JP6554692B2 - パネルの接合方法 - Google Patents
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木造軸組構法では、木製建築部材としての横架材と木製の垂直材とを適宜組み合わせ、門型形状又は矩形形状の骨組みが構築される。このような骨組みを構築するため、以下に示すような各種の金物が使用される。なお、横架材及び垂直材は、無垢材及び集成材のどちらであってもよい。
垂直材接合金物100は、図1に示すように、矩形形状の金属板からなる接合部材110と、矩形形状の金属板を適宜接合して形成される固定部材120と、を有する。接合部材110は、柱の下面に形成されたスリットに嵌合可能な部材であって、ドリフトピンの軸部が貫通可能な貫通孔110Aが形成されている。固定部材120は、アンカーボルトによってコンクリート基礎に締結可能な部材であって、対向する2面が開口した箱形形状の第1の部材122と、第1の部材122の内部空間に配設され、第1の部材122を補強する第2の部材124と、を有する。
連結金物150は、図2に示すように、矩形形状の金属板からなり、その長手方向の両端部近傍に、ドリフトピンの軸部が貫通可能な貫通孔150Aが夫々形成されている。なお、連結金物150は、横架材に形成されたスリットと垂直材に形成されたスリットとに嵌合され、これらを相互に接合する。
タイダウン金物200は、図3に示すように、平面視で、長尺の矩形形状の金属板からなるベース部材210と、ベース部材210の長手方向の両端部からその長手方向の外方へと延びる金属製のボルト部材220と、図示しない締結具と、を有する。ボルト部材220は、ベース部材210に基端部が溶接などで固着され、少なくとも先端部の外周に雄ねじ220Aが形成されている。また、ベース部材210の板面には、図4に示すように、ドリフトピンの軸部が貫通可能な貫通孔210Aを複数形成することもできる。締結具は、平ワッシャ、スプリングワッシャ及びダブルナットを含み、ボルト部材220の雄ねじ220Aに着脱可能に螺合される。なお、タイダウン金物200は、詳細を後述するように、垂直材としての柱のスリット、パネルのスリットに嵌合される。
箱形金物250は、矩形形状の金属板を適宜接合して形成された、図5に示すような、一面のみが開口する箱形形状の金物である。そして、開口に隣接しつつ対向する2面に、コンクリート基礎から突出するアンカーボルトの軸部、タイダウン金物200のボルト部材220の軸部が貫通可能な貫通孔250Aが夫々形成されている。
スペーサ金物300は、箱形金物250と協働して、コンクリート基礎に対して、タイダウン金物200が一体化された垂直材を接合する金物である。スペーサ金物300は、図7に示すように、矩形形状の金属板を適宜接合して形成された、対向する2面が開口する箱形形状をなす第1の部材310と、第1の部材310の内部空間の横断面上に板面が位置する、矩形形状の金属板からなる第2の部材320と、を有する。第1の部材310の底板には、その内部空間が延びる方向に沿って、コンクリート基礎から突出するアンカーボルトの軸部が貫通可能な貫通孔310Aが2つ形成されている。ここで、第1の部材310の底板に形成される貫通孔310Aは、2つに限らず、任意の個数とすることができる。第2の部材320は、第1の部材310の内部空間を均等に二分割する位置に配設され、第1の部材310の内面に溶接などで固着されている。
第1のせん断金物350は、図8に示すように、矩形形状の金属板からなる接合部材360と、矩形形状の金属板を適宜接合して形成された固定部材370と、を有する。接合部材360は、パネルに形成されたスリットに嵌合可能な部材であって、ドリフトピンの軸部が貫通可能な貫通孔360Aが複数形成されている。図示の例では、貫通孔360Aは、接合部材360の長手方向に沿った3列の千鳥格子状に形成されているが、その個数及び位置は任意である。固定部材370は、アンカーボルトによってコンクリート基礎に締結可能な部材であって、対向する2面が開口した箱形形状の第1の部材372と、第1の部材372の内部空間に配設され、第1の部材372を補強する第2の部材374と、を有する。
第2のせん断金物400は、図9に示すように、矩形形状の金属板からなるベース部材410と、金属円筒からなる2つの円筒部材420と、矩形形状の金属板からなる接合部材430と、を有する。なお、第2のせん断金物400が、接合金物の一例として挙げられる。
