JP3409732B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents
蒸発燃料処理装置Info
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- JP3409732B2 JP3409732B2 JP10410599A JP10410599A JP3409732B2 JP 3409732 B2 JP3409732 B2 JP 3409732B2 JP 10410599 A JP10410599 A JP 10410599A JP 10410599 A JP10410599 A JP 10410599A JP 3409732 B2 JP3409732 B2 JP 3409732B2
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- Japan
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- canister
- vapor
- chamber
- air chamber
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K15/00—Arrangement in connection with fuel supply of combustion engines or other fuel consuming energy converters, e.g. fuel cells; Mounting or construction of fuel tanks
- B60K15/03—Fuel tanks
- B60K15/035—Fuel tanks characterised by venting means
- B60K15/03504—Fuel tanks characterised by venting means adapted to avoid loss of fuel or fuel vapour, e.g. with vapour recovery systems
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K15/00—Arrangement in connection with fuel supply of combustion engines or other fuel consuming energy converters, e.g. fuel cells; Mounting or construction of fuel tanks
- B60K15/03—Fuel tanks
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M25/00—Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
- F02M25/08—Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Sustainable Development (AREA)
- Sustainable Energy (AREA)
- Transportation (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蒸発燃料処理装置に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンク内の燃料量の増減に応じて燃
料タンク内において燃料液面が容易に上下動できるよう
に燃料タンク内を大気に開放する必要がある。ところが
燃料タンク内では蒸発燃料(以下、ベーパ)が発生す
る。このため燃料タンク内を大気に直接開放するとベー
パが大気に放出されてしまう。そこで特開平8−197
968号ではベーパを吸着するためのキャニスタを介し
て燃料タンク内を大気に開放している。
料タンク内において燃料液面が容易に上下動できるよう
に燃料タンク内を大気に開放する必要がある。ところが
燃料タンク内では蒸発燃料(以下、ベーパ)が発生す
る。このため燃料タンク内を大気に直接開放するとベー
パが大気に放出されてしまう。そこで特開平8−197
968号ではベーパを吸着するためのキャニスタを介し
て燃料タンク内を大気に開放している。
【0003】ところでキャニスタ内に吸着可能なベーパ
の量には限りがある。仮にキャニスタ内のベーパ量がそ
の限界値を越えるとベーパがキャニスタを通過して大気
に放出されてしまう。そこで上記特開平8−19796
8号ではキャニスタを内燃機関の吸気通路に接続し、機
関運転中にキャニスタ内に吸着されているベーパを内燃
機関へと放出することによりキャニスタ内のベーパ量が
その限界値を越えないようにしている。
の量には限りがある。仮にキャニスタ内のベーパ量がそ
の限界値を越えるとベーパがキャニスタを通過して大気
に放出されてしまう。そこで上記特開平8−19796
8号ではキャニスタを内燃機関の吸気通路に接続し、機
関運転中にキャニスタ内に吸着されているベーパを内燃
機関へと放出することによりキャニスタ内のベーパ量が
その限界値を越えないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが燃料タンク内
で発生するベーパ量が多い場合やキャニスタからベーパ
が長期にわたり内燃機関へ放出されない場合にはベーパ
がキャニスタを通過して大気に放出されてしまう。そこ
で本発明の目的は大気へのベーパの放出を防止すること
にある。
で発生するベーパ量が多い場合やキャニスタからベーパ
が長期にわたり内燃機関へ放出されない場合にはベーパ
がキャニスタを通過して大気に放出されてしまう。そこ
で本発明の目的は大気へのベーパの放出を防止すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、1番目の発明では、蒸発燃料を吸着するためのキャ
ニスタを具備し、該キャニスタが蒸発燃料をキャニスタ
に流入させることができる蒸発燃料流入口と、前記キャ
ニスタの吸着領域に吸着されている蒸発燃料をキャニス
