JP3404029B2 - 物品の搬送装置 - Google Patents

物品の搬送装置

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JP3404029B2 JP2002018535A JP2002018535A JP3404029B2 JP 3404029 B2 JP3404029 B2 JP 3404029B2 JP 2002018535 A JP2002018535 A JP 2002018535A JP 2002018535 A JP2002018535 A JP 2002018535A JP 3404029 B2 JP3404029 B2 JP 3404029B2
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    • B65H2406/345Rotary suction grippers
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    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2801/00Application field
    • B65H2801/57Diaper manufacture

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、使い捨
てオムツ、生理用ナプキンなどの着用物品を搬送する搬
送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の物品を前段の装置から受け取っ
て搬送する場合には、一般にエアーによる負圧で物品を
吸着パッドで吸着する(たとえば特開昭63−3175
76号)。
【0003】前記吸着パッドは物品の前部を吸着し続い
て後部を吸着する。そのため、前記物品の前部を吸着す
る際には、前記吸着パッドの吸引孔の全てが開口してお
り、十分な吸着力を発揮しようとすると、吸引にロスが
生じる。また、前記物品の後部を吸着する際には、前記
吸引孔の一部が物品により既に覆われた状態となってい
るので、吸着力が過大となるおそれがあり、この場合、
物品に皺が生じるおそれがある。
【0004】したがって、本発明の目的の1つは、物品
を十分な吸着力で確実に吸着でき、しかも、吸引のロス
が小さい物品の搬送装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、エアーの吸引による負圧を物品に作用さ
せる吸引孔を前吸着部および後吸着部に有する吸着パッ
ドと、前記パッドを移動させる移動手段とを備え、前記
パッドが前記物品の前部をエアーで吸着し続いて当該物
品の後部をエアーで吸着して物品を前段装置から受け取
り、該受け取った物品を搬送する搬送装置であって、前
記パッドが前記物品を吸着していない非吸着状態におい
て前記吸引孔に負圧を作用させた際に、前記前吸着部の
エアーの吸入量の方が、前記後吸着部のエアーの吸入量
よりも大きくなるように設定されていることを特徴とす
る。
【0006】パッドが物品の前部を吸着する際には、前
後の吸着部の吸引孔が開口しており、後吸着部の吸引が
ロスとなるが、前吸着部の吸入量よりも後吸着部の吸入
量の方が小さいので、前記吸引のロスが小さくなる。ま
た、前吸着部の吸入量が大きいので、吸着力も大きいか
ら、物品を吸着し始める際に、吸着の確実性が向上す
る。一方、物品の前部を吸着した後には、前吸着部の吸
引孔が物品によって覆われているので、物品の吸着によ
って後吸着部の吸引量が前吸着部の吸引量に比べ増大
し、後吸着部においても十分な吸着力が得られる。
【0007】ここで、吸引孔とは、吸着パッドの吸着面
に開口する孔又はそれと均等なものであってもよい。ま
た、「前吸着部」とは物品を最初ないし先に吸着する部
分又はそれと均等なものであってもよく、「後吸着部」
とは物品を後ないし最後に吸着する部分又はそれと均等
なものであってもよい。
【0008】ここで、「前吸着部の吸入量を後吸着部の
