JP3405241B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP3405241B2 JP36139698A JP36139698A JP3405241B2 JP 3405241 B2 JP3405241 B2 JP 3405241B2 JP 36139698 A JP36139698 A JP 36139698A JP 36139698 A JP36139698 A JP 36139698A JP 3405241 B2 JP3405241 B2 JP 3405241B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置に係り、
より詳しくは、電子写真方式のプリンタ、複写機等の電
源として用いられる電源装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、電子写真方式のプリンタ、複
写機等に用いる電源装置として、図11に示すような電
源装置が知られている。図11に示す電源装置100
は、入力側に設けられた入力側コンデンサ102、第1
のスイッチング手段104、第2のスイッチング手段1
06、制御回路108、チョークコイル110及び出力
側に設けられた出力側コンデンサ112で構成されるフ
ィルタ114及び電圧検出回路116を備えている。 【0003】第1のスイッチング手段104は、能動素
子(例えばトランジスタ、MOS−FET等)で構成さ
れ、第2のスイッチング手段106は、受動素子(例え
ば整流ダイオード)で構成される。制御回路108は、
その内部に図示しない発振回路を内蔵し、パルス信号を
第1のスイッチング手段104へ出力する。この時、電
圧検出回路116で検出した出力電圧をモニタし、出力
電圧が一定となるようにスイッチング手段104をオン
オフ制御する。 【0004】第1のスイッチング手段がオン(導通)し
た場合には、チョークコイル110にエネルギーを蓄え
ながら、かつ出力側コンデンサ112を充電しながら出
力側に電力を供給する。この時、第2のスイッチング手
段106は逆バイアスされるので電流は流れない。第1
のスイッチング手段104がオフ(非導通)した場合に
は、チョークコイル110に蓄えられていたエネルギー
が第2のスイッチング手段106を順方向にバイアスす
るので、出力側にエネルギーが供給される。 【0005】通常、第1のスイッチング手段104にM
OS−FETを用いた場合には、ゲート信号電圧とドレ
イン−ソース間電圧との特性の関係から、図12の如く
オン時の遅延時間td(on) 及びオフ時の遅延時間t
d(off)がある。一方、第2のスイッチング手段106に
は、図13に示す如く、順回復時間tfr及び逆回復時間
rrがある。これらの時間遅れがスイッチング損失、貫
通電流、スイッチングノイズ、放射ノイズ及び高周波化
の阻害等の原因となっていた。 【0006】また、第2のスイッチ手段106にダイオ
ードを用いると、第1のスイッチング手段104がオフ
された時の順方向電圧VF と第1のスイッチング手段1
04がオフされた時に流れる転流電流IF とにより導通
損失PF (VF ×IF )が発生する。この導通損失PF
はダイオードの非線形特性(図14参照)により出力電
流の増加とともに増加し、電源効率を悪化させる原因と
なる。 【0007】このような問題を解決するために、図15
に示す如く、MOS−FET120のドレイン側にイン
ダクタ122を設けてMOS−FET120内部のキャ
リアをインダクタ122に発生する逆起電力で強制的に
引き抜いてスイッチング速度を早くしたり、ダイオード
124のアノード側にインダクタ126を設けてインダ
クタ126に発生する逆起電力によりダイオード124
のリカバリ特性を改善する等の方法や、図16に示すよ
うに、MOS−FET120のゲート側に逆バイアス回
路を設けてMOS−FET120のキャリアを強制的に
引き抜く等の方法がある。 【0008】さらに、図17に示すような同期整流方式
の電源装置も提案されている(電子技術1996年3月
号132頁)。図17に示す電源装置130は、第2の
スイッチング手段としてMOS−FET132を用いて
いる。制御回路134では、MOS−FET132及び
MOS−FET136へ出力する信号VG1及びVG2を同
期してオンオフさせ、同時にオフする期間を設けること
によりMOS−FET132及びMOS−FET136
に流れる貫通電流を抑制する。 【0009】しかしながら、信号VG1及びVG2を強制的
