JP3403080B2 - 圧力調理器 - Google Patents
圧力調理器Info
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Description
炊飯を行う炊飯器に適した圧力調理器に関する。
上にして炊飯を行った場合には、炊飯開始から沸騰状態
を維持した後の蒸らしの期間までの間に圧力によって水
が米粒の中心まで十分に浸透し短時間で美味しい御飯を
炊くことができる。(特開平6−22710号公報) 炊飯(蒸らし)が終了した後の保温工程では鍋内の圧力
が高ければ蓋を開けた時に高圧蒸気が急激に放出した
り、高圧蒸気によって蓋が勢いよく開いて危険である。
は、モータを駆動して自動的に圧力弁を開き鍋内の高圧
蒸気を大気中に放出するものが提案された。
モータが自動的に回転し、このモータの軸に取り付けた
カムが回転してレバーを移動させ、このレバーの先端に
より圧力弁を開くものである。
炊飯が終了した後に自動的に鍋内の圧力を逃がす点で
は、確かに人が蓋を開けるものに比べて自動で開放する
ことから蓋の開放時における危険はなくなったが、あら
たな問題点が発生した。
的に圧力弁を開状態とした時に鍋内の高圧蒸気が一気に
放出されるため、人が炊飯器の近くに居た場合には高温
高圧の蒸気により火傷をする危険があった。
ず、例えば、煮豆や煮魚の調理を行う場合の圧力調理器
の場合でも同様に発生するものである。
き弁を徐々に開状態にして鍋内の圧力が急激に放出する
のを防止したものである。
調理器本体と、前記鍋を密閉する開閉自在に設けた蓋体
とを備え、前記蓋体は、鍋内と大気とを連通する圧力抜
き弁を設けた中蓋と、この中蓋の上方に位置し調理終了
後の所定時間経過後に作動する駆動装置を設けた外蓋と
を有し、前記駆動装置は、駆動モータと該モータに固定
したカムと、該カムの回転により移動し前記圧力抜き弁
に連係した伝達レバーとから構成し、前記駆動モータ
は、調理終了後の所定時間経過直後は一定時間、前記カ
ムを急速に回転させて伝達レバーを移動し圧力抜き弁の
開放動作姿勢に入るようにしたものである。
動を行うスイッチを接続し、該スイッチは、カムの回転
により前記圧力抜き弁を閉から開、開から閉に移行させ
る工程中の開から閉の工程間を移動するカムの軌跡上に
配設したものである。
開から閉に移行する工程中は急速に回転して閉状態に戻
るものである。
説明する。
器を用いた場合の要部断面図、図2は同じく全体の断面
図、図3は同じく要部の一連動作説明図、図4は同じく
圧力抜き弁が閉の状態の要部平面図、図5は駆動装置が
図5の状態にある時の圧力抜き弁の状態説明図、図6は
同じく圧力抜き弁が開の状態の要部平面図、図7は駆動
装置が図6の状態にある時の圧力抜き弁の状態説明図、
図8は同じく圧力抜き弁が開から閉となる過程の要部平
面図、図9は図8の状態にある時の圧力抜き弁の状態説
明図である。
ム(2)と、該フレームの内側に設けた収納ケース
(3)と、該ケースの底部に設けた加熱コイル(4)
(4)(4)(4)と、前記収納ケース(3)の内側に
収納自在に設けた非磁性体よりなる鍋(5)と、鍋温度
センサー(6)、制御基板(7)、ファン(8)を内装
し、前面上部には後述する蓋体の閉塞状態を保持するロ
ック釦(9)を取り付けている。
閉自在に枢支し他側をロック釦(9)により掛止して閉
塞状態となる蓋体で、以下の部材により構成している。
からなる上面中央部に蒸気出口(14)を有した外蓋、
(15)は外蓋(11)の前側(ロック釦側)に設けら
れ一側を軸支して回動自在とした圧力抜き釦、(16)
は前記下板(13)側に固定した筒状弾性体、(17)
は前記外蓋(11)内に設けられ炊飯終了後の所定時間
経過後に作動する駆動装置で、駆動モータ(18)と、
該駆動モータの軸(19)に取り付けたカム(20)及
びカムと同じ軌跡上で回転する作動片(21)と、一端
をカム(20)に連結し、他端を遊端とし前記カム(2
0)の回転により水平方向に移動する伝達レバー(2
2)と、マイコン(図示せず)の入出力回路を介して前
記駆動モータ(18)の停動を行うスイッチ(23)
と、前記圧力抜き釦(15)の下方と筒状弾性体(1
6)の上方との間に配設し下部に押下ピン(24)を設
けた回動自在な作動板(25)とから構成している。
