シール材を有し、前記第一パ
ネル基板と第二パネル基板との間に放電ガスを封入した
ガス放電パネルであって、前記隔壁の高さが、隔壁頂部
と第二基板との距離が概一定になるように調整されたこ
とを特徴とする。
に、本発明のガス放電パネルの製造方法は、複数の隔壁
を有する第一基板、第二基板、および周辺シール材を有
し、前記第一パネル基板と第二パネル基板との間に放電
ガスを封入したガス放電パネルの製造方法であり、隔壁
頂部と第二基板との距離が概一定になるように隔壁の高
さを調整したガス放電パネルの製造方法であって、前記
隔壁の高さを隔壁頂部の研磨によって調整する工程を有
することを特徴とする。
形態に係るプラズマディスプレイパネル(以下「PD
P」という)の構成について図面を参照しながら説明す
る。
Pの平面図であり、図2は、図1のAA’部の断面図で
ある。
ネルPA2とが接合材Bdによって貼り合わせられてな
るもので、各電極にパルス状の電圧を印加することで放
電をパネル内部で生じさせ、放電に伴って背面パネルP
A2側で発生した各色の可視光を前面パネルPA1の主
表面から透過させる交流面放電型のPDPである。
ている。つまり、放電電極12が並設された前面ガラス
基板11上に、当該放電電極12を覆うように誘電体ガ
ラス層13が形成されている。
成をしている。つまり、アドレス電極16が並設された
背面ガラス基板15上に、当該アドレス電極を覆うよう
にアドレス電極を保護するとともに可視光を前面パネル
側に反射する作用を担う電極保護層17が形成されてお
り、この電極保護層17上にアドレス電極16と同じ方
向に向けて伸び、アドレス電極16を挟むように隔壁1
8が立設されたものである。なお、電極保護層、蛍光体
層は、本実施の形態に必須ではないため、図示していな
い。
PA2とは、放電電極12と、隔壁18とが直交するよ
うに、周辺部に塗布された周辺シール材Bdを用いて貼
り合わせられている。そして、前面パネルPA1と背面
パネルPA2とが貼り合わさった状態において、前面パ
ネルPA1と背面パネルPA2との間に隔壁を仕切りと
して形成される空間20(放電空間)には、放電ガスが
封入されている。
域21と、放電電極12がない非表示領域22とに分け
ることができる。本実施の形態では、図2に示すよう
に、非表示領域における隔壁頂部が、接合材23を通し
て前面パネル上の誘電体ガラス層13と接合された構成
になっている。
と前面パネル上の誘電体ガラス層との内部接合領域を設
けることよって、以下のような作用、効果を奏する。
の間の主として静電的な作用によって、振動が起こる
が、内部接合領域によって、振動は大幅に低減される。
これは、振動が規定されるポイントが、周辺シール材部
分から、内部接合領域に移行するためである。従って、
振動が大幅に規制され、その結果、振動によって生じる
騒音レベルも大幅に低減される。
辺側の形態を記したが、パネルの長辺側だけでなく、放
電領域に影響を及ぼさない範囲であれば、パネルの短辺
側に塗布しても同様の作用効果を奏する。また、隔壁頂
部の中で特に高さが高く、さらに前面パネルと接触して
いる部分のみを接合しても、ほぼ同様の作用効果を奏す
る。
め、たとえ隔壁頂部からはみ出していても、表示に影響
を与えることはない。
を製造する方法について、図面を参照しながら説明す
る。図3は、本発明の一実施の形態に係るPDPの製造
方法の概念図である。
ス基板11の表面上に、感光性材料を含んだ銀ペースト
を印刷、露光、現像、焼成して放電電極12を形成す
る。次に、このように形成した放電電極12を覆うよう
にして誘電体ガラス層13をガラス含有ペースト印刷、
焼成により形成し、更に誘電体ガラス層13の表面上に
