JP3403551B2 - クロック分配回路 - Google Patents

クロック分配回路

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JP3403551B2 JP17908195A JP17908195A JP3403551B2 JP 3403551 B2 JP3403551 B2 JP 3403551B2 JP 17908195 A JP17908195 A JP 17908195A JP 17908195 A JP17908195 A JP 17908195A JP 3403551 B2 JP3403551 B2 JP 3403551B2
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  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の回路にクロック
パルス(以下、単にクロックと呼ぶ)を分配供給するク
ロック分配回路に関し、特に、プリント配線基板上に複
数の半導体チップが実装されて構成される回路システム
や、一辺が1cmを越えるチップサイズの大きな半導体チ
ップ内に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のクロック分配回路の一例
である。図2において、このクロック分配回路は、外部
クロックを入力する外部クロック入力端子EXCKと、
ツリー状に接続された複数のクロックバッファCKBF
F1、CKBFF2、…とを備え、外部クロック入力端
子EXCKから入力されたクロックを、ツリー状に接続
された複数のクロックバッファCKBFF1、CKBF
F2、…により複数に分岐して、複数の負荷回路LD
1、LD2、…に供給する。
【0003】大きな容量を有する多数の負荷回路LD
1、LD2、…を高速に駆動するために、一般には、負
荷回路LD1、LD2、…に近付くにつれ、各クロック
バッファCKBFF1、CKBFF2、…の駆動能力が
順次大きくなるように複数段に接続して構成する必要が
ある。このようなクロックバッファCKBFF1、CK
BFF2、…の多段階接続を採用したクロック分配回路
では、外部クロック入力端子EXCKと、各負荷回路L
D1、LD2、…のクロック入力端子との間に、その中
間に介在しているクロックバッファCKBFF1、CK
BFF2、…の遅延時間に起因する大きなクロックスキ
ュウが生じる。
【0004】このようなクロックスキュウを解消とする
方法として、図3に示すようなPLL(Phase-Locked Lo
op)回路を内蔵するクロックバッファCKBFFを用い
る方法が、文献1等で既に提案されている。
【0005】文献1『「日経マイクロデバイス」、19
93年2月号、81〜85ページ、日経BP社発行』 図3において、外部クロック入力端子EXCKと各負荷
回路LD1、LD2、…との間に介在されるクロックバ
ッファCKBFFは、位相・周波数差を直流電圧に変換
する位相・周波数差電圧変換回路(以下、PFDVCと
呼ぶ)と電圧制御型発振器(以下、VCOと呼ぶ)とで
構成されるPLL回路を有する。このクロックバッファ
CKBFFからの出力クロックが各負荷回路LD1、L
D2、…の各クロック入力端子に供給される。
【0006】ここで、PLL回路の働きにより、外部ク
ロック入力端子EXCKに入力されたクロックと、クロ
ックバッファCKBFFからの出力クロックとは同期化
され、その位相差は極小となる。従って、VCO内の出
力部に駆動能力の高いバッファ回路を設けて、当該クロ
ックバッフCKBFFの遅延時間に寄因するクロックス
キュウを生じることなく、各負荷回路LD1、LD2、
…にクロックを分配できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PLL
回路を内蔵したクロックバッファCKBFFを用いる方
法によっても、以下のような課題が残されている。
【0008】クロックバッファCKBFFと各負荷回路
LD1、LD2、…とを接続する配線にも、寄生抵抗や
寄生容量による伝送遅延が存在し、クロックスキュウの
原因となっている。
【0009】また、例えば、各負荷回路LD1、LD
2、…が各々独立な半導体チップ上に形成されたもので
ある場合、各負荷回路LD1、LD2、…毎にローカル
なクロックバッファが必要となり、そのクロックバッフ
ァに一般的な構成のものを適用したときには、それによ
るクロックスキュウが発生する。そのため、このような
大規模な回路においては、分配側のクロックバッファと
して、PLL回路を有するクロックバッファを1個のみ
設けても、クロックスキュウを十分に小さくすることは
できなかった。
【0010】そこで、PLL回路を有する共通のクロッ
クバッファとは別個に、各負荷回路毎に、PLL回路を
有するローカルなクロックバッファを設けることも考え
られる。しかし、PLL回路を有するクロックバッファ
を単純に縦続接続した構成では、負荷回路のクロックが
安定するまでの時間が縦続接続された各クロックバッフ
ァ内のPLL回路の引き込み時間(入出力クロックの位
相差が所定以内であって入力変動に対してPLL回路の
追従動作が有効に機能するような状態になるまでの時
間)の総和となり、システムの立上りが遅くなるという
問題が生じる。
【0011】また、負荷回路内でのクロックバッファに
おけるPLL回路は、その入出力クロックの位相差の解
消には機能するが、負荷回路に入力される前に生じてい
る、上述したような共通のクロックバッファと負荷回路
との間の配線上の伝送遅延に基づくクロックスキュウの
解消に対しては十分に有効とは言えない。
【0012】そのため、大規模な回路の各部分にクロッ
クを分配するような場合にもクロックスキュウを従来以
上に低減できると共に、クロックが安定するまでの立上
り時間を短くすることができるクロック分配回路が求め
られている。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の本発明によるクロ
ック分配回路は、外部クロックが入力され、この外部ク
ロックと同期する第1のクロックを出力して各負荷回路
に分配するクロック分配出力回路と、第1のクロックが
入力され、この入力クロックと同期する第2のクロック
を出力する全て又は一部の負荷回路の入力段にそれぞれ
設けられた分配クロック入力回路とを備えている。
【0014】そして、クロック分配出力回路又は分配ク
ロック入力回路の一方が、その入出力クロックの位相差
を電圧に変換する位相差電圧変換回路と、この位相差電
圧変換回路の出力電圧に従って入力クロックを遅延せし
めて出力する電圧制御型遅延回路とを有し、クロック分
配出力回路又は分配クロック入力回路の他方が、その入
出力クロックの位相差及び又は周波数差を制御電圧に変
換する位相・周波数差電圧変換回路と、この位相・周波
数差電圧変換回路からの制御電圧に基づいて出力される
クロックの位相及び又は周波数を変化させる電圧制御型
発振回路とを有することを特徴とする。
【0015】第2の本発明によるクロック分配回路は、
外部クロックが入力され、この外部クロックに同期しか
つ位相が進んだ第1のクロックと、外部クロックに同期
しかつ位相が遅れた第2のクロックとを出力して各負荷
回路に分配するクロック分配出力回路と、第1及び第2
のクロックと外部クロックとが入力され、外部クロック
に同期した第3のクロックを出力する全て又は一部の負
荷回路の入力段にそれぞれ設けられた分配クロック入力
回路とを備えている。
【0016】そして、クロック分配出力回路が、第1の
制御電圧に応じた第4のクロックを発生する電圧制御型
発振器と、外部クロックを第2の制御電圧に従って遅延
せしめて第1及び第2のクロックを出力する電圧制御型
遅延回路と、外部クロックと第4のクロックとの位相、
周波数差を電圧に変換して第1及び第2の制御電圧を出
力する位相・周波数差電圧変換回路とを有すると共に、
各分配クロック入力回路が、外部クロックと当該回路か
ら出力される第3のクロックとの位相差を電圧に変換す
