JP3403584B2 - 射出成形装置 - Google Patents

射出成形装置

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JP3403584B2 JP19092196A JP19092196A JP3403584B2 JP 3403584 B2 JP3403584 B2 JP 3403584B2 JP 19092196 A JP19092196 A JP 19092196A JP 19092196 A JP19092196 A JP 19092196A JP 3403584 B2 JP3403584 B2 JP 3403584B2
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    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック成形
品の射出成形装置に関し、より詳細には、成形時の樹脂
冷却サイクルを短縮化し、同時にヒケ及びショートモー
ルド等の成形不良が発生しないようにする射出成形装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、成形品内部に注入したガスの保
圧によって樹脂冷却時の体積収縮を補償するようにした
射出成形装置における従来技術の一例を説明するための
金型を含む要部の断面図を成形工程に従って示したもの
である。図9(A)は、プラスチック射出直後の図であ
り、図9(B)は、金型内にガスを注入した後の図であ
り、図9(C)は、冷却後型開きをして成形品を取り出
すときの図である。図9中、1は溶融プラスチック、
1′は成形品、2は特殊ノズル、3は金型キャビティ、
4は金型コア、5は金型空隙部、15は成形品空隙部、
18はガス注入管、19は高圧ガスである。
【0003】図10は、図9に示した金型を含む要部が
適用される射出成形機と周辺装置を説明するための構成
図で、12は射出ユニット、13は金型、14″はガス
ユニット、16は制御盤、17は射出成形機、19は高
圧ガスを示している。
【0004】以下に、従来技術の一例におけるプラスチ
ック成形の工程をこれらの添付された図面に基づいて説
明する。図10に示す射出ユニット12内では、プラス
チックが高温に加熱して、溶融され、射出時にはこの射
出ユニット12は射出成形金型13に接続される。ま
た、金型内に注入するための高圧ガス19は、ガスユニ
ット14″から、ガス注入のタイミングを制御する制御
盤16を経て金型内に送られる。この高圧ガスの注入方
法は、以下の金型部における成形工程に従って説明す
る。
【0005】図9(A)に示すごとく、射出ユニット1
2内から圧送された溶融プラスチック1は、特殊ノズル
2を経て、金型キャビティ3と金型コア4とから形成さ
れる金型空隙部5に射出される。そして、前記金型空隙
部5に溶融プラスチック1が所定量射出された時点で、
高圧ガス19がガス注入管18を経て、前記溶融プラス
チック1の内部へと注入される。このとき、図9(B)
に示すごとく前記高圧ガス19は、溶融プラスチックを
押し出しながら、成形品空隙部15を形成するように広
がり、前記溶融プラスチックが金型空隙部の壁面を被う
ように充填支援する。このとき、金型内で前記高圧ガス
19が所定の保圧を有するように制御される。ことあと
前記高圧ガスは、該高圧ガスの有する保圧によって、溶
融プラスチックの冷却に伴う体積収縮を補償して、溶融
プラスチックと金型との密着を維持するようにし、この
結果、ヒケやショートモールド等の成形不良を防止する
ことができる。
【0006】図11は、成形品の内部に注入したガスの
保圧によってプラスチック冷却時の体積収縮を補償する
ようにした射出成形装置において、従来技術の他の例を
説明するための金型を含む要部の断面図を成形工程に従
って示したものである。図11(A)は、プラスチック
射出直後の図であり、図11(B)は、金型内にガスを
注入した後の図であり、図11(C)は、冷却後型開き
をして成形品を取り出すときの図である。図中、20は
ガス排気管、21は排気ガスであり、その他、図9と同
