JP3404535B2 - 印刷機の版面ごみ取り装置及び版面ごみ取りシステム - Google Patents

印刷機の版面ごみ取り装置及び版面ごみ取りシステム

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JP3404535B2
JP3404535B2 JP50395795A JP50395795A JP3404535B2 JP 3404535 B2 JP3404535 B2 JP 3404535B2 JP 50395795 A JP50395795 A JP 50395795A JP 50395795 A JP50395795 A JP 50395795A JP 3404535 B2 JP3404535 B2 JP 3404535B2
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康彦 冨木
俊幸 荻原
忠美 吉村
賢一 水野
邦夫 井戸川
佳宏 野村
鈴木  忠
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Shibaura Mechatronics Corp
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Shibaura Mechatronics Corp
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    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
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    • B41F35/02Cleaning arrangements or devices for forme cylinders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41PINDEXING SCHEME RELATING TO PRINTING, LINING MACHINES, TYPEWRITERS, AND TO STAMPS
    • B41P2235/00Cleaning
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、印刷機の版面に付着したインクかすや紙粉
などを除去する印刷機の版面ごみ取り装置及び版面ごみ
取りシステムに関する。
背景技術 各種印刷機による印刷作業においては、印刷中に版面
にインクかすや紙粉などのごみが付着し、これが原因
で、印刷物にヒッキーと呼ばれるピンホール状の白抜け
部分が発生する。このため、印刷途中やその合間にこの
ごみを除去する必要がある。
そこで、このごみ取り装置として、特開平5−57881
号公報記載の発明のように、版胴に沿って設けたガイド
部材と、このガイド部材に沿って移動するスライダと、
このスライダに支持されるホルダと、このホルダに支持
され、複数のごみ除去ブレードを所定のピッチで備える
移動体と、この移動体を間欠的に移動させる駆動装置と
を有してなるものが提案されている。
このごみ取り装置にあっては、移動体を支持している
ホルダをスライダとともに版胴に沿って移動し、ごみ取
り指定位置に位置付けた後、移動体をごみ除去ブレード
の1つが版胴と対面する作業位置に位置付けてごみ除去
を行なう。このごみ除去後に、移動体は当該除去ブレー
ドが版胴と対向しない待機位置に移動して停止する。そ
して、新たなごみ除去作業毎に、隣り合うごみ除去ブレ
ードが順次版胴と対向するように、移動体を上述の作業
位置と待機位置との間で繰り返し間欠移動する。
また、このごみ取り装置にあっては、移動体が備える
全部のごみ除去ブレードを使用したとき、新たな移動体
と交換する必要がある。
ところで、従来の版面ごみ取り装置では、上記駆動装
置は、駆動源(ステッピングモータなど)が、上記ガイ
ド部材を設置する機台に取付けられ、動力伝達機構を介
して移動体へ駆動源の動力を伝達する。しかし、この動
力伝達機構は、ホルダ或いはこのホルダに設置された移
動体に直接連結されているため、移動体とともにホルダ
をスライダから取り外す取外作業が非常に煩雑になる。
請求項1に記載の発明は、上述の問題点を解決しよう
とするものであり、スライダからのホルダの取外し及び
取付け作業を容易化できる印刷機の版面ごみ取り装置を
提供することを目的とする。
また、移動体を交換する度に、新たな移動体のごみ除
去ブレードが版胴と対向しない位置に設定されるよう
に、移動体位置を初期設定する必要があり、交換作業性
が悪い。
請求項2に記載の発明は、複数のごみ除去ブレードを
備えた移動体を交換使用するごみ取り装置において、装
置構成をコンパクトにし、かつ移動体の交換作業性を向
上することできる印刷機の版面ごみ取り装置を提供する
ことを目的とする。
また、上述の版面ごみ取り装置においては、ホルダと
スライダとの結合は強固になされなければならず、然
も、これらの着脱は容易に実施されることが要請されて
いる。
請求項3に記載の発明は、上述の事情を考慮してなさ
れたものであり、ごみ除去ヘッドのホルダをスライダに
容易かつ確実に着脱できる印刷機の版面ごみ除去装置を
提供することを目的とする。
更に、請求項4に記載の発明は、スライダへのホルダ
の装着時に、この装着を確実化できる印刷機の版面ごみ
取り装置を提供することを目的とする。
請求項5に記載の発明は、ごみ除去ヘッドの組立・分
解作業を容易に実施できる印刷機の版面ごみ取り装置を
提供することを目的とする。
また、請求項6に記載の発明は、ごみ除去ヘッドの厚
さを小さくして、版胴を含む狭隘なローラ間に容易に設
置できるようにした印刷機の版面ごみ取り装置を提供す
ることを目的とする。
更に、請求項7に記載の発明は、ごみ除去ヘッドを、
版胴を含む狭隘なローラ間を容易に搬出入できるように
するとともに、ごみ除去ベルト(タイミングベルト)の
噛み込みを防止してこのベルトの作動を良好にできる印
刷機の版面ごみ取り装置を提供することを目的とする。
また、従来の版面ごみ取り装置では、スライダを移動
させるガイド部材(ガイドレール)が外部に露出してお
り、このガイド部材にインクが付着してスライダの移動
不良を生ずる虞れがある。
請求項8及び9に記載の発明は、ガイド部材(ガイド
レール)及びスライダへのインクの付着を防止して、ス
ライダを良好に移動させることができる印刷機の版面ご
み取り装置を提供することを目的とする。
また、上記従来の印刷機の版面ごみ取り装置では、移
動体のごみ除去ブレードが版面に当たる作業位置にある
か、或いは版面から隔離した待機位置にあるかを検出し
ていないので、ごみ除去動作時にごみ除去ブレードが版
面に適正に当接せず、ごみ除去の信頼性が低下する虞れ
がある。
請求項10に記載の発明は、ごみ除去の信頼性を向上さ
せることができる信頼性の高い印刷機の版面ごみ取りシ
ステムを提供することを目的とする。
また、上記従来の印刷機の版面ごみ取り装置では、移
動体のごみ除去ブレードが版面に当たる作業位置にある
か、或いは版面から隔離した待機位置にあるかを検出し
ていないので、スライダの移動時にごみ除去ブレードが
版面に当たって版面を傷つけてしまう虞れがある。
請求項11に記載の発明は、ごみ除去ブレードが版面を
損傷することがない信頼性の高い印刷機の版面ごみ取り
システムを提供することを目的とする。
また、従来の版面ごみ取り装置は、ごみ除去ヘッドを
スライダに設置し、このスライダが軌道上を移動すると
により、ごみ除去ヘッドが版胴の目標位置に設定され、
版面上のインクかす等が除去される。上記スライダは、
制御装置に制御される移動装置によって移動される。こ
の制御装置は、基準位置からの移動量に基づいてスライ
ダの位置を推測し、この推測位置を基準にしてスライダ
を目標位置に設定している。
ところが、上述の制御装置はスライダの位置を推測し
ているだけであるため、この推測位置がスライダの実際
の位置とずれてしまった場合には、スライダを目標位置
に正確に設定できない。この結果、版面ごみ取り装置の
ごみ除去ヘッドを版胴の所望位置に確実に移送できない
虞れがある。
請求項12に記載の発明は、上述の事情を考慮してなさ
れたものであり、スライダの推測位置を正確にして、ス
ライダを目標位置に確実に設定できる印刷機の版面ごみ
取りシステムを提供することを目的とする。
請求項13に記載の発明は、インクの飛び散りが激しく
ない箇所にごみ除去ヘッドを停留させるようにして、ス
ライダの移動及びごみ除去ヘッドによるごみ掻き取り作
業を良好に実施できる印刷機の版面ごみ取りシステムを
提供することを目的とする。
請求項14に記載の発明は、ごみ除去ブレードの使用回
数を常時正確に把握できるようにして、ごみ除去ブレー
ドによるごみ掻き取りの信頼性を向上させることができ
る印刷機の版面ごみ取りシステムを提供することを目的
とする。
請求項15に記載の発明は、ごみ除去ヘッドのより一層
の薄型化を図ることができる印刷機の版面ごみ時り装置
を提供することを目的とする。
発明の開示 請求項1に記載の発明は、機台に支持され、版胴の円
周面に沿って版胴軸と平行に設けられたガイド部材と、
このガイド部材に沿って移動するスライダと、このスラ
イダに支持されるホルダと、このホルダに支持され、複
数のごみ除去ブレードが所定のピッチで設けられた移動
体と、ごみ除去時には前記ごみ除去ブレードの一つが前
記版胴の版面に接触し、それ以外の時には前記ごみ除去
ブレードが前記版胴から隔離するように前記移動体を間
欠的に移動させる駆動装置とを有してなり、前記ホルダ
は前記スライダに着脱可能に支持され、前記駆動装置
は、前記機台又はスライダに支持された駆動軸と、前記
ホルダに支持された従動軸と、この従動軸と前記駆動軸
とを連結する連結部材と、を有してなるものである。
請求項1の発明によれば、機台或いはスライダに支持
された駆動軸と、ホルダに支持された従動軸とが連結部
材を介して連結されたので、ホルダをスライダから取り
外すときには、上記連結部材によって駆動軸と従動軸と
を容易に分離できる。また、ホルダをスライダに取り付
けるときには、連結部材によって従動時と駆動軸とを容
易に連結できる。このため、スライダからのホルダの取
外し及び取付け作業を容易化できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の前記連結部材
が、前記スライダに設けられた駆動軸カップリング部材
と、前記ホルダに設けられた従動軸カップリング部材と
を有してなり、前記駆動軸の間欠回転停止状態下で、ご
み除去ブレードが版胴から隔離する所定の待機位置での
み、前記従動軸カップリング部材が前記駆動側カップリ
ング部材と噛合いし得るように、両カップリング部材の
噛合い爪の設定位置を定めてなるものである。
請求項2の発明によれば、移動体の位置は駆動装置に
より常時管理される。即ち、移動体は、駆動装置によ
り、作業位置と待機位置とに常に交互に位置付けられ
る。このため、移動体におけるごみ除去ブレードの現在
位置を検出するための検出装置を、移動体のホルダ等に
設ける必要がなく、装置構成をコンパクトにできる。
駆動軸の間欠回転停止時に、駆動側カップリング部材
は、移動体を待機位置に設定させる位置に必ず停止す
る。そして、駆動側カップリング部材と従動軸カップリ
ング部材の噛合い爪の設定位置を前述の如くに特定した
ことにより、新たな移動体側の従動軸カップリング部材
は、該移動体を待機位置に位置付ける噛合い位置での
み、上記駆動側カップリング部材と噛合う。従って、移
動体をホルダとともに交換するとき、従動軸カップリン
グ部材を駆動側カップリング部材に噛合いさせることの
みにより必ず、該移動体のごみ除去ブレードを版胴に対
向しない位置(待機位置)に自動設定できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1の前記ホルダが、
楔状部材により前記スライダに着脱可能に係合されると
ともに、スライダに設けた締付部材によってホルダに設
けた受け部材を、前記楔状部材が強固に係合される方向
に押圧固定するように構成されているものである。
請求項3の発明によれば、ホルダが、スライダに楔状
部材によって係合されるとともに締付部材にて結合さ
れ、この締付部材の締付により上記楔状部材が強固に係
