JP3404005B2 - エポキシ樹脂に使用するための硬化剤 - Google Patents
エポキシ樹脂に使用するための硬化剤Info
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Description
(maleimide)コポリマーに関し、とくに、エポキシ樹
脂の硬化剤として使用でき、かつ硬化促進剤としての効
果をも有するオリゴマータイプの新規なマレイミドコポ
リマーに関する。本発明は、エポキシ樹脂に使用するた
めの硬化剤、熱硬化性のエポキシ樹脂組成物および硬化
エポキシ樹脂に関する。
質、電気絶縁性、および寸法安定性に優れているうえ、
加工もしやすい。このため、コーティング、電気絶縁
物、プリント回路板、電気封入材料、土木工学、建築材
料、接着剤、および航空技術など、幅広い分野で利用さ
れている。
ール樹脂の2種類が、プリント回路板(PCB)基板用
の樹脂材料として使用されている。このうち、フェノー
ル樹脂は単一層基板に、エポキシ樹脂は多層基板に、そ
れぞれ使用される。電気回路技術は、小型化、高機能
化、高密度化、高信頼化、そして低コスト化に向かって
いるが、このようなニーズによりよく対応できるのは多
層基板であることから、今日では、プリント回路板の基
板は、主にエポキシ樹脂組成物により構成されている。
キシ樹脂は、FR4基板である。FR4基板は、ビスフ
ェノールAタイプのエポキシ樹脂、遅延剤としてのテト
ラブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテル(D
GETBA)と、硬化剤としてのジシアンジアミド(D
ICY)、および硬化促進剤としての2−メチルイミダ
ゾール(2−MI)を含有する。しかしながら、FR4
エポキシ樹脂システムにおける硬化樹脂のガラス転移温
度(Tg)は約130℃であり、これは、PCB基板に
必要な温度水準より低い。また、コストおよび便宜的な
面を考慮すると、硬化促進剤を添加すべきか否かに関
し、なお検討の余地が残る。
(スチレン−無水マレイン酸)を、(CH3)2N(CH2)3
NH2などの第三アミンと反応させることにより得られ
るポリマータイプの硬化剤を開示している。しかしなが
ら、この種の硬化剤を使用してもなお、硬化エポキシ樹
脂のTgは、その構造からみて低すぎる水準にある。
リ(p−アクリロニトリルフェニルマレイミド−スチレ
ン−無水マレイン酸)をポリマータイプのエポキシ樹脂
と反応させ、耐熱性かつ耐衝撃性の熱可塑性樹脂組成物
を製造している。
s.)(1997),18(2),237〜241では、リャン(Liang)ら
が、p−カルボキシフェニルマレイミドをエポキシ樹脂
と反応させ、エポキシ樹脂の主鎖を有するマレイミドを
製造している。この種のマレイミドは軟化点および硬化
温度が比較的低いため、靭性および熱安定性に優れた硬
化材料を得ることができる。
ドを使用してED−20エポキシ樹脂を改良し、エポキ
シ樹脂のゲル化時間を短縮している(ケミカルアブスト
ラクツ(Chem.Abs.)109:632060)。
した問題点を解決し、エポキシ樹脂の硬化剤として使用
できる新規なマレイミドコポリマーを提供することにあ
る。
ポキシ樹脂組成物を提供することにある。
い硬化エポキシ樹脂組成物を提供することにある。
で表わされるマレイミド誘導体、スチレン、および下記
式(III)で表わされる無水マレイン酸誘導体を共重合
させて得られるマレイミドコポリマーにかかわる。
たは異なることができる。式(III)中、R3およびR4
は互いに同一または異なることができる。R1、R2、R
3、およびR4は、水素、炭素数が1〜8のアルキル、炭
素数が2〜8のアルケニル、炭素数が6〜10のアリー
ル、炭素数が7〜15のアルキルアリール、炭素数が7
〜15のアリールアルキル、および炭素数が3〜8のシ
クロアルキルよりなる群から独立して選択される。R5
は、フェニレンである。R6は、水素、または炭素数が
1〜8のアルキルである。
なるエポキシ樹脂に使用するための硬化剤にかかわる。
を、エポキシ樹脂のエポキシ基に対する硬化剤の官能基
の当量比が0.5〜1.5となる割合で含有する熱硬化
