JP3404136B2 - 段ボールパッキン製作治具及び製作方法 - Google Patents

段ボールパッキン製作治具及び製作方法

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JP3404136B2
JP3404136B2 JP17071394A JP17071394A JP3404136B2 JP 3404136 B2 JP3404136 B2 JP 3404136B2 JP 17071394 A JP17071394 A JP 17071394A JP 17071394 A JP17071394 A JP 17071394A JP 3404136 B2 JP3404136 B2 JP 3404136B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定形状に切り抜いた
段ボールを折り曲げて段ボールパッキンを製造するため
に使用する段ボールパッキン製作治具及び、その段ボー
ルパッキン製作治具を用いた段ボールパッキン製作方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種事務機器等の物品の梱包
に際し、その物品を収容する段ボール箱内にパッキンを
入れて物品が動かないように拘束することが行われてお
り、その際使用するパッキンとして、平坦な段ボールを
適当に折り曲げて作った段ボールパッキンが知られてい
る。このような段ボールパッキンを製作するには、平坦
な段ボールを所定形状に切り抜き、且つ折り目となる位
置に折りやすくするための凹溝等の折り目線を形成して
おき、作業者が手作業でその折り目線に沿って段ボール
を折り曲げるという作業を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、段ボールは凹
溝等の折り目線を形成していても、その折り目線に沿っ
て段ボールを正しく折り曲げることが困難であり、やむ
を得ず、作業者が折り目線を本来曲げる方向とは反対に
一旦曲げてから、曲げ直すという動作を行っており、作
業性が悪いという問題があった。
【0004】本発明は、上述の問題点に鑑みて為された
もので、平坦な段ボールを所定形状に切り抜いて作った
折り曲げ前の段ボールパッキンを、所定の位置で容易に
折り曲げることを可能とする段ボールパッキン製作治具
及びその段ボールパッキン製作治具を用いた段ボールパ
ッキン製作方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題点
を解決するため、凹部を有する第一治具と、折り曲げる
前の平坦な状態の段ボールパッキンの一部を前記第一治
具の凹部に押し込んで折り曲げるための凸部を有する第
二治具とで段ボールパッキン製作治具を構成し、その第
一治具の凹部の側面には、少なくとも、前記凹部の底部
に位置し、凹部底面に対して段ボールパッキンの折り曲
げ角度に相当する角度に配置された規制面と、その規制
面に続いて滑らかに且つ外方に湾曲した案内面を設けて
おくという構成を備えたものである。
【0006】ここで、前記第一治具の凹部側面に形成し
た規制面は、凹部底面から直線状に延びる平坦面に限ら
ず、大きい曲率で湾曲したものであってもよく、また、
前記規制面に続く湾曲した案内面は、凹部の入口まで続
いたものであっても、或いは凹部の途中までのものであ
ってもよい。凹部側面の好適な形状としては、凹部底面
から入口まで続く円弧状を挙げることができる。この場
合、円弧状側面の底面近傍の部分が規制面となり、その
他の部分が案内面となる。また、凹部側面の他の好適な
形状としては、前記凹部の底面から直線状に延びる規制
面と、その規制面に続く円弧状の案内面と、更にその円
弧状の案内面に続く傾斜面を有する形状を挙げることが
できる。この場合、規制面の長さを、折り曲げるべき段
ボールパッキンの厚さの5〜10倍とすることが好まし
い。
【0007】更に、上記の段ボールパッキン製作治具に
おいて、凹部側面の段ボールパッキンに対する摩擦係数
を、凸部側面の段ボールパッキンに対する摩擦係数より
も大きくすることが好ましい。
【0008】本発明の段ボールパッキン製作方法は、上
記した段ボールパッキン製作治具の第一治具を、凹部が
上向きとなるように配置し、その凹部の上に折り曲げ前
の平坦な状態の段ボールパッキンを横方向の位置を規制
して乗せ、上方から第二治具を下降させ、凸部で前記段
ボールパッキンを前記凹部内に押し込んで折り曲げると
いう構成としたものである。この場合、段ボールパッキ
