JP3405653B2 - 密閉型電動圧縮機およびその製法、ならびにそれを用いてなる冷凍・空調装置 - Google Patents
密閉型電動圧縮機およびその製法、ならびにそれを用いてなる冷凍・空調装置Info
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Description
エアーコンディショナーなどの冷凍・空調装置に用いら
れる密閉型電動圧縮機およびその製法、ならびにそれを
用いてなる冷凍・空調装置に関する。
(a)、(b)の部分概略説明図および図2の概略説明
図に示されるような構造を有するものであり、密閉容器
1内には、固定子および回転子からなる電動要素2と、
該電動要素2により駆動される圧縮要素3とが設けら
れ、密閉容器1の底部には、冷凍機油4が貯留されてい
る。電動要素2は、その外周部を密閉容器1に固定され
た固定子と、この固定子の内周面から一定の隙間を保つ
ように支持され、クランク軸5にて圧縮要素3と連結さ
れた回転子とからなり、固定子に設けられたマグネット
ワイヤー6が密閉容器1に設けられた密封電源端子7と
連結されて電源が供給される。
板を円筒状に積層したコア8と、このコア8の内周面に
おいて軸方向に多数形成されたスロット9内を通るマグ
ネットワイヤー6と、コア8とマグネットワイヤー6と
のあいだやマグネットワイヤー6内の層間の絶縁フィル
ム10と、マグネットワイヤー6の結束に用いられる縛
り糸11とから構成され、さらにマグネットワイヤー6
には、その絶縁性能を向上させるために、従来からスチ
レンを反応性希釈剤としたポリエステル系樹脂などの無
溶剤ワニスや、エポキシ/フェノール系やエポキシ系の
溶剤型ワニスなどの含浸ワニス(絶縁ワニス)12によ
って含浸処理が施されている。
スや溶剤型ワニスを用いるばあいには、処理工程中に多
量の揮発性成分が揮発し、安全衛生上、さらには臭気対
策の面からも改善を施すことが必要である。
ン(冷媒)/冷凍機油の冷媒系環境下で使用されるた
め、たとえば機械的強度が維持され、冷媒系への抽出性
が低いなど、これら冷媒系に対する耐性にすぐれること
が必要である。
フルオロメタン(R−12)などのクロロフルオロカー
ボンや、モノクロロジフルオロメタン(R−22)など
のハイドロクロロフルオロカーボンは、オゾン層破壊に
端を発したフロン規制の問題から、代替冷媒として分子
中に塩素原子を含まない1,1,1,2−テトラフルオ
ロエタン(R−134a)などのハイドロフルオロカー
ボンへの切替えが進められているが、従来の鉱油系、ア
ルキルベンゼン系などの冷凍機油は、極性の高いハイド
ロフルオロカーボンとの相溶性を示さない。このため、
冷凍機油についても、前記ハイドロフルオロカーボンと
の相溶性が高いポリアルキレングリコール系、エステル
系、エーテル系などの極性の高い代替冷凍機油が用いら
れてきている。
閉型電動圧縮機の運転中は、高温、高圧である前記冷媒
および冷凍機油の混合液に常時さらされることになる。
従来の冷媒および冷凍機油と比較し、代替冷媒(ハイド
ロフルオロカーボン)および代替冷凍機油(ポリアルキ
レングリコール系、エステル系、エーテル系冷凍機油)
は、きわめて極性が高いため、従来の電動要素の固定子
を構成する絶縁フィルムや縛り糸、含浸ワニスに用いら
れるワニス材料などの有機材料が劣化・溶出をきたし、
冷凍・空調装置回路内部品に異常が生じたり、絶縁劣化
が生じることがあるという問題がある。
チレンなどの極性の小さいモノマーから構成されている
ことから、代替冷媒/代替冷凍機油の冷媒系中に、ワニ
ス硬化物から抽出された抽出物と代替冷凍機油との相溶
性が低いため、オリゴマーなどの析出が生じ、これが冷
凍・空調サイクル内の毛細管、膨張弁などの絞り部にス
ラッジとして堆積し、長時間の運転によって絞り部の閉
塞が生じるという問題がある。
スは、硬化反応に関与しない希釈剤としての溶剤を50
重量%以上も含んでおり、硬化過程におけるエネルギー
ロスが大きいという問題を有する。さらに、放出された
溶剤による作業環境の悪化や大気汚染も、環境面での規
制が進む現代においては、大きな問題である。
術に鑑みてなされたものであり、たとえばR−134
a、R−125、R−32、R−23、R−152a、
R−407c、R−404a、R−410aなどのハイ
ドロフルオロカーボンなどの代替冷媒/代替冷凍機油の
冷媒系において、前記のごとき問題が生じることがな
く、信頼性が高い密閉型電動圧縮機の製法を提供するこ