性のエポキシ樹脂組成物にかかわる。
化して得られる硬化エポキシ樹脂にかかわる。
することができる新規なマレイミドコポリマーである。
本発明のマレイミドコポリマーは、前記式(I)で表わ
されるマレイミド誘導体、スチレン、および前記式(II
I)で表わされる無水マレイン酸誘導体を共重合させる
ことにより、調製することができる。本発明のマレイミ
ドコポリマーは、エポキシ樹脂の硬化剤として使用する
ことができる。
記式(I)で表わされるマレイミド誘導体を使用し、無
水マレイン酸誘導体として、前記式(III)で表わされ
る無水マレイン酸誘導体を使用する。
または異なることができる。R1およびR2は、水素、炭
素数が1〜8、好ましくは1〜4のアルキル、炭素数が
2〜8、好ましくは2〜4のアルケニル、炭素数が6〜
10、好ましくは6〜8のアリール、炭素数が7〜1
5、好ましくは7〜10のアルキルアリール、炭素数が
7〜15、好ましくは7〜10のアリールアルキル、お
よび炭素数が3〜8、好ましくは3〜5のシクロアルキ
ルよりなる群から独立して選択されることができる。R
1およびR2が、ともに水素であるマレイミド誘導体が好
ましい。
が1〜8、好ましくは1〜4のアルキルであることがで
きる。R6が、水素、メチル、またはエチルであるマレ
イミド誘導体が好ましい。
水素であり、R5がフェニレンであるマレイミド誘導体
は、下記式(I’)で表わすことができる。
としては、たとえば、カルボキシフェニルマレイミド、
メチルカルボキシレートフェニルマレイミド、エチルカ
ルボキシレートフェニルマレイミドなどをあげることが
できる。
は、1種を単独で、または、2種以上を混合して使用す
ることができる。
一または異なることができる。R3およびR4は、水素、
炭素数が1〜8、好ましくは1〜4のアルキル、炭素数
が2〜8、好ましくは2〜4のアルケニル、炭素数が6
〜10、好ましくは6〜8のアリール、炭素数が7〜1
5、好ましくは7〜10のアルキルアリール、炭素数が
7〜15、好ましくは7〜10のアリールアルキル、お
よび炭素数が3〜8、好ましくは3〜5のシクロアルキ
ルよりなる群から独立して選択されることができる。R
1およびR2が、ともに水素である無水マレイン酸誘導体
が好ましい。
誘導体、スチレン、および式(III)の無水マレイン酸
誘導体の使用量に、特別な制限はないが、マレイミド誘
導体が1〜30モル%、スチレンが30〜65モル%、
無水マレイン酸が20〜60モル%、ことにマレイミド
誘導体が5〜25モル%、スチレンが35〜60モル
%、無水マレイン酸が20〜40モル%であることが好
ましい。本発明のマレイミドコポリマーは、好ましくは
1000〜10000、より好ましくは2000〜70
00の数平均分子量を有することができる。
レイン酸誘導体は、たとえば、有機溶媒に溶解させ、重
合開始剤を添加して、加熱することによって、重合させ
ることができる。有機溶媒としては、たとえば、メチル
エチルケトン、ジメチルアセトアミド、アセトン、テト
ラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、ジオキサンな
どの1種を単独で、または、2種以上を混合して使用す
ることができる。
イソブチロニトリル、過酸化ベンゾイル、過酸化アセチ
ル(acetyl peroxide)、過酸化ラウリルなどの1種を
単独で使用することができ、また、2種以上を併用する
ことができる。連鎖移動剤(chain transfer agent)と
しては、たとえば、ドデシルメルカプタン、第3ドデシ
ルメルカプタン(tert-dodecyl mercaptan)、ラウリル
メルカプタン、炭素数が12〜16のメルカプタン、4
−メチルイソプロピルベンゼン(4-methyl isopropyl b
enzene)などの1種を単独で使用することができ、ま
た、2種以上を併用することができる。
脂、および上述した本発明のマレイミドコポリマーを含
有する。本発明のエポキシ樹脂組成物において、本発明
のマレイミドコポリマーは、エポキシ樹脂の硬化剤とし
て作用する。本発明のマレイミドコポリマーは、硬化促
進剤としての効果をも有する。すなわち、本発明のマレ