る位相差電圧変換回路と、この位相差電圧変換回路の出
力電圧に従って第1及び第2のクロックから第3のクロ
ックを発生する電圧制御型位相シフタとを有することを
特徴とする。
【0017】第3の本発明によるクロック分配回路は、
入力クロックと同期したクロックを発生するPLL回路
構成又はディレイロックドループ(DLL)回路構成の
複数のクロック同期回路を備えている。
【0018】そして、並列接続された各クロック同期回
路が、入力クロックと当該回路から出力されるクロック
との位相差及び又は周波数差に基づいて、応答速度の異
なる第1及び第2の制御電圧を出力する位相・周波数差
電圧変換回路と、2種類の制御電圧に基づいて当該回路
から出力されるクロックの周波数及び又は位相を変化さ
せる電圧制御型発振器又は遅延回路とを有し、N+1番
目のクロック同期回路内の電圧制御型発振器又は遅延回
路は、当該回路内の位相・周波数差電圧変換回路からの
第1の制御電圧と、N番目のクロック同期回路内の位相
・周波数差電圧変換回路からの第2の制御電圧とを受け
取ることを特徴とする。
【0019】第4の本発明によるクロック分配回路は、
入力クロックと同期したクロックを発生するPLL回路
構成又はDLL回路構成の複数のクロック同期回路がツ
リー状に接続されて構成されている。
【0020】そして、各クロック同期回路は、入力クロ
ックと当該回路から出力されるクロックとの位相差及び
又は周波数差に基づいて、応答速度の異なる第1及び第
2の制御電圧を出力する位相・周波数差電圧変換回路
と、2種類の制御電圧に基づいて当該回路から出力され
るクロックの周波数及び又は位相を変化させる電圧制御
型発振器又は遅延回路とを有し、N+1段目の枝に属す
る上記クロック同期回路内の電圧制御型発振器又は遅延
回路は、当該回路内の位相・周波数差電圧変換回路から
の第1の制御電圧と、N段目の枝に属する上記クロック
同期回路内の位相・周波数差電圧変換回路からの第2の
制御電圧とを受け取ることを特徴とする。
【0021】
【作用】第1の本発明によるクロック分配回路は、クロ
ック分配出力回路又は分配クロック入力回路の一方に、
いわゆるDLL回路構成を適用し、他方が一般的な同期
回路構成であるPLL回路であれば、DLL回路及びP
LL回路の欠点を相互に補い、両者の長所面だけが有効
に機能するようにしたものである。
【0022】また、第2の本発明によるクロック分配回
路においては、クロック分配出力回路が、この外部クロ
ックに同期しかつ位相が進んだ第1のクロックと、外部
クロックに同期しかつ位相が遅れた第2のクロックとを
出力して各負荷回路に分配し、全て又は一部の負荷回路
の入力段にそれぞれ設けられた分配クロック入力回路
が、クロック分配出力回路からの第1及び第2のクロッ
クと、外部クロックとから、外部クロックに同期した第
3のクロックを出力する。この際、分配クロック入力回
路において、電圧制御型位相シフタが、位相差電圧変換
回路からの出力電圧に従って第1及び第2のクロックの
重み付け合成量を変化させて第3のクロックを発生す
る。すなわち、負荷を2段に分割分散させると共に、後
段に、位相差電圧変換特性の直線性が良好な位相シフタ
を利用した同期化回路を適用している。
【0023】さらに、第3及び第4の本発明によるクロ
ック分配回路は、入力クロックと同期したクロックを発
生するPLL回路構成又はDLL回路構成の複数のクロ
ック同期回路を備え、あるクロック同期回路における位
相差や周波数差等を反映させた制御電圧を自己回路内だ
けでなく、他の後側のクロック同期回路にも与えるよう
にしたものである。
【0024】ここで、第3及び第4の本発明は、外部ク
ロックの入力端子側から見て、制御電圧を授受するクロ
ック同期回路が並列のものか、ツリー状のものか(階層
的なものか)が相違している。
【0025】従って、いずれの本発明は共に、その出力
クロックが外部クロックと同期するようにクロック分配
出力回路や前段側のクロック同期回路によってまず粗く
制御され、外部クロックに対する残余の周波数及び位相
誤差分が分配クロック入力回路や後段側のクロック同期
回路によって解消され、各回路が解消すべきスキュウ差
が小さくなり、ジッタ低減が図れ、スキュウ解消時間が
短縮できることに加えて、その動作が前段回路の引き込
み動作と一部並行して行なわれることから、従来のPL
L回路の多段構成のものより、システムの立上り時間を
短縮できるようになる。
【0026】また、各回路の負荷が軽減され、高い周波
数のクロックの分配が可能となり、各負荷回路内のクロ
ックが安定するまでの時間も短くなる。
【0027】
【実施例】
(A)第1実施例 以下、本発明によるクロック分配回路の第1実施例を図
面を参照しながら詳述する。
【0028】(A−1)第1実施例の構成 図1は、第1実施例のクロック分配回路の構成を示すブ
ロック図である。図1において、第1の実施例のクロッ
ク分配回路は、外部クロック入力端子EXCK(この符
号はクロック種類を表すものとしても用いる)と、これ
に接続されるクロック分配出力回路CKSP1と、この
クロック分配出力回路CKSP1から出力されたクロッ
クの供給をグローバルクロック線GCK(この符号はク
ロック種類を表すものとしても用いる)を介して受ける
1以上の負荷回路LD1、LD2、…とで構成されてい
る。
【0029】また、全て又は一部の負荷回路LD1、L
D2、…は、分配クロック入力回路CKSP2を備えて
いる(図1ではLD1、LD2)。これら分配クロック
入力回路CKSP2には、グローバルクロック線GCK
からクロックが入力され、分配クロック入力回路CKS
P2から出力されたクロックが負荷回路の内部クロック
線ICK1(この符号はクロック種類を表すものとして
も用いる)に供給されて各負荷容量(ここでは、MOS
トランジスタ等で構成されていることを想定して容量と
記載するが抵抗成分等がある場合も当然にある)CL1を
駆動するようになされている。
【0030】クロック分配出力回路CKSP1は、位相
差を電圧に変換する位相差電圧変換回路(以下、PDV
Cと呼ぶ)と電圧制御型遅延回路(以下、VCDと呼
ぶ)とを備えている。クロック分配出力回路CKSP1
のクロック入力端子iは、PDVCの第1の入力端子i
1及びVCDの入力端子iに結合され、クロック分配出
力回路CKSP1のクロック出力端子oはVCDの出力
端子oと、PDVCの第2の入力端子i2とに結合さ
れ、PDVCの出力端子oはVCDの制御端子cに結合
されている。
【0031】すなわち、クロック分配出力回路CKSP
1は、いわゆるDelay Locked Loop(ディレイロックド
ループ;以下、DLLと呼ぶ)回路を備えて構成されて
いる。DLL回路については、例えば文献2に詳述され
ている。
【0032】文献2『Stefanos Sidiropoulos 他、“A
CMOS 500 Mbps/pin synchronouspoint to point link i
nterface ”、IEEE、1994 Symposium on VLSI Circuits
Digest of Technical Papers、pp.43-44、June、1994』 PDVC及びVCDの詳細構成例を挙げると、それぞ
れ、図4及び図5に示すものを挙げることができる(文
献2とは無関係)。
【0033】図4において、PDVCは、位相差検出回
路PDD1(後述する図6に示す位相・周波数差検出回
路PFDD2を適用しても良い)、チャージポンプCP
1及びローパスフィルタLPF1でなっている。
【0034】位相差検出回路PDD1は、Dフリップフ
ロップ41aと2個のアンドゲート41b及び41cと
でなる。Dフリップフロップ41aのD入力端子への入
力クロックi1の論理レベルを、VCDからの帰還クロ
ックi2の立上りエッジでとらえ、そのQ出力及びQ/
(図中、上バーを付しているが、表記上の問題から明細
書では上バーに代えて/を符号末尾に付加して示す)を
それぞれ、帰還クロックi2によって開制御されるアン
ドゲート41b及び41cを通過させる。かくして、ア
