JP3405614B2 - 締結用ボルトと締結用ナット並びに木質パネル壁の締結装置 - Google Patents

締結用ボルトと締結用ナット並びに木質パネル壁の締結装置

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JP3405614B2 JP30388194A JP30388194A JP3405614B2 JP 3405614 B2 JP3405614 B2 JP 3405614B2 JP 30388194 A JP30388194 A JP 30388194A JP 30388194 A JP30388194 A JP 30388194A JP 3405614 B2 JP3405614 B2 JP 3405614B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、締結用ボルトと締結用
ナット並びに木質パネル壁の締結装置に関し、主に、木
質パネル壁住宅における木質パネル壁を、柱材と柱材と
の間、柱材と桁材との間、柱材と土台との間、柱材と横
桟との間などに嵌め込み構造で取り付ける場合に、嵌め
込まれた木質パネル壁を簡易に固定するために利用され
る。
【0002】
【従来の技術】最近、スギ、ヒノキ等の間伐小径木、い
わゆる間伐材を製材して集成し、厚さ10cm程度の木
質パネルを作り、これを外壁の主体とした、いわゆる木
質パネル壁住宅が開発された。木質材料を外壁等の住宅
構造体の材料として使用する住宅は、住宅の基本的機能
の一である自然気候調節、その中でも、その温度調節作
用において、断熱材や一般材料と比べて極めて優れてお
り、厚さ10cm程度の木質パネル壁であれば、それこ
そ土蔵並みの温度調節が期待できることが判明してお
り、それ故、現在では木質パネル壁住宅の建設と普及が
推進されつつある。
【0003】そこで、従来、木質パネル壁Pを取り付け
るには、図13と図14に示すように、柱材Mの内側に
ホゾ溝51を加工し、これに外枠Fの外側に突条52を
設けた木質パネル壁Pを嵌め込んで固定したり、或い
は、図15と図16に示すように、柱材Mの内側に固定
した桟木53により、木質パネル壁Pにおける外枠Fを
挟着固定することで取り付けている。また、木造住宅に
おいては、土台Dに柱材Mを立ち上げ、その上端部に桁
材Kを差し渡して連結されるが、その場合、土台Bと柱
材M、柱材Mと桁材Kとは、柱材Mの上下両端部にホゾ
54を突設し、土台Bと桁材Kにホゾ穴55を凹設し、
当該ホゾ穴55に柱材Mのホゾ54を嵌合することで組
み立てられる。
【0004】ところが、木質パネル壁Pを取り付ける
に、前記した図13と図14のホゾ溝51への嵌め込み
構造や、図15と図16の桟木53による嵌め込み構造
とする場合には、大地震による激しい縦揺れや横揺れが
生ずると、木質パネル壁Pがホゾ溝51から抜け出た
り、或いは、桟木53から外れてしまうことにもなる。
【0005】そこで、木質パネル壁で壁材を形成する場
合に、当該木質パネル壁を柱材、土台、桁材などと一体
化させることで耐震性を満足させる観点から、木質パネ
ル壁における所定の位置に予め締結用ナットを取り付け
て組み込んでおき、当該ナットに対して、柱材、土台、
桁材等の側から締結用ボルトを螺合することで締結一体
化することに着眼した。
【0006】ところが、木質パネル壁を柱材と柱材との
間、その隣の柱材と柱材との間等への嵌め込み構造とす
る関係上、柱材、土台、桁材等に取り付ける締結用ボル
トを、それに直交する方向からの操作力により回転させ
ることのできる特殊な構造とする必要性が生じた。ま
た、予め木質パネル壁の外枠に組み込まれる締結用ナッ
トの取付位置と、柱材、土台、桁材等に組み込まれる締
結用ボルトの取付位置は、それらのナット取付孔やボル
ト取付孔の加工時に、当該取付孔が前後左右に多少の位
置ズレを起こして穿設されることが避け難いもので、そ
れが為、締結用ナットと締結用ボルトの軸線が一致せ
ず、前後左右に齟齬した状態で取り付けられることを考
慮せねばならない。その為には、締結用ボルトが螺合さ
