JP3406614B2 - アシル−l−カルニチン誘導体および医薬組成物 - Google Patents

アシル−l−カルニチン誘導体および医薬組成物

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JP3406614B2 JP12355292A JP12355292A JP3406614B2 JP 3406614 B2 JP3406614 B2 JP 3406614B2 JP 12355292 A JP12355292 A JP 12355292A JP 12355292 A JP12355292 A JP 12355292A JP 3406614 B2 JP3406614 B2 JP 3406614B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】肝障害処置のための医薬組成物の
製造のためのγ−ヒドロキシ酪酸とアシル−L−カルニ
チン誘導体のエステルの使用に関する。
【0002】
【発明の構成】本発明は、式(1):
【化3】 (式中、X-が薬理学的に許容される塩、例えば、塩化
物、臭化物、オロチン酸塩、酸性アスパラギン酸塩、酸
性クエン酸、酸性リン酸塩、酸性フマル酸塩、硫酸塩、
酸性マレイン酸塩、酸性しゅう酸塩、酸性硫酸塩、グル
コースリン酸塩である)の薬学的に許容され得る塩の形
態中、または、式(1')
【化4】 (Rが、肝障害処置のための経口または非経口投与可能
な医薬組成物製造のためのアセチル、プロピオニル、n
−ブチリル、イソブチリルおよびイソバリルのような炭
素数2〜5個を有する直鎖状または分枝状のアシル基で
ある)の分子内塩の形態である、γ−ヒドロキシ酪酸と
アシルL−カルニチンとのエステルの使用に関する。
【0003】
【従来の技術】式(1)または式(1')のγ−ヒドロ
キシ酪酸とアシルL−カルニチンとのエステルはEP0
442850A1で開示され請求されている。このEP
特許公開において、神経退行変成阻害(例えば、アルツ
ハイマー型老人性痴呆およびパーキンソン症候群におい
て起こるように)および昏睡の処置におけるそれらの組
成物の効果もまた開示さている。式(1)および式
(1')の同一化合物は有用な肝臓持続性薬剤でもあ
り、従って、例えばウイルス性肝障害のような肝臓病の
処置に有効であり得る。
【0004】ヒドロキシ置換飽和有機酸(例えば、2−
ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシ−2−メチル酪酸、お
よび2−メチル−3−ヒドロキシプロピオン酸)をとの
カルニチンのエステルは公知である:シグマ-タウ・イ
ンドウストリエ・ファルマチエウチケ・リウニテ・ソシ
エダ・ペル・アチオニに譲渡されたUS特許4,76
6,222、参照。しかしながら、心血管系に活性な組
成物は、O−エステル(すなわち、カルニチンヒドロキ
シ基上でのエステル)であり、本発明のエステルの性質
と全く異なる薬理学的性質を有し、関連性がない。カル
ニチンカルボキシ基でのエステルは(Z. Physiol. Che
m.)第295巻、377頁、1953および(Z. Physi
ol. Chem.)第346巻、314頁、1966に開示さ
れている。しかしながら、メタノール、エタノール、ブ
タノールのような脂肪族アルコールとの、またはベンジ
ルアルコールのような芳香族アルコールとカルニチンエ
ステルであり、ヒドロキシ酸とのエステルではない。
【0005】以下の実施例は、下記に具体的に示された
反応式により、γ−ヒドロキシ酪酸とアシル−L−カル
ニチンとのエステルの製造を示す。
【化5】 実施例1 γ−ヒドロキシ酪酸とアシル−L−カルニチンとのエス
テル(ST 793)の製造 段階A:γ−ブロモ酪酸のベンジルエステルの製造 γ−ブロモ酪酸(3.3g;0.02モル)をベンジルア
ルコール(15ml)中に懸濁させた。懸濁液を0℃に
冷却し、塩化チオニル(8ml;0.01モル)を徐々
に滴下しつつ添加した。反応混合物を16時間室温に保
ち、ついで真空下濃縮し、塩化チオニルを除き、蒸留し
てベンジルアルコールを除いた。蒸留残渣を、溶出液と
してヘキサン−AcOEt(98:2)を用いてシリカゲ
ル上クロマトグラフィーにより精製した。 TLC ヘキサン RF=0.2 NMR CDCl3δ7.2(5H,s,芳香族);5.0
(2H,s,CH2−ベンジル)3.3(2H,t,CH
2COO);2.6−2.0(4H,m,BrCH2
2
【0006】段階B:γ−ブロモ酪酸ベンジルとアセチ
ル−L−カルニチンとのエステルの製造 アセチルL−カルニチン分子内塩(1.62g;0.00
8モル)を無水ジメチルホルムアミド12ml中に懸濁
した。懸濁液にγ−ブロモ酪酸ベンジルエステル(2.
