JP3401728B2 - プリント用紙 - Google Patents

プリント用紙

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JP3401728B2
JP3401728B2 JP12107593A JP12107593A JP3401728B2 JP 3401728 B2 JP3401728 B2 JP 3401728B2 JP 12107593 A JP12107593 A JP 12107593A JP 12107593 A JP12107593 A JP 12107593A JP 3401728 B2 JP3401728 B2 JP 3401728B2
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Toppan Forms Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゼログラフィ方式等でプ
リントを行うためのプリント用紙に係わり、詳細にはそ
の紙面に予め接着剤を塗布しており、この紙面に所望の
プリントを行った後に接着剤で封かん等を行うようにし
たプリント用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】請求書や給与明細書のようにプライバシ
に関係する書類は、封書形式で郵送されたり手渡しされ
るのが通常である。従来では、このような書類はプリン
タでプリントされ、折り畳んで封筒に入れるようになっ
ていたが、これでは事務処理上煩雑であり、更に封筒に
宛先等をプリントしたり手書きを行う手間がかかり経済
的にも好ましくない。このため、作業を自動で行う機械
が市販されている。ところがこのような機械は、プリン
トから用紙の折り畳み、封筒に対する宛名の記録、封筒
への用紙の封入等の多くの過程を自動的に行っているた
めに複雑な機構をもち、非常に大型になって高価なもの
となっている。したがって、中小規模の事業所ではこの
ような機械を購入して使用することが困難である。
【0003】そこで最近では、所定のプリント用紙に必
要な事項をプリントし、これをシーリングマシン(封筒
作成機)で折り畳むと共に所定の箇所を接着して封筒と
中身の書類を同時に作成する技術が開発され、普及して
いる。このようなプリント用紙には、予め所定箇所に接
着剤が塗布されており、ゼログラフィ方式等でプリント
を行った後は、シーリングマシンで加圧処理を行うだけ
でその接着剤塗布部分で接着が行われるようになってい
る。
【0004】図13は、従来のこのようなプリント用紙
の一例を表わしたものである。プリント用紙11は、2
つの折り用ミシン目121 、122 のところでそれぞれ
折り畳まれるようになっており、このため全体のサイズ
は封筒のサイズの3倍となっている。このプリント用紙
11には必要に応じて所定の事項がプレプリントされて
いる。この例では、左端から3分の1の領域には、料金
後納郵便のマークと、宛名に記す「様」の文字と、請求
書であることを示す文字がプレプリントされている。後
にゼログラフィ方式で黒色でプリントを行うような場合
には、これと異なった色で文字や模様等を予めプリント
(プレプリント)しておくことによって、できあがった
書類の品位を高めたり、中のプリントされた文字が透け
て見えるような不都合を解消することができる。
【0005】この図13に示したプリント用紙11で黒
色で塗り潰した領域は、表側の面に接着剤を塗布した接
着剤塗布領域13を示している。また、白抜きの領域
は、裏側の面に接着剤を塗布した接着剤塗布領域14を
示している。これらの接着剤塗布領域13、14に塗布
されている接着剤は天然ゴム系エマルジョン自着接着剤
であり、自着性は高いが、粘着性は低く抑えられてお
り、接着剤塗布領域13および14同士は賦活剤を用い
ることなく加圧のみによって接着する。接着剤塗布領域
13、14と接着剤を塗布していない部分とでは、接着
または粘着が行われない。したがって、接着剤塗布領域
13、14が存在しても、接着剤はゼログラフィ方式の
プリンタの感光体等のプリンタ内部の部材に付着するこ
とがなく、プリント用紙11にプリントを行うことは可
能である。このような特殊な接着剤については、例えば
特開昭61−34551号公報に記載がある。図で示し
た5本の破線は、それぞれ開封用ミシン目15である。
【0006】プリント用紙11に所定のプリントを行っ
た後に、第1の折り用ミシン目12 1 の箇所で図の左3
分の1の部分をこの図で裏側に折り返すと、この左3分
の1の部分がプリント用紙11の中央部分と重なる。こ
のとき、接着剤塗布領域14同士が重なり合う。また、
第2の折り用ミシン目122 の箇所で図の右3分の1の
部分をこの図で表側に折り返すと、この右3分の1の部
分がプリント用紙11の中央部分と重なる。この状態で
加圧を行うと、折り畳まれたプリント用紙11の上下左
右が接着剤塗布領域13、14で接着されることにな
り、封書が完成することになる。破線からなる5本の開
封用ミシン目15は、接着された部分を切り捨てて封書
の中身を見るために設けられているものである。このよ
うなプリント用紙については、例えば実願昭59−11
3432号(実開昭61−29352号公報)あるいは
特開昭61−34550号公報の「接着剤付きプリント
用紙」等に詳細な記載がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のこのよ
うなプリント用紙は、各種プリントに適するように色々
