JP3406344B2 - 段ボール製造装置 - Google Patents

段ボール製造装置

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JP3406344B2 JP06613893A JP6613893A JP3406344B2 JP 3406344 B2 JP3406344 B2 JP 3406344B2 JP 06613893 A JP06613893 A JP 06613893A JP 6613893 A JP6613893 A JP 6613893A JP 3406344 B2 JP3406344 B2 JP 3406344B2
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  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、段ボール製造装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、段ボールの製造は、側部断面が段
ボールに必要とされる断面と同一な段つき面を備えた2
本のロール間に、まず、中芯原紙を挿入していた。段形
成された中芯原紙は、真空引きの作用で、又は、段形成
が中芯原紙に行われる機械部品部から、ライナを段頂に
接着剤により接合する箇所までを囲む、閉じた室内に吹
出される空気により発生される押圧力の作用により、段
ロールの一方にのり続ける。
【0003】この工程は、原紙を供給する装置と、段ロ
ール列と、片面段ボール(中芯の一方の面の段頂に平坦
原紙を接着したもの)の貯蔵部と、段ボールを乾燥する
ゾーンと、段ボールシートを切断し断裁し積み重ねる別
のゾーンとを備えた連続装置に適用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、公知の全ての装
置は、下記の様に要約される共通の問題を持っていた。
【0005】A 速度 公知の装置は、最高速度が、約300m/分であって、
主として次の2つの理由でこの速度を容易にこえること
ができなかった。
【0006】第1平坦原紙を、中芯原紙に適用される段
ロールと、面が平滑なロールとの間に押し込むことによ
って、段付け部内で中芯原紙に接合されており、ある一
定の速度に達すると、平滑なロールは、段ロールに当っ
てジャンプし、大きな振動を生じさせるため、ある一定
の速度を越えると品質の低下を招いていた。
【0007】原紙の接続は、接続部で原紙の厚さの2倍
になっていたため、この糊付け部が2個のロールの間に
入るとジャンプを生じさせていた。高速度では、ロール
がジャンプさせられるため、段ボールに不規則な段が形
成されたりはく離が生じている箇所が形成され、作業停
止が行こったり、他の工程での遅延が生じていた。
【0008】B 2つの寸法の異なる原紙の貯蔵は、原
紙の冷却を必要とし、原紙は、次の原紙の接合部で再加
熱しなければならない。
【0009】C 第3の原紙の接着後、中芯が1つであ
る1層段ボール、または、すべての原紙が既に接着され
ている2層段ボールの場合には、次の工程は、加熱プレ
ートと、既に成形された段ボールを加熱プレート上で移
動する無端環状ベルトとを備えた乾燥台であるため、乾
燥プレートと接触する原紙に摩擦が生じ、このため、原
紙に予め印刷が施されていると、原紙の表面に種々の問
題を生じさせていた。
【0010】この乾燥法では、段ボールの複数層にわた
って乾燥と湿気とを均一にすることはできない。これ
は、加熱プレートの熱が、下側の原紙を通過することに
より、段ボールの上層に伝達され、原紙は熱伝導率が低
いので、大きな温度差が、異なる原紙ごとに生ずるため
である。
【0011】一方、熱を、上方に移動させると、原紙の
実際の水分は、接着剤が、加熱プレートと原紙の接触に
より乾燥していくときに、接着剤に含まれていた水分と
一緒に流れ出るため、段ボールは、上層での湿度は過度
となり、下層での湿度は低くなる。このため、積み重ね
た段ボールシートを、次の工程で処理できるようになる
まで、数時間かかってしまう。これは、段ボールの湿度
が、シート全体にわたって均一に安定化するのに必要な
ためである。この問題は、段ボール箱を製造し包装する
統合方法の実施にとって障害となっている。
【0012】
