JP3407574B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
像を読み取って画像形成する画像形成装置に関し、より
詳しくは、原稿を載置する原稿台の一端部に隣接して設
けられた原稿位置決め部材を有する画像形成装置に関す
る。
れた原稿台上に載置した原稿を、スキャナー等の走査手
段により原稿台を通して露光・走査して読み取り、画像
を形成するデジタル複写機等の画像形成装置が提供され
ている。
端部にスケール等の原稿位置決め部材が設けられてお
り、原稿の端部に当接してこれを所定の載置位置に位置
決めるようになっている。かかる原稿位置決め部材に
は、原稿台の端部に密着して設けられる固定式のもの
と、原稿台の端部から所定距離離れて設置される可動式
のものがある。
材は、特に自動原稿送り装置を備えた画像形成装置にお
いて採用される。該可動式の位置決め部材は、原稿台の
自動原稿送り装置による原稿搬送方向下流側の端部に隣
接して設けられ、自動原稿送り装置により原稿が原稿台
上に送り込まれる際には、原稿台の上面部よりも所定高
さ突出して原稿先端に当接してこれを位置決めし、原稿
走査後に自動原稿送り装置により原稿が原稿台から排出
される際には、原稿台の上面部よりも低い位置に退避し
て、これを妨げないように動作する。
稿位置決め部材を備えた装置では次のような問題点があ
った。すなわち、可動式の原稿位置決め部材では、自動
原稿送り装置の動作状態に応じて原稿台の上面部に対し
て突出する位置とそれよりも低くなる位置とで移動自在
とするために、原稿台の端部との間に所定の間隔を設け
る必要がある。
して載置した状態で原稿をスキャナー等の走査部材で露
光・走査すると、原稿台と原稿位置決め部材の透き間を
通った走査光によって直接原稿が露光されたり、原稿台
の最端部によって走査光が遮断されたりして、読み取り
不良や画像欠損が生じるおそれがある。
合は特に不都合を生じさせない。なぜならば、原稿のサ
イズと同じサイズの用紙に原稿画像を形成する通常の画
像形成においては、定着部でのジャム防止や装置本体の
トナー汚れの軽減などの目的から、原稿の周囲の縁の所
定範囲については故意に画像を形成しないようにするこ
とが多いためである。
により、原稿全域に画像を有する原稿(例えば写真な
ど)が増加したことから、原稿の全範囲について画像形
成する要求が高まっている。このような場合には、前記
のような可動式の原稿位置決め部材による原稿端部の読
み取り不良や画像欠損が大きな問題となる。
ものであり、可動式の位置決め部材を採用した場合で
も、原稿端部の読み取り不良や画像欠損を生じること無
く、原稿の全範囲について画像形成することができる画
像形成装置を提供することを目的とする。
記の目的を達成するための具体的手段として、本発明
は、原稿画像を読み取って画像形成する画像形成装置に
おいて、読み取るべき原稿を載置する原稿台と、原稿台
の一端部に隣接して設けられ、原稿台の上面部から所定
高さ突出して原稿に当接する動作位置と原稿台の上面部
よりも低く降下する退避位置とで移動自在な原稿位置決
め部材と、原稿台に載置された原稿を露光、走査する走
査手段と、走査手段による原稿走査に基づき、原稿の画
像を読み取る読取手段と、原稿の周囲の縁の所定範囲を
画像形成しない第1のモードと原稿の全範囲を画像形成
する第2のモードとを選択的に設定するモード設定手段
と、モード設定手段により第2のモードが設定されてい
るとき、走査手段による原稿台に対する走査範囲を前記
原稿位置決め部材から所定距離離間した範囲に設定する
制御手段とを備えたことを特徴とする。
画像形成装置では、原稿の全範囲を画像形成する第2の
モードにおいては、原稿を露光、走査する走査手段の走
査範囲が原稿位置決め部材から所定距離離間した範囲に
設定される。このため、原稿をかかる走査範囲に対応し
た位置、すなわち、原稿位置決め部材から所定距離離間
した位置に載置することにより、前述のような原稿端部
での読み取り不良や画像欠損を生じること無く、原稿の
全範囲を読み取って画像形成することができる。
形成装置であれば、前記第1のモード設定時には原稿位
置決め部材に当接した位置に原稿を載置し、第2のモー
ド設定時には原稿位置決め部材から所定距離離間した位
置に原稿を載置するようにするのが望ましい。すなわ
ち、原稿の周囲の縁の所定範囲を画像形成しない第1の
モードでは原稿位置決め部材に原稿を当接させて位置決
めの精度を向上させ、原稿の全範囲を画像形成する第2
のモードでは前記走査手段の走査範囲に対応して原稿位
置決め部材から所定距離離間した位置に原稿を載置す
る。