な工夫が施されている。例えば接着剤塗布領域13、1
4に塗布された接着剤は、前記したようにこれらの領域
が加圧状態で接触することを条件として接着するような
成分としており、接着剤自体の粘着性は低く抑えられて
いる。このため、ゼログラフィ方式でプリントを行うよ
うな場合にも、感光体の表面に接着剤が転移してトナー
を付着させプリント用紙上に黒点を発生させるような事
態を極力防止することができる。また、接着剤塗布領域
13、14のそれぞれの接着剤の塗布厚や塗布位置と共
に、プリント用紙11の原紙の組成や製造工程にも配慮
して、用紙のカールを最小限にすると共に、ミスフィー
ド、重送、搬送路における紙詰まり(ジャム)、排紙ト
レイにおける集積性の不良等の走行性における問題が発
生しないような改善を行っている。
【0008】ゼログラフィ方式のプリンタでプリントを
行うとした場合、このような技術開発の成果として、加
圧ロール方式でトナー像を転写する際には、全くの普通
紙にプリントを行う場合よりは劣るものの、ほぼ問題の
ないプリントを行うことができるようになっている。こ
れは、プリント用紙に多少の凹凸があっても、感光体に
用紙を押しつけて転写を行うため、両者は密着すること
ができ像抜けが発生するおそれがないからである。
【0009】ところが、コロトロンを使用してトナー像
をプリント用紙に転写するようなプリンタの場合には、
画像の一部が抜けたり薄くなるような像抜けの現象が発
生することがあった。図13におけるプリント用紙11
の表面で斜線で示した領域16で、このような像抜けが
しばしば発生する。
【0010】図14および図15は、像抜けが発生する
原因を接着剤の塗布工程と共に説明するためのもので、
共に図13におけるA−A断面を表わしたものである。
このうち図14は、プリント用紙11に接着剤塗布領域
14が形成された直後の状態を表わしている。接着剤塗
布領域14には、塗料としての水分が含まれている。こ
の水分は、矢印21で示したようにプリント用紙11の
内部に浸透する。この浸透した部分では、プリント用紙
11に吸水による伸びが発生する。プリント用紙11が
乾燥する過程で接着剤塗布領域14の接着剤は固化す
る。
【0011】図15は、この固化した状態のプリント用
紙を表わしたものである。プリント用紙11における接
着剤塗布領域14のちょうど反対側(図で上側)の部分
23は凸状に湾曲しており、そのすぐ外側の部分24、
24は凸状の部分23と比較して相対的に凹状に窪んで
いる。コロトロンを使用してトナー像を転写する形式の
プリンタの場合には、感光体上にプリント用紙11を静
電的に吸着させ、トナー像の転写を行っている。したが
って、接着剤塗布領域14とちょうど反対側の凸状の帯
状部分は感光体に吸着することができ、トナー像の転写
はこれらの部分では問題なく行われる。
【0012】これに対して、接着剤塗布領域14のすぐ
横に対応するプリント用紙11の凹状の帯状部分(図1
3で斜線で示した領域16)は感光体表面に密着するこ
とができない。したがって、この部分に文字等の情報が
プリントされるような場合には、トナーが用紙側に充分
転写されず、像抜けが発生する可能性が生じる。像抜け
になると、文字や数字等の画情報が欠損し、そのまの状
態で封かんされて受取人に渡ると、情報の正確な伝送が
不可能になり、重大なトラブルが発生する危険性があ
る。
【0013】このような像抜けに対しては、接着剤塗布
領域14に対する接着剤の塗布量を少なくすることであ
る程度の効果を得ることができる。しかしながら、接着
剤の塗布量の減少については十分な接着強度を確保する
必要から自ずと制限があり、像抜けの発生割合を減少さ
せることはできても安定的に像抜けを防止することはで
きない。したがって、従来のこの種のプリント用紙で
は、図13で斜線で示した領域16を除いて画像のプリ
ントを行うしかなく、プリントが行われる領域を実質的
に狭めることになった。また、この領域16に跨がるよ
うな表や画像をプリントすることができず、プリントさ
れる画像の種類を制限することになるといった問題があ
った。
【0014】そこで本発明の目的は、プリントする面と
反対の面に接着剤が塗布されていても、これらの近傍の
領域で文字等の像抜けを効果的に防止することのできる
プリント用紙を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、連続した長尺の用紙
を蛇腹状に折り畳んで保管した際のブロッキングが生じ
ることがないようにしたプリント用紙を提供することに
ある。なお、ここでブロッキングとは、接着剤の塗布さ
れた部分同士が接触し、用紙の自重程度のあまり大きく
ない圧力がある程度長時間かかることによって、弱い接
着状態となり、用紙がさばけなくなる状態をいう。
【0016】本発明の更に他の目的は、接着剤の塗布さ
れた裁断された用紙を積層してもこれらが不用意にブロ
ッキングを発生させず、しかもプリントの可能な面をで
きるだけ広く設定することのできるプリント用紙を提供
することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、紙面に紙面上の任意の折り目を対称の軸としたとき
の対称な位置に、接着剤の塗布された部分同士が圧接す
ることによってのみ接着するような接着剤を塗布した所
定幅Wで長さLの接着剤塗布領域が間隔dをおいて断続
的に複数配置されており、長さLが幅Wの3倍以下であ
り、同時に間隔dが幅Wの2分の1以上であるようにプ
リント用紙を構成している。