とを目的とする。
オロカーボンを主成分とする冷媒を用いた冷凍・空調装
置に用いられ、その密閉容器内に、電動要素と、該電動
要素により駆動される圧縮要素とが収納され、前記密閉
容器の底部に冷凍機油が貯留されてなる密閉型電動圧縮
機の製法であって、前記電動要素の固定子のマグネット
ワイヤーを絶縁・固着するための絶縁ワニスに、1分子
中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有するエポキ
シアクリレート樹脂である熱硬化性樹脂と、反応性希釈
剤としてエーテル結合もしくはエステル結合を有するビ
ニル系モノマーまたはエーテル結合もしくはエステル結
合を有する1−アルキルビニル系モノマーと、反応開始
剤として有機過酸化物とを混合してなる無溶剤型ワニス
を用い、該無溶剤型ワニスを153〜180℃で0.5
〜3.5時間加熱して硬化させる密閉型電動圧縮機の製
法であって、前記エポキシアクリレート樹脂が一般式
(I):
立してHまたはCH 3 、R 4 は一般式:
わされる基、nは1〜6の整数を示す)で表わされる化
合物、一般式(II):
立してHまたはCH 3 、R 9 は一般式:
基、mは1〜6の整数を示す)で表わされる化合物、ま
たは一般式(III):
独立してHまたはCH 3 、R 13 、R 14 およびR 15 は一般
式:
基、pは1〜6の整数を示す)で表わされる化合物であ
る密閉型電動圧縮機の製法、ハイドロフルオロカーボン
を主成分とする冷媒を用いた冷凍・空調装置に用いら
れ、その密閉容器内に、電動要素と、該電動要素により
駆動される圧縮要素とが収納され、前記密閉容器の底部
に冷凍機油が貯留されてなる密閉型電動圧縮機におい
て、前記電動要素の固定子のマグネットワイヤーを絶縁
・固着するための絶縁ワニスに、1分子中に2個以上の
(メタ)アクリロイル基を有するエポキシアクリレート
樹脂である熱硬化性樹脂と、反応性希釈剤としてエーテ
ル結合もしくはエステル結合を有するビニル系モノマー
またはエーテル結合もしくはエステル結合を有する1−
アルキルビニル系モノマーと、反応開始剤として有機過
酸化物とを混合してなる無溶剤型ワニスが用いられてな
る密閉型電動圧縮機であって、前記エポキシアクリレー
ト樹脂が一般式(I):
立してHまたはCH 3 、R 4 は一般式:
わされる基、nは1〜6の整数を示す)で表わされる化
合物、一般式(II):
立してHまたはCH 3 、R 9 は一般式:
基、mは1〜6の整数を示す)で表わされる化合物、ま
たは一般式(III):
独立してHまたはCH 3 、R 13 、R 14 およびR 15 は一般
式:
基、pは1〜6の整数を示す)で表わされる化合物であ
る密閉型電動圧縮機、ならびに前記密閉型電動圧縮機を
ハイドロフルオロカーボンを主成分とする冷媒で用いて
なる冷凍・空調装置に関する。
ングリコール系、エステル系、エーテル系などの代替冷
凍機油との相溶性にすぐれたモノマーを反応性希釈剤と
し、かつエネルギーロスや大気汚染が少ない無溶剤型ワ
ニスを絶縁ワニスに用いることが大きな特徴の1つであ
り、該無溶剤型ワニスで密閉型電動圧縮機用の電動要素
コイルを硬化、絶縁処理する。
塩を添加して表面乾燥性を向上させることにより、従来
のナフテン系やパラフィン系鉱油、アルキルベンゼン系
油などの非相溶性冷凍機油が用いられたばあいであって
も、ワニス硬化物からの抽出物の量を抑制することがで
きることも大きな特徴の1つである。
記したように、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロ
イル基を有するエポキシアクリレート樹脂である熱硬化
性樹脂(ベースポリマー)と、ポリアルキレングリコー
ル系、エステル系、エーテル系の代替冷凍機油との相溶
性にすぐれた反応性希釈剤として、エーテル結合もしく
はエステル結合を有するビニル系モノマーまたはエーテ
ル結合もしくはエステル結合を有する1−アルキルビニ
ル系モノマー(以下、これらのビニル系モノマーおよび
1−アルキルビニル系モノマーをあわせて、反応性希釈
剤用ビニルモノマーともいう)、および必要に応じて1
分子中に3個以上の(メタ)アクリロイル基またはアリ
ル基を有する多官能性ビニルモノマーと、反応開始剤と
して有機過酸化物とを混合してえられたワニスであり、
さらに必要に応じて、有機酸金属塩、光開始剤などを混
合してえられるものである。
上の(メタ)アクリロイル基を有する熱硬化性樹脂であ
り、エポキシアクリレート樹脂(ビニルエステル樹脂)
