JP3401646B2 - 非水電解質二次電池用負極とその製造法 - Google Patents

非水電解質二次電池用負極とその製造法

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JP3401646B2
JP3401646B2 JP04652893A JP4652893A JP3401646B2 JP 3401646 B2 JP3401646 B2 JP 3401646B2 JP 04652893 A JP04652893 A JP 04652893A JP 4652893 A JP4652893 A JP 4652893A JP 3401646 B2 JP3401646 B2 JP 3401646B2
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aqueous electrolyte
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正樹 長谷川
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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非水電解質二次電池の負
極とその製造法の改良に関わり、デンドライトの発生が
なくて信頼性が高く、かつ、高い電気容量の負極を用い
ることにより、高エネルギー密度でデンドライトが原因
となる短絡のない良好な非水電解質二次電池を提供する
ものである。
【0002】
【従来の技術】リチウムを負極とする非水電解質二次電
池は起電力が高く、従来のニッケルカドミウム蓄電池や
鉛蓄電池に較べ高エネルギー密度になることが期待され
ている。
【0003】しかし、金属状のリチウムを負極に用いる
と充電時にデンドライトが発生し、電池内部で短絡を起
こしやすく、信頼性の低い電池となることが多かった。
【0004】この問題を解決するために、リチウム(L
i)とアルミニウム、鉛との合金負極を用いることが検
討された。これら合金負極を用いると、充電でLiは負
極合金中に吸蔵され、デンドライトの発生がなく信頼性
の高い電池となる。しかし、合金負極の放電電位は金属
Liに比べ約0.5ボルト貴であるため、電池の電圧も
0.5ボルト低下し、これにより電池のエネルギー密度も
低下する。
【0005】通常、炭素材料は有機物を不活性雰囲気流
中でおよそ400〜3000℃の加熱により分解し炭素
化さらには黒鉛化を行うことにより得られる。
【0006】炭素材料の出発原料はほとんどの場合に有
機物であり、炭素化工程である1500℃付近までの加
熱により、ほとんど炭素原子のみが残り、3000℃近
い高温までの加熱により黒鉛構造が発達する。
【0007】この炭素材料の有機物原料としては、液相
ではピッチ、コールタール、あるいはコークスとピッチ
の混合物などが用いられ、固相では木質原料、フラン樹
脂、セルロース、ポリアクリロニトリル、レーヨンなど
を挙げることができる。また、気相では、メタン、プロ
パン、などの炭化水素ガスが用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この負極活物
質も大きい問題がある。すなわち充電でLiが層間に入
れるのは、理論上、最高でC6 Liであり、その場合の
電気容量は372Ah/Kgであるにもかかわらず、通常の
電池の充放電では負極の電気容量は230Ah/Kg程度に
とどまっているのが現状である。本発明はこのような従
来の問題点を解決することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、充電放電に対
して可逆性を有する正極と、Li塩を含有する非水電解
質とを有し、炭素材料を負極とする非水電解質二次電池
において、前記負極は炭素材料に硫酸、硝酸、塩酸、ギ
酸、酢酸、ほう酸のうちから選ばれた少なくとも1つの
酸を添加した後に加熱したものであることを特徴として
いる。
【0010】また、この加熱温度は100〜1500℃
の範囲であることを特徴としている。
【0011】また、負極として、硫酸、硝酸、塩酸、ギ
酸、酢酸のうちから選ばれた少なくとも1つの酸を添加
した有機物を加熱し、炭素化もしくは黒鉛化したもので
ある。
【0012】また、この有機物がピッチ、コールター