【0018】すなわち、請求項1記載の発明では、プリ
ント用紙の紙面に紙面上の任意の折り目を対称の軸とし
たときの対称な位置に、接着剤を塗布するとき、その接
着剤塗布領域の長さLが幅Wの3倍以下であり、同時に
間隔dが幅Wの2分の1以上であるようにして、接着剤
塗布領域近辺の反対側の用紙表面の凹凸を極力抑え、こ
の部分に像の転写を行った際の像抜けを効果的に防止し
ている。
【0019】請求項2記載の発明では、紙面に一または
複数本の封かんのための折り用ミシン目が施されてお
り、これらのミシン目を対称の軸としたときの対称な位
置に、接着剤の塗布された部分同士が圧接することによ
ってのみ接着するような接着剤を塗布した所定幅Wで長
さLの接着剤塗布領域が間隔dをおいて断続的に複数配
置されており、長さLが幅Wの3倍以下であり、同時に
間隔dが幅Wの2分の1以上であるようにプリント用紙
を構成している。
【0020】すなわち請求項2記載の発明では、プリン
ト用紙の紙面に紙面を折るための一または複数本のミシ
ン目が施されている場合に、ミシン目を対称の軸とした
ときの対称な位置になるように接着剤塗布領域を断続的
に配置し、かつ接着剤塗布領域の長さLが幅Wの3倍以
下であり、同時に接着剤同士の間隔dが幅Wの2分の1
以上であるようにして、接着剤塗布領域近辺の反対側の
用紙表面の凹凸を抑え、この部分に像の転写を行った際
の像抜けを効果的に防止している。
【0021】請求項3記載の発明では、蛇腹状に折り畳
むことのできる連続した用紙であって、これらの一折り
ずつの各紙面に一または複数本の封かんのための折り用
ミシン目が施されており、これらのミシン目を対称の軸
としたときの対称な位置に、接着剤の塗布された部分同
士が圧接することによってのみ接着するような接着剤を
塗布した所定幅Wで長さLの接着剤塗布領域が間隔dを
おいて断続的に複数配置されており、長さLが幅Wの3
倍以下であり、同時に間隔dが幅Wの2分の1以上であ
ると共に、蛇腹状に折り畳む折り目を対称の軸としたと
きに非対称となるように接着剤塗布領域が配置されてい
るようなプリント用紙であることを特徴としている。
【0022】すなわち請求項3記載の発明では、蛇腹状
に折り畳むことのできる連続した用紙であって、これら
の一折りずつの各紙面を切り離して封かんするような場
合に適用されるプリント用紙であり、断続的に接着剤塗
布領域を配置すると共に、切り離す前の蛇腹状に折り畳
んだ状態で、接着剤塗布領域が互いに重ならないよう
に、蛇腹状に折り畳む折り目を対称の軸としたときに非
対称となるように接着剤塗布領域を配置したものであ
る。
【0023】請求項4記載の発明では、用紙の表裏両方
の面に接着剤の塗布された部分同士が圧接することによ
ってのみ接着するような接着剤を塗布した所定幅Wで長
さLの接着剤塗布領域が間隔dをおいて断続的に複数配
置されており、長さLが幅Wの3倍以下であり、同時に
間隔dが幅Wの2分の1以上であると共に間隔dが長さ
L以上であり、かつ一方の面に断続的に複数配置された
特定の接着剤塗布領域と他方の面に断続的に複数配置さ
れた他の特定の接着剤塗布領域とが同一直線上の異なっ
た位置にそれぞれ配置されているようなプリント用紙で
あることを特徴としている。
【0024】すなわち請求項4記載の発明では、1枚1
枚裁断されたプリント用紙を積層するような場合に、表
の面と他のプリント用紙の裏の面との間で接着剤塗布領
域が重ならないようにするために、接着剤塗布領域が
紙の表と裏で同一直線上に存在しながらも異なった場所
に存在するようにずらして配置するようにしたものであ
る。
【0025】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0026】第1の実施例
【0027】図1は本発明の一実施例におけるプリント
用紙を表わしたものである。本実施例のプリント用紙3
1には、第1および第2の折り用ミシン目121 、12
2 と破線からなる5本の開封用ミシン目15が配置され
ており、これらは図13に示したプリント用紙11の場
合と全く同一である。本実施例の場合には、図13にお
ける帯状の接着剤塗布領域13、14が断続的な帯状あ
るいは飛石状に接着剤を塗布した接着剤塗布領域32、
33となっている。ただし、一方の接着剤塗布領域32
はこの図で表面側に配置されており、他方の接着剤塗布
領域33はこの図で裏面側に配置されている。
【0028】各接着剤塗布領域32、33には自着性接
着剤を使用している。このような自着性接着剤は、天然
ゴム、イソプレンゴム、スチレン・プタジエンゴム、ポ
リイソブチレン等の合成ゴム、アクリル樹脂、シリコン
樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂等の結晶性の低い高
分子に、粘着性を減じるために滑剤としてパラフィンワ
ックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン
ワックス等のワックス類、ステアリン酸、ラウリン酸等
の高級脂肪酸、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミ
ド等の脂肪酸を配合している。本実施例では天然ゴムを
主体とした自着性接着剤を使用している。
【0029】自着性接着剤の配合処方は大きく分けて二
タイプある。一つは従来のゴム系、アクリル系感圧接着
剤の如くロジン、ポリテルペン樹脂、石油樹脂等の粘着
付与剤樹脂の添加、ガラス転移点(Tg)の低い、軟い