である。該エポキシアクリレート樹脂は、代替冷媒/代
替冷凍油機の冷媒系中での抽出性が小さく、また耐加水
分解性にすぐれる。
たとえば一般式(I):
立してHまたはCH3、R4は一般式:
表わされる基、nは1〜6の整数を示す)で表わされる
化合物、一般式(II):
立してHまたはCH3、R9は一般式:
基、mは1〜6の整数を示す)で表わされる化合物、一
般式(III):
独立してHまたはCH3、R13、R14およびR15は一般
式:
基、pは1〜6の整数を示す)で表わされる化合物など
があげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して
用いることができる。
ポリアルキレングリコール油、エステル油、エーテル油
などの代替冷凍機油との相溶性にすぐれたビニルモノマ
ーである。前記反応性希釈剤用ビニルモノマーとして
は、分子中にエーテル結合もしくはエステル結合を有す
る低粘性ビニル系または低粘性1−アルキルビニル系の
モノマーであることが好ましく、たとえば2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレー
トなどの一般式(IV):
5のアルキル基、R17は−(CH2)q−(式中、qは
1〜6の整数を示す)または−(CH(R18)O)r−
(式中、R18は水素原子または炭素数1〜5のアルキル
基、rは1〜6の整数を示す)、XはH、OHまたはO
CO(R19)(式中、R19は炭素数1〜5のアルキル
基、ビニル基または炭素数1〜5のアルキル基を有する
1−アルキルビニル基を示す)で表わされる化合物;ジ
エチレングリコールビスアリルカーボネートなどの一般
式(V): H2C=CH−CH2−OR20 (V) (式中、R20は水素原子または式:
物などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混
合して用いることができる。これらのなかでは、とくに
代替冷凍機油との相溶性にすぐれるという点から、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートおよび2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレートが好ましい。
モノマーとの割合(熱硬化性樹脂/反応性希釈剤用ビニ
ルモノマー(重量比))は、無溶剤型ワニスの硬化物の
耐性のうち、冷媒系に対する抽出性を考慮すると、15
/85以上、好ましくは30/70以上であることが望
ましく、またワニス粘度が高くなりすぎて、電動圧縮機
コイルへの含浸性が劣るようになるおそれをなくすため
には、90/10以下、好ましくは70/30以下であ
ることが望ましい。
の硬化物の架橋密度を向上させ、代替冷媒/代替冷凍機
油の冷媒系中での抽出量をさらに低減させる目的で、反
応性希釈剤として、1分子中に3個以上、好ましくは3
〜6個の(メタ)アクリロイル基またはアリル基を有す
る多官能性ビニルモノマーを必要に応じて用いることが
できる。
とえばトリメリット酸、ピロメリット酸などのカルボン
酸や、トリメチロールプロパン、トリヒドロキシエチル
イソシアヌレート、ペンタエリスリトールなどのアルコ
ールと、アクリル酸、メタクリル酸、アリルアルコール
などのビニル基含有モノマーとの反応によってえられる
エステルまたはエーテルであり、好ましくはトリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、トリス(2−ヒドロ
キシエチル)イソシアヌル酸のトリアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレートなどをあげるこ
とができる。
キレングリコール油、エステル油、エーテル油などの代
替冷凍機油との相溶性にすぐれた前記反応性希釈剤用ビ
ニルモノマーの一部を置換えて使用することができる。
かかる多官能性ビニルモノマーの量は、代替冷媒/代替
冷凍機油の冷媒系中での抽出量を低減させる効果をより
向上させるためには、反応性希釈剤用ビニルモノマーの
5重量%以上、好ましくは30重量%以上であることが
望ましく、また架橋密度が高くなりすぎ、硬化収縮にと
もなう硬化物のクラック発生の問題が生じるおそれをな
くすためには、反応性希釈剤用ビニルモノマーの60重
量%以下、好ましくは50重量%以下であることが望ま
しい。
有機過酸化物は、とくに限定されるものではないが、た
