JPH09252938A - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JPH09252938A
JPH09252938A JP6628096A JP6628096A JPH09252938A JP H09252938 A JPH09252938 A JP H09252938A JP 6628096 A JP6628096 A JP 6628096A JP 6628096 A JP6628096 A JP 6628096A JP H09252938 A JPH09252938 A JP H09252938A
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pressure
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inner pot
rice cooker
valve
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Hiroaki Tanaka
博昭 田中
Takeshi Naito
内藤  毅
Isamu Yamazaki
山崎  勇
Norio Yamane
規男 山根
Akio Hokimoto
保木本  明雄
Minoru Okada
岡田  稔
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Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Tottori Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内鍋内の蒸気が高圧のまま保持されるを防止
して、蓋体の開放操作を簡単にしたものである。 【解決手段】 内鍋(5)内の圧力を抜く圧力解除装置
(25)に遅延装置(59)を設け、前記圧力解除装置
の操作後には、この操作に伴って遅延装置を作動させて
内鍋内の圧力が高圧のまま保持されるのを防止したもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧力をかけて炊飯を
行う電気炊飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】水と米を収容した鍋内の圧力を高めて美
味しい御飯を炊くことは古くから知られている。
【0003】前述の圧力は大気圧以上の例えば1.1K
g/cm2の圧力(所定圧力)で炊飯を行うと特に美味
しい御飯になることが周知となっている。
【0004】この様な先行技術として本出願人による出
願の特開平6−46956号公報を提示する。この先行
技術では炊飯時には圧力抜き弁と圧力調整弁を閉塞して
内鍋内を密閉状態とし内鍋内が所定圧力以上になった場
合には前記圧力調整弁が作動して所定圧力を保持するよ
うにしており、また、保温時には圧力を解除してほぼ大
気圧に近い状態で保温状態を保持するようにしている。
【0005】そして、前述の先行技術の場合でも、他の
圧力式炊飯器の場合でも同様であるが、圧力を高めて炊
飯を行う場合には鍋の内壁は勿論のこと、この鍋の上方
の開口部を覆う蓋にも大きな圧力が加わるため、鍋と蓋
は炊飯時に上昇する圧力が所定圧力までは十分に耐えら
れるような厚みのあるものを使用している。
【0006】また、このような圧力式炊飯器は炊飯動作
中において、何らかの理由、例えば炊飯動作が進行した
初期の段階で内鍋内の圧力が若干上昇した状態にある時
に、蓋体を開けて内鍋内の水量を変更する場合には、内
鍋内の圧力を抜いて蓋体の開放を容易とし、且つ蓋体の
開放時の急激な蒸気の噴き出しによる危険を防止するこ
とを目的として、蓋体に圧力解除ボタンを設けている。
【0007】この圧力解除ボタンは押圧操作により圧力
