JP3401619B2 - 高負荷可能な焼結部品の少なくとも摩耗層の製造方法 - Google Patents

高負荷可能な焼結部品の少なくとも摩耗層の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,炭化物形成元素として
のクロムと合金化した鉄粉を主成分としかつ炭素,燐及
び銅を含む粉末混合物を素材に圧縮形成し,それから溶
融焼結するか、又は周期系のVI族の少なくとも1つ
の炭化物形成元素と合金化した鉄粉を主成分としかつ炭
素を含む粉末混合物を素材に圧縮形成し,それから溶融
焼結する,特に内燃機関の弁制御装置用の高負荷可能な
焼結部品の少なくとも摩耗層の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の弁制御装置用のカム軸のカム
又は他の部品の耐摩耗性及び疲れ強度に関する高度の要
求に応じるために,周期系の第5及び第6副族の炭化物
形成元素と合金化する鉄粉及び黒鉛粉末を炭化物形成に
必要な量で含む粉末混合物からこれらの部品を圧縮成形
し,固相温度より少し高い温度で圧縮成形品を焼結し,
それから溶融焼結した成形部品を固相温度以下の温度で
高温均衡圧力圧縮により理論的密度の少なくとも99%
に圧縮することが公知である(欧州特許出願公開第30
3809号明細書)。特にこの公知の方法の欠点とし
て,予備焼結された成形部品の高温均衡圧力圧縮の費用
が著しく高く,このような高温均衡圧力圧縮によらない
と,必要な密度における均一な炭化物分布が保証されな
いので,このような高温均衡圧力圧縮をやめることはで
きない。固相温度より少し高い温度における焼結は均一
な炭化物分布を可能にするが,比較的大きい空隙割合に
おいてのみ可能にする。更に高温圧縮成形に必要な温度
のため,低融点成分の合金化は不可能である。これらの
成分は圧縮成形温度で溶融し,圧縮成形の際まだ存在す
る空隙を通つて出てしまう。
【0003】外側摩耗層及びカム本体からカム軸のカム
を溶融焼結により粉末冶金で製造することも公知で(ド
イツ連邦共和国特許出願公開第3907886号明細
書)異なる収縮特性を持つ圧縮成形素材が鋼軸上へはめ
られるので,焼結後摩耗層とカム本体との間及びカム本
体と鋼軸との間に良好な結合が行われる。外側摩耗層は
鉄−炭素−ニツケル−クロム−モリブデン合金により形
成されるが,高い負荷要求には充分でない。なぜなら
ば,ニツケルは耐摩耗性にとつて重要な炭化物を形成せ
ず,ニツケルを含む材料はオーステナイトを形成する傾
向があり,それにより疲れ強度が低下するからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従つて本発明の基礎に
なつている課題は,後で高温均衡圧力圧縮なしに溶融焼
結ですむような特に内燃機関の弁制御装置用の高負荷可
能な焼結部品の製造に適した方法を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明によれば,クロムのみを鉄粉の炭化物形成合金成
分として使用し,粉末混合物が,鉄粉の炭化物形成合金
成分としての13ないし18重量%のクロム,1.0な
いし2.5重量%のすず,15ないし20重量%の銅,
1.5ないし2.6重量%の炭素,及び0.4ないし
1.0重量%の燐を含み,鉄粉をすず,銅,炭素及び燐
の粉末と混合する前に,合金化した溶融鉄をガス又は水
の噴流で微粒化することにより鉄粉を製造するか,又は
モリブデン及び/又はタングステンのみを鉄粉の炭化物
形成合金成分として使用し,粉末混合物が,鉄粉の炭化
物形成合金成分としての3ないし6重量%のモリブデ
ン,又はタングステンとモリブデンとの原子量比に応じ
てモリブデンに代わるタングステン,又は前記の割合の
モリブデン及びタングステン,1.5ないし2.6重量
%の炭素及び0.4ないし1.0重量%の燐を含み,鉄
粉を炭素及び燐の粉末と混合する前に,合金化した溶融
鉄をガス又は水の噴流で微粒化することにより鉄粉を製
造する。
【0006】
【発明の効果】比較的高い割合の炭素の使用により炭素
含有量のためだけでなく燐の添加のため著しく低下する
焼結温度で,焼結の際充分な液相を形成しながら充分な
炭化物形成が保証されるので,均一な炭化物分布を期待
することができる。更に液相の割合が高いため,後で高
温圧縮を行う必要なしに,焼結体の必要な密度が得られ
る。
【0007】
【実施態様】この点で粉末混合物が1.0ないし2.5
重量%のすずと15ないし20重量%の銅とを含んでい
ると,特に有利な状態が得られる。なぜならば銅が炭素
の一部を結合するので,高い炭素含有量により疲れ強度
を悪化するセメントタイト形成の危険がなくなるからで