合されるように構成されたので、締付部材の締付及び締
付解除により、それぞれ楔状部材の係合及び係合解除を
容易に実現できる。然も、スライダ及びホルダは、楔状
部材による係合と、締付部材による締付とにより結合さ
れるので、この結合を確実に実施できる。これらの結
果、ごみ除去ヘッドのホルダをスライダに容易かつ確実
に着脱できる。
請求項4に記載の発明は、請求項3の前記受け部材
が、前記ホルダに着脱時に締付部材を案内するホルダプ
レートであり、このホルダプレートに締付部材の離脱防
止部材を設けてなるようにしたものである。
請求項4の発明によれば、ホルダプレートに締付部材
の離脱防止部材が装着されたので、締付部材をホルダプ
レートに保持でき、この結果、締付部材が取り付けられ
たスライダに、ホルダプレートが設置されたホルダを確
実に装着できる。
請求項5に記載の発明は、機台に支持され、版胴の円
周面に沿って版胴軸と平行に設けられたガイド部材と、
このガイド部材に沿って移動するスライダと、このスラ
イダに支持されるホルダと、このホルダに支持され、複
数のごみ除去ブレードが所定のピッチで設けられた移動
体と、ごみ除去時には前記ごみ除去ブレードの一つが前
記版胴の版面に接触し、それ以外の時には前記ごみ除去
ブレードが前記版胴から隔離するように前記移動体を間
欠的に移動させる駆動装置とを有してなり、前記移動体
は、複数のごみ除去ブレードが所定のピッチで設けられ
たベルトであり、前記ホルダは、このホルダに軸支さ
れ、前記ベルトが巻き掛けられた一対のプーリを備え、
このプーリは係止部材を用いて各支持軸に一体化され、
前記ホルダの一方には、縁から内側に延びるガイド溝が
形成され、このガイド溝に一方のプーリの支持軸が挿入
可能に設けられ、また、前記ホルダの他方には、他方の
プーリの支持軸を係合可能とする支持穴が形成されてな
るものである。
請求項5の発明によれば、ホルダの一方に、縁から内
側へ延びるガイド溝が形成され、このガイド溝に一方の
プーリの支持軸が挿入可能に設けられ、ホルダの他方
に、他方のプーリの支持軸を嵌合する支持穴が形成され
たので、まず、一対の両プーリのそれぞれに支持軸を固
定させる。次に、両プーリにごみ除去ブレード付のベル
トを巻き掛け、その後、この状態で、一方のプーリの支
持軸をホルダのガイド溝に挿入し、他方のプーリの支持
軸をホルダの支持穴に嵌合させる。このように、両プー
リにベルトを巻き掛けてホルダに取付ける前に、支持軸
とプーリとを一体化させることができるので、支持軸、
プーリ及びベルトを1つのユニットとして、ホルダに着
脱できる。このため、移動体及びホルダからなるごみ除
去ヘッドの組立・分解作業を容易に実施できる。
請求項6に記載の発明は、機台に支持され、版胴の円
周面に沿って版胴軸と平行に設けられたガイド部材と、
このガイド部材に沿って移動するスライダと、このスラ
イダに支持されるホルダと、このホルダに支持され、複
数のごみ除去ブレードが所定のピッチで設けられた移動
体と、ごみ除去時には前記ごみ除去ブレードの一つが前
記版胴の版面に接触し、それ以外の時には前記ごみ除去
ブレードが前記版胴から隔離するように前記移動体を間
欠的に移動させる駆動装置とを有してなり、前記ホルダ
は、このホルダに軸支され、前記ベルトが巻き掛けられ
た一対のプーリと、このプーリの近傍に設けられ、ベル
トをそれぞれプーリの直径方向に案内する案内部材とを
備えたものである。
請求項6の発明によれば、ごみ除去ブレードが設置さ
れたベルトが、プーリ及び案内部材に巻き掛けられ、こ
のベルトが案内部材に案内されて、上記プーリの直径方
向内側に案内されたので、ごみ除去ブレードをホルダ内
に収容できる。このため、対向配置されたベルトの両側
に突出するごみ除去ブレードは、そのブレード先端間の
寸法が小さくなる。ゆえに、移動体及びホルダからなる
ごみ除去ヘッドの厚さを小さくでき、版面ごみ取り装置
を、版胴を含めた狭隘なローラ間に容易に設置させるこ
とができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6の前記ベルトがタ
イミングベルトであり、前記一対のプーリが一対のタイ
ミングプーリであり、この一対のタイミングプーリの間
で、かつ前記ホルダに支持されて噛込み防止部材が設け
られ、この噛込み防止部材が、前記案内部材に案内され
たタイミングベルトと、このタイミングベルト上を通る
タイミングベルトとの噛み込みを防止するものである。
請求項7の発明によれば、ホルダには、案内部材に案
内されたタイミングベルトと、このタイミングベルト上
を通過するタイミングベルトとの噛み込みを防止する噛
込み防止部材が設置されたので、この噛込み防止部材に
よってタイミングベルトの作動を良好に実施できる。
請求項8に記載の発明は、機台に支持され、版胴の円
周面に沿って版胴軸と平行に設けられた一対のガイドレ
ールを備えたレールフレームと、このガイドレールに沿
って移動するスライダと、このスライダに支持されるホ
ルダと、このホルダに支持され、複数のごみ除去ブレー
ドが特定のピッチで設けられた移動体と、ごみ除去時に
は前記ごみ除去ブレードの一つが前記版胴の版面に接触
し、それ以外の時には前記ごみ除去ブレードが前記版胴
から隔離するように前記移動体を間欠的に移動させる駆
動装置とを有し、上記ガイドレールが上記レールフレー
ムの内側に形成されてなるものである。
請求項8の発明によれば、スライダを案内するガイド
レールがレールフレームの内側に形成されたので、ガイ
ドレールが外部に露出しない。このため、このガイドレ
ールにインクが付着しにくくなって、スライダを良好に
移動させることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8の前記機台には、
ガイドレールに対向するとともに、版胴へ向って延設さ
れた第1遮蔽板が設置され、レールフレームには、上記
第1遮蔽板に向って斜め方向へ延設され、ホルダにより
持ち上げ可能な第2遮蔽板が設置されたものである。
請求項9の発明によれば、スライダを案内するガイド
レールがレールフレームの内側に形成されるとともに、
このレールフレームに、ガイドレールに対し斜め下方に
延設された第2遮蔽板が設置され、更に、レールフレー
ムを支持する機台に、上記ガイドレールに対向して第1
遮蔽板が設置され、これらの第1及び第2遮蔽板にて上
記ガイドレールが覆われたことから、このガイドレール
へのインクの付着を防止できる。この結果、スライダを
良好に移動させることができる。
請求項10に記載の発明は、機台に支持され、版胴の円
周面に沿って版胴軸と平行に設けられたガイド部材と、
このガイド部材に沿って移動するスライダと、このスラ
イダを移動させる移動装置と、このスライダに支持され
るホルダと、このホルダに支持され、複数のごみ除去ブ
レードが所定のピッチで設けられた移動体と、この移動
体を、前記ごみ除去ブレードが版胴の版面に接しない所
定の待機位置と、前記ごみ除去ブレードの一つが版胴の
版面に接する位置とに間欠的に移動させる駆動装置とを
有して、版面ごみ取り装置が構成され、前記駆動装置
は、ごみ除去ブレードが前記版胴から隔離する所定の待
機位置に位置することを検知して、その旨の検知信号を
出力する検知手段を備え、上記駆動装置と前記移動装置
とを制御する制御装置は、前記検知手段からの上記検知
信号が入力されたときのみに、前記駆動装置へ上記ごみ
除去ブレードを次の位置に移動させる信号を送るもので
ある。
請求項10の発明によれば、駆動装置に設置された検知
手段が、ごみ除去ブレードが版胴から隔離して所定の待
機位置にあることを検知し、制御装置が、上記検知手段
から、上記ブレードが上記所定の待機位置にある旨の検
知信号を入力したときのみ前記駆動装置へ、上記ブレー
ドの次の位置へ移動させる信号を必要とすることから、
上記ごみ除去ブレードが上記所定の待機位置にないとき
には、このごみ除去ブレードの移動を停止させる。
ごみ除去ブレードが上記所定の待機位置にないときに
は、移動体の移動によってこのブレードを作業位置にす
べく移動しても、このごみ除去ブレードは、適正なごみ
掻き取り位置になく、ごみ掻き取りの信頼性が低い。し
かし、本発明の如く、ごみ除去ブレードが所定の待機位
置にないときに、ごみ除去ブレードの移動を停止するよ
うにすれば、ごみ取り装置の作動中には常に正確な作業
位置でごみ取り作業を実施でき、また、ごみ除去ブレー
ドの移動停止時には、オペレータによりごみ除去ブレー
ドを所定の待機位置に設置し直すよう促すことができ、
ごみ掻き取りの信頼性を向上させることができる。
請求項11に記載の発明は、機台に支持され、版胴の円
周面に沿って版胴軸と平行に設けられたガイド部材と、
このガイド部材に沿って移動するスライダと、このスラ
イダを移動させる移動装置と、このスライダに支持され
るホルダと、このホルダに支持され、複数のごみ除去ブ
レードが所定のピッチで設けられた移動体と、この移動
体を、前記ごみ除去ブレードが版胴の版面に接しない所
定の待機位置と、前記ごみ除去ブレードの一つが版胴の
版面に接する位置とに間欠的に移動させる駆動装置と、
を有して版面ごみ取り装置が構成され、前記駆動装置
は、ごみ除去ブレードが前記版胴から隔離する所定の待
機位置に位置することを検知して、その旨の検知信号を
出力する検知手段を備え、上記駆動装置と前記移動装置
とを制御する制御装置は、前記検知手段から、上記ごみ
除去ブレードが上記所定の待機位置にあることを示す検
知信号が入力されたときのみ、上記スライダを移動する
信号を前記移動装置へ出力するものである。
請求項11の発明によれば、駆動装置に設置された検知
手段が、ごみ除去ブレードが版胴から隔離して所定の待
機位置にあることを検知し、制御装置が、上記検知手段
から、上記ブレードが上記所定の待機位置にある旨の検
知信号を入力したときのみ、前記移動装置へスライダを
移動させる信号を出力することから、ごみ除去ブレード
が待機位置にないときには、上記スライダを停止させ
る。このため、ごみ除去ブレードが版胴の版面に当接す
る位置にあるときにスライダを移動させることがないの
で、ごみ除去ブレードによる版胴の版面に損傷を防止で
き、信頼性を向上させることができる。
請求項12に記載の発明は、機台に支持され、版胴の円
周面に沿って版胴軸と平行に設けられたガイド部材と、
このガイド部材に沿って移動するスライダと、このスラ
イダを移動させる移動装置と、スライダに支持されるホ
ルダと、このホルダに支持され、複数のごみ除去ブレー
ドが所定のピッチで設けられた移動体と、ごみ除去時に
は前記ごみ除去ブレードの一つが前記版胴の版面に接触
し、それ以外の時には前記ごみ除去ブレードが前記版胴
から隔離するように前記移動体を間欠的に移動させる駆
動装置と、を有して版面ごみ取り装置が構成され、前記
スライダが所定の位置にきたことを検知する機台に固定
された検知センサと、スライダの位置を推測し、この推
測位置に基づいて前記スライダを目標位置に設定する制
御装置とを備え、該制御装置は前記検知センサからの検
知信号を受け、この検知信号により判定されるスライダ
の実際位置と、認識中のスライダの推測位置とを比較し
て、上記両位置を一致可能に処理するものである。
請求項12の発明によれば、機台に、スライダの実際の
位置を検知する検知センサが設置され、制御装置がスラ
イダの位置を推測し、このスライダの推測位置と、上記
検知センサにて検知されたスライダの実際の位置とを比
較して、両位置を一致可能に処理することから、制御装
置による推測位置を、実際の位置に対し誤差のない状態
にすることができる。この結果、スライダの位置の正確
に推測でき、スライダを目標位置に確実に設定すること
ができる。
請求項13に記載の発明は、請求項12の前記検知センサ
が版胴と対向しないガイド部材の終端部に設けられ、前
記制御装置は、ごみ除去時以外の時に前記スライダを停
留させる停留位置を、上記ガイド部材の終端部以外の箇
所として記憶し、このごみ除去時以外の時には上記停留
位置に上記スライダを停留させるものである。
請求項13の発明によれば、制御装置は、ごみ除去以外
の時に、ガイド部材の終端部以外の箇所として記憶され
た停留位置にスライダを停留させることから、インクの
飛び散りが激しいガイド部材の終端部を除く箇所にスラ
イダを停留させることができる。このため、停留時にお
いても、スライダ及びごみ除去ヘッドにインクが多量に