ンを前記凹部内に押し込んで折り曲げた後、凹部から取
り出し、その他の部分の折り曲げを行ってもよいが、折
り曲げられた段ボールパッキンを前記凹部から取り出さ
ずに前記凹部内に保持した状態で、凹部より上方に延び
出している部分の折り曲げを行うことが好ましい。
【0009】
【作用】本発明の段ボールパッキン製作治具は上述構成
であるので、第一治具の凹部と第二治具の凸部の間に折
り曲げる前の平坦な状態の段ボールパッキンを配置し、
前記凸部で凹部内に押し込んでゆくことにより、その段
ボールパッキンを凹部の側面の湾曲した案内面で徐々に
案内して折り曲げてゆくことができ、凸部で凹部底面に
押し付けた時には、その段ボールパッキンを凹部側面の
規制面によって所定の角度まで折り曲げることができ、
従って、簡単且つ綺麗に所望形状に折り曲げることがで
きる。
【0010】ここで、前記第一治具の凹部の側面とし
て、凹部の底面から入口まで続く円弧状の側面を用いる
と、凹部に押し込まれる段ボールパッキンが円弧状の側
面によって徐々に折り曲げられ、きわめて綺麗な折り曲
げが可能となる。
【0011】また、前記第一治具の凹部の側面として、
前記凹部の底面から直線状に延びる規制面と、その規制
面に続く円弧状の案内面と、更にその円弧状の案内面に
続く傾斜面を有するものを用いると、平坦な規制面と傾
斜面とを加工し、その間の角を少し丸めるという簡単な
加工を施すことによって、第一治具を製造でき、第一治
具の製造コストを低減できる。なお、この形状の側面を
用いた場合においても、円弧状の案内面で段ボールパッ
キンを徐々に案内して折り曲げることができ、容易に且
つ綺麗に折り曲げが行われる。この場合、規制面の長さ
が段ボールパッキンの厚さの5倍よりも小さいと、段ボ
ールパッキンの折り曲げ角度が不安定になる恐れがある
ので、5倍以上とすることが好ましい。一方、この長さ
はあまり長くしても折り曲げ角度の精度上からはあまり
意味がなく、治具を小型化する点からは短い方が好まし
く、このため10倍以下とすることが好ましい。従っ
て、この規制面の長さを段ボールパッキンの厚さの5〜
10倍としておくと、段ボールの折り目を正確に折り曲
げることができると共に、治具の小型化ができる。
【0012】更に、上記の段ボールパッキン製作治具に
おいて、凹部側面の段ボールパッキンに対する摩擦係数
を、凸部側面の段ボールパッキンに対する摩擦係数より
も大きくしておくと、段ボールパッキンを前記凸部で凹
部内に押し込んだ後、凸部を引き抜いた時に、折り曲げ
られた段ボールパッキンが、そのまま凹部内に保持され
ることとなる。このため、その後の段ボールパッキンの
折り曲げを段ボールパッキンを凹部に保持させた状態で
行うことが可能となり、作業性が良い。
【0013】本発明の段ボールパッキン製作方法は、上
述のように、単に第一治具の上に、折り曲げる前の平坦
な段ボールパッキンを乗せ、第二治具を降下させるとい
う簡単な操作によって、平坦な段ボールパッキンを第一
治具の凹部内に押し込んで、所定の形状に折り曲げるこ
とができる。ここで、段ボールパッキンを前記凹部内に
押し込んで折り曲げた後、そのまま凹部内に保持した状
態で、凹部より上方に延び出している部分の折り曲げを
行うように構成すると、凹部より上方に延びている部分
の人手による折り曲げ作業を容易に行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例による段ボールパッキ
ン製作治具の概略斜視図、図2はこの段ボールパッキン
製作治具で折り曲げて段ボールパッキンを製作する前の
段ボールパッキンを示す概略斜視図、図3は折り曲げ途
中の段ボールパッキンを示す概略斜視図、図4は折り曲
げた状態の段ボールパッキンを示す概略斜視図である。
図2において、1は折り曲げる前の段ボールパッキンで
あり、広い段ボール板から図示の形状に打ち抜かれたも
のである。この段ボールパッキン1には、折り曲げるべ
き部分に折り曲げを容易にするよう凹溝等の折り目線1
aが形成され、また、切り離す位置にはスリット1bが
形成されており、図3に示すように、二つの離れた矩形
状部1c、1cが底部となるように、その周囲を直角に
折り曲げて起こすことにより、図4に示す形状とするこ
とができる。
【0015】この段ボールパッキン1を折り曲げるため
に使用する段ボールパッキン製作治具は、図1に示すよ
うに、第一治具3と第二治具4を備えている。この第一
治具3は、平板5と、その片面に二つの矩形状の凹部
6、7を形成するように取り付けられたブロック8、
9、10、11、12を備えている。二つの矩形状の凹