稿をセットする場合には、前記第2のモード設定時に指
示手段により原稿の載置位置を指示するようにするのが
望ましい。このような指示手段としては、例えば、画像
形成装置の操作パネルなどに設けられた液晶表示パネル
が考えられる。このような指示手段により原稿の載置位
置が指示されることで、第2モードが設定されているに
も拘わらず、原稿位置決め部材に原稿を当接させてセッ
トするようなミスを防止することができる。
往復走査し、その復方向の走査に基づいて画像を読み取
るものである場合には、復方向の走査開始位置を制御す
ることにより、前記第2のモードでの走査範囲を設定す
ることができる。
サイズよりも一回り大きなサイズの用紙を記録紙として
供給するように制御することが望ましい。これにより、
原稿の全範囲を画像形成した場合でも、定着部でのジャ
ムが防止され、また、装置本体のトナー汚れが軽減され
る。
態について、添付の図面を参照しつつ説明する。
デジタルフルカラー複写機1の全体構成を示す図であ
る。フルカラー複写機1は、概略、イメージリーダ部2
01とプリンタ部202とから構成されている。
上面部の原稿台ガラス29上に載置された原稿の画像を
露光・走査し、読み取る走査光学部5と、走査光学部5
で読み取られた画像データに基づいて、プリンタ部20
2へ印字用データを送る画像記憶部6よりなる。
2スライダ212、結像レンズ217及びCCDイメー
ジセンサ(以下、単にCCDという)218を備える。
通して原稿を照射するランプ213と原稿からの反射光
を第2スライダ212へ折り返すミラー214とを有
し、第2スライダ212はミラー214からの原稿反射
光をさらに折り返して結像レンズ217及びCCD21
8に導く2枚のミラー215及び216を有している。
に駆動され、原稿台ガラス29に沿って図中右側から左
側へ、又は、左側から右側へ移動し、第2スライダ21
2はこれに伴って第1スライダ211の2分の1の速度
で同方向に移動する(この移動方向を副走査方向とい
う)。尚、第1スライダ211の移動制御に関しては、
後に詳細に説明する。
スライダ211が所定方向に移動しつつ、ランプ213
により原稿台ガラス29上に載置された原稿を照射する
と、原稿からの反射光は、第1スライダ211及び第2
スライダ212のミラー214〜216により折り返さ
れ、結像レンズ217を通ってCCD218上で結像す
る。
R、G、Bの3色の多値信号に光電変換する。この3色
の多値信号は、図示しない画像処理部において、さらに
シアン、マゼンタ、イエロ−及びブラックの4色に対応
するデジタル画像データに変換された後、画像記憶部6
に送られる。画像記憶部6では、このデジタル画像デー
タに基づいて印字用データ(レーザ駆動信号)を生成
し、レーザ露光装置7に送る。
感光体ドラム9を中心として構成されている。レーザ露
光装置7は、前述の画像記憶部6から送られる印字用デ
ータに基づいて、図示しないレーザダイオードを変調発
光させ、図中矢印18方向に回転する感光体ドラム9上
に、図中点線8で示す光路にてレーザ光を露光する。感
光体ドラム9の周囲には、帯電器10、現像器11〜1
4、転写装置15、残留トナーのクリーニング装置1
6、及び、残留電荷の除電装置17が配設されている。
れイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを含
む現像剤を収容しており、感光体ドラム9上に各色の静
電潜像が形成されるごとに対応する現像器が駆動され、
潜像を可視像化する。
る。転写ドラム19は、感光体ドラム9と同じ速度で図
中矢印20方向に回転自在に設置され、その表面に転写
材(用紙)を巻き付けて転写に供するように構成されて
いる。転写ドラム19の周囲には転写材を保持するチャ
ッキング爪21、転写チャージャ22、第1除電装置2
3、分離装置24、残留電荷を除電する第2除電装置2
5、残留物のクリーニング装置26が設けられている。
転写装置15の図中左方には転写材に転写されたトナー
像を定着させる熱ローラ定着装置32が配置されてい
る。
28a、28b、及び手差しトレイ30を備えている。
給紙トレイ28a、28bには、転写材である用紙27
が積層状態で収容されており、ピックアップローラ20
3a、203bにより最上層の1枚がピックアップさ
れ、給紙ローラ対204a、204bにより転写位置3
1(感光体ドラム9と転写ドラム19との対向部)に向
かって搬送される。手差しトレイ30では、オペレータ
によって手差しされた用紙を図示しない給紙ローラ等に
より転写位置31に送り込む。
フルカラー画像が形成される場合には、帯電器10によ
り一様に帯電された感光体ドラム9の表面にレーザ露光
