JP3409578B2 - 転写搬送ベルトの抵抗特性安定化方法、転写搬送ベルトの生産方法、及び画像形成装置の生産方法 - Google Patents

転写搬送ベルトの抵抗特性安定化方法、転写搬送ベルトの生産方法、及び画像形成装置の生産方法

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JP3409578B2
JP3409578B2 JP11367896A JP11367896A JP3409578B2 JP 3409578 B2 JP3409578 B2 JP 3409578B2 JP 11367896 A JP11367896 A JP 11367896A JP 11367896 A JP11367896 A JP 11367896A JP 3409578 B2 JP3409578 B2 JP 3409578B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写搬送ベルトを
使用するに際し最適な転写特性となった状態で使用する
転写搬送ベルトの使用方法とこれによる転写搬送ベルト
及びそのような転写搬送ベルトを用いた画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式の画像形成装置
がある。この画像形成装置は、像担持体に光書込みによ
って潜像を形成し、この潜像をトナー像化して、そのト
ナー像を用紙に転写して定着させる。上記のトナー像を
用紙に転写する場合、環境変動等による系の負荷変動に
対しても十分な転写性を得ることができるように転写器
にはコロナ放電器を用いていたが、コロナ放電器は比較
的大きな電流を必要として経費が不経済であるばかりで
なく、処理速度を上げようとするとコロナ放電によるオ
ゾンの発生量が級数的に増加して作業環境を汚染する。
このオゾンを除去するためには処理装置が必要となって
装置の大型化とコストの増大を招くという問題を有して
いた。このため、近年では、コロナ放電に依らない転写
器を用いた小型の画像形成装置が種々実用化されつつあ
る。
【0003】例えば、そのような画像形成装置の主要部
は、感光体ドラムと、その感光体ドラムの円周面に沿っ
て初期化帯電ブラシ、書込みヘッド、現像器、転写ブラ
シ及びクリーナによって構成される。上記の感光体ドラ
ムは、通常、導電性の金属ローラの表面に光導電体を一
様に被着して形成され金属ローラ部は接地される。初期
化帯電ブラシは、高圧電源によりマイナスの高電圧を感
光体ドラムに印加して感光体ドラムの周表面感光層を例
えば「−650V(ボルト)」のマイナス高電位に一様
に帯電させる。書込みヘッドは、レーザー光源又はLE
D光源を備えて上記マイナス高電位に帯電した感光体ド
ラムの周表面を画像情報に応じて選択的に露光する。こ
の露光により感光体ドラムの表面には電位が略「−70
V」に減衰したマイナス低電位部が形成され、その「−
70V」の低電位部と予め帯電した上記「−650V」
を略維持した高電位部とで構成される静電潜像が形成さ
れる。
【0004】現像器は、内部に非磁性のトナーを収容
し、開口部に現像ローラを備え、この現像ローラには例
えば「−250V」の現像バイアスが印加される。トナ
ーは現像器内に配設された攪拌器や規制ブレード等によ
る摩擦により弱いマイナス電位に帯電し且つ一定の層厚
に規制されて現像ローラ表面に付着する。このトナーを
現像ローラが回転しながら感光体ドラムとの対向部に搬
送する。現像ローラと感光体ドラムとの対向部では、上
記「−70V」の静電潜像の低電位部と現像ローラとの
間に「−180V」の電位差が形成される。即ち静電潜
像の低電位部は現像ロールに対して相対的にプラス極性
の電位を形成する。この電位差により、上記マイナス極
性に帯電している非磁性トナーが感光体ドラムのプラス
極性の静電潜像低電位部に転移してトナー像を形成す
る。このトナー像は、感光体ドラムの回転によって、感
光体ドラムと転写ブラシとの対向部に搬送される。
【0005】転写ブラシは、導電性のブラシ状部材で形
成され、正極性の定電流電源に接続され、感光体ドラム
との対向部に転写部を形成する。近年、この転写部への
用紙搬送は、搬送ローラで直接用紙を転写部まで搬送す
るのではなく、搬送ベルトによって搬送する形式のもの
が多い。これは、従来搬送ローラを用いたとき問題とな
っていた用紙の上下のバタつき等、姿勢の不安定な状態
が、搬送ベルトを使用することによって解消されること
からきている。この場合、転写ブラシから用紙に印加す
る転写電流は、搬送ベルトを介して行われるため、搬送
ベルトの電気的特性が問題となる。
【0006】図8(a) は、画像形成装置の主要部を正面
から見た断面図である。同図(a) に示す感光体ドラム1
は、ドラムギア5によって本体装置(画像形成装置)の
駆動系に係合し、例えば図の左ネジ進出方向に回転駆動
される。搬送ベルト2は、通常、固有の体積抵抗を持っ
た厚さ百数十μm程度のフィルム状部材で構成され、水
平方向(図の手前から向こう側)に偏平な上部循環部2
aと下部循環部2bとからなるループ状を形成して配置
される。搬送ベルト2はループの図の手前と向こう側の
端部(中央断面図であるため図には見えない)を不図示
の駆動ローラ及び従動ローラに支持され、上部循環部2
aを感光体ドラム1の下面に当接させ、その上部循環部
2aが図の手前から向こうに、下部循環部2bが図の向
こうから手前に、感光体ドラム1の周面回転の速度及び
方向に同期しながら循環移動する。
【0007】その搬送ベルト2の上部循環部2aと感光
体ドラム1との当接部下面に転写ブラシ3が摺接して転
写部を形成している。搬送ベルト2は、その上部循環部
2aの外周面に用紙4を静電的に吸着して、感光体ドラ
ム1との当接部(転写部)へ搬送する。転写ブラシ3
は、正極性の電荷を搬送ベルト2を介して用紙4に印加
する。この印加によりプラス電位となった用紙4に、感
光体ドラム1上の負極性のトナー像が転写される。
【0008】ところで、上記の転写ブラシ3と感光体ド
ラム1との間において、搬送ベルト2、用紙4、トナー
像、及び感光体ドラム1周面の光導電体は、通常の電圧
ではほぼ非導通となる固有の静電容量による抵抗値を有
しているが、上述した転写ブラシ3から印加される電圧
では放電により部分的に電荷が導通する性質を有してい
る。
【0009】一方、画像の印刷形態は様々であって、例
えば印画率の高い部分(トナー転写量が多い部分)や反
対に印画率の低い部分(トナー転写量の少ない部分)な
どが位置不定あるいは周期不定に発生する。あるいは、
画像の形状が異なれば、例えば文字の印刷であれば一般
に印画率は低く、グラフィックの印刷であれば印画率は
高くなる。また、用紙のサイズや紙質などの形態が異な
れば、それに応じて転写性向が変動する。
【0010】例えば、図8(b) は、上記の問題を分りや