とえばt−ヘキシルハイドロパーオキサイドなどのパー
ヘキシル系、ベンゾイルパーオキサイドなどのアシルパ
ーオキシド系、t−ブチルパーオキシベンゾエートなど
の過酸エステル系、テトラメチルブチルハイドロパーオ
キサイドなどの有機ハイドロパーオキシド系、ジクミル
パーオキサイドなどのジアルキルパーオキシド系の過酸
化物などを好ましく例示することができる。
の硬化性がいちじるしく低下するおそれをなくすために
は、かかる無溶剤型ワニスの全量100重量部に対して
0.1重量部以上、好ましくは0.5重量部以上である
ことが望ましく、また無溶剤型ワニスのポットライフ特
性がいちじるしく短くなるおそれをなくすためには、無
溶剤型ワニスの全量100重量部に対して5重量部以
下、好ましくは3重量部以下であることが望ましい。
ン系やパラフィン系の鉱油またはアルキルベンゼン系油
などの非相溶性冷凍機油に対しても抽出量を抑制する目
的で、有機酸金属塩を無溶剤型ワニスに用いることがで
きる。かかる有機酸金属塩を用いることにより、ベース
ポリマーとの組合わせにおいて無溶剤型ワニスの表面硬
化性をいちじるしく向上させ、抽出量を低減させること
が可能となる。
チル酸、ナフテン酸などの有機酸と、Co、Mn、S
n、Ni、Zn、Pb、Cr、Feなどの金属との塩が
あげられ、たとえばナフテン酸コバルト、ナフテン酸マ
ンガン、ナフテン酸スズ、ナフテン酸ニッケル、ナフテ
ン酸亜鉛、ナフテン酸鉛、ナフテン酸クロム、ナフテン
酸鉄などが好ましく例示される。
の表面硬化性より向上させるためには、無溶剤型ワニス
の全量100重量部に対して0.01重量部以上、好ま
しくは0.03重量部以上であることが望ましく、また
無溶剤型ワニスのポットライフ特性がわるくなるおそれ
をなくすためには、無溶剤型ワニスの全量100重量部
に対して3重量部以下、好ましくは1.5重量部以下で
あることが望ましい。
の紫外線硬化を可能にする目的で、反応開始剤として光
開始剤を無溶剤型ワニスに用いることができる。紫外線
硬化が可能となることにより、ワニス硬化時に発生する
モノマー類の揮発をより抑制することができ、また作業
環境の悪化や大気汚染への影響を大幅に低減することが
できる。
定されるものではないが、たとえばベンゾインイソブチ
ルエーテル、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
などのベンゾインエーテル系化合物、ジメチルベンジル
ケタールなどのベンジルケタール系化合物、1−フェニ
ル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オンな
どのアセトフェノン誘導体、4,4−ビス(ジメチルア
ミノベンゾフェノン)などのケトン系化合物などを好ま
しく例示することができる。
外線硬化性を充分に発現させるためには、無溶剤型ワニ
スの全量100重量部に対して0.5重量部以上、好ま
しくは0.8重量部以上であることが望ましく、またワ
ニス硬化物から光開始剤が冷媒中に多く抽出され、冷媒
系の汚染の原因となるおそれをなくすためには、無溶剤
型ワニスの全量100重量部に対して20重量部以下、
好ましくは10重量部以下であることが望ましい。
は、前記無溶剤型ワニスを、電動要素の固定子のマグネ
ットワイヤーを絶縁・固着するための絶縁ワニスとして
用いることを大きな特徴の1つとしている。
がなく、熱硬化性樹脂、反応性希釈剤用ビニルモノマー
および有機過酸化物、ならびに必要に応じて多官能性ビ
ニルモノマー、有機酸金属塩、光開始剤などの量を適宜
調整し、これらを溶解させ、均一に混合するなどすれば
よい。
素の固定子(コイル)のマグネットワイヤーに含浸させ
たのち、かかる無溶剤型ワニスを特定温度で特定時間加
熱して硬化させ、かかる固定子を組み込んで密閉型電動
圧縮機をうることができる。
化させる際の硬化条件は、加熱温度が153℃以上、好
ましくは155℃以上、また180℃以下、好ましくは
175℃以下であり、加熱時間が0.5時間以上、好ま
しくは1時間以上、また3.5時間以下、好ましくは3
時間以下である。かかる硬化条件を採用することによ
り、より電気的、機械的にすぐれた電動圧縮機用のコイ
ルをうることができる。
満であるばあいには、硬化過程で無溶剤型ワニスに未硬
化部分が発生し、電気的、機械的な種々の特性が低下
し、また加熱温度や加熱時間が前記上限値をこえるばあ
いには、硬化過程での架橋反応のバランスがくずれ、絶
縁物へのクラック発生の原因となる。