に同時にオフするため、駆動周波数の向上は望めず、装
置を小型化することができない。また、同時オフの時に
は、MOS−FET132の図示しない寄生ダイオード
に電流が流れるので、電源効率が低下する。さらに、ダ
イオードのリカバリー特性(逆回復時間)の時間遅れに
より、MOS−FET132及びMOS−FET136
に貫通電流が流れてしまうという問題がある。 【0010】また、実用新案登録公報第2555245
号公報には、MOS−FETのオン時の抵抗特性による
電流特性(図18参照)を利用することにより導通損失
FE T を抑制し、電源効率を向上させる電源装置が記載
されている。このような電源装置の例を図19に示す。
図19に示す電源装置140は、MOS−FET142
の電圧降下をコンパレータ144により検出することで
インダクタ146に流れる電流の方向を検出し、MOS
−FET142をオンオフする。 【0011】しかしながら、上記の電源装置140で
は、MOS−FET142のオン時の遅延時間及びオフ
時の遅延時間がMOS−FET146のオン時の遅延時
間及びオフ時の遅延時間とそれぞれ交差するため、貫通
電流の問題は解決できない。更に、MOS−FET14
2が逆バイアスされている場合には、MOS−FET1
42の寄生ダイオード142Aに逆漏れ電流が発生し、
コンパレータ144が誤動作する場合がある。 【0012】一方、転流時には、転流電流は寄生ダイオ
ード142A及びMOS−FET142本体に分流され
るが、オン抵抗が低いMOS−FET142本体にのみ
電流が流れる。従って、不安定な状態でMOS−FET
142の駆動が制御されることになる。MOS−FET
は非線形特性を有し、負荷電流に比例して制御すること
ができないという問題があるため、MOS−FET14
2のオン電圧をコンパレータ144で検出してMOS−
FET142のゲートを駆動する以上は貫通電流やスイ
ッチング損失を抑制することはできない。また、動作周
波数の向上も望めないため、装置を小型化することもで
きない。 【0013】特に、軽負荷時には、寄生ダイオード14
2Aが先に動作して転流電流が流れ、この転流電流を検
出してMOS−FET142の駆動を行うが、コンパレ
ータ144の比較基準電圧がGNDにあるため、軽負荷
時の転流電流及び寄生ダイオード142Aの非線形特性
(IF −VF 特性)により検出動作が不安定になり電源
効率が低下して出力特性が安定しない。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、貫通電流や出力ノイズ、スイッチング損失を抑
制することができ、軽負荷時の効率が低下するのを防ぐ
ことができる電源装置を提供することを目的とする。 【0015】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、転流電流がトータルで流れるラインにおいて線形
素子により転流電流を検出し、該検出した電流に基づい
てスイッチング制御を行うことが望ましい。 【0016】そこで、請求項1記載の発明の電源装置
は、制御信号に基づいて入力電力をスイッチングする第
1のスイッチング手段と、前記第1のスイッチング手段
によりスイッチングされた電力を保持して負荷側へ供給
するフィルタと、前記第1のスイッチング手段のオフ時
に前記フィルタから流れる転流電流を前記第1のスイッ
チング手段の出力側へ出力する第2のスイッチング手段
と、前記第1のスイッチング手段と第2のスイッチング
手段との間に直列に接続され、前記第1のスイッチング
手段のオフ時に前記フィルタから流れる転流電流を検出
する電流検出手段と、非反転入力端子が前記第1のスイ
ッチング手段と前記電流検出手段との間に接続されると
共に反転入力端子が接地され、前記電流検出手段により
検出された転流電流値に応じた電圧降下と第2のスイッ
チング手段の電圧との和グランドレベルである基準電
圧値以上になったか否かを比較し、前記電圧降下と第2
のスイッチング手段の電圧との和が前記基準電圧値以上
のときに前記第2のスイッチング手段をオンし、前記電
圧降下と第2のスイッチング手段の電圧との和が前記基
準電圧値より小さいときに前記第2のスイッチング手段
オフするコンパレータと、を有することを特徴として
いる。 【0017】請求項1に記載の発明によれば、制御信号
に基づいて入力電力をスイッチングする第1のスイッチ
ング手段を備えている。制御信号は、例えばパルス幅変
調(チョッパ制御)を行うためのPWM信号等である。