装置7によりレーザ光が露光され、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの各色の画像データに対応した静
電潜像が順次形成されるとともに、対応する現像器11
〜14により現像されてトナー像とされる。
は手差しトレイ30から給紙された用紙27は、感光体
上の第1色目のトナー像(イエロートナー像)の先端と
同期を取って転写位置31に送られ、転写ドラム19に
巻き付けられる。
転写位置31にて転写チャージャ22からの放電によ
り、転写ドラムに巻き付けられた用紙27上に順次転写
され、重ね合わされる。4色のトナー像が用紙上に転写
され終わると、用紙27は第1除電装置23で除電さ
れ、分離装置24により転写ドラム19から分離され
る。
ない搬送手段により定着装置32に送られ、トナーの定
着を施された後、排出トレイ33に排出される。
る。図2に示されるように、原稿台ガラス29の図中左
端部には可動スケール120が設けられている。可動ス
ケール120は、後述するADF60による自動原稿搬
送時、図中右側より左側に向かって搬送されてくる原稿
210の先端に当接して、これを位置決めるためのもの
である。尚、可動スケール120の構成、動作について
は、後に詳細に説明する。
ケール205が設けられており、両スケール120、2
05により形成される左上角部(図中矢印にて示され
る)が原稿載置位置の基準となっている。
ディング補正の際に読み取られる基準白色板であるシェ
ーディング補正板206が設けられている。尚、シェー
ディング補正の内容、手順等については周知の技術であ
るため、説明を割愛する。
により原稿のサイズ及び向きを検出するセンサが配設さ
れている(不図示)。かかるセンサは、例えば、反射型
フォトインタラプタを各原稿サイズに対応した位置に複
数個配置することにより構成することができる。
ADF60は、概略、原稿給紙部601、原稿搬送部6
02、および原稿排出部603で構成されている。
部規制板62、先端規制板63、ピックアップローラ6
5、原稿押圧板70、捌きローラ75、捌きパッド8
0、およびレジストローラ90を備えており、原稿トレ
イ61を除いた部品は開閉自在なカバー604で覆われ
ている。
近傍に配置された駆動ローラ96、原稿排出部603の
近傍に配置された従動ローラ97、および搬送ベルト9
5を備えており、これらは原稿トレイ61を構成してい
るカバー605で覆われている。
排出ローラ110、および排紙トレイ115を備えてお
り、排紙トレイ115を除いた部品は開閉自在なカバー
606で覆われている。
ガラス29上に位置するように複写機1本体の上面に設
置され、奥側すなわち操作側と反対側に設けた図示しな
いヒンジ金具により原稿台ガラス29の上面に対して開
放可能としてある。
ラス29上にセットする際は、ADF60を上方に持ち
上げて原稿台ガラス29の上面を開放する。ADF60
の開閉は図1に示すマグネットセンサSE23で検出さ
れ、このセンサSE23によってADF60が正しく閉
じられていることが検出されて始めてADF60の動作
が可能となる。
態で原稿トレイ61上に積載される。このとき、原稿は
側部規制板62によって幅方向に位置規制され、先端規
制板63によって先端が位置規制される。
れ支軸64,71を支点として回動可能とされている。
先端規制板63は、給紙時において、1枚目の原稿給紙
時から最終原稿の給紙が完了するまで下方に退避してい
る。押圧板70は1枚目の原稿が給紙されるとき、図3
に示す退避位置から下方に移動し、原稿の先端部をピッ
クアップローラ65に押さえ付け、給紙圧を付与する。
は給紙時にそれぞれ時計回り方向に回転駆動する。原稿
は最下層のものから1枚ずつ捌きローラ75と捌きパッ
ド80との間をくぐり抜け、レジストローラ90へ送り
出される。レジストローラ90は給紙された原稿をその
ニップ部で一旦待機させ、一定時間後回転駆動されるこ
とにより原稿を原稿台ガラス29の入口部まで搬送す
る。
面を覆うように、駆動ローラ96と従動ローラ97との
間に無端状に張り渡されている。搬送ベルト95の内側
には、ベルト95を原稿台ガラス29に圧接させるた
め、多数のバックアッブローラ98が回転自在に設置さ
れている。搬送ベルト95は矢印d方向に回転駆動さ
れ、原稿を原稿台ガラス29上の所定の載置位置にセッ
トする。
ラ101,102と、両面原稿モード時に原稿を反転さ
せるために通紙経路を切り換える目的で切換え爪103
が設けてある。通常、切換え爪103は実線位置にセッ
トされ、露光終了後、原稿は搬送ベルト95の矢印d方