じ作用をする部分には、図9と同じ符号が付してある。
【0007】図12は、図11に示した金型を含む要部
が適用される射出成形機と周辺装置を説明するための構
成図で、21は金型よりの排気ガス、14は冷暖調整ガ
スユニットで、その他、図10と同じ作用をする部分に
は、図10と同じ符号が付してある。
【0008】図13は、図12に示した冷暖調整ガスユ
ニット14と制御盤16の概要を示す構成図で、図中、
14は冷暖調整ガスユニット、16は制御盤、18はガ
ス注入管、19は注入ガス、20はガス排気管、21は
排気ガス、22は切替バルブ、23はコンプレッサであ
る。図14は、図13に示した冷暖調整ガスユニット1
4内の冷媒ガスの流れを示すフロー図である。図15
は、図9に示した金型内の溶融プラスチックの状態を概
念的に示す部分断面図であり、図中、1は溶融プラスチ
ック、5は金型空隙部、25はプラスチック固化層であ
る。
【0009】以下に、従来技術の他の例によるプラスチ
ック成形の工程を、これらの添付された図面に基づいて
説明する。図12に示す射出ユニット12内で溶融され
たプラスチックは、図11(A)に示すごとく、特殊ノ
ズル2から金型空隙部5に射出される。そして、前記金
型空隙部に溶融プラスチック1が所定量射出された時点
で、図12に示す冷暖調整ガスユニット14によって高
圧かつ高温に制御された高圧ガス19が、ガス注入管1
8を経て前記溶融プラスチック1の内部へと注入され
る。このとき、図11(B)に示すごとく、前記高温高
圧ガスは、溶融プラスチックを押し出しながら、成形品
空隙部15を形成するように広がり、前記溶融プラスチ
ックが金型空隙部の壁面を被うように充填支援する。そ
して、溶融プラスチックの充填が完了したときに、成形
品空隙部15に連通するように設けられたガス排気管2
0を通して前記高温高圧ガスを排気ガス21として排出
する。
【0010】前記成形品空隙部15から排気されたガス
21は、図13に示すごとく、ガス排気管20から制御
盤16を経て、冷暖調整ガスユニット14へと運ばれ
る。そして、ここで前記ガスユニットの切替バルブ22
の操作により、低温のガスが前記制御盤16とガス注入
管18を経て、前記成形品空隙部15へと注入される。
このとき、図14に示すごとく、冷暖調整ガスユニット
14内の冷媒ガスの熱交換プロセスにより、前記冷暖調
整ガスユニットと金型を循環するガスの温度を制御する
ことができる。
【0011】上記成形プロセスにおいては、図15
(A)に示すごとく、まず、高温ガスで溶融プラスチッ
クの流動支援が行われるため、比較的低圧でかつ短時間
で充填が完了し、この後、図15(B)に示すごとく、
低温ガスによって金型内部の溶融プラスチックを内部か
ら効率的に冷却し、この結果、前記低温ガス温度が上昇
して、このガスはガス排気管を経て排気される。このよ
うな低温ガスによる冷却は、所定の時間継続して行わ
れ、溶融プラスチック固化層25ができ始めるタイミン
グで、前記低温ガスの金型内での保圧を上げていくよう
に制御される。
【0012】上記従来技術の他の例にみるように、例え
ば、成形品に厚肉部分が存在し、金型壁面からの冷却だ
けでは、均一な冷却が難しい場合、この厚肉部分にガス
が入るように設計することにより、効率的な成形品冷却
が可能となり、冷却サイクルを短縮することができる。
また、前記冷暖調整ガスユニットによって、ガス温度を
自由に制御できるため、成形条件の最適化が図れるとと
もに、工程の安定化がなされる。さらに、低温ガスによ
りプラスチック固化層25を成形品内部に作ることによ
り、ガスの保圧によるプラスチックの突き破りを防ぐこ
とができ、更に、ガス保圧を上げることができるため、
ショートモールドやヒケなどの成形不良を可及的に減少
させることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
おいては、金型空隙部内に射出するプラスチックの量
は、前記金型空隙部の容積に対してショートショットで
あり、成形品に対する成形品空隙部の容積比率は、主に
前記プラスチックの射出量によって決定される。しかし
