JP3403350B2 - 紅茶抽出物及びこれを含むゲル状食品 - Google Patents

紅茶抽出物及びこれを含むゲル状食品

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紅茶抽出物に関し、さら
に詳細には、紅茶特有の香りが強く感じられる紅茶抽出
物に関する。また本発明は、上記紅茶抽出液を含むゲル
状食品に関し、詳細には、紅茶本来の香りが良好に感じ
られるゲル状食品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、紅茶葉を熱水で抽出して得ら
れた紅茶抽出液を、ゼラチン、カラギーナンなどのゲル
化剤を用いてゲル化させ、紅茶ゼリーを作ることが行な
われている。しかし、上記紅茶ゼリーは、香りの点で次
の問題があった。すなわち、上記紅茶ゼリーは、抽出し
た直後の紅茶抽出液を用いた場合であっても、当該抽出
直後の紅茶抽出液の風味が変化し、紅茶の香りの感じ難
い、強いて言えば沈んだ紅茶の香りを有する紅茶ゼリー
しか得られなかった。なお、紅茶の抽出時間を長くする
ことにより紅茶抽出液中の香気成分濃度を高くするとい
う方法で上記問題を解決することが考えられる。しか
し、この方法によれば、渋味の原因物質であるタンニン
等の濃度も高くなるために紅茶抽出液の風味バランスが
崩れ、しかも紅茶抽出液の色が暗くなるという問題があ
るため、上記紅茶ゼリーに用いるには適用できなかっ
た。
【0003】一方、紅茶は熱水で抽出したものをそのま
ま飲用するだけでなく、例えば、カモミール、ラベンダ
ー、バジル、マジョラム、ミントなどの各種のハーブを
紅茶抽出液に加え、ハーブの香りを移行させて飲用する
ことも行なわれている。しかし、紅茶抽出液に上記ハー
ブの香りを付与して飲用するのは、ハーブの香りと紅茶
の香りが混合された一体としての香りを楽しむものであ
り、紅茶そのものの香りの力価を高めるものではない。
【0004】また、紅茶抽出液を缶に充填密封したの
ち、これを加熱殺菌するか、あるいはあらかじめ紅茶抽
出液に殺菌処理を施した後、これをPETボトル、紙製
容器に無菌的に充填密封することにより、常温で保存可
能な紅茶飲料が製造販売されている。しかし、上記紅茶
飲料もまた、加熱殺菌時の熱によって紅茶本来の香りが
低減するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紅茶抽出
物、特にゲル状食品に好適に用いられる紅茶抽出物であ
って、単に紅茶葉を熱水等で抽出したもの又は加熱殺菌
処理が施されたものにはない紅茶本来の強い香りを有す
る紅茶抽出物の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者が、上記課題を
解決するために鋭意検討を重ねた結果、全く偶然ではあ
るが、シソ科の多年草であるタイムの抽出物と、ラン科
植物であるバニラの種子抽出物とを紅茶抽出液に加えた
際に、紅茶そのものの香りの力価が高くなるという知見
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
のであって、その要旨は、タイム抽出物及びバニラ種子
抽出物を添加してなる紅茶抽出物である。
【0008】 また、本発明の別の要旨は、上記紅茶抽
出物であって、紅茶抽出液全量に対して、タイムを水蒸
気蒸留することにより得られるタイム抽出物を0.1p
pm〜100ppm添加してなる紅茶抽出物である。
【0009】 また、本発明の別の要旨は、上記紅茶抽
出物であって、紅茶抽出液全量に対して、バニラ種子を
アルコール抽出することにより得られるバニラ種子抽出
物を0.1ppm〜1000ppm添加してなる紅茶抽
出物である。
【0010】また、本発明は、上記紅茶抽出物を含んで
なるゲル状食品である。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。紅茶(b
lack tea)は、茶葉に含まれている酸化酵素を
利用して発酵させ、乾燥させてなる黒褐色の発酵茶であ
る。本発明では、上記紅茶葉を抽出処理することにより
紅茶抽出液を得るが、上記紅茶葉は紅茶に分類される茶
葉であれば産地又は品種により制限されることなく使用
することができる。上記紅茶葉としては、例えばダージ
リン、アッサム、アールグレイ、キーマンなどが挙げら
れる。
【0012】上記紅茶葉を抽出する方法は、本発明では
特に制限されないが、例えば、60℃以上、さらには9