れるべき締結用ナットが、前記のような位置ズレ等に追
随して締結可能とする特殊な構造とする必要性がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、前
記の諸点を満足させ得る特殊な締結用ボルトとして、套
管本体3、3Aの内部に、それと直交する回転軸6を固
定し、当該回転軸6に駆動用傘歯車8を固定し、前記套
管本体3、3Aの管中心に回転案内軸9、9Aを嵌挿
し、当該回転案内軸9、9Aには、前記傘歯車8と噛み
合う従動用傘歯車10、10Aを固定し、前記回転案内
軸9、9Aに摺動自在な軸ボルト12、12Aを嵌挿支
持し、当該軸ボルト12、12Aが、前記回転軸6の回
転操作により套管本体3、3Aから突出するように構成
してなる締結用ボルトを提供する。また、締結用ナット
として、取付基板22と、それに固定したベース円柱又
は円盤23と、当該ベース円柱又は円盤23の端面に直
交状に形成したガイドと、当該ガイドに摺動自在に嵌挿
支持した中間円柱又は円盤25と、当該中間円柱又は円
盤25の端面に直交状に形成したガイドと、当該ガイド
に摺動自在に嵌挿支持した筒ナット28とから構成して
なる締結用ナットを提供する。また、木質パネル壁の締
結装置として、柱材Mと柱材Mとの間、柱材Mと桁材K
との間、柱材Mと土台Dとの間、柱材Mと横桟Yとの間
などに嵌め込んだ木質パネル壁Pを締結する金具であっ
て、木質パネル壁Pにおける外枠Fのナット取付孔2
に、請求項3に記載の締結用ナットNを嵌挿固定し、柱
材M、土台D、桁材K、横桟Y等の側に、請求項1に記
載の締結用ボルトB、Cを嵌挿するボルト取付孔1と、
それに直交する操作用通孔18を設け、前記ボルト取付
孔1に締結用ボルトB、Cを嵌挿し、当該締結用ボルト
B、Cの回転軸6には、抜け止めローラ20を嵌挿した
回転操作軸19を嵌挿し、当該操作軸19を操作レンチ
21で回転させることにより、套管本体3、3Aから突
出した軸ボルト12、12Aが、前記締結用ナットNに
おける筒ナット28に螺合されるように構成してなる木
質パネル壁の締結装置を提供する。尚、前記の締結用ボ
ルトB、Cにおける軸ボルト12、12Aに代えて、そ
れを筒ナット37とすることで、請求項2に記載の締結
用ナットEが得られる。また、前記の締結用ナットNに
おける筒ナット28に代えて、それを軸ボルト38とす
ることで、請求項4に記載の締結用ボルトGが得られ
る。また、締結用ナットEと締結用ボルトGを組み合わ
せることで、前記とは組み合わせを反対とする請求項6
に記載の木質パネル壁の締結装置が得られる。
【0008】
【作用】先ず、締結用ボルトB、Cの角孔7に操作用回
転軸19を挿通し、当該回転軸19の軸端部に操作レン
チ21を嵌め込み、それを回転して操作用回転軸19と
回転軸6を一体回転させると、駆動用傘歯車8とそれに
噛み合う従動用傘歯車10、10Aを介して回転案内軸
9が回転し、当該案内軸9の回転につれて軸ボルト1
2、12Aが、雌ネジ14、14Aと螺合しながら前進
移動する。すると、軸ボルト12、12Aは套管本体
3、3Aの端部から筒外へ突出され、締結用ナットNに
おける筒ナット28、28Aの内周部に臨んだ上で、筒
ナット28の雌ネジ30に、軸ボルト12、12Aの雄
ネジ13、13Aが螺合しながら螺進する。これにて締
結用ボルトB、Cが締結用ナットNに締め付け固定され
る。このとき、軸ボルト12、12Aの軸中心線に対し
て、締結用ナットNの筒ナット28の軸中心が上下左右
に齟齬している場合には、本来、軸ボルト12、12A
を筒ナット28に螺合させることができない。ところ
が、本発明における筒ナット28は、上下左右に摺動案
内自在に支持されている為、軸ボルト12、12Aの先
端部が筒ナット28の内周部に臨設係合しさえすれば、
当該軸ボルト12、12Aの螺進移動に伴って、筒ナッ
ト28が、ベース円柱23に対する中間円柱25を介し
て上下左右に追随して摺動案内されることになり、これ
にて筒ナット28が前記軸ボルト12、12Aと同一の
軸線上に従動させられ、その結果、軸ボルト12、12