高粘着性成分の共重合やポリマーブレンド等によってあ
る程度の粘着性を付与した上で、比較的多い割合で上記
した滑剤を配合するものである。他の一つは感圧接着剤
のように粘着付与成分を配合せず、粘着性の低い天然ゴ
ム、合成ゴム、非結晶性高分子に上記滑剤を比較的少な
い割合で配合するものである。また感圧接着剤は上記の
ように天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンプタジエン
ゴム、ポリイソブチレン等の合成ゴム、アクリル樹脂、
シリコン樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂等の結晶性
の低い高分子に、ロジン、ポリテルペン樹脂、石油樹脂
等の粘着付与剤樹脂を添加したり、低Tgで軟い高粘着
成分の共重合やポリマーブレンド等によって粘着性を付
与したものである。
【0030】本実施例の用途には粘着付与剤樹脂や高粘
着性成分の配合は、通常の粘着剤よりも少なくなければ
ならない。すでに説明したように、この接着剤は圧力を
加えて密着させると接着剤同士のみが接着し、接着剤の
ない部分には接着しにくい性質が望まれる。この点で天
然ゴム、イソプレンゴムは自着性が高く、粘着性が低い
点から最も好ましい。
【0031】更に本実施例で使用する接着剤は、以上の
感圧接着剤に必須成分として充填剤を含有させている。
自着性接着剤には改良の目的で充填剤を含有させること
もある。これらの充填剤としてはシリカ、カオリン、タ
ルク、炭酸カルシウム、ゼオライト等の無機顔料および
尿素樹脂粉末、ポリエチレン粉末、フェノール樹脂粉
末、サラン樹脂粉末、セルロースパウダ、でんぷん粒子
等有機顔料が使用できる。これら顔料の粒度は平均粒径
が5〜18μ程度のものが好ましい。5μ以下であると
多量に配合しないと感光体に対する付着防止効果がな
く、18μ以上であると接着剤塗布時に接着剤層を5〜
18μに調整しなければならないので塗布の厚さムラが
起きうまく紙の上に定着されず、脱落する。これが遊離
接着剤となって紙の上に残留し、感光体に付着する。こ
れら充填剤の自着性接着剤または感圧接着剤への配合量
は10質量%以下が望ましい。10質量%以上であると
自着性接着剤層または感圧接着剤層が弱くなり、かえっ
て感光体への接着剤の付着が増加したり、十分な強度が
得られなくなる。
【0032】これらの処方は感光体への接着剤の付着画
像定着時にプリンタ、複写機の定着ロールに供給されて
いる離型剤のシリコンオイルによる接着強度低下有無、
接着後の使用方法から要求される接着強度等使用条件に
より適宜調整される。
【0033】本実施例の接着剤は、各接着剤塗布領域3
2、33におけるこれら接着剤層を5μ〜18μの厚さ
で設けている。5μ以下であると十分な接着強度が得ら
れない。また18μ以上であると感光体への接着剤の付
着によるプリント黒点が急増することになる。
【0034】これらの接着剤をプリント用紙31に塗布
するための塗料は水系および有機浴剤系が製造条件によ
って選択される。本実施例では塗料として水系を用いて
おり、質量パーセントで固形分30〜40%に対し、水
分が60〜70%になるように調整している。プリント
用紙31の塗布に際してはバーコータ、ロールコータ、
エアナイフコータ等の塗工装置やフレキソ、グラビア、
シルクスクリーン等の印刷装置が使用できる。
【0035】本実施例では坪量(JIS P0001に
よる。)81.4g/m2 の原紙を使用した。プリント
用紙31の原紙は原料のパルプのうち80質量%以上が
広葉樹晒クラフトパルプであり、パルプの叩解度(C.
S.F.)が410cc以上であり、かつでんぷん添加
量が2g/m2 以下であることが望ましい。すなわち、
原紙はパルプのうち80質量%以上が広葉樹晒クラフト
パルプであることが望ましい。広葉樹晒クラフトパルプ
が80質量%未満であると、プリンタや複写機で加熱さ
れた時に不適正なカール形状になりやすい。
【0036】また、これらパルプの叩解度(C.S.
F.)は410cc以上であることが望ましい。一般上
質紙、連続伝票用紙は強度を得るためにパルプ叩解度を
400cc以下にすることが多いが用紙の温度による伸
縮性が増加しカールが大きくなるので望ましくない。
【0037】抄紙はpH7未満の酸性系で行われる場合
が多いが、本実施例で使用する原紙はpH7以上の中性
系でも抄紙可能である。さらに内添およびサイズプレス
で強度改善のために付与されるでんぷんは2g/m2
下が望ましい。でんぷんはパルプより吸湿性であり、連
続伝票用紙のように2g/m2 以上添加されるとカール
性が悪化する。またカールの形状や大きさを安定化させ
るために紙の抄造工程でワイヤパートでの繊維配向やプ
レスパートの脱水条件のコントロール、ドライパートの
上、下段ドライシリンダの表面温度差およびカレンダの
ニップ数またはニップ圧のコントロールのような微妙な
コントロールが実施される。
【0038】また巻取、断裁工程でデカーラにより、物
理的なカールの矯正を行うことがある。またカール性の
安定化のため製造工程で水分コントロールを実施し、製
品水分を適正に調整し、更に防湿包装でそれを維持する
ことが実施される。
【0039】更に適当なコピー画像濃度を維持し、バッ
クグランド(白紙部分)の汚れを防ぐために、塩化ナト
リウム、塩化カリウム、スチレン−マレイン酸コポリマ
ー、第四級アンモニウム塩等の導電剤を抄紙機のサイズ
プレスで表面塗布して転写紙の表面電気抵抗(JIS
C−2111による)を109 〜1010Ω(湿度(R.