ル、コークス、フラン樹脂、セルロース、ポリアクリロ
ニトリル、レーヨンからなる群のうちから選ばれた少な
くとも一つの有機物であることが好ましい。
【0013】また、炭素材料の加熱工程の加熱温度は
00℃〜3000℃の範囲が適当である。
【0014】
【作用】酸を添加し、加熱した黒鉛などの炭素材料は、
従来の炭素負極と同様に、負極中にLiが吸蔵され、放
電すると吸蔵されたLiが電解質中にイオンとして放出
されることを見いだした。したがって充電でLiが金属
状で析出することはなく、デンドライトによる電池の内
部短絡は起こらない。放電電位は金属Liに較べ約0.1
ボルト貴であるので、電池電圧の低下も小さい。
【0015】しかも、酸を添加することにより従来の炭
素材料に比べて充放電の電気容量が増大することを明ら
かにしたものである。
【0016】しかも、炭素材料となる有機物に酸を添加
し加熱した場合には、従来の炭素材料に比べて初回の充
放電容量差(炭素材料中に挿入されて放出されないLi
量)が減少することを明らかにしたものである。
【0017】また、負極としての炭素材料の理論的な最
高の電気容量(372Ah/Kg )は殆ど変わらないもの
の、炭素材料に酸を添加加熱あるいは、有機物に酸を添
加し、炭素化・黒鉛化することにより、リチウムを含有
していない(放電)状態でリチウムイオンを取り込み易
い状態となり、より電気化学的に活性な状態となり、よ
り理論電気容量に近い高容量の負極となることが期待で
きる。
【0018】本発明の負極を使用することにより、より
高エネルギー密度の、デンドライトによる短絡のない信
頼性の高い二次電池を得ることが可能となる。
【0019】
【実施例】
(実施例1)まず、ほう酸を添加した炭素材料につい
て、その製造法を含めて説明する。H3 BO3 は予め5
重量%水溶液とした。このH3 BO3 水溶液をピッチ系
人造黒鉛に対してホウ素量に換算して2重量%の含有量
になるように添加し、乳鉢にて充分に混合した。この混
合物をアルゴンガス雰囲気中において1500℃で10
時間加熱した。この炭素材料について、電極としての特
性を検討するため、図1に示す試験セルを作った。な
お、以下では、この炭素材料を、ACID−Cと略称す
る。
【0020】このようにして得たACID−Cの10g
に対して結着剤としてポリエチレン粉末1gを混合して
合剤とした。この合剤0.1gを直径17.5mmに加圧成型
してACID−C電極1とし、ケース2の中に置いた。
微孔性ポリプロピレン製のセパレータ3をACID−C
電極1上に置いた。1モル/リットルの過塩素酸リチウ
ム(LiClO4 )を溶解したエチレンカーボネートと
ジメトキシエタンの体積比で1:1の混合溶液を非水電
解質としてセパレータ3上に注液した。この上に、内側
に直径17.5mmの金属Li4を張り付け、外周部にポリ
プロピレン製のガスケット5を付けた封口板6を置い
て、封口し試験セルとした。
【0021】2mAの定電流で、ACID−C電極1がL
i対極に対して0ボルトになるまでカソード分極(AC
ID−C電極を負極として見る場合には充電に相当)
し、次にACID−C電極1が1.0ボルトになるまでア
ノード分極(放電に相当)した。この充電と放電を繰り
返し行ない、電極特性を評価した。
【0022】従来例として、炭素にピッチ系人造黒鉛を
用いて、電極を作製した。以下これをC電極と略称す
る。次に同じように試験セルを作りカソード分極、アノ
ード分極を繰り返し行なった。
【0023】ACID−C電極、C電極の11サイクル
目のカソード分極曲線、アノード分極曲線を図2に示
す。
【0024】分極時の電圧はACID−C電極、C電極
ともほとんど同じであるが、電気容量は本発明のACI
D−C電極の方が大であった。11サイクル目のカソー
ド分極が終了した後、試験セルを分解した。ACID−
C電極、C電極ともに金属Liの析出は認められなかっ
た。ACID−C電極では、カソード分極でLiが電極
中に吸蔵されていた。以上よりACID−C電極では、
カソード分極でLiが電極中に吸蔵され、アノード分極
で吸蔵されたLiが放出され、金属Liの析出はなく、
またアノード分極時の電圧はC電極と同じであるが、電
気容量はC電極に比べて極めて大になることがわかっ
た。
【0025】(実施例2)次に、硫酸を添加した炭素材
料についてその製造法を含めて説明する。
