JP3249769B2 - 射出成形機のノズル - Google Patents
射出成形機のノズルInfo
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Description
した金型に合成樹脂を射出するノズルに関し、特に発泡
剤を含む合成樹脂を発泡射出させるノズルに関する。
平5−429号公報に示されるものがある。この公報に
記載されたノズルは、図5に示されるように、射出成形
機1の加熱筒2に付設されたノズル3に装着されたバル
ブ5により、樹脂流路4の断面積を制御するものであ
り、制御された状態でノズル3を通過する際、大きな剪
断力を受けた発泡性樹脂は、金型に射出されてスキン部
とコア部からなる発泡成形品を得ることができるもので
ある。
31215号公報に示されるものがある。この公報に記
載されたノズルは、図6に示されるように、射出成形機
の加熱筒の先端に固定したノズル11の貫通孔を、大径
部11aと小径部11bの2段とし、糸引き現象を防止
しているものである。
た図5に示される従来技術の前者においては、構成が極
めて複雑であり、スキン部形成、コア部形成等の発泡を
制御する操作が、発泡性樹脂や金型毎に異なるため極め
て煩雑であり、また、バルブの部分に樹脂が滞留してし
まい、その滞留樹脂が成形完成品に混じり、不良品にな
ってしまうという問題があった。
後者においては、ノズルの貫通孔の段部に樹脂が滞溜し
やく、樹脂に含まれる水分や巻き込まれた空気などが成
形品表面に出て、いわゆるシルバー不良等を発生させる
問題があるとともに、型開きしてスプルを取り出す際、
大径部11aと小径部11bとの間の段部でスプルが欠
けてしまい、特に発泡成形の場合には欠けやすく、スプ
ルの取り出しに手間を要するという問題があった。
されたものであり、構成が簡単であり、バルブ操作が不
要であり、樹脂が滞溜することがなく、また発泡を安定
的に行えるとともに、スプルが欠けることがない射出成
形機のノズルを提供することを目的とする。
め、本発明においては、ノズル貫通孔の先端部に、先端
方向に向けて徐々に縮径する縮径孔部と、この縮径孔部
より先端方向に向けて連続して形成され、先端方向に向
けて徐々に拡径するテーパ孔部と、このテーパ孔部より
さらに先端方向に連続して形成され、先端方向に向けて
内径が増加する球状孔部とを設けたことを特徴としてい
る。
2乃至1.6倍した平方根に、球状孔部に接するテーパ
孔部の直径の2分の1を乗じた値に設定してなることが
好ましい。
構成が簡単となり、発泡倍率の変更等の操作が容易とな
り、安定した発泡を行わせることができる。また、樹脂
が滞留することがなく、良質な成形完成品を得ることが
できる。さらに、スプルが欠けることがなく、安定した
生産を行うことができる。
て説明する。
り付ける射出成形機の要部正面図である。同図におい
て、ベース20上には、固定板22、24が固着されて
おり、これらの固定板22、24の間を4本のタイバー
26(2本のみ図示)が支持されている。固定板22に
は、型締めシリンダ28が固定されており、この型締め
シリンダ28は、4本のタイバー26に摺動自在に支持
された可動板30を駆動するものである。可動板30に
は、金型32の一方の可動型34が固定されており、ま
た、固定板24には、金型32の他方の固定型36が固
定されている。可動型34と固定型36は対接可能であ
り、両者の間に射出成形品を形成するキャビテイ(図示
せず)が形成されている。そして、金型32のキャビテ
イ内に樹脂を射出する加熱筒38の先端にノズル40が
螺着されている。
型締めした状態の金型との接触部を示す要部断面図であ
る図2を参照して詳細に説明する。前記したとおり、ノ
ズル40は、加熱筒38の先端に螺着されるものであ
り、先端は固定型36のスプルブシュ37と密接する球
状の密接部となっている。ノズル40の中心には、溶融
樹脂が通過する貫通孔42が形成されており、この貫通
孔42の先端部には先端方向に向けて徐々に内径が小さ
くなる縮径孔部44と、この縮径孔部より先端方向に向
けて連続し、1/20程度のテーパで徐々に内径が大き
くなり、先端の内径d=約4mmであるテーパ孔部46
と、このテーパ孔部よりさらに先端方向に連続し半径R
=4.5mm程度で開放し、先端方向に向けて内径が増
加する球状孔部48とが形成されている。そして、その
球状孔部48の最大径はスプルブシュ37の内径と略等
しい。
を発泡させるものであり、球状孔部48の半径Rおよび
テーパ孔部46の内径dと発泡倍率Hとの間には、次式
(1)に示す関係がある。
発泡倍率Hとにより、球状孔部48の半径Rを設定する
ことができる。本実施形態では、硬質塩化ビニール樹脂
と発泡材を混合し、加熱筒38のホッパ口(図示せず)
より供給し、発泡倍率Hが3倍強とするため、式(1)
により内径が約4mm、半径Rが約4.5mmとしてい