付着せず、スライダの移動及びごみ除去ヘッドによるご
み掻き取り作業を良好に実施できる。
請求項14に記載の発明は、機台に支持され、版胴の円
周面に沿って版胴軸と平行に設けられたガイド部材と、
このガイド部材に沿って移動するスライダと、このスラ
イダに支持されるホルダと、このホルダに支持され、複
数のごみ除去ブレードが所定のピッチで設けられた移動
体と、ごみ除去時には前記ごみ除去ブレードの一つが前
記版胴の版面に接触し、それ以外の時には前記ごみ除去
ブレードが前記版胴から隔離するように前記移動体を間
欠的に移動させる駆動装置と、を有して版面ごみ取り装
置が構成され、移動体のごみ除去回数をカウントするカ
ウンタと、このカウンタのカウント値を表示する表示装
置とを備えたものである。
請求項14の発明によれば、ごみ除去ブレードを備えた
移動体のごみ除去回数をカウンタがカウントし、このカ
ウント値が表示装置に表示されるので、一つの移動体に
おける全てのごみ除去ブレードが所定回数ごみ除去を実
施したことを常時確認できる。この結果、ごみ除去ブレ
ードを所定回数以上使用することを防止できるので、ご
み除去ブレードによるごみ掻き取りの信頼性を向上させ
ることができる。
請求項15に記載の発明は、機台に支持され、版胴の円
周面に沿って版胴軸と平行に設けられたガイド部材と、
このガイド部材に沿って移動するスライダと、このスラ
イダに支持されるホルダと、このホルダに支持され、複
数のごみ除去ブレードが所定のピッチで設けられた移動
体と、ごみ除去時には前記ごみ除去ブレードの一つが前
記版胴の版面に接触し、それ以外の時には前記ごみ除去
ブレードが前記版胴から隔離するように前記移動体を間
欠的に移動させる駆動装置とを有してなり、前記移動体
がタイミングベルトであり、このタイミングベルトには
裏面にのみ歯が形成され、このタイミングベルトの表面
であって、タイミングベルトの上記歯の山が位置する部
分に、上記ごみ除去ブレードを突設させたものである。
請求項15の発明によれば、移動体であるタイミングベ
ルトの表面に、その裏面に形成された歯の山に対応して
ごみ除去ブレードが突設されたので、ごみ除去ブレード
をタイミングベルトに一体化させることができ、然も、
このタイミングベルトを、ホルダに支持された一対のプ
ーリに小さな曲率半径で巻き付けることができる。この
結果、ごみ除去ヘッドのより一層の薄型化を図ることが
できる。
図面の簡単な説明 図1は、この発明に係る印刷機の版面ごみ取り装置の
第1実施例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図で
ある。図2は図1の要部を示す斜視図である。図3は、
図1の動力伝達軸のスライダへの挿通状態を示す断面図
である。図4は図1の駆動軸のスライダへの支持状態を
示す断面図である。図5は図1の移動体の位置を示す模
式図であり、(a)は待機位置状態図、(b)は作業位
置状態図である。図6は図2のカップリング部材の正面
図である。図7は、この発明に係る印刷機の版面ごみ取
り装置の第2実施例を示す側面図である。図8は、図7
のVIII矢視図である。図9は、図8のIX矢視図である。
図10は、図7のX部を拡大して示す拡大図である。図11
は、図7のXI−XI線に沿う断面図である。図12は、図7
のごみ除去ヘッドとスライダとの分解斜視図である。図
13は、図7のごみ除去ヘッドの分解斜視図である。図14
は、この発明に係る印刷機の版面ごみ取り装置の第3実
施例を示す側面図である。図15は、図14のXV矢視図であ
る。図16は、図15のXVI矢視図である。図17は、図16の
ばねプレートを示し、(A)が正面図、(B)が平面
図、(C)が左側面図、(D)が右側面図、(E)が斜
視図である。図18は、図14のごみ除去ヘッドを一部を切
り替えて示す斜視図である。図19は、図14のごみ除去用
ベルトを示し、(A)が正面図、(B)が図19(A)の
XIX B矢視図、(C)が図19(B)のXIX C矢視図であ
る。図20は、この発明に係る印刷機の版面ごみ取りシス
テムの第1実施例を示す図21のXX−XX線に沿う断面図で
ある。図21は、図20のXXI−XXI線に沿う断面図である。
図22は、図20のXXII矢視図である。図23は、この発明に
係る印刷機の版面ごみ取りシステムの第2実施例を示す
図25のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。図24は、図
25のXXIV矢視図である。図25は、図23のXXV−XXV線に沿
う断面図である。図26は、図23のXXVI矢視図である。図
27は、図23のXXVII矢視図である。図28は、図23のごみ
除去ベルト駆動系を示す構成図である。図29は、図23の
制御装置及びデジタイザを示すブロック図である。図30
は、図23の版面ごみ取りシステムの動作を示すフローチ
ャートの一部を示す図である。図31は、図30のフローチ
ャートの残部を示す図である。
発明を実施するための最良の形態 A.印刷機の版面ごみ取り装置の第1実施例(図1〜図6:
請求項1及び2に対応) 図1において、機台11には、版胴1の全長に渡りその
軸方向に平行をなすガイドレール12が形成され、このガ
イドレール12にはスライダ13が支持されている。スライ
ダ13には、ステッピングモータを含む移動装置14により
移動させられるワイヤ16の端部が固定されている。移動
装置14は、機台11の内側に固定配置されている。ワイヤ
16は、移動装置14の出力軸に固定されたプーリ15Aと、
機台11の他端に軸支されているプーリ15Bとに巻き回さ
れる。そして、不図示のごみ除去位置指定ボタン等によ
りごみ位置が指定されたとき、移動装置14はスライダ13
をガイドレール12に沿って移動し、スライダ13をその指
定位置に位置付ける。
スライダ13にはごみ除去ヘッド17が設けられる。ごみ
除去ヘッド17は、スライダ13に着脱可能とされるホルダ
18と、このホルダ18に支持される移動体19とを有する。
移動体19は、タイミングベルトからなり、ホルダ18に版
胴1の軸方向とその軸心が平行となるように支持された
2個のタイミングプーリ20、21に巻き回されている。
ホルダ18は、スライダ13に取り付けてある2本の取付
ボルト22、23に差し込まれる取付スリット24、取付孔25
を備えている。ホルダ18は、取付孔25の大径孔部を取付
ボルト23の頭部下に設定した状態で横移動することに
て、取付スリット24、取付孔25の小径孔部を取付ボルト
22、23の頭部下に位置付ける状態で、それらボルト22、
23によりスライダ13に固定される。
タイミングプーリ20、21は、版胴1の径方向に離隔し
て設けられ、版胴1側に位置する一方のタイミングプー
リ20は、ホルダ18に設けた支軸26に回転自在に支持され
る。そして、他方のタイミングプーリ21は、ホルダ18に
回転自在に支持された従動軸27に固定される。
移動体19は、複数のごみ除去ブレード28を等ピッチで
備え、このブレード28が外側になる状態で両プーリ20、
21に巻き回される。そして、両プーリ20、21が間欠回転
駆動されると、この移動体19が間欠的に移動するものと
なる。
機台11には、ステッピングモータを含む駆動装置31が
固定配置されるとともに、版胴1の全長に沿いその軸方
向に平行をなす四角断面の第1駆動軸32が回転自在に支
持されている。駆動装置31の出力軸に固定されたプーリ
33と第1駆動軸32のプーリ34には動力伝達ベルト35が巻
き回され、駆動装置31により第1駆動軸32を間欠回転可
能としている。
スライダ13にはギヤ36が止め輪37によって抜け止めさ
れて回転自在に支持され(図3)、このギヤ36の中心軸
に設けた四角孔には四角断面の上記第1駆動軸32が貫通
している。これにより、ギヤ36は第1駆動軸32と回転方
向に噛合う。また、スライダ13には第2駆動軸38が回転
自在に支持され、この第2駆動軸38にはピン39A、止め
輪39Bによりギヤ40が固定されている(図4)。ギヤ36
とギヤ40は互いに常時噛合う。
これにより、前記移動装置14の作動によってスライダ
13がガイドレール12に沿って移動したとき、スライダ13
に支持されているギヤ36は第1駆動軸32との噛合いを維
持する状態で第1駆動軸32の軸方向に相対移動する。そ
して、前記駆動装置31の作動によって第1駆動軸32が間
欠回転せしめられると、この間欠回転力はギヤ36、40を
介して第2駆動軸38に伝えられる。
然るに、第2駆動軸38は前記移動体19のための従動軸
27と同軸配置され、第2駆動軸38には駆動側カップリン
グ部材41が設けられ、従動軸27には従動側カップリング
部材42が設けられ、両カップリング部材41、42はそれら
の噛合い爪41A、42Aを互いに噛合いさせている。これに
より、上述の第2駆動軸38に伝えられた間欠回転力が従
動軸27に伝わり、ひいてはこの従動軸27に固定のタイミ
ングプーリ21を介して、移動体19に伝わり、移動体19を
間欠移動せしめるようになっている。
このとき、前記駆動装置31は、ごみ除去時にはごみ除
去ブレード28の1つが版胴1の版面と接する作業位置
(図5(b))に、それ以外のときにはごみ除去ブレー
ド28が設けられていない部分が版胴1の版面と対面する
待機位置(図5(a))に移動体19をそれぞれ位置付け
る。
更に、両カップリング部材41、42の噛合い爪41A、42A
の設定位置は以下の如くに特定化されている。即ち、第
2駆動軸38の間欠回転停止状態下で、従動側カップリン
グ部材42は、移動体19を前記待機位置に位置付ける噛合
い位置でのみ、駆動側カップリング部材41と噛合いし得
るように、噛合い爪41A、42Aの設定位置を定めてある。
本実施例では、移動体19におけるごみ除去ブレード28
の設定、両カップリング部材41、42における噛合い爪41
A、42Aの特定は、具体的には以下の如くとしている。
即ち、移動体19は版胴1に相対するタイミングプーリ
20、21回りで120度間隔をなす等ピッチにてごみ除去ブ
レード28を備えており、駆動装置31はタイミングプーリ
20、21を60度ずつ間欠回転せしめることにより、移動体
19を作業位置と待機位置に交互に位置付けるものとする
(図1(b))。そして、駆動装置31が第2駆動軸38を
停止させたとき、つまり移動体19を待機位置に位置付け
たとき、両カップリング部材41、42の噛合い爪41A、42A
は常に一定の停止位置にて停留する。
このため、駆動側カップリング部材41にあっては、3
個の凸部を120度間隔で離隔配置することにて噛合い爪4
1Aを設定し、第2駆動軸38を停止させたとき、図6に示
されるように、1つの凸部が必ず鉛直方向を向くように
される。一方、従動側カップリング部材42にあっては、
3個の凸部を120度間隔で離隔配置することにて噛合い
爪42Aを設定するとともに、1つの凹部が図6に示され
るように鉛直方向を向くとき、移動体19が待機位置に位
置付けられるように、移動体19のごみ除去ブレード28と
の位相が調整されている(図2)。両カップリング部材
41、42の噛合い爪41A、42Aの設定位置を上述の如くに定
めることにより、第2駆動軸38の間欠回転停止状態下
で、従動側カップリング部材42は、移動体19を前記待機
位置に位置付ける噛合い位置でのみ、駆動側カップリン
グ部材41と噛合いし得るものとなる。
以下、本実施例のごみ除去動作について説明する。
(1)作業者が印刷物を見てヒッキー部分を発見する
と、不図示のごみ除去位置指定ボタン等によりその位置
をごみ取り装置に指定する。そこで、移動装置14はこの
信号を受けてスライダ13を移動させ、その指定位置に位
置付ける。尚、この移動時、移動体19は、図5(a)に
示すように、隣接するごみ除去ブレード28a、28bの間の
部分が版胴1の版面に対面する待機位置とされる。
(2)スライダ13が指定位置に位置付けられると、駆動
装置31が移動体19を60度回転し、図5(b)に示すよう
に、ごみ除去ブレード28bを版胴1の版面に接する作業
位置に位置付ける。そしてこれによりごみ除去ブレード
28bが版胴1の版面に押し付けられるとともに、版胴1
自体は回転しているので、版面に付着しているごみがご
み除去ブレード28bにより除去される。
(3)上記(2)の状態から2〜3秒後に駆動装置31が
移動体19を60度回転し再び待機位置に設定する。この再
