JP3406186B2 - 感震器 - Google Patents

感震器

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JP3406186B2
JP3406186B2 JP14328397A JP14328397A JP3406186B2 JP 3406186 B2 JP3406186 B2 JP 3406186B2 JP 14328397 A JP14328397 A JP 14328397A JP 14328397 A JP14328397 A JP 14328397A JP 3406186 B2 JP3406186 B2 JP 3406186B2
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達英 森沢
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H35/00Switches operated by change of a physical condition
    • H01H35/14Switches operated by change of acceleration, e.g. by shock or vibration, inertia switch
    • H01H35/144Switches operated by change of acceleration, e.g. by shock or vibration, inertia switch operated by vibration
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P15/135Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values by making use of contacts which are actuated by a movable inertial mass

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震あるいは振動
を検出する感震器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の感震器は、図17に示す
ように球体70に作用する力は、重力加速度による力F
1と、地震加速度による力F2と、可動片71のばね力
F3である。そして、球体70の動作は、重力加速度に
よる力F1と、地震加速度による力F2と、可動片71
のばね力F3とのそれぞれの斜面方向成分の釣り合いに
より決まる。
【0003】感震器にある一定の地震加速度Gが作用
し、この地震加速度Gによる力F2の斜面方向成分が、
球体70に作用する重力加速度による力F1の斜面方向
成分より大きくなると、球体70が座部72より円錐面
73上に移動して、この球体70がプランジャ74を押
しあげて、プランジャ74の作動用突起部75が、その
押圧点イの箇所で可動片71を押し上げて撓ませる。し
たがって、可動片71の可動接点76が固定接点77に
接し、すなわち、スイッチ部が閉じて、このときの地震
加速度Gを検出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の感震器にあっては、ある一定の地震加速度Gを
越えた場合のみ出力する構成であり、地震加速度に応じ
て処理を変更したい場合は、異なる複数の感震器を使用
しなければならないという問題点があった。
【0005】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その目的とするところは、1個であり
ながら、振動加速度に応じて多段階の出力を得る感震器
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明に係わる感震器は、振動加速度に
より移動する移動体の動きでプランジャを介してスイッ
チ機構部を作動して出力する感震器であって、前記スイ
ッチ機構部を、動作感度の異なる複数のスイッチ部で構
成したことを特徴とする。
【0007】かかる構成により、それぞれのスイッチ部
は、その動作感度に応じた振動加速度を検出すると出力
するために、1個の感震器でありながら、振動加速度に
応じて多段階の出力を得ることができる。
【0008】また、上記の目的を達成するために、請求
項2の発明に係わる感震器は、請求項1に記載の感震器
において、前記スイッチ部が、振動加速度により移動す
る前記移動体の動きで前記プランジャを介して作動する
可動片と、この可動片に接する複数の固定接点とを有
し、前記可動片に対する前記固定接点の位置関係により
動作感度を変えるようにした。
【0009】かかる構成により、異なる振動加速度によ
り可動片が多段に作動して、可動片が、振動加速度に応
じて複数の固定接点のいずれかに接触するために、1個
の感震器でありながら、振動加速度に応じて多段階の出
力を得ることができる。
【0010】また、上記の目的を達成するために、請求
項3の発明に係わる感震器は、請求項1に記載の感震器
において、前記スイッチ部が、振動加速度により移動す
る前記移動体の動きで前記プランジャを介して作動する
複数の可動片と、これらの可動片のそれぞれに対応して
接触する複数の固定接点とを有し、前記可動片に対する
前記固定接点との位置関係により動作感度を変えるよう
にした。
【0011】かかる構成により、異なる振動加速度によ
り、その振動加速度に応じた可動片が作動して、この可
動片が複数の固定接点のいずれかに接触するために、1
個の感震器でありながら、振動加速度に応じて多段階の
出力を得ることができる。
【0012】また、上記の目的を達成するために、請求
項4の発明に係わる感震器は、請求項1又は請求項2又