0℃以上の熱水に紅茶葉を浸漬し、その後紅茶葉と当該
紅茶葉の抽出物を含む熱水を分離することによって得る
ことができる。上記茶葉の熱水浸漬時間は任意である
が、浸漬時間が長過ぎる場合には、渋味成分であるタン
ニンの抽出量が多くなる。このため、紅茶抽出液の風味
が損なわれ、また色調も鮮紅色から黒褐色になる傾向に
あるから好ましくない。従って、60℃以上の熱水で抽
出を行なう場合には、紅茶葉の浸漬時間を5分間〜30
分間、さらには3分間〜20分間とするのが好適であ
る。また、紅茶葉を熱水で抽出する他にも、常温の水に
紅茶葉を浸漬して抽出処理してもよい。これによって、
熱水で紅茶葉を抽出処理したものに比べて香りの良好な
抽出液を得ることができる。なお、上記紅茶抽出物は、
必要に応じて、噴霧乾燥処理又は凍結乾燥処理を施して
粉末化し、使用する際に加水し元に戻して用いてもよい
し、あるいは減圧濃縮又は膜浸透濃縮などの濃縮処理を
施して濃縮紅茶抽出物とし、これを適宜希釈して用いて
もよい。
【0013】本発明の特徴は、上記紅茶抽出物に、タイ
ム抽出物及びバニラ抽出物を添加するという点にある。
タイム(Thymus vulgaris L.)は、
すがすがしい芳香と辛味を有するシソ科の多年草であ
る。本発明では、上記タイムに抽出処理を施して得られ
たタイム抽出物を用いる。タイムの抽出方法は、タイム
の芳香を損なわないのであれば特に制限されず、例えば
開花中のタイムの生草又はこれに乾燥処理を施した後、
水蒸気蒸留することにより得られる精油をタイム抽出物
として用いればよい。
【0014】一方、バニラ(Vanilla plan
ifolia Anedrews又はVanilla
tahiliense Moore)は、ラン科植物の
一種である。本発明では、上記バニラの果実内の種子の
抽出物を用いる。バニラの種子は、当該バニラ種子中の
酵素で発酵させた後、乾燥処理する工程からなるキュア
リングを行って得られるものであり、これを抽出処理す
ることによりバニラ種子抽出物を得ることができる。上
記抽出処理は、当該バニラ種子の芳香を損なわないので
あれば特にその処理方法は制限されず、例えばキュアリ
ング処理後のバニラ種子を粉砕処理し、この粉砕物をア
ルコール抽出することにより得ることができる。
【0015】本発明においては、上記タイム抽出物及び
バニラ種子抽出物を紅茶抽出液に添加する量は、紅茶本
来の香りの力価を高めることが可能であればよく、特に
制限されないが、好適には次の通りである。すなわち、
紅茶抽出物の全量に対して、タイム抽出物は0.1pp
m〜100ppm、さらには0.1ppm〜20ppm
添加することが好ましい。一方バニラ種子抽出物は、紅
茶抽出物の全量に対して、0.1ppm〜7000pp
m、さらには0.1ppm〜1000ppm添加するこ
とが好ましい。
【0016】本発明の紅茶抽出物は、上記タイム抽出物
及びバニラ種子抽出物を含むことにより、紅茶本来の香
りの力価が強められたものであり、そのまま飲用に供す
ることができる他、ケーキ、ビスケットなどの菓子類の
他、ゼリー、ババロア等のゲル状食品などの従来から紅
茶抽出物が用いられていた様々な食品に用いることがで
きる。これによって、従来の紅茶抽出液を用いるより
も、紅茶本来の風味の優れた食品を提供することができ
る。以下では、香りが沈む傾向にあるゲル状食品に本発
明の紅茶抽出物を適用する例を挙げて説明する。
【0017】上記ゲル状食品は、少なくとも上記紅茶抽
出物をゲル化剤によってゲル化させたものであって、上
記紅茶抽出物に由来する紅茶本来の香りが良好に感じら
れるものである。また、紅茶本来の香り及び色調を損な
わない限りにおいて、適宜糖類、調味料、酸味料、色素
を必要により加えてもよい。上記ゲル化剤は、ゲル形成
能力を有し、かつ紅茶抽出物の風味を阻害し難いもので
あればよく、風味、食感を考慮して選択し用いればよ
い。上記ゲル化剤としては、例えば、ジェランガム、ペ
クチン、アルギン酸ナトリウム等のカルシウム塩との反
応によりゲルを形成するゲル化剤(以下、カルシウム反
応性ゲル化剤と記載する)、ゼラチン、カラギーナン、
ローカストビーンガム、ファーセレラン等が挙げられ
る。なお、上記ゲル化剤のうち、カルシウム反応性ゲル
化剤を用いる場合には、乳酸カルシウム、塩化カルシウ
ム等のカルシウム塩を併用する必要がある。
【0018】また、本発明のゲル状食品にあっては、上
記ゲル化剤として、ジェランガム、ローカストビーンガ
ム及びカラギーナンを併用することが、風味及び食感の