05g;0.008モル)を加えた。反応混合物を撹拌
下窒素雰囲気24時間室温で撹拌下保った。ついで、エ
チルエステルを反応生成物が完全に沈澱するまで加え
た。生成物を濾過により分離した。標題化合物3.43
gを得た。 TLC CHCl34.2−H2O1.1−イソプロパノー
ル 0.7−CH3COOH1.1 MetOH 2.8 RF=0.8 HPLC カラム μボンダパック C18 溶出液 KH2PO4 0.005M−CH3CN 70−
30 流速 1ml/分 Rt 12.9 NMRD20δ7.4(5H,s,芳香族);5.6(1
H,m,HC−OCO)5.2(2H、s,CH2−ベン
ジル);4.4−4.0(4H,m,N+CH2,OC
2);3.5(9H,s,(CH33+);3.2(2
H,d,CHCH 2COO);2.3(2H,m,CH2
CH 2COO);2.0(5H,m+,CH2 CH 2CH2
COCH3
【0007】段階C:γ−ヒドロキシ酪酸とアセチルL
−カルニチンブロミドとのエステルの製造 段階Bでの生成物(1g)を無水エタノール20ml中
に溶解した。得られたじた溶液を30分間3気圧の水素
下10%Pd/C100mgの存在中で水素化した。混
合物を濾過し、真空下で濃縮した。標題化合物0.07
5gを得た。 収率98% TLC 段階Bと同様 RF=0.7
【0008】段階D:γ−ヒドロキシ酪酸とアセチル−
L−カルニチンとのエステル分子内塩(1')の製造 段階Cでの生成物(1g)をHCO3 -型に活性化した強
塩基樹脂(アンバーライト IRA 402)30ml
を通して溶出した。溶出液を凍結乾燥した。極めて吸湿
性の固体を得た。 NMR(D2O):δ5.6(1H,m,HC−OC
O);4.2(2H、t,−CH2O);3.7(2H,
d,−N+CH2 -);3.2(9H,s,(CH3
3+);2.8(2H,d,CH2COO);2.3−2.
0(5H,m+s.CH2COO;COCH3);1.8
(2H,m,CH2CH 2COOH) [α]25 D=−18.0(C=1,H2O) HPLC カラム スフェリソルブ−SCX5M 溶出液 KH2PO4 0.005M−CH3CN(35−
65);pH=4.2 流速 1ml/分 検出器 UV 205 nm Rt=8.83 TLC段階Bと同様 RF=0.5
【0009】実施例2 γ−ヒドロキシ酪酸とイソバレリル−L−カルニチンと
のエステル(ST 794)の製造 段階A:実施例1と同様 段階B:γ−ヒドロキシ酪酸ベンジルエステルとイソバ
レリル−L−カルニチンのエステルの製造 イソバレリル−L−カルニチン分子内塩(2g;0.0
1モル)をジメチルホルマミド15ml中に懸濁し、得
られた混合物に4−ブチル酪酸ベンジルエステル(2.
65g;0.01モル)を加えた。反応混合物を、撹拌
下、一夜窒素雰囲気中で室温で保った。ついで、エチル
エーテルを沈澱が完了するまで混合物に加えた。化合物
2gを得た。 TLC実施例1の段階Bと同様 RF=0.7 カラム μボンタパック C18 溶出液 KH2PO4 0.05M−CH3CN 50−5
0 流速 1ml/分 Rt=9.27 NMRD2Oδ7.2(5H,s,芳香族)5.6(1
H,m,HC−OCO);5.0(2H,s,CH2−A
r)(2H,t,COOCH2);3.9−3.6(2
H,m,N+CH2);3.2(9H,S,(CH3
3+);2.8(2H,m,CHCH 2COO);2.4
(2H、t,CH2 CH 2COO);2.2(2H,d,
OCOCH2);2.0−1.8(3H,m,CH(C
32−CH2 CH 2CH2COO);0.9(6H,d,
CH(CH 32
【0010】段階C:γ−ヒドロキシ酪酸とイソバレリ
ル−L−カルニチンブロミドとのエステルの製造 段階Bでの生成物(1g)をH2O20ccに溶解し、
30分間3気圧で10%Pd/Cの存在下水素化した。
混合物を濾過し、真空下濃縮した。0.78gを得た。 収率 98% HPLC カラム スフェリソルブ-SCX 溶出液 CH3CN−KH2PO4 0.5M 65−3
5 流速 1ml/分 Rt=6.46 NMRD2Oδ5.7(1H,m,HC−OCO);4.