駆動により、ごみの付着したごみ除去ブレード28bは上
方に逃げ、待機位置には新たなごみ除去ブレード28cが
位置せしめられる。
また、本実施例の移動体交換動作について説明する。
(1)ごみ除去ヘッド17において、移動体19が備える全
ごみ除去ブレード28が上述のごみ除去作業に適さなくな
ったとき、当該ごみ除去ヘッド17のホルダ18をスライダ
13から取外す。このとき、ホルダ18側の従動側カップリ
ング部材42をスライダ13側の駆動側カップリング部材41
から離脱する。
(2)新たな移動体19を備えたごみ除去ヘッド17を用意
し、このごみ除去ヘッド17のホルダ18をスライダ13に取
付ける。このとき、ホルダ18側の従動側カップリング部
材42をスライダ13側の駆動側カップリング部材41に係着
することのみにより、移動体19のごみ除去ブレード28は
前述の如く自動的に所定の待機位置に設定される。
以下、本実施例の作用について説明する。
移動体19の位置は駆動装置31により常時管理される。
即ち、移動体19は、駆動装置31により作業位置と待機位
置とに常に交互に位置付けられる。このため、移動体19
におけるごみ除去ブレード28の現在位置を検出するため
の検出装置を、移動体19のホルダ18等に設ける必要がな
く、装置構成をコンパクトにできる。
第2駆動軸38の間欠回転停止時に、駆動側カップリン
グ部材41は、上記により、移動体19を待機位置に設定
させる位置に必ず停止する。そして、駆動側カップリン
グ部材41と従動軸カップリング部材42の噛合い爪42A、4
2Aの設定位置を前述の如くに特定したことにより、新た
な移動体19側の従動側カップリング部材42は、該移動体
19を待機位置に位置付ける噛合い位置でのみ、上記駆動
側カップリング部材41と噛合う。従って、移動体19をホ
ルダ18とともに交換するとき、従動軸カップリング部材
42を駆動側カップリング部材41に噛合いさせることのみ
により必ず、該移動体19のごみ除去ブレード28を版胴1
に対向しない位置(待機位置)に自動設定できる。
尚、上記実施例においては、一対のタイミングプーリ
20、21にタイミングベルトを巻き回すことにより移動体
を構成したが、外周に所定ピッチでごみ除去ブレードを
設けた通常のベルト、チェーン、あるいは金属ベルトに
て移動体を構成するものであっても良い。
また、スライダ13に支持された駆動軸38と、ホルダ18
に支持された従動軸27とがカップリング部材41及び42を
介して連結されたので、ホルダ18をスライダ13から取外
すときには、カップリング部材41及び42によって駆動軸
38と従動軸27とを容易に分離できる。また、ホルダ18を
スライダ13に取付けるときには、カップリング部材41及
び42を用いて駆動軸38と従動軸27とを容易に連結でき
る。このため、スライダ13からのホルダ18の取り外し取
付作業を容易化できる。
B.印刷機の版面ごみ取り装置の第2実施例(図7〜図1
3:請求項3、5及び6に対応) 図7及び図8に示すように、機台としてのフレーム11
1には、印刷機の版胴101の全長に渡り、その軸方向に平
行なガイドレール112が形成される。このガイドレール1
12にスライダ113が支持され、このスライダ113にスライ
ダベルト114が固着される。スライダベルト114は、ステ
ッピングモータ115を含む移動装置115Aにより移動され
る。ステッピングモータ115は、フレーム111の内側に固
定配置される。
スライダベルト114は、ステッピングモータ115の出力
軸に固定されたプーリ117と、フレーム111の他側に配置
されたプーリ(図示せず)とに巻き掛けられる。不図示
のごみ除去位置指定ボタンの操作により、版胴101の版
面に付着したごみ位置が指定されたとき、ステッピング
モータ115は、スライダ113をガイドレール112に沿って
移動させ、このスライダ113をその指定位置に位置付け
る。
スライダ113には、図12にも示すように、ごみ除去ヘ
ッド118が設置される。このごみ除去ヘッド118は、スラ
イダ113に着脱可能なホルダ119と、このホルダ119に支
持された移動体120と、を有して構成される。移動体120
は、ホルダ119に支持された2個のタイミングプーリ121
及び122に巻き掛けられたごみ除去ベルト123と、このご
み除去ベルト123の外側に等ピッチで設けられた複数の
ごみ除去ブレード124とを有して構成される。
タイミングプーリ121及び122は、図11にも示すよう
に、版胴101の軸方向とその軸心が平行となるようにし
てホルダ119に支持され、版胴101の直径方向に離隔して
設けられる。版胴101側に位置する一方のタイミングプ
ーリ121は、支持軸125を介してホルダ119に回転自在に
支持される。また、他方のタイミングプーリ122は、従
動軸126を介して、ホルダ119に回転自在に支持される。
従動軸126の間欠回転によりごみ除去ベルト123が間欠移
動され、従動軸126の間欠回転は駆動装置127A(図8)
によってなされる。
この駆動装置127Aはステッピングモータ127を備えて
構成され、フレーム111に固定配置される。フレーム111
には、更に、版胴101の全長に沿ってその軸方向に平行
な第1駆動軸128が回転自在に支持される。ステッピン
グモータ127の駆動軸に固定されたプーリ129Aと、第1
駆動軸128の一端に固定されたプーリ129Bとの間に、動
力伝達ベルト130が巻き掛けられる。ステッピングモー
タ127の駆動により、プーリ129A及び129B並びに動力伝
達ベルト130を介して、第1駆動軸128が間欠回転可能に
設けられる。
図7に示すように、第1駆動軸128は断面四角形状で
あり、スライダ113のギア131の四角穴116に貫通して噛
み合わされる。ギア131はスライダ113に回転自在に支持
され、四角穴116はこのギア131の中心軸に穿設される。
更に、スライダ113には、第2駆動軸132が回転自在に支
持され、この第2駆動軸132にギア133が固定される。こ
れらのギア131及び133は常時噛み合わされる。そして、
図11に示すように、上記第2駆動軸132が、カップリン
グ部材134及び135を介して従動軸126に連結される。
従って、前記移動装置115A(図8)におけるステッピ
ングモータ115の駆動によって、スライダ113がガイドレ
ール112に沿って移動したとき、スライダ113のギア131
は、その四角穴116が第1駆動軸128に噛み合った状態
で、この第1駆動軸128の軸方向に移動する。また、駆
動装置127Aにおけるステッピングモータ127の駆動によ
って、動力伝達ベルト130等を介し第1駆動軸128が間欠
回転されると、この間欠回転力は、ギア131及び133を介
して第2駆動軸132へ伝達され、更に、カップリング部
材134及び135を介して従動軸126へ伝達される。この従
動軸126の間欠回転が、タイミングプーリ122を介してご
み除去ベルト123へ伝達され、ごみ除去ブレード124が間
欠移動する。
更に、駆動装置127Aは、ごみ除去時にはごみ除去ブレ
ード124の1つを版胴101と対向させる作業位置に位置付
け、それ以外のときには、ごみ除去ベルト123において
ごみ除去ブレード124が設置されていない部分を版胴101
に対向させる待機位置に位置付けるよう、移動体120を
移動させる。
つまり、作業者が印刷物を見てヒッキー部分を発見
し、図示しないごみ除去指定ボタンが操作されると、こ
の位置がごみ取り装置に指定される。すると、スライダ
移動装置115Aは、この信号を受けてステッピングモータ
115を駆動させ、スライダベルト114を介してスライダ11
3を移動させ、ごみ除去ヘッド118を指定位置に位置付け
る。この移動時に、移動体120は、ごみ除去ベルト123に
おいて隣接したごみ除去ブレード124a及び124b(図7)
の間の部分を版胴101に対向させる待機位置とする。
ごみ除去ヘッド118が指定位置に位置付けられた段階
で、駆動装置127Aは、ステッピングモータ127を駆動さ
せてごみ除去ベルト127を所定角度回転させ、図7に示
すように、ごみ除去ブレード124bを版胴101に対向させ
る作業位置に位置付ける。これにより、ごみ除去ブレー
ド124bが版胴101に押し付けられる。このとき、版胴101
自体が回転しているので、この回転により、版胴101の
版面に付着したごみがごみ除去ブレード124bにより掻き
取り除去される。
この状態から、2〜3秒後に、駆動装置127Aが移動体
120のごみ除去ヘッド123を所定角度回転させ、再び待機
位置とする。この移動体120の駆動により、ごみを掻き
取ったごみ除去ブレード124bが上方へ逃げ、待機位置に
新たなごみ除去ブレード124cが位置される。
次に、前記ごみ除去ヘッド118とスライダ113との結合
構造を示す。
図7、図8及び図12に示すように、ごみ除去ヘッド11
8のホルダ119は、断面コ字形状のホルダ基部136に、プ
レート形状の2枚のホルダ長尺部137が一体成形された
ものである。このホルダ長尺部137は、ホルダ基部136の
両側面136A及び137Bに連続して構成される。ホルダ基部
136の天面136Cの前方側に係止レール138がボルト固定さ
れ、一側面136A下部に長孔139が形成される。この長孔1
39の長手方向は、ホルダ長尺部137の長手方向と一致し
て設けられる。
更に、ホルダ基部136の背面136Dに、受け部材として
のホルダプレート140がボルト固定される。このホルダ
プレート140は、ホルダ基部136の天面136Cから突出し、
この突出部分に挿通溝141が形成される。この挿通溝141
は、ホルダ基部136の一側面136A側に開口する。
一方、スライダ113は、断面略L字形状であり、天部1
42に、複数のローラ143が設置される。これらのローラ1
43が、フレーム111のガイドレール112に係合して、スラ
イダ113がガイドレール112に沿い、移動可能とされる。
また、スライダ113の天部142前方側には、係止レール14
4が固着される。この係止レール144及び前記係止レール
138は、図10に示すように、それぞれ楔状部分144a及び1
38aを備え、互いに係合可能に構成される。
図9及び図12に示すスライダ113の側部145には、内向
きに支持ピン146が植設される。この支持ピン146が、ホ
ルダ119の長孔139に挿入可能に設けられる。また、スラ
イダ113の天部142には、背面に締付部材である締付ボル
ト147が螺装される。この締付ボルト147は、ホルダプレ
ート140の挿通溝141に挿通可能に構成される。尚、この
締付ボルト147の先端部に抜け止めピン148が取付けられ
(図7及び図8)、締付ボルト147の脱落が防止され
る。
ごみ除去ヘッド118とスライダ113の結合は、まず、ご
み除去ヘッド118のホルダ119をスライダ113に対し、矢
印M方向(図12)にスライドさせて、係止レール138の
楔状部分138aと係止レール144の楔状部分144aとを係合
させる。この係合時に、スライダ113の支持ピン146をホ
ルダ119の長孔139に挿入させ、スライダ113の取付けボ
ルト147をホルダプレート140の挿通溝141に挿通させ
る。次に、図7に示すように、締付ボルト147を締付け
て、スライダ113の天部142の背面と締付ボルト147の頭
部とにより、ホルダプレート140を挟持する。尚、楔状
部分138aと144aとの係合時、スライダ113の天部142の背
面とホルダプレート140の対向面間には、予め間隙が設
けられる。従って、この締付ボルト147の締付時には、
スライダ113及びホルダ119が図10の矢印A及びBに示す
ように、離隔方向に相対移動し、係止レール138の楔状
部分138aと係止レール144の楔状部分144aとの係合が強
固になされる。この微小移動時に、支持ピン146が長孔1
39内を、その長手方向に沿って移動する。
次に、前記ごみ除去ヘッド118の構成を詳説する。
ごみ除去ヘッド118のホルダ119には、図12及び図13に
示すように、ホルダ基部136の一側面136A及び他側面136
Bにガイド溝150が形成される。このガイド溝150は、ホ
ルダ基部136の一側面136A及び他側面136Bの、図12及び
図13における下縁151から内側へ延在して設けられる。
このガイド溝150に、従動軸126が挿入可能に設けられ
る。この従動軸126は、図11及び図13に示すように、係
