JPH1013395A - 位相同期回路 - Google Patents

位相同期回路

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JPH1013395A
JPH1013395A JP8164581A JP16458196A JPH1013395A JP H1013395 A JPH1013395 A JP H1013395A JP 8164581 A JP8164581 A JP 8164581A JP 16458196 A JP16458196 A JP 16458196A JP H1013395 A JPH1013395 A JP H1013395A
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JP
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circuit
delay
clock signal
delay line
external clock
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JP8164581A
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Osamu Hirabayashi
修 平林
Tsuneaki Fuse
常明 布施
Yukito Owaki
幸人 大脇
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル回路のみで構成して半導体集積回路
への応用を容易とし、かつ同期確立までの時間を短くし
て高速動作に寄与する。 【解決手段】 外部クロック信号と内部クロック信号と
の同期をはかるための位相同期回路において、外部クロ
ック信号の周期Tと同等の遅延量を有する第1及び第2
の遅延線4,8と、外部クロック信号を一定時間dだけ
遅延させて第1の遅延線4に出力する遅延回路3と、外
部クロック信号をパルス化するパルス発生回路5と、パ
ルス発生回路5で発生されたパルス信号に応じて、第1
の遅延線4から第2の遅延線8にクロック信号を転送す
る転送回路7とを備え、第2の遅延線8からクロック信
号を取り出すことにより、外部クロック信号から2Tの
遅延を受けた内部クロック信号を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路の内部ク
ロック信号の位相を、基準となる外部クロック信号の位
相と一致させるための位相同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の動作速度は飛躍
的に高速化しているが、動作の高速化に伴い、内部回路
を駆動する内部クロック信号と外部クロック信号との僅
かな位相のずれによっても回路が誤動作してしまうとい
った問題が生じる。このような問題は、集積回路内部に
位相同期回路を設けることにより解決される。
【0003】図12は、従来より位相同期回路として用
いられているフェーズ・ロックド・ループ回路の構成を
示すブロック図である。図13は、その動作を示す波形
図である。
【0004】電圧制御発振器125から出力される内部
クロック信号(CLKint )は、位相比較器122に入
力される。位相比較器122では、外部クロック信号
(CLKext )と内部クロック信号(CLKint )との
位相を比較し、外部クロック信号に対して内部クロック
信号の位相が遅れている場合にはアップ信号127を、
進んでいる場合にはダウン信号128を発生する。この
場合、比較した位相差に応じてアップ信号127及びダ
ウン信号128のパルス幅が変化する。
【0005】図13の例では、0≦t≦tlockでは外部
クロック信号に対して内部クロック信号が遅れているた
めアップ信号127が発生し、時間と共にパルス幅が減
少する。また、ダウン信号128は発生しない。
【0006】位相比較器122からのアップ信号127
又はダウン信号128は、チャージポンプ回路123に
入力される。チャージポンプ回路123は、入力される
信号がアップ信号127の場合には正、ダウン信号12
8の場合には負、のパルス幅に応じた電荷をローパスフ