は請求項3に記載の感震器において、前記移動体が球体
もしくは振り子である。
【0013】かかる構成により、上記した請求項1又は
請求項2又は請求項3の発明の作用と同様な作用を奏し
得るばかりか、移動体が球体タイプもしくは振り子タイ
プの感震器でも多段階の出力を得ることができる。
【0014】また、上記の目的を達成するために、請求
項5の発明に係わる感震器は、請求項1又は請求項2又
は請求項3又は請求項4に記載の感震器において、動作
感度を調整する感度調整手段を備えた。
【0015】かかる構成により、上記した請求項1又は
請求項2又は請求項3又は請求項4の発明の作用と同様
な作用を奏し得るばかりか、感度調整手段により使用目
的に合わせて動作感度を調整することができて、多段階
の出力を得ることができる。
【0016】また、上記の目的を達成するために、請求
項6の発明に係わる感震器は、請求項5に記載の感震器
において、前記感度調整手段を、前記可動片の接点と前
記固定接点との間のギャップを調整するギャップ調整手
段で構成した。
【0017】かかる構成により、ギャップ調整手段によ
り可動片の接点と固定接点との間のギャップを調整する
ことにより使用目的に合わせて動作感度を調整すること
ができて、多段階の出力を得ることができる。
【0018】また、上記の目的を達成するために、請求
項7の発明に係わる感震器は、請求項1又は請求項2又
は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6に記
載の感震器において、前記スイッチ部にスナップフィッ
トタイプを使用した。
【0019】かかる構成により、上記した請求項1又は
請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請
求項6の発明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、
スイッチ部にスナップフィットタイプを使用することに
より動作感度のばらつきが小さくなる。
【0020】また、上記の目的を達成するために、請求
項8の発明に係わる感震器は、請求項1又は請求項2又
は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は
請求項7に記載の感震器において、振動加速度により移
動する球体によりプランジャを介してスイッチ機構部を
作動する感震器であって、前記スイッチ機構部を、動作
感度の異なる複数のスイッチ部で構成し、振動加速度に
よる力F2の斜面方向成分F2´が、重力加速度による
力F1の斜面方向成分F1´より大きくなると、前記球
体が移動する斜面を、各動作感度に対応した傾斜角度の
異なる複数の斜面で構成した。
【0021】かかる構成により、振動加速度の大きさに
より、この大きさに応じた斜面に球体が移動してプラン
ジャを介してスイッチ部を作動することができて、1個
の感震器でありながら、振動加速度に応じて多段階の出
力を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (実施の形態例1)本発明に係る感震器の実施の形態例
1を図1乃至図5に示す。図1は本発明に係る感震器の
実施の形態例1の縦断面図、図2はスイッチ機構を備え
たベース部材の縦断面図、図3は図2のW方向からの矢
視図、図4の(1)は作動原理図、図4の(2)〜
(4)は重力加速度による力F1と、地震加速度による
力F2と、可動片のばね力F3のそれぞれのベクトル解
析図、図5はプランジャのストロークと荷重との関係図
である。
【0023】本発明に係る感震器(実施の形態例1)は
2段出力タイプのものである。そして、この感震器は、
略円筒状の外部ケース1と、この外部ケース1に被せら
れて外部ケース1と共に、筐体Aを構成するキャップ1
0と、このキャップ10の内面に装着されたダンパー8
と、筐体A内に収納された感震機構部Bとから大略構成
してある。
【0024】前記外部ケース1の上面は解放されてお
り、また、外部ケース1の底面1aには開口部2が形成
してある。そして、外部ケース1の内周部には一対の外
部共通端子3が配置してあり、これらの外部共通端子3
は外部ケース1の底面1aを貫通して外部に突出してい
る。また、外部ケース1の外周部には、第1の外部固定
端子と第2の外部固定端子(いずれも図示せず)とが取
り付けてある。
【0025】前記感震機構部Bは内部ケース9を有して
おり、この内部ケース9の底面部11には傾斜角度αの
斜面を有する円錐面12が形成してあり、この円錐面1
2の中心が球体21が鎮座する座部13にしてある。
【0026】そして、内部ケース9の上端部にはガイド
部材14が固着してあり、このガイド部材14の内周側
には、上方に開口する円環状のガイド溝部15が形成し
てある。そして、このガイド部材14には、プランジャ
16が、その外周部の円環状の垂下部17をガイド溝部
15に摺動可能に挿入して、上下動可能に設けてある。
そして、このプランジャ16には、その下側に球体受け
部18が、上面側には作動用突起部19がそれぞれ設け
てある。
【0027】そして、前記内部ケース9内には移動体で
ある球体21が収納してあって、この球体21は座部1
3に鎮座しており、プランジャ16の球体受け部18が
球体21の上部に当接している。
【0028】前記ガイド部材14にはベース部材22が
固着してある。すなわち、ベース部材22は、図1乃至
図3に示すように、その周部に周壁部23を有してお
り、この周壁部23には3か所に切欠き部23a、23
b、23cが形成してあり、また、ベース部材22の下
面部22aの中央には半円弧状のストッパー24が形成
してある。そして、ベース部材22の下面部22aの片
側にはプレート状の内部共通端子25が固定してあり、
また、ベース部材22の下面部22aには、中央部より