止部材としての係止ピン153によりタイミングプーリ122
と一体可能に設けられる。更に、支持軸125も、係止ピ
ン152によりタイミングプーリ121と一体可能に設けられ
る。
また、ホルダ119のホルダ長尺部137には支持穴154が
穿設され、この支持穴154に上記タイミングプーリ121と
一体化された支持軸125が回転自在に支持可能とされ
る。このホルダ長尺部137は、図13に示すように、ホル
ダ基部136に対し矢印C及びD方向に撓み変形可能に構
成される。
これら両ホルダ長尺部137には、図7、図8及び図11
に示すように、支持穴154の近傍に案内部材としての案
内ローラ155が設置される。更に、ホルダ119のホルダ基
部136における両側面136A及び136Bにも、ガイド溝150近
傍に案内ローラ155が設置される。タイミングプーリ121
及び122に巻き掛けられたごみ除去ベルト123は、両端部
から所定幅を除く中央部にごみ除去ブレードが設けら
れ、張り側部分(図7の下側部分)の上記両端部が案内
ローラ155に係止され、タイミングプーリ121及び122の
直径方向内側へ案内可能に設けられる。
タイミングプーリ121及び122、支持軸125及び従動軸1
26、並びにごみ除去ベルト123によって構成された移動
体120をホルダ119に組み付けるには、図13に示すよう
に、まず、タイミングプーリ121に支持軸125を挿入し、
係止ピン152により両者を一体化する。タイミングプー
リ122にも従動軸126を挿入し、係止ピン153により一体
化する。
次に、タイミングプーリ121及び122間にごみ除去ベル
ト123を巻き掛け、この状態で、タイミングプーリ122側
の従動軸126を、ヘッドホルダ119のガイド溝150に挿入
する。更に、ホルダ119のホルダ長尺部137を矢印C及び
D方向に押し広げて、タイミングプーリ121側の支持軸1
25をホルダ119の支持穴154に嵌入させる。
その後、支持軸125の両端にE形止め輪156を嵌合させ
て、支持軸125を位置決めさせる。更に、従動軸126の一
端にカップリング部材135を嵌装させ、係止ピン157を用
いて、このカップリング部材135を従動軸126に一体化さ
せる。このカップリング部材135を、スライダ113の第2
駆動軸132に固定されたカップリング部材134に嵌合させ
る。こうして、ごみ除去ヘッド118を完成させる。この
ごみ除去ヘッド118の完成時には、ごみ除去ベルト123の
張り側部分を案内ローラ155に係止させて、ごみ除去ベ
ルト123の張り側部分をタイミングプーリ121及び122の
直径方向内側へ案内する。
上記実施例によれば、ごみ除去ヘッド118のホルダ119
がスライダ113に、楔状部分138aを備えた係止レール138
と楔状部分144aを備えた係止レール144とによって結合
されるとともに、締付ボルト147によってねじ結合さ
れ、このねじの締付により楔状部分138a及び144aが強固
に結合されるように構成されたので、締付ボルト147の
締付及び締付解除により、楔状部分138a及び144aのそれ
ぞれ係合及び係合解除を容易に実現できる。然も、スラ
イダ113及びごみ除去ヘッド118のホルダ119は、係止レ
ール138及び144による係合と、締付ボルト147によるね
じ結合とにより結合されるので、これらスライダ113と
ごみ除去ヘッド118との結合を確実にできる。これらの
結果、ごみ除去ヘッド118をスライダ113に容易且つ確実
に着脱できる。
また、スライダ113及びごみ除去ヘッド118のホルダ11
9は、ホルダ119の長孔139にスライダ113の支持ピン146
が挿入されて支持されるので、係止レール138及び144
と、ホルダプレート140及び締付ボルト147とをも含め、
3点で支持され結合される。このため、スライダ113と
ごみ除去ヘッド118との結合をより一層確実にできる。
また、上記実施例においては、スライダ113とごみ除
去ヘッド118との締付部材として締付ボルト147を用いた
例で説明したが、締付により楔状部材である係止レール
138と144の各楔状部分138a、144aが強固に係合されるよ
うに構成されたものであれば、ボルトなどのねじ部材以
外の、例えばピンやバネを用いて各楔状部分を締付方向
に付勢するように構成しても良い。
上記実施例によれば、ごみ除去ヘッド118のホルダ119
におけるホルダ基部136に、下縁151から内側へ延びるガ
イド溝150が形成され、このガイド溝150にタイミングプ
ーリ122の従動軸126が挿入可能に設けられ、ホルダ119
のホルダ長尺部137に、タイミングプーリ121の支持軸12
5を嵌合する支持穴154が形成されたので、両タイミング
プーリ121及び122にごみ除去ベルト123を巻き掛けてホ
ルダ119に取付ける前に、係止ピン152を用いて支持軸12
5をタイミングプーリ121に一体化させ、係止ピン153を
用いて従動軸126をタイミングプーリ122に一体化させる
ことができる。このため、タイミングプーリ121及び12
2、支持軸125及び従動軸126、並びにごみ除去ベルト123
を1つのユニットとして、ホルダ119に着脱でき、この
結果、ごみ除去ヘッド118の組立・分解作業を容易に実
施することができる。
また、ごみ除去ブレード124が設置されたごみ除去ベ
ルト123が、タイミングプーリ121及び122並びに案内ロ
ーラ155に巻き掛けられ、このごみ除去ベルト123の張り
側が案内ローラ155に案内されて、タイミングプーリ121
及び122の直径方向内側に案内されたので、ごみ除去ベ
ルト123の張り側に位置するごみ除去ブレード124をホル
ダ119内に収容できる。このため、ごみ除去ベルト123の
張り側及び緩み側にそれぞれ対向して配置されて、両側
に突出するごみ除去ブレード124は、そのブレード先端
間の寸法が小さく設定される。ゆえに、ごみ除去ヘッド
の厚さを従来の厚さH'からH(図7)に小さくでき、版
面ごみ取り装置を、版胴101を含めた狭隘なローラ間に
容易に設置させることができる。
C.印刷機の版面ごみ取り装置の第3実施例(図14〜図1
9:請求項4、7及び15) この第3実施例において、上記第2実施例と同様な部
分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
この第3実施例における版面ごみ取り装置のごみ除去
ヘッド118には、図16に示すように、ホルダ119における
ホルダ基部136の背面136Dに、着脱防止部材としてのば
ねプレート160がボルト固着される。このばねプレート1
60は、ホルダプレート140に隣接して配置される。
ばねプレート160は、図17に示すように、ベース部161
に対しコネクタ部162がほぼ直角に折れ曲げられ、この
コネクタ部162に対しフラップ部163が傾斜して折り曲げ
られて構成され、ベース部161にてホルダ基部136に固着
される。ばねプレート160の取付状態で、フラップ部163
が、ホルダプレート140の挿通溝141に挿入されたスライ
ダ113の締付ボルト147を係止可能とする。これにより、
ごみ除去ヘッド118がスライダ113に対し係止レール144
及び138に沿って若干移動される場合にも、締付ボルト1
47がばねプレート160のフラップ部163に当接して、ごみ
除去ヘッド118がスライダ113から離脱することが防止さ
れる。この結果、ごみ除去ヘッド118をスライダ113へ確
実に装着できる。
また、この版面ごみ取り装置では、図14、図15及び図
18に示すように、ホルダ119のホルダ長尺部137に複数
本、例えば3本の噛み込み防止ロッド164が装着され
る。この噛み込み防止ロッド164は、ホルダ長尺部137の
長手方向において案内ローラ155間距離を3等分する位
置で、送り側のごみ除去ベルト123(図14の上側ベル
ト)と、案内ローラ155に案内された戻り側のごみ除去
ベルト123(図14の下側ベルト)との間に配置される。
これらの噛み込み防止ロッド164の両端部は、止め輪165
によってホルダ長尺部137に抜け止めされる。
上記ごみ除去ベルト123は、図19(A)に示すよう
に、タイミングベルトであり、裏面に多数の歯166が形
成されている。この歯166がタイミングプーリ121及び12
2の外周面に形成された歯に噛み合って動力が伝達され
る。図18に示す上記噛み込み防止ロッド164の外形は、
上記ごみ除去ベルト123の歯のピッチ以上であるが極力
小さな値に設定される。例えば、ごみ除去ベルト123の
歯166のピッチが3mmならば、噛み込み防止ロッド164の
外形は約3mmに設定される。
従って、上記噛み込み防止ロッド164によって、上側
のごみ除去ベルト123と下側のごみ除去ベルト123との歯
が噛み合ってしまうことを防止できるので、ごみ除去ベ
ルト123を良好に作動させることができる。
尚、噛み込み防止部材としては、図15に2点鎖線で示
すような噛み込み防止プレート167であっても良い。こ
の噛み込み防止プレート167は、ごみ除去ヘッド118にお
ける2枚のホルダ長尺部137の内側に固着される。各噛
み込み防止プレート167は、ホルダ長尺部137の長手方向
において、案内ローラ155間にあって、上側のごみ除去
ベルト123と、案内ローラ155に案内された下側のごみ除
去ベルト123との間に設置される。各噛み込み防止プレ
ート167の突出幅Wは、ごみ除去ベルト123の装着及び取
外しに支障がないように例えば約5〜10mmに設定され
る。また、各噛み込み防止プレート167の両端部は斜め
に切断されて、ごみ除去ベルト123の歯166が噛み込み防
止プレート167に噛み込まないよう考慮されている。従
って、この噛み込み防止プレート167においても、噛み
込み防止ロッド164と同様な効果を奏する。
上述のごみ除去ベルト123は、図19に示すように、ご
み除去ブレード124と一体に構成される。
つまり、ごみ除去ベルト123は、例えばポリウレタン
等の合成樹脂に、例えばポリエステル製の芯体168を挿
入させて構成され、このごみ除去ベルト123に同じくポ
リウレタン製のごみ除去ブレード124が一体成形され
る。このごみ除去ブレード124は、ごみ除去ベルト123の
正面において、裏面の歯166に対応して設けられ、この
実施例では、ごみ除去ブレード124の中心軸124Aと歯166
の中心軸166Aとが一致する位置に形成される。
また、ごみ除去ブレード124の幅Xは、歯166のピッチ
Y以下、例えば約2mmに形成される。更に、ごみ除去ブ
レード124のブレード高さZは、版胴101と、この版胴10
1側のタイミングプーリ121との距離を考慮して設定さ
れ、ごみ除去ブレード124の作業位置で、このごみ除去
ブレード124の先端が版胴101に当接して若干撓む寸法、
例えば約6.5mmに設定される。
上述のように、ごみ除去ブレード124がごみ除去ベル
ト123に一体成形され、然も、ごみ除去ブレード124がご
み除去ベルト123の歯166と対応する位置に設けられたの
で、このごみ除去ベルト123をタイミングプーリ121及び
122に小さな曲率半径で巻き掛けることができる。この
結果、ごみ除去ヘッド118のより一層の薄型化を図るこ
とができる。
D.印刷機の版面ごみ取りシステムの第1実施例(図20〜
図22:請求項8及び12に対応) 図20及び図21に示すように、印刷機の版胴201の表面
に版面202が設けられ、この版面202に付着したインクか
すや紙粉を版面ごみ取り装置203が除去する。この版面
ごみ取り装置203と、その制御系により版面ごみ取りシ
ステム205が構成される。この制御系は、制御装置231及
び検知センサ242を備えて構成される。また、版面ごみ
取り装置203は、ごみ除去ヘッド204、駆動装置213、ス
ライダ206、ガイドレール228及び移動装置230を有して
設けられる。
ごみ除去ヘッド204は、スライダ206に着脱可能なホル
ダ207と、このホルダ207に支持された移動体208とを有
して構成される。移動体208は、ホルダ207に支持された
2個のタイミングプーリ209A及び209Bに巻き掛けられた
ごみ除去ベルト210の外側に、複数のごみ除去ブレード2
11が等ピッチで設けられて構成される。
一方、機台229は、図20、図21及び図22に示すよう
に、支持フレーム212及びレールフレーム217を有し、支
持フレーム212に、上記移動体208を駆動させる駆動装置