点で好ましい。さらには、上記各ゲル化剤の量は、例え
ばゲル状食品全量に対して、ジェランガム0.05重量
%〜0.30重量%、ローカストビーンガム0.05重
量%〜0.30重量%、カラギーナン0.05重量%〜
0.30重量%とすることが好ましい。また、上記ジェ
ランガムをゲル化させるのに要するカルシウム塩の量
は、ゲル状食品全量に対して、0.05〜3.0重量%
とすることが好ましい。
【0019】なお、ゲル状食品が上述のカルシウム塩を
含むものである場合、メタリン酸ナトリウムを併用する
ことにより、透明感のあるゲル状食品とすることができ
る。紅茶抽出物は、渋味の原因物質であるタンニンを含
んでおり、このタンニンとカルシウム塩が反応して、白
濁が生じるのであるが、メタリン酸ナトリウムを添加す
ることにより上記白濁を防止することができるからであ
る。上記メタリン酸ナトリウムの量は、上記カルシウム
塩及びゲル強度を基準として設定すればよい。例えば、
20g/cm2のゲル強度を有する紅茶ゼリーを調製す
る例を挙げて説明すると、ジェランガム0.10重量
部、カルシウム塩0.05重量部及び濃縮紅茶抽出物
(50倍に濃縮)2重量部の混合物に、メタリン酸ナト
リウムを上記カルシウム塩の100重量%〜200重量
%、さらには150重量%〜200重量%となるように
添加することが好ましい。
【0020】なお、本発明におけるゲル状食品のゲル強
度は、次の条件で測定したものである。すなわち、品温
8℃のゲル状食品に対し、直径8mmのプランジャーを
60mm/分の速度で上記ゼリーに降下させ、上記ゲル
状食品に破断が生じた時点で、上記プランジャーにかか
っている荷重をゲル状食品のゲル強度とした。
【0021】上述の紅茶抽出物を含む本発明のゲル状食
品は、従来の紅茶抽出液を含むゲル状食品に比べて、紅
茶本来の香りが強く感じられるものである。以下、実施
例により本発明を具体的に説明する。
【0022】
【実施例1】原料紅茶葉(アールグレイ:インド原産)
2重量部に、90℃の熱水100重量部を加え、10分
間抽出処理し、抽出後、原料紅茶葉と抽出液を分離し
て、紅茶抽出原液100重量部を得た。次いで、上記紅
茶抽出原液100重量部に対して、タイムの水蒸気蒸留
物を20ppm、バニラ種子のアルコール抽出物を70
00ppmを添加して紅茶抽出物約100重量部を得
た。次いで、この紅茶抽出物の香りを官能的に評価し
た。その結果を表1に示す。
【0023】
【実施例2】実施例1で用いた紅茶抽出原液に、上記紅
茶抽出原液100重量部に対して、タイムの水蒸気蒸留
物を0.1ppm、バニラ種子のアルコール抽出物を7
000ppmを添加して紅茶抽出物約100重量部を得
た。次いで、この紅茶抽出物の香りを官能的に評価し
た。その結果を表1に示す。
【0024】
【実施例3】実施例1で用いた紅茶抽出原液に、上記紅
茶抽出原液100重量部に対して、タイムの水蒸気蒸留
物を100ppm、バニラ種子のアルコール抽出物を
0.1ppmを添加して紅茶抽出物約100重量部を得
た。次いで、この紅茶抽出物の香りを官能的に評価し
た。その結果を表1に示す。
【0025】
【実施例4】実施例1で用いた紅茶抽出原液に、上記紅
茶抽出原液100重量部に対して、タイムの水蒸気蒸留
物を100ppm、バニラ種子のアルコール抽出物を7
000ppmを添加して紅茶抽出物約100重量部を得
た。次いで、この紅茶抽出物の香りを官能的に評価し
た。その結果を表1に示す。
【0026】
【実施例5】実施例1で用いた紅茶抽出原液に、上記紅
茶抽出原液100重量部に対して、タイムの水蒸気蒸留
物を0.1ppm、バニラ種子のアルコール抽出物を
0.1ppmを添加して紅茶抽出物約100重量部を得
た。次いで、この紅茶抽出物の香りを官能的に評価し
た。その結果を表1に示す。
【0027】
【実施例6】実施例1で用いた紅茶抽出原液に、上記紅
茶抽出原液100重量部に対して、タイムの水蒸気蒸留
物を20ppm、バニラ種子のアルコール抽出物を10
00ppmを添加して紅茶抽出物約100重量部を得
た。次いで、この紅茶抽出物の香りを官能的に評価し
た。その結果を表1に示す。
【0028】
【比較例1】タイムの水蒸気蒸留物を添加しない点以外
を実施例1と同様にして、紅茶抽出液約100重量部を
調製した。次いで、この紅茶抽出液の香りを官能的に評
価した。その結果を表1に示す。
【0029】
【比較例2】バニラ種子のアルコール抽出物を添加しな
い点以外を実施例1と同様にして、紅茶抽出液約100