ィルタ回路124へ供給する働きを持つ。ローパスフィ
ルタ回路124は抵抗及び容量により構成され、チャー
ジポンプ回路123から供給される電荷を積分して電圧
情報に変換する。図13の例では、チャージが供給され
制御電圧が上昇する。
【0007】ローパスフィルタ回路124の出力する制
御電圧は電圧制御発振器125に入力される。電圧制御
発振器125は制御電圧に応じて、制御電圧が高いほど
発振周波数が高くなるように設計されている。従って図
13の例のように、外部クロック信号に対して内部クロ
ック信号の位相が遅れている場合には、電圧制御発振器
125の発振周波数が高くなり、内部クロック信号の位
相が進む。内部クロック信号の位相が進んでいる場合に
は、電圧制御発振器125の発振周波数が低くなり、内
部クロック信号の位相は遅れる。
【0008】従来のフェーズ・ロックド・ループ回路で
は安定な動作を行うために、1回のサイクルで変化する
制御電圧を小さくする必要がある。従って、内部クロッ
ク信号が外部クロック信号に同期するまで数百サイクル
が必要であり、同期するまでには長い時間がかかる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のフ
ェーズ・ロックド・ループ回路では、アナログ回路を含
むためにデジタル回路のみで構成される集積回路内に形
成するのが困難であり、しかも同期確立までに時間がか
かるために、高速動作に向かないという問題があった。
【0010】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、デジタル回路のみで構
成して半導体集積回路への応用を容易とすることがで
き、かつ同期確立までの時間を短くして高速動作に寄与
し得る位相同期回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(構成)上記課題を解決するために本発明は、次のよう
な構成を採用している。即ち本発明は、外部クロック信
号と内部クロック信号との同期をはかるための位相同期
回路において、基準となるクロック信号(外部クロック
信号)の周期と同等又はそれ以上の遅延量を有する少な
くとも2本の遅延線と、前記クロック信号を所定時間だ
け遅延させて一方の遅延線に出力する遅延回路と、前記
クロック信号をパルス化するパルス発生回路と、このパ
ルス発生回路で発生されたパルス信号に応じて、前記ク
ロック信号を一方の遅延線から他方の遅延線に転送する
転送回路とを具備してなることを特徴とする。
【0012】ここで、本発明の望ましい実施態様として
次のものがあげられる。 (1) 転送回路は、一方の遅延線の電圧状態を他方の遅延
線に反転した形で転送すること。 (2) 他方の遅延線からクロック信号を取り出して、これ
を内部クロック信号として用いること。 (3) 外部クロック信号が、立上がりを基準としてパルス
幅が周期の2分の1(デューティーサイクル50%)で
あり、内部クロック信号もデューティーサイクル50%
であること。
【0013】また本発明は、外部クロック信号と内部ク
ロック信号との同期をはかるための位相同期回路におい
て、外部クロック信号をパルス化するパルス発生回路
と、このパルス発生回路で発生されたパルス信号を所定
時間だけ遅延させる遅延回路と、外部クロック信号の周
期と同等又はそれ以上の遅延量を有し、遅延回路で遅延
されたパルス信号を入力する第1の遅延線と、パルス発
生回路で発生されたパルス信号に応じて、第1の遅延線
におけるパルス信号の遅延量を記憶する記憶回路と、外
部クロック信号の周期と同等又はそれ以上の遅延量を有
し、外部クロック信号を入力する第2の遅延線と、記憶
回路の記憶情報に応じて第2の遅延線からクロック信号
を取り出すスイッチ回路と具備してなることを特徴とす
る。 (作用)本発明によれば、パルス発生回路により生成さ
れるパルス信号を利用して遅延線の遅延量を調整するこ
とにより、外部クロック信号と同期した内部クロック信
号を得ることができる。そしてこの場合、アナログ回路
を含まずデジタル回路のみで構成できるため、集積回路
内に形成するのが容易である。また、従来のフェーズ・
ロックド・ループ回路とは異なり、同期確立までが短時