向への回転および反転ローラ100の時計回り方向の回
転に基づいて原稿台ガラス29上から排出され、ガイド
板104と切換え爪103とで上方にガイドされ、排出
ローラ110により排紙トレイ115上へ排出される。
にコピー処理するため、両面原稿を原稿台ガラス29上
に送り込む際、切換え爪103は図示する状態から所定
角度時計回り方向に回転されており、まず両面原稿を反
転ローラ100の周囲で反転搬送し、第2面を下に向け
て原稿台ガラス29上に戻す。このとき、搬送ベルト9
5は矢印dとは逆方向に回転駆動される。さらに、両面
原稿は第2面の露光終了後、第1面(表面)のコピー処
理のために再度反転ローラ100の周囲で反転搬送され
る。前記反転ローラ100および排出ローラ110は排
出モータによって回転駆動される。
SE1,SE2,SE3,SE10,SE24が設けて
ある。センサSE1はトレイ61上での原稿の有無を検
出する。センサSE2はレジストローラ90の直前に設
置され、原稿の到達、通過を検出すると共に、原稿がレ
ジストローラ90から送り出されていくとき、タイマと
共働して原稿の長さを検出する。センサSE10はセン
サSE2と並べて設置され、原稿の幅方向のサイズを検
出する。
に基づいて、原稿のサイズが、縦送り(原稿の長辺が搬
送方向と平行)か、横送り(短辺が搬送方向と平行)か
を含めて判断される。したがって、センサSE2,SE
10が原稿サイズ検出手段として機能する。
入口部に設置され、ここを通過する原稿を検出する。セ
ンサSE24は排出ローラ110の入口部に設置され、
ここを通過する原稿後端を検出することにより、原稿の
排紙が終了したことを検知する。
動作の詳細説明図である。
ル120は複写機1本体の上面フレーム2上の奥側と手
前側に設けたホルダ121にピン122を支点として回
動自在にかつバネ123で先端すなわち原稿台ガラス2
9側が上方に付勢された状態で取り付けられている。
ーム2に対向する突起120aと、原稿台ガラス29の
下部空間に突出する突起120bが設けられており、先
端面120cの下部には原稿台ガラス29の端面に向け
て突出する巻き込み防止部120fが設けられている。
また、スケール120の奥側上部にはレバー当接部12
0d、さらに先端側上端角部には、所定長さの切欠部1
20eが複数設けてある。
F60を複写機1本体に対して開いた状態では、スケー
ル120はスプリング123の付勢力により、突起12
0bの上面部が原稿台ガラス29の下面に当接し、スケ
ール先端が原稿台ガラス29から所定高さ突出した状態
で位置規制される。この状態で、スケール先端の巻き込
み防止部120fは原稿台ガラス29の上面よりも下に
保持されている。したがって、原稿台ガラス29上に載
置される原稿は、その一端部をスケール先端面120c
に当てて正確に所定位置に位置決めされる。
機1本体に対して閉じた状態では、ローラ97と搬送ベ
ルト95を支持するフレーム99の突起部99aがスケ
ール120に当接しており、スケール120はその先端
部が搬送ベルト95と接触し、かつ原稿台ガラス29の
上面から所定高さ突出した状態に保たれる。
干降下するように設定されている。このフレーム99
は、図示しない位置決め部材により原稿台ガラス29と
平行に保たれる。したがって、複写機1本体にADF6
0を取り付けたときに、スケール120の先端と、フレ
ーム99に支持された搬送ベルト95の位置関係、およ
び両者の接触状態を容易に、かつ確実に適正状態に保つ
ことができる。
要になるとともに、圧接力や圧接量の不足に基づいて原
稿がスケール120に規制されずに通過することがな
く、確実にスケール120で原稿を規制できる。さら
に、原稿先端をスケール120に突き当てたときの原稿
停止精度もよくなり、スキュー(斜め送り)が確実に補
正できる。
は、ADF60の内部フレーム(図示せず)に設けた支
軸125を介して回動自在に支持されており、一端部が
ソレノイドSL1のプランジャSL1aに回動自在に連
結されている。そして、ソレノイドSL1をオフ状態か
らオン状態に切り替えると、図6、7に示すように、レ
バー124がレバー当接部120dに当接し、スケール
120が時計回り方向に回転してその先端が原稿台ガラ
ス29の下に押し下げられる。
ルト95の矢印d方向の移動(図3参照)に基づいて、
原稿台ガラス29上を図中右側から左側に搬送されてき
た原稿は、その移動方向下流側の端部がスケール120
の先端面120cに突き当てられて停止する。
始する。露光動作が終了すると、ソレノイドSL1がオ
フ状態からオン状態に切り替えられ、レバー124が支
軸125を支点として図中時計回り方向に回動し、レバ