タから流出させることができる蒸発燃料流出口と、キャ
ニスタに空気を流入させ或いはキャニスタから空気を流
出させることができる空気流通口とを有し、該空気流通
口が前記キャニスタの吸着領域に関して前記蒸発燃料流
入口および蒸発燃料流出口とは反対側に位置し、前記蒸
発燃料流入口を燃料タンクの燃料室に接続し、前記蒸発
燃料流出口を内燃機関の吸気通路に接続し、前記キャニ
スタの吸着領域に吸着されている蒸発燃料を吸気通路内
に放出させることができるようにした蒸発燃料処理装置
において、前記空気流通口を予め定められた容積を有す
る空気室に接続した。これによればキャニスタの吸着領
域に吸着されている蒸発燃料の量が吸着領域に吸着する
ことができる最大量を越えたときには吸着しきれない蒸
発燃料はキャニスタから空気室内に流入する。2番目の
発明では、1番目の発明において、燃料タンクの内部空
間を分割壁により分割し、これにより該燃料タンク内に
前記燃料室と前記空気室とを形成した。 3番目の発明で
は、2番目の発明において、前記分割壁が燃料室内の燃
料量に応じて変形することができ、燃料室内の燃料量に
応じた該分割壁の変形により燃料室の内容積を変化させ
る。 4番目の発明では、2番目の発明において、前記空
気室が弁を介して大気に開放されており、該空気室内の
圧力が予め定められた正圧となったときに前記弁が開弁
する。 5番目の発明では、1番目の発明において、前記
空気室を内燃機関の吸気通路に接続した。 6番目の発明
では、1番目の発明において、前記キャニスタとは別個
に蒸発燃料を吸着するための第二のキャニスタを介して
前記空気室を大気に開放する。 7番目の発明では、1番
目の発明において、前記吸着領域が活性炭によって形 成
されている。
に、1番目の発明では、蒸発燃料を吸着するためのキャ
ニスタを具備し、該キャニスタが蒸発燃料をキャニスタ
に流入させることができる蒸発燃料流入口と、前記キャ
ニスタの吸着領域に吸着されている蒸発燃料をキャニス
タから流出させることができる蒸発燃料流出口と、キャ
ニスタに空気を流入させ或いはキャニスタから空気を流
出させることができる空気流通口とを有し、該空気流通
口が前記キャニスタの吸着領域に関して前記蒸発燃料流
入口および蒸発燃料流出口とは反対側に位置し、前記蒸
発燃料流入口を燃料タンクの燃料室に接続し、前記蒸発
燃料流出口を内燃機関の吸気通路に接続し、前記キャニ
スタの吸着領域に吸着されている蒸発燃料を吸気通路内
に放出させることができるようにした蒸発燃料処理装置
において、前記空気流通口を予め定められた容積を有す
る空気室に接続した。これによればキャニスタの吸着領
域に吸着されている蒸発燃料の量が吸着領域に吸着する
ことができる最大量を越えたときには吸着しきれない蒸
発燃料はキャニスタから空気室内に流入する。2番目の
発明では、1番目の発明において、燃料タンクの内部空
間を分割壁により分割し、これにより該燃料タンク内に
前記燃料室と前記空気室とを形成した。 3番目の発明で
は、2番目の発明において、前記分割壁が燃料室内の燃
料量に応じて変形することができ、燃料室内の燃料量に
応じた該分割壁の変形により燃料室の内容積を変化させ
る。 4番目の発明では、2番目の発明において、前記空
気室が弁を介して大気に開放されており、該空気室内の
圧力が予め定められた正圧となったときに前記弁が開弁
する。 5番目の発明では、1番目の発明において、前記
空気室を内燃機関の吸気通路に接続した。 6番目の発明
では、1番目の発明において、前記キャニスタとは別個
に蒸発燃料を吸着するための第二のキャニスタを介して
前記空気室を大気に開放する。 7番目の発明では、1番
目の発明において、前記吸着領域が活性炭によって形 成
されている。
【0006】
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の蒸発燃料処理装置
を備えた内燃機関を示す図である。図1において、1は
機関本体である。機関本体1にはサージタンク2を介し
て吸気通路3が接続される。吸気通路3内にはステップ
モータ(図示せず)により駆動されるスロットル弁4が
配置される。
を備えた内燃機関を示す図である。図1において、1は
機関本体である。機関本体1にはサージタンク2を介し
て吸気通路3が接続される。吸気通路3内にはステップ
モータ(図示せず)により駆動されるスロットル弁4が
配置される。
【0009】また図1において5は燃料タンクであり、
この燃料タンク5については後に詳述する。燃料タンク
5はハウジング6内に収容される。また燃料タンク5は
燃料供給通路7を介して給油口8に接続される。給油口
8はキャップ9により閉鎖される。さらに燃料タンク5
の上壁5aにはフロート式遮断弁10を介して蒸発燃料
(以下、ベーパ)通路11が接続される。遮断弁10は
燃料タンク5内の燃料液面が当該遮断弁10に達すると
ベーパ通路11をフロート(図示せず)により遮断す
る。従って燃料タンク5内において燃料液面が遮断弁1
0に達していない時、即ち燃料液面上方にベーパが存在
する時にはこのベーパはベーパ通路11内へと放出され
る。燃料液面上方のベーパ全てがベーパ通路11内に放
出されると遮断弁10が閉弁するのでベーパ通路11か
ら燃料タンク5内部にベーパまたは空気が流入すること
はない。又、燃料タンク5から燃料ベーパ通路11へ流
入することも防止できる。尚、ベーパ通路11は燃料ポ
ンプ室12に接続される。さらに燃料タンク5の上壁5
aがハウジング6内において自由に変位できるようにベ
ーパ通路11はハウジング6内において可撓性を有す
る。
この燃料タンク5については後に詳述する。燃料タンク
5はハウジング6内に収容される。また燃料タンク5は
燃料供給通路7を介して給油口8に接続される。給油口
8はキャップ9により閉鎖される。さらに燃料タンク5
の上壁5aにはフロート式遮断弁10を介して蒸発燃料
(以下、ベーパ)通路11が接続される。遮断弁10は
燃料タンク5内の燃料液面が当該遮断弁10に達すると
ベーパ通路11をフロート(図示せず)により遮断す
る。従って燃料タンク5内において燃料液面が遮断弁1
0に達していない時、即ち燃料液面上方にベーパが存在
する時にはこのベーパはベーパ通路11内へと放出され