第1のスイッチング手段は、例えばMOS−FET等の
半導体素子である。第1のスイッチング手段によりスイ
ッチングされた電力は、フィルタにより電力を保持され
て負荷側へ出力される。このフィルタは例えばチョーク
コイル等のインダクタ及びコンデンサ等で構成される。 【0018】第1のスイッチング手段のオフ時には、電
力が保持されていたフィルタから転流電流が流れるが、
この転流電流は第2のスイッチング手段を流れて第1の
スイッチング手段の出力側へ出力される。この時、第1
のスイッチング手段と第2のスイッチング手段との間に
直列に接続された電流検出手段により転流電流が検出さ
れる。電流検出手段は、例えば線形性を有する抵抗等で
構成される。 【0019】コンパレータは、非反転入力端子が第1の
スイッチング手段と電流検出手段との間に接続されると
共に反転入力端子が接地されている。そして、電流検出
手段による電圧降下と第2のスイッチング手段の電圧と
の和がグランドレベルである基準電圧値以上になったか
否かがコンパレータにより比較され、電圧降下と第2の
スイッチング手段の電圧との和グランドレベルである
基準電圧値以上のときに第2のスイッチング手段をオフ
し、電圧降下と第2のスイッチング手段の電圧との和
グランドレベルである基準電圧値より小さいときに第2
のスイッチング手段をオンする。 【0020】このように、電流検出手段により転流電流
を検出し、該検出した電流値に基づいて第2のスイッチ
ング手段を動作させるので、貫通電流を抑制することが
できるためスイッチング損失が抑制される。このため、
サージ電圧、電流の抑制、放射・伝導ノイズの低減、さ
らに使用部品の定格の低減を図ることができる。また、
軽負荷時でも確実に第2のスイッチング手段をオンさせ
ることができると共に、基準電圧値を出力する基準電圧
電源を省略することができる。 【0021】 【0022】 【0023】 【0024】 【0025】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 【0026】[第1の実施の形態]図1に示すように、
本第1の実施の形態に係る電源装置10は、MOS−F
ET12を備えており、MOS−FET12のソース端
子には寄生ダイオード12Aのカソード側及び電源側端
子14が接続されている。電源側端子14からは直流電
圧Vinが入力される。MOS−FET12のドレイン端
子には寄生ダイオード12Aのアノード側、チョークコ
イル16の一方の端子が接続されている。チョークコイ
ル16の他方の端子は、コンパレータ20の一方の電源
入力端子、他方の端子がGND端子22に接続されたコ
ンデンサ24の一方の端子及び負荷側端子26に接続さ
れている。 【0027】MOS−FET12のゲート端子にはチョ
ッパ制御回路28の出力端が接続されている。チョッパ
制御回路28の入力端には出力電圧検出回路30の出力
端が接続されている。出力電圧検出回路30は、負荷側
端子26に出力される出力電圧Vout を検出する。チョ
ッパ制御回路28は、出力電圧検出回路30から出力さ
れる電圧値に基づいて、MOS−FET12のゲート端
子のオンオフを制御する。 【0028】一方、MOS−FET18のドレイン端子
には寄生ダイオード18Aのカソード側が接続されてお
り、MOS−FET18のソース端子には寄生ダイオー
ド18Aのアノード側及び他方の端子がGND(接地)
端子に接続された電流検出抵抗32(抵抗値Rs )の一
方の端子が接続されている。MOS−FET18のゲー
ト端子にはコンパレータ20の出力端が接続されてい
る。 【0029】コンパレータ20の反転入力端子はGND
端子22に接続されており、コンパレータ20の非反転
入力端子は基準電圧電源34のプラス側が接続されてい
る。基準電圧電源34のマイナス側は、コンパレータ2
0の他方の電源入力端子及び電流検出抵抗32の一方の
端子に接続されている。 【0030】次に、第1の実施の形態における作用を説
明する。 【0031】まず、チョッパ制御回路28によりMOS
−FET12がオンされると、電流Ia はチョークコイ
ル16を介してコンデンサ24を充電しながら負荷側端
子26へ出力される。 【0032】次に、MOS−FET12がオフされる
と、チョークコイル16に蓄積されたエネルギーが電流
検出抵抗32、MOS−FET18及び寄生ダイオード
18Aを経由してコンデンサ24を充電しながら負荷側
端子26へ出力される。このとき、電流検出抵抗32に