【0026】硫酸はあらかじめ、1.0規定濃度の水溶液
とした。この硫酸水溶液をピッチ系人造黒鉛100gに
対して10ミリリットルを添加し、乳鉢にて充分に混合
した。
【0027】この混合物をアルゴンガス雰囲気中におい
て1500℃で10時間加熱した。この酸を添加した炭
素材料の電極としての特性を検討するため、図1に示す
試験セルを作った。以下、この酸を添加した炭素材料を
ACID−Cと略称する。試験セルの作製方法や電極特
性の評価条件などは実施例1と同じである。
【0028】従来例として、炭素にピッチ系人造黒鉛を
用いて、C電極を作製し、同じように試験セルを作りカ
ソード分極(ACID−Cを使用した電極を負極として
見る場合には充電に相当)、アノード分極(放電に相
当)を繰り返し行なった。
【0029】ACID−C電極、C電極の1サイクル目
と11サイクル目のそれぞれの充電容量、放電容量を
(表1)に示す。
【0030】
【表1】
【0031】(表1)に示すように電気容量は本発明の
ACID−C電極の方が大であった。
【0032】この傾向は11サイクル目においても同様
であり、本発明効果が充放電サイクル後も維持されるこ
とがわかった。
【0033】ACID−C電極のカソード分極が終了し
た後、試験セルを分解した。ACID−C電極、C電極
ともに金属Liの析出は認められなかった。ACID−
C電極では、カソード分極でLiが電極中に吸蔵されて
いた。
【0034】以上よりACID−C電極では、カソード
分極でLiが電極中に吸蔵され、アノード分極で吸蔵さ
れたLiが放出され、金属Liの析出はなく、またアノ
ード分極時の電圧はC電極と同じであるが、電気容量は
C電極に比べて極めて大になることがわかった。
【0035】(実施例3)次に、酸として硝酸を用いた
場合について説明する。硝酸はあらかじめ、1.0規定濃
度の水溶液とした。この硝酸水溶液をピッチ系人造黒鉛
100gに対して10ミリリットルを添加し、乳鉢にて
充分に混合した。この混合物をアルゴンガス雰囲気中に
おいて1500℃で10時間加熱した。このACID−
Cの電極としての特性を検討するため、実施例1と同様
に図1に示す試験セルを作った。セル構成や電極特性の
評価方法は実施例1と同様である。
【0036】従来例として、炭素にピッチ系人造黒鉛を
用いて、C電極を作製し、同じように試験セルを作りカ
ソード分極(充電)、アノード分極(放電)を繰り返し
行なった。
【0037】ACID−C電極、C電極の1サイクル目
と11サイクル目の充電容量、放電容量を(表2)に示
す。
【0038】
【表2】
【0039】上記(表2)に示すように電気容量は本発
明のACID−C電極の方が大であった。この傾向は1
1サイクル目においても同様であり、本発明の効果が充
放電サイクル後も維持されることがわかった。11サイ
クル目のカソード分極が終了した後、試験セルを分解し
た。ACID−C電極、C電極ともに金属Liの析出は
認められなかった。
【0040】ACID−C電極では、カソード分極でL
iが電極中に吸蔵されていた。以上よりACID−C電
極では、カソード分極でLiが電極中に吸蔵され、アノ
ード分極で吸蔵されたLiが放出され、金属Liの析出
はなく、またアノード分極時の電圧はC電極と同じであ
るが、電気容量はC電極に比べて極めて大になることが
わかった。
【0041】(実施例4)上記の実施例では、添加する
酸としてほう酸と硫酸と硝酸の場合について説明した
が、この他に種々の酸について、その効果を検討した結
果、塩酸と酢酸とギ酸を用いた場合にも同様の発明効果
があることがわかった。検討結果では、硫酸と硝酸の場
合に効果が最も大きなものであった。
【0042】この検討結果について詳しく説明する。ほ
う酸、硫酸、硝酸、塩酸、酢酸、ギ酸をそれぞれ、1.0
規定濃度の水溶液とした。この水溶液それぞれをピッチ
系人造黒鉛100gに対して10ミリリットルを添加
し、乳鉢にて充分に混合した。この混合物をアルゴンガ
ス雰囲気中において1500℃で10時間加熱した。こ
のACID−Cの電極としての特性を検討するため、実
施例1と同様に図1に示す試験セルを作った。セル構成
や電極特性の評価方法は実施例1と同様である。
【0043】従来例として、炭素にピッチ系人造黒鉛を
用いて、C電極を作製し、次に同じように試験セルを作
りカソード分極、アノード分極を繰り返し行なった。