イミドコポリマーを含有するエポキシ樹脂組成は、硬化
促進剤を別途に加えることがなくても、効果的に硬化す
ることができる。本発明のエポキシ樹脂組成物を硬化さ
せることによって得られて硬化エポキシ樹脂は、150
℃よりも高い水準に達するガラス転移温度を有する。。
マレイミドコポリマー(硬化剤)を、エポキシ樹脂のエ
ポキシ基に対する硬化剤の官能基の当量比が0.5〜
1.5となる割合で含有することができる。硬化剤の官
能基の当量は、式(I)のマレイミド誘導体に由来する
カルボキシ基(−COOR 6 )の当量と、式(III)の無
水マレイン酸誘導体に由来する酸無水物基の当量とを合
計したものである。酸無水物基は2価の官能基として作
用する。
本発明による硬化剤を使用して硬化され得るいずれのエ
ポキシ樹脂でもよく、特別な制限はない。エポキシ樹脂
としては、たとえば、フェノールエポキシ樹脂、ビスフ
ェノールAエポキシ樹脂、ノボラックエポキシ樹脂など
をあげることができる。
ー)を使用すれば、硬化促進剤を別途に加えることがな
くても、エポキシ樹脂組成物を硬化させることができ
る。しかしながら、硬化反応をより加速させる目的で、
好ましくはエポキシ樹脂に対して、たとえば、0.01
〜3重量%の硬化促進剤を、別途エポキシ樹脂組成物に
加えることができる。本発明への使用に適した硬化促進
剤の代表例としては、たとえば、イミダゾール化合物、
第三アミン化合物、ホスフィン化合物、シクロアミジン
化合物などをあげることができる。
は、単独で、または、その他の硬化剤とブレンドした状
態で、使用することができる。本発明のエポキシ樹脂組
成物は、本発明の新規な硬化剤(マレイミドコポリマ
ー)とは異なる第2の硬化剤を、さらに含有することが
できる。第2の硬化剤は、エポキシ樹脂のエポキシ基に
対する第2の硬化剤の官能基の当量比が、たとえば、
0.5〜1.5である割合で存在することができる。第
2の硬化剤の代表例としては、たとえば、アミンタイプ
の硬化剤、無水物タイプの硬化剤、フェノールノボラッ
クタイプの硬化剤などをあげることができる。
シ樹脂組成物を硬化させることによって得られる生成物
である。本発明のエポキシ樹脂組成物は、たとえば、1
30〜200℃程度の温度に加熱することによって、硬
化させることができる。本発明の硬化エポキシ樹脂は、
本発明の特殊な硬化剤(マレイミドコポリマー)を使用
することにより、150℃より高い水準、たとえば15
0〜190℃に達するガラス転移温度を有することがで
きる。本発明の硬化エポキシ樹脂は、たとえば、電気封
入材料、積層プレート、各種塗料材料などに使用するこ
とができる。
よび長所をいっそう明瞭にするため、以下に好ましい実
施例をあげ、さらに詳しい説明を行なう。
エポキシ当量が410〜460である2,2’−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの臭素化ジグリシ
ジルエーテル(長春人造樹脂公司製BEB−530−A
−80(商品名))を使用する。
1モル)の無水マレイン酸、および21.7g(0.1
モル)のp−カルボキシルフェニルマレイミドを、12
0mlのメチルエチルケトンとジメチルアセトアミドと
の混合溶媒(体積比は5/1)に溶解させ、得られた混
合溶液を、電磁攪拌機、凝縮管、および窒素引入れ口を
備えた500mlの四つ口反応器に入れた。
のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を含有する
メチルエチルケトン溶液を加え、内容物を溶解させた。
温度は、70〜80℃に維持した。5時間反応させたの
ち、大量の水を加えて沈殿を誘発させた。得られた沈殿
物を洗浄し、真空オーブンで60℃で乾燥させた。こう
して得られた生成物は、ゲル透過クロマトグラフィ(G
PC)により数平均分子量(Mn)が6000であり、
示差走査熱分析(DSC)(加熱速度:20℃/分)に
よりガラス転移温度(Tg)が225℃であると、決定
された。
のドデシルメルカプタンを加えること以外は、すべて実
施例1と同様の手順で実験を行なった。得られた生成物
は、GPCによりMnが3000であり、DSC(加熱
速度:20℃/分)によりTgが198℃であると、決