ンドゲート41bからの出力信号UPは、入力クロック
i1が進んでいる場合にのみ、その立上りエッジから帰
還クロックi2の立上りエッジまでの間で“H”をと
り、一方、アンドゲート41cからの出力信号DWは、
帰還クロックi2が進んでいる場合にのみ、その立上り
エッジから入力クロックi1の立上りエッジまでの間で
“H”をとる。
【0035】チャージポンプCP1は、2個の電流源4
2a及び42b、2個のスイッチングトランジスタ42
c及び42d、並びに、インバータ42eからなる。信
号UPが“H”のときには、インバータ42eを介して
その信号がゲートに与えられたPMOSトランジスタ4
2cがオン動作してローパスフィルタLPF1に充電電
流を供給し、信号DWが“H”のときには、その信号が
ゲートに与えられたNMOSトランジスタ42dがオン
動作してローパスフィルタLPF1から放電電流を流出
させる。
【0036】ローパスフィルタLPF1は、図示のよう
に、2個の抵抗43a及び43b、並びに、コンデンサ
43cを接続したものであり、その動作説明は省略す
る。
【0037】一方、VCDは、図5(a)に示すよう
に、制御端子に制御電圧VCが共通に印加される複数の
遅延セルDLC1を縦続接続したものであり、各遅延セ
ルDLC1は、図5(b)に示すように、インバータ4
4aと、その出力端子とグランド間に直列に接続された
NMOSトランジスタ44bとコンデンサ44cとから
なる。制御電圧VCが変化すると、NMOSトランジス
タ44bとコンデンサ44cとでなる充放電回路の時定
数が変化し、インバータ44aの出力変化速度を可変さ
せ、VCD全体としての遅延時間も変化させる。
【0038】図1に戻って、負荷回路LD1、LD2、
…内に設けられる分配クロック入力回路CKSP2は、
PFDVCとVCOとを備える公知なPLL回路を含ん
で構成されている。
【0039】参考までにPFDVCの構成例を挙げる
と、図6に示すような位相・周波数差検出回路PFDD
2(上述した図4に示す位相差検出回路PDD1を適用
しても良い)と、上述した図4と同様な内部構成を有す
るチャージポンプCP2及びローパスフィルタLPF2
とでなっているものを挙げることができる。位相・周波
数差検出回路PFDD2は、D入力端子がプルアップさ
れていると共にクロック入力端子に入力クロックi1が
与えられるDフリップフロップ61aと、D入力端子が
プルアップされていると共にクロック入力端子に入力ク
ロックi2が与えられるDフリップフロップ61bと、
両Dフリップフロップ61a及び61bのQ/出力が入
力され、出力を両Dフリップフロップ61a及び61b
のリセット入力端子に与えるノアゲート61cから構成
されている。これにより、Dフリップフロップ61aの
Q出力が、入力クロックi1の立上りエッジから帰還ク
ロックi2の立上りエッジまでの間で“H”をとるか、
又は、Dフリップフロップ61bのQ出力が、帰還クロ
ックi2の立上りエッジから入力クロックi1の立上り
エッジまでの間で“H”をとるものとなり、信号UP又
はDWとして出力される。なお、位相差検出回路PDD
1の場合、信号UP及びDWが“H”をとる期間は1/
2クロック周期以下であるが、位相・周波数差検出回路
PFDD2の場合1クロック周期に近くなることもあ
る。
【0040】また、参考までにVCOの構成例を挙げる
と、図7に示すものを挙げることができる。すなわち、
図5(b)に示したような制御端子に制御電圧VCが共
通に入力される複数個の遅延セルDLC1とインバータ
INV71とをリング状に繋げて、リング発振器を構成
したものを挙げることができる。
【0041】なお、上記VCD及びVCOは十分高い駆
動能力のバッファ(インバータ等)を含んで構成されて
いる。
【0042】以上のように、第1実施例のクロック分配
回路は、DLL回路を含むクロック分配出力回路とPL
L回路を含む分配クロック入力回路とを備えて構成され
ている。
【0043】(A−2)第1実施例の動作 図8は、第1実施例の動作を説明するための各部クロッ
クの概略波形図である。クロック投入の初期において
は、外部クロック入力端子EXCK上の外部クロックと
グローバルクロック線GCK上のグローバルクロックと
の間には位相オフセット誤差Θ0 が存在する。クロック
分配出力回路CKSP1において、この誤差Θ0 がPD
VCにより電圧に変換され、この電圧によりVCDが制
御され、全体してΘ0 が減少する方向に制御され、こ
れにより時間がある程度経過すると(t1)、外部クロ
ックとグローバルクロック間のスキュウは解消される。
また、VCDは入力クロックを遅延して出力するので、
外部クロックの周波数とグローバルクロックの周波数と
はクロック投入直後からほとんど同一である。
【0044】一方、分配クロック入力回路CKSP2に
おいて、PLL回路の引き込み動作により、内部クロッ
ク線ICK1への出力クロックがグローバルクロック線
GCK上のクロックに同期化される。このとき、大きく
見ると、まず内部クロックの周波数がグローバルクロッ
クの周波数に合わせ込まれ、ついで両者の位相差が解消
される。上述したように、クロック分配出力回路CKS
P1の動作によりグローバルクロックの周波数は初期状
態直後で外部クロックに一致していることから、分配ク
ロック出力回路CKSP2における周波数の合せ込み動
作は、クロック分配出力回路CKSP1のDLL回路に
よる引き込み動作の終了を待たずに行なわれる(すなわ
ち時点t1以前でも行なわれる)。また一般に、DLL
回路の引き込み時間(t0〜t1)はPLL回路のもの
より短く、クロック投入からシステム全体へのクロック
供給が安定する時間は、ほぼ分配クロック入力回路CK
SP2のPLL回路の引き込み時間(t4〜t2)のみ
となる。
【0045】(A−3)第1実施例の効果 以上のように、第1実施例によれば、DLL回路を含む
クロック分配出力回路により外部クロックと同期したグ
ローバルクロックを各負荷回路に供給し、各負荷回路
に、グローバルクロックと同期したクロックをその内部
に供給するPLL回路を含む分配クロック入力回路を設
けたので、以下のような効果を得ることができる。
【0046】(1) 単一のPLL回路を有するクロック分
配回路により全ての負荷回路を駆動する従来のものと比
べて、クロック分配出力回路や各分配クロック入力回路
の負荷がそれぞれ軽減されることから、寄生容量等によ
るクロックスキュウが小さくなり、大規模な回路に対し
てより周波数の高いクロックを分配供給することができ
る。
【0047】(2) クロック分配出力回路のDLL回路の
同期化動作の開始とほとんど同時に、分配クロック入力
回路のPLL回路の引き込み動作が始められるので、シ
ステム全体のクロックが短い時間で安定し、速やかなシ
ステム立上げができる。
【0048】一般に、PLL回路は、大きな位相差や周
波数差の解消はDLL回路より速いが、従来のように2
段繋げた場合には、第1段のPLL回路が安定してから
第2段のPLL回路が引き込み動作を開始するので、シ
ステム立上げが終了するまでに時間を要する。また、シ
ステム立上げ時において、ある程度の位相差や周波数差
に引き込んでそれらが微小になってもそれらを所望のも
のに合わせ込むのは難しい。一方、DLL回路は、周波
数は直ぐに合わせ込め、微小な位相差の合わせ込み精度
も高いが、PLL回路に比較して、大きな位相差の解消
には時間がかかる。そのため、DLL回路を複数段設け
ただけではシステム立上げが終了するまでに時間を要す
る。
【0049】そのため、第1実施例のように、DLL回
路を含むクロック分配出力回路により外部クロックと同
期したグローバルクロックを各負荷回路に供給し、各負
荷回路にグローバルクロックと同期したクロックを負荷
回路毎にその内部に供給するPLL回路を含む分配クロ
ック入力回路を設けることが、上述した効果を発揮でき
て好ましい。
【0050】(3) 各負荷回路毎にPLL回路を含む分配
クロック入力回路を設けたので、PLL回路の位相誤差
応答(ローパスフィルタの時定数等による)を負荷回路