ながら、射出された溶融プラスチック量が少なすぎる
と、注入したガスが前記溶融プラスチックを突き破って
成形不良となることがある。さらに、成形品が有する厚
肉部の形状によっては、該厚肉部にうまくガスが入ら
ず、この部分の冷却が遅れて成形品の冷却時間を長くし
なければならないという問題が生じる。また、上述のよ
うな高圧ガスによる成形アシストを行わないソリッド成
形においても、成形品の厚肉部と薄肉部における冷却差
に起因する成形不良や冷却時間の増大という問題が生じ
る。本発明は、このような従来技術における問題点に鑑
みてなされたもので、前記のような成形不良の発生をな
くし、さらに、プラスチックの冷却時間を短縮できるよ
うにした射出成形装置を提供することをその課題とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、金型
キャビティと金型コアとの間に形成される空隙部に溶融
プラスチックを射出し、該溶融プラスチックを冷却,固
化して成形を行う射出成形装置において、前記金型を構
成する材料の少くとも一部に多孔質材料を用い、該多孔
質材料を前記金型の前記空隙部の厚肉部に面する部分に
配置し、該多孔質材料を通して温度を制御した気体を
記溶融プラスチックの表面に送風することにより、成形
不良を軽減し、樹脂冷却サイクルを短縮できるようにし
たものである。
【0015】請求項2の発明は、金型キャビティと金型
コアとの間に形成される空隙部に溶融プラスチックを射
出し、前記溶融プラスチックが前記空隙部を充填する
際、前記溶融プラスチックの所定量を射出した時点で、
前記空隙部に連通するノズル又はニードルを通じて、前
記溶融プラスチックの内部に温度と圧力を制御した高圧
ガスを注入し、該高圧ガスの保圧によって、前記溶融プ
ラスチックの冷却に伴う体積収縮を補償するようにし、
さらに、前記金型キャビティ又は金型コアに、前記空隙
部内に形成された前記高圧ガスの占有部分へ連通するよ
うにガス抜き用のパイプを設けて、該パイプを通して前
記占有部分から排出した前記高圧ガスを、再び前記ノズ
ル又はニードルを通じて、前記空隙部に注入できるよう
にした射出成形装置において、前記金型を構成する材料
の少なくとも一部に多孔質材料を用い、該多孔質材料を
通して温度を制御した気体を送風することにより、成形
不良を軽減し、樹脂冷却サイクルを短縮できるようにし
たものである。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
射出成形装置において、金型を構成する多孔質材料に複
数の孔を形成した鋼材を用い、前記孔の形状が、空隙部
に接する側から該孔の長手方向にかけてテーパをつけて
円錐形状になるように形成することにより、成形不良を
軽減し、樹脂冷却サイクルを短縮できるとともに、溶融
プラスチックが前記孔に流入しても成形品の離型が悪く
ならないようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態につ
いて、添付された図面に基づいて説明する。 (請求項1の実施の形態)図1は、本発明による射出成
形装置の一実施例を説明するための金型を含む要部の断
面図を成形工程に従って示したもので、図1(A)は、
プラスチック射出直後の図で、図1(B)は、金型内に
プラスチックが充填されたときの図で、図1(C)は、
冷却後型開きをして成形品を取り出すときの図である。
図中、6は厚肉部、7はガス又は空気の送風管、8は送
風装置、9はガス抜き孔、10は多孔質材料、11はガ
ス又は空気で、その他、図9に示す従来技術例と同じ作
用をする部分には、図9と同一の符号が付してある。図
2は、図1に示した金型を含む要部が適用される射出成
形機と周辺装置の一例を説明するための構成図で、7は
送風管、11は送風ガス又は空気で、その他、図12に
示す従来技術例と同じ作用をする部分には、図12と同
じ符号が付してある。図3は、図1に示した金型を含む
要部が適用される射出成形機と周辺装置の他の例を説明
するための構成図であり、14′は低温空気発生装置
で、その他、図2と同じ作用をする部分には、図2と同