内部共通端子25側とは反対側に位置させて第1の内部
固定端子26と、第2の内部固定端子27とが平行に並
べて配置してあり、第1の内部固定端子26には固定接
点26Aが、第2の内部固定端子27には固定接点27
Aがそれぞれ突設してある。
【0029】そして、前記内部共通端子25には可動片
28の基部28aが固着してある。この可動片28は、
基部28aに連なる2本の線条部28bの先側に短冊状
の可動接点部29を連ねたものであり、この可動接点部
29の端部側には押圧点イと可動接点30が設けてあ
り、また、可動接点部29の中央が可動接点31に成さ
れている。そして、可動接点部29が、第1、第2の内
部固定端子26、27の上方にあって交叉状態になって
いる。
【0030】そして、可動片28の可動接点30と第1
の内部固定端子26の固定接点26Aとで第1のスイッ
チ部S1を、可動片28の可動接点31と第2の内部固
定端子27の固定接点27Aとで第2のスイッチ部S2
をそれぞれ構成しており、第1、第2のスイッチ部S
1、S2でスイッチ機構Sを構成している。
【0031】前記内部共通端子25の基部に設けた絡げ
部25Bが切欠き部23aから外部に、第1の内部固定
端子26の基部に設けた絡げ部26Bが切欠き部23b
から外部に、第2の内部固定端子27の基部に設けた絡
げ部27Bが切欠き部23cから外部にそれぞれ突出し
ている。
【0032】そして、ベース部材22がガイド部材14
の上端部に固着された状態では、図1に示すように可動
片28の押圧点イに、プランジャ16の作動用突起部1
9が当接している。
【0033】また、前記ベース部材22の上面部22b
には、この上面部22bに設けた一対の係止孔部22c
に係合脚部32Aを係合させて門型形状の吊り部材32
が取り付けてあり、この吊り部材32内にばね性を有す
る梁部材33が挿入してあり、この梁部材33の中央に
は支点部材34が固定してあって、支点部材34は吊り
部材32の水平部位32Aの下面に揺動可能に取り付け
てあり、これらで吊り下げ機構Rを構成している。
【0034】上記のように構成された感震機構部Bは外
部ケース1内に挿入してあって、梁部材33の両端部が
外部ケース1の上縁部の支持部(図示せず)に支持され
ていて、この状態で、外部ケース1の上面に前記キャッ
プ10が固着してあり、この場合、キャップ10の内面
に設けたダンパー8が吊り部材32に当接している。第
1の内部固定端子26の絡げ部26Bは第1の外部固定
端子にリード線により接続してあり、第2の内部固定端
子27の絡げ部27Bは第2の外部固定端子にリード線
により接続してあり、また、内部共通端子25の絡げ部
25Aは外部共通端子3にリード線により接続してあ
る。
【0035】次に、上記のように構成された感震器の作
動を説明する。図4の(1)に示すように球体21に作
用する力は、重力加速度による力F1と、地震加速度
(振動加速度)による力F2と、可動片28のばね力F
3である。そして、球体21の動作は、重力加速度によ
る力F1と、地震加速度による力F2と、可動片28の
ばね力F3とのそれぞれの斜面方向成分F1´、F2
´、F3´の釣り合いにより決まる。
【0036】そして、可動片28の可動接点30が第1
の内部固定端子26の固定接点26Aに接する(第1の
スイッチ部S1が閉じる)までのばね荷重F3は極めて
小さく無視でき、第1のスイッチ部S1がオンする地震
加速度Gは斜面、すなわち、円錐面12の傾斜角度αに
より決まる。また、第1のスイッチ部S1が閉じると、
可動片28のばね長が短くなって、ばね荷重F3は大き
くなり、可動片28の可動接点31が第2の内部固定端
子27の固定接点27Aに接する(第2のスイッチ部S
2が閉じる)荷重は、ばね荷重F3(接点ギャップ)に
より決まる。
【0037】したがって、感震器に地震加速度G1が作
用し、この地震加速度G1による力F2の斜面方向成分
F2´が、球体21に作用する重力加速度による力F1
の斜面方向成分F1´より大きくなると、球体21が座
部13より円錐面12上に移動して、この球体21がプ
ランジャ16を押しあげて、プランジャ16の作動用突
起部19が、その押圧点イの箇所で可動片28を押し上
げて撓ませる。したがって、可動片28の可動接点30
が第1の内部固定端子26の固定接点26Aに接し、す
なわち、第1のスイッチ部S1が閉じて、このときの地
震加速度G1を検出する。
【0038】また、感震器に、地震加速度G1より大き
い地震加速度G2が作用し、この地震加速度G2による
力F2の斜面方向成分F2´が、球体21に作用する重
力加速度による力F1の斜面方向成分F1´より大きく
なると、球体21が座部13より円錐面12上に移動し
て、この球体21がプランジャ16を押しあげて、プラ
ンジャ16の作動用突起部19が、その押圧点イの箇所
で可動片28を押し上げて撓ませる。したがって、可動
片28の可動接点30が第1の内部固定端子26の固定
接点26Aに接した後に、さらに、可動片28が撓み、
可動片28の可動接点31が第2の内部固定端子27の
固定接点27Aに接し、すなわち、第2のスイッチ部S
2が閉じて、このときの地震加速度G2を検出する。
【0039】この場合のプランジャ16のストロークと
バネ荷重F3との関係は図5に示すようになり、例え
ば、バネ荷重F3が0.2gで第1のスイッチ部S1が
閉じ、6gで第2のスイッチ部S2が閉じる。
【0040】(実施の形態例2)本発明に係る感震器の
実施の形態例2を図6乃至図8に示す。図6は本発明に
係る感震器の実施の形態例2の縦断面図、図7は同感震
器におけるスイッチ機構部の平面図、図8の(1)、
(2)は同感震器の作動説明図である。
【0041】本発明に係る感震器の実施の形態例2は、
可動片28の両端が支持され、しかも、片持ち状の可動