毎にそれぞれ最適化でき、クロックのジッタの低減が図
れる。また、必要に応じて特定の負荷回路における分配
クロック入力回路において、VCOとPFDVCとの間
に分周回路を挿入して周波数シンセサイザに変形するこ
とで、グローバルクロックの数倍高い周波数のクロック
を供給することも可能となる。
【0051】(4) なお、クロック分配出力回路のVCD
からPDVCへの帰還ループに、グローバルクロック線
等によるクロックスキュウを見込んだ遅延回路を適宜挿
入することにより、クロック分配出力回路から負荷回路
までの配線に伴うクロックスキュウを低減することがで
きる。
【0052】(B)第2実施例 次に、本発明によるクロック分配回路の第2実施例を図
面を参照しながら詳述する。
【0053】(B−1)第2実施例の構成 ここで、図9が、この第2実施例のクロック分配回路の
構成を示すブロック図である。図9において、第2実施
例のクロック分配回路も、各負荷回路LD1、LD2、
…に共通なクロック分配出力回路CKSP201を備え
て構成されており、クロック分配出力回路CKSP20
1が、外部クロック入力端子EXCKより入力された外
部クロックに同期したクロックを、内部のグローバルク
ロック線GCKを介して各負荷回路LD1、LD2に供
給するようになされている。
【0054】しかし、この第2実施例におけるクロック
分配出力回路CKSP201は、DLL回路を含んだ構
成のものではなく、PLL回路を含んで構成されたもの
である。
【0055】一方、この第2実施例の全て又は一部の負
荷回路LD1、LD2、…にも、その入力段に、分配ク
ロック入力回路CKSP202が設けられており、分配
クロック入力回路CKSP202が、グローバルクロッ
ク線GCK上のグローバルクロックと同期した内部クロ
ックを形成して当該負荷回路LD1、LD2、…の内部
に供給するようになされている。
【0056】しかし、この第2実施例における分配クロ
ック入力回路CKSP202は、PLL回路を含んだ構
成のものではなく、DLL回路を含んで構成されたもの
である。
【0057】PLL回路を含む第2実施例におけるクロ
ック分配出力回路CKSP201としては、PLL回路
を含む第1実施例における分配クロック入力回路CKS
P2と同様なPFDVC及びVCOを備える構成のもの
を適用し、DLL回路を含む第2実施例における分配ク
ロック入力回路CKSP201としては、DLL回路を
含む第1実施例におけるクロック分配出力回路CKSP
1と同様なPDVC及びVCDを備える構成のものを適
用する。
【0058】(B−2)第2実施例の動作 この第2実施例においては、外部クロックが投入される
と、まず、PLL回路を有するクロック分配出力回路C
KSP201の引き込み動作によって、外部クロック入
力端子EXCKからの外部クロックとグローバルクロッ
ク線GCK上のグローバルクロックとの間のクロックス
キュウが解消される。次に、分配クロック入力回路CK
SP202におけるDLL回路の働きによって、各負荷
回路LD1、LD2、…毎の内部クロック線ICK1上
の内部クロックとグローバルクロック線GCK上のグロ
ーバルクロックとの位相誤差が解消される。
【0059】以上のように、この第2実施例において
は、クロック分配出力回路CKSP201のPLL回路
の引き込み動作がある程度進み、外部クロックとグロー
バルクロックとの間での周波数誤差が十分小さくなるま
で、分配クロック入力回路CKSP202によるスキュ
ウ解消の効果は得られない。
【0060】従って、システム全体のクロックが安定す
るまでに要する時間は、第1実施例のものよりはやや長
くなる。しかし、PLL回路を2段縦続に接続する場合
に比べると、以下に述べる動作上の利点がある。
【0061】すなわち、DLL回路を含む分配クロック
入力回路CKSP202による位相誤差応答は、位相誤
差が小さいときにはPLL回路のものに比べて数段速
い。また、クロック分配出力回路CKSP201によっ
て、外部クロックとグローバルクロック間の大きなスキ
ュウが解消され、分配クロック入力回路CKSP202
では、各負荷回路LD1、LD2、…毎に生じる小さな
回路範囲でのスキュウを解消すれば良い。従って、分配
クロック入力回路CKSP202によるグルーバルクロ
ックと内部クロックとのスキュウは非常に短い時間での
解消が可能であり、PLL回路を2段直列接続する方法
に対してシステム立ち上がり時間を大幅に短縮できる。
【0062】また、初段のクロック分配出力回路CKS
P201において、DLL回路よりも動作周波数レンジ
の広い設計が容易なPLL回路を用いるので、外部クロ
ックへの制約を緩和でき、広い動作周波数レンジが得ら
れる。一般に、PLL回路においては、その入力クロッ
ク及び出力クロックの周波数差の情報もVCOに入力さ
れてVCOが発振動作するのに対して、DLL回路にお
いては、その入力クロック及び出力クロックの位相差の
情報がVCDに入力されてVCDが遅延量を制御するの
で、言い換えると、PLL回路の制御対象がVCOから
の出力クロックの発振周波数であるのに対して、DLL
回路の制御対象がVCDの遅延量であるので、PLL回
路の方が、DLL回路よりも動作周波数レンジの広い設
計が容易になっている。
【0063】(B−3)第2実施例の効果 以上のように、この第2実施例によれば、PLL回路を
備えるクロック分配出力回路CKSP201を各負荷回
路LD1、LD2、…に共通に設けると共に、各負荷回
路LD1、LD2、…の入力段に、DLL回路を備える
分配クロック入力回路CKSP202を設けてクロック
分配回路を構成したので、以下の効果を得ることができ
る。
【0064】(1) クロック分配出力回路や分配クロック
入力回路が駆動する負荷を軽減でき、高い動作周波数の
ものが得られる。この点は第1実施例と同様である。
【0065】(2) 初段側のクロック分配出力回路がPL
L回路を含んで構成されたものであるので、広い周波数
範囲での動作ができる。
【0066】(3) クロック分配出力回路により大きなク
ロックスキュウを解消し、各負荷回路毎に設けた分配ク
ロック入力回路で各負荷回路毎に生じるクロックスキュ
ウを解消するので、速やかにクロックスキュウが解消さ
れ、PLL回路の2段接続やDLL回路の2段接続のも
のに比べて、システムの立上り時間を短縮することがで
きる。
【0067】(4) なお、クロック分配出力回路のVCO
からPFDVCへの帰還ループに、グローバルクロック
線等によるクロックスキュウを見込んだ遅延回路を適宜
挿入することにより、クロック分配出力回路から負荷回
路までの配線に伴うクロックスキュウを低減することが
できる。
【0068】(C)第3実施例 次に、本発明によるクロック分配回路の第3実施例を図
面を参照しながら詳述する。
【0069】(C−1)第3実施例の構成 ここで、図10が、この第3実施例のクロック分配回路
の構成を示すブロック図である。
【0070】この第3実施例のクロック分配回路は、外
部クロック入力端子EXCKと、入力された外部クロッ
クに対して、位相が進んでいるグローバルクロックを第
1のグローバルクロック線GCK1に分配供給すると共
に、位相が遅れているクロックを第2のグローバルクロ
ック線GCK2に分配供給するクロック分配出力回路C
KSP31と、複数(図10では2個)の負荷回路LD
1、LD2、…とを備えて構成されている。
【0071】各負荷回路LD1、LD2、…の入力段に
は、第1及び第2のグローバルクロック線GCK1及び
GCK2上の第1及び第2のグローバルクロックと、外
部クロック入力端子EXCKから入力された第0のグロ
ーバルクロック線GCK0上の第0のグローバルクロッ
ク(外部クロック)とが入力され、当該負荷回路LD
1、LD2、…内部クロック線ICK1、ICK2、…
への内部クロックを形成する分配クロック入力回路CK
SP321、CKSP322…が設けられている。な
お、必要ならば、第0〜第2のグローバルクロック線G
CK0〜GCK2上にバッファ回路BFF30〜BFF