すく説明するために、同図(a) の部材構成系のモデルを
等価回路で示している。実は、上述の図8(a) は、最大
転写幅に対して小サイズの用紙4を用いた場合に転写画
像にしばしば不具合が発生することを示す図であり、例
えば最大幅がA4判の用紙幅297mmに対応する画像
形成装置で、葉書(幅100mm)に印字を行おうとし
た場合の転写部の状態を模式的に示している。
【0011】いま、図のように、搬送ベルト2に搬送さ
れて葉書4が転写部に到達している。搬送ベルト2は、
葉書4を吸着している中央部Aでは葉書4を介して感光
体ドラム1に圧接しているが、葉書4を吸着せず余剰と
なっている両側部Bでは、直接感光体ドラム1に圧接し
ている。搬送ベルト2及び転写ブラシ3の幅方向でみる
と、葉書4のある中央部Aと葉書4のない両側部Bとで
は、転写ブラシ3と感光体ドラム1間の電気的負荷が異
なる。すなわち、葉書4のある中央部Aの負荷が大き
い。
【0012】同図(b) の左の等価回路に示すように、直
接接触部Bの部分において電源のプラス電極側と感光体
ドラム1側の接地間には、転写ブラシ3の内部抵抗R、
搬送ベルト2内において並列回路を形成する静電容量C
B と内部抵抗RB 、及び感光体ドラム1の光導電体内に
いて並列回路を形成する静電容量CD と内部抵抗RDに
よる直列回路が構成される。この回路には上述した放電
による電流iB が流れる。一方、同図(b) の右の等価回
路に示すように、中央部Aにおいては電源のプラス電極
側と感光体ドラム1側の接地間には、転写紙(小型の用
紙、葉書)が存在する。したがって、転写ブラシ3の内
部抵抗R、搬送ベルト2の静電容量CBと内部抵抗
B 、用紙4の静電容量CP 、及び感光体ドラム1の光
導電体の静電容量CD と内部抵抗RD による直列回路が
構成される。この回路にも放電による電流iA が流れ
る。
【0013】そして、同図(b) の等価回路から分るよう
に、用紙4の静電容量CP の無い分だけ同図(b) の左の
方が右の方よりも大きな電流が流れ、iB >iA であ
る。つまり、転写ブラシ3から搬送ベルト2を介して感
光体ドラム1方向に印加される転写バイアス電流は、負
荷の小さな両側部Bで図の矢印C1、C2で示すように
大きく流れ、その分だけ中央部Aでは図の矢印Dで示す
ように少なくなる。
【0014】このように流れる電流が少ないと、感光体
ドラム1との間に必要とされる電界が用紙4(葉書)に
形成されなくなり、トナー像の転写が不充分になる。し
たがって、たとえ搬送ベルト2が感光体ドラム1に直接
当接しても、その部分(図8(a) の両側部B)から転写
電流が大きく流出しないようにする一方、他方では用紙
4の当接部にも電流がよりよく流れるように、搬送ベル
ト2の抵抗値を適宜な値に設定することが重要となる。
【0015】また、図9は、図8(a) の画像形成装置の
主要部を側面から見た図である。同図は例えば用紙搬送
方向上流側から1番目の感光体ドラム1a、2番面の感
光体ドラム1b、用紙4、搬送ベルト2、上記1番目の
感光体ドラム1aに対向して1番目の転写部を形成する
上流から1番目の転写ブラシ3a、及び上記2番目の感
光体ドラム1bに対向して2番目の転写部を形成する上
流から2番目の転写ブラシ3bとを示している。尚、同
図には、説明の便宜上、感光体ドラム1(1a、1b)
と用紙4間、及び用紙4と搬送ベルト2の間を大きく空
けて図示しているが、実際はほどんど密着状態である。
【0016】同図に示すように、感光体ドラム1は矢印
に示すように時計回り方向に回転し用紙4は搬送ベルト
2に搬送されて図の矢印Eで示す左方向に進行し、感光
体ドラム1上のトナー像6が用紙4に転写される。この
とき、例えば、下流側の転写ブラシ3bから、その転写
電流の一部が搬送ベルト2を伝わって上流の感光体ドラ
ム1aに流出して不具合が発生する。この場合も搬送ベ
ルト2の抵抗値を適宜な値に設定することが重要とな
る。
【0017】そして、従来、このような搬送ベルトを実
現すべく、様々な材料からなる搬送ベルトが用いられて
いた。例えば、カーボン粒子や有機導電剤を混入した樹
脂フィルムが用いられており、樹脂フィルムとしては、
熱硬化性ポリイミドや、ポリカーボネート、ポリフッ化
ビニリデン(PVDF)、エチレンテトラフルオロエチ
レン(ETFE)等が検討の対象としてあげられてい
る。また、一部実用化もされている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、それら
の材料には、各々下記のような欠点があった。すなわ
ち、ポリイミドは、材料コストが高く、したがって本体
装置全体が高価になってしまうという問題を有してい
る。またポリカーボネートは、ポリイミドよりもやや安
価ではあるものの、硬度が高く、このため循環移動中に
受ける歪み応力等によりベルト端部からひび割れ等を発
生しやすい。したがって、結果としてベルト寿命が他の
ものよりも短くなってしまうという欠点を有している。
また、PVDFは、ポリイミドやポリカーボネイトのよ
うなもろさは無いが、伸びが大きく精度的に劣るという
欠点がある。また表面の粘性がやや高く、ベルトクリー
ニング性に劣るという欠点もある。
【0019】ところで、ETFEは、同じフッソ樹脂な
がら、PVDFほど伸びが大きくなく精度的に優れ、ま
た表面もさらさらしていてクリーニング性にも優れてい
る。また、一方では、転写搬送ベルトの表面抵抗の値は
1×1011〜9×1012Ω/口程度が適正であることが
経験的に判明している。したがって、ETFE樹脂フィ
ルムを用い、その表面抵抗値が1×1011〜9×1012
Ω/口のものを採用すれば理想的な転写搬送ベルトが得
られると考えられた。
【0020】ところが、そのようなETFE樹脂フィル
ムを用いた転写搬送ベルトを、適正な抵抗であると考え
て、画像形成装置に実装して使用していると、抵抗が低
目に変化して実用上問題となる場合が多かった。これ
は、成型・延伸後のETFE樹脂フィルムの体積抵抗率
や表面抵抗率が、原材料のCB含有率や延伸時の熱及び
圧力等の条件によって異なるためと考えられ、この解決
に苦慮していた。
【0021】そして、このように抵抗値に変動があると
制御部で転写電流等を制御しても、転写ブラシ等を用い
た接触式の転写器を用いた転写装置では、用紙として葉
書のような小サイズ用紙からOHP用フィルムのような
高抵抗用紙までを使用可能なように対処することが困難
であった。
【0022】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
抵抗特性が安定し精度的に優れクリーニング性にも優れ
ている転写搬送ベルトの抵抗特性安定化方法とその転写
搬送ベルト及びそれを用いた画像形成装置を提供するこ
とである。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