【課題を解決するための手段】これらの問題は、後述す
る解決手段を備えた本発明により解決される。
【0013】本発明は、互いに噛合い且つ中芯原紙をそ
の間に通過させて段形成する第1及び第2の段付きロー
ルと、これらの第1及び第2の段付きロールにより段形
成された中芯原紙の段頂に糊付けする糊付手段とを有
し、この糊付手段により糊付けされた中芯原紙の段頂に
平坦原紙を貼り合せて中芯原紙と平坦原紙との貼り合せ
体を製造する段ボール製造装置であって、第2の段付き
ロールの近傍に配置され且つ平坦原紙を第2の段付きロ
ールに供給して中芯原紙の段頂に接合させる第1の平滑
ロールと、この中芯原紙の段頂に平坦原紙が接合されて
貼り合せ体となりこの貼り合せ体が第2の段付きロール
の周囲に沿って第2の段付きロールと接触する接触ゾー
ンを形成するように貼り合せ体を案内する第2の平滑ロ
ールと、を有し、第1及び第2の段付きロールは加熱ロ
ールであり、第2の平滑ロールの接線速度を第1の平滑
ロールの接線速度よりも高くすることにより平坦原紙に
張力を生じさせ、第2の段付きロールの接触ゾーンで、
張力により平坦原紙を中芯原紙に押し付けると共に第2
の段付きロールが貼り合せ体を加熱することにより、貼
り合せ体の所要の接着と乾燥の両方を行い、貼り合せ体
を製造するようにしたことを特徴としている。このよう
に構成された本発明においては、第1及び第2の段付き
ロールにより中芯原紙が段形成され、糊付手段により中
芯原紙の段頂が糊付けされ、第1の平滑ロールにより平
坦原紙が第2の段付きロールに供給されて中芯原紙の段
頂に接合され、中芯原紙の段頂に平坦原紙が接合された
貼り合せ体が第2の段付きロールの周囲に沿って第2の
段付きロールと接触する接触ゾーンが形成されるように
第2の平滑ロールが貼り合せ体を案内し、第2の平滑ロ
ールの接線速度を第1の平滑ロールの接線速度よりも高
くすることにより平坦原紙に張力が生じ、第2の段付き
ロールの接触ゾーンで、張力により平坦原紙が中芯原紙
に押し付けられると共に第2の段付きロールにより貼り
合せ体が加熱されることにより、貼り合せ体の所要の接
着と乾燥の両方が行われ、貼り合せ体が製造される。本
発明において、好ましくは、第2の平滑ロールは、この
第2の平滑ロールの周囲において第2の段付きロールか
ら連続して貼り合せ体の接着と乾燥を行なう加熱ロール
である。本発明において、好ましくは、第1の平滑ロー
ルは、この第1の平滑ロールの周囲において平坦原紙を
余熱する加熱ロールである。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】本発明のこの特徴および特有の効果は、添
付図面を参照しながら、実施例についての以下の説明に
よりさらに明らかとなる。
【0028】
【実施例】図1及び図2は、従来の段ボール製造装置の
1例を示すものである。この装置では、従来のノンーエ
ンドートウーエンド(non−end−to−end)
製造装置に取り付けられる原紙掛け6を用いており、原
紙2、3および5をつなぐ場合には、厚さが倍となり、
原紙がコルゲート・マシン1を通過するとき、規則的又
は不規則的な振動が生ずる。
【0029】一方、図2に示すように、従来のコルゲー
ト・マシン1では、中芯原紙が、段をつけた2本のロー
ル7の間を通過し、中芯原紙に段が形成されたら、中芯
原紙は、その両面の一方の段頂にグルーマシン8から糊
が付けられ、第1平坦原紙3が接合され、中芯原紙2と
第1原紙3とが、段のついたロール7の一方と段のつい
ていないロール10との間を通過する。
【0030】中芯原紙2と第1原紙3とを接合するた
め、ロール7と10とは、互いに押し付け接触されてお
り、このため、ロール7の段形状により、一定のスピー
ドに達すると、規則的又は不規則的な振動が生ずる。
【0031】この従来の装置では、コルゲート・マシン
1の次の工程は、貯蔵部11で、これは、原紙掛け6で
の原紙間の接続により生ずる種々の問題を解決するのに
必要となるものである。
【0032】この貯蔵部11の後の次の工程は、段を形
成した中芯原紙2の自由面に糊をつけて、第2の平坦な
原紙5が、最終的な接合乾燥が行われる平坦な乾燥台2
1上を通過するときに、中芯原紙の自由面と接着するゾ
ーンである。
【0033】乾燥台21で乾燥が行われるようにするた
め、フェルト製のテープを循環して、このテープによ