抜き弁を押し下げて開放し内鍋内と大気とを連通状態に
するものである。
【0008】さらに、前述のような圧力式炊飯器には、
蓋体の閉成状態を保持するロック装置を設けており、こ
のロック装置は、一端を前記炊飯器本体に掛止自在とし
他端を前記圧力抜き弁に連係しそれぞれの端部の間を軸
支したフックと、該フックの一端側を従動して炊飯器本
体との掛止を解除するロック解除ボタンとから構成して
いる。炊飯中においては内鍋内の圧力が高いためにこの
圧力によって前記圧力抜き弁は閉塞状態を保持してい
る。このためロック解除ボタンを操作してもフックの他
端の従動が規制されており炊飯器本体との掛止状態を解
除することができない。
【0009】一方、保温中においては内鍋内の圧力が十
分に降下しており前記圧力抜き弁がフリーの状態となっ
ているために前記フックの他端は圧力抜き弁による規制
が解除されて前記ロック解除ボタンの操作による従動が
可能となるように構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば炊飯
動作が進行した初期の段階で蓋体を開放するために圧力
解除ボタンを押圧操作した場合には、この時点では内鍋
内の圧力が高くなっておらず圧力抜き弁を押し下げて内
鍋内と大気とを連通させることができるものの、使用者
は内鍋内が安全の範囲となる圧力に降下するまでは連続
して押圧操作を行い、圧力が安全の範囲まで降下した時
にロック解除ボタンを操作してフックの掛止を解除する
わけであるが、安全の範囲となる圧力に降下するまでの
間は圧力解除ボタンを連続して押圧操作を行う必要があ
り非常に面倒で使い勝手が悪い。
【0011】さらに、圧力が安全の範囲に降下するまで
の間に圧力解除ボタンの押圧操作を止めた場合には、内
鍋内の圧力を十分に抜くことができないために蓋体を開
放することができず初期の目的が達せられない欠点があ
る。
【0012】また、炊飯完了直後の保温時においては、
前述のように内鍋内の圧力は安全の範囲まで降下してお
り、圧力解除ボタンの押圧操作を行うことなく、単にフ
ックを押圧操作すれば、このフックが前記圧力抜き弁を
押し下げてフリーとなるために炊飯器本体との掛止状態
を解除することができ蓋体を開放することができる。
【0013】しかし、蓋体の開放後に再び施蓋した場合
には内鍋内には御飯温度よりもかなり低い温度の外気が
入り込んで炊飯時の余熱により加熱され膨張して内鍋内
の圧力が高くなる。この圧力の上昇に伴い前記圧力抜き
弁は弁座に強く押し付けられるため、保温中であるにも
係わらず前記ロック解除ボタンを操作しても前記フック
を作動させることができず、この結果、蓋体と炊飯器本
体とのロック状態を解除できず蓋体を開放することがで
きない欠点がある。
【0014】従って、このような時には蓋体の一部に設
けた圧力解除ボタンを操作して強制的に前記圧力抜き弁
を押し下げて弁座より離して内鍋内の圧力を抜いた後、
ロック解除ボタンを操作して蓋体を開放するようにして
いる。
【0015】本発明は、内鍋内の圧力を抜く圧力解除装
置に遅延装置を設け、圧力解除装置の操作後に内鍋内の
圧力が高圧のまま保持されるのを防止したものである。
【0016】また、炊飯完了直後の保温開始時におい
て、蓋体の開放後に再び該蓋体を閉成した場合であって
も内鍋内の圧力が十分に抜けて次の蓋体の開放動作を容
易にしたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は第一に、被調理
物を収容する内鍋と前記被調理物を加熱する熱源を有し
た炊飯器本体と、前記炊飯器本体の一側に枢支して開閉
自在とした蓋体と、前記内鍋の上方開口部を覆う中蓋
と、前記中蓋に設けられ通常は閉塞して内鍋内と外気と
を遮断し外部操作により開放して該内鍋内と外気とを連
通する圧力抜き弁と、前記圧力抜き弁を開放して前記内
鍋内の圧力を大気圧にする圧力解除装置と、前記蓋体の