H.)65%、温度20°C)にしている。また、コピ
ー画像部の鮮鋭度を向上させるために表面の凹凸を少な
くして転写紙の平滑度(JIS P−8119による)
を20秒以上にしている。
【0040】図2は、このプリント用紙に図示しないプ
リンタでプリントを行った後に封かんし、封書にした状
態を表わしたものである。ここでは、図1に示したプリ
ント用紙31を、図示しない装置によって第1および第
2の折り用ミシン目121 、122 を折り目にしてZ字
状に三つ折りし、加圧して封書を完成させている。この
封書を開封する際には、開封用ミシン目15に沿ってそ
れぞれ縁の部分を切り取ればよい。図3は、開封用ミシ
ン目によって切り取られた後のプリント用紙を示したも
のである。
【0041】ところで本実施例のプリント用紙31は、
図1に示すように矩形状の各接着剤塗布領域32、33
の幅をWとし、長さをLとし、これらの間隔をdとする
と、これらはそれぞれ3mm、4mm、5mmに設定さ
れている。図13に示した従来例の場合には、幅Wは本
実施例と同様に3mmであり、間隔dは存在しない。す
なわち、従来の場合には図13に示したように接着剤塗
布領域13、14が一本の帯として連続しており、幅W
に対して長さLが数十倍あるいはこれ以上も長くなって
いる。そこで、間隔dを設定する場合としない場合の接
着剤塗布領域がプリントにおよぼす影響を次に説明する
ことにする。
【0042】図4(イ)は図13におけるプリント用紙
の右端から3分の1の箇所に存在する接着剤塗布領域の
平面図を表わしたものであり、同図(ロ)はこのB−B
断面図を表わしたものである。同図(ハ)は同図(イ)
のE−E断面図を表わしたものである。また、図5は本
実施例におけるプリント用紙の右端から3分の1の箇所
に存在する接着剤塗布領域の平面図を表わしたものであ
り、同図(ロ)はこのC−C断面図を表わしたものであ
る。同図(ハ)は同図(イ)のF−F断面図を表わした
ものである。両者とも、接着剤塗布領域の幅Wは等しい
が図4の従来例の場合にはこれが連続している。このた
め、接着剤塗布領域14の反対側のプリント用紙11の
紙面が帯状に連続して凸状に湾曲している。この変形量
をD1 とする。
【0043】一方、図5に示した本実施例のプリント用
紙31でも、それぞれの接着剤塗布領域33は間隔dを
おいて配置されているので、これらによって波状の変形
が生じることになる。しかしながら、接着剤塗布領域3
3が小規模な領域に分断されているので、接着剤に含ま
れる合計の水分量は従来例よりも少なくなり、また、水
分が間隔dの用紙部分に拡散し、用紙を変形させる作用
が小さくなる。また、間隔dの用紙部分が用紙の平滑性
を保持しようとする作用も働き、用紙の変形は小規模に
抑えられることになる。この結果として、図5(ロ)の
場合の変形量をD2 とすると、これはD1 よりもはるか
に小さく、測定によれば約10分の1程度の値になる。
【0044】変形量D2 が小さいと、プリント用紙31
が感光体表面に静電的に吸着されたとき、感光体表面の
トナーにはある程度の高さがあり、またプリント用紙3
1はトナーを吸着する極性に帯電されているので、窪ん
だ部分に対しても図4の従来例に比して大幅にトナーが
付着する。
【0045】また、これに加えて本実施例のように接着
剤塗布領域33が間隔を置いて小刻みに配置されている
と、プリント用紙31の曲げ剛性が低い状態に保たれ
る。このため、静電吸着力によって感光体表面の形状に
沿って密着することができる。これにより、感光体表面
のトナー像がむら無くプリント用紙31上に転写される
ことになる。
【0046】これに対して、図4に示した従来例のよう
な場合には、接着剤塗布領域14の長さがかなり長い。
これらの部分でプリント用紙11は、接着剤塗布領域1
4によって裏打ちした状態となっており、曲げ剛性が高
い。このため、感光体の表面にプリント用紙表面がピッ
タリと密着することが困難となり、感光体表面との間で
空隙が生じやすくなる。これが像抜けの発生しやすいも
う1つの原因である。
【0047】次の表1は、本実施例のプリント用紙31
およびこれと同一特性の原紙からなるプリント用紙11
に対して、本実施例の接着剤を使用した場合における各
種の接着剤塗布領域に対する像抜けと接着剤の部分の剥
離強度との関係を実験結果として表わしたものである。
【0048】
【表1】
【0049】この表1で像抜けが「×」とはかなりの頻
度で像抜けが発生することを示しており、「△」は像抜
けが低い頻度で発生することを示している。「○」は像
抜けが全く発生せず、印字濃度が部分的に低下すること
もないことを示している。また、剥離強度とは接着剤塗
布領域14、33同士が加圧状態で接着したとき、この
プリント用紙11、31を剥離するのに要する力をい
う。これは、先に示した図3で接着剤塗布領域33によ
って接着した表紙左端部を剥離する際の力である。この
表ですべての測定結果について「○」となっているの
は、充分に接着されていることを表わしている。
【0050】このように従来の接着剤塗布領域14と比
較して接着剤塗布領域33の実質的な面積が減少してい
るにもかかわらず、本発明の各測定例について剥離強度
が充分な値となっているのは、図13に示した従来のプ
リント用紙11に比べて接着剤塗布領域33が一本の直
線上に配置されていることが原因している。すなわち、
従来では接着剤塗布領域14の配置は、それぞれのプリ
ント用紙11を切り離す前の長尺の用紙を各プリント用
紙11の図の上端(下端)の箇所で順に折って蛇腹状に
積層した場合に、これらが重なり合わないようにしてい
る。
【0051】これは、保管、輸送時の用紙のブロッキン
グを回避するためである。このために、同一面に配置さ
れた2つの接着剤塗布領域14(および13)のパター