【0044】(表3)に1サイクル目と11サイクル目
の充電容量と放電容量を示す。
【0045】
【表3】
【0046】上記(表3)に示すように、硫酸、硝酸、
塩酸、酢酸、ギ酸、ほう酸をそれぞれピッチ系人造黒鉛
に添加し加熱して得たACID−Cの電極はいずれもC
電極に比べて、充放電容量が増加している。なかでも、
硫酸、硝酸を用いた場合に容量増加の効果が最も大きな
ものであった。
【0047】この傾向は11サイクル目においても同様
であり、本発明の効果が充放電サイクル後も維持される
ことがわかった。
【0048】なお、ほう酸、硫酸、硝酸、塩酸、酢酸、
ギ酸をそれぞれピッチ系人造黒鉛に添加し加熱して得た
ACID−Cは純水に懸濁させた場合、いずれも中性を
示した。
【0049】したがって、加熱後は添加した上記の酸は
そのままでは存在していないことがわかった。
【0050】本発明は炭素材料への単なる酸類の添加で
はなく、酸類を炭素材料に添加し加熱して得られたもの
である。
【0051】また、硫酸、硝酸、塩酸、酢酸、ギ酸、ほ
う酸の2つ以上を混合したものを炭素材料に添加し加熱
して得たACID−Cも同様の効果があることを確認し
ている。
【0052】さらに、実施例では、炭素材料として、ピ
ッチ系人造黒鉛を用いて説明したが、この他に天然黒
鉛、炭素繊維、黒鉛ウィスカーなどをはじめとする充電
放電に対して可逆性を有する負極炭素材を用いた場合に
も同様の効果があることは言うまでもない。
【0053】(実施例5)本実施例では、炭素材料に酸
を添加し加熱する場合の加熱温度について説明する。
【0054】ACID−Cを得るための酸としては、硫
酸を用い、1.0規定濃度の硫酸水溶液をピッチ系人造黒
鉛100gに対して10ミリリットルを添加し、乳鉢に
て充分に混合した。この混合物をアルゴンガス雰囲気中
において80℃、100℃、300℃、500℃、10
00℃、1200℃、1500℃、2000℃の8種類
の温度でそれぞれ10時間加熱した。
【0055】これらのACID−Cの電極としての特性
を検討するため、実施例1と同様に図1に示す試験セル
を作った。セル構成や電極特性の評価方法は実施例1と
同様である。
【0056】従来例として、炭素にピッチ系人造黒鉛を
用いて、C電極を作製し、次に同じように試験セルを作
りカソード分極、アノード分極を繰り返し行なった。
【0057】(表4)に1サイクル目と11サイクル目
の充電容量と放電容量を示す。
【0058】
【表4】
【0059】上記(表4)に示すように、加熱温度が1
00℃以上の充放電容量が大きな値を示した。この充放
電容量の増加傾向は加熱温度が1500℃以上では横ば
いとなった。以上の結果と1500℃以上の高温加熱工
程での経済性を考慮すると、加熱温度は100℃から1
500℃が好ましいということができる。
【0060】(実施例6)本実施例では、酸を添加した
有機物を加熱して得る炭素材料とその製造法について説
明する。
【0061】酸としては96%濃度の硫酸を、有機物と
しては石油ピッチを使用した。この硫酸を石油ピッチ1
00gに対して10ミリリットルを添加し、充分に混合
した。この混合物をアルゴンガスを流しながら、100
℃/時間の昇温速度で1000℃まで加熱し、10時間
保持した後、さらに、50℃/時間の昇温速度で300
0℃まで加熱し20時間保持した。
【0062】以下、この酸を添加し加熱した炭素材料
を、ACID−Cと略称する。また、従来例として酸を
添加しない炭素材料として、石油ピッチを上記と同様な
条件で炭素化したものを作製した。
【0063】このようにして得られた炭素材料の電極と
しての特性を検討するため、実施例1と同様の方法で試
験セルを作った。充放電特性の評価方法も実施例1と同
様の方法で行なった。
【0064】従来例として、酸を添加せずに同条件で加
熱した炭素質を用いて、C電極を作製し、次に同じよう
に試験セルを作りカソード分極、アノード分極を繰り返
し行なった。
【0065】ACID−C電極、C電極の1サイクル目
のそれぞれの充電容量、放電容量を(表5)に示す。
【0066】
【表5】
【0067】電気容量は本発明のACID−C電極の方
が大であった。この傾向は11サイクル目においても同
様であり、本発明の効果が充放電サイクル後も維持され
ることがわかった。
【0068】しかも、充電容量に対する放電容量の差
(炭素材料中に初回に挿入されて放出されないLi量)