部6、7の底面は、折り曲げた状態の段ボールパッキン
1の底部外面に対応する形状に作られている。更に、各
ブロック8〜12の凹部6、7の側面となる部分はそれ
ぞれ、凹部の底面から直線状に延びる規制面と、その規
制面に続く円弧状の案内面と、更にその円弧状の案内面
に続く傾斜面を有しており、この形状を図5に示す凹部
6の側面を例にとって説明する。凹部6の側面を形成す
るブロック8、9は、凹部6の底面6aに隣接し、その
底面6aに対して直角に且つ直線状に延びる規制面8
a、9aと、それに続く円弧状の案内面8b、9bと、
その案内面8b、9bに続く平坦な傾斜面8c、9cを
備えている。規制面8a、9aの長さは、折り曲げるべ
き段ボールパッキン1の厚さの5〜10倍に設定してい
る。
【0016】図1において、第一治具3は更に、平板5
の角部近傍に配置された柱13を備えている。この柱1
3は、図2に示す段ボールパッキン1の側縁に形成され
ている角部1dを拘束しうる位置に配置されている。
【0017】第二治具4は、平板15と、その下面に設
けられた2個の凸部16、17を備えている。この凸部
16、17は第一治具3の2個の凹部6、7に対応する
位置に設けられており、且つ折り曲げた状態の段ボール
パッキン1(図4参照)の底部内面に対応する形状の端
面16a、17aと、その端面に直角な側面16b、1
7bを備えている。この凸部16、17の側面16b、
17bの段ボールパッキンに対する摩擦係数は、凹部
6、7の側面の段ボールパッキンに対する摩擦係数より
も小さくなるように、定められている。
【0018】第一治具3は定位置に上向きに取り付けら
れており、一方、第二治具4は第一治具3に対向する位
置に下向きに配置され、且つ定位置で垂直方向に往復動
可能な支持部材(図示せず)に取り付けられている。こ
の支持部材は手動操作によって上下動可能な構成となっ
ている。
【0019】次に、上記構成の段ボールパッキン製作治
具を用いた段ボールパッキンの折り曲げ動作を説明す
る。第二治具4を第一治具3よりも上方に離れた位置に
退避させた状態で、図2に示す形状の折り曲げ前の段ボ
ールパッキン1を第一治具3の上に乗せ、且つ四つの柱
13に段ボールパッキン1の角部1dを合わせる。これ
により、段ボールパッキン1は第一治具3上の所定位置
に位置決めされると共にその位置に拘束される。次に、
第二治具4を下降させる。この第二治具4の下降によ
り、その凸部16、17の下端面16a、17aが段ボ
ールパッキン1の矩形状部1c、1cに接触し、その部
分を押し下げて第一治具3の凹部6、7内に押し込んで
行く。この動作により、図6に示すように、段ボールパ
ッキン1は実線で示す平坦な状態から、凸部16の両側
に位置する折り目線1aの部分で折れ曲がり、傾斜面8
c、9cに沿った状態となり、更には、円弧状の案内面
8b、9bで案内されることにより徐々に垂直に近づく
ように折り曲げられ、最終的には、規制面8a、9aで
定められる所定の角度に完全に折り曲げられる。ここ
で、凹部6の側面を形成するブロック8、9には、凹部
6の入口部分に傾斜面8c、9cを形成して入口を大き
くしているため、平坦な状態の段ボールパッキン1が折
り目線1aよりも大きく離れた位置で支持されることと
なり、このため、凸部16で矩形状部1cを押し下げた
時、その矩形状部1cを取り囲む折り目線1aに大きい
曲げモーメントが作用し、その部分を良好に折り曲げる
ことができる。この傾斜面8c、9cの傾斜角度は、段
ボールパッキン1の折り曲げやすさ等を考慮して適宜定
めればよく、通常は水平に対して20〜70度程度に定
められる。傾斜面8cに続いて形成されている円弧状の
案内面8b、9bは段ボールパッキン1を徐々に折り曲
げる作用を果たし、このため、段ボールパッキン1が良
好に折り曲げられ且つ段ボールパッキン1に傷が付くこ
とがない。規制面8a、9aは段ボールパッキン1を所
定の角度に折り曲げる作用を果たし、このため段ボール
パッキン1を所望の角度に折り曲げることができる。こ
の作用を果たすため、規制面8a、9aの高さは、折り
曲げるべき段ボールパッキン1の厚さの5倍以上に定め
られ、また、あまり高くしても折り曲げの点からは意味
がないから10倍以下に定められている。
【0020】凸部16、17を段ボールパッキン1の上
から下降させ、段ボールパッキン1を第一治具3の凹部
6、7内に押し込んで所定の折り曲げを行った後は、第
二治具4を上昇させ、凸部16、17を凹部6、7から
引き抜く。この時、凹部6、7の側面の段ボールパッキ
ン1に対する摩擦係数が、凸部16、17の側面の段ボ