は図1に示すように転流電流IS が流れる。転流電流I
s は、転流電流ID 、Id に分流されてMOS−FET
18、寄生ダイオード18Aにそれぞれ流れる。 【0033】この転流時におけるMOS−FET18の
動作について図2に示すタイミングチャートを参照して
説明する。 【0034】図2には、上から順に、MOS−FET1
8のドレイン−ソース間電圧VDS2、MOS−FET1
2のドレイン電流Ia 、MOS−FET18のドレイン
電流Is 、電流検出抵抗32の電圧降下Vs (=Is ×
s )、コンパレータ20の出力、寄生ダイオード18
Aを流れる電流Id 及びMOS−FET18本体を流れ
る電流ID の変化が区間1(無負荷)、区間2(軽負
荷)、区間3(重負荷)ごとに示されている。 【0035】図2に示すように、区間1(無負荷の場
合)において、転流電流Is が小さく、電流検出抵抗3
2の電圧降下が基準電圧Vref よりも小さい場合には、
転流電流Id が寄生ダイオード18Aのみ流れる。従っ
てコンパレータ20はローレベルを出力するので、MO
S−FET18はオフのままである。 【0036】区間2(軽負荷の場合)において、転流電
流Is が無負荷の場合と比べて大きくなり、電流検出抵
抗32の電圧降下が基準電圧Vref 以上になると、転流
電流ID がMOS−FET18にのみ流れる。電流検出
抵抗32の電圧降下が基準電圧Vref 以上になっている
場合は、図1に示すように時間t1 だけコンパレータ2
0からハイレベルが出力される。これにより、MOS−
FET18はオンする。電流検出抵抗32の電圧降下が
基準電圧Vref より低い場合は、時間t2 だけ転流電流
d が寄生ダイオード18Aにのみ流れる。従って、コ
ンパレータ20はローレベルを出力するので、MOS−
FET18はオフする。 【0037】区間3(重負荷の場合)において、転流電
流Is が軽負荷の場合と比べて大きくなり、電流検出抵
抗32の電圧降下が転流電流が流れているすべての時間
において基準電圧Vref 以上になると、寄生ダイオード
18Aの順方向電圧降下よりもMOS−FET18のド
レイン−ソース間電圧が低くなるように設定されている
場合には、転流電流ID がMOS−FET18にのみ流
れる。従って、コンパレータ20はハイレベルを出力す
るので、MOS−FET18はオンする。 【0038】このように、電流検出抵抗32により転流
電流を検出し、該検出した電流に基づいてMOS−FE
T18を動作させるので、貫通電流を抑制することがで
きる。このため、スイッチング損失が抑制されるととも
に、サージ電圧が発生しないので部品の低耐圧化を図る
ことができる。また、MOS−FET12及びMOS−
FET18を強制的に同時にオフさせないので駆動周波
数を高くすることができる。 【0039】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。 【0040】図3に第2の実施の形態にかかる電源装置
50を示す。なお、第1の実施の形態における電源装置
10と同一部分には同一の符号を付し、その詳細な説明
を省略する。 【0041】電源装置50が第1の実施の形態の電源装
置10と異なる点は、電流検出抵抗32、基準電圧電源
34及びコンパレータ20の接続が異なる点のみであ
る。 【0042】図3に示すように、コンパレータ20の反
転入力端子は、基準電圧電源34のマイナス側が接続さ
れており、コンパレータ20の非反転入力端子は、電流
検出抵抗32の一方の端子に接続されている。また、基
準電圧電源34のプラス側はGND端子22に接続され
ている。 【0043】次に、第2の実施の形態の作用を説明す
る。 【0044】なお、MOS−FET12のオン時の動作
は第1の実施の形態に記載した動作と同一であるので詳
細な説明は省略し、MOS−FET12がオフしたとき
の転流時におけるMOS−FET18の動作について図
4に示すタイミングチャートを参照して説明する。 【0045】図4には、上から順に、MOS−FET1
2のドレイン−ソース間電圧VDS1、MOS−FET1
2のドレイン電流Ia 、MOS−FET18のドレイン
電流Is 、電流検出抵抗32の電圧降下Vs 、コンパレ
ータ20の出力、寄生ダイオード18Aを流れる電流I
d 、MOS−FET18本体を流れる電流ID 及びMO
S−FET18のドレイン−ソース間電圧VDS2 の変化
が区間1(無負荷)、区間2(軽負荷)、区間3(重負
荷)ごとに示されている。 【0046】図4に示すように、電流検出抵抗32の電