間で済むため高速動作に有利である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に係
わる位相同期回路を示すブロック図である。図中の1は
入力端子、2は入力バッファ回路、3は遅延回路、4は
第1の遅延線、5はパルス発生回路、6はバッファ回
路、7は転送回路、8は第2の遅延線、9はドライバ回
路、10は出力端子を示している。
【0015】図2は、本実施形態における動作波形図で
ある。以下、この動作波形に従って各回路の動作を説明
する。まず、図2(a)に示すようなデューティーサイ
クル50%の外部クロック信号(CLKext )が、入力
端子1に入力される。
【0016】外部クロック信号は、入力バッファ回路2
に入力されて波形整形され、さらに増幅される。このと
き、外部クロック信号は入力バッファ回路2により、図
2(b)に示すようにt1の遅延を受ける。
【0017】入力バッファ回路2の出力は遅延回路3に
入力される。この遅延回路3は、td=t1+2×t2
+2×t3+t4の遅延を発生するように設計されてい
る。ここで、t1は入力バッファ回路2での遅延量、t
2はパルス発生回路5での遅延量、t3はバッファ回路
6での遅延量、t4はドライバ回路9での遅延量であ
る。
【0018】遅延回路3の出力信号は図2(c)に示す
ように、入力バッファ回路2の出力よりさらにtdだけ
遅延を受け、第1の遅延線4に入力される。遅延線4は
遅延素子を直列に接続したものであり、遅延線全体での
遅延時間が、外部クロック信号の周期と同等或いはそれ
以上となるように、遅延素子を多段接続したものであ
る。遅延線4を構成する各遅延素子の出力は、次段の遅
延素子に入力されると共に、転送回路7に入力される。
【0019】一方、入力バッファ回路2の出力は、遅延
回路3に入力されると同時にパルス発生回路5にも入力
される。パルス発生回路5は、例えば図3のような構造
をしている。図中の32はNAND回路、33,34は
インバータ回路、35はパルス幅調整用遅延回路を示し
ている。この回路5では、外部クロック信号と同じ周期
で、外部クロック周期の半分よりもパルス幅が小さく
(デューティーサイクル50%以下)、遅延線4の遅延
素子1段当たりの遅延時間と同等なパルス幅のパルス信
号が生成される。
【0020】パルス発生回路5の入力クロック信号が立
ち上がってから、パルス信号が生成されるまでの遅延を
t2とすると、図2(d)に示すように、入力バッファ
回路2の出力クロックの立上がりに対しt2だけ遅延を
受けた、外部クロック信号と同周期のパルス信号が発生
される。そして、このパルス信号はバッファ回路6によ
って増幅され、転送回路7に入力される。このとき、パ
ルス信号は図2(e)に示すように、バッファ回路6に
よりt3の遅延を受ける。
【0021】転送回路7にパルス信号が入力されると、
第1の遅延線4の電圧状態が、第2の遅延線8に反転し
た形で転送される。1つ目のパルス信号のときは遅延線
4にクロックが入力されていないため、転送回路7の出
力はハイのままであるが、2つ目以降のパルス信号では
1つ前のサイクルで遅延線4に入力されたクロックが遅
延線8に転送される。従って図2(f)に示すように、
転送回路7の出力のタイミングは遅延回路3の出力のタ
イミングより、T−t1−t2−t3−t4だけ遅延を
受ける。ここで、Tはクロック周期である。
【0022】遅延線8は遅延線4と同じ遅延素子で構成
され、遅延素子1段当たりの遅延量が、遅延線4の遅延
素子1段当たりの遅延量と等しくなるようにしてある。
また、遅延線8は遅延線4を折り返した構造をしてい
る。
【0023】従って、図2(g)に示すように、転送回
路7から遅延線8に入力されたクロック信号は、遅延線
4での遅延量T−t1−t2−t3−t4と同じ量の遅
延を受けて遅延線8を抜け、ドライバ回路9に供給され
る。
【0024】ドライバ回路9は、集積回路内の各回路に
内部クロック信号を供給するための増幅回路である。こ
のドライバ回路9により、図2(h)に示すようにクロ
ック信号はt4の遅延を受け、出力端子10へと出力さ
れる。
【0025】以上のようにして、外部クロック信号(C
LKext )はトータルで2Tの遅延を受けて出力端子1
0から内部クロック信号(CLKint )として出力され
るので、出力された内部クロック信号は外部クロック信