定された。
と同様の手順で実験を行なった。すなわち、出発原料と
して、31.2g(0.3モル)のスチレン、19.6
g(0.2モル)の無水マレイン酸、および21.7g
(0.1モル)のp−カルボキシフェニルマレイミド
を、それぞれ使用した。得られた生成物は、GPCによ
りMnが2750であり、DSC(加熱速度:20℃/
分)によりTgが177℃であると、決定された。
ン−無水マレイン酸−p−カルボキシフェニルマレイミ
ド)溶液とを、同一の当量だけ混合して充分に攪拌し、
均質な透明溶液を得た。ついで、得られた溶液をアルミ
ニウム板上に注ぎ、真空オーブンで60℃で乾燥させ、
溶媒を除去した。得られたフィルムをオーブンに入れ、
150℃で2時間硬化させ、さらに180℃で2時間硬
化させた。こうして得られた硬化材料は、DSC(加熱
速度:20℃/分)により、Tgが161℃であると決
定された。
水マレイン酸−p−カルボキシフェニルマレイミド)溶
液を使用すること以外は、すべて実施例4と同様の手順
で実験を行なった。こうして得られた硬化材料は、DS
C(加熱速度:20℃/分)により、Tgが165℃で
あると決定された。
間) 3gのエポキシ樹脂と実施例1で得られたポリ(スチレ
ン−無水マレイン酸−p−カルボキシフェニルマレイミ
ド)溶液とを、同一の当量だけ混合して充分に攪拌し、
均質な透明溶液を得た。この溶液の110℃、130
℃、および150℃におけるゲル化時間をそれぞれ測定
し、結果を表1に示した。
間) 0.05gの2−メチルイミダゾール(硬化促進剤)を
溶液に加えること以外は、すべて実施例6と同様の手順
で実験を行なった。この溶液の110℃、130℃、お
よび150℃におけるゲル化時間をそれぞれ測定し、結
果を表1に示した。
間) 3gのエポキシ樹脂と実施例3で得られたポリ(スチレ
ン−無水マレイン酸−p−カルボキシフェニルマレイミ
ド)溶液とを、同一の当量だけ混合して充分に攪拌し、
均質な透明溶液を得た。この溶液の110℃、130
℃、および150℃におけるゲル化時間をそれぞれ測定
し、結果を表1に示した。
間) 0.05gの2−メチルイミダゾール(硬化促進剤)を
溶液に加えること以外は、すべて実施例8と同様の手順
で実験を行なった。この溶液の110℃、130℃、お
よび150℃におけるゲル化時間をそれぞれ測定し、結
果を表1に示した。
製DICY(商品名))とを同一の当量だけ取り、ジメ
チルアセトアミド溶液に溶解させた。得られた溶液に
0.1重量%の2−メチルイミダゾール(硬化促進剤)
を加えて充分に攪拌し、均質な透明溶液を得た。この溶
液の110℃、130℃、および150℃におけるゲル
化時間をそれぞれ測定し、結果を表1に示した。
に注ぎ、真空オーブンで60℃で乾燥させ、溶媒を除去
した。得られたフィルムをオーブンに入れ、150℃で
2時間硬化させ、さらに180℃で2時間硬化させた。
こうして得られた硬化材料は、DSC(加熱速度:20
℃/分)により、Tgが130℃であると決定された。
イミド)硬化剤(エルフアトケム(Elf Atochem)製E
F30(商品名))とを同一の当量だけ取り、ジメチル
アセトアミドに溶解させた。得られた溶液に0.1重量
%の2−メチルイミダゾール(硬化促進剤)を加えて充
分に攪拌し、均質な透明溶液を得た。この溶液の110
℃、130℃、および150℃におけるゲル化時間をそ
れぞれ測定し、結果を表1に示した。
ミドコポリマー)を使用して硬化された硬化生成物(硬
化エポキシ樹脂)は、従来の硬化剤(DICYやSMA
など)を使用した場合に比べ、より高いガラス転移温度
を得られることがわかる。また、本発明の硬化剤を使用
すると、硬化促進剤を加えたか否かにかかわらず、エポ
キシ樹脂組成物が、好ましいゲル化時間を示すことがわ
かる。これは、硬化促進剤を別途加えなくとも、本発明
による硬化剤を使用するだけで、エポキシ樹脂を効果的
に硬化させることができることを示している。反対に、
従来の硬化剤を使用した場合には、硬化促進剤を加えな
いと、ゲル化時間が非常に長くなってしまう。
らは決して本発明の範囲を限定するものではなく、当該
技術に熟知した者ならば誰でも、本発明の精神と領域を
脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えられるべきで
あって、したがって本発明の保護範囲は特許請求の範囲
で指定した内容を基準とする。
キシ樹脂の硬化剤として優れた特性を有する。本発明の
硬化剤によれば、適度なゲル化時間を有するエポキシ樹
脂組成物を得ることができ、ガラス転移温度が高い硬化
エポキシ樹脂を得ることができる。本発明のエポキシ樹
脂組成物は、適度なゲル化時間を有する。本発明の硬化
エポキシ樹脂は、ガラス転移温度が高い。
Claims (15)
- 【請求項1】 式(I)で表わされるマレイミド誘導
体、スチレンおよび式(III)で表わされる無水マレイ
ン酸誘導体を共重合させて得られるマレイミドコポリマ
ーからなるエポキシ樹脂に使用するための硬化剤: 【化1】 (ここで、 R1およびR2は互いに同一または異なり、R3およびR4
は互いに同一または異なり、 R1、R2、R3、およびR4は、水素、炭素数が1〜8の
アルキル、炭素数が2〜8のアルケニル、炭素数が6〜
10のアリール、炭素数が7〜15のアルキルアリー
ル、炭素数が7〜15のアリールアルキル、および炭素
数が3〜8のシクロアルキルよりなる群から独立して選
択され、 R5は、フェニレンであり、 R6は、水素、または炭素数が1〜8のアルキルであ
る)。 - 【請求項2】 R1およびR2がともに水素である請求項
1記載の硬化剤。 - 【請求項3】 マレイミド誘導体が、カルボキシフェニ
ルマレイミド、メチルカルボキシレートフェニルマレイ
ミドおよびエチルカルボキシレートフェニルマレイミド
よりなる群から選択された1種または2種以上である請
求項1記載の硬化剤。 - 【請求項4】 マレイミド誘導体が、カルボキシフェニ
ルマレイミドである請求項3記載の硬化剤。 - 【請求項5】 マレイミドコポリマーが、1〜30モル
%のマレイミド誘導体、30〜65モル%のスチレン、
および20〜60モル%の無水マレイン酸誘導体を反応
させて得られる請求項1記載の硬化剤。 - 【請求項6】 R3およびR4がともに水素である請求項
1記載の硬化剤。 - 【請求項7】 マレイミドコポリマーが1000〜10
000の数平均分子量を有する請求項1記載の硬化剤。 - 【請求項8】 エポキシ樹脂と請求項1記載の硬化剤と
を、エポキシ樹脂のエポキシ基に対する硬化剤の官能基
の当量比が0.5〜1.5となる割合で含有する熱硬化
性のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項9】 エポキシ樹脂が、フェノールエポキシ樹
脂、ビスフェノールAエポキシ樹脂、およびノボラック
エポキシ樹脂よりなる群から選択される請求項8記載の
エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項10】 硬化促進剤をエポキシ樹脂に対して
0.01〜3重量%の割合で含有する請求項8記載のエ
ポキシ樹脂組成物。 - 【請求項11】 硬化促進剤が、イミダゾール化合物、
第三アミン化合物、ホスフィン化合物、およびシクロア
ミジン化合物よりなる群から選択される請求項10記載
のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項12】 請求項1記載の硬化剤とは異なる第2
の硬化剤を、エポキシ樹脂のエポキシ基に対する第2の
硬化剤の官能基の当量比が0.5〜1.5となる割合で
含有する請求項8記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項13】 前記第2の硬化剤が、アミンタイプの
硬化剤、無水物タイプの硬化剤、およびフェノールノボ
ラックタイプの硬化剤よりなる群から選択される請求項
12記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項14】 請求項8記載のエポキシ樹脂組成物を
硬化して得られる硬化エポキシ樹脂。 - 【請求項15】 150℃より高いガラス転移温度を有
する請求項14記載の硬化エポキシ樹脂。
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