圧降下Vs は、GNDに対してマイナス側に発生する。
この電圧降下Vs が基準電圧Vref より低ければMOS
−FET18のみ転流電流ID が流れ、電圧降下Vs
基準電圧Vref 以上の場合は寄生ダイオード18Aのみ
転流電流Id が流れる。 【0047】このように、電流検出抵抗32により転流
電流を検出し、該検出した電流に基づいてMOS−FE
T18を動作させるので、貫通電流を抑制することがで
きる。このため、スイッチング損失が抑制されるととも
に、サージ電圧が発生しないので部品の低耐圧化を図る
ことができる。また、MOS−FET12及びMOS−
FET18を強制的に同時にオフさせないので駆動周波
数を高くすることができる。 【0048】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態について説明する。 【0049】図5に第3の実施の形態にかかる電源装置
60を示す。なお、第1の実施の形態における電源装置
10と同一部分には同一の符号を付し、その詳細な説明
を省略する。 【0050】電源装置60が第1の実施の形態の電源装
置10と異なる点は、MOS−FET18、電流検出抵
抗32、基準電圧電源34及びコンパレータ20の接続
が異なる点のみである。 【0051】図5に示すように、コンパレータ20の反
転入力端子は、基準電圧電源34のマイナス側が接続さ
れており、コンパレータ20の非反転入力端子は、電流
検出抵抗32の一方の端子に接続されている。また、基
準電圧電源34のプラス側はGND端子22に接続され
ている。電流検出抵抗32の他方の端子は、MOS−F
ET18のドレイン端子に接続されている。MOS−F
ET18のソース端子はGND端子22に接続されてい
る。 【0052】次に、第3の実施の形態の作用を説明す
る。 【0053】なお、MOS−FET12のオン時の動作
は第1の実施の形態に記載した動作と同一であるので詳
細な説明は省略し、MOS−FET12がオフしたとき
の転流時におけるMOS−FET18の動作について図
6に示すタイミングチャートを参照して説明する。 【0054】図6には、上から順に、MOS−FET1
2のドレイン−ソース間電圧VDS1、MOS−FET1
2のドレイン電流Ia 、MOS−FET18のドレイン
電流Is 、電流検出抵抗32の電圧降下Vs +MOS−
FET18のドレイン−ソース間電圧VDS2 、MOS−
FET18のドレイン−ソース間電圧VDS2 、コンパレ
ータ20の出力、MOS−FET18本体を流れる電流
D 及び寄生ダイオード18Aを流れる電流Id の変化
が区間1(無負荷)、区間2(軽負荷)、区間3(重負
荷)ごとに示されている。 【0055】図6に示すように、MOS−FET18の
ドレイン−ソース間電圧VDS2 が基準電圧Vref より低
ければMOS−FET18のみ転流電流ID が流れ、M
OS−FET18のドレイン−ソース間電圧VDS2 がV
ref 以上の場合は寄生ダイオード18Aのみ転流電流I
d が流れる。なお、この場合にはすべての区間において
MOS−FET18のドレイン−ソース間電圧VDS2
0Vよりも低くなる。 【0056】このように、電流検出抵抗32により転流
電流を検出し、該検出した電流に基づいてMOS−FE
T18を動作させるので、貫通電流を抑制することがで
きる。このため、スイッチング損失が抑制されるととも
に、サージ電圧が発生しないので部品の低耐圧化を図る
ことができる。また、MOS−FET12及びMOS−
FET18を強制的に同時にオフさせないので駆動周波
数を高くすることができる。 【0057】[第4の実施の形態]次に、本発明の第4
の実施の形態について説明する。 【0058】図7に第4の実施の形態にかかる電源装置
70を示す。なお、第3の実施の形態における電源装置
60と同一部分には同一の符号を付し、その詳細な説明
を省略する。 【0059】電源装置70が第3の実施の形態の電源装
置60と異なる点は、図7に示すように、コンパレータ
20の反転入力端子が基準電圧電源34のプラス側が接
続されており、基準電圧電源34のマイナス側がGND
端子22に接続されている点のみである。 【0060】次に、第4の実施の形態の作用を説明す
る。 【0061】なお、MOS−FET12のオン時の動作
は第1の実施の形態に記載した動作と同一であるので詳
細な説明は省略し、MOS−FET12がオフしたとき
の転流時におけるMOS−FET18の動作について図