が本発明のACID−C電極の方が少ない。
【0069】この試験セルの11サイクル目のカソード
分極が終了した後、試験セルを分解した。ACID−C
電極、C電極ともに金属Liの析出は認められなかっ
た。
【0070】ACID−C電極では、カソード分極でL
iが電極中に吸蔵されていた。以上よりACID−C電
極では、カソード分極でLiが電極中に吸蔵され、アノ
ード分極で吸蔵されたLiが放出され、金属Liの析出
はなく、またアノード分極時の電圧はC電極と同じであ
るが、電気容量はC電極に比べて極めて大になることが
わかった。
【0071】また、一般的に炭素材料で見られる初回の
充電容量に対する放電容量の差(炭素材料中に初回に挿
入されて放出されないLi量)が大幅に減少することを
明らかにした。
【0072】(実施例7)上記の実施例では、添加する
酸として硫酸の場合について説明したが、この他に種々
の酸について、その効果を検討した結果、硝酸、塩酸、
ギ残、酢酸、ほう酸を用いた場合にも同様の発明効果が
あることがわかった。なかでも、硫酸と硝酸を用いた場
合に効果が最も大きなものであった。
【0073】この検討結果について詳しく説明する。ほ
う酸、硫酸、硝酸、塩酸、酢酸、ギ酸をそれぞれ、1.0
規定濃度の水溶液とした。この水溶液を石油ピッチ10
0gに対して10ミリリットルを添加し、乳鉢にて充分
に混合した。この混合物をアルゴンガスを流しながら、
100℃/時間の昇温速度で1000℃まで加熱し、1
0時間保持した後、さらに、50℃/時間の昇温速度で
3000℃まで加熱し20時間保持した。
【0074】また、従来例として酸を添加しない炭素材
料として、石油ピッチを上記と同様な条件で炭素化した
ものを作製した。
【0075】このACID−Cの電極としての特性を検
討するため、実施例1と同様に図1に示す試験セルを作
った。セル構成や電極特性の評価方法は実施例1と同様
である。
【0076】従来例として、炭素材料にピッチ系人造黒
鉛を用いて、C電極を作製し、次に同じように試験セル
を作りカソード分極、アノード分極を繰り返し行なっ
た。
【0077】(表6)に1サイクル目の充電容量と放電
容量を示す。
【0078】
【表6】
【0079】硫酸、硝酸、塩酸、酢酸、ギ酸、ほう酸を
それぞれ石油ピッチに添加し加熱して得たACID−C
の電極はいずれもC電極に比べて、充放電容量が増加し
ている。
【0080】しかも、1サイクル目の充電容量に対する
放電容量の差(炭素材料中に初回に挿入されて放出され
ないLi量)がいずれも大幅に減少することを明らかに
した。
【0081】この効果は、なかでも、塩酸と酢酸を用い
た場合に最も明確なものであった。なお、硫酸、硝酸、
塩酸、酢酸、ギ酸、ほう酸をそれぞれ石油ピッチに添加
し加熱して得たACID−Cは純水に懸濁させた場合、
いずれも中性を示した。したがって、加熱後は添加した
上記の酸はそのままでは存在していないことがわかっ
た。
【0082】本発明は有機物への単なる酸類の添加では
なく、酸類を有機物に添加し加熱して得られたものであ
る。
【0083】また、硫酸、硝酸、塩酸、酢酸、ギ酸、ほ
う酸の2つ以上を混合したものを有機物に添加し加熱し
て得たACID−Cも全く同様の効果があることを確認
している。
【0084】また、実施例では有機物として石油ピッチ
を取り上げて説明を行ったが、有機物の分解・炭素化・
黒鉛化という共通の加熱工程を経て得られる出発原料で
ある他の有機物の場合も、本発明で示した酸の添加によ
る容量増加などの技術思想は同一のものである。
【0085】したがって、本発明では、この有機物原料
として、ピッチ、コールタール、あるいはコークスとピ
ッチの混合物、木質原料、フラン樹脂、セルロース、ポ
リアクリロニトリル、レーヨンなどにおいても同様の効
果がある。
【0086】また、本実施例ではコイン電池を用いた場
合についての説明を行ったが、本発明はこの構造に限定
されるものではなく円筒型、角形、偏平型などの形状の
二次電池においても全く同様の発明効果があったことを
確認している。
【0087】(実施例8)本実施例では、有機物に酸を
添加し加熱する場合の加熱温度について詳しく検討を行
なった。
【0088】ACID−Cを得るための酸としては、硫
酸を用い、1.0規定濃度の硫酸水溶液を石油ピッチ10
0gに対して10ミリリットルを添加し、乳鉢にて充分