ンが位置的にずれるように、段差を設けた2つの帯状パ
ターンが必要となっている。このような2段構成の帯状
パターンでは、剥離のための力は、まず一方の帯状パタ
ーンに加わり、この部分の剥離が行われた後に他方の帯
状パターンに加えられる。
【0052】これに対して、本実施例の接着剤塗布領域
32、33は飛石状に配置されている。したがって、こ
れらの間隔dが長さLよりも大きな値に設定されてお
り、かつ各プリント用紙31の図の上端(下端)の箇所
で順に折って蛇腹状に積層した場合に、同一面における
接着剤塗布領域33が重なり合う位置にならないように
これらの配置を図で上下方向に調整しておけば、プリン
ト用紙31が重ねられた状態で両者が接触せず、前記し
たような問題が発生しない。また、このような配置の設
定を行わない場合や、間隔dが長さL以下であるような
場合であっても、接触する面積は大幅に減少するので、
従来のプリント用紙11ほどの問題は発生しない。
【0053】このように本実施例のプリント用紙31で
は接着剤塗布領域33を1本の直線上に配置できるの
で、剥離のための力は対応する接着剤塗布領域33全体
に同時に加えられることになる。したがって、接着剤塗
布領域33の面積が減少しているにもかかわらず剥離の
ための力は従来のものと大差がなくなることになる。
【0054】次に、接着剤塗布領域32、33のサイズ
とこれらの間隔について考察する。この第1の実施例で
は、先に説明したように接着剤塗布領域32、33の幅
Wを3mm、長さLを4mm、接着剤塗布領域32、3
3同士の間隔dを5mmに設定しているので、この表1
のに示す測定例が本実施例の測定結果に該当すること
になる。原紙および接着剤の状況によって測定結果は多
少変動するが、一般に次の関係が成立すると像抜けが発
生しない良好な結果を生じることになることが分かる。
【0055】
【数1】
【0056】すなわち、比率L/Wが“3”を越える
と、測定例〜に示したように像抜けが発生してしま
う。また、比率d/Wが“0.5”未満の場合には測定
例、、に示したように同様に像抜けが発生する。
そこで、結論としては接着剤塗布領域32、33の長さ
Lが幅Wの3倍(3W)以下であり、接着剤塗布領域3
2、33同士の間隔dはこれら接着剤塗布領域32、3
3の幅Wの2分の1(0.5W)以上であるとき、像抜
けが発生しない良好な結果が得られることになる。
【0057】この本実施例のプリント用紙31でプリン
タによる搬送時の走行テストを実施したところ、給紙時
におけるミスフィードや、2枚以上重ねて送る重送は、
ほとんど発生せず、普通紙とほぼ同様の結果を得ること
ができた。また、排紙トレイに連続的に排出した場合の
トレイへの集積の均一性についても、普通紙とほぼ同様
の結果を得ることができた。従来のプリント用紙11に
ついても比較を行ったところ、わずかではあるが本実施
例のプリント用紙31の方が優れた結果を得ることが分
かった。これは、従来のプリント用紙11に比べて用紙
表面の凹凸の量が1桁小さくなることと、接着剤塗布領
域32、33の面積が従来の接着剤塗布領域13、14
よりも大幅に減少したことによる。この結果として、プ
リント用紙31の平滑性は普通紙と変わらない程度にま
で改善され、走行性が普通紙並みになったものと考えら
れる。
【0058】更に、このプリント用紙31を用いてシー
リングマシンで封かんテストを実施した。このシーリン
グマシンにおける用紙走行性は、従来のプリント用紙1
1と同様に全く問題がなかった。また、本実施例のプリ
ント用紙31を用いて封書の破壊試験を行ったことろ、
接着剤塗布領域33における接着剤部分で破壊(分離)
が行われることはなく、原紙の部分で破壊が行われた。
これは、本実施例のプリント用紙31について充分な強
度で接着が行われたことを意味している。
【0059】第2の実施例
【0060】図6は、本発明の第2の実施例におけるプ
リント用紙の構成を表わしたものである。図1と同一部
分には同一の符号を付し、これらの説明を適宜省略す
る。また、前記した長さL、幅W、間隔dは本実施例の
場合も第1の実施例と同一である。この第2の実施例の
プリント用紙41では、第1の実施例のそれよりもプリ
ントできる領域を拡張している。すなわち、本実施例で
は第1および第2の折り用ミシン目121 、122 の間
の領域の上端近傍に配置される接着剤塗布領域32A、
33Aおよび下端近傍に配置される接着剤塗布領域32
B、33Bを表面と裏面で互いに対応しない位置にずら
している。
【0061】このようにすることによって、このプリン
ト用紙41をカット紙としてそのま複数積層した場合で
あっても、すでに説明したブロッキングが生じない。そ
して、この結果として、図1のプリント用紙31と比較
すると図6で斜線で示した帯状の領域42、43の分だ
けプリントできる領域を広げることができる。
【0062】これとは異なり、プリント用紙41の上端
近傍に配置された接着剤塗布領域32A、33Aと下端
近傍に配置された接着剤塗布領域32B、33Bを図で
横方向にこれらの間隔の2分の1ずつずらすようにすれ
ば、第1の実施例のプリント用紙31で説明したよう
に、プリント用紙41を切り離す前の長尺の用紙で、そ
れぞれのプリント用紙41部分の上端または下端で蛇腹
状に折って積層するような場合であっても、ブロッキン
グを防止することができる。この際にも、図6で斜線で
示した帯状の領域42、43の分だけプリントできる領
域を広げることができる。
【0063】第3の実施例
【0064】図7は、本発明の第3の実施例におけるプ
リント用紙の構成を表わしたものである。図1および図
13と同一部分には同一の符号を付しており、これらの
説明を適宜省略する。また、前記した長さL、幅W、間
隔dは本実施例の場合も第1の実施例と同一である。こ