ム(20)、作動片(21)については後述する。
前記作動板(25)の一側に連係させ、駆動モータ(1
8)の作動により伝達レバー(22)が移動して前記作
動板(25)を回転させる。
設けた蒸気温度センサー、(27)は前記下板(13)
の中央部に取り付けたシリコンゴムよりなる係合受部で
ある。
(29)を前記係合受部(27)に係合して外蓋(1
1)と共に蓋体(10)を構成する中蓋で、外周縁に密
閉パッキング(29)を取り付けると共に前記筒状弾性
体(16)の下方に位置する上面に圧力抜き弁(30)
を取り付けている。
に、下部に弁(31)を固定し中蓋(28)に設けた蒸
気孔(32)と大気とを連通或は遮断する弁杆(33)
と、この弁杆(33)との間に圧力通路(34)を形成
して配設した座板(35)と、前記弁杆(33)の上部
と座板(35)との間に張架し前記弁(31)が座板
(35)に密着すべく付勢した第1スプリング(36)
と、前記弁杆(33)の外側に設けた筒形ケース(3
7)と、この筒形ケース(37)と座板(35)との間
に張架し前記座板(35)を蒸気孔(32)の上部周縁
に密着すべく付勢した第2スプリング(38)とからな
る。
チ(23)の位置とカム(20)及び作動片(21)の
軌跡と圧力抜き弁(30)の一連の動作の関係を図3に
基づいて説明する。
飯工程における圧力の逃し動作を終了し、このカムに同
期して作動片(21)も1回転する。炊飯開始から炊飯
終了するまでの期間中はカム(20)の突設部(39)
が図3の最も右側位置(A)に位置しているため、伝達
レバー(22)は突設部(39)とは反対側の位置にあ
り作動片(21)が回転せず弁杆(33)が上昇したま
まであって圧力抜き弁(30)は閉の状態にある。
となり、この時点から所定時間(約15分間)むらし工
程に移行するが、この段階においても駆動モータ(1
8)が作動せず鍋(5)内と大気とは遮断されている。
はマイコンの出力により駆動モータ(18)が一定時
間、作動しカム(20)の突設部(39)が図3の矢印
方向に回転し急激に位置(B)まで移動する(作動片
(21)は角度(θ)だけ急速回転する)。このカムの
回転により伝達レバー(22)が図3の左方向に移動し
遊端が作動板(25)の一側を押圧する。
動し、カム(20)の突設部(39)が位置(C)まで
回転するわけであるが、この間は前記駆動モータ(1
8)がマイコンによって間欠的に作動しカム(20)が
徐動動作(節動動作)を行うため、圧力抜き弁(30)
は図3に示す様に徐々に開状態となり、突設部(39)
が位置(C)まで回転した時に圧力抜き弁(30)は全
開状態となって鍋内の圧力を完全に大気に逃がす。
(20)は位置(C)から一気に元の位置(A)まで回
転するが、この過程において作動片(21)の先端がス
イッチ(23)を作動し圧力抜き弁(30)を全開の位
置から全閉の位置まで復帰させる。
の米と水を収容した鍋(5)を収納ケース(3)内に収
納し蓋体(10)を閉塞して、この閉塞状態をロック釦
(9)により保持する。そして、炊飯開始釦(図示せ
ず)を操作し制御基板(7)により加熱コイル(4)
(4)(4)(4)にインバータ電流を印加すると、鍋
(5)を介してうず電流が流れ鍋(5)が発熱し米と水
が加熱される。
ンバータ電流を下げて鍋(5)の発熱量を低下させ一定
時間の間、沸騰状態を維持し、炊飯が終了した時点から
所定時間の間蒸らし工程を実行する。
している間は、カム(20)は図4の位置にあり、伝達
レバー(22)が最も右側に静止して、その遊端は作動
板(25)の押圧を行わず、図5の様に弁杆(33)は
第1スプリング(36)によって上昇し弁(31)が座
板(35)の下部に密着し圧力通路(34)を遮断して
鍋内と大気の連通を断っている。
と、マイコンの出力により駆動モータ(18)が急速に
作動してカム(20)を所定角度(図3のθ)回転して
伝達レバー(22)の遊端を作動板(25)の一側に押
し当てる。
き弁(30)を開状態にする動作を即時に実行するため
の準備動作を行うためのものである。
て間欠的な徐動動作により伝達レバー(22)が図6に
示す左側方向に節動して移動し遊端が作動板(25)の
一側を徐々に押圧して、図7に示すように該作動板の押
下ピン(24)により筒状弾性体(16)を介し第1ス
プリング(36)に抗して弁杆(33)を押し下げて弁