枢支側とは反対側に配置し前記炊飯器本体に掛止して前
記蓋体を閉成状態に保持するロック装置と、前記圧力解
除装置に連係した遅延装置とを備え、前記遅延装置は、
前記圧力解除装置の操作時における前記圧力抜き弁の開
放から閉塞までの時間を遅延させるものである。
【0018】本発明は第二に、被調理物を収容する内鍋
と前記被調理物を加熱する熱源を有した炊飯器本体と、
前記炊飯器本体の一側に枢支して開閉自在とした蓋体
と、前記内鍋の上方開口部を覆う中蓋と、前記中蓋に設
けられ通常は閉塞して内鍋内と外気とを遮断し外部操作
により開放して該内鍋内と外気とを連通する圧力抜き弁
と、前記圧力抜き弁と連係して前記炊飯器本体に掛止す
るフックと該フックを従動させて前記炊飯器本体との掛
止を解除するロック解除ボタンとからなるロック装置
と、前記蓋体に設けられその操作により前記内鍋内の圧
力を大気圧にする圧力解除ボタンと、前記圧力抜き弁及
び圧力解除ボタンとフックとに連係し前記内鍋内の圧力
が高い時はロック解除ボタンによるフックの従動を規制
する作動体と、前記作動体と連係した遅延装置とを備
え、炊飯時には前記圧力抜き弁の閉塞に伴う内鍋内の圧
力によってその密閉状態を保持し、保温時には内鍋内の
圧力低下によって圧力抜き弁の閉塞状態を緩めるもので
あって、炊飯完了直後の保温時において、前記遅延装置
は、前記ロック解除ボタンを操作し作動体を介して前記
圧力抜き弁を開放した後の蓋体の開放から、次の蓋体の
閉成時には前記圧力抜き弁が閉塞するまでの時間を遅延
させるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図1は本発明の電気炊飯器の全体の概略図、
図2は同じく要部外観斜視図、図3は同じく図1の断面
図である。
【0020】(1)は炊飯器本体で、以下の部材により
構成している。(2)は合成樹脂製のフレーム、(3)
は前記フレーム(2)の内側に設けた収納ケース、
(4)は前記収納ケース(3)の底部に設けた熱源とな
る誘導加熱コイル(以下加熱コイルとする)、(5)は
前記収納ケース(3)内に着脱自在に収納され被調理物
(御飯)を収容する磁性体の内鍋、(6)は前記フレー
ム(2)と収納ケース(3)のそれぞれの上部周縁を固
定するリング状の固定枠で、一側にはヒンジ部(7)を
有し、他側には外側が下方に傾斜した案内壁(6A)
(図3参照)と飾り壁(6B)(図2参照)を形成して
いる。
【0021】(8)(8)は前記収納ケース(3)の外
側上部であって前記案内壁(6A)の直下に設けた金属
製のストッパー、(9)はフレーム(2)の前記ヒンジ
部(7)とは反対側の位置に設けた操作表示部、(1
0)は前記炊飯器本体(1)の前記操作表示部(9)の
近傍であって詳図していないが軸によって回動自在に設
けたロック解除ボタンで、外側に露呈する操作部(1
1)と内側に入り込んだ一部に引掛部(12)を有して
おり、スプリング(13)にて常時操作部(11)を上
方に付勢している。
【0022】(14)は前記炊飯器本体(1)の一側に
開閉自在に枢支した蓋体で、以下の部材により構成して
いる。(15)は外蓋、(16)は前記外蓋(15)と
の間に空間(17)を形成して固定した内蓋、(18)
は前記内蓋(16)に着脱自在に取り付けられ前記内鍋
(5)の開口部を覆う中蓋、(19)は前記外蓋(1
5)と内蓋(16)を連通する蒸気抜筒、(20)は外
蓋(15)の下面中央部に設けた受合部、(21)は前
記空間(17)内に配設し平行する折曲片(22)(2
2)を有する補強板で、一側を前記ヒンジ部(7)に軸
支し他側を操作部(11)側に臨ませて両側に軸孔(2
3)(23)と後述する復帰バネの張架孔(24)(2
4)を設けている。
【0023】(25)は前記空間(17)内に配置し前
記補強板(21)の比較的操作部(11)に近い位置に
固定した圧力解除装置で、この圧力解除装置は、縦長の