ールパッキン1に対する摩擦係数よりも大きくなってい
るため、凸部16、17を引き抜いた時に、折り曲げら
れた段ボールパッキン1は、そのまま凹部6、7内に保
持されている。その後、その状態で、凹部6、7の上に
延び出している部分の段ボールパッキン1の折り曲げを
手作業で行う。この折り曲げ作業は、段ボールパッキン
1が第一治具3の凹部6、7に保持されているため、容
易であり、作業性良く折り曲げを行うことができる。所
定の折り曲げを行った後、段ボールパッキン1を第一治
具3から取り外すことで、折り曲げ作業が終了する。
【0021】なお、上記実施例の第一治具では、図5に
示すように凹部6の側面を形成するブロック8、9が、
直線状の規制面8a、9aと、円弧状の案内面8b、9
bと、平坦な傾斜面8c、9cとを備えた構成としてい
るが、凹部の側面を形成するブロックの形状は、図5に
示すように平坦な傾斜面を備えたものに限定されず、円
弧状の案内面8b、9bが凹部入口まで続いたものとし
てもよく、また、案内面8b、9bの湾曲は円弧状に限
らず、滑らかな凸状の湾曲であればよい。更に、規制面
8a、9aを円弧状で構成することも可能である。図7
はその場合の実施例を示すもので、ブロック8、9の凹
部6に面する側面8d、9dの全体を円弧状としてい
る。この場合、側面8d、9dの凹部底面6aに接する
部分は、その接線が、段ボールパッキンの折り曲げ角度
に等しくなるように設定されており、規制面として作用
する。そして、その規制面よりも上方の部分が入口まで
続く円弧状の案内面として作用する。このように全体が
円弧状の側面8d、9dを用いると、段ボールパッキン
1が円弧状の側面8d、9dに沿って徐々に折れ曲がる
ため、図5に示すような平坦な傾斜面8c、9cを用い
る場合よりも容易に、且つ綺麗に折り曲げることができ
るという利点が得られる。一方、図5に示す直線状の規
制面8a、9aと、円弧状の案内面8b、9bと、平坦
な傾斜面8c、9cとを備えたブロック8、9は、図7
に示す全体を円弧面としたブロックに比べて、図示した
形状に加工しやすく、治具を製作する際に低コストで製
作することができるという利点が得られる。
【0022】なお、上記実施例では、第一治具3を所定
位置に固定し、第二治具4を定位置で垂直方向に往復動
可能な支持部材(図示せず)に取り付けているが、本発
明はこの構成に限らず、第二治具4を作業者が手で持っ
て操作する構成としてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、凹部を有する第一治具と、折り曲げる前の平坦な状
態の段ボールパッキンの一部を前記第一治具の凹部に押
し込んで折り曲げるための凸部を有する第二治具とで段
ボールパッキン製作治具を構成し、その第一治具の側面
には、少なくとも、前記凹部の底部に位置し、凹部底面
に対して段ボールパッキンの折り曲げ角度に相当する角
度に配置された規制面と、その規制面に続いて滑らかに
且つ外方に湾曲した案内面を設けたことにより、第一治
具の凹部に第二治具の凸部を用いて、折り曲げる前の平
坦な状態の段ボールパッキンを押し込んでゆくと、その
段ボールパッキンを湾曲した案内面で案内して徐々に折
り曲げ、次いで規制面で所定の角度に折り曲げることが
でき、段ボールパッキンを簡単且つ綺麗に所望形状に折
り曲げることができるという効果を有している。
【0024】ここで、前記第一治具の凹部の側面を、凹
部の底面から入口まで続く円弧状としておくと、凹部に
押し込まれる段ボールパッキンが円弧状の側面によって
徐々に折り曲げられ、一層綺麗な折り曲げが可能となる
という効果が得られる。
【0025】また、前記第一治具の凹部の側面として、
前記凹部の底面から直線状に延びる規制面と、その規制
面に続く円弧状の案内面と、更にその円弧状の案内面に
続く傾斜面を有するものを用いると、平坦な規制面と傾
斜面とを加工し、その間の角を少し丸めるという簡単な
加工を施すことによって、第一治具を製造でき、第一治
具の製造コストを低減できるという効果が得られる。こ
の場合、規制面の長さを段ボールパッキンの厚さの5〜
10倍としておくと、段ボールパッキンの折り目を正確
に折り曲げることができると共に、治具の小型化ができ
るという効果が得られる。
【0026】更に、上記の段ボールパッキン製作治具に
おいて、凹部側面の段ボールパッキンに対する摩擦係数
を、凸部側面の段ボールパッキンに対する摩擦係数より
も大きくしておくと、段ボールパッキンを前記凸部で凹
部内に押し込んだ後、凸部を引き抜いた時に、折り曲げ
られた段ボールパッキンが、そのまま凹部内に保持され