(31)を座板(35)から徐々に離し圧力通路(3
4)を段階的に開放する。
鍋内の高圧蒸気が、蒸気孔(32)、圧力通路(3
4)、蒸気出口(14)を介して徐々に大気中に放出さ
れる。
抜き弁(30)を開状態から閉状態に復帰させるわけで
あるが、図8のようにカム(20)が完全に1回転する
までの手前の位置にて作動片(21)がスイッチ(2
3)を押圧し、このスイッチ(23)の作動により駆動
モータ(18)を完全に元の位置まで復帰させるための
電気信号を得ると共に、カム(20)を確実に一回転さ
せて伝達レバー(22)を最大移動位置まで動かし圧力
抜き弁(30)を開状態にした後、復帰する。
行する過程及び閉から開に移行する過程における各部の
状態を示したものであり、作図位置は概ね圧力抜き弁
(30)が半開の状態であることを示している。
手段として駆動モータを節動動作させたが、回転数をあ
げて連続してカムを回転させてもよく、また、駆動装置
は必ずしも駆動モータを用いることなく、例えば形状記
憶合金やスプリングの復元力を利用したものであっても
よい。そして、実施例として電気炊飯器を例示したが、
煮豆や煮魚調理を行う圧力調理器に実施してもよい。
抜き弁を、調理終了後の所定時間経過後に作動する駆動
装置により徐々に開状態にするものであるから、急激に
高圧蒸気が放出することがなく火傷等を未然に防止する
ことができる。
設けたため収納スペースを十分に確保できると共に、仮
に駆動装置がモータの様な電気部品であっても防水対策
を行うことができ、且つ中蓋に設けた圧力抜き弁は高圧
となっている鍋内に接した位置となり高圧蒸気をいち早
く大気に逃がすことができる。
動モータと、カムの回転により移動し圧力抜き弁に連係
した伝達レバーとから構成したものであるから、駆動モ
ータは、電圧や電流を制御することにより圧力抜き弁を
徐動開放するに最も適しており、カムは大きさを変える
ことにより伝達レバーの変位量(移動量)を任意に設定
できる。
所定時間経過直後は一定時間カムを急速に回転させて伝
達レバーを移動するものであるから、無駄な時間を要す
ることなく即時に圧力抜き弁の開放動作姿勢に入ること
ができる。このことは使用者の待ち時間を短縮するうえ
で十分な効果となる。
を行うスイッチを接続し、このスイッチはカムの回転に
より圧力抜き弁を閉から開、開から閉に移行させる工程
中の開から閉の工程間に移動するカムの軌跡上に配設し
たものであるから、仮に本来、圧力抜き弁が閉から開に
移行した時に圧力抜き弁が開にならないような現象があ
ってもスイッチの作動により開から閉に移行する工程で
圧力抜き弁を開状態にすることができる。
ら閉に移行する工程中は急速に回転して閉状態に戻るた
め、駆動モータの無駄な作動時間をなくして次の調理時
における準備体勢に戻ることができる。
場合の要部断面図である。
る。
状態説明図である。
る。
状態説明図である。
平面図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 鍋を収納する調理器本体と、前記鍋を密
閉する開閉自在に設けた蓋体とを備え、前記蓋体は、鍋
内と大気とを連通する圧力抜き弁を設けた中蓋と、この
中蓋の上方に位置し調理終了後の所定時間経過後に作動
する駆動装置を設けた外蓋とを有し、前記駆動装置は、
駆動モータと該モータに固定したカムと、該カムの回転
により移動し前記圧力抜き弁に連係した伝達レバーとか
ら構成し、前記駆動モータは、調理終了後の所定時間経
過直後は一定時間、前記カムを急速に回転させて伝達レ
バーを移動し圧力抜き弁の開放動作姿勢に入り、その後
の徐動動作により圧力抜き弁を徐々に開状態にすること
を特徴とする圧力調理器。 - 【請求項2】 前記駆動モータには該モータの停動を行
うスイッチを接続し、該スイッチは、カムの回転により
前記圧力抜き弁を閉から開、開から閉に移行させる工程
中の開から閉の工程間を移動するカムの軌跡上に配設し
たことを特徴とする請求項1に記載の圧力調理器。 - 【請求項3】 前記駆動モータは、圧力抜き弁が開から
閉に移行する工程中は急速に回転して閉状態に戻ること
を特徴とする請求項2に記載の圧力調理器。
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