ガイド溝(26)(26)と該ガイド溝間に設けた摺動
溝(27)を有する案内部材(28)と、前記ガイド溝
(26)(26)に遊嵌するガイド片(29)(29)
と前記摺動溝(27)内に遊嵌する従動杆(30)と、
前記案内部材(28)を上下に貫通する押下杆(31)
を有し全体が前記案内部材(28)をガイドにして上下
動する作動体(32)と、該作動体を上方に付勢する押
し上げバネ(33)(33)と、前記作動体(32)の
上方に位置して前記外蓋(15)に上下動自在に設けた
圧力解除ボタン(34)及びその戻しバネ(35)とか
ら構成しており、前記圧力解除ボタン(34)は戻しバ
ネ(35)によって常時上方に付勢している。
【0024】(36)は側面形状がL形を呈した金属製
のフックで、上部には横長の長孔(37)(37)と、
前記圧力解除装置(25)側に向って延びる作動片(3
8)と、前記引掛部(12)の上部に位置する係当片
(39)と、前側の両側下端に前記ストッパー(8)
(8)に掛止する引掛部(36A)(36A)を折り曲
げ形成した鉤部(40)(40)を有している。さら
に、前記長孔(37)(37)の近くに設けた張架ピン
(41)(41)を有している。(42)は前記張架孔
(24)(24)と張架ピン(41)(41)間に張架
した復帰バネで、前記引掛部(36A)(36A)を常
時ストッパー(8)(8)側に付勢するものである。
【0025】前記ロック解除ボタン(10)とフック
(36)は、蓋体(14)と炊飯器本体(1)の掛止を
解除するロック装置(43)を構成する。
【0026】(44)は前記軸孔(23)(23)と長
孔(37)(37)を挿通して前記フック(36)を蓋
体(14)に回動自在に軸支する軸である。
【0027】(45)は前記中蓋(18)に設けられ前
記蒸気抜筒(19)内に挿通する安全弁、(46)は同
じく中蓋(18)の中央部に設けられ前記受合部(2
0)に係合する蒸気抜き弁(47)を有した係合部、
(48)は前記中蓋(18)の前記圧力解除装置(2
5)に対向する位置に設けた圧力抜き弁で、弁板(4
9)を有し周壁には縦長の溝(50)を形成した上下動
自在な弁杆(51)と該弁杆を常時上方に押し上げ付勢
して前記弁板(49)を中蓋(18)に密着するように
付勢した弾圧バネ(52)を有している。
【0028】(53)は前記圧力抜き弁(48)の上方
に対向する内蓋(16)に取り付けた放熱板(54)の
孔(図示せず)を閉塞するシリコンゴム材よりなる可橈
性の応動体、(55)は前記応動体(53)に対向して
前記中蓋(18)の一部に設けられ前記弁杆(51)を
挿通するパッキング、(56)は前記内蓋(16)と一
体成形され前記フック(36)の上部を貫通して外蓋
(15)の表示窓(57)に対向して設けた表示ボック
ス、(58)は前記表示ボックス(56)内に配設した
炊飯工程や内鍋(5)内の圧力状態を表示するランプ基
板である。
【0029】(59)は前記圧力解除装置(25)と連
係して設けた遅延装置で、図2に示すように前記作動体
(32)側に向かう面には一端に係合部(60)を有
し、他端を軸支した徐動ア−ム(61)を備えており、
詳図していないが内部には例えば減速ギアーよりなる前
記徐動ア−ム(61)の緩動作機構(図示せず)を有し
ている。この緩動作機構は、徐動ア−ム(61)が図2
の矢印Aに示す方向には瞬間的に揺動し、矢印Aと反対
の方向には前記作動体(32)が前記弾圧バネ(52)
の復元力と応動体(53)の弾性により上昇する力に応
じ遅延して徐々に元の位置に復帰するように構成されて
いる。
【0030】そして、前記遅延装置(59)は内蓋(1
6)への固定によって係合部(60)が前記作動体(3
2)の従動杆(30)の先端と係合し、作動体(32)
の押し下げに伴う従動杆(30)の押し下げ力は少ない
力にて徐動ア−ム(61)を揺動させ、緩動作機構によ