外周面に転写材を吸着して循環移動させるべく画像形成
装置に用いる転写搬送ベルトの抵抗特性安定化方法に適
用される。
【0024】この発明の転写搬送ベルトの抵抗特性安定
化方法は、上記転写搬送ベルトを、エチレンテトラフル
オロエチレン共重合体中にカーボンブラックを混入して
無端状に成型する工程と、該成型された転写搬送ベルト
を循環移動させつつ1.32×10-4クーロン/m2
上、より好ましくは2.67×10-4クーロン/m2
電荷を10分間以上付与すべく通電させる通電工程と、
該通電工程後の表面抵抗値が1×1011〜9×1012Ω
/□である転写搬送ベルトを選択する工程とからなる。
【0025】請求項2記載の発明は、外周面に転写材を
吸着して循環移動すべく設けられる転写搬送ベルトの生
産方法に適用される。この発明の転写搬送ベルトの生産
方法は、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体中に
カーボンブラックを混入して無端状に成型した後、循環
移動させつつ1.32×10-4クーロン/m2以上、よ
り好ましくは2.67×10-4クーロン/m2の電荷を
10分間以上、上記転写搬送ベルトに付与すべく通電さ
せ該通電工程後の表面抵抗値が1×1011〜9×1012
Ω/□であるものを選択して構成される。
【0026】請求項3記載の発明は、像担持体と、該像
担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、転
写材を上記像担持体に接触させるべく外周面に上記転写
材を吸着して循環移動する転写搬送ベルトと、上記像担
持体と対応させて転写部を構成すべく配設され上記転写
材に上記トナー像を転写する転写器と、該転写器に電流
を供給すべく接続された電流供給手段とを備える画像形
成装置の生産方法に適用される。
【0027】この発明の画像形成装置の生産方法におい
て、上記転写搬送ベルトは、エチレンテトラフルオロエ
チレン共重合体中にカーボンブラックを混入して無端状
に成型した後、循環移動させつつ1.32×10-4クー
ロン/m2以上、より好ましくは2.67×10-4クー
ロン/m2の電荷を10分間以上、前記転写搬送ベルト
に付与すべく通電させ該通電工程後の表面抵抗値が1×
1011〜9×1012Ω/□であるものを選択して配設さ
れるよう構成される。
【0028】
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、一実施の形態におけ
る画像形成部(タンデム型カラー画像形成装置)の側断
面図である。同図に示すように、画像形成装置(本体装
置)10は、その前面(図の右方)に開閉トレー11を
備え、下部に用紙カセット12を着脱自在に備えてい
る。用紙カセット12には多枚数の用紙が載置・収容さ
れている。また、本体装置10の上面に上蓋13を備え
ている。上蓋13の前部側方には図では見えないが電源
スイッチ、液晶表示装置、複数の入力キー等が配設され
ている。上蓋13は、その後部が本体装置10の後部上
面とともに排紙トレー14を形成している。
【0030】本体装置10の内部には、略中央に、無端
状の転写搬送ベルト15が前後方向に偏平なループ状に
配置され、そのループの水平方向の両端部を駆動ローラ
16と従動ローラ17に保持されている。転写搬送ベル
ト15は、駆動回転ローラ16により駆動され、図の反
時計回り方向に循環移動する。この転写搬送ベルト15
の上部循環部に、4個の感光体ドラム18(18a、1
8b、18c、18d)が用紙搬送方向(図の右から左
方向)に、多段式に並設されている。
【0031】これらの感光体ドラム18を夫々取り囲む
ようにして、クリーナ、初期化帯電ブラシ、書込ヘッド
19(19a、19b、19c、19d)、現像器21
(21a、21b、21c、21d)及び転写ブラシ2
2(22a、22b、22c、22d)が配置されてい
る。転写ブラシ22は、転写搬送ベルト15を介して感
光体ドラム18に圧接し、ここに転写部を形成してい
る。現像器21は、その下部開口部に回転可能に支持す
る現像ローラを感光体ドラム18周面に当接させ、ここ
に現像部を形成している。書込ヘッド19は、上蓋13
の裏面に配設されており、上蓋13の閉成に伴って降下
し、初期化帯電ブラシと現像器21の現像ローラとの間
に位置決めされ、ここに記録部を形成している。
【0032】搬送ベルト15のループ内には、転写搬送
ベルト15の上循環部と下循環部の間に位置し搬送方向
に平行に延在して回動アーム23が配設される。回動ア
ーム23は、一方の端部に固定支持ローラ24を備え、
他方の端部には可動支持ローラ25を備えている。
【0033】固定支持ローラ24は、本体装置10のフ
レームに回転自在に位置固定されて支持されいる。固定
支持ローラ24は、駆動ローラ16に最も近い転写ブラ
シ22dの上流側近傍に設けられる。この固定支持ロー
ラ24は、最下流の感光体ドラム18と転写搬送ベルト
15を常時接触させるべく転写搬送ベルト15の内周面
に当接して配置される。
【0034】回動アーム23は、上記の固定支持ローラ
24を中心にして自由端側(図の右方)が上下に回動す
る。その自由端に位置する上述の可動支持ローラ25
は、従動ローラ17に最も近い転写ブラシ22aと従動
回転ローラ17との間の位置で転写搬送ベルト15の内
周面に当接して転写搬送ベルト15を支持している。
【0035】回動アーム23が、図の位置から下方向に
回動すると可動支持ローラ25が下方に移動して搬送ベ
ルト15から離隔し、転写搬送ベルト15の上循環部は
駆動ローラ16、固定支持ローラ24及び従動ローラ1
7間で支持される。つまり感光体ドラム22dに当接し
残る3個の感光体ドラム22a〜22cから離隔する。
また、転写ブラシ22dは本体装置10のフレームに固
定されており、そして、他の3個の転写ブラシ22a〜
22cは、回動アーム23に固定されて回動アーム23
と共に下位に移動して転写搬送ベルト15から離隔す
る。
【0036】上記回動アーム23の下部にはカム係合部
26が横へ直角に突設して形成されており、このカム係
合部26に対し、カム27が滑動自在に当接している。
カム27は、支点28を中心にして正逆両方向に90度
回動して、回動アーム23を図の位置又はこれより下方
へ降下する上下いずれかの位置へ選択的に位置決めす
る。同図は、カム27が反時計回り方向へ90度回動し
て、全体がフルカラー印字モードに設定されたときの状
態を示している。
【0037】上記の転写搬送ベルト15の下循環部の裏
面に押接してテンションローラ29が配設される。テン
ションローラ29は、付勢部材31により下方に付勢さ
れる回動部材29により転写搬送ベルト15を下方に押
し付けている。これにより、転写搬送ベルト15の撓み
を吸収し、転写搬送ベルト15全体を所定の張力で駆動
ローラ16と従動ローラ17間に張設している。