り、蒸気加熱された固定下部板上で段ボールを移動させ
る。こうしたやり方は、段ボールが、その一方の面での
み加熱され、段ボールは、熱伝導率が大変低いので、不
適切な乾燥とエネルギー損失とが生ずる結果となる。
【0034】さらに、固定された下部板での段ボールの
摩擦により、段ボールの変形が引き起こされ、段ボール
の下部平坦面となる印刷部に損傷が生ずる。
【0035】本発明によれば、図3及び図4に示すよう
に、本発明による装置は、中芯原紙2、第1平坦原紙3
および第2平坦原紙5を供給するため、各々供給原紙掛
け6を備えており、図示の例では、特に、各原紙掛けを
連続して作動させる自動のエンドートウーエンド接続機
(end−to−end assembling ma
chine)が備えられており、上記の原紙が過度の厚
さになることが抑制され、厚さは、従来の製造装置の従
来の原紙掛け6によりもたらされる重複接合部にみられ
るような当初の厚さの倍とはならない。このようにし
て、エンドートウーエンド接続機を用いることにより、
例えば、厚さが10分の3である原紙を用いると、接続
部の厚さは、従来のやり方の場合に得られる10分の6
に対し、10分の4に限定される。このように厚さが薄
くなることにより、コルゲート・マシン1での振動が抑
制され、スピードが増加する。さらに、エンドートウー
エンド接続機には信頼性があるため、貯蔵部11を省略
することが可能となる。
【0036】さらに、本発明による製造装置のコルゲー
ト・マシン1は、互いに噛み合い、段をつけられる中芯
原紙2が間を通る1組の、段のついた2本のロール7を
備え、中芯原紙は、ロール7の段に対応した段を形成さ
れ、一方、グルーマシン8により、一方の面の段頂に糊
をしみ込ませられ、第1平坦原紙3が、図6に示すよう
に、中芯原紙に接合される。
【0037】本発明による装置では、コルゲート・マシ
ン1は、段形成箇所の少し下流で、中芯原紙2と第1平
坦原紙3とが、出口ロール7にのっており、その後で、
連続加熱ドラム9の周囲に、これをほとんど取り囲むよ
うに、レスティング接触(resting conta
ct)で載るようになっている。
【0038】図2と図6とを比べると、公知の装置を示
す図2では、中芯原紙2と第1原紙3とが、互いに接触
しているロール7と10との接触点で、事実上これらロ
ールから離れていくのがわかる。反対に、図6に示した
本発明による解決手段によれば、中芯原紙2と第1原紙
3とが、一緒になり接合されると、両原紙は、段のつい
たロール7の大径曲線に沿ってこれらの通路をたどり続
け、次いで、加熱ロール9の大部分を取り巻くことによ
って、中芯原紙2と第1原紙3間の完全な接合と、接着
剤の乾燥とを確実化する。第1原紙を供給し予熱する部
材である、段が付いていないロール10と、段がついて
いるロール7との間には、所定の小さな間隙を設けるこ
とにより、これら2本のロール間で接触が生じないよう
にして、振動を起こす衝撃の発生を回避する。
【0039】連続加熱ロール9は、第1原紙3の速度
と、ロール10の速度よりも若干高い接線速度で回転
し、段がついたロール7との接触ゾーンで第1原紙3に
圧力すなわち張力を生じさせて、第1原紙3を段頂と中
芯原紙2の接着剤とに押しつけることにより接合品質を
向上させている。
【0040】さらに、互いにくっつけられた中芯原紙2
と第1原紙3間の接触が、長い経路にわたって続くた
め、2枚の原紙2と3と間の接触を得るのに、段の付い
たロール7に、ロール10を押しつける必要はない。こ
の点、従来のコルゲート・マシン1(図2参照)の場合
には、この様な押しつけ接触が必要である。
【0041】こうして、ロール10と7とが、ロール7
に段が形成されていることにより繰り返し打ち当たるの
が、避けられるので、振動をなくすことができる。
【0042】さらに、ロール10と7とは、互いに押し
つけ合っていないので、中芯原紙2と第1原紙3とが、
完全に自由にしかも充分な余裕をもって、両ロール間を
通過するため、両ロール間を通過するときに、接続部の
過度の厚さにより、急に跳ね上がることがなくなり、中
芯原紙2と第1原紙3の貼り合せに損傷が生ずることが
ない。このため、この実施例の場合において用いてい
る、原紙掛け6で行なわれる「エンドートウーエンド」
接合により得られる過度の厚さの減少に加えて、本発明