吸入量よりも大きく設定する」とは、換言すれば、前記
パッドが物品を吸着していない非吸着状態において吸引
孔に負圧を作用させた際に、前吸着部の吸気抵抗の方
が、後吸着部の吸気抵抗よりも小さくなるように設定す
ることであってもよい。
【0009】ここで、前吸着部(後吸着部)の吸気抵抗
は、前吸着部(後吸着部)に設けた吸引孔の数および孔
面積(横断面積)が大きい程小さくなり、一方、吸引孔
の長さが長い程大きくなる。
【0010】前記のように吸入量を設定する手段の具体
的な一例としては、前吸着部の吸引孔の横断面積の総和
を、後吸着部の吸引孔の横断面積の総和よりも大きな値
に設定する。
【0011】ここで、「吸引孔の横断面積」とは、吸引
孔の軸線に直交する横断面に沿った吸引孔の面積又はそ
れと均等なものであってもよく、一般に、パッドの吸着
面における吸引孔の開口面積に概ね一致する。しかし、
吸引孔の軸線が吸着面に直交していない場合には、吸引
孔の横断面積は開口面積よりも小さくなる。また、吸引
孔が吸着面付近でテーパ状に広がっている場合には、吸
引孔の横断面積は開口面積よりも小さくなる。
【0012】吸引孔の横断面形状は、加工上、一般に円
形にするのが好ましいが、楕円形、方形、多角形などで
あってもよく、さらには、長円形やスリット状(溝状)
であってもよい。また、吸引孔の数は、一般に、複数個
とするのが好ましいが、吸引孔をスリット形状にすれば
1つにすることも可能である。
【0013】また、前後の吸着部にそれぞれ吸引孔を複
数個設ける場合には、一般に、前吸着部の孔数を後吸着
部の孔数よりも多くするのが好ましいが、同数としても
よい。
【0014】これらのことから、前吸着部の吸入量を後
吸着部の吸入量よりも大きくする手法としては、たとえ
ば、下記のような態様が考えられる。(1)前後の吸着部
の孔数を同数とし、前吸着部の吸引孔の横断面積を後吸
着部のそれよりも大きくする。(2)前後の吸着部の吸引
孔の横断面積をほぼ同じ大きさに設定し、前吸着部の孔
数を後吸着部の孔数よりも多くする。(3)前吸着部の吸
引孔の孔数および横断面積を、それぞれ、後吸着部の吸
引孔の孔数および横断面積よりも大きな値に設定する。
(4)吸引孔に連通する吸気流路の横断面積を後吸着部よ
りも前吸着部の方が大きくなるように設定する。なお、
吸気流路にオリフィスを設けて吸気抵抗の大小を設定し
てもよい。
【0015】本発明において「物品」としては、主とし
て着用物品が対象となってもよい。ここで、「着用物
品」とは、前記吸着パッドで吸着し得る、不織布、布帛
及び繊維のうちの少なくとも2つを有する積層体、不織
布、又は布帛などを含む。また、「着用物品」は、生理
用ナプキン、使い捨てオムツ又はパンツの製品、又はそ
れらの半製品を含む概念である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、添付の図面を参考にし
た以下の好適な実施形態の説明からより明瞭に理解され
るであろう。しかしながら、実施形態および図面は単な
る図示および説明のためのものである。本発明の範囲は
請求の範囲に基づいて定めなければならない。添付図面
において、複数の図面における同一の部品番号は、同一
または相当部分を示す。
【0017】以下、本発明の一実施形態を図面にしたが
って説明する。図1(a)に示すように、搬送装置1は
上流の第1ロール(前段装置)11から受取位置RPに
おいて着用物品Nを受け取り、その着用物品Nを渡し位
置SPまで搬送した後、当該渡し位置SPにおいて下流
の第2ロール(後段装置)12に供給する。図2に示す
ように、前記搬送装置1は、図示しないドラムのまわり
に、複数の吸着パッド2を備えている。該吸着パッド2
は、ベース3の上において矢印Bのように旋回して着用
物品Nの姿勢を約90°変化させながら、周知の移動手
段(図示せず)によりベース3と共に矢印R方向に回転
移動する。前記着用物品Nの姿勢を変更させる姿勢変更
手段としては、たとえば特開昭63−317576号公
報に開示されているようなカム溝を用いてもよい。な