32を設け、第0〜第2のグローバルクロック線GCK
0〜GCK2が、対応するバッファ回路BFF30〜B
FF32によって駆動されるようにしても良い。
【0072】クロック分配出力回路CKSP31は、2
個の制御電圧を出力するPFDVCと、VCOと、VC
Dとから構成されている。
【0073】このPFDVCの第1の出力端子o1がV
COの制御端子VCに接続され、PFDVCの第2の出
力端子o2がVCDの制御端子VCに接続されている。
また、PFDVCの第1の入力端子i1及びVCDの入
力端子iが共に、当該クロック分配出力回路CKSP3
1の入力端子iを通して外部クロック入力端子EXCK
と結合されている。また、VCOの出力端子oがPFD
VCの第2の入力端子i2と接続されている。
【0074】この第3実施例のPFDVCも、例えば上
述した図6に示す構成例と同様な構成を有する。但し、
この第3実施例のPFDVCは、チャージポンプCP3
に接続されているローパスフィルタとして、図11
(a)に示すように、VCOへの出力用のローパスフィ
ルタLPF31と、VCDへの出力用のローパスフィル
タLPF32との2個備えているものを適用している点
が図6の構成のものと異なっている。ここで、機能的に
2個のローパスフィルタを備えていれば良く、例えば、
図11(b)に示すような第1の出力端子o1及びグラ
ンド間に直列に接続されている抵抗11a及びコンデン
サ11bn接続点を第2の出力端子o2にしているもの
を適用しても良い。なお、この第3実施例では、ローパ
スフィルタLPF32のカットオフ周波数は、ローパス
フィルタLPF31のカットオフ周波数より低く選定さ
れている。
【0075】VCOとしては、例えば、上述した図7に
示すような同一の遅延セルが複数個リング状に接続され
たリング発振器構成のものを適用する。
【0076】一方、VCDとしても、例えば、上述した
図5(a)に示すような同一の遅延セルが複数個縦続接
続された構成のものを適用する。ここで、VCDの所定
番目の段数の遅延セルから出力を引き出すことで外部ク
ロックに対して所定の位相差を有するグローバルクロッ
クを得る。この第3実施例では、上述したように、外部
クロックより位相が45゜だけ進んだ第1のグローバル
クロックをVCDの第1の出力端子o1から出力し、ま
た、外部クロックより位相が45゜だけ遅れた第2のグ
ローバルクロックをVCDの第2の出力端子o2から出
力している。
【0077】図10に戻って、各負荷回路LD1、LD
2、…の入力段に設けられる分配クロック入力回路CK
SP321、CKSP322、…は、PDVCと、電圧
制御型位相シフタ(以下、PSと呼ぶ)を含んで構成さ
れている。
【0078】PSの第1の入力端子i1は第1のグロー
バルクロック線GCK1に接続され、その第2の入力端
子i2は第2のグローバルクロック線GCK2に接続さ
れている。また、PDVCの第1の入力端子i1は第0
のグローバルクロック線GCK0に接続され、PDVC
の第2の入力端子i2はPSの出力端子o及び当該分配
クロック入力回路の出力端子Oに接続されている。さら
に、PDVCの出力端子oは、PSの制御端子cに接続
されている。
【0079】この分配クロック入力回路CKSP32
1、CKSP322、…のPDVCには、例えば、上述
した図4に示した構成のものを適用することができる。
【0080】PSは、制御端子cに印加された電圧に従
って、各入力端子i1、i2への印加電圧を重み付け加
算して出力端子oに出力するものである。この結果、出
力端子oにおいて、入力端子i1と入力端子i2の電圧
波形が合成され、外部クロックに対して所定の位相差を
有する出力クロックが得られる。
【0081】この第3実施例においては、外部クロック
に対して、位相差−45゜〜+45゜の範囲で制御端子
cの印加電圧にほぼ比例した位相差を有する内部クロッ
クが得られ、これが内部クロック線ICK1、ICK
2、…に出力される。
【0082】以上のように、PSにより位相差を有する
2つのグローバルクロックを入力合成して出力クロック
を得る分配クロック入力回路CKSP321、CKSP
322、…は、電圧制御型遅延セルを用いるPLL回路
やDLL回路を有する分配クロック入力回路構成のもの
に比べて、格段的に直線性の優れた電圧対位相の変換特
性を得ることのできることが知られている。
【0083】図12は、PS(電圧制御型位相シフタ)
の構成例を示すものである。図12において、この構成
例のPSは、2個のバッファ手段B51及びB52と、
2個のトランスファゲートT51及びT52と、差動型
のバッファ手段OPで構成されているものである。各バ
ッファ手段B51、B52はそれぞれ、ゲインが1、2
程度と小さいアンプで構成されており、差動型のバッフ
ァ手段OPも同様にゲインが小さな差動型アンプで構成
されている。当該PSへの制御電圧cは、差動型のバッ
ファ手段OPにおいて基準電圧VREFとの差分が求め
られ、その正相及び逆相の差分電圧VCG及びVCGB
がそれぞれ重み付け係数として、トランスファゲートT
51及びT52の制御端子に印加される。バッファ手段
B51には位相が45°だけ進んでいる第1のグローバ
ルクロックが入力され、他方のバッファ手段B52には
位相が45°だけ遅れている第2のグローバルクロック
が入力されている。各バッファ手段B51、B52によ
る増幅信号がそれぞれ、対応するトランスファゲートT
51、T52を通過して重み付け処理された後、出力端
子oに到達し、出力端子oに合成信号(内部クロック)
が得られる。
【0084】(C−2)第3実施例の動作 図13は、この第3実施例の動作を説明するための概略
波形図である。外部クロックが投入されると、クロック
分配出力回路CKSP31におけるPFDVC及びVC
OよりなるPLL回路が外部クロックEXCKに引き込
まれて、このVCOの発振周波数が外部クロックのもの
と一致する状態にロックされる。
【0085】一方、このクロック分配出力回路CKSP
31におけるVCDは、VCOと同一の遅延セルよりな
り、その制御端子cには直流的にVCOの制御端子cと
等しい制御電圧が印加されるので、上記PLL回路がロ
ックした時点でVCDにおける各遅延セル毎の位相シフ
ト量は所定の大きさで安定する。例えば、VCOを同一
の4段の差動増幅回路の遅延セルで構成すれば、VCD
の各遅延セル1段毎に45゜位相のシフトしたクロック
が得られる。従って、複数の遅延セルが縦続接続されて
構成されるVCDの所定の段数目の遅延セルの出力より
適宜出力を引き出すことで、図13に示すように、外部
クロックより45゜だけ位相が進んだクロック(第1の
グローバルクロックGCK1)と、外部クロックより4
5゜だけ位相が遅れたクロック(第2のグローバルクロ
ックGCK2)が得られる。
【0086】ここで、PFDVC内のローパスフィルタ
LPF31及びLPF32のカットオフ周波数を変える
と共に、PFDVCに対する帰還クロックをVCOから
出力されたクロックとし、その引き込み状態におけるV
CDからの出力クロックを当該回路CKSP31の出力
クロックGCK1、GCK2とするようにしたのは、第
1に、DLL回路に比較して引き込みの速さが速いとい
うPLL回路の性質を有効に利用しようとしたためであ
り、第2に、PLL回路からの出力クロックをそのまま
クロック分配出力回路CKSP31の出力クロックとし
た場合にはジッタが大きくなるためである。
【0087】なお、図11において、各バッファ回路B
FF30、BFF31、BFF32を設ける場合におい
ても、各バッファ回路BFF30、BFF31、BFF
32の遅延量はクロックの位相45゜に相当する時間に
比べて十分小さいものとしている。
【0088】一方、分配クロック入力回路CKSP32
1、CKSP322、…は次のように動作する。
【0089】分配クロック入力回路CKSP321、3
22、…においては、PDVCとPSとによってDLL
回路が構成されており、このDLL回路の機能によっ
て、その出力クロックICKと、第0のグローバルクロ
ックGCK0との間のクロックスキュウが解消される。