動圧縮機用のコイルを、特定の熱硬化性樹脂、反応性希
釈剤である特定のビニルモノマーおよび反応開始剤であ
る有機過酸化物、ならびに必要に応じて反応性希釈剤と
して多官能性ビニルモノマー、有機酸金属塩、光開始剤
などを混合してなる無溶剤型ワニスで、特定温度で特定
時間加熱して硬化、絶縁処理することにより、硬化過程
でのエネルギーロスや大気汚染が少なく、含水状態での
代替冷媒(R−134a、R−125、R−32、R−
23、R−152a、R−407c、R−404a、R
−410aなどのハイドロフルオロカーボン)/冷凍機
油(非相溶油、相溶油)の冷媒系中の高温高圧下であっ
ても、オリゴマーの析出が少なく、圧縮機内の循環経路
のロックや、キャピラリー管の閉塞などの原因とならな
い密閉型電動圧縮機の提供が可能となる。
の製法、ならびにそれを用いてなる冷凍・空調装置を実
施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかか
る実施例のみに限定されるものではない。
細に説明する。
れる密閉型電動圧縮機の一実施態様を示す。
密閉容器(ケース本体)1内には、固定子および回転子
からなる電動要素2と、該電動要素2により駆動される
圧縮要素3とが設けられ、密閉容器1の底部には、冷凍
機油4が貯留されている。電動要素2は、その外周部を
密閉容器1に固定された固定子と、この固定子の内周面
から一定の隙間を保つように支持され、クランク軸5に
て圧縮要素3と連結された回転子とからなり、固定子に
設けられたマグネットワイヤー6が密閉容器1に設けら
れた密封電源端子7と連結されて電源が供給される。
板を円筒状に積層したコア8と、このコア8の内周面に
おいて軸方向に多数形成されたスロット9内を通るマグ
ネットワイヤー6と、コア8とマグネットワイヤー6と
のあいだやマグネットワイヤー6内の層間の絶縁フィル
ム10と、マグネットワイヤー6の結束に用いられる縛
り糸11とから構成され、さらにマグネットワイヤー6
には、その絶縁性能を向上させるために、無溶剤型ワニ
スである絶縁ワニス12によって含浸処理が施されてい
る。
以上の(メタ)アクリロイル基を有する熱硬化性樹脂
と、ポリアルキレングリコール系、エステル系、エーテ
ル系の代替冷凍機油との相溶性にすぐれる反応性希釈剤
としてエーテル結合もしくはエステル結合を有する低粘
性ビニル系モノマーまたはエーテル結合もしくはエステ
ル結合を有する低粘性1−アルキルビニル系モノマー
と、反応開始剤として有機過酸化物とを混合してなるワ
ニスが用いられる。
ノールAタイプ、1分子中のアクリロイル基:2個、数
平均分子量:約520)50重量部と、反応性希釈剤と
して2−ヒドロキシプロピルメタクリレート30重量部
および2−ヒドロキシシプロピルアクリレート20重量
部と、有機過酸化物としてt−ブチルパーオキシベンゾ
エート1重量部と、有機酸金属塩としてナフテン酸コバ
ルト0.05重量部とを溶解させ、均一に混合して絶縁
ワニス(無溶剤型ワニス)をえた。
電動圧縮機の固定子に設けられたマグネットワイヤー6
に含浸させ、160℃で3時間加熱硬化させたのち、図
2に示す密閉型電動圧縮機に組み込み、実機を作製し
た。
変化およびスラッジ生成の有無を確認するため、評価用
の模擬冷凍サイクルのなかに組み込み、冷媒としてハイ
ドロフルオロカーボンのR−407C(旭硝子(株)
製、R−134a/R−125/R−32の三種混合冷
媒)を4kg、冷凍機油として相溶タイプのエステル油
(日本石油(株)製、フレオールα)を1.6kg封入
したのち、2000時間の加速信頼性試験を実施した。
低下率を、配管に冷媒または空気を一定圧力(0.49
N/m2)で流して出口流量を流量計で測定し、200
0時間運転前の出口流量に対する割合を以下の式にした
がって算出した。 流量低下率(%)=(2000時間運転後の出口流量/ 2000時間運転前の出口流量)×100 なお、かかる流量低下率の値が大きいほど、絞り部の流
量低下が少ないことを示す。
ンの外観変化を目視にて観察し、以下の評価基準に基づ
いて評価した。 (外観変化の評価基準) ○:まったく変化なし △:一部変化あり ×:いちじるしく変化あり
クタイプ、1分子中のアクリロイル基:2個、数平均分
子量:約1000)45重量部と、反応性希釈剤として
2−ヒドロキシエチルメタクリレート40重量部および
トリメチロールプロパントリメタクリレート15重量部
と、有機過酸化物としてt−ブチルパーオキシベンゾエ
ート1重量部と、有機酸金属塩としてナフテン酸コバル