【0038】転写搬送ベルト15の上流(図の右方)側
端部には、吸着ローラ33が、転写搬送ベルト15を介
して従動ローラ17に圧接し、ここに用紙搬入部を形成
している。吸着ローラ33は、用紙搬入部に搬入されて
くる用紙に吸着バイアスを印加しながら転写搬送ベルト
15に押圧して、転写搬送ベルト15に用紙を静電的に
吸着させる。
【0039】上記用紙搬送方向上流側の現像器21aか
ら下流側の現像器21dまで、各現像器21には、M
(マゼンタ)トナー、C(シアン)トナー、Y(イエロ
ー)トナー、及び文字や画像の黒色部の印字に専用され
るBk(ブラック)トナーが夫々収容されている。
【0040】転写搬送ベルト15の搬送方向上流側(図
の右方)には、待機ロール対34、用紙検出センサ35
が配設され、それより上流は横(装置前方)と下に分岐
して、横方向には給紙ローラ36、捌き部材37、及び
前述した開閉トレー11が配設されている。また、下方
には2枚のガイド板から形成される搬送路38が配設さ
れ、その上流(下方)に、前述した用紙カセット12が
位置している。用紙カセット12の給紙端上方に給紙コ
ロ39が配設されている。
【0041】また、転写搬送ベルト15の用紙搬送方向
下流(図の左方)には、分離爪41、定着器42、排紙
コロ43、切り換えレバー44が設けられる。定着器4
2は、断熱性の匡体内に組み付けられた圧接ローラ、定
着ローラ、発熱ローラ、周面清掃器、オイル塗布部材、
サーミスタ等から構成され、用紙上に転写されたトナー
像を紙面に熱定着させる。切り換えレバー44は、同図
に示すように下の位置にあるときは用紙を上方の排出路
45へ案内し、上に回動しているときは用紙を装置後面
に開口する後部排紙口46へ案内する。上記の排出路4
5の下流(上方)は排紙ロール対47を介して上部排紙
口48に連絡する。
【0042】転写搬送ベルト15と用紙カセット12の
間には、クリーナボトル51が着脱自在に配設されてい
る。この、クリーナボトル51の上部にはブレードスク
レーパ52が取り付けられて、その先端が転写搬送ベル
ト15の下循環部の表面に当接している。ブレードスク
レーパ52は、転写搬送ベルト15の表面に残留するト
ナーを掻き取って転写搬送ベルト15を清掃し、掻き取
った不要のトナーをクリーナボトル51に貯留する。
【0043】続いて上記構成の画像形成装置10の動作
を、上述した図1を再び参照しながら説明する。先ず、
フルカラー印字モードにおける処理動作について説明す
る。図1において、装置本体10に電源が投入され、使
用する用紙の紙質、枚数、印字モード、その他の指定が
キー入力あるいは接続するホスト機器からの信号として
入力されると、不図示の駆動機構によりカム27が駆動
されて、回動アーム23が上方に回動し、これにより可
動支持ローラ25が上方に移動して、転写搬送ベルト1
5を、4個全ての感光体ドラム18(18a、18b、
18c、18d)に当接させる。
【0044】続いて、給紙コロ39が用紙カセット12
に載置収容されている用紙Pを搬送路38を介して待機
ロール対34へ給送する。又は、給紙ローラ36が開閉
トレー11に載置された用紙を待機ロール対34へ給送
する。この給送されてくる用紙Pを用紙検出センサ35
が検知する。待機ロール対34は回転を停止し、用紙P
の先端を挟持して搬送タイミングを待機する。
【0045】駆動ローラ16が反時計回り方向に回転
し、従動ローラ17が従動して同じく反時計回り方向に
回転する。これにより転写搬送ベルト15は、上循環部
が4個の感光体ドラム18に当接して全体が反時計回り
方向へ循環移動する。
【0046】これと共に現像器21及び感光体ドラム1
8が印字タイミングに合わせて順次駆動される。感光体
ドラム18は時計回り方向に回転し、初期化帯電ブラシ
は、感光体ドラム18周面に一様な高マイナス電荷を付
与し、書込ヘッド19は、その感光体ドラム18周面に
画像信号に応じて露光を行って低電位部を形成する。こ
れにより、上記初期化による高マイナス電位部と、露光
による低マイナス電位部からなる静電潜像が形成され
る。現像器21の現像ローラは、その静電潜像の低電位
部にトナーを転移させて感光体ドラム18周面上にトナ
ー像を形成(反転現像)する。
【0047】最上流の感光体ドラム18a周面上のトナ
ー像の先端が、転写搬送ベルト15との対向点に回転搬
送されてくるタイミングで、その対向点に用紙Pの印字
開始位置が一致するように、待機ロール対34が回転を
開始して用紙Pを用紙搬入部へ給送する。
【0048】従動ローラ17と吸着ローラ33は、給送
された用紙Pを転写搬送ベルト15と共に挟持して搬送
する。用紙Pは、転写搬送ベルト15に吸着され、感光
体ドラム18aと転写ブラシ22aにより形成されてい
る最初の転写部へ搬送される。転写ブラシ22aは、不
図示の転写バイアス電源から出力される転写電流を転写
搬送ベルト15を介して用紙Pに印加する。転写搬送ベ
ルト15は、後述するように安定した抵抗特性を備えて
おり、その抵抗値には変動がない。したがって転写ブラ
シ22aから印加される転写電流が適正に働いて、感光
体ドラム18a上のトナー像が安定した状態で用紙Pに
転写され、品質のよいM(マゼンタ)トナー像が用紙P
上に形成される。
【0049】続いて、感光体ドラム18bと転写ブラシ
22bにより形成されている上流から2番目の転写部に
おいてC(シアン)トナー像が転写され、更に感光体ド
ラム18cと転写ブラシ22cにより形成されている上
流から3番目の転写部でY(イエロー)トナー像が転写
される。そして、感光体ドラム18dと転写ブラシ22
dにより形成されている最下流の転写部でBk(ブラッ
ク)トナー像が順次転写される。いずれも、転写搬送ベ
ルト15の抵抗特性が安定していることにより、各色と
も、むらなく正しく転写される(塗り重ねられる)。
【0050】このようにして、4色のトナー像を転写さ
れた用紙Pは、分離爪41によって転写搬送ベルト15
から分離され、定着器42に搬入される。定着器42
は、トナー像を用紙Pに熱定着させる。この画像定着
後、用紙Pは、排紙コロ43によって後部排紙口46か
らトナー像を上にして、又は上部排紙口48からトナー
像を下にして機外に排出される。次に、モノクロ印字モ
ードにおいては、回動アーム23が下方に回動し、これ
により可動支持ローラ25が下方に移動して転写搬送ベ
ルト15から離隔する。これにより、転写搬送ベルト1
5は、一方では駆動ローラ16と固定支持ローラ24間
で感光体ドラム18dとの当接状態を維持し、他方では
固定支持ローラ24と従動ローラ17間で、残る他の感
光体ドラム18a、18b及び18cとの当接から離隔
する。これによって、最下流の感光体ドラム18dと転
写ブラシ22dによって形成されている黒トナーの転写
部のみが実働可能に形成され、モノクロ印刷モードが設
定される。この後の処理は上述のフルカラー印字モード
の場合と大同小異であるので説明は省略する。