【0090】例えば、DLL回路からの出力クロックの
位相ICKが、第0のグローバルクロックGCK0に対
して、進み過ぎていればPDVCの出力電圧が下降(又
は上昇)し、その入力端子i2からのクロック(すなわ
ち位相の遅れたグローバルクロックGCK2)に対する
重み付けが大きくなって、PSからの出力クロックの波
形は、その入力端子i2からのクロックに近づく。従っ
て、当該分配クロック入力回路CKSP321、CKS
P322、…からの出力クロックの位相の進み過ぎが是
正される。
【0091】また例えば、DLL回路からの出力クロッ
クICKの位相が、第0のグローバルクロックにGCK
0対して、遅れ過ぎていればPDVCの出力電圧が上昇
(又は下降)し、その入力端子i1からのクロック(す
なわち位相の進んだグローバルクロックGCK1)に対
する重み付けが大きくなって、PSからの出力クロック
の波形は、その入力端子i1からのクロックに近づく。
従って、当該分配クロック入力回路CKSP321、C
KSP322、…からの出力クロックの位相の遅れ過ぎ
が是正される。
【0092】以上のように、各負荷回路LD1、LD
2、…毎に分配される内部クロックICK1、ICK
2、…が第0のグローバルクロックGCK0(よって外
部クロック)に同期させられ、これにより、外部クロッ
クと内部クロックとのスキュウが解消される。
【0093】次に、外部クロックが投入されてから、各
負荷回路LD1、LD2、…に分配供給される内部クロ
ックICK1、ICK2、…が安定するまでの時間につ
いて説明する。
【0094】まず、外部クロックが投入されてからグロ
ーバルクロックGCK1及びGCK2が安定するまでに
所定の時間T1を要するが、この時間T1はクロック分
配出力回路CKSP31におけるPFDVC及びVCO
よりなるPLL回路の引き込み時間よりも短い。クロッ
ク分配出力回路CKSP31におけるPFDVC及びV
CDは、帰還クロックとしてPLL回路のものを用いて
いるが、DLL回路と見なすことができる。そのため、
PLL回路が完全に引き込まなくても、その引き込みが
ある程度進んで外部クロックとVCOからのクロックと
の周波数差が小さくなった時点では(例えば上述したロ
ーパスフィルタLPF32のカットオフ周波数より小さ
くなった時点では)、このDLL回路と見なせる部分が
位相差の解消動作を開始し、PLL回路からのクロック
がジッタを有して完全な引き込みが終了していなくて
も、VCDからのグローバルクロックGCK1及びGC
K2が安定する(第2実施例の動作参照)。
【0095】また、各分配クロック入力回路CKSP3
21、322、…のPDVC及びPSでなるDLL回路
においては、グローバルクロックGCK1及びGCK2
が安定してから、各負荷回路LD1、LD2、…内への
内部クロックICK1、ICK2、…と外部クロック
(第0のグローバルクロックGCK0)間の位相差が所
定の時間T2以内に解消される。DLL回路において
は、入力クロックと出力クロック間の定常的な周波数誤
差が生じないため、上記DLL回路による位相差解消に
要する時間T2は一般のPLL回路の引き込み時間に対
して十分短い。
【0096】この結果、分配クロック入力回路CKSP
321、CKSP322、…によるスキュウ解消の動作
は、クロック分配出力回路CKSP31におけるPLL
回路の引き込み動作と一部並行して行なわれる。従っ
て、各内部クロックが安定するまでの時間(T1+T
2)は、クロック分配出力回路CKSP31のPLL回
路の引き込み時間にほぼ等しいかそれ以下にすることが
できる。
【0097】(C−3)第3実施例の効果 この第3実施例によれば、外部クロックと同期し外部ク
ロックより位相の進んだ第1のグローバルクロックと、
外部クロックより位相の遅れた第2のグローバルクロッ
クとを発生させるクロック分配出力回路を備え、これら
クロックと外部クロックとを用いたDLL回路動作によ
り、各負荷回路毎に内部クロックを供給する分配クロッ
ク入力回路を設けたので、以下のような効果を奏する。
【0098】(1) 各負荷回路毎に設けられた分配クロッ
ク入力回路によって各内部クロックが分配供給されてそ
のスキュウが解消されるので、各々のクロック分配回路
の負担が軽減され、クロックの高い動作周波数を実現で
き、かつ速やかなクロックスキュウの解消が可能とな
る。
【0099】(2) 外部クロックより位相の進んだ第1の
グローバルクロックと位相の遅れた第2のグローバルク
ロックとを、分配クロック入力回路における、直線性に
おいて優れた電圧対位相変換特性を有する電圧制御型位
相シフタPSに供給し、外部クロックと内部クロックと
の位相差に応じた制御電圧でその電圧制御型位相シフタ
における移相量を制御して内部クロックを形成するよう
にしたので、分配クロック入力回路の動作安定性が改善
され、制御電圧の不要な変動が押さえられてジッタを低
減できる。
【0100】(3) 外部クロックが直接又はバッファ手段
のみを介して分配クロック入力回路のPDVCに入力さ
れていると共に、クロック分配出力回路のPLL回路に
よる制御電圧を利用して外部クロックを遅延させて第1
及び第2のグローバルクロックを形成して分配クロック
入力回路の電圧制御型位相シフタPSに与えるようにし
ているので、クロック分配出力回路のPLL回路の引き
込み動作と分配クロック入力回路におけるクロックスキ
ュウ解消の動作が一部並行して行なわれ、外部クロック
を投入してからシステム全体に供給されるクロックが安
定するまでの時間を短縮することができる。
【0101】(D)第4実施例 次に、本発明によるクロック分配回路の第4実施例を図
面を参照しながら詳述する。
【0102】(D−1)第4実施例の構成 ここで、図14が、この第4実施例のクロック分配回路
の構成を示すブロック図である。
【0103】図14において、この第4実施例のクロッ
ク分配回路は、複数のPLL回路CKSP41、CKS
P42、CKSP43、…を備えている。各PLL回路
CKSP41、42、43、…は、PFDVCと制御端
子を2つ有するVCO40、VCO41、VCO42、
…を備えて構成されている。
【0104】各PLL回路CKSP41、CKSP4
2、CKSP43、…のPFDVCとしては、例えば、
上述した図11に示したものが用いられる。
【0105】また、各VCO40、VCO41、VCO
42、…はいずれも、図15に示すような遅延時間を制
御する2つの制御端子VC1及びVC2を備える遅延セ
ルDLC2を、図7に示すようにリング状に複数段接続
したもので構成されている。各遅延セルDLC2は、図
15に示すように、インバータ15aと、その出力端子
とグランド間に直列に接続されたNMOSトランジスタ
15bとコンデンサ15cと、これらNMOSトランジ
スタ15b及びコンデンサ15c間の接続点とグランド
間に直列に接続されたNMOSトランジスタ15dとコ
ンデンサ15eとからなる。制御電圧VC1又はVC2
が変化すると、NMOSトランジスタ15bとコンデン
サ15cとNMOSトランジスタ15dとコンデンサ1
5eとでなる充放電回路の時定数が変化し、インバータ
42cの出力変化速度を可変させる。
【0106】図14に戻って、いずれのPLL回路CK
SP41、CKSP42、CKSP43、…においても
そのPFDVCの第1の入力端子i1が外部クロック入
力端子EXCKと結合され、PFDVCの第2の入力端
子i2が当該PLL回路の出力クロック線ICK1、I
CK2、…に結合されている。
【0107】N番目のPLL回路(例えばCKSP4
1)においてPFDVCの第1の出力端子o1が当該P
LL回路内のVCO(例えばVCO40)の第2の制御
端子VC2に接続され、第2の出力端子O2がN+1番
目のPLL回路(例えばCKSP42)のVCO(例え
ばVCO41)の第1の制御端子VC1に接続されてい
る。
【0108】(D−2)第4実施例の動作 図16は、この第4実施例における外部クロックEXC
Kの周波数変化に対する各PLL回路の出力である内部
クロックICK1、ICK2の周波数応答例である。