Aが筒ナット28に螺合できる関係となる。このような
締結手段が、木質パネル壁Pの外枠Fと、柱材M、土台
D、桁材K、横桟Yに対向させた、締結用ボルトB、C
と締結用ナットNとの間で次々と締結操作されること
で、すべての木質パネル壁Pが、柱材M、土台D、桁材
K、横桟Yと締結一体化されることになる。
【0009】
【実施例】本発明における木質パネル壁Pの締結金具
は、片ボルト構造の締結用ボルトB又は両ボルト構造の
締結用ボルトCのいずれか一方と、これと組み合わされ
る締結用ナットNとからなる。その内、片ボルト構造の
締結用ボルトB又は両ボルト構造の締結用ボルトCは、
図1、図8〜図11に示すように、柱材M、土台D、桁
材K、横桟Yなどの側に穿設したボルト取付孔1に取り
付けられる。また、締結用ナットNは、木質パネル壁P
における外枠Fに穿設したナット取付孔2に取り付けら
れる。
【0010】先ず、片ボルト構造の締結用ボルトBの構
成を図2〜図3に基づいて説明する。3は筒状の套管本
体であって、その基端部に矩形状の取付基板4を、ま
た、先端部に蓋板5を固定している。6は套管本体3の
先端部に、それと直交状に嵌挿固定した回転軸であっ
て、その内部に角孔7を貫通形成している。8は回転軸
6の一端部に内向きに固定した駆動用傘歯車である。9
は套管本体3の管中心位置に嵌挿した断面四角形の回転
案内軸であって、その先端部に前記傘歯車8と噛み合う
従動用傘歯車10をピン11で固定している。12は回
転案内軸9に嵌挿した円筒状の軸ボルトであって、その
基端部を回転案内軸9に摺動自在に嵌挿すると共に、軸
ボルト12の外周部を套管本体3の内部に嵌めている。
13は軸ボルト12の外表面に形成した雄ネジであっ
て、套管本体3の口部内周面に形成した雌ネジ14に螺
合している。15は従動用傘歯車10の抜け止めを制止
するリング、16は回転軸9の末端部に嵌着したリング
であって、軸ボルト12の抜け落ちを防止している。1
7は先端部を円錐状(円錐台状でも可)とするガイドピ
ースであって、軸ボルト12の基端部に嵌着(螺合でも
可)固定している。
【0011】次に、両ボルト構造の締結用ボルトCの構
成を、図4、図5に基づいて説明する。これは前記した
片ボルト構造の締結用ボルトBにおける套管本体3の回
転軸6を中心に前後対称的に構成したものであって、前
部側の套管本体3に後部側の套管本体3Aを突き合わせ
て嵌合した上でビス固定され、また、駆動用傘歯車8の
前部側と後部側には、それと噛み合う従動用傘歯車1
0、10Aを向かい合わせて収納している。この締結用
ボルトCの場合には、柱材Mの前後部や横桟Yの上下面
に貫通形成したボルト取付孔1に嵌挿して取り付けられ
るものであることから、当該締結用ボルトCを貫挿させ
る際に、前部側又は後部側の取付基板4、4Aのいずれ
か一方が予め取り外され、後からビス止めされた上で、
柱材Mの前後面や横桟Yの上下面に釘着される。その他
の内部構造は、前記片ボルト構造の締結用ボルトBと略
同一構成としている。そこで、後部側の套管本体3Aに
構成される部材には、前部側の套管本体3における図面
符号の後にAを付記して、その説明を省略する。
【0012】尚、図1と図8〜図11において、18は
締結用ボルトB1、B2の操作用通孔であって、柱材M
の背面、即ち、屋外側の柱面にボルト取付孔1に対して
直交状に穿設している。19は断面四角形の回転操作軸
であって、操作用通孔18から回転軸6の角孔7にかけ
て挿通される。20は締結用ボルトB、Cの抜け止めロ
ーラであって、前記操作用通孔18の左右両側位置(片
側でも可)に嵌め込まれ、且つ、角孔7に挿通した回転
操作軸19に嵌挿支持される。21は操作レンチであっ
て、回転操作軸19の軸端部に着脱自在に嵌合支持され
る。
【0013】次に、締結用ナットNの構成を、図6と図
7に基づいて説明する。22はナット部材Nにおける基
端部の取付基板であって、その中心位置に円柱状で短い
長さのベース円柱23を固定し、当該ベース円柱23の
先端面には、それに直交するガイド機能の蟻溝24を凹
成している。25は中間円柱であって、その両面には凸