接点部を有する形式であり、第1、第2の内部固定端子
26、27の固定接点26A、27Aの高さが調整可能
になった感震器である。
【0042】すなわち、この感震器の感震機構部Bにお
ける内部ケース9の底面部11には傾斜角度αの斜面を
有する円錐面12が形成してあり、この円錐面12の中
心には球体21が鎮座する凹部から成る座部13−1が
形成してある。また、ベース部材22の下面部22aの
片側にはプレート状の内部共通端子25が固定してあ
り、また、ベース部材22の下面部22aには、ベース
部材22の中心を挟んだ左右に溝状の端子収容凹部3
7、36が形成してあり、一方の端子収容凹部36には
第1の内部固定端子26が、他方の端子収容凹部37に
は第2の内部固定端子27が、それぞれ収容してあっ
て、第1の内部固定端子26と第2の内部固定端子27
とが平行に並べて配置してある。
【0043】そして、第1の内部固定端子26の基端部
26aは下面部22aに固着してあり、また、ベース部
材22には感度調整手段のギャップ調整手段としての調
整ねじ部材34が螺合してあり、この調整ねじ部材34
の端部が第1の内部固定端子26の自由端部26bに当
接している。また、第2の内部固定端子27の基端部2
7aは下面部22aに固着してあり、また、ベース部材
22には感度調整手段のギャップ調整手段としての調整
ねじ部材35が螺合してあり、この調整ねじ部材35の
端部が第2の内部固定端子27の自由端部27bに当接
している。そして、第1の内部固定端子26には固定接
点26Aが、第2の内部固定端子27には固定接点27
Aがそれぞれ突設してある。
【0044】そして、前記内部共通端子25には可動片
28の一端部(基部)28aが固着してあり、また、可
動片28の他端部28cはベース部材22に形成した押
え部39とガイド部材14の上縁部とにより挟持されて
いる。
【0045】そして、この可動片28は、基部28aに
連なる2本の線条部28bの先側に短冊状の可動接点部
29を連ねたものであり、この可動接点部29には押圧
点イと可動接点30、31が設けてあり、そして、可動
接点部29が、第1、第2の内部固定端子26、27の
上方にあって交叉状態になっている。
【0046】そして、可動片28の可動接点30と第1
の内部固定端子26の固定接点26Aとで第1のスイッ
チ部S1を、可動片28の可動接点31と第2の内部固
定端子27の固定接点27Aとで第2のスイッチ部S2
をそれぞれ構成しており、第1、第2のスイッチ部S
1、S2でスイッチ機構Sを構成している。
【0047】そして、前記内部ケース9内には球体21
が収納してあって、この球体21は座部13−1に鎮座
しており、プランジャ16の球体受け部18が球体21
の上部に当接している。そして、ベース部材22がガイ
ド部材14の上端部に固着されていて、可動片28の押
圧点イに、プランジャ16の作動用突起部19が当接し
ている。そして、他の構成は上記した実施の形態例1の
構成と同様であるために説明を省略する。
【0048】この場合、球体21に作用する力は、重力
加速度による力F1と、地震加速度による力F2と、可
動片28のばね力F3である。そして、球体21の動作
は、重力加速度による力F1と、地震加速度による力F
2と、可動片28のばね力F3とのそれぞれの斜面方向
成分F1´、F2´、F3´の釣り合いにより決まる
(図4参照)。
【0049】そして、感震器に地震加速度G1が作用
し、この地震加速度G1による力F2の斜面方向成分F
2´が、球体21に作用する重力加速度による力F1の
斜面方向成分F1´より大きくなると、図8の(1)に
示すように球体21が座部13−1より円錐面12上に
移動して、この球体21がプランジャ16を押しあげ
て、プランジャ16の作動用突起部19が、その押圧点
イの箇所で可動片28を押し上げて撓ませる。したがっ
て、可動片28の可動接点30が第1の内部固定端子2
6の固定接点26Aに接し、すなわち、第1のスイッチ
部S1が閉じて、このときの地震加速度G1を検出す
る。
【0050】また、感震器に、地震加速度G1より大き
い地震加速度G2が作用し、この地震加速度G2による
力F2の斜面方向成分F2´が、球体21に作用する重
力加速度による力F1の斜面方向成分F1´より大きく
なると、図8の(2)に示すように球体21が座部13
−1より円錐面12上に移動して、この球体21がプラ
ンジャ16を押しあげて、プランジャ16の作動用突起
部19が、その押圧点イの箇所で可動片28を押し上げ
て撓ませる。したがって、可動片28の可動接点30が
第1の内部固定端子26の固定接点26Aに接した後
に、さらに、可動片28が撓み、可動片28の可動接点
31が第2の内部固定端子27の固定接点27Aに接
し、すなわち、第2のスイッチ部S2が閉じて、このと
きの地震加速度G2を検出する。
【0051】そして、第1の内部固定端子26の固定接
点26Aと可動片28(可動接点30)との間の距離
(ギャップ)を調整する場合には、調整ねじ部材34を
回転して第1の内部固定端子26を撓ませ、又は撓みを
解除するし、第2の内部固定端子27の固定接点27A
と可動片28(可動接点31)との間の距離(ギャッ
プ)を調整する場合には、調整ねじ部材35を回転して
第2の内部固定端子27を撓ませ、又は撓みを解除す
る。
【0052】(実施の形態例3)本発明に係る感震器の
実施の形態例3を図9乃至図11に示す。図9は本発明
に係る感震器の実施の形態例3の縦断面図、図10は同
感震器におけるスイッチ機構部の平面図である。
【0053】本発明に係る感震器の実施の形態例3は3
段出力タイプのものである。すなわち、この感震器の感
震機構部Bにおける内部ケース9の底面部11には傾斜
角度αの斜面を有する円錐面12が形成してあり、この
円錐面12の中心には球体21が鎮座する凹部から成る