【0109】外部クロックEXCKに変化があると、ま
ず第1段目のPLL回路CKSP41において引き込み
動作がなされる。この引き込み動作がある程度進展し、
外部クロックEXCKとVCO40からの内部クロック
ICK1の周波数差が小さくなると、このPLL回路C
KSP41のPFDVCの出力端子o2の電圧が安定
し、第2段目のPLL回路CKSP42において実質的
な引き込み動作が行なわれる。
【0110】ここで、上述したように、PFDVCの出
力端子o2はPFDVCの内部で、このPFDVCの出
力端子o1より時定数の大きなローパスフィルタに接続
されている。そのため、PFDVCとVCO40とで形
成されるPLLループの高速な応答を損なうことなく、
PFDVCの出力端子o2の電圧VCoutに生じる引
き込み時のノイズを大幅に低減できる。
【0111】第2段目のPLL回路CKSP42のVC
O41の発振周波数は、この電圧VCoutによりほぼ
定まり、このPLL回路CKSP42の出力クロックI
CK2と外部クロックEXCK間に残る微小の周波数及
び位相差がこのPLL回路CKSP42によって解消さ
れる。
【0112】この結果、図16に示すように、2段目の
PLL回路CKSP42の出力クロックICK2の引き
込み過程における周波数及び位相の変動は、1段目の出
力クロックICK1のものより小さくなる。また、ジッ
タについても同様である。2段目以降の回路動作につい
ても同様である。
【0113】(D−3)第4実施例の効果 この第4実施例によれば、ジッタが大きいかわりに外部
クロックの周波数、位相の変化に対して応答の速い内部
クロックや、外部クロックに対して応答が遅いかわりに
ジッタの小さい内部クロック等を得ることができ、種々
の負荷回路に対しての要求に応じた最適なクロックを分
配供給することができる。
【0114】また、N+1段目のPLL回路の引き込み
動作はN段目のPLLの回路引き込み動作において位相
差が残っている状態でも周波数差が小さくなっていれば
実質的に開始されることから、各段のPLL回路の引き
込み動作が互いに一部並行してなされ、全体として高速
な引き込み動作ができる。
【0115】(E)第5実施例 次に、本発明によるクロック分配回路の第5実施例を図
面を参照しながら詳述する。
【0116】(E−1)第5実施例の構成 ここで、図17が、この第5実施例のクロック分配回路
の構成を示すブロック図である。
【0117】図17において、第5実施例のクロック分
配回路は、複数のクロック分配部であるPLL回路51
1、521、522、531、532、…がツリー状に
接続されて構成される。いずれのPLL回路もPFDV
CとVCOとで構成されており、その接続は第4実施例
と同一である。また、PFDVC及びVCOの内部構成
も、第4実施例において用いられるものと同一である。
【0118】この第5実施例においては、ツリー状に接
続されたN段目の枝のPLL回路(例えば511)のク
ロック出力端子CKOはN+1段目の枝に属する各PL
L回路(例えば521、522)のクロック入力端子C
KIと結合されると共に、N段目の枝上のいずれかのP
LL回路(例えば511)のPFDVCの第2の出力端
子o2からの出力電圧(VCout)は、N+1段目の
枝上の全て又は一部のPLL回路(例えば521、52
2)のVCOの第1の制御端子VC1に印加されるよう
になされている。
【0119】(E−2)第5実施例の動作 この第5実施例において、外部クロックEXCKの周波
数や位相の変動に対して、前段側のPLL回路から逐次
引き込み動作が行なわれる。このとき、第4実施例と同
様に、PLL回路のVCOの第1の制御電圧端子VC1
は、前段のPLL回路によって外部クロックEXCKの
周波数に対応する所定の電位に粗く合せ込まれ、このP
LL回路においてはそのクロック入力とクロック出力間
に残る微小な位相及び周波数の誤差のみが調整されるの
で高速な引き込みとジッタ低減が達成される。
【0120】N+1段目のPLL回路における微小位相
及び周波数誤差の解消動作はN段目のPLL回路の引き
込みが完全に終了していなくても行なわれる。また、第
5実施例においてはPLL回路がツリー状に接続される
ので各々のPLL回路の負荷が均等に小さくなり、高周
波動作と高速な引き込みが可能となる。
【0121】(E−3)第5実施例の効果 上記したように、この第5実施例によれば、PLL回路
をツリー状に接続し、前段のPLL回路のクロック出力
と、VCO制御電圧と対応する入力クロックにロックし
た制御電圧とを、次段のPLL回路に供給するようにク
ロック分配回路を構成したので、以下の効果を得ること
ができる。
【0122】(1) 各々のPLL回路の負荷が均等に軽減
でき、高周波動作が可能になる。
【0123】(2) 各段のPLL回路では前段より得られ
る制御電圧によりまず大きな周波数誤差が解消されるの
で、各PLL回路のクロックの入出力のみを互いに接続
する従来の多段接続構成のものより高速な引き込みを実
現でき、またジッタも低減することができる。
【0124】(F)他の実施例 (1) 本発明のクロック分配回路によれば、回路を複数部
分に分割し、各部にジッタの少ない高い周波数のクロッ
クを外部クロック投入後、速やかに分配できるので、大
面積のチップに集積された半導体回路や、プリント基板
上に多数の半導体回路の搭載されるシステムボード及び
SIMやDIMや、マルチチップモジュール(MCM)
におけるクロック分配回路として有用である。
【0125】(2) 各実施例におけるクロック線を、相補
なクロックパルスを伝送する相補クロック線対に代えて
も良く、この場合には、各構成回路をECLのように相
補パルス対を入力とし、相補パルス対を出力するような
回路により構成する。また、本発明は、クロックパルス
として用いられる以外のデューティ比が50%のパルス
の分配に適用できるものである。
【0126】特許請求の範囲における用語「クロック」
は、単一及び相補のクロックを含むものとし、また、パ
ルスの用途がクロック以外のパルスを含むものとする。
【0127】(3) 上記第2実施例以降の各実施例におけ
るPLL回路部分に必要に応じて分周回路を設けて、周
波数シンセサイザで動作させるようにしても良い。
【0128】(4) PFDVC、PDVC、VCO及びV
CDは、上記構成例に示したものに限定されないことは
勿論である。例えば、PFDVCとして、積分回路を用
いたF−Vコンバータや、アップダウンカウンタとD/
A変換器とを用いたものを挙げることができ、PDVC
として、アナログ乗算回路を用いたものを挙げることが
できる。
【0129】(5) 上記第3実施例以降の各実施例におい
て、2種類の制御電圧を出力するPFDVCに代えて、
同一の2個の制御電圧を出力するものを適用するように
しても良い。
【0130】(6) 上記第4及び第5実施例において、P
LL回路に代えて、2個の制御電圧入力端子を有するV
CDを備えたDLL回路を適用するようにしても良い。
【0131】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数の
クロック同期回路を階層的又はツリー状に接続すると共
に、階層でクロック同期回路の内部構成を異なるように
したり、又は、前側のクロック同期回路が形成した位相
差や周波数差に応じた制御電圧を自己が利用するだけで
なく後側のクロック同期回路に与えるようにしたりした
ので、その出力クロックが外部クロックと同期するよう
に前側のクロック同期回路(クロック分配出力回路を含
む)によってまず粗く制御され、外部クロックに対する
残余の周波数及び位相誤差分が後側のクロック同期回路
(分配クロック入力回路を含む)によって解消され、各
回路が解消すべきスキュウ差が小さくなり、ジッタ低減
が図れ、スキュウ解消時間が短縮できることに加えて、
その動作が前段回路の引き込み動作と一部並行して行な
われることから、従来のPLL回路の多段構成のものよ
り、システムの立上り時間を短縮できるようになる。ま
た、各回路の負荷が軽減され、高い周波数のクロックの