号に同期したものとなる。
【0026】次に、各ブロックの回路構成についてさら
に説明しておく。遅延回路3は、例えば図4のように入
力バッファ回路2、パルス発生回路5、バッファ回路
6、ドライバ回路9の構成部品と等しいもので構成する
ことで、正確に遅延の量がt1+2×t2+2×t3+
t4となるようにする。
【0027】遅延線4は例えば図5に示すように、NA
ND回路56とインバータ回路57を直列に接続した遅
延素子54からなり、この遅延素子54を直列に多段接
続した構造である。
【0028】遅延線4を構成するNAND回路56の入
力の一つは、図5に示すように転送回路7の出力と接続
してもよい。この場合、転送回路7から遅延線8にクロ
ックの転送が終了した後、遅延線4のクロック信号をク
リアするように作用する。
【0029】転送回路7は、例えば図5のように多数の
2入力NAND回路58で構成され、各NAND回路5
8の一方の入力は、遅延線4の各遅延素子54の出力に
接続され、他方の入力は全てのNAND回路58に対し
て共通にバッファ回路6の出力端子に接続される。
【0030】遅延線8は例えば図5に示すように、NA
ND回路56とインバータ回路57を直列に接続した遅
延素子55からなり、この遅延素子55を直列に多段接
続した構造である。遅延線8を構成するNAND回路5
6の入力の1つは転送回路7の出力と接続される。
【0031】また、遅延線8の各遅延素子55の出力
に、ダミーのNAND回路59を接続しておくことで容
量を調整し、遅延線4を構成する遅延素子54の遅延量
と、遅延線8を構成する遅延素子55の遅延量を正確に
等しくなるようにする。
【0032】このように本実施形態によれば、外部クロ
ック信号に同期した内部クロック信号を得るための回路
構成(2〜9)を全てデジタル回路で実現することがで
き、集積回路内に形成するのが容易である。しかも、パ
ルス発生回路5により生成されるパルス信号を利用して
遅延線4,8の遅延量を調整することにより、外部クロ
ック信号から2Tの遅延を受けるのみで、外部クロック
信号と同期した内部クロック信号を得ることができる。
このため、従来のフェーズ・ロックド・ループ回路とは
異なり、同期確立までが短時間で済むため高速動作に有
利である。
【0033】なお、本実施形態ではパルス発生回路5を
用いてデューテーサイクル50%以下のパルス信号を形
成しているが、これは、図2(c)の出力と(e)の出
力とをオーバーラップさせず、遅延線4,8の遅延を有
効に利用するためである。 (第2実施形態)図6は、本発明の第2の実施形態に係
わる位相同期回路を示すブロック図である。図中の61
は入力端子、62は入力バッファ回路、63はパルス発
生回路、64はバッファ回路、65は遅延回路、66は
第1の遅延線、67は記憶回路、68はスイッチ回路、
69は第2の遅延線、70はドライバ回路、71は出力
端子を示している。
【0034】図7に、本実施形態における動作波形を示
す。以下、図7の動作波形に従って各回路の動作を説明
する。まず、図7(a)に示すようなデューティーサイ
クル50%の外部クロック信号(CLKext )が、入力
端子61に入力される。
【0035】外部クロック信号は、入力バッファ回路6
2に入力されて波形整形され、さらに増幅される。この
とき、外部クロック信号は入力バッファ回路62によ
り、図7(b)に示すようにt21の遅延を受ける。
【0036】入力バッファ回路62の出力はパルス発生
回路63に入力される。パルス発生回路63は、例えば
前記図5のような構造をしている。この回路では、外部
クロック信号と同周期で、外部クロック周期の半分より
もパルス幅が小さく(デューティーサイクル50%以
下)、遅延線66の遅延素子1段当たりの遅延時間と同
等なパルス幅のパルス信号が生成される。
【0037】パルス発生回路63の入力クロック信号が
立ち上がってから、パルス信号が生成されるまでの遅延
をt22とすると、図7(c)に示すように、入力バッ
ファ回路62の出力クロック信号の立上がりに対しt22
だけ遅延を受けた、外部クロック信号と同周期のパルス
信号が発生される。
【0038】パルス発生回路63により生成されたパル
ス信号はバッファ回路64によって増幅され、遅延回路