213が設置される。この駆動装置213は、支持フレーム21
2に固定配置されたステッピングモータ213Aの回転軸に
プーリ214Aが固定され、また、第1駆動軸215の一端部
にプーリ214Bが固定され、これらのプーリ214A及び214B
間に動力伝達ベルト216が巻き掛けられて構成される。
第1駆動軸215は、断面四角形状に形成され、支持フレ
ーム212に回転自在に支持されるとともに、レールフレ
ーム217に、シャフトブラケット218を介して回転自在に
支持される。
また、スライダ206には、常時噛合のギア219及び220
が回転自在に軸支される。上記第1駆動軸215は、ギア2
19の四角穴221に噛み合わされる。また、ギア220は、カ
ップリング部材222及び223を介して前記タイミングプー
リ209Bに連結される。
従って、駆動装置213のステッピングモータ213Aが間
欠回転すると、この間欠回転力はプーリ214A及び214B並
びに動力伝達ベルト216を経て第1駆動軸215へ伝達さ
れ、更にギア219及び220並びにカップリング部材222及
び223を経てタイミングプーリ209Bへ伝達される。この
タイミングプーリ209Bの間欠回転によって、ごみ除去ベ
ルト210が図21の矢印A方向に間欠移動し、このごみ除
去ベルト210のごみ除去ブレード211が版胴201の版面202
に接触する作業位置と、ごみ除去ブレード211が版面202
に接触しない待機位置とが選択される。ごみ除去ブレー
ド211が作動位置にあるときには、版胴201が図21の矢印
B方向へ回転しているため、版面202に接触したごみ除
去ブレード211によって、この版面202上のインクかす等
が除去される。
ごみ除去ヘッド204を、版面上202において、インクか
す等が付着した箇所へ移動させるものがスライダ206及
び移動装置230である。スライダ206にごみ除去ヘッド20
4が、後述のように着脱可能に装着され、このスライダ2
06が、後述のようにガイドレール228に沿って移動可能
とされる。
上記機台229は、前記支持フレーム212の上部にレール
フレーム217が、取付ボルト232を用いて固定されたもの
である。このレールフレーム217の内側に、ガイド部材
としてのガイドレール228が版胴201の軸に沿って形成さ
れる。また、支持フレーム212には、プーリ214A及び214
B並びに動力伝達ベルト216を覆うサイドカバー233が固
着される。更に、レールフレーム217に補強フレーム234
がボルト固定される。
上記スライダ206は、天部235及び側部236が断面略L
字形状に一体成形されたものであり、天部235に複数個
のローラ237が配置される。このローラ237がガイドレー
ル228に嵌装して、スライダ206が版胴201の軸方向にス
ライド可能に構成される。また、前記ギア219及び220は
スライダ206の側部236に軸支される。
更に、このスライダ206に、ごみ除去ヘッド204のホル
ダ207が、係止レール224及び225、ホルダプレート226及
び締付ボルト227等を用いて着脱可能に固定される。係
止レール224はホルダ207の天面に固着され、係止レール
225はスライダ206の天部235の前方部に固着され、これ
らの結合部は楔形状に形成される。また、ホルダプレー
ト226はホルダ207の背面に固着され、締付ボルト227は
スライダ206の天部235の背面に螺装される。締付ボルト
227の締め付けにより、ホルダプレート226がスライダ20
6の天部235に固着されるとともに、上記係止レール224
及び225の楔結合が強固になされる。
上記移動装置230は、支持フレーム212に固定配置され
たステッピングモータ230Aと、このステッピングモータ
230Aのモータ軸に固定されたプーリ238Aと、支持フレー
ム212に回転自在に支持されたプーリ238Bと、これらの
プーリ238A及び238B間に巻き掛けられたスライダ移動ベ
ルト239と、を有して構成される。スライダ移動ベルト2
39がスライダ206の天部235の裏面に固着される。従っ
て、ステッピングモータ230Aが正逆回転することによ
り、スライダ移動ベルト239等を介して、スライダ206が
ガイドレール228に沿い所定距離スライドする。このス
ライド時、スライダ206に支持されたギア219は、第1駆
動軸215に噛み合った状態で、この第1駆動軸215の軸方
向にスライドする。
前記制御装置231は、移動装置230のステッピングモー
タ230Aへ移動パルス信号aを出力し、更に、駆動装置21
3のステッピングモータ213Aへ駆動パルス信号bを出力
して、スライダ206及びごみ除去ヘッド204を目標位置へ
移動させ、ごみ除去ヘッド204のごみ除去ベルト210を所
定量間欠移動させる。つまり、制御装置231のごみ除去
指定ボタン240がオペレータにより操作されると、制御
装置231は、スライダ206の現在の推測位置とごみ除去指
定ボタン240により指定された目標位置との差に応じた
パルス数の移動パルス信号aを出力してスライダ206を
移動させ、ごみ除去ヘッド204を指定位置に設定する。
この移動時には、ごみ除去ブレード211が版胴201の版面
202に接触しない待機位置が選択される。ごみ除去ヘッ
ド204が指定位置に設定された後、駆動パルス信号bに
よりごみ除去ベルト210が間欠移動して、ごみ除去ブレ
ード211が版面202に接触する作業位置が選択され、版胴
201の回転により、版面202上に付着したインクかす等が
ごみ除去ブレード211によって掻き取られ除去される。
上記制御装置231は、スライダ206の基準位置からの移
動量を、移動パルス信号aのパルス数をカウントするこ
とにより決定している。従って、この制御装置231は、
移動パルス信号aのパルス数をカウントしてスライダ20
6の位置を推測し、この推測位置を基準にしてスライダ2
06を目標位置に設定する。また、制御装置231は、スラ
イダ206を定期的に一方のストロークエンド(図20及び
図22の2点鎖線位置)の方向に移動させる移動パルスa
を移動装置230のステッピングモータ230Aへ連続的に出
力し、検知センサ242の検出信号により移動パルス数a
の出力を停止する。
一方、機台229のレールフレーム217には、図22の下方
へ向かってセンサブラケット241が垂設され、このセン
サブラケット241に検知センサ242が設置される。この検
知センサ242は、スライダ206が上述のストロークエンド
の少し手前位置に到達したとき、ごみ除去ヘッド204の
ヘッドホルダ207に固着された検知プレート243を検知
し、その検知信号cを制御装置231へ出力する。
制御装置231は、スライダ206及びごみ除去ヘッド204
が検知センサ242により検知される位置にスライドして
検知信号cが出力されたとき、この出力時のスライダ20
6の実際位置と、制御装置231内で認識しているスライダ
206の推測位置との間にずれが生じた場合に、警報を発
生するとともに、上記ずれを修正する。つまり、制御装
置231は、例えば、スライダ206が一方のストロークエン
ドの少し手前位置で検知センサ242により検知プレート2
43が検知された時点で、この時点における移動パルス信
号aの理論上のパルス数カウント値と、検知プレート24
3が検知センサ242により検知される位置にあると推測し
ているときの実際のパルス数カウント値との間にずれ
(差)があるときに、警報を発生し、上記差を0に修正
する。
上記実施例によれば、機台229のレールフレーム217に
スライダ206の実際の位置を検知する検知センサ242が設
置され、更に、制御装置231がスライダ206の位置を推測
し、この推測位置と、上記検知センサ242にて検知され
たスライド206の実際の位置とを比較し、推測位置と実
際の位置との間にずれが生じたときに警報を発し、更に
このずれを修正することから、制御装置231によるスラ
イダ206の推測位置を、スライダ206の実際の位置に対し
誤差のない状態にすることができる。この結果、スライ
ダ206の推測位置を正確にすることができ、スライダ206
及びごみ除去ヘッド204を目標位置に確実に設定するこ
とができる。
尚、制御装置231は、警報を発するのみでずれ(差)
を修正せず、オペレータがこの警報に基づいて手動操作
をしてずれを修正しても良く、あるいは、制御装置231
が、警報を発することなくずれを修正しても良い。
また、上述のように、スライダ206を定期的にストロ
ークエンド方向に移動させることでスライダ206の推測
位置を実際の位置と比較するのではなく、オペレータが
制御装置231の検知作動用押ボタン244を操作したとき
に、スライダ206を一方のストロークエンド方向にスラ
イドさせて検知プレート243を検知センサ242にて検知さ
せ、このとき、制御装置231が推測位置と実際の位置と
を比較して、警報を発生し、或は警報を発生することな
く位置修正を実施しても良い。
スライダ206を案内するガイドレール228がレールフレ
ーム217の内側に形成されたので、ガイドレール228が外
部に露出しない。このため、このガイドレール228にイ
ンクが付着しにくくなって、スライダ206を良好に移動
させることができる。
尚、上記実施例において、検知センサ242の設置位置
は一例に過ぎず、スライダ206の移動範囲内であれば任
意の位置でかまわず、例えば移動範囲の中央寄りに設け
た場合には、スライダ206が検知センサを通過するごと
に実際の位置と推測位置とを比較して両者のずれを検出
するようにしても良く、検知センサの数は2個以上でも
良い。
更に、上記実施例では、スライダ206が水平に移動す
る場合に推測位置の修正を実施する場合を述べたが、ス
ライダ206が鉛直移動する場合、あるいは円弧または円
運動する場合等にも適用できる。
E.版面ごみ取りシステムの第2実施例(図23〜図31:請
求項9、10、11、13及び14に対応) この第2実施例において、前記版面ごみ取りシステム
の第1実施例と同様な部分は、同一の符号を付すことに
より説明を省略する。
この実施例の版面ごみ取りシステム301では、特に図2
4及び図25に示すように、版面ごみ取り装置203における
機台229のレールフレーム217に第2遮蔽板302が設置さ
れ、支持フレーム212に固着された支持プレート300に第
1遮蔽板303が設置される。
第1遮蔽板303は、フィルム或いはシート状に形成さ
れ、図25に示すようにガイドレール228に対向するとと
もに、版胴201へ向かって延設される。更に第1遮蔽板3
03は、図24に示すように、スライダ206及びごみ除去ヘ
ッド204がガイドレール228に沿って移動し得る領域のう
ち、ガイドレール228の終端部を除く領域Kに沿って延
設される。
一方、レールフレーム217の補強フレーム304は、前記
第1実施例の補強フレーム234に比べて支持フレーム212
の底面212Aへ向かい傾斜して延び、この補強フレーム30
4の裏面に上記第2遮蔽板302が固着される。従って、こ
の第2遮蔽板302は、第1遮蔽板303に向って斜め下方へ
傾斜して配置される。また、この第2遮蔽板302は、天
然ゴム或いは合成ゴムなどのように可撓性を有する材質
にて構成され、ごみ除去ヘッド204がガイドレール228に
て移動する際に、このごみ除去ヘッド204にて持ち上げ
られる。
また、版面ごみ取りシステム301における各版面ごみ
取り装置203の駆動装置305には、図23及び図27に示すよ
うに、ドグ306及び近接センサ307からなる検知手段とし
てのブレード位置検出装置308が配設される。ドグ306
は、図28に示すようにプーリ214Bの外周に、180゜対向
して一対固着される。また、近接センサ307は支持フレ
ーム212に固着されて(図27)これらのドグ306及び近接
センサ307は、サイドカバー233にて覆われる(図23)。
タイミングプーリ209A及び209Bとプーリ214Bとの回転
率は、1:1に設定される。また、タイミングプーリ209A
及び209Bに巻き掛けられたごみ除去ベルト210のごみ除
去ブレード211間ピッチが、タイミングプーリ209A、209
Bのピッチ円の半円周と一致するようにごみ除去ベルト2
10が形成される。従って、ごみ除去ブレード211が図28
の実線に示す待機位置にあるときに、近接センサ307が
ドグ306を検出するよう設定しておけば、近接センサ307