お、前記第1および第2ロール11,12も着用物品N
をエアーの負圧で吸着できる。
【0018】前記移動手段は、図1の受取位置RPから
渡し位置SPに吸着パッド2を移動させる間に、吸着パ
ッド2,2間の間隔を変更させる。本発明において、移
動手段は吸着パッド2,2間の間隔を変更させなくても
よい。また、本発明において、移動手段は吸着パッド2
の姿勢を変更させなくてもよい。また、進行方向を横切
る方向に吸着パッド2を変位させながら周方向に移動さ
せてもよい。この種の移動手段の構造については、特開
昭63−317576号、特表2000−514024
に開示されている。
【0019】なお、受取位置RPにおける第1ロール1
1と搬送装置1の周速度は、一般に同程度の速度に設定
するのが好ましい。たとえば、図1(a)は複数の吸着
パッド2を示しているが、各吸着パッド2は独立した速
度で移動することが可能である。吸着パッド2が任意の
速度で移動することができるため、吸着パッド2,2間
の間隔を変更することができる。また、前段装置および
後段装置は、図1(b)のように、第1コンベヤ11A
および第2コンベヤ12Aとしてもよい。また、図1
(d)のように、後段装置を第2コンベヤ12Aとして
もよい。また、前段装置を第1コンベヤにしてもよい
(図示せず)。これらのコンベヤは着用物品Nを吸引に
より吸着してもよい。この場合、コンベヤは複数の穴を
有する。一方、図1(c)のように、搬送装置1は、ド
ラム状ではなく、無端状であればコンベヤ15としても
よい。コンベヤ15には、複数の吸着パッド2が配置さ
れている。各吸着パッド2は独立した速度でコンベヤ1
5の上を移動することが可能である。着用物品Nを受け
取る吸着パッド2の速度と第1ロールの周速度とを略同
じにし、着用物品Nを受け渡す吸着パッド2の速度と第
2ロールの周速度とを略同じにするためである。図1
(c)において、着用物品Nを受取る位置と渡し位置と
の少なくとも一方の位置では、吸着パッド2の表面は平
面である。
【0020】図2に示すように、搬送装置1は複数のバ
キュームホース5を備えており、該バキュームホース5
を介して、後述するように吸着パッド2の内部の空気を
吸引する。
【0021】図3(a),(b)に示すように、吸着パ
ッド2は、前吸着部2f、後吸着部2bを備えており、
本実施形態では前記前吸着部2fと後吸着部2bとの間
に更に中間部2cを備えている。図4および図5に示す
ように、受取位置RPにおいて、吸着パッド2は着用物
品Nの前部Nfを前吸着部2fが吸着し、続いて、着用
物品Nが中間部2cに近接した後、図5の後吸着部2b
が着用物品Nの後部Nbを吸着するようになっている。
なお、受取位置RPおよび/または渡し位置SPは、所
定の幅を有していてもよい。
【0022】図3(a)に示すように、前記吸着パッド
2の前吸着部2fおよび後吸着部2bには、多数の吸引
孔6i および7i が設けられており、その表面Fに開口
している。これらの吸引孔6i ,7i は、それぞれ、少
なくとも1つの前部通路60および少なくとも1つの後
部通路70を介して図示しない負圧源に連通している。
具体的には、前部通路60は主に前吸着部2fの吸引孔
i に連通し、後部通路70は主に後吸着部2bの吸引
孔7i に連通している。また、前部通路60および後部
通路70は排気口20と連通している。
【0023】なお、吸着パッド2の両端部はテーパ状に
カットされており、また、図3(c)のように、吸着パ
ッド2は中央が若干膨出したような曲面となっている
が、本発明は、吸着パッド2の形状を限定するものでは
ない。ただし、吸着パッド2は、着用物品Nを受け取る
ために、第1ロール等と接することが好ましい。このた
め、吸着パッド2の表面は、受取位置RPで第1ロール
等と接し、搬送装置1の回転中心からの距離が一定とな
るような形状が好ましい(条件1)。同様に、吸着パッ
ド2は、着用物品Nを渡すために、渡し位置SPで第2
ロール等と接することが好ましい。このため、吸着パッ
ド2の表面は、第2ロール等と接し、搬送装置1の回転
中心からの距離が一定となるような形状が好ましい(条