【0051】このように動作する本実施の形態における
画像形成装置において、上記転写搬送ベルト15には、
抵抗特性の安定した転写搬送ベルトが使用される。以
下、この転写搬送ベルトの抵抗特性の安定化方法を説明
する。
【0052】一般に、前述の図8に示したような転写搬
送ベルト2の転写有効幅に対して転写紙(葉書4)の幅
が狭いときでも転写性のよい表面抵抗を有する転写搬送
ベルト2で、普通サイズの普通紙に画像形成した場合
は、転写性は極めてよい。また、OHP用フィルムは表
面に帯電防止加工が施してあって表面抵抗が極めて大き
く且つその抵抗特性には湿度依存性があって転写性が不
安定であるが、このようなOHP用紙を用いて良い転写
性が得られるような転写搬送ベルトは、この転写搬送ベ
ルトによって普通サイズの普通紙に画像形成した場合も
転写性は極めてよい。そこで、先ず葉書サイズの転写紙
を用いたときにおける転写搬送ベルトの表面抵抗と転写
性との関係を調べ、次にOHP用紙を用いたときにおけ
る転写搬送ベルトの表面抵抗と転写性との関係を調べて
みた。
【0053】図2(a) は、A4判の用紙の縦方向(長手
方向)を主走査幅とする転写領域を持った画像形成装置
において代表的な環境条件下で葉書サイズの転写紙を用
いたときにおける転写搬送ベルトの表面抵抗と転写性と
の関係を示す図表である。また、同図(b) は、同様に、
OHP用紙を転写紙として用いたときにおける転写搬送
ベルトの表面抵抗と転写性との関係を示す図表である。
【0054】同図(a) に示すように、転写搬送ベルトの
条件設定には、6種類の表面抵抗のものを用意した。す
なわち、図表の左端欄に示すように、1×1015Ω/口
以上のもの、1014Ω/口台のもの、1013Ω/口台の
もの、1012Ω/口台のもの、1011Ω/口台のもの、
そして1010Ω/口台のものである。これら夫々につい
て葉書の転写性を調べるについては、3種類の環境を用
意した。すなわち、図表の上部横方向に示すように、温
度10℃で湿度20%の環境、温度20℃で湿度50%
の環境、そして、温度33℃で湿度80%の環境であ
る。いずれも我が国(日本)の四季折々における代表的
な気温及びそのときの湿度である。そして、これら6種
類の表面抵抗と3種類の環境に対応する枠内に「○」、
「△」及び「×」の判定記号が記入されている。判定
「○」は転写性がよかったことを表し、判定「△」は転
写性がまあまあでやや不満が残るものであったことを表
し、判定「×」は転写性が悪かったものを表している。
【0055】同図(a) に明らかなように、転写用紙が葉
書のように小サイズである場合には、温度20℃で湿度
50%の環境、及び温度33℃で湿度80%の環境のい
ずれの場合も、転写搬送ベルトの表面抵抗1×1015
1010Ω/口のもの全てについて転写性は良好であっ
た。しかし、温度10℃で湿度20%の環境の場合は、
1012Ω/口台のもの、1011Ω/口台のもの及び10
10Ω/口台のものの3種類の表面抵抗のもののみが転写
性が良好であり、他の表面抵抗の高いものは転写性が悪
かった。
【0056】また、同図(b) で明らかなように、転写用
紙がOHP用紙のように電気抵抗が高抵抗である場合に
は、温度10℃で湿度20%の環境、及び温度20℃で
湿度50%の環境のいずれの場合も、転写搬送ベルトの
表面抵抗1×1015〜1010Ω/口のもの全てについて
転写性は良好であった。しかし、温度33℃で湿度80
%の環境の場合は、1010Ω/口台のもののみが転写性
が不良であった。
【0057】上記実験の結果から、温度10℃で湿度2
0%、温度20℃で湿度50%、及び温度33℃で湿度
80%の代表的な環境下で、転写用紙が葉書のような小
サイズのものであれOHP用紙のように電気抵抗が高抵
抗のものであっても良好な転写性が得られるのは、転写
搬送ベルトに、表面抵抗が1012Ω/□台〜1011Ω/
□台のものを用いた場合でることが判明する。つまり、
転写搬送ベルトの適正な表面抵抗の範囲は1×1011Ω
/□〜9×1012Ω/□であるといえる。この表面抵抗
値の持つ転写性への適性は、転写搬送ベルトの材質には
ほぼ関係なく一定である。
【0058】そこで、転写搬送ベルトとしては、少伸縮
性、少屈折疲労性、クリーニングに適する表面性状、価
格等からみて最も適していると思われるエチレンテトラ
フルオロエチレン共重合体(ETFE)製の転写搬送ベ
ルトを採用することとし、上述した表面抵抗範囲1×1
11Ω/□〜9×1012Ω/□のものを、本実施の形態
における画像形成装置に用いてみた。ところが、このよ
うな範囲1×1011Ω/□〜9×1012Ω/□の表面抵
抗を有するETFE製の転写搬送ベルトを実際に用いて
子細に調べてみると意外なことが判明した。すなわち、
上述のように抵抗値が所定の範囲のものが転写搬送ベル
トとして好ましいのであるが、製造後のベルトについて
単にそのような抵抗値の範囲のものを選択しただけでは
転写性に安定性がないことが判明したのである。
【0059】図3(a)は、その転写搬送ベルト実働後
の抵抗特性の変化を示す図である。同図は、横軸に経過時
間を表し、縦軸に転写搬送ベルトの電気抵抗(以下、単に
抵抗という)を表している。同図に示すように、転写搬送
ベルト製造後(又はフィルム材の工場出荷時)の抵抗
を、上述の適正と判明した範囲の中から5×1011Ω/
□のものを選んで(同図(a)の△印53参照)、実際
に画像形成装置に装着して画像形成を実行(実機稼動)
させた。そして、その抵抗値を測定したところ、画像形成
の回数(用紙枚数)が進むにつれて抵抗が低下し(同図
(a)の矢印Aで示す曲線部分参照)、用紙50枚の画
像形成を実行した後には(実際にはその途中から)、実
用に不適切な範囲である5×10 10 Ω/□まで抵抗が低
下していた。そして、この低下した抵抗は、その後も元
に回復することなく不適切な状態のまま安定してしまっ
た。
【0060】このように、抵抗値が変化したまま安定し
てしまうのは、転写搬送ベルトの内部構造が何等かの原
因によって変化したものと考ざるを得ないが、このよう
な変化の要因となるのは転写搬送ベルトに印加される転
写電流ぐらいしか考えられない。そこで、再び上記の製
造後抵抗が5×1011Ω/□のものを用いて転写電流の
印加に対応する抵抗の変化の状態を観察した。
【0061】図3(b)は、その転写電流の印加に対応
する転写搬送ベルトの抵抗(抵抗値)の変化及びその後
の実機稼動による抵抗値の変化を示す図であり、横軸に
経過時間を表し、縦軸に転写搬送ベルトの抵抗を表して
いる。同図(b)は、図1に示した画像形成装置10に、
成型、廷伸後において抵抗が5×1011Ω/□の転写搬
送ベルト15を取り付け、4個の転写ブラシ22に電源
を取り付け、各転写ブラシ22に、+500Vの電圧を印
加することにより0.3μAの弱い転写電流を通電し、
この状態で転写搬送ベルト22を時刻t0から時刻t1