による装置は、事実上、製造能力を決定するパラメータ
ーをなす、中芯原紙2と第1原紙3の速い供給スピード
にたやすく耐えることができる。
【0043】一方、原紙2と3とからなる貼り合せ体4
が、コルゲート・マシン1からでる前に、この貼り合せ
体によって辿られる通路に沿って、加熱ドラム9により
行なわれる、貼り合せ体の加熱によって、原紙2と3と
は、次の工程での使用に耐えられる乾燥度でもって、コ
ルゲート・マシンの出口では、既に貼り合せを完了して
いる。このため、原紙2と3の貼り合わせ体4の乾燥の
ために、貯蔵部11が必要となるという、従来の装置の
他の欠点をなくすことができる。
【0044】第2平坦原紙5を取り付けるのに用いる装
置は、図7に示すように構成されており、図示の実施例
の装置の場合、1組の2個の大径ロール12と13とが
設けられ、第1の大径ロール12には、中芯原紙2と第
1原紙3とからなる接合された貼り合わせ体が、第1原
紙3に載り、第1のロール12をほぼ完全に取り囲む形
で入り込み、この軌跡の途中で、第2の平坦原紙5が、
グルーマシン14により予め糊をしみ込ませられた、中
芯原紙2の自由段頂に接着する形で、この貼り合せ体に
位置付けられる。
【0045】3つの原紙2と3と5とからなる貼り合せ
体は、このロール12から他方のロール13に移り、従
来技術と異なり第2平坦原紙5に載り、このロール13
で、貼り合せ体は、このロールのほとんど全周にわたっ
てのり、次いで、真空引き機構を備えたコンベアベルト
15にのることにより出ていく。真空引き機構が設けら
れているため、固着と作動とが容易となり、段ボールを
構成する貼り合せ体を出口まで導く。出口では、裁断機
16とスリッター17とにより、形成された段ボール
が、切断されて完成品コンテナ20に集められる。
【0046】2個の大径ロール12と13とは、段ボー
ルの線速度と等しい接線速度で回転するため、段ボール
の両面での摩擦が回避される。
【0047】ロール12と13とは、加熱ロールでもあ
るので、段ボールを構成する貼り合せ体は、第2平坦原
紙5が取り付けられる通路を通りながら、効率的な乾燥
処理を受けて、コンベアベルト15上での拘禁状態が続
くことなく、コンベアベルトの方に出て行く。このた
め、段ボールを構成する貼り合せ体は、案内部材でスリ
ップすることなくその通路をたどるため、装飾的な印刷
または有益な印刷が施されている外面の表面が、引っ掻
かれることがなくなる。一方、案内部材と押圧部材間で
の対抗する摩擦がないので、中芯原紙2が変形する虞が
ない。
【0048】さらに、この様な構成に加えて、案内ロー
ル12と13とにより行なわれる加熱により、段ボール
を構成する貼り合せ体の乾燥が、厚さ方向において効率
的で均一となる。これは、貼り合せ体が、まず、第1平
坦原紙3を介してロール12に載っており、次いで、第
2平坦原紙5を介してロール13に載るようになってい
るため、両面から加熱が行なわれるので、貼り合せ体全
体にわたって加熱が効率的で均一となるためである。
【0049】本発明による装置によれば、第2平坦原紙
5を、図3、4、5および7に示すように、原紙掛け6
から供給される連続紙とするとともに、給紙機18によ
り供給される複数枚の1枚用紙とすることも可能であ
る。
【0050】本発明のもう一つの重要な特徴を、図6に
図示してあり、符号19は、アルミニウムまたはその他
同様な材料で形成できるセクション部材を示し、圧縮空
気を導き入れ、平坦ロール10に隣接する段付きロール
7と向かい合わせになった面に形成された孔を通じて流
出するようになっている。
【0051】この様に、セクション部材19は、ロール
7と8と10とでできる自由空間を利用して、好都合な
位置を占めて、流出孔として作動しながら、圧縮空気を
向かい合ったロール7に吹き掛けることにより、既に段
を形成された中芯原紙2をロール7に密着維持する。こ
のため、他に固定機構が必要とならない。
【0052】この様な吹き出しセクション部材19は、
図6に示した箇所以外の重要な箇所に設けてもよく、ま
た、異なる形状をしたセクション部材を、本発明の要旨
から逸脱することなく採用してもよい。例えば、中芯原
紙2の対応する段付きロール7への押し付け、または、
中芯原紙2と第1平坦原紙3とからなる貼り合せ体の押
し付けを、重要な複数の箇所に配置した吹き出しセクシ