件2)。着用物品Nの姿勢を変化させるために、吸着パ
ッド2を旋回させる場合、吸着パッド2の表面は、条件
1および条件2を満足することが好ましいが、吸着パッ
ド2の表面加工が複雑になるため、吸着パッド2の縁部
だけが、条件1および条件2を満足するように加工され
ていてもよい。なお、縁部の一例を図3(a)に二点鎖
線で示す。また、着用物品Nの姿勢を回動させる必要が
ない場合、吸着パッド2の表面は、搬送装置1の回転中
心を中心とする円筒面の一部となるような形状であって
もよい。また、図7に示すような、円柱の外周の一部の
ような形状の吸着パッド21が用いられてもよい。特
に、図1(d)のように、前段装置が第1ロール11で
あり、後段装置が第2コンベヤ12Aである場合、搬送
装置1の吸着パッドとして吸着パッド21を用いること
もできる。着用物品Nが所定の厚み以上であったり、着
用物品Nが所定の大きさ以上であったり、着用物品Nに
所定以上に腰がある場合、図7の吸着パッド21が用い
られることが好ましい。吸着パッド21の形状によって
着用物品Nが鞍状の背を持つようなアーチ状に湾曲させ
るが、背を横切るように着用物品Nの端を曲げようとす
ると着用物品Nに皺がよるからである。なお、吸着パッ
ド21の外周曲面の曲率は、着用物品Nを受取る受取位
置における、第1ロール11の外周から搬送装置1の回
転中心までの距離により決定される。吸着パッド21
は、前吸着部2f、後吸着部2bを備えており、本実施
形態では、前記前吸着部2fと後吸着部2bとの間に更
に中間部2cを備えている。該中間部2cには吸引孔8
i が設けられている。
【0024】図3(a)に示すような本実施形態におい
ては、前吸着部2fの方が後吸着部2bよりも吸引孔の
数が多い。例えば、前吸着部2fから後吸着部2bに進
むに従って、吸引孔の数が減少していてもよい。また、
本実施形態においては、前吸着部2fの吸引孔6i の横
断面積の総和の方が、後吸着部2bの吸引孔7i の横断
面積の総和よりも大きくなっている。例えば、前吸着部
2fから後吸着部2bに進むに従って、吸引孔の横断面
積の総和や、単位面積当たりの吸引孔の横断面積が減少
していてもよい。また、吸着パッド2の吸着面F近傍に
おける単位面積当たりの吸引孔6i の横断面積は、吸着
パッド2の吸着面F近傍における単位面積当たりの吸引
孔7i の横断面積よりも大きくなっていてもよい。な
お、後述するように吸引孔がテーパ状になっている場
合、横断面積は、吸引孔が最も細い部分で計測される。
【0025】そのため、図1の吸着パッド2が着用物品
Nを吸着していない状態で、渡し位置SPから受取位置
RPまで回転する際に、前記負圧源の負圧を吸引孔
i , 7 i に作用させると、前吸着部2fの全吸引孔6
1 〜62 による吸気抵抗の方が、後吸着部2bの全吸引
孔71 〜72 による吸気抵抗よりも小さくなる。したが
って、この際の吸入量は、前吸着部2fの方が後吸着部
2bよりも多くなる。
【0026】なお、非吸着時のエアーの吸入量として
は、前吸着部2fを後吸着部2bの1.5 倍以上に設定す
るのが好ましく、2倍以上に設定するのが更に好まし
い。
【0027】つぎに、図3(a)に示すような吸着パッ
ド2による着用物品Nの搬送のメカニズムについて説明
する。図4に示すように、第1ロール11は着用物品N
をエアーの負圧により吸着しており、受取位置RPの前
からバキュームを解除し始める。一方、吸着パッド2は
受取位置RPに接近すると、各吸引孔6i ,7i が負圧
源に連通する。吸着パッド2が着用物品Nを吸着してい
ない状態では、全ての吸引孔6i ,7i が開放されてい
るので、図4のように、前吸着部2fが着用物品Nの前
部Nfを吸着し始める際には、つまり吸着開始時には、
後吸着部2bの吸引孔7i による吸引がロスとなる。し
かし、本搬送装置では後吸着部2bからのエアーの吸入
量が小さいので、この吸引ロスが小さくなると共に、前
吸着部2fの吸入量が大きいので、着用物品Nの前部N
fを確実に吸着することができる。
【0028】つづいて、第1ロール11および吸着パッ