の第3の実施例のプリント用紙51では、この図の表面
には図13と同様な接着剤塗布領域13が配置されてい
る。裏面には、第1および第2の折り用ミシン目1
1 、122 と平行に飛石状の接着剤塗布領域52が配
置されており、プリント用紙51の上端近傍および下端
近傍には図13と同様な接着剤塗布領域53が配置され
ている。
【0065】この第3の実施例のプリント用紙51で
は、表面側の糊版を従来と同様なものにすることがで
き、しかも接着剤塗布領域52によって第2の折り用ミ
シン目122近傍においても像抜けを完全に防止するこ
とができるという利点がある。もちろん、この第3の実
施例のプリント用紙51は、従来のプリント用紙11と
比べれ用紙の平滑性や走行性の改善を図ることができ
るが、これらの大幅な改善は望めない。
【0066】第4の実施例
【0067】図8は、本発明の第4の実施例におけるプ
リント用紙の構成を表わしたものである。図1と同一部
分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省
略する。本実施例のプリント用紙61は図1に示したプ
リント用紙31と接着剤の塗布パターン自体は変えず
に、それぞれの接着剤塗布領域62、63を矩形領域の
代わりに円形領域としたものである。接着剤塗布領域6
2、63の幅W1 、長さL1 および接着剤塗布領域6
2、63同士の間隔d1 も第1の実施例で考察した範囲
に存在すればよい。なお、これら接着剤塗布領域62、
63の形状は矩形あるいは円形に限る必要はなく、例え
ば楕円形や三角形あるいは多角形であってもよい。
【0068】第5の実施例
【0069】図9は、以上説明した第1〜第4の実施例
のプリント用紙と異なる折り方を採用した第5の実施例
におけるプリント用紙の構成を表わしたものである。図
1と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説
明を適宜省略する。また、前記した長さL、幅W、間隔
dは本実施例の場合も第1の実施例と同一である。本実
施例のプリント用紙71では、第2の折り用ミシン目1
2 で折って、これよりも右側の部分を第1の折り用ミ
シン目121 と第2の折り用ミシン目122 の間の領域
の上に重ね、更にこの上に第1の折り用ミシン目121
よりも左側の部分を重ね合わせるようにしている。
【0070】図10は、プリント後のこのプリント用紙
を封かんした状態を表わしたものである。本実施例のプ
リント用紙71は、図2と比べると縦方向の開封用ミシ
ン目15の配置が逆となっている。このような配置を実
現するために、図9に示した接着剤塗布領域72、73
の配置は図1に示した接着剤塗布領域32、33と若干
異なったものとなっている。
【0071】第6の実施例
【0072】図11は、本発明の第6の実施例における
プリント用紙の構成を表わしたものである。前記した長
さL、幅W、間隔dは本実施例の場合も第1の実施例と
同一である。本実施例のプリント用紙81はその中央に
配置された折り用ミシン目82を基にして2つ折りされ
るようになっている。このために、開封用ミシン目83
はプリント用紙81の周辺のみに配置されている。ま
た、接着剤塗布領域84はプリント用紙81の一方の面
にしか配置されていない。図12は、このプリント用紙
81にプリントを行ってシーリングマシンにより封かん
を行った後の状態を表わしたものである。
【0073】本発明は、以上説明した実施例に限定され
るものではない。例えばプリント用紙自体は矩形である
必要はなく、各種の形状であってもよい。また、プリン
ト用紙は二枚重ね封書用シート、はがき用シート、綴じ
合わせ用シート、各種通知用シート等の各種シーリング
シートに適用することができ、連続帳票であっても単票
であってもよいことはもちろんである。また実施例で
は、接着剤塗布領域の長さL、間隔d、および幅Wをそ
れぞれ一定値として説明したが、これらは、すでに説明
した関係を保持する限り一枚のプリント用紙上で適宜変
化させてもよい。
【0074】更に、実施例ではゼログラフィ方式でプリ
ントを行う場合について説明したが、本発明のプリント
用紙は熱転写方式等の他のプリント方式に対しても同様
に適用できることはいうまでもない。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜請求項4
記載の発明によれば、従来の帯状の連続的な接着剤塗布
領域を断続的あるいは飛石状の接着剤塗布領域に変更し
たので、プリント用紙を作成する際に接着剤を塗布する
ための糊版を従来のものと交換するだけでよく、変更が
容易である。しかも、糊版で塗布する接着剤の量は、接
着剤塗布領域が減少する分だけ減少させることができる
ので、糊版の変更に費用がかかるものの大量のプリント
用紙を製造する際にはコストの低減効果を得ることも可
能である。更に請求項1〜請求項4記載の発明によれ
ば、接着剤塗布領域を断続的あるいは飛石状に配置した
ので、用紙の凹凸が少なく走行性が良くなると共に、像
抜けが生じなくなるのみならず、画像の中間調の再現性
が良くなるという効果もある。
【0076】また、請求項3記載の発明によれば、蛇腹
状に折り畳むことのできる連続した用紙の一折りずつの
各紙面をプリントした後、切り離して封かんするような
プリント用紙の場合に、断続的に接着剤塗布領域を配置
すると共に、これらの接着剤塗布領域が蛇腹状に折り畳
む折り目を対称の軸としたときに非対称となるように位
置決めした。このため、各紙面を切り離す前に長期間用
紙が保管されたような場合であっても、接着剤塗布領域
同士が重なり合うことが少なく、ブロッキングを生じる
事態を有効に回避することができる。
【0077】更に請求項4記載の発明では、接着剤塗布
領域同士の間隔dを接着剤塗布領域の長さL以上にする