ョン部材19を用いて、局所的に圧縮空気を吹き付ける
ことにより行なうことができる。
【0053】セクション部材19の作用は、図10およ
び図11に示す段付きロール7の独特の実施例により代
用できる。
【0054】図10から明らかな様に、このロール7
は、内側体22を備え、内側体の表面には、一連の溝2
4と25とが形成されている。内側体22は、外囲体2
3により取り囲まれ、溝24と25とにはパイプが設け
られ、溝25に対応するパイプは、蒸気を循環するのに
用いられ、溝24に対応するパイプは、真空引きを行な
うのに用いられる。
【0055】溝24は、誘導孔26を通じて外部に開口
しているため、各誘導孔により、原紙をロール7に密着
維持させることのできる誘導点をもたらしている。
【0056】他方、蒸気が、溝25を通ると、迅速且つ
均一な加熱が、ロール7の表面全体にわたって生じるた
め、ロールの変形が回避できるとともに、ロール7が加
熱されるまで、稼働開始時に動作停止期間を設ける必要
がなくなるなどの効果がある。
【0057】図11は、ロール7が、この目的を達成す
るために、どのように構成されているかを、非限定的な
実施例により示したものである。
【0058】ロール7の一端には、蒸気用の入口27が
設けられ、この入口は、溝25が出ている蒸気寄せ29
と連通する。
【0059】凝縮した蒸気は、ダクト32を通って出口
34に戻る。
【0060】真空は、ロール7の他端に設けた開口31
を通じてもたらされ、ヴァキュームコレクター(vac
uum collector)もまた、溝24が始まる
箇所に設けられる。
【0061】段を形成したロール7の両端の一方に蒸気
の入口と出口とを設けるため、標準規格の回転継手28
と特別な回転継手33とを設ける。
【0062】図11に示すように、溝25の深さは、徐
々に増加して、蒸気と鋼間の接触面が増大するようにす
ることによって、温度が両端で均一となるようにしてい
る。
【0063】図3に示すように、本発明のもう一つの特
徴によれば、ロータリープレスである2個のプレス17
を設けてある。この様に、2個のロータリプレスを設け
てあるので、一方のプレスを、切断機構が自動的に、貯
蔵部から取り付け位置にローリングブリッジ(roll
ing bridge)を介し送られている他方の機構
に変えられる間、作動できるので、切断機構は、動作を
中断することなく、使用可能になっている。さらに、ロ
ータリープレスの基本的な特徴から、本発明による装置
によりもたらされる高速稼働にも適している。
【0064】本発明によるコルゲート・マシン1は、そ
の主要な特徴を保持したまま、グルーマシン8の位置を
改善し、ロール7と9と10を、段付きロール7の交換
を簡易化するように配置できる。
【0065】例えば、図8に示す実施例では、組み合っ
た段付きロール7を、グルーマシン8を若干傾けるだけ
で、一方の側から容易に引き出して、引き出し後、組み
合った段付きロールを清掃したり交換したりすることが
できる。
【0066】図9は、別の変形例を示すもので、複数対
の段付きロール7が設けてあり、これらの複数対の段付
きロールが、ほぼ直線状に配置され、いずれか一方の対
を、作業の必要に応じて、その作動位置に選択的に位置
決めできるようになっている。
【0067】簡明化のため、本発明による装置は、最も
簡便な態様で、すなわち、1枚の中芯原紙2と2枚の平
坦原紙3と5とからなる段ボールを得るのに用いる形
で、説明し図示したが、理論的に、本発明の原理は、中
芯原紙2が2以上である段ボールの製造にも適用可能で
ある。
【0068】本発明は、非限定的な例示として説明した
装置に限定されるものではなく、本発明の要旨から逸脱
することなく、当業者により種々の修正を加えることが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の段ボール連続製造装置の概略図である。
【図2】従来の段ボール連続製造装置の段付け部の詳細
を示す拡大概略図である。
【図3】本発明による装置の非限定的な1実施例の全体
概略斜視図である。
【図4】図3の立面図である。
【図5】図4の一部拡大図である。
【図6】本発明による装置の段付け部の詳細を示す拡大
図である。
【図7】第2平坦原紙5を、印刷物供給機により、また
は印刷物掛けにより取り付ける、本発明による装置の部