る。燃料液面上方のベーパ全てがベーパ通路11内に放
出されると遮断弁10が閉弁するのでベーパ通路11か
ら燃料タンク5内部にベーパまたは空気が流入すること
はない。又、燃料タンク5から燃料ベーパ通路11へ流
入することも防止できる。尚、ベーパ通路11は燃料ポ
ンプ室12に接続される。さらに燃料タンク5の上壁5
aがハウジング6内において自由に変位できるようにベ
ーパ通路11はハウジング6内において可撓性を有す
る。
【0010】燃料ポンプ室12はハウジング6内に形成
される。燃料ポンプ室12内には燃料ポンプ13が配置
される。燃料ポンプ室12内へは燃料ポンプ13により
燃料取込通路14を介して燃料タンク5内の燃料が取り
込まれる。燃料取込通路14は燃料タンク5近傍の燃料
供給通路7および燃料タンク5の底部と燃料ポンプ室1
2とを接続する。
される。燃料ポンプ室12内には燃料ポンプ13が配置
される。燃料ポンプ室12内へは燃料ポンプ13により
燃料取込通路14を介して燃料タンク5内の燃料が取り
込まれる。燃料取込通路14は燃料タンク5近傍の燃料
供給通路7および燃料タンク5の底部と燃料ポンプ室1
2とを接続する。
【0011】さらに燃料ポンプ室12の上部空間はフロ
ート式遮断弁15を介してベーパ通路16に接続され
る。遮断弁15は燃料ポンプ室12内の燃料液面が当該
遮断弁15に達するとベーパ通路16をフロート(図示
せず)により遮断する。従って燃料ポンプ室12内にお
いて燃料液面が遮断弁15に達していない時、即ち燃料
液面上方にベーパが存在する時にはこのベーパはベーパ
通路16内へと放出される。燃料液面上方のベーパ全て
がベーパ通路16内に放出されると遮断弁15が閉弁す
るのでベーパ通路16から燃料ポンプ室12内部にベー
パまたは空気が流入することはない。又、燃料タンク5
から燃料ベーパ通路16へ流入することも防止される。
尚、ベーパ通路16は給油口8近傍の燃料供給通路7に
接続される。またベーパ通路16内には逆止弁17が配
置される。この逆止弁17は燃料ポンプ室12側のベー
パ通路16内の圧力が給油口8側のベーパ通路16に対
して予め定められた値以上に高くなった時に開弁する。
ート式遮断弁15を介してベーパ通路16に接続され
る。遮断弁15は燃料ポンプ室12内の燃料液面が当該
遮断弁15に達するとベーパ通路16をフロート(図示
せず)により遮断する。従って燃料ポンプ室12内にお
いて燃料液面が遮断弁15に達していない時、即ち燃料
液面上方にベーパが存在する時にはこのベーパはベーパ
通路16内へと放出される。燃料液面上方のベーパ全て
がベーパ通路16内に放出されると遮断弁15が閉弁す
るのでベーパ通路16から燃料ポンプ室12内部にベー
パまたは空気が流入することはない。又、燃料タンク5
から燃料ベーパ通路16へ流入することも防止される。
尚、ベーパ通路16は給油口8近傍の燃料供給通路7に
接続される。またベーパ通路16内には逆止弁17が配
置される。この逆止弁17は燃料ポンプ室12側のベー
パ通路16内の圧力が給油口8側のベーパ通路16に対
して予め定められた値以上に高くなった時に開弁する。
【0012】燃料ポンプ13は燃料噴射通路18を介し
て燃料噴射弁(図示せず)に接続される。また給油口8
近傍の燃料供給通路7はベーパ通路19を介してサージ
タンク2に接続される。ベーパ通路19はベーパを一時
的に吸着させるためのキャニスタ20のベーパ流入口に
接続される。またキャニスタ20のベーパ流出口はキャ
ニスタ20内のベーパをサージタンク2に放出(以下、
パージ)するためのパージ通路30を介してサージタン
ク2に接続される。キャニスタ20は活性炭20aを具
備する。キャニスタ20の活性炭20aに吸着せしめら
れたベーパおよび給油口8近傍の燃料供給通路7内のベ
ーパはサージタンク2内に発生する負圧によりサージタ
ンク2内に流入せしめられる。尚、パージ通路30には
パージすべき時に開弁せしめられるパージ弁21が配置
される。
て燃料噴射弁(図示せず)に接続される。また給油口8
近傍の燃料供給通路7はベーパ通路19を介してサージ
タンク2に接続される。ベーパ通路19はベーパを一時
的に吸着させるためのキャニスタ20のベーパ流入口に
接続される。またキャニスタ20のベーパ流出口はキャ
ニスタ20内のベーパをサージタンク2に放出(以下、
パージ)するためのパージ通路30を介してサージタン
ク2に接続される。キャニスタ20は活性炭20aを具
備する。キャニスタ20の活性炭20aに吸着せしめら
れたベーパおよび給油口8近傍の燃料供給通路7内のベ
ーパはサージタンク2内に発生する負圧によりサージタ
ンク2内に流入せしめられる。尚、パージ通路30には
パージすべき時に開弁せしめられるパージ弁21が配置
される。
【0013】また活性炭20aに対してキャニスタ20
のベーパ流入口およびベーパ流出口とは反対側のキャニ
スタ20の空気流通口は接続管22を介してハウジング
6内に形成された空気室23に接続される。さらに空気
室23は接続管22とは別の接続管24を介してスロッ
トル弁4上流の吸気通路3に接続される。尚、本実施例
においてサージタンク2は吸気通路3の一部である。
のベーパ流入口およびベーパ流出口とは反対側のキャニ
スタ20の空気流通口は接続管22を介してハウジング
6内に形成された空気室23に接続される。さらに空気
室23は接続管22とは別の接続管24を介してスロッ
トル弁4上流の吸気通路3に接続される。尚、本実施例
においてサージタンク2は吸気通路3の一部である。
【0014】接続管24には通常は開弁している遮断弁
25が配置される。また接続管24には空気室23側の
接続管24内の圧力が予め定められた値以上となった時
に開弁し、当該接続管24内の圧力を解放するための解
放弁26が配置され、この解放弁26は通常給油中に開
弁し、空気室23内の空気を解放する。さらに解放弁2
6より空気室23側の接続管24にはベーパを一時的に
吸着するためのトラップフィルタ27が配置される。ト
ラップフィルタ27内にはベーパを吸着するための活性
炭27aが配置される。
25が配置される。また接続管24には空気室23側の
接続管24内の圧力が予め定められた値以上となった時
に開弁し、当該接続管24内の圧力を解放するための解