まで10分間循環移動させたとき、転写搬送ベルトの抵
抗に変化は無かったが(同図(b)の実線Bで示す部分
参照)、これを実機稼動させた場合は、上述の図3(a)
の場合と同様に抵抗に変化が生じ、転写の不具合が生じ
た(図(b)の実線Cに示す部分参照)。そして、このよ
うに抵抗が低下して、用紙50枚の画像形成実行後には、
実用に不適切な範囲の5×10 10 Ω/□の状態で低位に
安定してしまった(図(b)の実線Dに示す部分参
照)。
【0062】一方、転写ブラシ22に+2.0KVの電
圧を印加して4μAの上記よりも強い転写電流を通電し
た状態で、転写搬送ベルト22を同じく時刻t0から時
刻t1まで10分間循環移動させると、転写搬送ベルト
の抵抗は、上述した不適切な範囲の抵抗5×10 10 Ω/
□まで急速に低下した(同図(b)の二点鎖線Eで示す
部分参照)。そして、この場合は、その後実機稼動させて、
用紙50枚の画像形成を実行した後も、上記低下した抵
抗5×10 10 Ω/□のまま変化がなかった(同図(b)
の二点鎖線Fで示す部分参照)。
【0063】いずれにしても、上記の製造後抵抗5×1
11Ω/□のものは、その抵抗値が早期に不適切な状態
に変化してしまって使用に耐えないことが判明したか
ら、製造後抵抗の高いものを選んで更に測定を重ねた。
【0064】図4は、その転写搬送ベルトの転写電流の
印加に対応する抵抗値の変化及びその後の実機稼動によ
る抵抗値の変化を示す図である。同図も、横軸に経過時
間を表し、縦軸に転写搬送ベルトの抵抗を表している。
同図に示すように、転写搬送ベルトの製造後抵抗が、適
正な範囲外となっている3×1013Ω/□のものを選ん
で(同図の○印54参照)、種々の場合の抵抗値を測定
した。
【0065】先ず、この場合も時刻t0から時刻t1ま
での10分間、弱い転写電流0.3μAを印加しても抵
抗に変化は無かった(同図の実線Gで示す部分参照)。
これを実機稼動させると上述の場合と同様に抵抗が低下
した(同図の実線Hで示す部分参照)。そして、用紙5
0枚の画像形成実行後、この場合は、実用に適切な範囲
の8×1011Ω/□程度に抵抗が下がり、以後、元に戻
ることなくそのまま安定した(同図の実線Iで示す部分
参照)。また、上記よりも強い転写電流4μAを同じく
時刻t0から時刻t1まで10分間印加すると、この場
合も、転写搬送ベルトの抵抗は、上述した実用に不適切
な範囲の3×1013Ω/□から適切な範囲の8×1011
Ω/□に急速に低下した(同図の二点鎖線Jで示す部分
参照)。そして、その後実機稼動により用紙50枚の画
像形成を実行した後も、その適切な状態に低下した抵抗
値8×1011Ω/□はそのまま変化しなかった(同図の
二点鎖線Kで示す部分参照)。
【0066】これらのことから、製造後の抵抗が1013
Ω/□台のものを転写搬送ベルトとして選択すれば、通
電又は実稼動によって適切な抵抗値に変化(低下)する
ものと推定され、また、その変化した抵抗値が安定した
状態で永続すると推定される。そこで、この推論に基づ
いて更に実機稼動による実験を行なった。図5(a),(b),
(c) は、夫々上記の推論に基づいて行なった実験の結果
を示す図表である。これらの実験も、各種の製造後抵抗
を有する転写搬送ベルトを実際に画像形成装置に装着し
上述同様に実機稼動して行なった。
【0067】先ず、図5(a) は、左端の枠列に「製造後
抵抗」が示されている。これには、上述した1013Ω/
□台のものを代表して抵抗5×1013Ω/□の転写搬送
ベルトを採用している。そして、次の枠列には「通電電
流」として、この転写搬送ベルトに10分間通電した
0.3μA〜7.0μAの範囲の7種類の通電電流値が
示されている。次の枠列には、「通電後抵抗」として上
記10分間通電された夫々の電流値に対応する通電後の
転写搬送ベルトの抵抗値5.0×1013Ω/□〜6.8
×1011Ω/□が示されている。そして、次の枠列には
「実機画像後抵抗」として、上記の通電後における実機
稼動により50枚の用紙に画像転写を実行した後に測定
された転写搬送ベルトの抵抗値7.8×1011Ω/□〜
6.8×1011Ω/□を夫々示している。
【0068】この実験は、通電後の抵抗とその後の実機
画像後の抵抗との間に、変化のない又は変化が極めて少
ない、すなわち、換言すれば、抵抗値が安定化したもの
を、見つけ出すことを目的としている。また、それと同
時に、その抵抗値が全ての用紙に安定な転写状態を示す
1×1011Ω/□〜9×1012Ω/□の範囲内であるも
のを見つけ出すことを目的としている。
【0069】この2つの条件を満たす性質を備えている
のは、同図の行55〜59であることが判明する。すな
わち、通電電流が0.5μA〜7.0μAの範囲であ
る。つまり、ETFEフィルムの抵抗が通電前よりも低
くなって安定するための、通電電流の条件は、上記の結
果から、転写搬送ベルトの中を電流として少なくとも
0.5μA以上の電流が流れることが必要であり、好ま
しくは1.0μA以上の電流が流れることが必要である
ということが判明した。
【0070】尚、同図(b) 及び同図(c) は、転写搬送ベ
ルトとして使用できない不適切なものと予め判明しては
いるものの、通電電流に対する通電後抵抗と実機画像後
抵抗の変化の傾向を見るために、製造後抵抗の極端に高
いものと(同図(b) )、製造後抵抗の低いものに(同図
(c) )、上記同様に0.3μA〜7.0μAの範囲の電
流を転写搬送ベルトに10分間通電した結果を示してい
る。これらの実験結果も、通電後抵抗と実機画像後抵抗
が一致するようになるのは通電電流が1.0μA以上の
ときであることを示している。
【0071】また、図示してはいないが、1×1014Ω
/□程度のものも、上記同様な通電により最終的に10
12Ω/□台の抵抗値に落ち着くものとなり、転写搬送ベ
ルトとして使用可能であることを確認している。また、
上記図表の通電電流の上限を7.0μAとして示してい
るが、通電電流を7.0μA以上とすると、ETFE膜
が絶縁破壊を起こし電流リークが発生するという不具合
が認められ、好ましくないことも判明している。
【0072】ここで、使用する転写電流は少ないほど経
済的でよいから、上記の実験に基づいて、先ず、上記の
電流1.0μAを適正な又は基準となる転写電流として
設定し、次に、上記の10分間の通電について、いま少
し短縮できるか否かについて実験を重ねた。
【0073】図6は、同じく上記の画像形成基置を用い、
好ましい製造後抵抗と判明した抵抗5×1013Ω/□の
転写搬送ベルトと、好ましい通電電流と判明した電流
1.0μAとを用いた通電時間別の実験結果を示す図表
である。同図は左端の枠列に製造後抵抗5×1013Ω/
□を示し、次の枠列に通電電流1.0μAを示し、次の枠
列に3分〜30分の通電時間を示している。そして、それ
らの右方の枠列には、それらの通電時間に対応する4.