座部13−1が形成してある。また、ベース部材22の
下面部22aの片側にはプレート状の内部共通端子25
が固定してあり、また、ベース部材22の下面部22a
には第1の内部固定端子26と、第2の内部固定端子2
7と、第3の内部固定端子40とがそれぞれ基部26
a、27a、40aで固着してある。
【0054】第1、第2、第3の内部固定端子26、2
7、40の自由端側はばね片部26c、27c、40c
に成されており、第1、第3の内部固定端子26、40
のばね片部26c、40cは短冊状を成していて、ばね
片部26c、40cの基部側に第1、第3の固定接点2
6A、40Aが設けてある。また、第2の内部固定端子
27のばね片部27cは逆く字形状に屈曲しており、こ
のばね片部27cの屈曲部に第2の固定接点27Aが設
けてある。
【0055】また、ベース部材22には感度調整手段の
ギャップ調整手段としての第1、第2、第3の調整ねじ
部材41、42、43が螺合してあり、第1の調整ねじ
部材41の端部は第1の内部固定端子26のばね片部2
6cの自由端に当接しており、また、第2の調整ねじ部
材42の端部は第2の内部固定端子27のばね片部27
cの自由端に当接しており、また、第3の調整ねじ部材
43の端部は第3の内部固定端子40のばね片部40c
の自由端に当接している。
【0056】可動片44は、取付基部45に3つの可動
片部44−1、44−2、44−3を設けて構成してあ
り、これらの可動片部44−1、44−2、44−3
は、取付部45に連なる2本の線条部44bの先側に可
動接点部46を連ねて構成してある。そして、可動接点
部46の先側が押圧点イにしてある。
【0057】そして、可動片44が、その取付基部45
で前記内部共通端子25に固着してあり、この場合、第
1の可動片部44−1は第1の内部固定端子26のばね
片部26c上に、第2の可動片部44−2は第2の内部
固定端子27のばね片部27c上に、第3の可動片部4
4−3は第3の内部固定端子40のばね片部40c上に
それぞれ位置している。
【0058】また、プランジャ16には、第1、第2、
第3の可動片部44−1、44−2、44−3に対応す
る第1、第2、第3の作動用突起部19−1、19−
2、19−3が設けてある。
【0059】そして、前記内部ケース9内には球体21
が収納してあって、この球体21は座部13−1に鎮座
しており、プランジャ16の球体受け部18が球体21
の上部に当接している。そして、ベース部材22がガイ
ド部材14の上端部に固着されていて、第1、第2、第
3の可動片部44−1、44−2、44−3の押圧点イ
に、プランジャ16の第1、第2、第3の作動用突起部
19−1、19−2、19−3が当接している。そし
て、他の構成は上記した実施の形態例1の構成と同様で
あるために省略する。
【0060】この場合、球体21に作用する力は、重力
加速度による力F1と、地震加速度による力F2と、第
1(第2、第3)の可動片部44−1(44−2、44
−3)のばね力F3である。そして、球体21の動作
は、重力加速度による力F1と、地震加速度による力F
2と、第1(第2、第3)の可動片部44−1(44−
2、44−3)のばね力F3とのそれぞれの斜面方向成
分F1´、F2´、F3´の釣り合いにより決まる(図
4参照)。
【0061】そして、感震器に地震加速度G1が作用
し、この地震加速度G1による力F2の斜面方向成分F
2´が、球体21に作用する重力加速度による力F1の
斜面方向成分F1´より大きくなると、球体21が座部
13−1より円錐面12上に移動して、この球体21が
プランジャ16を押しあげて、プランジャ16の第1の
作動用突起部19−1が、その押圧点イの箇所で第1の
可動片部44−1を押し上げて撓ませる。したがって、
第1の可動片部44−1の可動接点部46の可動接点4
6−1が第1の内部固定端子26の固定接点26Aに接
し、すなわち、第1のスイッチ部S1が閉じて、このと
きの地震加速度G1を検出する。
【0062】また、感震器に、地震加速度G1より大き
い地震加速度G2が作用し、この地震加速度G2による
力F2の斜面方向成分F2´が、球体21に作用する重
力加速度による力F1の斜面方向成分F1´より大きく
なると、球体21が座部13−1より円錐面12上に移
動して、この球体21がプランジャ16を押しあげて、
プランジャ16の第2の作動用突起部19−2が、その
押圧点イの箇所で第2の可動片部44−2を押し上げて
撓ませる。したがって、第2の可動片部44−2の可動
接点部46の可動接点46−2が第2の内部固定端子2
7の固定接点27Aに接し、すなわち、第2のスイッチ
部S2が閉じて、このときの地震加速度G2を検出す
る。
【0063】また、感震器に、地震加速度G2より大き
い地震加速度G3が作用し、この地震加速度G3による
力F2の斜面方向成分F2´が、球体21に作用する重
力加速度による力F1の斜面方向成分F1´より大きく
なると、球体21が座部13−1より円錐面12上に移
動して、この球体21がプランジャ16を押しあげて、
プランジャ16の第3の作動用突起部19−3が、その
押圧点イの箇所で第3の可動片部44−3を押し上げて
撓ませる。したがって、第3の可動片部44−3の可動
接点部46の可動接点46−3が第3の内部固定端子4
0の固定接点40Aに接し、すなわち、第3のスイッチ
部S3が閉じて、このときの地震加速度G3を検出す
る。
【0064】この場合のプランジャ16のストロークと
バネ荷重F3との関係は図11に示すようになり、例え
ば、バネ荷重F3が0.2gで第1のスイッチ部S1が
閉じ、6gで第2のスイッチ部S2が閉じ、15gで第
3のスイッチ部S3が閉じる。
【0065】(実施の形態例4)本発明に係る感震器の
実施の形態例4を図12乃至図14に示す。図12は本
発明に係る感震器の実施の形態例4のスイッチ機構部を