と共に、一方の面に断続的に複数配置された特定の接着
剤塗布領域と他方の面に断続的に複数配置された他の特
定の接着剤塗布領域とが同一直線上の異なった位置にそ
れぞれ配置されているようにしたので、接着剤塗布領域
の占める空間を大幅に節約することができ、プリントの
行われる領域を拡大することができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例におけるプリント用紙
を表わした平面図である。
【図2】 本発明の第1の実施例におけるプリント用紙
の封かん状態を示した斜視図である。
【図3】 本発明の第1の実施例の封かんされたプリン
ト用紙を開封した状態を表わす斜視図である。
【図4】 従来のプリント用紙における接着剤塗布領域
の配置と用紙のB−B断面およびE−E断面を表わした
断面図である。
【図5】 本発明の第1の実施例における接着剤塗布領
域の配置と用紙のC−C断面およびF−F断面を表わし
た断面図である。
【図6】 本発明の第2の実施例におけるプリント用紙
の構成を表わした平面図である。
【図7】 本発明の第3の実施例におけるプリント用紙
の構成を表わした平面図である。
【図8】 本発明の第4の実施例におけるプリント用紙
の構成を表わした平面図である。
【図9】 本発明の第5の実施例におけるプリント用紙
の構成を表わした平面図である。
【図10】 本発明の第5の実施例でプリント後のプリ
ント用紙を封かんした状態を表わした斜視図である。
【図11】 本発明の第6の実施例におけるプリント用
紙の構成を表わした平面図ある。
【図12】 この第6の実施例における封かんを行った
後のプリント用紙の封かん状態を示た斜視図である。
【図13】 従来技術によるプリント用紙の一例を示す
平面図である。
【図14】 従来のプリント用紙に接着剤塗布領域が形
成された直後の状態を表わした断面図である。
【図15】 接着剤塗布領域の接着剤が固化した後の従
来のプリント用紙を表わした断面図である。
【符号の説明】
121 …第1の折り用ミシン目、122 …第2の折り用
ミシン目、15…開封用ミシン目、31、41、51、
61、71、81…プリント用紙、32、32A、3
3、33A、52、53、62、63、72、73、8
4…接着剤塗布領域、42、43…帯状の領域、d、d
1 …接着剤塗布領域同士の間隔、L、L1…接着剤塗布
領域の長さ、W、W1 …接着剤塗布領域の幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 春美 東京都千代田区富士見1−1−8千代田 富士見ビルトッパン・ムーア株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−36489(JP,A) 特開 平1−308692(JP,A) 特開 平3−262694(JP,A) 実開 平4−135374(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 1/00 - 15/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙面に紙面上の任意の折り目を対称の軸
    としたときの対称な位置に、接着剤の塗布された部分同
    士が圧接することによってのみ接着するような接着剤を
    塗布した所定幅Wで長さLの接着剤塗布領域が間隔dを
    おいて断続的に複数配置されており、前記長さLが前記
    幅Wの3倍以下であり、同時に前記間隔dが前記幅Wの
    2分の1以上であることを特徴とするプリント用紙。
  2. 【請求項2】 紙面に一または複数本の封かんのための
    折り用ミシン目が施されており、これらのミシン目を対
    称の軸としたときの対称な位置に、接着剤の塗布された
    部分同士が圧接することによってのみ接着するような接
    着剤を塗布した所定幅Wで長さLの接着剤塗布領域が間
    隔dをおいて断続的に複数配置されており、前記長さL
    が前記幅Wの3倍以下であり、同時に前記間隔dが前記
    幅Wの2分の1以上であることを特徴とするプリント用
    紙。
  3. 【請求項3】 蛇腹状に折り畳むことのできる連続した
    用紙であって、これらの一折りずつの各紙面に一または
    複数本の封かんのための折り用ミシン目が施されてお
    り、これらのミシン目を対称の軸としたときの対称な位
    置に、接着剤の塗布された部分同士が圧接することによ
    ってのみ接着するような接着剤を塗布した所定幅Wで長
    さLの接着剤塗布領域が間隔dをおいて断続的に複数配
    置されており、前記長さLが前記幅Wの3倍以下であ
    り、同時に前記間隔dが前記幅Wの2分の1以上である
    と共に、蛇腹状に折り畳む折り目を対称の軸としたとき
    に非対称となるように接着剤塗布領域が配置されている
    ことを特徴とするプリント用紙。
  4. 【請求項4】 用紙の表裏両方の面に接着剤の塗布され
    た部分同士が圧接することによってのみ接着するような
    接着剤を塗布した所定幅Wで長さLの接着剤塗布領域が
    間隔dをおいて断続的に複数配置されており、前記長さ
    Lが前記幅Wの3倍以下であり、同時に前記間隔dが前
    記幅Wの2分の1以上であると共に前記間隔dが長さL
    以上であり、かつ一方の面に断続的に複数配置された特
    定の接着剤塗布領域と他方の面に断続的に複数配置され
    た他の特定の接着剤塗布領域とが同一直線上の異なった
    位置にそれぞれ配置されていることを特徴とするプリン
    ト用紙。
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