酸化マグネシウム(MgO)からなる保護層14をEB
法により形成することによって作製する。
ス基板15の表面に、放電電極12の形成と同様のフォ
トリソグラフ法を用いて、銀などからなるアドレス電極
16を形成する。そして、アドレス電極16を覆うよう
に電極保護層17をガラス含有ペースト印刷、焼成によ
り形成する。次に、ガラス製の隔壁を、ペースト積層印
刷、焼成により、所定のピッチで設置する。そして、隔
壁18に挟まれた各空間内に、赤色(R)蛍光体、緑色
(G)蛍光体、青色(B)蛍光体の中の1つのペースト
を印刷、焼成し、それを各色繰り返すことで、蛍光体層
を形成する(図3(a))。なお、蛍光体は、本実施の
形態には必須ではないため、図3(a)では省略してい
る。
ち、接合材23を隔壁頂部でかつ非表示領域のみが開口
したスクリーンマスクによって印刷法により塗布する
(図3(b))。
ば、低融点ガラスにセラミックス等の紛体を混ぜたフリ
ットをアクリル等の樹脂とターピネオール等の溶剤で混
練したペーストにしたものを用いることができる。さら
に、周辺シール材と同じ材料を用いることにより、材料
管理などを容易に行うことができる。
1と背面パネルPA2を圧接させ、クリップ30にて固
定した状態で400℃以上で焼成することによって低融
点ガラスを溶融させ、封着する。そのときに、隔壁頂部
に塗布された接合材23も同時に溶融するため、図3
(d)に示すように、周辺部と、隔壁頂部の両方で接合
されたPDPが製造できる。
0内に放電ガス(例えば、He−Xe系、Ne−Xe系
の不活性ガス)を所定の圧力で封入することによってP
DPは完成する。
全体が開口したスクリーンマスクを用いることも可能で
ある。また、前面板パネル上に塗布してもよい。
高さを特定し、高さの高い場所のみに接合材を塗布して
もよい。
かるPDPの製造方法を示す図である。
背面パネルPA2の周辺部に周辺シール材Bdを塗布す
る(図4(a))。次に、前面パネルPA1と背面パネ
ルPA2を圧接させた状態で焼成することによって封着
する(図4(b))。その後、YAGレーザー光照射装
置40とレンズ系41によって、パネルの一部でかつ非
表示領域を照射する(図4(c))。
体ガラスの表面が溶解し、接合を行なわれる(図4
(d))。なお、照射に先立ち、必要に応じて騒音を測
定し、騒音が生じている部分近傍のみを接合させてもよ
い。また、YAGレーザー以外でも、外部から接合を行
う方法であれば、ガスレーザー、半導体レーザなど、他
の手段を用いても構わない。
かかるPDPの製造方法を示す図である。
厚バラツキなどによって、隔壁頂部面に偏りがある背面
パネルPA2である。この突出面をあらかじめ測定し、
突出面を研磨装置42によって除去する(図5
(b))。そのあと、実施の形態3と同様に、周辺シー
ル材Bdを塗布し(図5(c))、封着を行うことによ
り(図5(d))、騒音の原因となる隔壁と前面パネル
との点状接触部分がないパネルを製造することができ
る。
べたが、例えば、前面板の板厚バラツキ、隔壁形成工程
の不具合による隔壁自体の高さバラツキなどがある場合
も同様で、それらの突出面をあらかじめ計測し、除去す
ることで、騒音を低減することができる。
放電パネルによれば、表示特性に影響を与えることな
く、騒音を除去することが可能となり、その効果は大き
い。
図
図
図
Claims (19)
- 【請求項1】 第一基板と、第二基板とが周辺シール材
を用いて貼り合わされ、前記第一基板と第二基板との間
に放電ガスを封入したガス放電パネルであって、前記第
一基板と第二基板との間でかつ前記周辺シール材が塗布
された周辺部よりも内側の非表示領域に接合材を有する