ト0.05重量部とを溶解させ、均一に混合して絶縁ワ
ニス(無溶剤型ワニス)をえた。
様の条件で実機を作製し、この実機の冷媒/冷凍機油で
のコイル外観変化およびスラッジ生成の有無を確認する
ため、評価用の模擬冷凍サイクルのなかに組み込み、冷
媒として実施例1で用いたものと同じR−407Cを4
kg、冷凍機油として実施例1で用いたものと同じ相溶
タイプのエステル油を1.5kg封入したのち、200
0時間の加速信頼性試験を実施した。
低下率ならびに実機解体後の膨張弁および配管ラインの
外観変化を実施例1と同様にして調べた。その結果を表
1に示す。
す密閉型電動圧縮機の固定子に設けられたマグネットワ
イヤー6に含浸させ、175℃で2時間加熱硬化させた
のち、図2に示す密閉型電動圧縮機に組み込み、実機を
作製した。
変化およびスラッジ生成の有無を確認するため、評価用
の模擬冷凍サイクルのなかに組み込み、冷媒として実施
例1で用いたものと同じR−407Cを4kg、冷凍機
油として非相溶タイプのパラフィン系鉱油(三菱石油
(株)製、ダイヤモンドフリーズ)およびアルキルベン
ゼン油(出光石油(株)製、ダフニーCF)を1.6k
g封入したのち、2000時間の加速信頼性試験を実施
した。
低下率ならびに実機解体後の膨張弁および配管ラインの
外観変化を実施例1と同様にして調べた。その結果を表
1に示す。
ンイソブチルエーテル1重量部を添加し、均一に溶解さ
せて絶縁ワニス(無溶剤型ワニス)をえた。
電動圧縮機の固定子に設けられたマグネットワイヤー6
に含浸させ、高圧水銀(ランプ出力:160W/cm)
下、15cmの距離から約60秒間紫外線を照射したの
ち、155℃で2時間加熱硬化させた。このとき、紫外
線硬化により、コイル表面のワニスが迅速に硬化したた
め、熱硬化のみのばあいと比べてワニスだれがまったく
なく、熱硬化時のモノマーの揮発量をさらに大幅に低減
することができた。こののち、この固定子を図2に示す
密閉型電動圧縮機に組み込み、実機を作製した。
変化およびスラッジ生成の有無を確認するため、評価用
の模擬冷凍サイクルのなかに組み込み、冷媒として実施
例1で用いたものと同じR−407Cを4kg、冷凍機
油として実施例1で用いたものと同じ相溶タイプのエス
テル油を1.6kg封入したのち、2000時間の加速
信頼性試験を実施した。
低下率ならびに実機解体後の膨張弁および配管ラインの
外観変化を実施例1と同様にして調べた。その結果を表
1に示す。
均分子量:約4000)45重量部と、反応性希釈剤と
してスチレン55重量部と、有機過酸化物としてt−ブ
チルパーオキシベンゾエート1重量部と、有機酸金属塩
としてナフテン酸コバルト0.05重量部とを溶解さ
せ、均一に混合して絶縁ワニスをえた。
電動圧縮機の固定子に設けられたマグネットワイヤー6
に含浸させ、160℃で2時間加熱硬化させたのち、図
2に示す密閉型電動圧縮機に組み込み、実機を作製し
た。
変化およびスラッジ生成の有無を確認するため、評価用
の模擬冷凍サイクルのなかに組み込み、冷媒として実施
例1で用いたものと同じR−407Cを4kg、冷凍機
油として実施例3で用いたものと同じ非相溶タイプのパ
ラフィン系鉱油およびアルキルベンゼン油を1.6kg
封入したのち、2000時間の加速信頼性試験を実施し
た。
低下率ならびに実機解体後の膨張弁および配管ラインの
外観変化を実施例1と同様にして調べた。その結果を表
1に示す。
キシアクリレート60重量部と、反応性希釈剤として2
−ヒドロキシエチルメタクリレート40重量部と、有機
過酸化物としてt−ブチルパーオキシベンゾエート1重
量部とを溶解させ、均一に混合して絶縁ワニスをえた。
電動圧縮機の固定子に設けられたマグネットワイヤー6
に含浸させ、150℃で2時間加熱硬化させたのち、図
2に示す密閉型電動圧縮機に組み込み、実機を作製し
た。
変化およびスラッジ生成の有無を確認するため、評価用
の模擬冷凍サイクルのなかに組み込み、冷媒として実施
例1で用いたものと同じR−407Cを4kg、冷凍機
油として実施例1で用いたものと同じ相溶タイプのエス
テル油を1.6kg封入したのち、2000時間の加速
信頼性試験を実施した。
低下率ならびに実機解体後の膨張弁および配管ラインの
外観変化を実施例1と同様にして調べた。その結果を表
1に示す。
えられた絶縁ワニスを用いたばあいには、いずれも絞り
部の流量低下がほとんどなく、また膨張弁および配管ラ
インの外観変化がまったくなく、加速信頼性がきわめて