放弁26が配置され、この解放弁26は通常給油中に開
弁し、空気室23内の空気を解放する。さらに解放弁2
6より空気室23側の接続管24にはベーパを一時的に
吸着するためのトラップフィルタ27が配置される。ト
ラップフィルタ27内にはベーパを吸着するための活性
炭27aが配置される。
【0015】またハウジング6の上壁には空気室23内
の圧力を検出するための圧力センサ28が取り付けられ
る。電子制御ユニット40はデジタルコンピュータから
なり、双方向性バス41によって互いに接続されたRO
M(リードオンリメモリ)42、RAM(ランダムアク
セスメモリ)43、CPU(マイクロプロセッサ)4
4、入力ポート45および出力ポート46を具備する。
圧力センサ28の出力電圧はA/D変換器47を介し入
力ポート45に入力される。一方、出力ポート46は対
応する駆動回路48を介してスロットル弁4、燃料ポン
プ13、ベーパ通路用遮断弁21および接続管用遮断弁
25に接続される。
の圧力を検出するための圧力センサ28が取り付けられ
る。電子制御ユニット40はデジタルコンピュータから
なり、双方向性バス41によって互いに接続されたRO
M(リードオンリメモリ)42、RAM(ランダムアク
セスメモリ)43、CPU(マイクロプロセッサ)4
4、入力ポート45および出力ポート46を具備する。
圧力センサ28の出力電圧はA/D変換器47を介し入
力ポート45に入力される。一方、出力ポート46は対
応する駆動回路48を介してスロットル弁4、燃料ポン
プ13、ベーパ通路用遮断弁21および接続管用遮断弁
25に接続される。
【0016】次に図2〜図4を参照して本実施例の燃料
タンクを詳細に説明する。燃料タンク5は一対の略矩形
の上壁5aおよび下壁5bと、上壁5aの各辺を対応す
る下壁5bの各辺に連結する四つの矩形の側壁5c〜5
fとを具備する。従ってこれら上壁5a、下壁5bおよ
び側壁5c〜5fとにより燃料タンク5内には燃料を貯
留するための燃料貯留空間または燃料室29が形成され
る。尚、本発明においては上壁および下壁の形状として
多角形を採用し、側壁の形状として矩形を採用し、この
矩形の側壁により多角形の上壁および下壁の各辺を互い
に連結した燃料タンクを含む。
タンクを詳細に説明する。燃料タンク5は一対の略矩形
の上壁5aおよび下壁5bと、上壁5aの各辺を対応す
る下壁5bの各辺に連結する四つの矩形の側壁5c〜5
fとを具備する。従ってこれら上壁5a、下壁5bおよ
び側壁5c〜5fとにより燃料タンク5内には燃料を貯
留するための燃料貯留空間または燃料室29が形成され
る。尚、本発明においては上壁および下壁の形状として
多角形を採用し、側壁の形状として矩形を採用し、この
矩形の側壁により多角形の上壁および下壁の各辺を互い
に連結した燃料タンクを含む。
【0017】またこれら上壁5a、下壁5bおよび側壁
5c〜5fは可撓性を有する材料で作製される。従って
これら上壁5a、下壁5bおよび側壁5c〜5fは燃料
室29内の燃料量の変化に応じて変形する。即ち燃料タ
ンク5の形状が図2に示したような略直方体の形状であ
る時に燃料室29内に収容可能な燃料の最大量を基準量
とすると、燃料室29内の燃料量が基準量を越えた時に
は図3(A)に示したように上壁5aおよび下壁5bが
互いに離れるように外方へと膨らむと共に、側壁5c〜
5fが互いに近づくように内方へと凹む。一方、燃料室
29内の燃料量が基準量より少なくなった時には図3
(B)に示したように上壁5aおよび下壁5bが互いに
近づくように内方へと凹むと共に、側壁5c〜5fが互
いに近づくように内方へと凹む。このように燃料タンク
5の燃料室29の容量が燃料室29内の燃料量に応じて
変化するので燃料室29内において燃料液面上方に空間
が形成されるのが防止される。このため燃料室29内に
ベーパが発生することが防止される。
5c〜5fは可撓性を有する材料で作製される。従って
これら上壁5a、下壁5bおよび側壁5c〜5fは燃料
室29内の燃料量の変化に応じて変形する。即ち燃料タ
ンク5の形状が図2に示したような略直方体の形状であ
る時に燃料室29内に収容可能な燃料の最大量を基準量
とすると、燃料室29内の燃料量が基準量を越えた時に
は図3(A)に示したように上壁5aおよび下壁5bが
互いに離れるように外方へと膨らむと共に、側壁5c〜
5fが互いに近づくように内方へと凹む。一方、燃料室
29内の燃料量が基準量より少なくなった時には図3
(B)に示したように上壁5aおよび下壁5bが互いに
近づくように内方へと凹むと共に、側壁5c〜5fが互
いに近づくように内方へと凹む。このように燃料タンク
5の燃料室29の容量が燃料室29内の燃料量に応じて
変化するので燃料室29内において燃料液面上方に空間
が形成されるのが防止される。このため燃料室29内に
ベーパが発生することが防止される。
【0018】次に本実施例の蒸発燃料処理装置の蒸発燃
料処理について説明する。本実施例では燃料供給通路7
内においてベーパが発生する。また上述したように燃料
タンク5内におけるベーパの発生は防止されているもの
の場合によっては(例えば燃料タンク内の燃料が少ない
時)ベーパが発生する可能性がある。さらに燃料ポンプ
室12内においてもベーパが発生する可能性がある。従
って本実施例において発生したベーパが大気に放出され
ないように処理しなければならない。そこで本実施例で
は発生したベーパをキャニスタ20に一時的に吸着させ
ておき、機関運転中にキャニスタ20内のベーパを吸入
空気と共に機関本体1へ導入し、結界としてベーパを大
気に放出することなく処理している。
料処理について説明する。本実施例では燃料供給通路7
内においてベーパが発生する。また上述したように燃料
タンク5内におけるベーパの発生は防止されているもの
の場合によっては(例えば燃料タンク内の燃料が少ない
時)ベーパが発生する可能性がある。さらに燃料ポンプ
室12内においてもベーパが発生する可能性がある。従
って本実施例において発生したベーパが大気に放出され
ないように処理しなければならない。そこで本実施例で
は発生したベーパをキャニスタ20に一時的に吸着させ
ておき、機関運転中にキャニスタ20内のベーパを吸入
空気と共に機関本体1へ導入し、結界としてベーパを大