に混合した。
【0089】この混合物をアルゴンガス雰囲気中におい
て400℃、600℃、800℃、1000℃、150
0℃、2000℃、2500℃、3000℃の8種類の
温度でそれぞれ10時間加熱した。
【0090】このACID−Cの電極としての特性を検
討するため、実施例1と同様に図1に示す試験セルを作
った。
【0091】セル構成や電極特性の評価方法は実施例1
と同様である。また、比較例として石油ピッチに酸を添
加せずに上記の温度条件でそれぞれ加熱した炭素材料を
作製した。これらのC電極についても実施例1と同様な
試験セルを作製し、同様の電極特性の評価を行なった。
【0092】(表7)に1サイクル目の充電容量と放電
容量を示す。
【0093】
【表7】
【0094】上記(表7)に示すように加熱温度が60
0℃以上で充放電容量が大きな値を示した。また、40
0℃では11サイクル目での容量低下も大きい。この充
放電容量は加熱温度が3000℃で最も高い値を示し
た。また、比較例である酸を添加せずに得た炭素材料に
比べて、600℃〜1500℃の比較的低温域で容量の
増加傾向が著しいことがわかった。さらに、3000℃
より高い温度条件での加熱については、加熱炉の構成材
料や加熱工程の経済性等の観点から工業的に実用上、実
施が困難であることから、検討は行なわなかった。以上
の結果から、加熱温度は600℃から3000℃が望ま
しいことがわかった。
【0095】(実施例9)ACID−Cを負極とする図
3に示したコイン形電池を構成して特性を調べた。
【0096】本実施例では、酸として硝酸を用いた。有
機物としては石油ピッチを使用した。
【0097】硫酸は1規定濃度を用いた。この硫酸を石
油ピッチ100gに対して10ミリリットルを添加し、
充分に混合した。
【0098】この混合物をアルゴンガスを流しながら、
100℃/時間の昇温速度で1000℃まで加熱し、1
0時間保持した後、さらに、50℃/時間の昇温速度で
3000℃まで加熱し20時間保持した。
【0099】充電、放電に対して可逆性を有する正極活
物質として、LiMn2 4 を用いた。正極活物質10
0gに対して、導電剤としてアセチレンブラック5g、
結着剤としてのポリ4フッ化エチレン5gを加え、混合
して正極合剤とした。
【0100】正極合剤1gを直径17.5mmに加圧成型し
て正極7とし、ケース2の中に置いた。微孔性ポリプロ
ピレンセパレータ3を正極上に置いた。非水電解質とし
てはエチレンカーボネートとジメトキシエタンの体積比
で1:1の混合溶液に1モル/リットルのトリフルオロ
メタンスルフォン酸リチウム(LiCF3 SO3 )を溶
解したものを用いた。ACID−C10gに対して結着
剤としてポリエチレン粉末1gを混合して負極合剤とし
た。この合剤0.1gを直径17.5mmに加圧成型して負極
8とした。セパレータ上に非水電解質を注液し、その上
に負極を置いた。さらにその上に外周部にポリプロピレ
ンガスケット5を付けた封口板6を置いて、封口し電池
とした。
【0101】従来例として、負極に石油ピッチに酸を添
加せずに加熱して得た炭素材料について同様の試験を行
なった。加熱条件はアルゴンガスを流しながら、100
℃/時間の昇温速度で1000℃まで加熱し、10時間
保持した後、さらに、50℃/時間の昇温速度で300
0℃まで加熱し20時間保持した。この炭素材料を用い
て、ACID−Cの場合と同じ組成で電極、電池を作っ
た。これを便宜上、C負極とする。両方の電池とも、正
極の電気容量の方が大きく、電池の容量は負極の容量で
決まる。
【0102】2mAの定電流で、電池を4.4ボルトまで充
電し、次に3ボルトまで放電し、この充電放電を繰り返
した。図4に、11サイクル目の放電曲線を示す。な
お、容量は負極活物質1g当りに換算して示した。放電
電圧は同じであるが、電気容量は本発明電池の方が極め
て大である。50サイクル目の充電が終わった後、電池
を分解して金属Liの析出を調べた。両方の電池ともL
iの析出は認められなかった。
【0103】なお、本実施例では正極として、LiMn
2 4 について説明したが、本発明で示した負極ACI
D−Cは、この他に、LiCoO2 、LiNiO2 、な
どをはじめとする充電放電に対して可逆性を有する正極
と組み合わせた場合にも同様の効果があることは言うま
でもない。
【0104】また、本実施例ではコイン電池を用いた場