ことを特徴とするガス放電パネル。 - 【請求項2】 非表示領域が非放電領域であることを特
徴とする請求項1に記載のガス放電パネル。 - 【請求項3】 第一基板が複数の隔壁を有し、前記接合
部分が前記隔壁の頂部であることを特徴とする請求項1
または2に記載のガス放電パネル。 - 【請求項4】 前記接合部分における隔壁の頂部が、前
記第二基板上の誘電体ガラス層と接合されている請求項
3記載のガス放電パネル。 - 【請求項5】前記接合部分が、前記隔壁と前記第二基板
とが接触している近傍であることを特徴とする請求項2
記載のいずれかに記載のガス放電パネル。 - 【請求項6】前記接合部分の隔壁高さが、非接触部分の
隔壁高さより高いことを特徴とする請求項2から5のい
ずれかに記載のガス放電パネル。 - 【請求項7】前記接合が接合材で行われていることを特
徴とする請求項1から6のいずれかに記載のガス放電パ
ネル。 - 【請求項8】前記接合材が低融点ガラスを主成分とする
ことを特徴とする請求項7に記載のガス放電パネル。 - 【請求項9】接合材が前記周辺シール材と同じ材料であ
ることを特徴とする請求項8に記載のガス放電パネル。 - 【請求項10】 第一基板と、第二基板とを周辺シール
材を用いて貼り合わせ、前記第一基板と第二基板との間
に放電ガスを封入するガス放電パネルの製造方法であっ
て、前記周辺シール材が塗布された周辺部よりも内側で
かつ非表示領域に接合材を塗布する第一工程と、第一基
板と第二基板とを周辺シール材にて接合するとともに、
前記接合材を通して前記第一基板と第二基盤との接合部
分を非表示領域に形成する第二工程を含むことを特徴と
するガス放電パネルの製造方法。 - 【請求項11】 非表示領域が非放電領域であることを
特徴とする請求項10に記載のガス放電パネルの製造方
法。 - 【請求項12】 前記接合材が低融点ガラスを主成分と
し、前記第二工程において、前記接合材を溶融すること
で前記接合を行なうことを特徴とする請求項11に記載
のガス放電パネルの製造方法。 - 【請求項13】 前記第二工程において、第一あるいは
第二基板上の接合材配置部分を押圧する工程を含むこと
を特徴とする請求項12のいずれかに記載のガス放電パ
ネルの製造方法。 - 【請求項14】 第一基板が複数の隔壁を有し、前記第
一工程において、前記隔壁の頂部近傍に前記接合材を塗
布することを特徴とする請求項11に記載のガス放電パ
ネルの製造方法。 - 【請求項15】 複数の隔壁を有する第一基板と第二基
板とを周辺シール材を用いて貼り合わせ、前記第一基板
と第二基板との間に放電ガスを封入するガス放電パネル
の製造方法であって、第一基板と第二基板とを周辺シー
ル材にて接合する第一工程と、非表示領域の隔壁頂部の
一部を溶融させて第二基板との接合を行う第二工程を含
むことを特徴とするガス放電パネルの製造方法。 - 【請求項16】 前記溶融は、隔壁頂部と第二基板との
距離が短い近傍のみで行われることを特徴とする請求項
15に記載のガス放電パネルの製造方法。 - 【請求項17】 第二工程に先立ち、隔壁頂部と第二基
板との距離を測定する工程を有し、前記距離が短い部分
のみを溶融することを特徴とする請求項16に記載のガ
ス放電パネルの製造方法。 - 【請求項18】 前記溶融の手段がレーザー光の隔壁へ
の照射であることを特徴とする請求項15から17のい
ずれかに記載のガス放電パネルの製造方法。 - 【請求項19】 前記溶融場所が非表示領域であること
を特徴とする請求項15から18のいずれかに記載のガ
ス放電パネルの製造方法。
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