有するベース部材の断面図、図13は図12のY方向か
らの矢視図である。
【0066】この感震器は、上記した実施の形態例3に
係る感震器において、スイッチ機構部Sをスナップフィ
ットタイプを用いたものであり、他の構成は、実施の形
態例3に係る感震器と同様であるために説明を省略す
る。
【0067】スナップフィットタイプのスイッチ機構部
Sは、可動片44の取付基部45に3つの可動片部44
−1、44−2、44−3を設けて構成してあり、これ
らの可動片部44−1、44−2、44−3は、取付部
45に連なる2本の線条部44bの先側に可動接点部4
6を連ね、可動接点部46の後端部側にばね部47を連
ねて構成してある。そして、2本の線条部44bの中間
部が押圧点イにしてある。
【0068】そして、可動片44が、その取付基部45
で前記内部共通端子25に固着してあり、この場合、第
1の可動片部44−1は第1の内部固定端子26のばね
片部26c上に、第2の可動片部44−2は第2の内部
固定端子27のばね片部27c上に、第3の可動片部4
4−3は第3の内部固定端子40のばね片部40c上に
それぞれ位置しており、第1、第2、第3の可動片部4
4−1、44−2、44−3のばね部47の自由端は内
部共通端子25に設けた係止溝48に係止されている。
【0069】また、プランジャ16には、図14に示す
ように第1、第2、第3の可動片部44−1、44−
2、44−3に対応する第1、第2、第3の作動用突起
部19−1、19−2、19−3が設けてあり、第1、
第2、第3の作動用突起部19−1、19−2、19−
3は、第1、第2、第3の可動片部44−1、44−
2、44−3のばね部47を跨いで2本の線条部44b
の押圧点イに接するように二股形状にしてある。
【0070】この場合、球体21に作用する力は、重力
加速度による力F1と、地震加速度による力F2と、第
1(第2、第3)の可動片部44−1(44−2、44
−3)のばね力F3である。そして、球体21の動作
は、重力加速度による力F1と、地震加速度による力F
2と、第1(第2、第3)の可動片部44−1(44−
2、44−3)のばね力F3とのそれぞれの斜面方向成
分F1´、F2´、F3´の釣り合いにより決まる(図
4参照)。
【0071】そして、感震器に地震加速度G1が作用
し、この地震加速度G1による力F2の斜面方向成分F
2´が、球体21に作用する重力加速度による力F1の
斜面方向成分F1´より大きくなると、球体21が座部
13−1より円錐面12上に移動して、この球体21が
プランジャ16を押しあげて、プランジャ16の第1の
作動用突起部19−1が、その押圧点イの箇所で第1の
可動片部44−1を押し上げて撓ませる。したがって、
第1の可動片部44−1の可動接点46−1が第1の内
部固定端子26の固定接点26Aに接し、すなわち、第
1のスイッチ部S1が閉じて、このときの地震加速度G
1を検出する。
【0072】また、感震器に、地震加速度G1より大き
い地震加速度G2が作用し、この地震加速度G2による
力F2の斜面方向成分F2´が、球体21に作用する重
力加速度による力F1の斜面方向成分F1´より大きく
なると、球体21が座部13−1より円錐面12上に移
動して、この球体21がプランジャ16を押しあげて、
プランジャ16の第2の作動用突起部19−2が、その
押圧点イの箇所で第2の可動片部44−2を押し上げて
撓ませる。したがって、第2の可動片部44−2の可動
接点46−2が第2の内部固定端子27の固定接点27
Aに接し、すなわち、第2のスイッチ部S2が閉じて、
このときの地震加速度G2を検出する。
【0073】また、感震器に、地震加速度G2より大き
い地震加速度G3が作用し、この地震加速度G3による
力F2の斜面方向成分F2´が、球体21に作用する重
力加速度による力F1の斜面方向成分F1´より大きく
なると、球体21が座部13−1より円錐面12上に移
動して、この球体21がプランジャ16を押しあげて、
プランジャ16の第3の作動用突起部19−3が、その
押圧点イの箇所で第3の可動片部44−3を押し上げて
撓ませる。したがって、第3の可動片部44−3の可動
接点46−3が第3の内部固定端子40の接点部40A
に接し、すなわち、第3のスイッチ部S3が閉じて、こ
のときの地震加速度G3を検出する。
【0074】この感震器にあっては、例えば、震度5、
6、7の3段階を検出を目論むことができる。すなわ
ち、震度5程度で第1のスイッチ部S1を閉じて、その
出力を検出し、震度6程度で第2のスイッチ部S2を閉
じて、その出力を検出し、震度7程度で第3のスイッチ
部S3を閉じて、その出力を検出する。
【0075】そして、この感震器をガスメータ(図示せ
ず)に組み込んだ場合には、震度5程度で第1のスイッ
チ部S1を閉じてガスの供給を停止し、ガス漏れを検出
し、震度6程度で第2のスイッチ部S2を閉じてガスの
供給を停止し、手動でガス供給を復帰できるようにし、
震度7程度で第3のスイッチ部S3を閉じてガスの供給
を停止し、ガス供給の復帰を不可能にする。
【0076】(実施の形態例5)本発明に係る感震器の
実施の形態例5を図15に示す。本発明に係る感震器の
実施の形態例5は、球体21に換えて振り子を用いた感
震器である。この感震器は、略円筒状の外部ケース50
と、この外部ケース50の被せられて外部ケース50と
共に、筐体Aを構成するキャップ51と、このキャップ
51の内面に装着されたダンパー52と、筐体A内に収
納された感震機構部Bとから大略構成してある。
【0077】前記感震機構部Bは、吊り部材53と、ベ
ース部材54と、このベース部材54に保持されたスイ
ッチ機構Sと、ガイド部材55と、振り子56とを備え
ており、ベース部材54の上面部54bには吊り部材5
3が取り付けてあり、この吊り部材53は、上記した実
施の形態例1の場合と同様に吊り下げ機構Rにより筐体