合についての説明を行ったが、本発明はこの構造に限定
されるものではなく円筒型、角形、偏平型などの形状の
二次電池においても全く同様の効果があったことを確認
している。
【0105】
【発明の効果】以上述べたように、硫酸、硝酸、塩酸、
ギ酸、酢酸のうちから選ばれた少なくとも1つの酸を添
加した有機物を600℃〜3000℃の温度で加熱して
炭素化もしくは黒鉛化した負極とすることにより、ある
いは、炭素材料へ塩酸、硫酸、硝酸、ギ酸、酢酸、ほう
酸のうちから選ばれた少なくとも1つの酸を添加した
合物を100℃〜3000℃で加熱して構成した負極と
することにより、充電放電に対して可逆性を有する正極
と、Li塩を含有する非水電解質とからなる、より高エ
ネルギー密度の、デンドライトによる短絡のない信頼性
の高い二次電池を得ることができ、その工業的意義は大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のACID−Cの電極特性を評価するた
めの試験セルの断面概略図
【図2】本発明のACID−Cを電極に使った試験セル
の充放電曲線図
【図3】本発明のACID−Cを負極に使ったコイン形
電池の断面図
【図4】本発明のACID−Cを負極に使ったコイン形
電池の放電曲線図
【符号の説明】
1 ACID−C電極 2 ケース 3 セパレータ 4 金属Li 5 ガスケット 6 封口板 7 正極 8 負極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 修二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 豊口 吉徳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−66373(JP,A) 特開 昭64−650(JP,A) 特開 平3−245458(JP,A) 特開 平5−221622(JP,A) 特開 平5−74457(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 4/02 - 4/58 C01B 31/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電放電に対して可逆性を有する正極
    と、リチウム塩を含有する非水電解質とを有し、炭素材
    料を負極とする非水電解質二次電池において、前記負極
    の主体となる炭素材料に、硫酸、硝酸、塩酸、ギ酸、酢
    酸、ほう酸のうちから選ばれた少なくとも1つの酸を添
    加した混合物を、100℃〜1500℃の温度で加熱し
    て構成された非水電解質二次電池用負極。
  2. 【請求項2】 充電放電に対して可逆性を有する正極
    と、リチウム塩を含有する非水電解質とを有し、炭素材
    料を負極とする非水電解質二次電池において、有機物に
    硫酸、硝酸、塩酸、ギ酸、酢酸のうちから選ばれた少な
    くとも1つの酸を添加した混合物を600℃〜3000
    ℃の温度で加熱し、炭素化もしくは黒鉛化して構成され
    た非水電解質二次電池用負極。
  3. 【請求項3】 充電放電に対して可逆性を有する正極
    と、リチウム塩を含有する非水電解質とを有する非水電
    解質二次電池の負極の製造法であって、負極の主体とな
    る炭素材料に、硫酸、硝酸、塩酸、ギ酸、酢酸、ほう酸
    のうちから選ばれた少なくとも1つの酸を添加する工程
    、前記炭素材料と添加した酸を混合する工程と、前記
    を添加した混合物を100℃〜1500℃の温度での
    加熱する工程を有する非水電解質二次電池用負極の製造
    法。
  4. 【請求項4】 充電放電に対して可逆性を有する正極
    と、リチウム塩を含有する非水電解質とを有し、炭素材
    料を負極とする非水電解質二次電池の製造法であって、
    有機物に硫酸、硝酸、塩酸、ギ酸、酢酸のうちから選ば
    れた少なくとも1つの酸を添加する工程と、前記有機物
    と添加した酸を混合する工程と、酸を添加した混合物を
    600℃〜3000℃の温度での加熱する工程とにより
    製造される非水電解質二次電池用負極の製造法。
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