2(2H,t,−COOCH2);4.0−3.7(2
H,m,N+CH2);3.2(9H,s,(CH3
3+);2.9(2H,d,CHCH 2−COO); 2.
4(4H,m,OCOCH2CH 2COOH);2.0
(3H,m,CH(CH32+CH2 CH 2CH2);0.
9(6H,d,CH(CH 32) [α]25 D=−15.1(C=1% H2O)
【0011】実施例3 γ−ヒドロキシ酪酸とイソブチルL−カルニチンクロリ
ドのエステル(ST878)の製造 段階A:実施例1と同様 段階B:γ−ヒドロキシ酪酸ベンジルエステルとイソブ
チリル−L−カルニチンブロミドのエステルの製造 アセチルL−カルニチン分子内塩をイソブチリル−L−
カルニチン分子内塩で置換するのを除いて、この段階は
実施例1での段階Bと同様に行う。 [α]25D=−11.7(C=1% H2O) HPLC カラム μボンダパック C18 3.9mm ID 移動層 KH2PO40.05M−CH3CN(70−
30) 流速 1.4ml/分 Rt=20.54分 NMRD2Oδ7.3(5H,s,ベンジル);5.6
(1H,m,HC−OCO);5.1(2H,S,CH
2−ベンジル);4.2−3.8(4H,m,COOCH
2CH2;+NCH2−);3.2(9H,s,(CH
3)3N+);2.8(2H,CHCH2COO);2.
5−2.2(3H,m,CH2CH2COOH,OCO
CH);1.8(2H,q,CH2CH2COO);1.
1(6H,d,CH(CH3)2)収率 95%
【0012】段階C:γ−ヒドロキシ酪酸とイソブチリ
ル−L−カルニチンクロリドのエステルの製造 段階Bでの生成物を実施例1の段階Cに記載と同様に水
素化した。このように得られた生成物をCl-型に形態
中活性化したアンバーライト402樹脂を用いてクロリ
ドへ直接変換した。溶出液を凍結乾燥し、標題化合物を
得た。 [α]D 25=−29.7(C=1%H2O) HPLC カラム μボンダパック NH210μ 移動層 KH2PO4 0.05M−CH3CN(35−6
5) 流速 1ml/分 Rt=5.26分 NMRD2Oδ5.6(1H,m,HC−OCO);4.
2(2H,t,COOCH2);3.8(2H,m,+
CH2)3.2(9H,s,(CH33+)2.9(2
H,d,CH−CH 2COO);2.7−2.2(3H,
m,OCOCH=;CH 2COOH);1.8(2H,
q,CH 2CH2COOH);1.0(6H,d,CH
CH 32) TLC シリカゲル CHCl3−4−イソプロパノール0.7−メタノール−
3−CH3COOH−1−H2O1 Rf=0.65 E.A.C1528ClNO6 C% H% N% Cl% 計算値 50.91 7.97 3.95 10.02 KF2% C% H% N% Cl% 計算値(2% H2O伴って) 49.89 8.04 3.87 9.81 測定値 50.00 8.43 4.07 9.98 収率:98%
【0013】実施例4 γ−ヒドロキシ酪酸ベンジルエステルとプロピオニル−
L−カルニチンブロミドのエステルの製造 段階A:実施例1と同様 段階B:γ−ヒドロキシ酪酸とプロピオニル−L−カル
ニチンブロミドエステル(ST880)の製造 アセチル−L−カルニチン分子内塩をプロピオニル−L
−カルニチン分子内塩で置換するのを除いて、この段階
は実施例1での段階Bと同様に行う。 [α]25 D=−12.8(C=1% H2O) HPLC カラム μボンダパック C18 3.9mm ID 移動層 NaClO4 0.05M−CH3CN(70−
30) 流速 2ml/分 Rt=20.9分 NMRD2Oδ7.4(5H,s,ベンジル);5.8
(1H,m,HC−OCO);5.1(2H,s,CH2
−ベンジル);4.2(2H,t,O−CH 2CH2);
3.8(2H,m,N+−CH2);3.3(9H,s,
(CH33+);2.8(2H,d,CH−CH 2CO
O);2.6−2.3(4H,m,CH 2CH3;CH2
CH 2−COO);2.0(2H,q,CH2CH 2CH
2);1.1(3H,t,CH2CH 3) 収率;70%
【0014】段階C:γ−ヒドロキシ酪酸とプロピオニ
ル−L−カルニチンクロリドのエステルの製造 段階Bでの生成物を実施例1の段階Cに記載と同様に水
素化した。このように得られた生成物をCl-型に活性
化したアンバーライト402樹脂を用いてクロリドに直
接に変換した。溶出液を凍結乾燥させ、標題化合物を得
た。 [α]25 D=−22.2(C=1%H2O) HPLC カラム μボンダパック−NH2(10μ) 移動層 KH2PO4 0.05M−CH3CN(35−6
5) 流速 1ml/分 Rt=6.61分 NMRD2Oδ5.7(1H,m,HC−OCO),4.