ド2が回転を続けると、着用物品Nの前部Nfが前吸着
部2fに吸着され、更に、図5のように、中間部2cの
表面にも着用物品Nが沿い、更に、後吸着部2bが着用
物品Nの後部Nbの吸着を開始する。
【0029】後吸着部2bが着用物品Nを吸着し始める
際には、つまり吸着動作中には、前吸着部2fの吸引孔
i が着用物品Nにより覆われており、そのため、後吸
着部2bの吸引孔7i の吸気抵抗が大きくても、吸引ロ
スがないから、吸入量が大きくなる。したがって、着用
物品Nを確実に吸着することができる。
【0030】着用物品Nを吸着した吸着パッド2は、図
1のように、受取位置RPから渡し位置SPまで回転移
動し、渡し位置SPに達する前に、負圧源との連通が遮
断される。すると、排気口20や着用物品Nの微小な無
数の孔からエアーが図3(b)の吸引孔6i ,7i に流
れ、吸着パッド2の吸着力が弱まっていく。この場合、
前吸着部2fの前通路部60等の方が、後吸着部2bの
後部通路70等に比べて吸着パッド2の外からのエアー
の流入量が多いため、前通路部60等の気圧(圧力)
は、後部通路70等の気圧(圧力)に比べ若干高くなり
得る。このため、後吸着部2bが着用物品Nを吸着する
力は、前吸着部2fに比べて、若干高くなり得る。吸着
パッド2が渡し位置SPに到達すると、第2ロール12
が着用物品Nを吸着して受け取る。つまり、第2ロール
12が着用物品Nを受け取るまで、吸着パッド2は着用
物品Nを吸着することができる。
【0031】つぎに、本搬送装置において、吸着パッド
2の前部通路60および後部通路70の好ましい例につ
いて説明する。図3(b)に示すように、前部通路60
は、前吸着部2fの各吸引孔6i 等に連通する通路であ
り、後部通路70は、後吸着部2bの各吸引孔7i 等に
連通する通路である。前部通路60を断面線A−Aで切
断した断面積aは、後部通路70を断面線B−Bで切断
した断面積bより大きい。ここで、断面積aとは、前部
通路60が複数ある場合、有効な総断面積をいう。有効
とは、吸引孔6i からエアーを流すことが可能な前部通
路60を意味する。断面積bについても同様である。こ
のため、着用物品Nが吸着されていない非吸着状態にお
いて、排気口20からエアーを吸引した場合、前部通路
60から吸引されるエアーの量が、後部通路70から吸
引されるエアーの量より多くなる。また、排気口20を
断面線C−Cで切断した断面積cは、前部通路60の断
面積aと後部通路70の断面積bの和より大きいのが好
ましい。なお、図3(b)では、前部通路60および後
部通路70が吸引孔6i ,7iに単に連通しているよう
に示しているが、排気口20から吸引孔6i ,7i まで
の通路パターンは、迷路のように入りくんでいてもよ
い。たとえば、排気口20から吸引孔6i ,7i までの
通路は直線部又は曲線部を含んでいてもよく、その通路
にはエアー容量及び/又は吸気抵抗を調整するための複
数の空間が接続されていてもよい。通路パターンとして
は、図3(a)の前端部の3つの吸引孔61 の吸入量が
互いに同程度となるように通路パターンを作るのが好ま
しい。また、前端部の吸引孔61 が着用物品Nで覆われ
たときに、次列の3つの吸引孔62 の吸入量が互いに同
程度となるように、しかも、先の吸引孔6i の吸入量と
同程度となるように前部通路60のパターンを形成する
のが好ましい。近接する吸引孔61 と吸引孔62 との吸
引力が極端に異なっていると、着用物品Nに皺が生じる
ことがあるからである。言い換えると、着用物品Nを略
同時に吸引するための吸引孔の吸入量が略同じであるこ
とが好ましい。同様に、後端部の2つの吸引孔71 の吸
入量も互いに同程度に設定するのが好ましい。
【0032】また、前端部の吸引孔61 の孔径は、後端
部の吸引孔71 に比べて、大きく設定してもよい。ま
た、着用物品Nを吸着パッド2に確実に吸着するために
は、着用物品Nを最初に吸着する吸引孔61 は、吸着パ
ッド2の前端の周縁に設けてもよい。また、吸着パッド
2の大きさは、着用物品Nと同程度の大きさとしてもよ