じ符号が付してある。図4は、図1に示す金型要部の部
分拡大断面図で、図中、1は溶融プラスチック、6は厚
肉部、7はガス又は空気の送風管、8は送風装置、10
は多孔質材料、11はガス又は空気である。
【0018】この本発明による実施例の射出成形装置を
使用して、プラスチック成形品を成形する手順を、これ
らの添付された図に従って次に説明する。図1に示すご
とく、この実施例での金型は、成形品に厚肉部6が形成
されるような形状を有している。まず、高温に加熱され
た溶融プラスチック1がノズル2を経て金型キャビティ
3と金型コア4から形成される金型空隙部5に射出さ
れ、該金型空隙部をフルショット充填する。このとき、
前記溶融プラスチック1が前記厚肉部6を形成するため
の金型部分を充填する時点で、プラスチック流動支援を
考慮した所定の温度に制御されたガス又は空気11が、
送風管7から送風装置8を経て、前記厚肉部6へと送風
される。そして、冷却サイクルに入ると、冷却に有効で
ある低温のガス又は空気11が前記送風管7から送風さ
れる。このとき、前記厚肉部6を形成する部分の金型
は、例えば、図4に示すごとく、多孔質材料10を用い
て形成されているため、該多孔質材料の有するミクロン
単位の空孔を通じて温度制御された前記ガス又は空気1
1が通過できる。この温度制御された前記ガス又は空気
11は、図2に示す冷暖調整ガスユニット14で温度制
御され、送風部15を経て制御盤16により送風のタイ
ミングを制御されて送風される。このような方法によ
り、前記厚肉部の冷却をより効果的に行うことができ、
また、前記冷暖調ガスユニットを用いることによって、
ガス温度を自由に制御できるため、プラスチックの金型
充填時と冷却時のサイクル毎に条件の最適化を図ること
ができるようになる。また、図3に示すごとく、低温制
御専用の低温空気発生装置14′を使用すれば、簡単な
装置でプラスチックの冷却サイクルを短縮することがで
きる。以上の結果、厚肉部の存在する成形品であって
も、該厚肉部に温度を制御した気体を送風することによ
って、冷却サイクルを大幅に短縮でき、同時にショート
モールド,ヒケ等の成形不良を無くすことができるよう
になる。
【0019】(請求項2の実施の形態)図5は、本発明
による射出成形装置の他の例を説明するための金型を含
む要部の断面図を成形工程に従って示したもので、図5
(A)はプラスチック射出直後の図で、図5(B)は金
型内にガスを注入したときの図で、図5(C)は冷却後
型開きをして成形品を取り出すときの図である。図中、
図1及び図11と同じ作用をする部分には、図1及び図
11と同じ符号が付してある。図6は、図5に示した金
型を含む要部が適用される射出成形機と周辺装置を説明
するための構成図で、図2及び図12と同じ作用をする
部分には、図2及び図12と同じ符号が付してある。図
7は、図6に示した冷暖調整ガスユニット14と送風部
15及び制御盤16の概要を示す構成図で、15はガス
又は空気の送風部で、その他、図13と同じ作用をする
部分には、図13と同じ符号が付してある。
【0020】この本発明による他の実施例の射出成形装
置を使用して、プラスチック成形品を成形する手順を、
これらの添付された図に従って説明する。図5に示すご
とく、高温に加熱された溶融プラスチック1が金型空隙
部5に射出され、ガス注入管18から高圧ガス19が注
入され、前記溶融プラスチック1が前記金型空隙部5を
充填するまでのサイクルは、図11に示す従来技術例と
同様に進行する。このとき、前記溶融プラスチック1が
厚肉部6を形成する金型部分を充填する時点で、プラス
チック流動支援を考慮して所定の温度に制御されたガス
又は空気11が、送風管7から送風装置8及び多孔質材
料10を経て、前記厚肉部6へと送風される。そして、
保圧及び冷却サイクルに入ると、冷却に有効である低温
のガス又は空気11が前記送風管7から送風される。こ
のような温度制御された前記ガス又は空気11は、図6
及び図7に示す冷暖調整ガスユニット14にて温度制御
され、送風部15を経て制御盤16により送風のタイミ
ングを制御されて送風される。このとき、図7に示すよ