気に放出することなく処理している。
【0019】尚、本実施例では燃料タンク5内で発生し
たベーパはフロート式遮断弁10およびベーパ通路11
を介して燃料ポンプ室12内に流入する。燃料タンク5
から燃料ポンプ室12内に流入したベーパおよび燃料ポ
ンプ室12内で発生したベーパはフロート式遮断弁1
5、逆止弁17およびベーパ通路16を介して燃料供給
通路7に流入する。燃料ポンプ室12から燃料供給通路
7に流入したベーパおよび燃料供給通路7内で発生した
ベーパはベーパ通路19を介してキャニスタ20に流入
し、活性炭20aに吸着する。勿論、機関運転が停止し
ている場合または機関運転が機関本体1へのベーパの導
入を許可する状態にない場合にはベーパがキャニスタ2
0からパージ通路30、サージタンク2および吸気通路
3を介して大気に放出されないようにパージ弁21は閉
弁せしめられている。
たベーパはフロート式遮断弁10およびベーパ通路11
を介して燃料ポンプ室12内に流入する。燃料タンク5
から燃料ポンプ室12内に流入したベーパおよび燃料ポ
ンプ室12内で発生したベーパはフロート式遮断弁1
5、逆止弁17およびベーパ通路16を介して燃料供給
通路7に流入する。燃料ポンプ室12から燃料供給通路
7に流入したベーパおよび燃料供給通路7内で発生した
ベーパはベーパ通路19を介してキャニスタ20に流入
し、活性炭20aに吸着する。勿論、機関運転が停止し
ている場合または機関運転が機関本体1へのベーパの導
入を許可する状態にない場合にはベーパがキャニスタ2
0からパージ通路30、サージタンク2および吸気通路
3を介して大気に放出されないようにパージ弁21は閉
弁せしめられている。
【0020】ところでキャニスタ20内に吸着できるベ
ーパ量には限界がある。本実施例では接続管22を介し
てキャニスタ20と空気室23とが連通しているためキ
ャニスタ20内に吸着することができないベーパは接続
管22を介して空気室23内に流入する。こうして本実
施例によればキャニスタに吸着できないベーパの大気へ
の放出が防止される。尚、特に本実施例の燃料タンクの
ようにその内部の燃料量に応じて燃料室の容積を変える
べく壁が変形する場合には壁が変形するための空間が必
要であり、この空間を本実施例の空気室として利用でき
る。さらにこの場合、空気室の容積はキャニスタに比べ
て非常に大きい。このためかなりの量のベーパを空気室
内に収容することができる。
ーパ量には限界がある。本実施例では接続管22を介し
てキャニスタ20と空気室23とが連通しているためキ
ャニスタ20内に吸着することができないベーパは接続
管22を介して空気室23内に流入する。こうして本実
施例によればキャニスタに吸着できないベーパの大気へ
の放出が防止される。尚、特に本実施例の燃料タンクの
ようにその内部の燃料量に応じて燃料室の容積を変える
べく壁が変形する場合には壁が変形するための空間が必
要であり、この空間を本実施例の空気室として利用でき
る。さらにこの場合、空気室の容積はキャニスタに比べ
て非常に大きい。このためかなりの量のベーパを空気室
内に収容することができる。
【0021】ところで空気室23内に収容できるベーパ
量には限界がある。従って空気室23がベーパを収容で
きなくなる前に空気室23およびキャニスタ20内のベ
ーパを処理する必要がある。そこで本実施例では機関運
転が機関本体1へのベーパの導入を許可できる状態にあ
る時にパージ弁21および遮断弁25を開弁する。機関
運転時においてサージタンク2内の圧力は負圧であり、
スロットル弁4上流の吸気通路3内の圧力は大気圧であ
る。このためスロットル弁4上流の吸気通路3内の空気
が接続管24を介して空気室23内に流入する。さらに
空気は空気室23から接続管22を介してキャニスタ2
0内に流入し、パージ通路30を介してサージタンク2
内に流入する。こうして空気がスロットル弁4上流の吸
気通路3からサージタンク2内に流入する時にトラップ
フィルタ27、空気室23およびキャニスタ20内のベ
ーパがサージタンク2に放出される。従って空気室23
内のベーパ量がその限界値を越えることが防止される。
量には限界がある。従って空気室23がベーパを収容で
きなくなる前に空気室23およびキャニスタ20内のベ
ーパを処理する必要がある。そこで本実施例では機関運
転が機関本体1へのベーパの導入を許可できる状態にあ
る時にパージ弁21および遮断弁25を開弁する。機関
運転時においてサージタンク2内の圧力は負圧であり、
スロットル弁4上流の吸気通路3内の圧力は大気圧であ
る。このためスロットル弁4上流の吸気通路3内の空気
が接続管24を介して空気室23内に流入する。さらに
空気は空気室23から接続管22を介してキャニスタ2
0内に流入し、パージ通路30を介してサージタンク2
内に流入する。こうして空気がスロットル弁4上流の吸
気通路3からサージタンク2内に流入する時にトラップ
フィルタ27、空気室23およびキャニスタ20内のベ
ーパがサージタンク2に放出される。従って空気室23
内のベーパ量がその限界値を越えることが防止される。
【0022】ところで機関本体1に供給される混合気の
空燃比を正確に制御するためにはサージタンク2に放出
されるベーパの濃度が略一定であることが好ましい。こ
の観点においては本実施例のようにベーパ収容量を増大
するためにキャニスタ20と空気室23とを組み合わせ
た蒸発燃料処理装置は更にベーパ収容量を増大するため
にキャニスタを大型化した蒸発燃料処理装置よりも有利
である。即ち単にキャニスタを大型化しただけの装置で
は図4(A)に示したようにパージの初期段階において
ベーパ濃度が非常に高く、その後、低くなる。一方、本
実施例の装置では図4(B)に示したようにパージの初
期段階ではキャニスタからのベーパのパージがあるため
ベーパ濃度は比較的高いが、上記キャニスタを大型化し
た装置におけるベーパ濃度より低い。またキャニスタ2
0内のベーパの減少と共に空気室23からキャニスタ2
0に流入したベーパがパージされるため、パージの初期
段階後はベーパ濃度が略一定となる。
空燃比を正確に制御するためにはサージタンク2に放出
されるベーパの濃度が略一定であることが好ましい。こ
の観点においては本実施例のようにベーパ収容量を増大