ある。更に銅とすずとにより形成される青銅相は焼結部
品の摺動特性を改善する潤滑効果を伴い,焼結の際の空
隙をふさぐのに寄与する。
【0008】耐摩耗性を決定する均一な炭化物分布の前
提条件は,まず炭化物形成元素が適当に均一に粉末混合
物に分布していることである。このため炭化物形成元素
と合金化する鉄粉が使用され,ガス又は水の噴流で溶融
鉄を微粒化することによりこの鉄粉が製造される。炭化
物形成元素としてクロムを使用すると,溶融鉄を鎮静化
しかつ微粒化を改善するため,0.7ないし1.5重量
%の珪素がなるベく珪素−鉄合金の形で溶融鉄に添加せ
ねばならない。炭化物形成元素としてモリブデンを使用
すると,珪素が0。4重量%未満の量でマンガンにより
代えられる。
【0009】鉄粉の圧縮成形性を改善すると共に焼結過
程にとつて有利な粒子表面を確保するため,合金化した
鉄粉が樹枝状粒子形状を持ち、粒子1個当り50μmよ
り小さい平均直径の粉末粒子を少なくとも70重量%の
割合で含み,残りの割合の粉末の粒子1個当りの平均直
径が最大100μmである。これらの粉末割合により有
利な最適化のため,特に微細な粉末では,個々の粉末粒
子の間の接触面積の増大と残存空隙の減少とにより焼結
条件が改善されるが,粒径の減少により粉末の製造費が
高くなることを考慮することができる。
【0010】炭素として粒子1個当り最大5μmの平均
直径を持つ天然黒鉛又は電気黒鉛から成る粉末を使用で
きるので,炭化物形成に必要な炭素の微細分布を得るこ
とができる。炭素と共に本発明による効果にとつて重要
な燐を燐−鉄結合合金として溶融鉄に添加して,溶融鉄
をガス又は水の噴流中で微粒化するか,又は合金化した
鉄粉に燐−鉄合金粉末として添加することができ,その
際粒子1個当りの平均直径が10μmより小さくなるよ
うにする。燐−鉄合金の添加により鉄基質への燐の迅速
な拡散が行われ,拡散する燐により大きい二次空隙の形
成が防止される。
【0011】銅粉末として樹枝状粒子形状と粒子1個
り最大5μmの平均直径を持つ電解銅を使用して,粒子
1個当り最大20μmの平均直径を持つすずと共に,均
一に分布した銅相を得ると共に,偏析を避けることがで
きる。
【0012】モリブデンを炭化物形成元素としてのタン
グステンにより代え,モリブデンと合金化した鉄粉を,
12重量%のタングステンと合金化した鉄粉により1:
2の割合で代えることができる。しかし圧縮成形品の充
分な生強度を確保するため,タングステンの合金割合を
12重量%に限らねばならない。6重量%までモリブデ
ンと合金化した鉄粉のほかに,炭化タングステンにより
耐摩耗性を更に改善するため,粉末混合物1ないし2重
量%のタングステン粉末も含むことができる。
【0013】既に述べたように,粉末混合物中における
粉末成分の均一な分布は著しく重要である。このためま
ず合金化した鉄粉に銅及びすず及び場合によつては燐の
粉末を混合し,それからこの混合物を炭素粉末に混合す
る。この母混合物に普通の滑剤粉末を添加することがで
きる。この混合順序が維持されると,特に非常に微細な
炭素粉末の分離を効果的に防止できるが,これは均一な
炭化物分布の必要条件である。
【0014】こうして得られる粉末混合物は,場合によ
つては造粒過程後,700ないし800MPaの圧力を
加えて6.5ないし6.6g/cmの密度を持つ成形
品に圧縮成形され,続いて焼鈍過程を受けて,通常はワ
ツクスから成る滑剤を除去されると共に,酸素含有量を
最大1800ppmに減少される。生強度を高める85
0ないし950℃の予備焼結により,この焼鈍過程を保
証するのがよい。圧縮成形密度は6.7g/cmを越
えないようにする。なぜならば,そうしないと,焼結の
際生ずる一酸化炭素が逃げることができず,気泡を形成
するからである。6.4g/cm以下への圧縮成形密
度の減少は,必要な生強度を低下させる。
【0015】
【実施例】カム軸のカムを粉末冶金で製造するため,水
で微粒化されかつ6重量%のモリブデンと合金化されて
樹枝状の粒子形状を持つ鉄粉から出発し,その個別粒子
は最大75μmの平均直径を持つていたが,これらの粒
子の70%の平均直径は50μmより小さかつた。微粒
化と水素−窒素雰囲気内での還元過程後,この鉄粉には
まだ約5000ppmの酸素含有量が確認された。この
鉄粉に,全混合物の重量に関して,まず0.45重量%
の燐が,10μmより小さい平均粒径を持つ非常に微粒
の16%燐−鉄合金粉末として,二重円錐混合機(約5
分の混合時間)において添加され,それから更に5分の
混合過程において1.85重量%の炭素が,5μmより
小さい平均粒径の微粉砕された天然黒鉛粉末の形で添加
された。続く圧縮成形過程の前に,この母混合物へ0.