る徐動ア−ム(61)の復帰時には前記作動体(32)
を徐々に上昇させる。
【0031】次に動作について述べる。炊飯初期の内鍋
(5)内の圧力上昇がない状態では、圧力抜き弁(4
8)は図3に示すように単に弾圧バネ(52)の復元力
にて弁板(49)がパッキング(55)に当っているだ
けであり、内鍋(5)内は圧力のない状態で密閉されて
いる。
【0032】やがて、加熱コイル(4)への通電に伴う
磁力線の発生によって内鍋(5)が発熱し御飯が加熱さ
れ始めると、内鍋(5)内の圧力が徐々に上昇する。
【0033】今、炊飯開始後の初期の時点で、例えば水
量の確認を行うために蓋体(14)を開放する場合に
は、ロック解除ボタン(10)を押圧操作して前記引掛
部(36A)(36A)とストッパー(8)(8)との
掛止を解除するわけであるが、この時点では内鍋(5)
内の圧力はそれほど高くなっていないためにロック解除
ボタン(10)の押圧操作に伴って引掛部(12)がフ
ック(36)の係当片(39)を押し上げ、その反対側
の前記フック(36)の作動片(38)は作動体(3
2)を押し下げ、該作動体は弾圧バネ(52)と内鍋
(5)内の若干高い圧力に抗して圧力抜き弁(48)を
押し下げ、弁板(49)をパッキング(55)から離し
て内鍋(5)内と大気とを連通し、該内鍋内の圧力を前
記弁杆(51)の溝(50)から中蓋(18)と内蓋
(16)間の通路を介して蒸気抜筒(19)より大気中
に放出し内鍋(5)内を大気圧とする。
【0034】前述のようなロック解除ボタン(10)の
押圧操作には、フック(36)による作動体(32)の
押し下げ動作に伴い、該作動体の従動杆(30)は係合
部(60)を介して前記遅延装置(59)の徐動ア−ム
(61)を容易に揺動する。
【0035】一旦、前記ロック解除ボタン(10)が押
圧操作された後は、すぐに該ロック解除ボタンから指を
離して押圧操作を止めロック解除ボタンが元の位置に復
帰するが、前記徐動ア−ム(61)は徐々に復帰する。
【0036】そして、水量の確認が終わり蓋体(14)
を施蓋して、加熱コイル(4)への通電による内鍋
(5)の発熱を続行させ御飯を加熱する。
【0037】ところが、蓋体(14)の施蓋後におい
て、閉成動作に伴って鉤部(40)(40)の先端が案
内壁(6A)(6A)の傾斜に沿って図3の矢印B方向
に移動し、フック(36)の作動片(38)が作動体
(32)を押し下げて押下杆(31)が圧力抜き弁(4
8)を押し下げ、弁板(49)をパッキング(55)か
ら離して内鍋(5)内の蒸気を弁杆(51)の溝(5
0)より内蓋(16)と中蓋(18)との間の空間に導
入して蒸気抜筒(19)から大気中に放出する。
【0038】前記ロック解除ボタン(10)の押圧操作
によって押し下げられた圧力抜き弁(48)は、遅延装
置(59)によって徐動ア−ム(61)の復帰が遅延す
るために徐々に復帰する。この作動体(32)が完全に
元の位置に復帰して閉塞するまでの間は、弁板(49)
がパッキング(51)から離れており内鍋(5)内と大
気とは連通状態を保持して内鍋(5)内の蒸気を連続し
て放出する。
【0039】従って、仮に炊飯開始後の初期の時点で、
水量の確認等の理由により最初の蓋体(14)の開放後
に、再び水量の確認や水量追加等の理由により蓋体(1
4)を開放する場合であっても、内鍋(5)内の圧力が
低いために弁杆(51)の動きの規制がなく簡単にロッ
ク解除ボタン(10)の押圧操作を押し上げることがで
き、圧力抜き弁(48)を押し下げて弁板(49)をパ
ッキング(55)から離し内鍋(5)内と大気とを連通
して内鍋内の圧力を前記弁杆(51)の溝(50)から
中蓋(18)と内蓋(16)間の通路を介して蒸気抜筒
(19)より大気中に放出し内鍋(5)内を大気圧とす
る。
【0040】次に再度、蓋体(14)を施蓋すると、前
述と同様に施蓋動作に伴って鉤部(40)(40)の先