8に示すタイミングチャートを参照して説明する。 【0062】図8には、上から順に、MOS−FET1
2のドレイン−ソース間電圧VDS1、MOS−FET1
2のドレイン電流Ia 、MOS−FET18のドレイン
電流Is 、電流検出抵抗32の電圧降下Vs +MOS−
FET18のドレイン−ソース間電圧VDS2 、MOS−
FET18のドレイン−ソース間電圧VDS2 、コンパレ
ータ20の出力及びMOS−FET18本体を流れる電
流ID の変化が区間1(無負荷)、区間2(軽負荷)、
区間3(重負荷)ごとに示されている。 【0063】図8に示すように、MOS−FET18の
ドレイン−ソース間電圧VDS2 が基準電圧Vref より低
ければMOS−FET18のみ転流電流ID が流れる
が、基準電圧Vref がプラス側にあるため、MOS−F
ET18の駆動時に瞬時だけ寄生ダイオード18Aに転
流電流Id が流れ、軽負荷時においてもほとんどMOS
−FET18に転流電流ID が流れる。このため、MO
S−FET18を確実にオフすることができる。なお、
この場合にはすべての区間においてMOS−FET18
のドレイン−ソース間電圧VDS2 は0Vよりも低くな
る。 【0064】このように、電流検出抵抗32により転流
電流を検出し、該検出した電流に基づいてMOS−FE
T18を動作させるので、貫通電流を抑制することがで
きる。このため、スイッチング損失が抑制されるととも
に、サージ電圧が発生しないので部品の低耐圧化を図る
ことができる。また、MOS−FET12及びMOS−
FET18を強制的に同時にオフさせないので駆動周波
数を高くすることができる。また、軽負荷時からMOS
−FET18を確実にオンすることができるので、軽負
荷時に電源効率が低下するのを防ぐことができる。 【0065】[第5の実施の形態]次に、本発明の第5
の実施の形態について説明する。 【0066】図9に第5の実施の形態にかかる電源装置
80を示す。なお、第3の実施の形態における電源装置
60と同一部分には同一の符号を付し、その詳細な説明
を省略する。 【0067】電源装置80が第3の実施の形態の電源装
置60と異なる点は、図9に示すように、コンパレータ
20の反転入力端子がGND端子22に接続されている
点のみである。 【0068】次に、第5の実施の形態の作用を説明す
る。 【0069】なお、MOS−FET12のオン時の動作
は第1の実施の形態に記載した動作と同一であるので詳
細な説明は省略し、MOS−FET12がオフしたとき
の転流時におけるMOS−FET18の動作について図
10に示すタイミングチャートを参照して説明する。 【0070】図10には、上から順に、MOS−FET
12のドレイン−ソース間電圧VDS 1 、MOS−FET
12のドレイン電流Ia 、MOS−FET18のドレイ
ン電流Is 、電流検出抵抗32の電圧降下Vs +MOS
−FET18のドレイン−ソース間電圧VDS2 、MOS
−FET18のドレイン−ソース間電圧VDS2 、コンパ
レータ20の出力及びMOS−FET18本体を流れる
電流ID の変化が区間1(無負荷)、区間2(軽負
荷)、区間3(重負荷)ごとに示されている。 【0071】図10に示すように、基準電圧Vref がG
NDになっているため、ほぼMOS−FET18のみ転
流電流ID が流れる。このため、MOS−FET18を
確実にオフすることができる。なお、この場合にはすべ
ての区間においてMOS−FET18のドレイン−ソー
ス間電圧VDS2 は0Vよりも低くなる。 【0072】このように、電流検出抵抗32により転流
電流を検出し、該検出した電流に基づいてMOS−FE
T18を動作させるので、貫通電流を抑制することがで
きる。このため、スイッチング損失が抑制されるととも
に、サージ電圧が発生しないので部品の低耐圧化を図る
ことができる。また、MOS−FET12及びMOS−
FET18を強制的に同時にオフさせないので駆動周波
数を高くすることができる。また、軽負荷時からMOS
−FET18を確実にオンすることができるので、軽負
荷時に電源効率が低下するのを防ぐことができる。 【0073】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段と
間に直列に接続された電流検出手段により転流電流を検
出し、該検出した電流に応じた電圧降下と第2のスイッ
チング手段の電圧との和、グランドレベルである基準
電圧とコンパレータにより比較され、電圧降下と第2の
スイッチング手段の電圧との和が基準電圧以上のときに