ホゾ26、27が直交状に形成され、その内、一方の凸
条26が前記蟻溝24に横方向へ摺動案内自在に嵌合し
ている。28は円筒状の筒ナットであって、その基端面
にガイド機能の蟻溝29が形成され、当該蟻溝29が前
記中間円柱25における他方の凸ホゾ27に縦方向へ摺
動案内自在に嵌合している。この筒ナット28の内周面
には雌ネジ30が形成され、前記した締結用ボルトB、
Cにおける軸ボルト12、12Aに形成した雄ネジ1
3、13Aが螺合される。31は蟻溝24、29の端部
に嵌め込まれる蓋片であって、ベース円柱23と筒ナッ
ト28の間に中間円柱25を連結した後、蟻溝24、2
9の端部に嵌合固定されることで、ベース円柱23に対
して筒ナット28が縦横方向へ摺動案内される。尚、前
記の場合には、ベース円柱23と中間円柱25を円柱状
に形成したが、円盤状に形成することもできる。また、
中間円柱25の前後両面に凸ホゾ26、27を形成し、
これに嵌合される蟻溝24、29を、ベース円柱23と
筒ナット28に形成したが、中間円柱25の前後両面に
蟻溝を形成し、ベース円柱23と筒ナット28に凸ホゾ
を形成して、これらの部材を摺動案内自在に嵌合させる
こともできる。
【0014】先ず、製材した間伐材を切断加工して木質
パネル壁Pを組み立てるに前に、予め、図1、図8〜図
11に示すように、木質パネル壁Pにおける外枠Fの所
定位置に、締結用ナットNのナット取付孔2をドリルで
穿設し、当該ナット取付孔2に締結用ナットNの本体部
を嵌挿し、その取付基板22を外枠F内面に凹設したホ
ゾ溝32にビス固定するか、釘着固定する。このように
締結用ナットNを、木質パネル壁Pにおける外枠Fの左
右側枠33の上下間隔を隔てた位置と、外枠Tの天枠3
4と地枠35の左右に間隔を隔てた位置の合計8箇所に
取り付けた上で、矩形状の木質パネル壁Pが組み立てら
れる。この木質パネル壁Pが組み立てられる際には、矩
形状外枠Fの内側に、間伐材で製材された斜め材36
が、外枠Fの四隅部にかけてタスキ掛け状態で差し渡さ
れ、当該斜め材36と外枠Fで構成される三角形状の空
間部に、間伐材で製材された長短様々な帯状の壁材40
が嵌め込まれることで、図8、図9の各所に示すような
木質パネル壁Pが形成される。
【0015】他方、柱材Mの内側面や、土台D、桁材
K、横桟Yの上下面の所定位置には、図1、図8〜図1
1に示すように、締結用ボルトB、Cのボルト取付孔1
をドリルで穿設すると共に、これらの柱材M、土台D、
桁材K、横桟Yの屋外部分から締結用ボルトB、Cの操
作用通孔18を、前記ボルト取付孔1に対して直交状に
穿設する。また、柱材Mの内側中央部や、土台D、桁材
K、横桟Yの上下中央部には、予め、弾性のある気密テ
ープ41が貼着固定されることで、木質パネル壁Pが嵌
め込まれた後の気密性が保持されるようにしている。そ
こで、先ず、抜け止めローラ20を操作用通孔18の最
奥部分に押し込んでおいた上で、ボルト取付孔1から締
結用ボルトB、Cの本体部を嵌挿し、その取付基板4を
柱材M等の内面にビス固定するか、釘着固定する。その
上で、前記のように構成された木質パネル壁Pを、空木
建状態の木造住宅における柱材Mと土台Dと桁材Kとの
間であって、土台Dと桁材Kとの間を略3分割する箇所
に差し渡した横桟Yとの間に、図8、図9に示すように
嵌め込み、当該柱材M、土台D、桁材K、横桟Y等の側
に取り付けた締結用ボルトB、Cに、木質パネル壁Pの
外枠F側に固定した締結用ナットNを臨ませる関係に保
持すべく起立させる。
【0016】そして、屋外側の操作用通孔18から締結
用ボルトB、Cの角孔7に向けて操作用回転軸19を挿
通し、奥方の抜け止めローラ20まで貫挿した上で、当
該回転軸19の手前側にも抜け止めローラ20を貫通さ
せ、その上で、図10、図11に示すように、操作用回
転軸19の軸端部に操作レンチ21を嵌め込む。操作レ
ンチ21を回転して操作用回転軸19と回転軸6を一体
回転させると、駆動用傘歯車8とそれに噛み合う従動用
傘歯車10、10Aを介して回転案内軸9が回転し、当
該案内軸9の回転につれて軸ボルト12、12Aが雌ネ