ることとなり、このため、その後の段ボールパッキンの
折り曲げを段ボールパッキンを凹部に保持させた状態で
行うことが可能となり、作業性が良いという効果が得ら
れる。
【0027】本発明の段ボールパッキン製作方法は、上
記した段ボールパッキン製作治具の第一治具を、凹部が
上向きとなるように配置し、その凹部の上に折り曲げ前
の平坦な状態の段ボールパッキンを横方向の位置を規制
して乗せ、上方から第二治具を下降させ、凸部で前記段
ボールパッキンを前記凹部内に押し込んで折り曲げると
いう構成としたことにより、単に第一治具の上に折り曲
げる前の段ボールパッキンを乗せ、第二治具を降下させ
るという簡単な操作によって、平坦な段ボールパッキン
を第一治具の凹部内に押し込んで、所定の形状に折り曲
げることができるという効果が得られる。
【0028】ここで、段ボールパッキンを前記凹部内に
押し込んで折り曲げた後、そのまま凹部内に保持した状
態で、凹部より上方に延びている部分の折り曲げを行う
ように構成すると、凹部より上方に延びている部分の人
手による折り曲げ作業を容易に行うことができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による段ボールパッキン製作
治具の概略斜視図
【図2】図1に示す段ボールパッキン製作治具で折り曲
げて段ボールパッキンを製作する前の段ボールパッキン
を示す概略斜視図
【図3】図2に示す段ボールパッキンを折り曲げ途中の
状態で示す概略斜視図
【図4】図2に示す段ボールパッキンを折り曲げた状態
で示す概略斜視図
【図5】図1に示す段ボールパッキン製作治具の凹部6
の近傍を示す概略断面図
【図6】図5に示す凹部に段ボールパッキンを押し込む
状態を説明する概略断面図
【図7】図5に示す部分の変形例を示す概略断面図
【符号の説明】
1 段ボールパッキン 1a 折り目線 1c 矩形状部 3 第一治具 4 第二治具 5 平板 6、7 凹部 8、9、10、11、12 ブロック 8a、9a 規制面 8b、9b 案内面 8c、9c 傾斜面 15 平板 16、17 凸部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部を有する第一治具と、折り曲げる前
    の平坦な状態の段ボールパッキンの一部を前記第一治具
    の凹部に押し込んで折り曲げるための凸部を有する第二
    治具とを具備し、前記凹部の側面が少なくとも、前記凹
    部の底部に位置し、凹部底面に対して段ボールパッキン
    の折り曲げ角度に相当する角度に配置された規制面と、
    その規制面に続いて滑らかに且つ外方に湾曲した案内面
    とを有し、前記凹部底面から入口まで円弧状に形成され
    ていることを特徴とする段ボールパッキン製作治具。
  2. 【請求項2】 凹部を有する第一治具と、折り曲げる前
    の平坦な状態の段ボールパッキンの一部を前記第一治具
    の凹部に押し込んで折り曲げるための凸部を有する第二
    治具とを具備し、前記凹部の側面は前記凹部の底部に位
    置し、少なくとも、凹部底面に対して直線状に延びる規
    制面と、その規制面に続く円弧状の案内面と、更にその
    円弧状の案内面に続く傾斜面を有していることを特徴
    する段ボールパッキン製作治具。
  3. 【請求項3】 規制面の長さを、折り曲げるべき段ボー
    ルパッキンの厚さの5〜10倍としたことを特徴とする
    請求項記載の段ボールパッキン製作治具。
  4. 【請求項4】 凹部側面の段ボールパッキンに対する摩
    擦係数を、凸部側面の段ボールパッキンに対する摩擦係
    数よりも大きくしたことを特徴とする請求項1から3の
    いずれかに記載の段ボールパッキン製作治具。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の段ボ
    ールパッキン製作治具の第一治具を、凹部が上向きとな
    るように配置し、その凹部の上に折り曲げる前の平坦な
    状態の段ボールパッキンを横方向の位置を規制して乗
    せ、上方から第二治具を下降させ、凸部で前記段ボール
    パッキンを前記凹部内に押し込んで折り曲げ、その後、
    折り曲げられた段ボールパッキンを前記凹部内に保持し
    た状態で、凹部より上方に延び出している部分の折り曲
    げを行うことを特徴とする段ボールパッキン製作方法。
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