重量部を調製した。次いで、この紅茶抽出液の香りを官
能的に評価した。その結果を表1に示す。
【0030】
【比較例3】コントロールとして、タイムの水蒸気蒸留
物及びバニラ種子のアルコール抽出物を添加しない点を
除き実施例1と同様にして紅茶抽出液100重量部を調
製した。次いで、この紅茶抽出液の香りを官能的に評価
した。その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【実施例7】原料紅茶葉(アールグレイ:インド原産)
2重量部に、90℃の熱水100重量部を加え、10分
間抽出処理し、抽出後、原料紅茶葉と抽出液を分離し
て、紅茶抽出原液100部を得た。次いで、上記紅茶抽
出原液100部に対して、タイムの水蒸気蒸留物を20
ppm、バニラ種子のアルコール抽出物を7000pp
mを添加して紅茶抽出液100重量部を得た。この紅茶
抽出液を減圧濃縮して、50倍まで濃縮し、濃縮紅茶抽
出物20重量部を得た。これとは別に、ジェランガム1
重量部、カラギーナン2重量部、ローカストビーンガム
3重量部、メタリン酸ナトリウム1重量部からなる粉体
ゲル化剤配合を調製し、これにグラニュー糖143重量
部を混合し、粉体混合物とした。
【0033】次に、上記濃縮紅茶抽出物20重量部及び
上記粉体混合物150重量部に60℃の熱水829.5
重量部を加えて均一になるまで混合した後、発酵乳酸カ
ルシウム0.5重量部を添加しゼリー溶液1000重量
部を調製した。その後、このゼリー溶液をカップ容器に
100重量部ずつ充填し蓋材で密封シールした後、80
℃の熱水中に20分間浸漬して加熱殺菌処理を施した。
殺菌後、上記容器入りゼリー溶液を取り出し、常温の水
中に浸漬して冷却、ゲル化させて紅茶ゼリーを得た。
【0034】その後、紅茶ゼリーを口の中に入れたとこ
ろ、すぐに紅茶本来の香りを感じることができ、また、
紅茶抽出物の強い香りを感じることができた。さらに、
紅茶ゼリーの外観は、紅茶抽出時の紅茶液の透明感と鮮
紅色を維持したものであった。さらに、上記紅茶ゼリー
の一部をカットして試料とし、この試料のゲル強度を測
定した。測定時のゼリーの品温は8℃で、レオメーター
(株式会社サン科学SUN RHEO METER C
R−200D)に直径8mmのプランジャーを装着し、
当該プランジャーをゼリーに対し60mm/の速度で降
下させ、ゼリーが破断した時点で上記プランジャーに加
わっていた荷重を測定したところ、20g/cm2であ
った。
【0035】
【比較例4】比較例3で調整した紅茶ゼリーを用いた点
以外を実施例6と同様にして、容器入り紅茶ゼリーを調
製した。この紅茶ゼリーを食したところ、実施例6品に
比べて、紅茶本来の香りを感じるのが遅く、しかも香り
が弱く、沈んだ印象を受けるものであった。
【0036】
【本発明の効果】上記本発明の紅茶抽出物は、従来法に
より得られた紅茶抽出液に比べて紅茶本来の香りの力価
が高いものである。また、従来の紅茶抽出液に加熱殺菌
を施したものと、本発明の紅茶抽出物に加熱殺菌処理を
施したものとを比較すると、本発明の紅茶抽出物の方
が、抽出直後の紅茶抽出液の香りにより近い香りと力価
を有するものであり、香りも速やかに感じられるもので
ある。さらに、本発明の紅茶抽出物は、紅茶飲料などの
液状物に比べて香りが発現し難いゼリー、ババロアなど
のゲル状食品に用いることにより、従来の紅茶抽出液を
含むゲル状食品に比べて強くかつ紅茶本来の香りを表現
することができる。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイム抽出物及びバニラ種子抽出物を添
    加してなることを特徴とする紅茶抽出物。
  2. 【請求項2】 タイムを水蒸気蒸留することにより得ら
    れるタイム抽出物を紅茶抽出液の全量に対して、0.1
    ppm〜100ppm添加してなることを特徴とする請
    求項1記載の紅茶抽出物。
  3. 【請求項3】 バニラ種子をアルコール抽出することに
    より得られるバニラ種子抽出物を紅茶抽出液の全量に対
    して、0.1ppm〜1000ppm添加してなること
    を特徴とする請求項1記載の紅茶抽出物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記
    載の紅茶抽出物を含むことを特徴とするゲル状食品。
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