がドグ306を検出することによって、ごみ除去ブレード2
11が待機位置にあることを間接的に検知できる。この検
知信号dが制御装置309(図23)へ出力される。
制御装置309は、前記実施例の制御装置231と同様に、
移動パルス信号aを出力してスライダ206及びごみ除去
ヘッド204を目標位置へ移動させ、駆動パルス信号bを
出力してごみ除去ヘッド204のごみ除去ベルト210を所定
量間欠移動させ、更に、検知センサ242からの検知信号
cを入力して、スライダ206の実際位置と、制御装置309
内で認識しているスライダ206の推測位置との間にずれ
が生じた場合に、このずれを修正する。
この制御装置309には、図29に示すデジタイザ310が入
力部として接続される。このデジタイザ310は、版胴201
の軸長とほぼ同一長さに構成され、長手方向に亘ってご
み除去指示釦311が一定ピッチ(例えば15mm)で配設さ
れる。このごみ除去指示釦311をオペレータが操作する
ことにより、制御装置309が上記移動パルス信号aを出
力して、スライダ206及びごみ除去ヘッド204を指定位置
へ移動させる。一方、制御装置309には、多数の版面ご
み取り装置203が電気的に接続されており、デジダイザ3
10に、任意の一の版面ごみ取り装置203を選択するごみ
取り装置選択釦312が配設されている。このごみ取り装
置選択釦312にて版面ごみ取り装置203を選択し、例えば
ごみ除去指示釦311を操作することにより、選択された
版面ごみ取り装置203にて対応する版胴201の版面202に
付着した指定箇所のヒッキ(ごみ)を除去できる。
図23に示すように、上記制御装置309は、上述の機能
の他に、ブレード位置検出装置308から検知信号dを入
力した場合にのみ、駆動パルス信号bを出力して、版面
ごみ取り装置203の駆動装置305を駆動させる。つまり、
オペレータにてデジタイザ310のごみ除去指示釦311が操
作され、ごみ除去位置が指定されても、ブレード位置検
出装置308の近接センサ307からごみ除去ブレード211が
待機位置にある旨の検知信号dが検出されない限り、制
御装置309は、ごみ除去ベルト210を間欠移動してごみ除
去ブレード211を作業位置へ移動させず、停止させる。
ごみ除去ブレード211が待機位置にないときには、ごみ
除去ベルト210を間欠移動させてごみ除去ブレード211を
作業位置にすべく設定しても、このごみ除去ブレード21
1は、図28の破線に示す適切な作業位置に位置づけられ
ず、ごみ(ヒッキ)の掻取信頼性が低下してしまう。こ
の場合、オペレータがごみ除去ブレード211を適切な位
置に修正する。
更に、上記制御装置309は、ブレード位置検出装置308
から検知信号dを入力した場合にのみ、移動パルス信号
aを出力して版面ごみ取り装置203の移動装置230を駆動
させ、スライダ206及びごみ除去ヘッド204を移動させ
る。つまり、オペレータにより、デジタイザ310のごみ
除去指示釦311が操作されてごみ除去位置が指定されて
いても、ブレード位置検出装置308の近接センサ307から
ごみ除去ブレード211が待機位置にある旨の検知信号d
が出力されていない限り、制御装置309は、移動装置230
を移動させてスライダ206を移動させない。ごみ除去ブ
レード211が待機位置にないときには、ごみ除去ブレー
ド211が版胴201の版面202に接触している場合もあり、
この場合にスライダ206及びごみ除去ヘッド204を移動さ
せると、ごみ除去ブレード211によって版面202を損傷す
る虞れがある。このときには、オペレータがごみ除去ブ
レード211を適正な位置に修正する。
更に、制御装置309は、スライダ206及びごみ除去ヘッ
ド204の停留位置を任意に設定可能とする。つまり、図2
4に示すように、ガイドレール228の終端部はインキ等が
激しく飛び散る場所であるため、この終端部位置を除く
領域Kの任意の位置に、スライダ206及びごみ除去ヘッ
ド204を停留可能とする。この停留位置は、オペレータ
がデジタイザ310のごみ除去指示釦311を操作することに
よって特定される。
また、図29に示す上記デジタイザ310にはカウント表
示部313が配設される。図27及び図28に示すブレード位
置検出装置308は、ごみ除去ブレード211の待機位置を検
出する他、1つのごみ除去ベルト210におけるごみ除去
ブレード211が掻取動作を実施した回数を所定回数、例
えば1500回より減算カウントし、このカウント値を上記
カウント表示部313へ出力して表示させる。このカウン
ト値が零になった時点で、その版面ごみ取り装置203に
対応する警告灯314が点灯するとともに、制御装置309は
当該ごみ除去ベルト210のそれ以上の使用を中止し、デ
ジタイザ310にてごみ除去位置が指定されていても、ご
み除去ヘッド204を停留位置へ停留させる。この後、オ
ペレータがごみ除去ヘッド204を交換する。また、カウ
ント値が零に近い値、例えば50回になった時点で警告灯
314を点滅させるとともに、警報を発生してもよい。
次に、制御装置309の作動をフローチャート(図30及
び図31)を用いて説明する。
制御装置309は、電源が入力されたとき、全ての版面
ごみ取り装置203におけるごみ除去ヘッド204を検知セン
サ242にて検知される原点位置へ移動させ、制御装置309
にて推測されるごみ除去ヘッド204の認識位置と実際位
置との間にずれが生じたときに、異常処理サブルーチン
にて上記ずれを修正する(ステップ(1)、(2)、
(3))。このずれの確認及び修正後、制御装置309
は、全ての版面ごみ取り装置203におけるごみ除去ヘッ
ド204を、デジタイザ310のごみ除去指示釦311にて設定
された停留位置に停留させる(ステップ(4))。
ヒッキ発生位置と使用すべき版面ごみ取り装置203
を、オペレータがデジタイザ310のごみ除去指示釦311及
びごみ取り装置選択釦312を用いて指定すると、制御装
置309は、指定の版面ごみ取り装置203を選択し、この選
択された版面ごみ取り装置203のごみ除去ヘッド204を指
定位置まで移動させる(ステップ(5)、(6))。そ
の後、このごみ除去ヘッド204のごみ除去ベルト210を間
欠移動させてごみ除去ブレード211を90゜回転させ、ご
み除去ブレード211を作業位置に設定する(ステップ
(7))。このステップでは作業位置を保持する時間を
設定できる。この保持時間経過後、制御装置309は、ご
み除去ベルト210も更に間欠移動させて、ごみ除去ブレ
ード211を更に90゜回転させ、ごみ除去ブレード211を待
機位置に設定する(ステップ(8))。
ごみ除去ブレード211が待機位置にあるか否かをブレ
ード位置検出装置308にて検出し、ごみ除去ブレード211
の使用回数をカウントする(ステップ(9))。ごみ除
去ブレード211が待機位置にない場合には、デジタイザ3
10の警報灯314(図29)にて表示し、オペレータに修正
を促す(ステップ(10))。
ごみ除去ブレード211が待機位置にある場合に、次の
ヒッキ(ごみ)発生位置がデジタイザ310のごみ除去指
示釦311にて指定されていなければ、制御装置309は、上
記ヒッキ(ごみ)掻取動作後一定時間(例えば30秒)経
過後、スライダ206及びごみ除去ヘッド204を原点位置に
復帰させて、推測位置と実際位置とのずれを確認し修正
した後、このスライダ206及びごみ除去ヘッド204を停留
位置に停留させる(ステップ(11)、(12)、(13)、
(14)、(15))。
上記ヒッキ(ごみ)掻き取り後、次のヒッキ(ごみ)
発生位置がごみ除去指示釦311にて指定されていれば、
制御装置309は、次に作業位置へ移動させるごみ除去ブ
レード211が所定回数(例えば1500回)使用されている
か否かを確認する(ステップ(16))。使用回数が所定
回数以下であれば、スライダ206及びごみ除去ヘッド204
を次に指定されたヒッキ(ごみ)掻取位置へ移動させ、
ごみ除去ブレード211にて掻き取りを実施する(ステッ
プ(6)、(7)、(8))。ごみ除去ブレード211が
所定回数に達したときには、スライダ206及びごみ除去
ヘッド204を原点へ復帰させた後、停留位置に停留さ
せ、その旨を警告灯314にて表示する(ステップ(1
3)、(14)、(15))。
上記実施例によれば、スライダ206を案内するガイド
レール228がレールフレーム217の内側に形成されるとと
もに、このレールフレーム217にガイドレール228に対し
斜め下方に延設された第2遮蔽板302が設置され、更
に、レールフレーム217を支持する機台229にガイドレー
ル228に対向して第1遮蔽板303が設置され、これらの第
1及び第2遮蔽板302及び303にて上記ガイドレール228
が覆われたことから、このガイドレール228へのインク
の付着を防止できる。この結果、ガイドレール228及び
スライダ206へのインクの付着を防止して、スライダ206
及びごみ除去ヘッド204を良好に移動させることができ
る。
また、駆動装置305に設置されたブレード位置検出装
置308が、ごみ除去ブレード211が版胴201から隔離した
所定の待機位置にあることを検知し、制御装置309が、
上記ブレード位置検出装置308から、ごみ除去ブレード2
11が上記所定の待機位置にある旨の検知信号dを入力し
たときのみ、駆動装置305へ、ごみ除去ブレード211を次
の位置へ移動させる信号を出力することから、ごみ除去
ブレード211が所定の待機位置にないときには、このご
み除去ブレードの移動を停止させる。従って、ごみ取り
装置の作業中には、常に正確な作業位置でごみ取り作業
が行なわれたことになり、ごみの取り損ないを容易に判
断できる。また、警告灯314の点灯によりごみ除去ブレ
ード211の動作不良をオペレータに知らせることがで
き、信頼性が向上する。
更に、駆動装置305に設置されたブレード位置検出装
置308が、ごみ除去ブレード211が版胴201から隔離して
所定の待機位置にあることを検知し、制御装置309が、
ブレード位置検出装置308から、ごみ除去ブレード211が
所定の待機位置にある旨の検知信号dを入力したときの
み、移動装置203へスライダ206を移動させる移動パルス
信号aを出力することから、ごみ除去ブレード204が待
機位置にないときには、上記スライダ206を停止させ
る。このため、ごみ除去ブレード211が版胴201の版面20
2に接触する作業位置にあるときにごみ除去ヘッド204を
移動させることがないので、ごみ除去ブレード211によ
る版面202の損傷を防止でき、信頼性を向上させること
ができる。
また、制御装置309は、ごみ除去以外のときに、ガイ
ドレール228の終端部を除く箇所として記憶された停留
位置にスライダ206及びごみ除去ヘッド204を停留させる
ことから、インクの飛び散りが激しいガイドレール228
の終端部を除く箇所にスライダ206及びごみ除去ヘッド2
04を停留させることができる。このため、停留位置にお
いて、スライダ206及びごみ除去ヘッド204にインクが多
量に付着せず、スライダ206の移動及びごみ除去ベルト2
10によるごみ掻取作業を良好に実施できる。
また、制御装置309に設けられたごみ除去回数を減算
カウントするカウンタには、駆動装置305に設けられた
ブレード位置検出装置308からの検知信号dが入力さ
れ、このカウンタの減算カウント値がデジタイザ310の
カウント表示部313に表示されるので、1つのごみ除去
ベルト210における全てのごみ除去ブレード211がそれぞ
れ所定回数(例えば1500回)ごみ除去を実施したことを
常時把握できる。この結果、ごみ除去ベルト210の交換
時期を確認でき、ごみ除去ブレード211を所定回数以上
使用することを防止できるので、ごみ除去ブレード211
によりごみ(ヒッキ)掻き取りの信頼性を向上させるこ
とができる。
尚、タイミングプーリ209A、209Bとプーリ214Bとの回
転率は1:整数倍であってもよい。
産業上の利用可能性 以上のように、本発明に係る印刷機の版面ごみ取り装
置及び版面ごみ取りシステムは、印刷機の版胴の版面に
付着したヒッキ(ごみ)を除去するものを述べたが、版
胴と隣接配置されたブランケット胴(ゴム胴)などに付
着したヒッキ(ごみ)を除去するものに適用しても有用
である。
フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平5−216939 (32)優先日 平成5年8月10日(1993.8.10) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 吉村 忠美 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 水野 賢一 神奈川県海老名市東柏ケ谷5丁目14番33 号 東芝精機株式会社内 (72)発明者 井戸川 邦夫 神奈川県海老名市東柏ケ谷5丁目14番33 号 東芝精機株式会社内 (72)発明者 野村 佳宏 神奈川県海老名市東柏ケ谷5丁目14番33 号 東芝精機株式会社内 (72)発明者 鈴木 忠 神奈川県海老名市東柏ケ谷5丁目14番33 号 東芝精機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−57881(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 35/02

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機台に支持され、版胴の円周面に沿って版
    胴軸と平行に設けられたガイド部材と、 このガイド部材に沿って移動するスライダと、 このスライダに支持されるホルダと、 このホルダに支持され、複数のごみ除去ブレードが所定
    のピッチで設けられた移動体と、 ごみ除去時には前記ごみ除去ブレードの一つが前記版胴
    の版面に接触し、それ以外の時には前記ごみ除去ブレー
    ドが前記版胴から隔離するように前記移動体を間欠的に
    移動させる駆動装置とを有してなり、 前記ホルダは前記スライダに着脱可能に支持され、 前記駆動装置は、前記機台又はスライダに支持された駆
    動軸と、前記ホルダに支持された従動軸と、この従動軸
    と前記駆動軸とを連結する連結部材と、を有してなる印
    刷機の版面ごみ取り装置。
  2. 【請求項2】前記連結部材が、前記スライダに設けられ
    た駆動軸カップリング部材と、前記ホルダに設けられた
    従動軸カップリング部材とを有してなり、 前記駆動軸の間欠回転停止状態下で、ごみ除去ブレード
    が版胴から隔離する所定の待機位置でのみ、前記従動軸
    カップリング部材が前記駆動側カップリング部材と噛合
    いし得るように、両カップリング部材の噛合い爪の設定
    位置を定めてなる請求項1に記載の印刷機の版面ごみ取
    り装置。
  3. 【請求項3】前記ホルダが、楔状部材により前記スライ
    ダに着脱可能に係合されるとともに、スライダに設けた
    締付部材によってホルダに設けた受け部材を、前記楔状
    部材が強固に係合される方向に押圧固定するように構成
    された請求項1に記載の印刷機の版面ごみ取り装置。
  4. 【請求項4】前記受け部材が、前記ホルダの着脱時に締
    付部材を案内するホルダプレートであり、このホルダプ
    レートに締付部材の離脱防止部材を設けてなる請求項3
    に記載の印刷機の版面ごみ取り装置。
  5. 【請求項5】機台に支持され、版胴の円周面に沿って版
    胴軸と平行に設けられたガイド部材と、 このガイド部材に沿って移動するスライダと、 このスライダに支持されるホルダと、 このホルダに支持され、複数のごみ除去ブレードが所定
    のピッチで設けられた移動体と、 ごみ除去時には前記ごみ除去ブレードの一つが前記版胴
    の版面に接触し、それ以外の時には前記ごみ除去ブレー
    ドが前記版胴から隔離するように前記移動体を間欠的に
    移動させる駆動装置とを有してなり、 前記移動体は、複数のごみ除去ブレードが所定のピッチ
    で設けられたベルトであり、 前記ホルダは、このホルダに軸支され、前記ベルトが巻
    き掛けられた一対のプーリを備え、このプーリは係止部
    材を用いて各支持軸に一体化され、 前記ホルダの一方には、縁から内側に延びるガイド溝が
    形成され、このガイド溝に一方のプーリの支持軸が挿入
    可能に設けられ、 また、前記ホルダの他方には、他方のプーリの支持軸を
    係合可能とする支持穴が形成されてなる印刷機の版面ご
    み取り装置。
  6. 【請求項6】機台に支持され、版胴の円周面に沿って版
    胴軸と平行に設けられたガイド部材と、 このガイド部材に沿って移動するスライダと、 このスライダに支持されるホルダと、 このホルダに支持され、複数のごみ除去ブレードが所定
    のピッチで設けられた移動体と、 ごみ除去時には前記ごみ除去ブレードの一つが前記版胴
    の版面に接触し、それ以外の時には前記ごみ除去ブレー
    ドが前記版胴から隔離するように前記移動体を間欠的に
    移動させる駆動装置とを有してなり、 前記ホルダは、このホルダに軸支され、前記ベルトが巻
    き掛けられた一対のプーリと、このプーリの近傍に設け
    られ、ベルトをそれぞれプーリの直径方向に案内する案
    内部材とを備えたものである印刷機の版面ごみ取り装
    置。
  7. 【請求項7】前記ベルトがタイミングベルトであり、前
    記一対のプーリが一対のタイミングプーリであり、 この一対のタイミングプーリの間で、かつ前記ホルダに
    支持されて噛込み防止部材が設けられ、この噛込み防止
    部材が、前記案内部材に案内されたタイミングベルト
    と、このタイミングベルト上を通るタイミングベルトと
    の噛み込みを防止するものである請求項6に記載の印刷
    機の版面ごみ取り装置。
  8. 【請求項8】機台に支持され、版胴の円周面に沿って版
    胴軸と平行に設けられた一対のガイドレールを備えたレ
    ールフレームと、 このガイドレールに沿って移動するスライダと、 このスライダに支持されるホルダと、 このホルダに支持され、複数のごみ除去ブレードが所定
    のピッチで設けられた移動体と、 ごみ除去時には前記ごみ除去ブレードの一つが前記版胴
    の版面に接触し、それ以外の時には前記ごみ除去ブレー
    ドが前記版胴から隔離するように前記移動体を間欠的に
    移動させる駆動装置とを有し、 上記ガイドレールが上記レールフレームの内側に形成さ
    れてなるものである印刷機の版面ごみ取り装置。
  9. 【請求項9】前記機台には、ガイドレールに対向すると
    ともに、版胴へ向って延設された第1遮蔽板が設置さ
    れ、 レールフレームには、上記第1遮蔽板に向って斜め方向
    に延設され、ホルダにより持ち上げ可能な第2遮蔽板が
    設置された請求項8に記載の印刷機の版面ごみ取り装
    置。
  10. 【請求項10】機台に支持され、版胴の円周面に沿って
    版胴軸と平行に設けられたガイド部材と、 このガイド部材に沿って移動するスライダと、 このスライダを移動させる移動装置と、 このスライダに支持されるホルダと、 このホルダに支持され、複数のごみ除去ブレードが所定
    のピッチで設けられた移動体と、 この移動体を、前記ごみ除去ブレードが版胴の版面に接
    しない所定の待機位置と、前記ごみ除去ブレードの一つ
    が版胴の版面に接する位置とに間欠的に移動させる駆動
    装置と、 を有して版面ごみ取り装置が構成され、 前記駆動装置は、ごみ除去ブレードが前記版胴から隔離
    する所定の待機位置に位置することを検知して、その旨
    の検知信号を出力する検知手段を備え、 上記駆動装置と前記移動装置とを制御する制御装置は、
    前記検知手段からの上記検知信号が入力されたときの
    み、前記駆動装置へ上記ごみ除去ブレードを次の位置に
    移動させる信号を送るものである印刷機の版面ごみ取り
    システム。
  11. 【請求項11】機台に支持され、版胴の円周面に沿って
    版胴軸と平行に設けられたガイド部材と、 このガイド部材に沿って移動するスライダと、 このスライダを移動させる移動装置と、 このスライダに支持されるホルダと、 このホルダに支持され、複数のごみ除去ブレードが所定
    のピッチで設けられた移動体と、 この移動体を、前記ごみ除去ブレードが版胴の版面に接
    しない所定の待機位置と、前記ごみ除去ブレードの一つ
    が版胴の版面に接する位置とに間欠的に移動させる駆動
    装置と、 を有して版面ごみ取り装置が構成され、 前記駆動装置は、ごみ除去ブレードが前記版胴から隔離
    する所定の待機位置に位置することを検知して、その旨
    の検知信号を出力する検知手段を備え、 上記駆動装置を前記移動装置とを制御する制御装置は、
    前記検知手段から、上記ごみ除去ブレードが上記所定の
    待機位置にあることを示す検知信号が入力されたときの
    み、上記スライダを移動する信号を前記移動装置へ出力
    するものである印刷機の版面ごみ取りシステム。
  12. 【請求項12】機台に支持され、版胴の円周面に沿って
    版胴軸と平行に設けられたガイド部材と、 このガイド部材に沿って移動するスライダと、 このスライダを移動させる移動装置と、 スライダに支持されるホルダと、 このホルダに支持され、複数のごみ除去ブレードが所定
    のピッチで設けられた移動体と、 ごみ除去時には前記ごみ除去ブレードの一つが前記版胴
    の版面に接触し、それ以外の時には前記ごみ除去ブレー
    ドが前記版胴から隔離するように前記移動体を間欠的に
    移動させる駆動装置と、 を有して版面ごみ取り装置が構成され、 前記スライダが所定の位置にきたことを検知する機台に
    固定された検知センサと、 スライダの位置を推測し、この推測位置に基づいて前記
    スライダを目標位置に設定する制御装置とを備え、 該制御装置は前記検知センサからの検知信号を受け、こ
    の検知信号により判定されるスライダの実際位置と、認
    識中のスライダの推測位置とを比較して、上記両位置を
    一致可能に処理するものである印刷機の版面ごみ取りシ
    ステム。
  13. 【請求項13】前記検知センサが版胴と対向しないガイ
    ド部材の終端部に設けられ、 前記制御装置は、ごみ除去時以外の時に前記スライダを
    停留させる停留位置を、上記ガイド部材の終端部以外の
    箇所として記憶し、このごみ除去時以外の時には上記停
    留位置に上記スライダを停留させるものである請求項12
    に記載の印刷機の版面ごみ取りシステム。
  14. 【請求項14】機台に支持され、版胴の円周面に沿って
    版胴軸と平行に設けられたガイド部材と、 このガイド部材に沿って移動するスライダと、 このスライダに支持されるホルダと、 このホルダに支持され、複数のごみ除去ブレードが所定
    のピッチで設けられた移動体と、 ごみ除去時には前記ごみ除去ブレードの一つが前記版胴
    の版面に接触し、それ以外の時には前記ごみ除去ブレー
    ドが前記版胴から隔離するように前記移動体を間欠的に
    移動させる駆動装置と、 を有して版面ごみ取り装置が構成され、 移動体のごみ除去回数をカウントするカウンタと、 このカウンタのカウント値を表示する表示装置とを備え
    た印刷機の版面ごみ取りシステム。
  15. 【請求項15】機台に支持され、版胴の円周面に沿って
    版胴軸と平行に設けられたガイド部材と、 このガイド部材に沿って移動するスライダと、 このスライダに支持されるホルダと、 このホルダに支持され、複数のごみ除去ブレードが所定
    のピッチで設けられた移動体と、 ごみ除去時には前記ごみ除去ブレードの一つが前記版胴
    の版面に接触し、それ以外の時には前記ごみ除去ブレー
    ドが前記版胴から隔離するように前記移動体を間欠的に
    移動させる駆動装置とを有してなり、 前記移動体がタイミングベルトであり、このタイミング
    ベルトには裏面にのみ歯が形成され、 このタイミングベルトの表面であって、タイミングベル
    トの上記歯の山が位置する部分に、上記ごみ除去ブレー
    ドを突設させた印刷機の版面ごみ取り装置。
JP50395795A 1993-07-08 1994-07-08 印刷機の版面ごみ取り装置及び版面ごみ取りシステム Expired - Fee Related JP3404535B2 (ja)

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