2×1013Ω/□〜7.9×1011Ω/□の通電後抵
抗、及び8.0×1011Ω/□〜7.9×1011Ω/□
の実機画像後抵抗を示している。同図に示すように、通電
後抵抗と実機画像後抵抗が一致するのは通電時間が10
分以上であることが判明する。すなわち、10分間が通電
時間の下限であると判断される。経過時間は短いほどよ
いのであるから、したがって、通電時間は下限値の10
分が適正であると判明する。
【0074】これらのことを整理すると、製造後抵抗値
を5×1013Ω/□とし、通電電流を1.0μAとし、
通電時間を10分とするのが、転写搬送ベルトの抵抗値
を安定化させることのできる適正な条件であるといえ
る。そして、このようにETFEの抵抗が安定するため
の条件は、ETFE膜中を通過した電荷量により決定さ
れると考えられる。また、0.5μAよりも低い電流を
流したときには抵抗が変化せず、その後の実機での所定
枚数以上の使用後に抵抗が低下するのも、上記の理由に
よると考えられる。
【0075】ここで電荷量をQ、転写搬送ベルトの速度
をv、その幅をL、電流をi(単位A:アンペア)とす
ると、一般に、 Q=i/(v×L) である。単位は「A・sec/m2 」すなわち「クーロ
ン/m2 」である。図1の画像形成装置では、上述した
0.5μA以上の電流は、A3判用紙の丈方向(縦方
向、30cm)を搬送幅とするように転写搬送ベルトを
形成し、この転写搬送ベルトを速度5cm/秒で走行さ
せているときの、一ヶ所の転写部で流している電流であ
るから、これを上式に基づいて演算すると、 Q=(0.5×10-6)/(0.05×0.3) =33×10-6 =3.3×10-5(クーロン/m2 ) になる。また上記実施の形態では、四ヶ所の転写部によ
って電流を流しているのであるから、全部で、 3.3×10-5×4=1.32×10-4(クーロン/m
2 ) の電荷が通電されたことになる。
【0076】少なくとも、これだけの電荷を10分間通
電させると、ETFE膜の表面抵抗が1×1011Ω/□
〜9×1012Ω/□となる転写搬送ベルトが得られるこ
とになる。そして、好ましくは1μA又はそれ以上であ
るから、 Q=4×(1×10-6)/(0.05×0.3) =2.67×10-4(クーロン/m2 ) の電荷量又はそれ以上の電荷量を10分間通電させると
よいことになる。この通電のための装置としては特に限
定されるものではなく、実際の画像形成装置をそのまま
用いることができる。したがって、転写搬送ベルトを画
像形成装置に組み込んだ後、製品出荷前に上記条件で試
運転をすれば、適切な抵抗値に安定化された転写搬送ベ
ルトを備えた画像形成装置を完成させることができる。
【0077】尚、上記実施の形態においては、転写搬送
ベルトの幅と用紙等の転写材の幅とがあまり変わらない
ときも大きく変わった場合でも良い転写性を得るため
に、転写搬送ベルトの電気抵抗を或る範囲に特定してい
るが、転写材の幅の変動に対して転写性を良好に維持す
る方法は、上述の転写搬送ベルトの抵抗値の特化に限ら
ず、次の方法によっても可能である。
【0078】図7(a) は、他の実施の形態における画像
形成装置の転写ブラシの構成を示す図であり、同図(b)
は、その転写ブラシの配設された転写部の正面断面図で
ある。同図(a),(b) に示すように、転写ブラシ60は、
ブラシ部62、基布63、バックコート層64、両面テ
ープ65及び電極66を、全体としてプラスチック等か
らなる基体部材67に固着して形成される。上記各電極
66毎に、電源68が夫々接続されて構成される。
【0079】上記ブラシ部62は、導電性レーヨン糸、
導電性ナイロン糸、導電性アクリル糸等の導電性繊維が
パイル状に植設されて形成される。基布63は、ブラシ
部62を織り込むための基布であり、ポリエステル糸を
縦糸、緯糸ともに用いて形成し、非導電性である。この
基布63の裏面には、全面に導電性のバックコート剤を
塗布することにより導電性のバックコート層64が貼設
される。
【0080】バックコート剤は、導電性のカーボンブラ
ックを分散したアクリル系の樹脂を溶剤に溶かしたも
の、あるいはSBR中にカーボンブラックを添加して適
度な粘度にしたもの等を用いることができる。この乾燥
時の抵抗としては104 Ω以下が望ましい。このバック
コート層64は、複数のブロックに分割される。これら
ブロック毎に、導電性の両面テープ65がバックコート
層64に貼着される。この導電性の両面テープ65は市
販のものでよい。これら両面テープ65毎に電極66
(66a、66b・・・66m、66n)が密着して配
設され、これにより、電極66とブラシ部62先端とが
導通する。電極は銅板、鉄板、アルミ箔の金属板であ
る。
【0081】このように、ブラシ部62は、転写ブラシ
60の長手方向に電気的に複数のブロックに分割され、
分割されたブロックは夫々独立した電極66に取り付け
られて電気的に独立している。これにより、ブラシ部6
2の各々に対して独立に電流を流すことができる。
【0082】上記の図7(b) は、転写搬送ベルト15に
より、幅の狭い転写材が転写部に搬送されてきた状態を
示している。上記複数に分割されたブロックの幅は、そ
れらを組み合わせると、この画像形成装置に使用される
各種サイズの転写材の夫々の幅に合うように形成されて
おり、それらブロックの各々が上述したように転写用電
源68に接続されている。
【0083】図7(b) に示すように、転写材Pの幅が狭
い場合には、この転写材Pの幅に対応しているブロック
の転写用電源68b〜68mが駆動され、他の転写用電
源66a、66n等は駆動されない。また、転写搬送ベ
ルト15の幅と同等の幅の転写材Pが使用される場合に
は、転写用電源68a〜68nが全て駆動される。
【0084】このようにすれば、ブラシ部62から見た
ときの負荷は常に転写ベルト15と転写材Pを合わせた
ものであり常にほぼ一定である。つまり、図7(b) に示
す場合のように、たとえ両端のブラシ部62a、62n
と感光体ドラム18間の抵抗が、転写材Pが無い分だけ
低くても、ブラシ部62の各ブロックは上述したように
電極66と共に独立しているから、駆動されている電極
66b〜66nからの電流が、駆動されてない電極66
aや電極676へ流れることはなく、したがって、それ