ー当接部120dを押圧する。これにより、スケール1
20は支軸122を中心に図中時計回り方向に回動して
スケール先端部が原稿台ガラス29の上面より下に下が
り、原稿は搬送ベルト95の移動とともに排紙側(左
側)に搬送される。
原稿台ガラス29の上面よりも下に配置すると、スケー
ル先端面120cと原稿台ガラス29の隙間m(図7参
照)は、スケール120の下降にしたがって小さくな
る。また、スケール先端面120cと原稿台ガラス29
上面との為す角θ(図6参照)は、スケール120が原
稿台ガラスの上面より突出している場合でも下降してい
る場合でも、原稿の通紙方向に関して直角以上に設定さ
れている。
29の下に位置しているとき、万一原稿の先端がスケー
ル先端面120cに引っ掛かっても、原稿はそれ自身の
腰の強さと角θのガイド機能によりその先端を上昇さ
せ、スケール先端部を容易に通過する。そのため、スケ
ール120と原稿台ガラス29との隙間に原稿が巻き込
まれることがなく、また、ジャムや原稿先端の損傷も無
い。
られる操作パネル50の構成を示す図である。操作パネ
ル50は、コピー枚数等を入力するテンキー群501、
複写開始を指示するスタートキー502、各種複写条件
等を表示する液晶表示パネル503、後述するフルサイ
ズモードでの複写を選択するフルサイズモード選択キー
504、及び、フルサイズモードの選択状態を表示する
LED505を備えている。
01の制御系のブロック図である。かかる制御系はCP
U225を中心として構成され、CPU225には、操
作パネル50、ADF60の原稿サイズ検出センサSE
2及びSE10、CCDセンサ218、スライダモータ
Mなどが接続されている。
パネルの操作に対応した信号、ADF60からの原稿サ
イズを検出した信号などが入力され、また、CPU22
5からは、操作パネル50の表示パネル503に所定の
表示を行わせる信号、スライダモータMの駆動を制御す
る信号、給紙信号、画像読込タイミング信号、画像書込
タイミング信号などが出力される。また、CPU225
には、画像読み込み及び画像書き込みのタイミングを取
るためのタイマが接続されている。
は、原稿の周囲の縁の所定範囲を複写しない通常モード
及び原稿の全範囲を複写するフルサイズモードの2つの
複写モードで動作可能である。
して設定されており、電源投入時等の初期状態において
は、通常モードが選択されている。この状態において、
前記操作パネル50のフルサイズモード選択キー504
がオンされると、LED505が点灯し、フルサイズモ
ードが選択される。また、フルサイズモードが選択され
た状態で、フルサイズモード選択キー504がオンされ
ると、通常モードに復帰し、LED505が消灯する。
ドにおける画像読み込み及び書き込みタイミングと第1
スライダ211の移動制御の概要を図11及び図12を
参照して説明する。
原稿台ガラス29上に載置された原稿210と原稿台ガ
ラス29の下方を移動する第1スライダ211との位置
関係を模式的に表したものである。
ル50のスタートキー502がオンされると、ADF6
0によって原稿210が図示される載置位置すなわちス
ケール120に原稿先端を当接させた位置に搬送、位置
決めされるとともに、第1スライダ211が図中P11
で示される待機位置からP12まで往動して一旦停止す
る(STEP1)。
であり、かかる移動中にシェーディング補正や原稿画像
が白黒画像であるかカラー画像であるかを自動判別する
ACS(オート・カラー・セレクション)を行う。尚、
ACSについては、周知の技術であるので説明を省略す
る。
転させて復動を開始する(STEP2)。第1スライダ21
1が原稿先端位置よりも所定距離手前の地点P13を通
過すると同時に画像の読み込み(CCD218から画像
記憶部6への画像データの送信)が開始され、原稿先端
位置を所定距離通過した地点P21を通過と同時に画像
の書き込み(画像記憶部6からレーザ駆動装置7への印
字用データの送信)が開始される。
の地点P22を通過と同時に画像書き込みが終了され、
原稿後端位置を所定距離通過した地点P14を通過と同
時に画像読み込みが終了される(STEP3)。
旦停止し(STEP4)、移動方向を反転させて復動開始位
置であるP12まで移動して停止し、次の複写に備える
(STEP5)。 以下、STEP2〜5の動作を繰り返し、設
定された枚数の複写が終了すると、P12からP11へ
移動してここで待機する(STEP6)。以上の制御によ
り、通常モードでは原稿の周囲の縁の所定範囲を印字用
データとして出力せず、用紙上に複写しないようになっ
ている。
ている。フルサイズモードが選択された状態で、操作パ