うに、送風部15は、冷暖調整ガスユニット14から分
岐して接続され、送風管7へと前記ガス又は空気を送風
する。このような方法により、厚肉部の冷却をより効果
的に行うことができ、また、厚肉部に送風するガス又は
空気の温度を自由に制御できるため、プラスチックの金
型充填時と保圧・冷却時のサイクル毎に条件の最適化を
図ることができるようになり、この結果、厚肉部の存在
する成形品であっても、冷却サイクルを大幅に短縮で
き、同時にショートモールド,ヒケ等の成形不良を無く
すことができるようになる。
【0021】(請求項3の実施の形態)図8は、本発明
による他の実施例を説明するための金型要部の部分拡大
断面図で、図中、1は溶融プラスチック、6は厚肉部、
7は送風管、8は送風装置、11はガス又は空気、24
は複数の孔を有する鋼材である。この実施例では、厚肉
部6への送風口部分に複数の孔を有する鋼材24を使用
し、前記孔が、空隙部に接する側から該孔の長手方向に
かけてテーパをつけて、該孔が円錐形状になるように形
成する。この結果、孔径を比較的大きくできるため、送
風量を上げることができ、効率的なプラスチックの冷却
を行うことができるようになり、同時に、前記テーパに
よって溶融プラスチックが前記孔に流入しても、成形品
の離型が悪くならないようにすることができる。
【0022】
【発明の効果】上述した本発明により、以下の効果が得
られる。 請求項1の効果:金型の少なくとも一部に多孔質材料を
用いることによって、金型側から成形品表面にガス又は
空気を送風することができ、このとき、冷暖調整ガスユ
ニットによって送風ガスの温度を自由に制御できるた
め、プラスチックの金型充填時の充填支援と、冷却時の
冷却促進の効果を併せ持つことができ、この結果、成形
品が厚肉部を有するような形状であっても、前記成形品
の冷却サイクルを大幅に短縮でき、同時にショートモー
ルド,ヒケ等の成形不良を無くすことができるようにな
る。また、前記冷暖調整ガスユニットの代りに低温制御
専用の低温空気発生装置を使用すれば、簡単な装置で冷
却サイクルを短縮することができ、ショートモールド,
ヒケ等の成形不良を無くすことができるようになる。
【0023】請求項2の効果:金型の少なくとも一部に
多孔質材料を用いることによって、金型側から成形品表
面にガス又は空気を送風することができ、このとき、冷
暖調整ガスユニットによって送風ガスの温度を自由に制
御できるため、プラスチックの金型充填時の充填支援
と、冷却時の冷却促進の効果を併せ持つことができ、こ
の結果、成形品内部に高圧ガスを注入することによっ
て、冷却時の体積収縮を補償しながら成形を行う成形品
で、該成形品が厚肉部を有するような形状であっても、
前記成形品の冷却サイクルを大幅に短縮でき、同時にシ
ョートモールド,ヒケ等の成形不良をなくすことができ
るようになる。
【0024】請求項3の効果:金型の少なくとも一部
に、テーパをつけた複数の孔を有する鋼材を用いること
によって、送風量を上げることができ、より効率的なプ
ラスチックの冷却を行うことができるようになり、同時
に、前記テーパによって溶融プラスチックが前記孔に流
入しても、成形品の離型が悪くならないようにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による射出成形装置の一実施例を説明す
るための金型を含む要部の断面図を成形工程に従って示
したものである。
【図2】図1に示した金型を含む要部が適用される射出
成形機と周辺装置の一例を説明するための構成図であ
る。
【図3】図1に示した金型を含む要部が適用される射出
成形機と周辺装置の他の例を説明するための構成図であ
る。
【図4】図1に示す金型要部の部分拡大断面図である。
【図5】本発明による射出成形装置の他の例を説明する
ための金型を含む要部の断面図を成形工程に従って示し
たものである。
【図6】図5に示した金型を含む要部が適用される射出
成形機と周辺装置を説明するための構成図である。
【図7】図6に示した冷暖調整ガスユニット14と送風
部15及び制御盤16の概要を示す構成図である。
【図8】本発明による他の実施例を説明するための金型