65に入力される。このとき、図7(d)に示すよう
に、パルス発生器63から出力されたパルス信号はバッ
ファ回路64によりt23の遅延を受ける。
【0039】遅延回路65はtd=t21+t24の遅延量
となるように設定する。ここで、t21は入力バッファ回
路62での遅延、t24はドライバ回路70での遅延であ
る。具体的には、図8に示すように入力バッファ回路6
2、ドライバ回路70と同じもので遅延回路65を構成
することで正確に遅延量がt21+t24になるようにす
る。
【0040】図7(e)に示すように、遅延回路65の
出力は結果的に図7(a)に示す外部クロック信号の立
上がりに対して2×t21+t22+t23+t24の
遅延を受けたパルス信号となる。
【0041】遅延回路65の出力は、遅延線66に入力
される。遅延線66は遅延素子を直列に接続したもので
あり、遅延線全体での遅延時間が、外部クロック信号の
周期と同等、或いはそれ以上となるように多段接続した
ものである。
【0042】例えば遅延線66は図9に示すように、イ
ンバータ回路91を2段直列に接続した遅延素子92か
らなり、この遅延素子92を直列に多段接続した構造を
している。遅延線66を構成する各遅延素子の出力は、
次段の遅延素子に入力されると共に、記憶素子67に入
力される。
【0043】一方、外部クロック信号の立上がりに対し
てt21+t22+t23だけ遅れたバッファ回路64の出力
するパルス信号は、遅延回路65に入力されると共に記
憶回路67に入力される。
【0044】記憶回路67は図10に示すように、例え
ば多数のD型フリップ・フロップ回路101により構成
され、遅延線66の各遅延素子の出力に対して一つのD
型フリップ・フロップ回路101が接続される。また、
バッファ回路64の出力端子は全てのフリップ・フロッ
プ回路101に共通に接続される。
【0045】記憶回路67はバッファ回路64の出力す
るパルス信号が入力するたび毎に遅延線66の各遅延素
子段の電圧情報、従ってクロック信号が遅延線66をど
こまで伝搬したのかを各フリップ・フロップ回路に記憶
する。1つ目のパルス信号のときは遅延線66にクロッ
クが入力されていないため、記憶回路67の出力はロー
のままであるが、2つ目以降のパルス信号では、1つ前
のサイクルで遅延線66に入力されたクロックが記憶回
路67に記憶される。
【0046】従って、図7(f)に示すように、外部ク
ロック信号の周期をT2とすると、遅延回路65の出力
するパルス信号が遅延線66でT2−t21−t24の遅延
を受けた時点での遅延路66の電圧情報を記憶する。
【0047】記憶回路67の出力はスイッチ回路68に
入力される。遅延線69は、図9に示す遅延線66と同
じ構造をしており、各遅延素子の出力はスイッチ回路6
8に接続される。
【0048】スイッチ回路68は、最も簡単には例えば
図11に示すようにnMOSトランジスタ111により
構成され、記憶回路67の各フリップ・フロップ回路1
01の出力が各トランジスタ111のゲート端子に接続
されている。また、各トランジスタ111のソース端子
は遅延線69の各遅延素子の出力に接続されており、全
てのトランジスタのドレイン端子はドライバ回路70の
入力端子に共通に接続されている。従って、記憶回路6
7の記憶情報により、遅延線69でパルス信号が受ける
遅延量が遅延線69で受ける遅延量と等しくなるポイン
トのトランジスタがONとなり、ドライバ回路70へと
接続する。
【0049】一方、入力端子61から入力された外部ク
ロック信号はバッファ回路62でt21の遅延を受け出力
された後、パルス発生回路63に入力されると共に遅延
線69にも入力され、図7(g)に示すように遅延線6
9で前述のようにT2−t21−t24の遅延を受けたとこ
ろで、ドライバ回路70に出力される。
【0050】ドライバ回路70は、集積回路内の各回路
に内部クロック信号を供給するための増幅回路である。
このドライバ回路により、図7(h)に示すようにスイ
ッチ回路68の出力するクロック信号はt4の遅延を受
け、出力端子71へと出力される。
【0051】以上のようにして、入力端子61から入力
された外部クロック信号はトータルでT2の遅延を受け
て出力端子71から出力される。従って、出力端子71
から出力された内部クロック信号は外部クロック信号に