る。
4を参照して説明する。図3は、本発明の一実施形態の
ノズルにより発泡射出成形する状態を示す金型とノズル
の要部断面図であり、図4は、図3のA−A線における
射出成形品の断面図である。図3、図4において、可動
型34と固定型36との間にはキャビテイ50が設けら
れ、このキャビテイ50内にパイプ52が2個インサー
トされている。そして、パイプ52と金型32との間の
キャビテイ内に、樹脂が発泡射出されるのである。
圧送された溶融樹脂54は、縮径孔部44にて圧縮され
て加熱され、テーパ孔部46にて徐々に減圧されて通過
したあと、球状孔部48にて急激に減圧され、この球状
孔部48にて発泡し膨脹する。発泡膨脹した発泡樹脂5
6は所望の安定した発泡倍率で発泡し、スプルブシュ3
7内よりランナ58を通り、パイプ52と金型32との
間のキャビテイ内に充填される。このようにパイプ52
の周囲に発泡樹脂56が巻回され、パイプ52は断熱性
能が向上する。スプル部分、ランナ部分は通常、型開き
したあと廃棄されるが、この部分も発泡された状態なの
で、廃棄部分の樹脂の使用量を低減させることができ
る。
定したが、テーパ孔部46の内径dと球状孔部48の半
径Rを変更することにより発泡倍率を設定できるため、
所望の発泡倍率のノズルを複数用意しておき、ノズルを
交換することにより安定した発泡を容易に行わせること
ができる。スプルブシュ孔内径(≒R)が一定である場
合は、数1から発泡倍率Hの設定によりテーパ孔部の内
径を変更すればよい。
られ、先端方向に向けて内径が増加する球状孔部にて樹
脂を発泡射出させるので、ノズルの構成を簡単にでき、
発泡倍率の設定は球状孔部の半径とテーパ孔部の内径に
より行えるため、複数のノズルを用意し、交換すること
により発泡倍率の変更を容易に行える。また、発泡が安
定しており、樹脂が滞留しないため、均一な発泡状態の
成形品を供給することができる。
成形機の要部正面図である。
の金型との接触部を示す要部断面図である。
形する状態を示す金型とノズルの要部断面図である。
ある。
る。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 ノズル貫通孔の先端部に、先端方向に向
けて徐々に縮径する縮径孔部と、この縮径孔部より先端
方向に向けて連続して形成され徐々に拡径するテーパ孔
部と、このテーパ孔部よりさらに先端方向に連続して形
成され、先端方向に向けて内径が増加する球状孔部とを
設けたことを特徴とする射出成形機のノズル。 - 【請求項2】 球状孔部の半径Rは、発泡倍率Hを1.
2乃至1.6倍した平方根に、球状孔部に接するテーパ
孔部の直径dの2分の1を乗じた次式に示す関係を有す
ることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機のノズ
ル。 【数1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24309497A JP3249769B2 (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 射出成形機のノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24309497A JP3249769B2 (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 射出成形機のノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1177749A JPH1177749A (ja) | 1999-03-23 |
JP3249769B2 true JP3249769B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=17098707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24309497A Expired - Fee Related JP3249769B2 (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 射出成形機のノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3249769B2 (ja) |
-
1997
- 1997-09-08 JP JP24309497A patent/JP3249769B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1177749A (ja) | 1999-03-23 |
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