ジ14、14Aと螺合しながら前進移動することで、套
管本体3、3Aの端部から筒外へ露呈し始め、先端部の
ガイドピース17、17Aが、締結用ナットNにおける
筒ナット28、28Aの内周部に臨んだ上で、更に、軸
ボルト12、12Aが摺動案内されながら螺進する。こ
れにて筒ナット28の雌ネジ30に、軸ボルト12、1
2Aの雄ネジ13、13Aが螺合しながら螺進すること
で、図10、図11に示すように、締結用ボルトB、C
が締結用ナットNに締め付け固定される。
【0017】このように締結用ボルトB、Cが螺進移動
する際、その軸ボルト12、12Aの軸中心線に対し
て、締結用ナットNの筒ナット28の軸中心が上下左右
に齟齬している場合には、本来、軸ボルト12、12A
を筒ナット28に螺合させることができない。ところ
が、本発明における筒ナット28は、上下左右に摺動案
内自在に支持されている為、軸ボルト12、12Aのガ
イドピース17、17Aが筒ナット28の内周部に臨設
係合しさえすれば、当該軸ボルト12、12Aの螺進移
動に伴って、筒ナット28が、ベース円柱23に対する
中間円柱25を介して上下左右に追随して摺動案内され
ることになり、これにて筒ナット28が前記軸ボルト1
2、12Aと同一の軸線上に従動させられ、その結果、
図10、図11に示すように、軸ボルト12、12Aが
筒ナット28に螺合できる関係となる。このような締結
手段が、木質パネル壁Pの外枠Fと、柱材M、土台D、
桁材K、横桟Yに対向させた、締結用ボルトB、Cと締
結用ナットNとの間で次々と締結操作されることで、す
べての木質パネル壁Pが、図8、図9に示すように、柱
材M、土台D、桁材K、横桟Yと締結一体化されること
になる。
【0018】尚、本発明の場合には、木質パネル壁Pの
持ち運びや、取扱いの利便さを考慮して、上下の桁材K
と土台Dとの間を上中下に3分割する背丈に形成し、こ
れを柱材Mと柱材Mの間に嵌め込んで一体化したが、当
該柱材Mと柱材Mとの間に出入口用の開閉扉(図示せ
ず)が構成されるような場合には、必要に応じて上部の
1箇所のみに木質パネル壁Pが嵌め込まれ、その下部側
に開閉扉が構成されたり、また、上下両端部に木質パネ
ル壁Pを嵌め込み、中間の空間部を窓枠(図示せず)に
構成することもできる。
【0019】前記の場合には、締結用ボルトB、Cにお
ける軸ボルト12、12Aが、締結用ナットNにおける
筒ナット28に螺合される場合について説明したが、そ
のボルト・ナットを、図12に示すような逆の組み合わ
せに構成することもできる。即ち、前記した締結用ボル
トB、Cにおける軸ボルト12、12Aに代えて筒ナッ
ト37を構成することで、套管本体3、3Aの内部に、
それと直交する回転軸6を固定し、当該回転軸6に駆動
用傘歯車8を固定し、前記套管本体3、3Aの管中心に
回転案内軸9、9Aを嵌挿し、当該回転案内軸9、9A
には、前記傘歯車8と噛み合う従動用傘歯車10、10
Aを固定し、前記回転案内軸9、9Aに摺動自在な筒ナ
ット37を嵌挿支持し、当該筒ナット37が、前記回転
軸6の回転操作により套管本体3、3Aから突出するよ
うに構成してなる締結用ナットEが得られる。また、前
記締結用ナットNにおける筒ナット28に代えて軸ボル
ト38を構成することで、取付基板22と、それに固定
したベース円柱又は円盤23と、当該ベース円柱又は円
盤23の端面に直交状に形成したガイドと、当該ガイド
に摺動自在に嵌挿支持した中間円柱又は円盤25と、当
該中間円柱又は円盤25の端面に直交状に形成したガイ
ドと、当該ガイドに摺動自在に嵌挿支持した軸ボルト3
8とから構成してなる締結用ボルトGが得られる。尚、
図12において、39は筒ナット37に形成した雌ネジ
であって、軸ボルト38が螺合される関係にある。その
他の構成は、前記した締結用ボルトB、C又は締結用ナ
ットNの構造と同一であるから、同一の符号を付して、
その詳細な説明は省略する。
【0020】
【発明の効果】本発明は、前記のように構成した締結用
ボルトと締結用ナット並びに木質パネル壁の締結装置を
提供したので、木質パネル壁を柱材、土台、桁材などと