ネル50のスタートキー502がオンされると、ADF
60によって原稿210が図示される載置位置すなわち
スケール120から原稿先端を所定距離離間させた位置
に搬送、位置決めされるとともに、第1スライダ211
が待機位置であるP11からP16まで往動して一旦停
止する(STEP1)。P16は、原稿の載置位置に対応し
て、前記通常モードにおける復動開始位置P12よりも
図中右方向にずれた位置となっている。尚、かかる移動
中に通常モードの場合と同じく、シェーディング補正及
びACSが行われる。
転させて復動を開始する(STEP2)。第1スライダ21
1が原稿先端位置よりも所定距離手前の地点P17を通
過すると同時に画像の読み込み及び書き込みが同時に開
始される。P17は、通常モードにおける画像読み込み
開始位置P13よりも図中右方向にずれた位置にある。
地点P18を通過と同時に画像読み込み及び書き込みが
同時に終了される(STEP3)。P18は、通常モードに
おける画像読み込み終了位置P14よりも図中右方向に
ずれた位置にある。
旦停止し(STEP4)、移動方向を反転させて復動開始位
置であるP16まで移動して停止し、次の複写に備える
(STEP5)。 以下、STEP2〜5の動作を繰り返し、設
定された枚数の複写が終了すると、P16からP11へ
移動してここで待機する(STEP6)。以上の制御によ
り、フルサイズモードでは、原稿の全範囲を印字用デー
タとして出力し、用紙上に複写するようになっている。
ルーチンを示すフローチャートである。以下、これらの
図面を参照して、前記の通常モード及びフルサイズモー
ドにおけるCPU225の制御内容を説明する。
す。複写機1本体の主電源が投入されると、♯1で複写
モードを通常モードに設定するなどの初期設定が行わ
れ、♯2で1ルーチンの時間を管理するための内部タイ
マをスタートさせる。
び表示を制御するための入力・表示制御を行い、♯4及
び♯5において第1スライダ211の往動制御及び復動
制御を行う。さらに、♯6で給紙制御を含む記録制御を
行い、♯7で内部タイマの終了を確認して♯2に戻る。
制御サブルーチンを示す。まず、♯8でフルサイズモー
ド選択キー504のオンエッジ(キー操作を示す信号が
オフ状態からオン状態に変わるときの状態変化)である
かどうかを判定し、オンエッジが検出されると♯9へ進
みLED505の状態を判定する。
es)、これは現在フルサイズモードが選択されている
ということであるので、♯10で複写モードを通常モー
ドに切り替えるとともにLED505を消灯する。
9:No)、これは現在通常モードが設定されていると
いうことであるので、♯13で複写モードをフルサイズ
モードに切り替えるとともにLED505を点灯させ
る。
エッジであれば、♯12で第1スライダ211(及び第
2スライダ212)の駆動を開始するための信号をスラ
イダモータMに出力する。
ブルーチンを示す。まず、♯14で駆動開始タイミング
であるかどうか、すなわち、前記入力・表示サブルーチ
ンの♯12で駆動開始信号が出力されたかどうかを判定
する。駆動開始タイミングであれば♯15へ進み、駆動
開始タイミングでなければ以下の処理を省略して♯20
へ進む。
れ、通常モードであれば(♯15:No)♯23へ進
み、往動タイマTgに時間t1をセットする。ここで時
間t1は、第1スライダ211がその待機位置P11か
ら通常モードでの復動開始位置P12まで移動するのに
要する時間である(図11参照)。
5:Yes)♯16へ進み、往動タイマTgに時間(t
1−tf)をセットする。ここで時間(t1−tf)は
第1スライダ211がその待機位置P11からフルサイ
ズモードでの復動開始位置P16まで移動するのに要す
る時間である(図12参照)。すなわち、第1スライダ
211の復動開始位置P16は、通常モードでの復動開
始位置P12よりも時間tf分だけ手前(図12中右寄
り方向)に設定されている。
時間を計数する駆動時間タイマTの値を0にリセットし
て、♯18で第1スライダ211の往動を開始させる。
♯19でシェーディング補正及びACSを実行した後、
♯20において駆動時間タイマTの値が往動タイマTg
の値と一致するのを待って、♯21で第1スライダ21
1を停止させるとともに、♯22で第1スライダ211
の復動開始信号を出力する。
る復動制御サブルーチンを示す。まず、#24で復動開
始タイミングであるかどうか、すなわち、前記往動制御
サブルーチンの#22または後述する本サブルーチンの
#45で復動開始信号が出力されたかどうかが判定され
る。
み、前出のスライダ駆動時間タイマTを0にリセットし
て、#26で第1スライダ211の復動を開始させる。