第2のスイッチング手段をオフし、電圧降下が基準電圧
より小さいときに第2のスイッチング手段をオンするの
で、第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手
段が同時にオンすることにより発生する貫通電流を抑制
することができるためスイッチング損失が抑制される。
このため、サージ電圧、電流の抑制、放射・伝導ノイズ
の低減、さらに使用部品の定格の低減を図ることができ
る。また、強制的に第1のスイッチング手段及び第2の
スイッチング手段を同時にオフさせないので、駆動周波
数を高くすることができる。さらに、軽負荷時でも確実
に第2のスイッチング手段をオンさせることができると
共に、基準電圧値を出力する基準電圧電源を省略するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 第1の実施の形態に係る電源装置の回路構成
の一例を示す回路図である。 【図2】 第1の実施の形態に係る電源装置の動作を説
明するためのタイミングチャートである。 【図3】 第2の実施の形態に係る電源装置の回路構成
の一例を示す回路図である。 【図4】 第2の実施の形態に係る電源装置の動作を説
明するためのタイミングチャートである。 【図5】 第3の実施の形態に係る電源装置の回路構成
の一例を示す回路図である。 【図6】 第3の実施の形態に係る電源装置の動作を説
明するためのタイミングチャートである。 【図7】 第4の実施の形態に係る電源装置の回路構成
の一例を示す回路図である。 【図8】 第4の実施の形態に係る電源装置の動作を説
明するためのタイミングチャートである。 【図9】 第5の実施の形態に係る電源装置の回路構成
の一例を示す回路図である。 【図10】 第5の実施の形態に係る電源装置の動作を
説明するためのタイミングチャートである。 【図11】 従来における電源装置の概略構成図であ
る。 【図12】 MOS−FETのON/OFF遅延時間の
特性を示す特性図である。 【図13】 ダイオードの順回復時間及び逆回復時間を
説明するための図である。 【図14】 ダイオードのVF −IF 特性を示す特性図
である。 【図15】 スイッチングスピードを改善するための回
路構成の一例を示す回路図である。 【図16】 ゲートドライブのスピードアップを図るた
めの回路構成の一例を示す回路図である。 【図17】 従来における同期整流方式の電源装置の回
路構成を示す回路図である。 【図18】 MOS−FETのVds−Ids特性を示す特
性図である。 【図19】 従来における電源装置の回路構成を示す回
路図である。 【符号の説明】 10 電源装置 12、18 MOS−FET 14 電源側端子 16 チョークコイル 20 コンパレータ 22 GND端子 24 コンデンサ 26 負荷側端子 28 チョッパ制御回路 30 出力電圧検出回路 32 電流検出抵抗 34 基準電圧電源

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 制御信号に基づいて入力電力をスイッチ
    ングする第1のスイッチング手段と、 前記第1のスイッチング手段によりスイッチングされた
    電力を保持して負荷側へ供給するフィルタと、 前記第1のスイッチング手段のオフ時に前記フィルタか
    ら流れる転流電流を前記第1のスイッチング手段の出力
    側へ出力する第2のスイッチング手段と、前記第1のスイッチング手段と 第2のスイッチング手段
    の間に直列に接続され、前記第1のスイッチング手段
    のオフ時に前記フィルタから流れる転流電流を検出する
    電流検出手段と、非反転入力端子が前記第1のスイッチング手段と前記電
    流検出手段との間に接続されると共に反転入力端子が接
    地され、 前記電流検出手段により検出された転流電流値
    に応じた電圧降下と第2のスイッチング手段の電圧との
    グランドレベルである基準電圧値以上になったか否
    かを比較し、前記電圧降下と第2のスイッチング手段の
    電圧との和が前記基準電圧値以上のときに前記第2のス
    イッチング手段をオフし、前記電圧降下と第2のスイッ
    チング手段の電圧との和が前記基準電圧値より小さいと
    きに前記第2のスイッチング手段をオンするコンパレー
    タと、 を有する電源装置。
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