分であって、図示したロール12と13とは、段ボール
をその両面で乾燥させ、段ボール内での応力をなくして
段ボールが反るのを防止する、本発明による装置の部分
の詳細を示す拡大図である。
【図8】段付け部1の変形例であって、2組の段付きロ
ールが段付け部に組み込まれ、簡単に移動させることに
より互いに交換できるようにした変形例の概略図であ
る。
【図9】段付け部1の変形例であって、2組の段付きロ
ールが段付け部に組み込まれ、簡単に移動させることに
より互いに交換できるようにした変形例の概略図であ
る。
【図10】段ロール7の変形実施例の断面図を示すもの
である。
【図11】図10に示した段ロール7の長さ方向断面図
である。
【符号の説明】
1 コルゲート・マシン 2 中芯原紙 3 平坦原紙 4 貼り合せ体 5 平坦原紙 6 原紙掛け 7 段ロール 9 加熱ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−51457(JP,A) 特開 昭57−182423(JP,A) 特開 昭63−115731(JP,A) 特開 平1−136733(JP,A) 実開 平2−139720(JP,U) 実開 平1−161026(JP,U) 特公 平2−8579(JP,B2) 特公 昭36−13797(JP,B1) 特公 昭58−28109(JP,B2) 実公 昭62−43785(JP,Y1) 欧州特許出願公開229338(EP,A 1) 英国特許出願公開2131742(GB,A) 西独国実用新案公開8909841(DE, U1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B31F 1/00 - 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに噛合い且つ中芯原紙(2)をその
    間に通過させて段形成する第1及び第2の段付きロール
    (7)と、これらの第1及び第2の段付きロール(7)
    により段形成された中芯原紙(2)の段頂に糊付けする
    糊付手段(8)とを有し、この糊付手段(8)により糊
    付けされた中芯原紙(2)の段頂に平坦原紙(3)を貼
    り合せて中芯原紙(2)と平坦原紙(3)との貼り合せ
    体(4)を製造する段ボール製造装置であって、 上記第2の段付きロール(7)の近傍に配置され且つ上
    記平坦原紙(3)を第2の段付きロール(7)に供給し
    て中芯原紙(2)の段頂に接合させる第1の平滑ロール
    (10)と、この中芯原紙(2)の段頂に平坦原紙(3)が接合され
    て貼り合せ体(4)となりこの貼り合せ体(4)が上記
    第2の段付きロール(7)の周囲に沿って第2の段付き
    ロール(7)と接触する接触ゾーンを形成するように上
    記貼り合せ体(4)を案内する 第2の平滑ロール(9)
    と、を有し、 上記第1及び第2の段付きロール(7)は加熱ロールで
    あり、上記第2の平滑ロール(9)の接線速度を上記第
    1の平滑ロール(10)の接線速度よりも高くすること
    により上記平坦原紙(3)に張力を生じさせ、上記第2
    の段付きロール(7)の上記接触ゾーンで、上記張力に
    より上記平坦原紙(3)を上記中芯原紙(2)に押し付
    けると共に上記第2の段付きロール(7)が上記貼り合
    せ体(4)を加熱することにより、上記貼り合せ体
    (4)の所要の接着と乾燥の両方を行い、上記貼り合せ
    体(4)を製造するようにしたことを特徴とする段ボー
    ル製造装置。
  2. 【請求項2】 上記第2の平滑ロール(9)は、この第
    2の平滑ロール(9)の周囲において上記第2の段付き
    ロール(7)から連続して上記貼り合せ体(4)の接着
    と乾燥を行なう加熱ロールである請求項1記載の段ボー
    ル製造装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の平滑ロール(10)は、この
    第1の平滑ロール(10)の周囲において上記平坦原紙
    (3)を予熱する加熱ロールである請求項1又は請求項
    2記載の段ボール製造装置。
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