端が案内壁(6A)(6A)の傾斜に沿って移動し、フ
ック(36)の作動片(38)が作動体(32)を押し
下げて圧力抜き弁(48)を押し下げ、遅延装置(5
9)によって圧力抜き弁(48)が完全に復帰する間は
内鍋(5)内の蒸気を溝(50)より大気中に放出する
が、その後に蓋体(14)の開放がなければ、内鍋
(5)内の圧力が急激に上昇し、この圧力によって水が
米の芯まで浸透して炊飯工程が続行する。
【0041】炊飯工程の進行に伴い、内鍋(5)内の圧
力が所定値まで上昇すると蒸気抜き弁(47)が上昇
し、高圧蒸気を蒸気抜筒(19)より大気中に放出し内
鍋(5)の圧力が所定圧力以上になるのを防止する。
【0042】やがて、沸騰点に達すると加熱コイル
(4)への通電量を減少して吹きこぼれのない状態で沸
騰を維持し、炊飯完了後の所定時間経過後には加熱コイ
ル(4)への通電を止めて保温工程に移行する。
【0043】炊飯完了後には加熱コイル(4)への通電
が制御されるため、炊飯の進行中に発生した内鍋(5)
内の圧力は該内鍋の上部周縁と中蓋(14)の外周との
間から徐々に抜ける。
【0044】保温工程では加熱コイル(4)への通電量
がかなり減少して御飯を保温に適した比較的低い温度に
て保温する。
【0045】而して、炊飯完了からかなりの時間が経過
した通常の保温状態において、御飯茶碗によそうために
蓋体(14)を開放する場合には、前述の操作と同様に
ロック解除ボタン(10)を押圧操作してフック(3
6)とストッパー(8)(8)との掛止を解除するわけ
であるが、この保温時間がかなり経過した時点では内鍋
(5)内の圧力が低くなっているためにロック解除ボタ
ン(10)の押圧操作に伴って容易にフック(36)の
作動片(38)が作動体(32)を押し下げ、このフッ
クとストッパー(8)(8)との掛止を解除し蓋体(1
4)を容易に開放することができる。
【0046】ところが、炊飯完了直後の場合において、
内鍋(5)内に充満した蒸気が十分に大気中に放出され
ていないため、内鍋(5)内の圧力が高くなっている。
このため、圧力解除ボタン(34)を戻しバネ(35)
に抗して押し下げ操作し、作動体(32)を介して弁杆
(51)を押し下げて内鍋(5)内の圧力蒸気を大気中
に放出する。この場合の作動体(32)の押し下げ時に
おいても、前記遅延装置(59)が作動し、圧力抜き弁
(48)が徐々に復帰して閉塞する。
【0047】この圧力抜き弁(48)の操作による内鍋
(5)内の圧力抜きの直後に蓋体(14)を開放した場
合においても内鍋(5)内には前述の開放時と同様に温
度の低い外気が侵入し、この外気は蓋体(14)の施蓋
後の内鍋(5)内の温度によって温度上昇するため内鍋
(5)内が通常の保温時に比べて若干高温となる。
【0048】蓋体(14)の施蓋時において、前述と同
様に前記遅延装置(59)が作動し圧力抜き弁(48)
が徐々に復帰して閉塞するまでの間に内鍋(5)内の高
温蒸気を大気中に放出する。
【0049】従って、その後すぐに再度蓋体(14)を
開放する場合であってもフックとストッパー(8)
(8)との掛止を解除し蓋体(14)を容易に開放する
ことができる。
【0050】尚、本発明では、蓋体の開放/閉成時点
を、炊飯開始の初期と炊飯完了直後の2つの時点を基に
説明したが、沸騰終了時の内鍋の圧力が低下した時点で
あっても同様の手段にて実行することができる。
【0051】
【発明の効果】以上の様に本発明は、内鍋内の圧力を大
気圧にする圧力解除装置に遅延装置も設け、この遅延装
置は、前記圧力解除装置の操作時における前記圧力抜き
弁の開放から閉成までの時間を遅延させるものであるか
ら、圧力解除装置の操作時には遅延装置によって所定時
間の間は自動的の内鍋と外気とを連通させることができ
るため、圧力解除装置の操作時間が短くなり、その操作
が簡単となる。
【0052】また、炊飯完了直後の保温時において、遅