#24で復動開始タイミングでなければ、#25、#2
6の処理を行わずに#27へ進む。
になったことが検出されると、#28において画像の読
み込みを開始するための信号を出力する。ここで時間t
2は、図11において第1スライダ211がP12から
P13へ、また、図12においてP16からP17へ移
動するのに要する時間である。
(t2+t3)になったことが検出されると、#30に
おいて画像の読み込みを終了させる。ここで、t3は原
稿の副走査方向の長さに対応しており、原稿搬送時にA
DF60のセンサSE2、SE10によって検出される
原稿のサイズによって規定される。従って、時間(t2
+t3)は、図11において第1スライダ211がP1
2からP14へ、また、図12においてP16からP1
8へ移動するのに要する時間である。
(t2+t3+t4)になったことが検出されると、#
32で第1スライダ211を一旦停止させる。ここで、
時間t4は、図11において第1スライダ211がP1
4からP15へ、また、図12において第1スライダ2
11がP18からP19へ移動するのに要する時間であ
る。従って、第1スライダ211は、通常モード(図1
1)ではP15にて、また、フルサイズモード(図1
2)ではP19にて、それぞれ一旦停止される。
完了したかどうかが判定される。設定された枚数の複写
が完了していない場合(#33:No)は、#40に進
み、往動タイマTgに時間(t2+t3+t4)をセッ
トする。ここで、時間(t2+t3+t4)は、第1ス
ライダ211が、図11においてP15からP12へ、
また、図12においてP19からP16へ移動するのに
要する時間である。
リセットし、#42で第1スライダ211の往動を開始
させる。#43で駆動時間タイマTの値が往動タイマT
gの値と一致するのを待って、#44で第1スライダ2
11を停止させるとともに、#45で復動開始信号を出
力する。これにより、第1スライダ211が復動開始位
置であるP12、P16にセットされる。尚、ここでの
P15からP12へ、また、P19からP16への第1
スライダ211の往動においては、前記の往動制御サブ
ルーチンで実行されるシェーディング補正及びACS
(図15、#19)は行わない。
合(#33:Yes)は、#34に進み、駆動時間タイ
マTを0にリセットして、#35で第1スライダ211
の復動を再開させる。
れ、通常モードであれば(#36:No)#38に進
み、フルサイズモードであれば(#36:Yes)#3
7に進む。そして、#38、#37において、それぞ
れ、駆動時間タイマTの値が{t1−(t2+t3+t
4)}、{(t1−tf)−(t2+t3+t4)}に
なったことが検出されると第1スライダ211を停止さ
せる。ここで、時間{t1−(t2+t3+t4)}、
{(t1−tf)−(t2+t3+t4)}は、第1ス
ライダ211が、図11においてP15からP11へ、
また、図12においてP19からP11へ移動するのに
要する時間である。これにより、第1スライダ211は
待機位置P11で停止される。
み込み開始・終了のタイミングは、通常モード、フルサ
イズモードに拘わらず同じであり、第1スライダ211
の復動開始位置の制御により、複写モードに応じて読み
込み範囲を変更している。
ブルーチンである。まず、♯46で復動開始タイミング
であるかどうか、すなわち、前記往動制御サブルーチン
の♯22または復動制御サブルーチンの#45で復動開
始信号が出力されたかどうかが判定され、復動開始タイ
ミングでなければ以下の処理を省略してこのルーチンを
終了する。
み、複写モードの選択状態を判定する。複写モードが通
常モードであれば(♯47:No)♯53へ進み、AD
F60での検出結果に基づき原稿サイズと同じサイズの
用紙を選択する。すなわち、当該サイズの用紙が収納さ
れた給紙トレイから用紙を給紙させる。
(t2+tp)になったことが検出されると、♯55に
おいて画像の書き込みを開始するための信号を出力す
る。さらに、♯56において駆動時間タイマTの値が
(t2+t3−tp)になったことが検出されると、♯
52において画像の書き込みを終了させる。
が、図11においてP13からP21へ、また、図12
においてP22からP14へ移動するのに要する時間で
あり、通常モードではこの時間tp分だけ書き込み開始
を遅らせ、また、書き込み終了を早くすることによっ
て、原稿の縁の所定範囲が複写されないようになってい
る。これにより、用紙の周囲の縁に余白部が形成される
ため、定着突入時のジャム発生が防止され、また、装置
本体のトナー汚れが軽減される。
7:Yes)♯48へ進み、原稿サイズよりも一回り大