良好であることがわかる。
性希釈剤としてスチレンを含有した絶縁ワニスを用いた
ばあいには、抽出量が多く、実機解体後の膨張弁および
配管ラインにスラッジが多く生成しており、外観変化が
認められるほか、絞り部の流量低下がかなり大きいこと
がわかる。
硬化温度が低いことから、ワニス未硬化部分からの抽出
量が多く、結果として外観変化がいちじるしく生じたこ
とがわかる。
機用のコイルを、ベースポリマーとして特定の熱硬化性
樹脂と、反応性希釈剤として特定のビニルモノマーと、
反応開始剤として有機過酸化物とを、また必要に応じて
多官能性ビニルモノマー、有機酸金属塩、光開始剤など
を混合してなる無溶剤型ワニスで、特定温度で特定時間
加熱して硬化、絶縁処理することにより、硬化過程での
エネルギーロスや大気汚染が少なく、含水状態での代替
冷媒/冷凍機油(非相溶油、相溶油)の冷媒系中の高温
高圧下であっても、オリゴマーの析出が少なく、圧縮機
内の循環経路のロックやキャピラリー管の閉塞などの原
因とならない密閉型電動圧縮機の提供が可能となり、か
かる電動圧縮機は、とくにオゾン層破壊を防止するため
に開発されたハイドロフルオロカーボンなどの代替フロ
ンを主成分とする冷媒を用いた冷凍・空調装置の密閉型
電動圧縮機としてきわめて有用である。
機の一実施態様を示す部分概略説明図であって、(a)
は平面説明図、(b)は側面説明図である。
機の一実施態様を示す概略説明図である。
機油、6 マグネットワイヤー、12 絶縁ワニス。
Claims (15)
- 【請求項1】 ハイドロフルオロカーボンを主成分とす
る冷媒を用いた冷凍・空調装置に用いられ、その密閉容
器内に、電動要素と、該電動要素により駆動される圧縮
要素とが収納され、前記密閉容器の底部に冷凍機油が貯
留されてなる密閉型電動圧縮機の製法であって、前記電
動要素の固定子のマグネットワイヤーを絶縁・固着する
ための絶縁ワニスに、1分子中に2個以上の(メタ)ア
クリロイル基を有するエポキシアクリレート樹脂である
熱硬化性樹脂と、反応性希釈剤としてエーテル結合もし
くはエステル結合を有するビニル系モノマーまたはエー
テル結合もしくはエステル結合を有する1−アルキルビ
ニル系モノマーと、反応開始剤として有機過酸化物とを
混合してなる無溶剤型ワニスを用い、該無溶剤型ワニス
を153〜180℃で0.5〜3.5時間加熱して硬化
させる密閉型電動圧縮機の製法であって、前記エポキシ
アクリレート樹脂が一般式(I): 【化1】 (式中、R 1 、R 2 およびR 3 はそれぞれ独立してHまた
はCH 3 、R 4 は一般式: 【化2】 (式中、R 5 はHまたはCH 3 を示す)で表わされる基、
nは1〜6の整数を示す)で表わされる化合物、一般式
(II): 【化3】 (式中、R 6 、R 7 およびR 8 はそれぞれ独立してHまた
はCH 3 、R 9 は一般式: 【化4】 (式中、R 5 は前記と同じ)で表わされる基、mは1〜
6の整数を示す)で表わされる化合物、または一般式
(III): 【化5】 (式中、R 10 、R 11 およびR 12 はそれぞれ独立してHま
たはCH 3 、R 13 、R 14 およびR 15 は一般式: 【化6】 (式中、R 5 は前記と同じ)で表わされる基、pは1〜
6の整数を示す)で表わされる化合物である密閉型電動
圧縮機の製法。 - 【請求項2】 無溶剤型ワニスがさらに反応性希釈剤と
して1分子中に3個以上の(メタ)アクリロイル基また
はアリル基を有する多官能性ビニルモノマーを混合して
なるものである請求項1記載の密閉型電動圧縮機の製
法。 - 【請求項3】 熱硬化性樹脂と反応性希釈剤用ビニルモ
ノマーとの割合(熱硬化性樹脂/反応性希釈剤用ビニル
モノマー(重量比))が15/85〜90/10である
請求項1または2記載の密閉型電動圧縮機の製法。 - 【請求項4】 無溶剤型ワニスがさらに有機酸金属塩を
混合してなるものである請求項1、2または3記載の密
閉型電動圧縮機の製法。 - 【請求項5】 無溶剤型ワニスがさらに反応開始剤とし
て光開始剤を混合してなるものである請求項1、2、3
または4記載の密閉型電動圧縮機の製法。 - 【請求項6】 無溶剤型ワニスが反応性希釈剤としてエ
ーテル結合もしくはエステル結合を有する低粘性ビニル
系モノマーまたはエーテル結合もしくはエステル結合を
有する低粘性1−アルキルビニル系モノマーを混合した
ものである請求項1、2、3、4または5記載の密閉型
電動圧縮機の製法。 - 【請求項7】 エーテル結合もしくはエステル結合を有