5重量%の圧縮成形助剤(ワツクス)が混合され,それ
からこの粉末混合物が700MPaの圧力で成形部品に
圧縮成形され,その際6.5g/cmの密度が得られ
た。これらの成形部品は950℃の温度で水素−窒素保
護ガス雰囲気(水素と素との比=1:3)中で2時間
還元され,その後1500ppmの酸素含有量及び1.
6重量%の炭素含有量が検出された。こうして前処理さ
れた成形部品が,溶融焼結のため真空炉内で1075℃
の焼結温度に2時間保たれた。
【0016】真空炉内における焼結の代りに,水素と
素との比が1:5の保護ガス雰囲気中でコンベヤ炉にお
いて,焼結を非常に経済的に行うこともできる。
【0017】焼結後成形部品は約7%の収縮を示し,そ
の理論的密度の98%に達した。硬度測定によりHRC
42±2の硬度が得られた。鉄基質中に炭化モリブデン
の非常に均一な分布が確認され,この炭化物は3ないし
7μmの直径の球形状を持ち,非常に良好な摩耗特性を
伴つていた。残つている空隙も50μmの平均直径の球
形状を持ち,それにより高い疲れ強度を保証することが
できた。
【0018】焼結過程に続く焼入れ処理については複数
の可能性,即ち焼結用に使用される真空炉又はコンベヤ
炉において調整される雰囲気中での焼入れ又は油焼入れ
が与えられる。焼入れ後成形部品はHRC63±1の硬
度を持ち,550℃の温度で2時間の焼戻し処理後,こ
の硬度はHRC51±1に減少した。こうして製造され
たカムは,高い耐摩耗性及び高い疲れ強度のほかに,非
常に良好な硬度保持特性を持つていた。
【0019】(例2)カムを製造するため,18.0重
量%のクロムと合金化されて水で微粒化される樹枝状鉄
粉から出発したが,微粒化をよくするため,この鉄粉は
0.9ないし1.1重量%の珪素を含んでいた。これら
の重量%は,前の例と同じように全粉末混合物に関する
ものである。粒径は例1のそれと同じであつた。窒素−
水素雰囲気中での還元後,2400ppmの酸素含有量
が求められた。
【0020】この合金化された鉄粉に,5μmより小さ
い平均個別粒子直径を持つ17.0重量%の電解銅と,
20μmより小さい平均個別粒子直径を持つ1.2重量
%のすず粉末と,10μmより小さい平均粒径を持つ
2.5重量%の樹枝状の16%燐−鉄合金と,2.6重
量%の非常に微細な黒鉛粉末と,圧縮成形助剤としての
0.5重量%のワツクス粉末と,良好な完全焼入れ性の
ための0.8重量%のモリブデンン粉末とが添加され
た。混合は段階的に行われ,まず燐−鉄合金粉末と銅粉
末とすず粉末とモリブデン粉末とが鉄粉に混合され,そ
れから黒鉛粉末が混合され,続いてワツクス粉末が混合
された。この粉末混合物から800Mpaの圧力で,
6.6g/cmの密度を持つ成形部品が圧縮成形され
た。予備圧縮された成形部品は,1:15の割合の水素
と窒素の保護ガス雰囲気中で,950℃の温度で2時間
還元され,それから1750ppmの酸素含有量と,
2.5重量%の炭素含有量とが確認された。続いて真空
炉での焼結中焼結温度は1080℃,焼結時間は2時間
であつた。真空炉の圧力は例1の場合と同様に4×10
−2mbarであつた。しかし3:10の割合の水素と
窒素の保護ガス雰囲気中でコンベヤ炉における焼結も可
能である。燒結された成形部品の収縮度は約5.5ない
し6.0%であつた。密度は焼結された成形部品の理論
的密度の97ないし98%であつた。硬度はHRC3
9.0±1であつた。成形部品の非常に良好な耐摩耗性
は,5ないし10μmの大きさで非常に均一に分布した
球状炭化クロムに帰せられる。銅とすずとから形成され
る青銅相の均一な分布は,すぐれたなじみ特性と摺動特
性とを与える。銅の偏析は認められなかつた。焼入れは
真空炉又はコンベヤ炉内において1040℃で1時間行
われ,硬度はHRC54±1に上昇した。550°の温
度で2時間の焼戻し過程後,硬度はHRC501であつ
た。

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化物形成元素としてのクロムと合金化
    した鉄粉を主成分としかつ炭素,燐及び銅を含む粉末混
    合物を素材に圧縮形成し,それから溶融焼結する製造方
    法において,クロムのみを鉄粉の炭化物形成合金成分と
    して使用し,粉末混合物が,鉄粉の炭化物形成合金成分
    としての13ないし18重量%のクロム,1.0ないし
    2.5重量%のすず,15ないし20重量%の銅,1.