2(2H,t,COOH2),3.9−3.7(2H,
m,N+CH2)3.2(9H,s,(CH33+);
2.8(2H,d,CHCH 2COO)2.7−2.3(4
H,m,CH 2CH3;COOCH 2CH2);2.0(2
H,m,CH 2CH2COOH);1.1(3H,t,C
2 CH 3) TLC シリカゲル CHCl3−4−イソプロパノール−0.7−メタノール
−3−CH3COOH−1−H2O 1 Rf=0.55 収率;98%
【0015】薬理学的検討 薬理学的検討は、D−ガラクトサミン中毒により肝損傷
を誘発された実験動物において本発明の化合物の肝臓防
御活性を評価するために行った。肝臓防御活性は、灌流
ラット肝臓モデルにおける肝タンパク質分解の検討によ
っても評価した。
【0016】(1) D−ガラクトサミン−誘発中毒 周知のように、実験動物に投与されたD−ガラクトサミ
ンはヒトウイルス性肝炎と類似の病理学的変性を生じさ
せる。約1週間12時間周期で明るくしたり、暗くした
かごで飼育した後の体重200〜250gの雄ウイルス
ターラットを使用した。餌と水は自由に摂取させた。ラ
ットを試験開始前18時間断食させた。条件付けの後、
同じ群に実質的に同一の体重をもつ動物を集めるように
配慮しながら、動物を各群15匹の群に分けた。肝損傷
誘発のために、0.9%食塩水(pH=7.4)に溶解し
たD−ガラクトサミンを体重1kgあたり500mg
を、体重1kgあたり5mlで腹腔内投与した。肝毒物
投与1時間,8時間および24時間後、動物に水に溶解
したST7940.35mM/kgを経口投与した。肝
毒物投与32時間後、動物を斬首により殺し、100c
cのプラスティック試験管に血液を捕集した。
【0017】血液を遠心分離(3000rpm)し、得
られた血清でトランスアミナーゼ(SGOT,SGP
T)、糖血、ビリルビン、尿素を分析した。これらのパ
ラメーターは、肝損傷の典型的な徴候が血清中増大する
酵素活性として現れることから、実験動物に誘発された
中毒レベルの評価に適している。トランスアミナーゼ
(SGOT,SGPT)の減少は30〜60%の間にあ
り、ビリルビンの減少は60%を超えた。このデータは
統計学上有意である(p<5)。糖血および尿素は変化
しなかった。
【0018】(2) 灌流ラット肝 灌流肝試験を、モーチモアおよびポソ、調節アミノ酸に
よる肝タンパク質分解の多重制御、ジャーナル・オブ・
バイオロジカル・ケミストリー(Journal of Biologica
l Chemistry)第262巻、16322〜16327頁
(1987年)よる方法に従って行った。自由食を与え
た体重130−140gの雄ウイスターラットを使用し
た。肝灌流装置は、セギエン、分離肝細胞の調製、メソ
ード・イン・セル・バイオロジー(Method in cell Bio
logy)第13巻、エーシー・プレス,ニューヨーク、29
〜83頁、(1976)に記載されたものと実質的に同
一であり、全循環装置の温度調節のために油圧再循環装
置からなる。再循環を油圧ポンプおよび水浴により確実
に行った。灌流を行うのにせん動性のポンプを使用し
た。酸素/二酸化酸素(O2/CO2、95/5%(v/
v))源で灌流緩衝液の酸素添加を確実にした。このサ
ンプルをHPLCにより分析した。
【0019】動物をケタミンまたはケタラール(16m
g/100g)の腹腔内注射により麻酔し、門静脈への
カニューレ挿入前にヘパリン化(1000U)した。灌
流培地は、O2/CO295/5%(v/v)を用いてガス
処理により灌流以前に少なくとも1時間平衡化(pH=
7.4)されたクレブス−リンゲル炭酸水素塩緩衝液お
よびウシプラズマアルブミン(フラクションV,シグマ
ケミカル)からなる。アルブミンを、その使用直前に緩
衝液に加え、続いて0.9%食塩水2−4lにたいして
透析し、0.45μmミリポアフィルターを通して濾過
した。
【0020】クレブス−リンゲル緩衝液の組成は以下の
ようであった。118.46mM NaCl; 4.47mM KCl; 1.18mM KH
2PO4;1.18mM MgSO4; 1.048g(24 mM) NaHCO3
10mM グルコース(非再循環灌流のためだけに);
pH=7.4. 緩衝液を1時間O2/CO295/5%(v/v)を用いてガ
ス処理した。0.22mM灌流培地に、ST794を0.