いが、着用物品Nよりも若干大きくあるいは小さくして
もよい。
【0033】図6(a),(b)は吸着パッド2の他の
例を示す。この図に示すように、前吸着部2fおよび後
吸着部2bには、それぞれ、同数で、かつ、同じ開口の
大きさを持つ吸引孔6i および吸引孔7i が設けてあ
る。後吸着部2bの吸引孔71 ,72 は、開口付近でテ
ーパ状に広がっている。つまり、吸着パッド2の表面に
おける吸引孔の径が吸着パッドの内部に通じる吸引孔の
径より大きい。このような吸引孔の形状であっても、実
質的な横断面積が小さいので、前記実施形態と同様な作
用・効果が得られる。一方、前吸着部2fと後吸着部2
bとは、吸引孔の開口面積が同程度であるから、吸着パ
ッド2が着用物品Nを完全に吸着した後には、同程度の
負圧が働くので前吸着部2fと後吸着部2bとで吸着後
の吸着力が同程度になり得る。例えば、吸着パッド2の
表面における前吸着部2f及び後吸着部2bの吸引孔の
開口面積を略同じにし、吸着パッドの内部に通じる吸引
孔の径を調整することにより、前記実施形態と同様な作
用・効果が得られる。
【0034】なお、吸引孔は図6(c)のようにスリッ
ト状にしてもよく、また、単数とすることもできる。ま
た、中間部2cの吸引孔63 ,73 も吸引孔71 ,72
と同様にテーパ状にしてもよい。
【0035】以上のとおり、図面を参照しながら好適な
実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見
て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定す
るであろう。たとえば、中間部2cに小さな吸引孔を設
けてもよい。また、吸気通路は、深孔加工により多数本
の孔を穿孔した後に、この孔を栓で閉塞して形成しても
よい。栓としては、樹脂が用いられてもよい。また、前
段装置、搬送装置および後段装置は物品を搬送するだけ
でもよいし、搬送しながら、物品に加工を施すなど製造
上の工程を実行してもよい。したがって、そのような変
更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内
のものと解釈される。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
物品を吸着し始める際に、後吸着部の吸入量が小さくな
って吸引ロスが小さくなると共に、前吸着部の吸入量が
大きくなるので、吸着の確実性が向上する。一方、物品
により前吸着部が覆われると、後吸着部の吸着力も増大
するので、後吸着部においても十分な吸着力が得られる
から、吸着の確実性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される搬送設備の例を示す概略レ
イアウト図である。
【図2】搬送装置の一実施形態を示す概略斜視図であ
る。
【図3】吸着パッドの一例を示す平面図、縦断面図およ
び側面図である。
【図4】受取位置における吸着直前の状態を示す要部の
断面図である。
【図5】吸着動作中の状態を示す要部の断面図である。
【図6】吸着パッドの他の例を示す平面図および断面図
である。
【図7】吸着パッドのさらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
1:搬送装置 11:第1ロール(前段装置) 2:吸着パッド 2f:前吸着部 2b:後吸着部 6,7:吸引孔 N:物品 Nf:前部 Nb:後部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−36591(JP,A) 特開2000−271889(JP,A) 特開 平5−294482(JP,A) 特開 平4−283088(JP,A) 特開 平7−228370(JP,A) 特開2000−127076(JP,A) 実開 昭62−157728(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 15/06 B65H 5/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアーの吸引による負圧を物品に作用さ