    5ないし2.6重量%の炭素,及び0.4ないし1.0
    重量%の燐を含み,鉄粉をすず,銅,炭素及び燐の粉
    混合する前に,合金化した溶融鉄をガス又は水の噴流
    で微粒化することにより鉄粉を製造することを特徴とす
    る,高負荷可能な焼結部品の少なくとも摩耗層の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 鉄粉を製造するための溶融鉄に0.7な
    いし1.5重量%の珪素を添加することを特徴とする,
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 銅粉末として,樹枝状粒子形状及び粒子
    1個当り最大5μmの平均直径を持つ電解銅を使用する
    ことを特徴とする,請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 すず粉末が粒子1個当り最大20μmの
    平均直径を持つていることを特徴とする,請求項1ない
    し3の1つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 合金化した鉄粉にまず銅,すず及び燐の
    粉末を混合し,それからこの粉末混合物を炭素粉末に混
    合することを特徴とする,請求項1ないし4の1つに記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 周期系のVIB族の少なくとも1つの炭
    化物形成元素と合金化した鉄粉を主成分としかつ炭素を
    含む粉末混合物を素材に圧縮形成し,それから溶融焼結
    する製造方法において,モリブデン及び/又はタングス
    テンのみを鉄粉の炭化物形成合金成分として使用し,粉
    末混合物が,鉄粉の炭化物形成合金成分としての3ない
    し6重量%のモリブデン,又はタングステンとモリブデ
    ンとの原子量比に応じてモリブデンに代わるタングステ
    ン,又は前記の割合のモリブデン及びタングステン,
    1.5ないし2.6重量%の炭素及び0.4ないし1.
    0重量%の燐を含み,鉄粉を炭素及び燐の末と混合す
    る前に,合金化した溶融鉄をガス又は水の噴流で微粒化
    することにより鉄粉を製造することを特徴とする,高負
    荷可能な焼結部品の少なくとも摩耗層の製造方法。
  7. 【請求項7】 モリブデンと合金化した鉄粉の製造の
    際,0.4重量%までのマンガンを含む溶融鉄を使用す
    ることを特徴とする,請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 モリブデンと合金化した鉄粉の少なくと
    も一部を,タングステンと合金化した鉄粉により,1:
    2の割合で代えることを特徴とする,請求項6又は7
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 粉末混合物が1ないし2重量%のタング
    ステン粉末を含んでいることを特徴とする,請求項
    いし8の1つに記載の方法。
  10. 【請求項10】 樹枝状粒子形状を持つ合金化した鉄粉
    が,粒子1個当り50μmより小さい平均直径の粉末粒
    子を少なくとも70重量%の割合で含み,残りの粉末の
    粒子1個当りの平均直径が最大100μmであることを
    特徴とする,請求項1ないし9の1つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 炭素として粒子1個当り最大5μmの
    平均直径を持つ天然黒鉛又は電気黒鉛から成る粉末を使
    用することを特徴とする,請求項1ないし10の1つに
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 燐を燐−鉄合金として溶融鉄に添加す
    ることを特徴とする,請求項1ないし11の1つに記載
    の方法。
  13. 【請求項13】 粉末混合物が燐として粒子1個当り
    μmより小さい平均直径の燐−鉄合金粉末を含んでい
    ることを特徴とする,請求項1ないし12の1つに記載
    の方法。
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