第3のせん断金物450は、図10に示すように、金属円筒からなる2つの円筒部材460と、矩形形状の金属板を適宜接合して形成された固定部材470と、を有する。なお、第3のせん断金物450が、接合金物の一例として挙げられる。
第4のせん断金物500は、図11に示すように、矩形形状の金属板からなるベース部材510と、金属円筒からなる4つの円筒部材520と、を有する。なお、第4のせん断金物500が、接合金物の一例として挙げられる。
図12は、木造建築物の1階を前提とした、構造体の第1実施形態を示す。
第1実施形態における構造体では、2つの垂直材接合金物100及び2つの連結金物150を使用して、コンクリート基礎BSに対して、2本の柱PT及び1本の梁BMからなる門型形状の骨組みが構築される。そして、2つのタイダウン金物200、4つの箱形金物250、1つの第1のせん断金物350及び1つの第2のせん断金物400を使用して、門型形状の骨組みに対して嵌め込まれる矩形形状のパネルPNが接合される。
図17は、木造建築物の2階を前提とした、構造体の第2実施形態を示す。
第2実施形態における構造体では、4つの連結金物150を使用して、2本の梁BM及び2本の柱PTからなる矩形形状の骨組みが構築される。そして、2つのタイダウン金物200、4つの箱形金物250及び2つの第2のせん断金物400を使用して、矩形形状の骨組みに対して嵌め込まれる矩形形状のパネルPNが接合される。
なお、出願時の特許請求の範囲は、以下の通りである。
[請求項1]
横架材及び垂直材を組み合わせて構築される骨組みに矩形形状のパネルを嵌め込んで接合する接合金物であって、
前記骨組みと前記パネルとの間に配設される矩形形状の金属板からなるベース部材と、
前記ベース部材の一面に固定され、前記骨組み及び前記パネルの一方に形成された円孔に嵌合可能な金属円筒からなる円筒部材と、
前記ベース部材の他面に固定され、前記骨組み及び前記パネルの他方に形成されたスリットに嵌合可能な矩形形状の金属板からなる接合部材と、
を有することを特徴とする接合金物。
[請求項2]
前記接合部材には、ドリフトピンの軸部が貫通可能な貫通孔が複数形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の接合金物。
[請求項3]
横架材及び垂直材を組み合わせて構築される骨組みに矩形形状のパネルを嵌め込んで接合する接合金物であって、
前記骨組みと前記パネルとの間に配設される矩形形状の金属板からなるベース部材と、
前記ベース部材の両面に夫々固定され、前記骨組み及び前記パネルに形成された円孔に嵌合可能な金属円筒からなる円筒部材と、
を有することを特徴とする接合金物。
[請求項4]
コンクリート基礎に対して横架材及び垂直材を組み合せて構築される骨組みに矩形形状のパネルを嵌め込んで接合する接合金物であって、
前記コンクリート基礎に締結され、少なくとも上面が矩形形状の水平面をなす金属製の固定部材と、
前記固定部材の上面に固定され、前記パネルに形成された円孔に嵌合可能な金属円筒からなる円筒部材と、
を有することを特徴とする接合金物。
[請求項5]
前記円筒部材の内周面には、矩形形状の金属板からなる補強部材が一体化されている、
ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の接合金物。
[請求項6]
請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の接合金物を使用して、前記骨組みに前記パネルを接合する、ことを特徴とするパネルの接合方法。
460 円筒部材
462 補強部材
470 固定部材
BM 梁(横架材)
PT 柱(垂直材)
PN パネル
BS コンクリート基礎
CH3 円孔
Claims (2)
- コンクリート基礎に対して横架材及び垂直材を組み合わせて構築される骨組みと、当該骨組みに嵌め込まれた矩形形状のパネルと、を接合するための接合金物であって、前記コンクリート基礎に締結され、少なくとも上面が矩形形状の水平面をなす金属製の固定部材と、前記固定部材の上面に固定され、前記パネルに形成された円孔に嵌合可能な金属円筒からなる円筒部材と、を有する接合金物を使用して、前記骨組みに前記パネルを接合する、ことを特徴とするパネルの接合方法。
- 前記円筒部材の内周面には、矩形形状の金属板からなる補強部材が一体化されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のパネルの接合方法。
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