きなサイズの用紙を選択する。次に、♯49で駆動時間
タイマTの値がt2になったことが検出されると、♯5
0において画像の書き込みを開始するための信号を出力
する。さらに、♯51において駆動時間タイマTの値が
(t2+t3)になったことが検出されると、♯52に
おいて画像の書き込みを終了させる。
込みと同じタイミングで(復動制御サブルーチン:図1
6参照)画像書き込みを開始及び終了させることによ
り、原稿の全範囲を複写するようになっている。尚、フ
ルサイズモードでは上記のとおり原稿サイズよりも一回
り大きいサイズの用紙が選択されるので、原稿の全範囲
を複写したとしても、用紙の端部には余白部ができるた
め、定着突入部のジャム防止、装置本体のトナー汚れの
軽減が達成される。
を図19に示す。また、フルサイズモードでは、可動ス
ケール120から所定距離離間した位置に原稿を載置す
るため、原稿の全範囲を複写したとしても、スケール1
20による原稿端部の画像欠損、読み取り不良などが生
じることがない。
(ADF60)によって原稿を自動セットする場合につ
いて説明したが、オペレータが手動によって原稿をセッ
トするようにしても勿論良い。この場合、図9に示すよ
うに、フルサイズモードが選択されているとき、操作パ
ネル50の液晶表示部503にて原稿の載置位置を指示
する表示を行うようにすると便利である。
構成を示す図である。
ある。
図である。
成を示す図である。
御系を示すブロック図である。
示す図である。
の動作を示す図である。
御の主ルーチンを示すフローチャートである。
ャートである。
である。
である。
である。
である。
の一例を示す図表である。
Claims (5)
- 【請求項1】 原稿画像を読み取って画像形成する画像
形成装置において、 読み取るべき原稿を載置する原稿台と、 原稿台の一端部に隣接して設けられ、原稿台の上面部か
ら所定高さ突出して原稿に当接する動作位置と原稿台の
上面部よりも低く降下する退避位置とで移動自在な原稿
位置決め部材と、 原稿台に載置された原稿を露光、走査する走査手段と、 走査手段による原稿走査に基づき、原稿の画像を読み取
る読取手段と、 原稿の周囲の縁の所定範囲を画像形成しない第1のモー
ドと原稿の全範囲を画像形成する第2のモードとを選択
的に設定するモード設定手段と、 モード設定手段により第2のモードが設定されていると
き、走査手段による原稿台に対する走査範囲を前記原稿
位置決め部材から所定距離離間した範囲に設定する制御
手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 原稿を原稿台上に搬送し、所定位置に載
置する自動原稿送り装置を備え、 前記制御手段は、前記モード設定手段により第1のモー
ドが設定されているときは前記原稿位置決め部材に当接
した位置に原稿を載置し、第2のモードが設定されてい
るときは前記走査手段による走査範囲に対応する前記原
稿位置決め部材から所定距離離間した位置に原稿を載置
するように自動原稿送り装置を制御する、前記請求項1
に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 原稿台上の原稿の載置位置を指示する指
示手段を備え、 前記制御手段は、前記モード設定手段により第2のモー
ドが設定されているとき、前記走査手段による走査範囲
に対応する前記原稿位置決め部材から所定距離離間した
位置を原稿載置位置として指示するように指示手段を制
御する、前記請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記走査手段は原稿を往復走査し、前記
読取手段は走査手段の復方向の原稿走査に基づいて原稿
画像を読み取り、 前記制御手段は、前記モード設定手段により第2のモー
ドが設定されているとき、前記走査手段による走査範囲
が前記原稿位置決め部材から所定距離離間した範囲とな
るように走査手段の復方向の走査開始位置を制御する、
前記請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 読み取るべき原稿のサイズを検出する原
稿サイズ検出手段と、それぞれが異なるサイズの用紙を
収容する複数の給紙手段とを備え、 前記制御手段は、前記モード設定手段により第2のモー
ドが設定されているとき、原稿サイズ検出手段により検
出された原稿サイズに基づいて、該原稿サイズよりも大
きいサイズの用紙を収容した給紙手段から用紙を給紙す
るように制御する、前記請求項1に記載の画像形成装
置。
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