するためにキャニスタ20と空気室23とを組み合わせ
た蒸発燃料処理装置は更にベーパ収容量を増大するため
にキャニスタを大型化した蒸発燃料処理装置よりも有利
である。即ち単にキャニスタを大型化しただけの装置で
は図4(A)に示したようにパージの初期段階において
ベーパ濃度が非常に高く、その後、低くなる。一方、本
実施例の装置では図4(B)に示したようにパージの初
期段階ではキャニスタからのベーパのパージがあるため
ベーパ濃度は比較的高いが、上記キャニスタを大型化し
た装置におけるベーパ濃度より低い。またキャニスタ2
0内のベーパの減少と共に空気室23からキャニスタ2
0に流入したベーパがパージされるため、パージの初期
段階後はベーパ濃度が略一定となる。
【0023】また本実施例では燃料タンク5内の燃料が
燃料タンク5の壁を通過するため空気室23内にベーパ
が発生する。しかしながら空気室23内のベーパはパー
ジ時に処理されるので空気室23をサージタンク2に接
続することには利点がある。ところで本実施例ではパー
ジ時に燃料供給通路7内の燃料液面上方の空間内と空気
室23内との圧力は略等しい負圧とされる。このことは
ベーパ通路16および19への液体の燃料の流入の防止
という観点および燃料タンク5内の燃料量の正確な計測
という観点から好ましい。即ち仮に接続管22が空気室
23に接続されずに直接大気に解放され、燃料供給通路
7内の燃料液面上方にのみ負圧がかかると、燃料供給通
路7内の燃料液面がベーパ通路16または19に達し、
ベーパ通路16または19に燃料が流入してしまう。し
かしながら本実施例では燃料供給通路7内の燃料液面上
方の空間と空気室23とに略等しい負圧がかかるので燃
料供給通路7内の燃料液面が上昇することはなく、ベー
パ通路16または19に燃料が流入することが防止され
る。
燃料タンク5の壁を通過するため空気室23内にベーパ
が発生する。しかしながら空気室23内のベーパはパー
ジ時に処理されるので空気室23をサージタンク2に接
続することには利点がある。ところで本実施例ではパー
ジ時に燃料供給通路7内の燃料液面上方の空間内と空気
室23内との圧力は略等しい負圧とされる。このことは
ベーパ通路16および19への液体の燃料の流入の防止
という観点および燃料タンク5内の燃料量の正確な計測
という観点から好ましい。即ち仮に接続管22が空気室
23に接続されずに直接大気に解放され、燃料供給通路
7内の燃料液面上方にのみ負圧がかかると、燃料供給通
路7内の燃料液面がベーパ通路16または19に達し、
ベーパ通路16または19に燃料が流入してしまう。し
かしながら本実施例では燃料供給通路7内の燃料液面上
方の空間と空気室23とに略等しい負圧がかかるので燃
料供給通路7内の燃料液面が上昇することはなく、ベー
パ通路16または19に燃料が流入することが防止され
る。
【0024】また本実施例では燃料タンク5の上壁5a
の位置および圧力により燃料タンク5内の燃料量を燃料
ポンプ室内に配置した燃料ゲージで算出する。ここで仮
に接続管22が空気室23に接続されずに直接大気に解
放され、燃料供給通路7内の燃料液面上方にのみ負圧が
かかると上述したように燃料供給通路7内の燃料液面が
上昇する。そしてこの燃料液面の上昇に伴って燃料タン
ク5の上壁5aが下降してしまう。しかしながら本実施
例では燃料供給通路7内の燃料液面が上昇することはな
いので、燃料タンク5の上壁5aの位置に基づいて燃料
タンク5内の燃料量を正確に算出することができる。
の位置および圧力により燃料タンク5内の燃料量を燃料
ポンプ室内に配置した燃料ゲージで算出する。ここで仮
に接続管22が空気室23に接続されずに直接大気に解
放され、燃料供給通路7内の燃料液面上方にのみ負圧が
かかると上述したように燃料供給通路7内の燃料液面が
上昇する。そしてこの燃料液面の上昇に伴って燃料タン
ク5の上壁5aが下降してしまう。しかしながら本実施
例では燃料供給通路7内の燃料液面が上昇することはな
いので、燃料タンク5の上壁5aの位置に基づいて燃料
タンク5内の燃料量を正確に算出することができる。
【0025】ところでベーパ通路内においてベーパが液
化し、溜まってしまうと、ベーパ通路の流路面積が狭く
なり好ましくない。そこで本実施例では燃料タンク5に
接続されたベーパ通路11を直接的に燃料供給通路もし
くはキャニスタに接続するのではなく、燃料ポンプ室1
2を介して間接的に燃料供給通路もしくはキャニスタに
接続している。即ちこのように燃料タンク5を燃料供給
通路7に接続すると、ベーパが燃料タンク5からベーパ
通路11を介して燃料ポンプ室12内に流入した時に液
化する可能性が高いベーパは燃料ポンプ室12内におい
て液化する。このため燃料ポンプ室12下流のベーパ通
路11内においてベーパが液化する可能性が低減され
る。
化し、溜まってしまうと、ベーパ通路の流路面積が狭く
なり好ましくない。そこで本実施例では燃料タンク5に
接続されたベーパ通路11を直接的に燃料供給通路もし
くはキャニスタに接続するのではなく、燃料ポンプ室1
2を介して間接的に燃料供給通路もしくはキャニスタに
接続している。即ちこのように燃料タンク5を燃料供給
通路7に接続すると、ベーパが燃料タンク5からベーパ
通路11を介して燃料ポンプ室12内に流入した時に液
化する可能性が高いベーパは燃料ポンプ室12内におい
て液化する。このため燃料ポンプ室12下流のベーパ通
路11内においてベーパが液化する可能性が低減され
る。
【0026】尚、空気室23内においてベーパは底部か
ら溜まる。このため空気室23内のベーパをできる限り
早期にパージするためには接続管22をハウジング6の
底壁に接続することが好ましい。しかしこれは空気室内
の空気の流れ又は燃料タンク配置等を考慮し、最適な位
置を選択できる。さらに本実施例のようにハウジング6
を密閉とすることは燃料タンク5から燃料が漏れた時に
漏れた燃料がハウジング6外部に漏れることが防止され
る。
ら溜まる。このため空気室23内のベーパをできる限り
早期にパージするためには接続管22をハウジング6の
底壁に接続することが好ましい。しかしこれは空気室内
の空気の流れ又は燃料タンク配置等を考慮し、最適な位
置を選択できる。さらに本実施例のようにハウジング6
を密閉とすることは燃料タンク5から燃料が漏れた時に