要部の部分拡大断面図である。
【図9】成形品内部に注入したガスの保圧によって樹脂
冷却時の体積収縮を補償するようにした射出成形装置に
おける従来技術の一例を説明するための金型を含む要部
の断面図を成形工程に従って示したものである。
【図10】図9に示した金型を含む要部が適用される射
出成形機と周辺装置を説明するための構成図である。
【図11】図10に示した金型を含む要部が適用される
射出成形機と周辺装置を説明するための構成図である。
【図12】図11に示した金型を含む要部が適用される
射出成形機と周辺装置を説明するための構成図である。
【図13】図12に示した冷暖調整ガスユニット14と
制御盤16の概要を示す構成図である。
【図14】図13に示した冷暖調整ガスユニット14内
の冷媒ガスの流れを示すフロー図である。
【図15】図9に示した金型内の溶融プラスチックの状
態を概念的に示す部分断面図である。
【符号の説明】
1…溶融プラスチック、1′…成形品、2…特殊ノズ
ル、3…金型キャビティ、4…金型コア、5…金型空隙
部、6…厚肉部、7…ガス又は空気の送風管、8…送風
装置、9…ガス抜き孔、10…多孔質材料、11…送風
ガス又は空気、12…射出ユニット、13…金型、14
…冷暖調整ガスユニット、14′…低温空気発生装置、
14″…ガスユニット、15…成形品空隙部、16…制
御盤、17…射出成形機、18…ガス注入管、19…高
圧ガス、20…ガス排気管、21…排気ガス、22…切
替バルブ、23…コンプレッサ、24…複数の孔を有す
る鋼材、25…プラスチック固化層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/26 - 45/38 B29C 45/73 B29C 33/00 - 33/76

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型キャビティと金型コアとの間に形成
    される空隙部に溶融プラスチックを射出し、該溶融プラ
    スチックを冷却,固化して成形を行う射出成形装置にお
    いて、前記金型を構成する材料の少くとも一部に多孔質
    材料を用い、該多孔質材料を前記金型の前記空隙部の厚
    肉部に面する部分に配置し、該多孔質材料を通して温度
    を制御した気体を前記溶融プラスチックの表面に送風す
    るようにしたことを特徴とする射出成形装置。
  2. 【請求項2】 金型キャビティと金型コアとの間に形成
    される空隙部に溶融プラスチックを射出し、前記溶融プ
    ラスチックが前記空隙部を充填する際、前記溶融プラス
    チックの所定量を射出した時点で、前記空隙部に連通す
    るノズル又はニードルを通じて、前記溶融プラスチック
    の内部に温度と圧力を制御した高圧ガスを注入し、該高
    圧ガスの保圧によって、前記溶融プラスチックの冷却に
    伴う体積収縮を補償するようにし、さらに、前記金型キ
    ャビティ又は金型コアに、前記空隙部内に形成された前
    記高圧ガスの占有部分へ連通するようにガス抜き用のパ
    イプを設けて、該パイプを通して前記占有部分から排出
    した前記高圧ガスを、再び前記ノズル又はニードルを通
    じて、前記空隙部に注入できるようにした射出成形装置
    において、前記金型を構成する材料の少なくとも一部に
    多孔質材料を用い、該多孔質材料を通して温度を制御し
    た気体を送風するようにしたことを特徴とする射出成形
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の射出成形装置にお
    いて、金型を構成する多孔質材料に複数の孔を形成した
    鋼材を用い、前記孔の形状が、空隙部に接する側から該
    孔の長手方向にかけてテーパをつけて円錐形状になるよ
    うに形成し、溶融プラスチックが前記孔に流入しても成
    形品の離型が悪くならないようにしたことを特徴とする
    射出成形装置。
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