同期したものとなる。このようにして、デューティーサ
イクル50%の外部クロック信号(CLKext )に同期
して、デューティーサイクル50%の内部クロック信号
(CLKint )を得ることができる。
【0052】また、記憶回路67により、遅延線69の
遅延量の情報を記憶しておくことにより、外部クロック
の入力を停止した場合でも、再び外部クロック信号が入
力されたときに、速やかに外部クロック信号に同期した
内部クロック信号を得ることができる。
【0053】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではない。実施形態では遅延線を2本用いた
が、これに限らずより多くの遅延線を用いることもでき
る。例えば、粗調整用と微調整用で2本ずつ、計4本の
遅延線を用いることも可能である。また、パルス発生回
路,遅延回路,遅延線,及び転送回路等の具体的回路構
成は、仕様に応じて適宜変更可能である。その他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施するこ
とができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ジタル回路のみで同期回路を形成することができるの
で、半導体集積回路への応用が容易になり、また従来の
フェーズ・ロックド・ループ回路のように出力クロッを
フィードバックする必要がないので、極短時間で同期確
立できる。そして、クロック信号をパルス発生回路によ
りパルス信号に変換し、前記パルス信号を利用して遅延
線の遅延量を調整することにより、デューティーサイク
ル50%の外部クロック入力に同期した、デューティー
サイクル50%の内部クロック出力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる位相同期回路を示すブ
ロック図。
【図2】第1の実施形態の動作を説明するための動作波
形図。
【図3】第1の実施形態におけるパルス発生回路の具体
的構成を示す回路図。
【図4】第1の実施形態における遅延回路の具体的構成
を示す回路図。
【図5】第1の実施形態における遅延線及び転送回路の
具体的構成を示す回路図。
【図6】第2の実施形態に係わる位相同期回路を示すブ
ロック図。
【図7】第2の実施形態の動作を説明するための動作波
形図。
【図8】第2の実施形態における遅延回路の具体的構成
を示す回路図。
【図9】第2の実施形態における遅延線の具体的構成を
示す回路図。
【図10】第2の実施形態における記憶回路の具体的構
成を示す回路図。
【図11】第2の実施形態におけるスイッチ回路の具体
的構成を示す回路図。
【図12】従来のフェーズ・ロックド・ループ回路の構
成を示すブロック図。
【図13】従来のフェーズ・ロックド・ループ回路の動
作を示す波形図。
【符号の説明】
1,61…入力端子 2,62…入力バッファ回路 3,65…遅延回路 4,66…第1の遅延線 5,63…パルス発生回路 6,64…バッファ回路 7…転送回路 8,69…第2の遅延線 9,70…ドライバ回路 10,71…出力端子 32,56,58,59…NAND回路 33,34,57,91…インバータ回路 35…パルス幅調整用遅延回路 54,55,92…遅延素子 67…記憶回路 68…スイッチ回路 101…D型フリップ・フロップ回路 111…nMOSトランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準となるクロック信号の周期と同等又は
    それ以上の遅延量を有する少なくとも2本の遅延線と、
    前記クロック信号を所定時間だけ遅延させて一方の遅延
    線に出力する遅延回路と、前記クロック信号をパルス化
    するパルス発生回路と、このパルス発生回路で発生され
    たパルス信号に応じて、前記クロック信号を一方の遅延
    線から他方の遅延線に転送する転送回路とを具備してな
    ることを特徴とする位相同期回路。
JP8164581A 1996-06-25 1996-06-25 位相同期回路 Pending JPH1013395A (ja)

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