    せる吸引孔を前吸着部および後吸着部に有する吸着パッ
    ドと、前記パッドを移動させる移動手段とを備え、前記
    物品が前段装置により搬送方向の下流に向って搬送され
    るに従い、前記パッドの前記前吸着部が前記物品の前部
    をエアーで吸着し続いて、前記パッドの前記後吸着部が
    当該物品の後部をエアーで吸着して物品を前段装置から
    受け取り、該受け取った物品を搬送する搬送装置であっ
    て、 前記パッドが前記物品を吸着していない非吸着状態にお
    いて前記吸引孔に負圧を作用させた際に、前記前吸着部
    のエアーの吸入量の方が、前記後吸着部のエアーの吸入
    量よりも大きくなるように設定されている物品の搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの吸着パッドと、該パッ
    ドを移動する移動手段とを備え、 前記パッドは、物品の前部および後部をそれぞれ吸着す
    る前吸着部と後吸着部とを有し、 これらの前吸着部および後吸着部は、前記物品をエアー
    で吸着するための吸引孔を有し、 前記物品が前段装置により搬送方向の下流に向って搬送
    されるに従い、前記パッドが前記物品の前部を吸着し続
    いて当該物品の後部をエアーで吸着して物品を前段装置
    から受け取り、該受け取った物品を搬送する搬送装置で
    あって、 前記パッドが前記物品を吸着していない非吸着状態にお
    いて前記吸引孔に負圧を作用させた際に、前記前吸着部
    の吸気抵抗の方が、前記後吸着部の吸気抵抗よりも小さ
    くなるように設定されている物品の搬送装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つの吸着パッドと、該パッ
    ドを移動する移動手段とを備え、 前記パッドは、物品の前部および後部をそれぞれ吸着す
    る前吸着部と後吸着部とを有し、 これらの前吸着部および後吸着部は、前記物品をエアー
    で吸着するための吸引孔を有し、 前記物品が前段装置により搬送方向の下流に向って搬送
    されるに従い、前記パッドが前記物品の前部を吸着し続
    いて当該物品の後部をエアーで吸着して物品を前段装置
    から受け取り、該受け取った物品を搬送する搬送装置で
    あって、 前記前吸着部の吸引孔の横断面積の総和が、前記後吸着
    部の吸引孔の横断面積の総和よりも大きな値に設定され
    ている物品の搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2もしくは3において、 前記吸引孔が前記前吸着部および後吸着部にそれぞれ複
    数個設けられ、前記前吸着部の吸引孔の数が前記後吸着
    部の吸引孔の数よりも多い物品の搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3もしくは4において、 前記前吸着部における単位面積当たりの吸引孔の横断面
    積が、前記後吸着部における単位面積当たりの吸引孔の
    横断面積よりも大きな値に設定されている物品の搬送装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、 前記パッドを複数個備え、前記移動手段が前記各パッド
    間の間隔を変更しながら前記パッドを移動させる物品の
    搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項におい
    て、 前記パッドが移動する際に前記パッドの姿勢を変更させ
    る姿勢変更手段を備えた物品の搬送装置。
  8. 【請求項8】 請求項1,2もしくは3において、 前記後吸着部の吸引孔が開口付近でテーパ状に広がって
    いる物品の搬送装置。
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