する低粘性1−アルキルビニル系モノマーが一般式(I
V): 【化7】 (式中、R16は水素原子または炭素数1〜5のアルキル
基、R17は−(CH2)q−(式中、qは1〜6の整数を
示す)または−(CH(R18)O)r−(式中、R18は
水素原子または炭素数1〜5のアルキル基、rは1〜6
の整数を示す)、XはH、OHまたはOCO(R19)
(式中、R19は炭素数1〜5のアルキル基、ビニル基ま
たは炭素数1〜5のアルキル基を有する1−アルキルビ
ニル基を示す))で表わされる化合物である請求項6記
載の密閉型電動圧縮機の製法。 - 【請求項8】 ハイドロフルオロカーボンを主成分とす
る冷媒を用いた冷凍・空調装置に用いられ、その密閉容
器内に、電動要素と、該電動要素により駆動される圧縮
要素とが収納され、前記密閉容器の底部に冷凍機油が貯
留されてなる密閉型電動圧縮機において、前記電動要素
の固定子のマグネットワイヤーを絶縁・固着するための
絶縁ワニスに、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロ
イル基を有するエポキシアクリレート樹脂である熱硬化
性樹脂と、反応性希釈剤としてエーテル結合もしくはエ
ステル結合を有するビニル系モノマーまたはエーテル結
合もしくはエステル結合を有する1−アルキルビニル系
モノマーと、反応開始剤として有機過酸化物とを混合し
てなる無溶剤型ワニスが用いられてなる密閉型電動圧縮
機であって、前記エポキシアクリレート樹脂が一般式
(I): 【化8】 (式中、R 1 、R 2 およびR 3 はそれぞれ独立してHまた
はCH 3 、R 4 は一般式: 【化9】 (式中、R 5 はHまたはCH 3 を示す)で表わされる基、
nは1〜6の整数を示す)で表わされる化合物、一般式
(II): 【化10】 (式中、R 6 、R 7 およびR 8 はそれぞれ独立してHまた
はCH 3 、R 9 は一般式: 【化11】 (式中、R 5 は前記と同じ)で表わされる基、mは1〜
6の整数を示す)で表わ される化合物、または一般式
(III): 【化12】 (式中、R 10 、R 11 およびR 12 はそれぞれ独立してHま
たはCH 3 、R 13 、R 14 およびR 15 は一般式: 【化13】 (式中、R 5 は前記と同じ)で表わされる基、pは1〜
6の整数を示す)で表わされる化合物である密閉型電動
圧縮機。 - 【請求項9】 無溶剤型ワニスがさらに反応性希釈剤と
して1分子中に3個以上の(メタ)アクリロイル基また
はアリル基を有する多官能性ビニルモノマーを混合して
なるものである請求項8記載の密閉型電動圧縮機。 - 【請求項10】 熱硬化性樹脂と反応性希釈剤用ビニル
モノマーとの割合(熱硬化性樹脂/反応性希釈剤用ビニ
ルモノマー(重量比))が15/85〜90/10であ
る請求項8または9記載の密閉型電動圧縮機。 - 【請求項11】 無溶剤型ワニスがさらに有機酸金属塩
を混合してなるものである請求項8、9または10記載
の密閉型電動圧縮機。 - 【請求項12】 無溶剤型ワニスがさらに反応開始剤と
して光開始剤を混合してなるものである請求項8、9、
10または11記載の密閉型電動圧縮機。 - 【請求項13】 無溶剤型ワニスが反応性希釈剤として
エーテル結合もしくはエステル結合を有する低粘性ビニ
ル系モノマーまたはエーテル結合もしくはエステル結合
を有する低粘性1−アルキルビニル系モノマーを混合し
たものである請求項8、9、10、11または12記載
の密閉型電動圧縮機。 - 【請求項14】 エーテル結合もしくはエステル結合を
有する低粘性1−アルキルビニル系モノマーが一般式
(IV): 【化14】 (式中、R16は水素原子または炭素数1〜5のアルキル
基、R17は−(CH2)q−(式中、qは1〜6の整数を
示す)または−(CH(R18)O)r−(式中、R18は
水素原子または炭素数1〜5のアルキル基、rは1〜6
の整数を示す)、XはH、OHまたはOCO(R19)
(式中、R19は炭素数1〜5のアルキル基、ビニル基ま
たは炭素数1〜5のアルキル基を有する1−アルキルビ
ニル基を示す))で表わされる化合物である請求項13
記載の密閉型電動圧縮機。 - 【請求項15】 請求項8、9、10、11、12、1
3または14記載の密閉型電動圧縮機をハイドロフルオ
ロカーボンを主成分とする冷媒で用いてなる冷凍・空調
装置。
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