締結一体化させ、木造パネル壁住宅における耐震性の向
上に貢献する。その際、柱材、土台、桁材等に取り付け
る締結用ボルト又は締結用ナットが、それに直交する方
向から回転操作させることて、締結作業を簡便に行うこ
とができる。また、予め木質パネル壁の外枠に組み込ま
れる締結用ナット又は締結用ボルトの取付位置と、柱
材、土台、桁材等に組み込まれる締結用ボルト又は締結
用ナットの取付位置は、それらのナット取付孔やボルト
取付孔の加工時に、当該取付孔が前後左右に多少の位置
ズレを起こして穿設されることが避け難く、それが為、
締結用ナットと締結用ボルトの軸線が一致せず、前後左
右に齟齬した状態であっても、そのような位置ズレ等に
追随して締結用ナット又は締結用ボルトが上下左右方向
へ従動させて締結可能とすることができ、頗る利便でも
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】柱材に穿設したボルト取付孔に取り付けられる
締結用ボルトと、木質パネル壁の外枠に穿設したナット
取付孔に取り付けられる締結用ナットを、分離した状態
を示す概要斜視図である。
【図2】片ボルト構造の締結用ボルトを示す縦断側面図
である。
【図3】駆動用傘歯車の部分を横断した断面図である。
【図4】両ボルト構造の締結用ボルトを示す横断平面図
である。
【図5】両ボルト構造の締結用ボルトを示す縦断側面図
である。
【図6】締結用ナットの分解斜視図である。
【図7】締結用ナットの縦断側面図である。
【図8】柱材と土台と桁材と横桟で囲まれた部分に嵌め
込んだ、木質パネル壁の取り付け状態の第1例を示す図
である。
【図9】嵌め込まれた木質パネル壁の取り付け状態の第
2例を示す図である。
【図10】木質パネル壁における外枠のナット取付孔に
取り付けた締結用ナットに、柱材、土台、桁材、横桟の
いずれかのボルト取付孔に取り付けた、片ボルト構造の
締結用ボルトを、螺合させて締結した状態を示す平断面
図である。
【図11】木質パネル壁における外枠のナット取付孔に
取り付けた締結用ナットに、柱材又は横桟のボルト取付
孔に取り付けた、両ボルト構造の締結用ボルトを、螺合
させて締結した状態を示す平断面図である。
【図12】締結用ボルトと締結用ナットの変形例を示す
斜視図である。
【図13】従来のホゾ溝による嵌め込み構造を示す分解
斜視図である。
【図14】木質パネル壁の嵌め込み状態を示す平面図で
ある。
【図15】従来の桟木による嵌め込み構造を示す分解斜
視図である。
【図16】木質パネル壁の嵌め込み状態を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
P 木質パネル壁 M 柱材 F 外枠 D 土台 K 桁材 Y 横桟 B、C、G 締結用ボルト N、E 締結用ナット 1、2 取付孔 3、3A 套管本体 4、4A 取付基板 6 回転軸 7 角孔 8 駆動用傘歯車 9、9A 回転案内軸 10、10A 従動用傘歯車 12、12A、38 軸ボルト 13、13A 雄ネジ 14、14A、39 雌ネジ 17、17A ガイドピース 18 操作用通孔 19 回転操作軸 20 抜け止めローラ 21 操作レンチ 22 取付基板 23 ベース円柱 24、29 蟻溝 25 中間円柱 26、27 凸ホゾ 28、37 筒ナット 30、39 雌ネジ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04B 2/56 622 F16B 37/00 Z F16B 5/02 E04B 1/60 503N 37/00 507A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 35/00 E04B 1/10 E04B 1/38 E04B 1/61 E04B 2/56 F16B 5/02 F16B 37/00 F16B 12/00 - 12/60

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 套管本体3、3Aの内部に、それと直交
    する回転軸6を固定し、当該回転軸6に駆動用傘歯車8