漏れた燃料がハウジング6外部に漏れることが防止され
る。
【0027】また本実施例ではハウジング6内の燃料タ
ンク5以外の空間を空気室として利用しているが、これ
とは別の独立した予め定められた容積を有する空間を空
気室として利用してもよい。また遮断弁25は通常時開
弁している。この遮断弁はシステムの孔漏れ検出を行う
場合に、閉弁され、システム内を一定の負圧に保持す
る。この時の圧力変動を検出することによってシステム
内の孔あきを検出する。この孔あき検出時においても、
システム内の負圧は燃料供給管7や空気室23に均一に
負荷となるため、上述したように、燃料タンク内の燃料
を上昇させることはない。そしてこの時にはパージ弁2
1も閉弁されている。このため例えば機関運転が停止し
ている時であって燃料タンク5内に燃料が給油される
と、空気室23内の圧力が高くなる。空気室23内の圧
力が高いと燃料タンク5内への燃料の供給が困難にな
る。しかしながら本実施例では空気室23内の圧力が予
め定められた圧力を越えた時には解放弁26が開弁する
ので燃料タンク5内への燃料の供給は常に容易である。
尚、空気室23内の圧力が解放弁26の開弁により解放
される時には空気室23内の空気はトラップフィルタ2
7を通過するため、空気室23内のベーパが大気に解放
されることはない。
ンク5以外の空間を空気室として利用しているが、これ
とは別の独立した予め定められた容積を有する空間を空
気室として利用してもよい。また遮断弁25は通常時開
弁している。この遮断弁はシステムの孔漏れ検出を行う
場合に、閉弁され、システム内を一定の負圧に保持す
る。この時の圧力変動を検出することによってシステム
内の孔あきを検出する。この孔あき検出時においても、
システム内の負圧は燃料供給管7や空気室23に均一に
負荷となるため、上述したように、燃料タンク内の燃料
を上昇させることはない。そしてこの時にはパージ弁2
1も閉弁されている。このため例えば機関運転が停止し
ている時であって燃料タンク5内に燃料が給油される
と、空気室23内の圧力が高くなる。空気室23内の圧
力が高いと燃料タンク5内への燃料の供給が困難にな
る。しかしながら本実施例では空気室23内の圧力が予
め定められた圧力を越えた時には解放弁26が開弁する
ので燃料タンク5内への燃料の供給は常に容易である。
尚、空気室23内の圧力が解放弁26の開弁により解放
される時には空気室23内の空気はトラップフィルタ2
7を通過するため、空気室23内のベーパが大気に解放
されることはない。
【0028】
【発明の効果】本発明によればキャニスタの吸着領域に
吸着されている蒸発燃料の量がキャニスタに吸着するこ
とができる最大量を越えたときには吸着しきれない蒸発
燃料はキャニスタから空気室内に流入する。ここで空気
室は予め定められた容積を有するのでキャニスタの吸着
領域に吸着しきれなかった蒸発燃料はこの空気室内で拡
散する。斯くして蒸発燃料が大気に流出することが防止
される。
吸着されている蒸発燃料の量がキャニスタに吸着するこ
とができる最大量を越えたときには吸着しきれない蒸発
燃料はキャニスタから空気室内に流入する。ここで空気
室は予め定められた容積を有するのでキャニスタの吸着
領域に吸着しきれなかった蒸発燃料はこの空気室内で拡
散する。斯くして蒸発燃料が大気に流出することが防止
される。
【図1】本発明の蒸発燃料処理装置を備えた内燃機関を
示す図である。
示す図である。
【図2】燃料タンクの斜視図である。
【図3】図2の線III-III に沿った燃料タンクの断面図
である。
である。
【図4】パージ時におけるベーパ濃度を示す図である。
2…サージタンク
3…吸気通路
5…燃料タンク
20…キャニスタ
23…空気室
29…燃料室
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60K 15/00 - 15/077
Claims (7)
- 【請求項1】 蒸発燃料を吸着するためのキャニスタを
具備し、該キャニスタが蒸発燃料をキャニスタに流入さ
せることができる蒸発燃料流入口と、前記キャニスタの
吸着領域に吸着されている蒸発燃料をキャニスタから流
出させることができる蒸発燃料流出口と、キャニスタに
空気を流入させ或いはキャニスタから空気を流出させる
ことができる空気流通口とを有し、該空気流通口が前記
キャニスタの吸着領域に関して前記蒸発燃料流入口およ
び蒸発燃料流出口とは反対側に位置し、前記蒸発燃料流
入口を燃料タンクの燃料室に接続し、前記蒸発燃料流出
口を内燃機関の吸気通路に接続し、前記キャニスタの吸
着領域に吸着されている蒸発燃料を吸気通路内に放出さ
せることができるようにした蒸発燃料処理装置におい
て、前記空気流通口を予め定められた容積を有する空気
室に接続したことを特徴とする蒸発燃料処理装置。 - 【請求項2】 燃料タンクの内部空間を分割壁により分
割し、これにより該燃料タンク内に前記燃料室と前記空
気室とを形成したことを特徴とする請求項1に記載の蒸
発燃料処理装置。 - 【請求項3】 前記分割壁が燃料室内の燃料量に応じて
変形することができ、燃料室内の燃料量に応じた該分割
壁の変形により燃料室の内容積を変化させるようにした
ことを特徴とする請求項2に記載の蒸発燃料処理装置。 - 【請求項4】 前記空気室が弁を介して大気に開放され
ており、該空気室内の圧力が予め定められた正圧となっ
たときに前記弁が開弁するようにしたことを特徴とする
請求項2に記載の蒸発燃料処理装置。 - 【請求項5】 前記空気室を内燃機関の吸気通路に接続
したことを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装
置。 - 【請求項6】 前記キャニスタとは別個に蒸発燃料を吸
着するための第二のキャニスタを介して前記空気室を大
気に開放するようにしたことを特徴とする請求項1に記
載の蒸発燃料処理装置。 - 【請求項7】 前記吸着領域が活性炭によって形成され
ていることを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理