分配が可能となり、各負荷回路内のクロックが安定する
までの時間も短くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】従来回路(その1)を示すブロック図である。
【図3】従来回路(その2)を示すブロック図である。
【図4】位相・周波数差電圧変換回路の構成例(その
1)を示すブロック図である。
【図5】電圧制御型遅延回路の構成例を示すブロック図
である。
【図6】位相差電圧変換回路の構成例を示すブロック図
である。
【図7】電圧制御型発振器の構成例を示すブロック図で
ある。
【図8】第1実施例の各部信号波形図である。
【図9】第2実施例の構成を示すブロック図である。
【図10】第3実施例の構成を示すブロック図である。
【図11】位相・周波数差電圧変換回路の構成例(その
2)を示すブロック図である。
【図12】電圧制御型位相シフタを示すブロック図であ
る。
【図13】第3実施例の各部信号波形図である。
【図14】第4実施例の構成を示すブロック図である。
【図15】第4実施例の電圧制御型発振器内の遅延セル
を示す回路図である。
【図16】第4実施例の各種クロックの周波数特性図で
ある。
【図17】第5実施例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
CKSP1、CKSP201、CKSP31…クロック
分配出力回路、 CKSP2、CKSP202、CKSP321、CKS
P322…分配クロック入力回路、 CKSP41〜CKSP43、511〜532…PLL
回路、 LD1、LD2…負荷回路、 PDVC…位相差電圧変換回路、 VCD…電圧制御型遅延回路、 PFDVC…位相・周波数差電圧変換回路、 VCO…電圧制御型発振器、 PS…電圧制御型位相シフタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−282350(JP,A) 特開 平4−364609(JP,A) 特開 平6−164377(JP,A) 特開 平7−142997(JP,A) 特開 平8−211963(JP,A) 特開 平8−191245(JP,A) 特開 平8−116241(JP,A) 特開 平8−97714(JP,A) 特開 平7−110725(JP,A) 特開 平7−106958(JP,A) 特開 平7−58611(JP,A) 特開 平6−348363(JP,A) 特開 平6−204436(JP,A) 特開 平5−199088(JP,A) 特開 平5−3423(JP,A) 特開 平4−219022(JP,A) 特開 平4−148405(JP,A) 特開 平4−76610(JP,A) 特開 平4−910(JP,A) 米国特許5570054(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 1/10 H03L 7/00 H03K 5/13

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部クロックが入力され、この外部クロ
    ックと同期する第1のクロックを出力して各負荷回路に
    分配するクロック分配出力回路と、 上記第1のクロックが入力され、この入力クロックと同
    期する第2のクロックを出力する全て又は一部の上記負
    荷回路の入力段にそれぞれ設けられた分配クロック入力
    回路とを備え、 上記クロック分配出力回路又は上記分配クロック入力回
    路の一方が、 その入出力クロックの位相差を電圧に変換する位相差電
    圧変換回路と、この位相差電圧変換回路の出力電圧に従
    って入力クロックを遅延せしめて出力する電圧制御型遅
    延回路とを有し、 上記クロック分配出力回路又は上記分配クロック入力回
    路の他方が、 その入出力クロックの位相差及び又は周波数差を制御電
    圧に変換する位相・周波数差電圧変換回路と、この位相
    ・周波数差電圧変換回路からの制御電圧に基づいて出力
    されるクロックの位相及び又は周波数を変化させる電圧
    制御型発振回路とを有する ことを特徴とするクロック分
    配回路。
  2. 【請求項2】 外部クロックが入力され、この外部クロ
    ックに同期しかつ位相が進んだ第1のクロックと、上記
    外部クロックに同期しかつ位相が遅れた第2のクロック
    とを出力して各負荷回路に分配するクロック分配出力回
    路と、 上記第1及び第2のクロックと上記外部クロックとが入
    力され、上記外部クロックに同期した第3のクロックを
    出力する全て又は一部の上記負荷回路の入力段にそれぞ
    れ設けられた分配クロック入力回路とを備え、 上記クロック分配出力回路が、第1の制御電圧に応じた
    第4のクロックを発生する電圧制御型発振器と、上記外
    部クロックを第2の制御電圧に従って遅延せしめて上記
    第1及び第2のクロックを出力する電圧制御型遅延回路
    と、上記外部クロックと第4のクロックとの位相、周波
    数差を電圧に変換して上記第1及び第2の制御電圧を出
    力する位相・周波数差電圧変換回路とを有し、 上記各分配クロック入力回路が、上記外部クロックと当
    該回路から出力される上記第3のクロックとの位相差を
    電圧に変換する位相差電圧変換回路と、この位相差電圧
    変換回路の出力電圧に従って上記第1及び第2のクロッ
    クから上記第3のクロックを発生する電圧制御型位相シ
    フタとを有することを特徴とするクロック分配回路。
  3. 【請求項3】 入力クロックと同期したクロックを発生
    するPLL回路構成又はディレイロックドループ回路構
    成の複数のクロック同期回路を備えるクロック分配回路
    において、並列接続された 上記各クロック同期回路は、入力クロッ
    クと当該回路から出力されるクロックとの位相差及び又
    は周波数差に基づいて、応答速度の異なる第1及び第2
    の制御電圧を出力する位相・周波数差電圧変換回路と、
    2種類の制御電圧に基づいて当該回路から出力されるク
    ロックの周波数及び又は位相を変化させる電圧制御型発
    振器又は遅延回路とを有し、N+1番目の上記クロック同期回路内の電圧制御型発振
    器又は遅延回路は、当該回路内の位相・周波数差電圧変
    換回路からの第1の制御電圧と、N番目の上記クロック
    同期回路内の位相・周波数差電圧変換回路からの第2の
    制御電圧とを受け取る ことを特徴とするクロック分配回
    路。
  4. 【請求項4】 入力クロックと同期したクロックを発生
    するPLL回路構成又はディレイロックドループ回路構
    成の複数のクロック同期回路がツリー状に接続されてい
    るクロック分配回路において、 上記各クロック同期回路は、入力クロックと当該回路か
    ら出力されるクロックとの位相差及び又は周波数差に基
    づいて、応答速度の異なる第1及び第2の制御電圧を出
    する位相・周波数差電圧変換回路と、2種類の制御電
    圧に基づいて当該回路から出力されるクロックの周波数
    及び又は位相を変化させる電圧制御型発振器又は遅延回
    路とを有し、N+1段目の枝に属する上記クロック同期回路内の電圧
    制御型発振器又は遅延回路は、当該回路内の位相・周波
    数差電圧変換回路からの第1の制御電圧と、N段目の枝
    に属する上記クロック同期回路内の位相・周波数差電圧
    変換回路からの第2の制御電圧とを受け取る ことを特徴
    とするクロック分配回路。
  5. 【請求項5】 上記位相・周波数差電圧変換回路からの
    出力される第1及び第2の制御電圧が、位相差及び又は
    周波数差の時間変化に対して応答が異なるものであるこ
    とを特徴とする請求項3又は4に記載のクロック分配回
    路。
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