Aに保持されている。そして、ベース部材54の下面部
54aには、上記した実施の形態例2の場合と同様のス
イッチ機構Sが設けてある。
【0078】そして、ベース部材54の下部にはガイド
部材55が固着してある。このガイド部材55の上面部
には凹部58と、この凹部58の中心に位置する孔部5
9と、孔部59に上端に形成された球面受け部60とが
形成してある。また、振り子56に設けたロッド61の
上端部には球面部62が形成してあり、また、ロッド6
1の上端部にはプレート63が固着してあって、このプ
レート63の中央には凸状部より成るプランジャ64が
形成してある。
【0079】そして、ロッド61を孔部59に挿通し
て、球面部62を球面受け部60に当接し、プレート6
3を凹部58の面に当接して、振り子56がガイド部材
55にセットしてある。
【0080】そして、感震器に地震加速度G1が作用
し、この地震加速度G1による力F21の水平方向成分
F2″が、振り子56に作用する重力加速度による力F
1の水平方向成分F1″より大きくなると、振り子56
が球面部62で揺動して、プレート63が片側支点で浮
き上がり、プランジャ64を押しあげて、プランジャ6
4の作動用突起部19が、その押圧点イの箇所で可動片
28を押し上げて撓ませる。したがって、可動片28の
可動接点30が第1の内部固定端子26の固定接点26
Aに接し、すなわち、第1のスイッチ部S1が閉じて、
このときの地震加速度G1を検出する(図6〜図8参
照)。
【0081】また、感震器に、地震加速度G1より大き
い地震加速度G2が作用し、この地震加速度G1による
力F21の水平方向成分F2″が、振り子56に作用す
る重力加速度による力F1の水平方向成分F1″より大
きくなると、振り子56が球面部62で揺動して、プレ
ート63が片側支点で浮き上がり、プランジャ64を押
しあげて、プランジャ64の作動用突起部19が、その
押圧点イの箇所で可動片28を押し上げて撓ませる。し
たがって、可動片28の第2接点部30が第2の内部固
定端子27の固定接点27Aに接し、すなわち、第1の
スイッチ部S1が閉じて、このときの地震加速度G2を
検出する(図6〜図8参照)。
【0082】なお、振り子を用いた感震器の場合、2段
出力のスイッチ機構部Sに変えて、実施の形態例3及び
実施の形態例4で示した3段出力のスイッチ機構部Sを
用いることは可能である。
【0083】また、前記感震機構部Bにおいて、内部ケ
ース9の底面部11に傾斜角度αの斜面を有する円錐面
12を形成し、この円錐面12の中心が球体21が鎮座
する座部13にしたが、図16に示すように円錐面を同
心円状に、それぞれ斜面を有する第1の円錐面12−
1、第2の円錐面12−2、第3の円錐面12−3で構
成して、第1の円錐面12−1の傾斜角度α1より第2
の円錐面12−2の傾斜角度α2を大きくし、さらに、
第2の円錐面12−2の傾斜角度α2より第3の円錐面
12−3の傾斜角度α3を大きくするように、球体12
の転がる斜面(第1の円錐面12−1、第2の円錐面1
2−2、第3の円錐面12−3)に各動作感度に対応し
た斜面角度を持たせてもよい。
【0084】したがって、地震加速度の大きさにより、
この大きさに応じた斜面に球体21が移動してプランジ
ャ16を介してスイッチ部S1、S2を作動することが
できて、1個の感震器でありながら、地震(振動)加速
度に応じて多段階の出力を得ることができる。
【0085】なお、上記した実施の形態例1〜5のスイ
ッチ機構部Sを球体12の上方に位置させたが、球体1
2の下方に位置させる場合もある。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係わる感震器にあっては、それぞれのスイッチ部は、そ
の動作感度に応じた振動加速度を検出すると出力するた
めに、1個の感震器でありながら、振動加速度に応じて
多段階の出力を得ることができる。
【0087】また、請求項2の発明に係わる感震器にあ
っては、異なる振動加速度により可動片が多段に作動し
て、可動片が、振動加速度に応じて複数の固定接点のい
ずれかに接触するために、1個の感震器でありながら、
振動加速度に応じて多段階の出力を得ることができる。
【0088】また、請求項3の発明に係わる感震器にあ
っては、異なる振動加速度により、その振動加速度に応
じた可動片が作動して、この可動片が複数の固定接点の
いずれかに接触するために、1個の感震器でありなが
ら、振動加速度に応じて多段階の出力を得ることができ
る。
【0089】また、請求項4の発明に係わる感震器にあ
っては、上記した請求項1又は請求項2又は請求項3の
発明の効果と同様な効果を奏し得るばかりか、移動体が
球体タイプもしくは振り子タイプの感震器でも多段階の
出力を得ることができる。
【0090】また、請求項5の発明に係わる感震器にあ
っては、上記した請求項1又は請求項2又は請求項3又
は請求項4の発明の効果と同様な効果を奏し得るばかり
か、感度調整手段により使用目的に合わせて動作感度を
調整することができて、多段階の出力を得ることができ
る。
【0091】また、請求項6の発明に係わる感震器にあ
っては、ギャップ調整手段により可動片の可動接点と固
定接点との間のギャップを調整することにより使用目的
に合わせて動作感度を調整することができて、多段階の
出力を得ることができる。
【0092】また、請求項7の発明に係わる感震器にあ
っては、上記した請求項1又は請求項2又は請求項3又
は請求項4又は請求項5又は請求項6の発明の効果と同
様な効果を奏し得るばかりか、スイッチ部にスナップフ
ィットタイプを使用することにより動作感度のばらつき
が小さくなる。により動作感度のばらつきが小さくな
る。
【0093】また、請求項8の発明に係わる感震器にあ
っては、振動加速度の大きさにより、この大きさに応じ