装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10410599A JP3409732B2 (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | 蒸発燃料処理装置 |
US09/542,770 US6308692B1 (en) | 1999-04-12 | 2000-04-04 | Fuel vapor recovery apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10410599A JP3409732B2 (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | 蒸発燃料処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000289470A JP2000289470A (ja) | 2000-10-17 |
JP3409732B2 true JP3409732B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=14371853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country | Link |
---|---|
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JP2001065412A (ja) * | 1999-08-26 | 2001-03-16 | Sanshin Ind Co Ltd | エンジン |
US6957542B1 (en) * | 1999-11-09 | 2005-10-25 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel tank system |
DE10040574A1 (de) * | 2000-08-18 | 2002-02-28 | Daimler Chrysler Ag | Verfahren zum Betreiben einer Brennkraftmaschine |
US6604407B2 (en) * | 2001-04-03 | 2003-08-12 | Denso Corporation | Leak check apparatus for fuel vapor purge system |
US6875258B2 (en) * | 2003-04-09 | 2005-04-05 | Ti Group Automotive Systems, L.L.C. | Fuel tank assembly |
EP1648723B1 (en) * | 2003-07-25 | 2007-08-29 | Ford Global Technologies, Inc. | Gaseous fuel management system automotive vehicule |
JP2005248895A (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御装置 |
KR100581790B1 (ko) * | 2004-08-13 | 2006-05-23 | 현대자동차주식회사 | 캐니스터용 에어필터의 공기 흡입구 구조 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3617034A (en) * | 1970-02-25 | 1971-11-02 | Union Oil Co | Internal combustion engine fuel system minimizing evaporative fuel losses |
US3977379A (en) * | 1971-01-05 | 1976-08-31 | Joseph Weissenbach | Contained volatile liquids vapor retention system |
US5056493A (en) * | 1989-01-24 | 1991-10-15 | Walter Holzer | Environmentally harmonious fuel tank |
JP2748723B2 (ja) | 1991-06-10 | 1998-05-13 | トヨタ自動車株式会社 | エバポパージシステムの故障診断装置 |
JP3205824B2 (ja) * | 1993-11-09 | 2001-09-04 | 豊田合成株式会社 | 液体燃料貯留装置 |
US5596971A (en) * | 1994-10-21 | 1997-01-28 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel storing device for motor vehicle |
JP3362581B2 (ja) * | 1995-11-20 | 2003-01-07 | トヨタ自動車株式会社 | 自動車用燃料貯留装置 |
US5925817A (en) * | 1996-12-26 | 1999-07-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Device for diagnosing malfunction in a fuel tank |
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1999
- 1999-04-12 JP JP10410599A patent/JP3409732B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2000
- 2000-04-04 US US09/542,770 patent/US6308692B1/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000289470A (ja) | 2000-10-17 |
US6308692B1 (en) | 2001-10-30 |
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