らのブロックのブラシ部62aや62nを介して感光体
ドラム18側へ転写電流が流出するようなこともない。
したがって、常に安定した転写性が得られる。
【0085】尚、上記実施の形態では、転写部に平型で
固定型の転写ブラシを用いているがこれに限ることな
く、導電性の起毛生地又はパイル生地をアルミパイプ等
の芯金に巻き付けてロール状とした転写ロールを用いて
もよい。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転写搬送ベルトに成形後の転写搬送ベルトに所定の電荷
を所定時間だけ通電するだけで、その抵抗を安定化させ
ることができる。また、ETFEを転写搬送ベルトの状
態でその抵抗を安定化させることが容易にできるので、
ETFEを転写搬送ベルトに採用することが容易とな
り、したがって、安価で、寿命が長く、クリーニング性
に優れた、転写搬送ベルトを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における画像形成部(タンデム型
カラー画像形成装置)の側断面図である。
【図2】(a) は葉書サイズの転写紙を用いたときの転写
搬送ベルトの表面抵抗と転写性との関係を示す図表、
(b) は同様にOHP用紙を転写紙として用いたときの転
写搬送ベルトの表面抵抗と転写性との関係を示す図表で
ある。
【図3】(a) は或る抵抗値の転写搬送ベルトの実稼動に
よる抵抗特性の変化を示す図、(b) はその電流印加後及
び実稼動後の抵抗値の変化を示す図である。
【図4】他の抵抗値の転写搬送ベルトの転写電流の印加
に対応する抵抗値の変化及びその後の実稼動による抵抗
値の変化を示す図である。
【図5】(a),(b),(c) は夫々一実施の形態における画像
形成装置を用いて行なった実験結果を示す図表である。
【図6】一実施の形態における画像形成装置を用い好ま
しい製造後抵抗と好ましい通電電流による通電時間別の
実験結果を示す図表である。
【図7】(a) は他の実施の形態における画像形成装置の
転写ブラシの構成を示す図、(b) はその転写ブラシの配
設された転写部の正面断面図である。
【図8】(a) は従来の画像形成装置の主要部を正面から
見た断面図、(b) はその電気的特性を示す等価回路であ
る。
【図9】図7(a) の画像形成装置の主要部を側面から見
た図である。
【符号の説明】
1(1a、1b) 感光体ドラム 2 搬送ベルト 2a 上部循環部 2b 下部循環部 3(3a、3b) 転写ブラシ 4 用紙(葉書) 5 ドラムギア 10 画像形成装置(本体装置) 11 開閉トレー 12 用紙カセット 13 上蓋 14 排紙トレー 15 搬送転写ベルト 16 駆動ローラ 17 従動ローラ 18(18a、18b、18c、18d) 感光体ドラ
ム 19(19a、19b、19c、19d) 書込ヘッド 21(21a、21b、21c、21d) 現像器 22(22a、22b、22c、22d) 転写ブラシ 23 回動アーム 24 固定支持ローラ 25 可動支持ローラ 26 カム係合部 27 カム 28 支点 29 テンションローラ 31 付勢部材 32 回動部材 33 吸着ローラ 34 待機ロール対 35 用紙検出センサ 36 給紙ローラ 37 捌き部材 38 搬送路 39 給紙コロ 41 分離爪 42 定着器 43 排紙コロ 44 切り換えレバー 45 排出路 46 部排紙口 47 排紙ロール対 48 上部排紙口 51 クリーナボトル 52 ブレードスクレーパ 53、54 製造後の抵抗値 60 転写ブラシ 62 ブラシ部 63 基布 64 バックコート層 65 両面テープ 66 電極 67 基体部材 68 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に転写材を吸着して循環移動させ
    るべく画像形成装置に用いる転写搬送ベルトの抵抗特性
    安定化方法において、 前記転写搬送ベルトを、エチレンテトラフルオロエチレ
    ン共重合体中にカーボンブラックを混入して無端状に成
    型する工程と、該成型された転写搬送ベルトを循環移動
    させつつ1.32×10-4クーロン/m2以上、より好
    ましくは2.67×10-4クーロン/m2の電荷を10
    分間以上付与すべく通電させる通電工程と、該通電工程
    後の表面抵抗値が1×1011〜9×1012Ω/□である
    転写搬送ベルトを選択する工程と、からなることを特徴
    とする転写搬送ベルトの抵抗特性安定化方法。
  2. 【請求項2】 外周面に転写材を吸着して循環移動すべ
    く設けられる転写搬送ベルトの生産方法において、 エチレンテトラフルオロエチレン共重合体中にカーボン
    ブラックを混入して無端状に成型した後、循環移動させ
    つつ1.32×10-4クーロン/m2以上、より好まし
    くは2.67×10-4クーロン/m2の電荷を10分間
    以上、前記転写搬送ベルトに付与すべく通電させ該通電
    工程後の表面抵抗値が1×1011〜9×1012Ω/□で
    あるものを選択してなることを特徴とする転写搬送ベル
    の生産方法
  3. 【請求項3】 像担持体と、該像担持体上にトナー像を
    形成するトナー像形成手段と、転写材を前記像担持体に
    接触させるべく外周面に前記転写材を吸着して循環移動
    する転写搬送ベルトと、前記像担持体と対応させて転写
    部を構成すべく配設され前記転写材に前記トナー像を転
    写する転写器と、該転写器に電流を供給すべく接続され
    た電流供給手段とを備える画像形成装置の生産方法にお
    いて、 前記転写搬送ベルトは、エチレンテトラフルオロエチレ
    ン共重合体中にカーボンブラックを混入して無端状に成
    型した後、循環移動させつつ1.32×10-4クーロン
    /m2以上、より好ましくは2.67×10-4クーロン
    /m2の電荷を10分間以上、前記転写搬送ベルトに付
    与すべく通電させ該通電工程後の表面抵抗値が1×10
    11〜9×1012Ω/□であるものを選択して配設された
    ことを特徴とする画像形成装置の生産方法
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