延装置は、ロック解除ボタンを操作し作動体を介して圧
力抜き弁を開放した後の蓋体の開放から次の蓋体の閉成
時には前記圧力抜き弁が閉塞するまでの時間を遅延させ
るものであるから、次の蓋体の開放時にあらためて圧力
解除装置を操作する必要がなくなり、使い勝手のよいも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気炊飯器の全体の概略図である。
【図2】同じく同じく要部外観斜視図である。
【図3】同じく図1の断面図である。
【符号の説明】
1 炊飯器本体 4 熱源(誘導加熱コイル) 5 内鍋 10 ロック解除ボタン 14 蓋体 16 中蓋 25 圧力解除装置 32 作動体 34 圧力解除ボタン 36 フック 43 ロック装置 48 圧力抜き弁 59 遅延装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 勇 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 山根 規男 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 保木本 明雄 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 岡田 稔 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被調理物を収容する内鍋と前記被調理物
    を加熱する熱源を有した炊飯器本体と、前記炊飯器本体
    の一側に枢支して開閉自在とした蓋体と、前記内鍋の上
    方開口部を覆う中蓋と、前記中蓋に設けられ通常は閉塞
    して内鍋内と外気とを遮断し外部操作により開放して該
    内鍋内と外気とを連通する圧力抜き弁と、前記圧力抜き
    弁を開放して前記内鍋内の圧力を大気圧にする圧力解除
    装置と、前記蓋体の枢支側とは反対側に配置し前記炊飯
    器本体に掛止して前記蓋体を閉成状態に保持するロック
    装置と、前記圧力解除装置に連係した遅延装置とを備
    え、前記遅延装置は、前記圧力解除装置の操作時におけ
    る前記圧力抜き弁の開放から閉成までの時間を遅延させ
    ることを特徴とする電気炊飯器。
  2. 【請求項2】 被調理物を収容する内鍋と前記被調理物
    を加熱する熱源を有した炊飯器本体と、前記炊飯器本体
    の一側に枢支して開閉自在とした蓋体と、前記内鍋の上
    方開口部を覆う中蓋と、前記中蓋に設けられ通常は閉塞
    して内鍋内と外気とを遮断し外部操作により開放して該
    内鍋内と外気とを連通する圧力抜き弁と、前記圧力抜き
    弁と連係して前記炊飯器本体に掛止するフックと該フッ
    クを従動させて前記炊飯器本体との掛止を解除するロッ
    ク解除ボタンとからなるロック装置と、前記蓋体に設け
    られその操作により前記内鍋内の圧力を大気圧にする圧
    力解除ボタンと、前記圧力抜き弁及び圧力解除ボタンと
    フックとに連係し前記内鍋内の圧力が高い時はロック解
    除ボタンによるフックの従動を規制する作動体と、前記
    作動体と連係した遅延装置とを備え、炊飯時には前記圧
    力抜き弁の閉塞に伴う内鍋内の圧力によってその密閉状
    態を保持し、保温時には内鍋内の圧力低下によって圧力
    抜き弁の閉塞状態を緩めるものであって、炊飯完了直後
    の保温時において、前記遅延装置は、前記ロック解除ボ
    タンを操作し作動体を介して前記圧力抜き弁を開放した
    後の蓋体の開放から、次の蓋体の閉成時には前記圧力抜
    き弁が閉塞するまでの時間を遅延させることを特徴とす
    る電気炊飯器。
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