た斜面に球体が移動してプランジャを介してスイッチ部
を作動することができて、1個の感震器でありながら、
振動加速度に応じて多段階の出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる感震器の実施の形態例1の縦断
面図である。
【図2】同感震器における、スイッチ機構部を有するベ
ース部材の断面図である。
【図3】図2のW方向からの矢視図である。
【図4】(1)は感震器の作動原理の説明図である。
(2)〜(4)は重力加速度による力F1と、地震加速
度による力F2と、可動片のばね力F3のそれそれのベ
クトル解析図である。
【図5】同感震器におけるプランジャのストロークと荷
重との関係図である。
【図6】本発明に係わる感震器の実施の形態例2の縦断
面図である。
【図7】同感震器におけるスイッチ機構部の平面図であ
る。
【図8】(1)、(2)は同感震器の作動説明図であ
る。
【図9】本発明に係わる感震器の実施の形態例3の縦断
面図である。
【図10】同感震器におけるスイッチ機構部の平面図で
ある。
【図11】同感震器におけるプランジャのストロークと
荷重との関係図である。
【図12】本発明に係わる感震器の実施の形態例4のス
イッチ機構部を有するベース部材の断面図である。
【図13】図12のY方向からの矢視図である。
【図14】プランジャの説明図である。
【図15】本発明に係わる感震器の実施の形態例5の縦
断面図である。
【図16】本発明に係わる感震器の感震機構部の一部省
略した断面図である。
【図17】従来の感震器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 外部ケース 8 ダンパー 10 キャップ 12 円錐面(斜面) 16 プランジャ 21 球体(移動体) 26A 固定接点 27A 固定接点 28 可動片 30 可動接点 31 可動接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田代 秀夫 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 森沢 達英 鳥取県倉吉市巌城1005番地 オムロン倉 吉株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−233646(JP,A) 特開 平3−261831(JP,A) 特開 平6−117911(JP,A) 特開 平9−63399(JP,A) 特開 平10−319130(JP,A) 実開 平5−81664(JP,U) 実開 昭61−48634(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01H 1/00 H01H 35/14

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動加速度により移動する移動体の動き
    でプランジャを介してスイッチ機構部を作動して出力す
    る感震器であって、前記スイッチ機構部を、動作感度の
    異なる複数のスイッチ部で構成したことを特徴とする感
    震器。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ部が、振動加速度により移
    動する前記移動体の動きで前記プランジャを介して作動
    する可動片と、この可動片に接する複数の固定接点とを
    有し、前記可動片に対する前記固定接点の位置関係によ
    り動作感度を変えるようにした請求項1に記載の感震
    器。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ部が、振動加速度により移
    動する前記移動体の動きで前記プランジャを介して作動
    する複数の可動片と、これらの可動片のそれぞれに対応
    して接触する複数の固定接点とを有し、前記可動片に対
    する前記固定接点との位置関係により動作感度を変える
    ようにした請求項1に記載の感震器。
  4. 【請求項4】 前記移動体が球体もしくは振り子である
    請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の感震器。
  5. 【請求項5】 動作感度を調整する感度調整手段を備え
    た請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記
    載の感震器。
  6. 【請求項6】 前記感度調整手段を、前記可動片の接点
    と前記固定接点との間のギャップを調整するギャップ調
    整手段で構成した請求項5に記載の感震器。
  7. 【請求項7】 前記スイッチ部にスナップフィットタイ
    プを使用した請求項1又は請求項2又は請求項3又は請
    求項4又は請求項5又は請求項6に記載の感震器。
  8. 【請求項8】 振動加速度により移動する球体によりプ
    ランジャを介してスイッチ機構部を作動する感震器であ
    って、前記スイッチ機構部を、動作感度の異なる複数の
    スイッチ部で構成し、振動加速度による力F2の斜面方
    向成分F2´が、重力加速度による力F1の斜面方向成
    分F1´より大きくなると、前記球体が移動する斜面
    を、各動作感度に対応した傾斜角度の異なる複数の斜面
    で構成した請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求
    項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7に記載の感
    震器。
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