    を固定し、前記套管本体3、3Aの管中心に回転案内軸
    9、9Aを嵌挿し、当該回転案内軸9、9Aには、前記
    傘歯車8と噛み合う従動用傘歯車10、10Aを固定
    し、前記回転案内軸9、9Aに摺動自在な軸ボルト1
    2、12Aを嵌挿支持し、当該軸ボルト12、12A
    が、前記回転軸6の回転操作により套管本体3、3Aか
    ら突出するように構成したことを特徴とする締結用ボル
    ト。
  2. 【請求項2】 套管本体3、3Aの内部に、それと直交
    する回転軸6を固定し、当該回転軸6に駆動用傘歯車8
    を固定し、前記套管本体3、3Aの管中心に回転案内軸
    9、9Aを嵌挿し、当該回転案内軸9、9Aには、前記
    傘歯車8と噛み合う従動用傘歯車10、10Aを固定
    し、前記回転案内軸9、9Aに摺動自在な筒ナット37
    を嵌挿支持し、当該筒ナット37が、前記回転軸6の回
    転操作により套管本体3、3Aから突出するように構成
    したことを特徴とする締結用ナット。
  3. 【請求項3】 取付基板22と、それに固定したベース
    円柱又は円盤23と、当該ベース円柱又は円盤23の端
    面に直交状に形成したガイドと、当該ガイドに摺動自在
    に嵌挿支持した中間円柱又は円盤25と、当該中間円柱
    又は円盤25の端面に直交状に形成したガイドと、当該
    ガイドに摺動自在に嵌挿支持した筒ナット28とから構
    成したことを特徴とする締結用ナット。
  4. 【請求項4】 取付基板22と、それに固定したベース
    円柱又は円盤23と、当該ベース円柱又は円盤23の端
    面に直交状に形成したガイドと、当該ガイドに摺動自在
    に嵌挿支持した中間円柱又は円盤25と、当該中間円柱
    又は円盤25の端面に直交状に形成したガイドと、当該
    ガイドに摺動自在に嵌挿支持した軸ボルト38とから構
    成したことを特徴とする締結用ボルト。
  5. 【請求項5】 柱材Mと柱材Mとの間、柱材Mと桁材K
    との間、柱材Mと土台Dとの間、柱材Mと横桟Yとの間
    などに嵌め込んだ木質パネル壁Pを締結する金具であっ
    て、木質パネル壁Pにおける外枠Fのナット取付孔2
    に、請求項3に記載の締結用ナットNを嵌挿固定し、柱
    材M、土台D、桁材K、横桟Y等の側に、請求項1に記
    載の締結用ボルトB、Cを嵌挿するボルト取付孔1と、
    それに直交する操作用通孔18を設け、前記ボルト取付
    孔1に締結用ボルトB、Cを嵌挿し、当該締結用ボルト
    B、Cの回転軸6には、抜け止めローラ20を嵌挿した
    回転操作軸19を嵌挿し、当該操作軸19を操作レンチ
    21で回転させることにより、套管本体3、3Aから突
    出した軸ボルト12、12Aが、前記締結用ナットNに
    おける筒ナット28に螺合されるように構成したことを
    特徴とする木質パネル壁の締結装置。
  6. 【請求項6】 柱材Mと柱材Mとの間、柱材Mと桁材K
    との間、柱材Mと土台Dとの間、柱材Mと横桟Yとの間
    などに嵌め込んだ木質パネル壁Pを締結する金具であっ
    て、木質パネル壁Pにおける外枠Fの取付孔2に、請求
    項4に記載の締結用ボルトGを嵌挿固定し、柱材M、土
    台D、桁材K、横桟Y等の側に、請求項2に記載の締結
    用ナットEを嵌挿する取付孔1と、それに直交する操作
    用通孔18を設け、前記取付孔1に締結用ナットEを嵌
    挿し、当該締結用ナットEの回転軸6には、抜け止めロ
    ーラ20を嵌挿した回転操作軸19を嵌挿し、当該操作
    軸19を操作レンチ21で回転させることにより、套管
    本体3、3Aから突出した筒ナット37が、前記締結用
    ボルトGにおける軸ボルト38に螺合されるように構成
    したことを特徴とする木質パネル壁の締結装置。
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