44 mMおよび0.88 mM 各々加えた。全灌流装置
を37℃の定温で保った。40分間非再循環灌流(20
ml/分)の終点で、40秒間の洗い出し後、グルコー
ス−無含有緩衝液50/60mlを15〜20分間灌流
する第二の再循環段階を行った。
【0021】第二段階の開始時に、シクロヘキシミドを
添加し、タンパク質合成を中止し、実質タンパク質分解
を評価した。再循環灌流の開始10〜15分後、1ml
灌流サンプルを取り出し、−80℃で保存する。バリン
濃度を肝タンパク質分解の評価のためのパラメーターと
して使用した(バリン ナノモル/灌流液ml/新鮮肝
gで表した)。肝タンパク質分解の明白な減少をST7
94 0.88mMおよび0.44mMの濃度で示した。
実際に、バリン産生は0.88 mMで35%まで、およ
び0.44 mMまで減少した。
【0022】本発明の化合物は、薬学的技術の熟練者に
周知の常用方法により調製される常用薬学的形態のいず
れかにおいて経口または非経口で投与する。これらの形
態は、錠剤、カプセル、水剤、シロップ剤などのような
固形および液状経口単位投与形態、およびアンプルおよ
びバイアルのための無菌溶液のような注射可能な形態を
含む。これらの薬学的形態において、常用の溶媒、希釈
剤および添加剤を使用する。所望により、甘味料、香
料、防腐剤を加え得る。そのような試剤の例は、薬学的
技術の熟練者に明らかであるカルボキシメチルセルロー
スナトリウム、ポリソルベート、マンニトール、ソルビ
トール、スターチ、タルクおよび他の試剤であるがこれ
に制限されない。
【0023】投与量を年齢、体重、患者の一般的な容態
に関して担当医が適切な専門的判断により決定する。効
果的結果は、1日体重1kg当たり5〜8mgの低量で
も認められ得るが、体重1kg当たり約10〜約50m
gの投与量が好ましい。必要ならば、本発明の化合物の
低い毒性のため、より高用量も安全に投与され得る。
【0024】実施例として、特定の薬学的投与形態によ
り、以下の用量を示し得るが、これに限定されない。 バイアル 50〜500mg カプセル 20〜50mg 錠剤 20〜500mg 水剤 20〜50mg
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 MIOTTO G.et al,In hibitory action of isovalery−L−carni tine on proteolysi s in perfused rat liver,Biochem.Biop hys.Res.Commun.,米 国,Vol.158,No.3,797−802, 1989 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/22 A61P 1/16 C07C 229/22 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効成分としてγ−ヒドロキシ酪酸とア
    シル−L−カルニチンとのエステルを含む、ウイルス性
    肝炎処置のための経口または非経口投与可能な医薬組成
    物。
  2. 【請求項2】 上記エステルが、式(1): 【化1】 (式中、Xは薬理学的に許容される酸のアニオンであ
    り、Rは、炭素原子2〜5個を有する直鎖状または分枝
    状のアシル基である)の薬理学的に許容される塩の形態
    である、請求項1記載の医薬組成物。
  3. 【請求項3】 上記エステルが式(1'): 【化2】 を有する分子内塩の形態である、請求項1記載の医薬組
    成物。
  4. 【請求項4】 上記エステルが、アセチル−、プロピオ
    ニル−、n−ブチリル−、イソブチリル−およびイソバ
    レリル−L−カルニチン−γ−ヒドロキシ酪酸エステル
    から選ばれる、請求項2または3記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 上記エステルが塩化物、臭化物、オロチ
    ン酸塩、酸性アスパラギン酸、酸性クエン酸、酸性リン
    酸塩、酸性フマル酸塩、乳酸塩、酸性マレイン酸塩、酸
    性しゅう酸塩、酸性硫酸塩、グルコースリン酸塩から選
    ばれる、アニオンと塩を形成している、請求項2記載の
    医薬組成物。
  6. 【請求項6】上記エステルの約20〜500mgを含む
    単位投与量形態である、請求項1〜5のいずれか1項記
    載の医薬組成物。
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