JP3400130B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JP3400130B2
JP3400130B2 JP20776894A JP20776894A JP3400130B2 JP 3400130 B2 JP3400130 B2 JP 3400130B2 JP 20776894 A JP20776894 A JP 20776894A JP 20776894 A JP20776894 A JP 20776894A JP 3400130 B2 JP3400130 B2 JP 3400130B2
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信司 佐藤
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性半導体記憶装
置に係わり、特に浮遊ゲ−ト(電荷蓄積層)と制御ゲ−
トが積層された電気的書き換え可能なメモリセルを用い
た不揮発性半導体記憶装置(EEPROM)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、EEPROMの中で高集積化
可能なものとして、メモリセルを複数個直列接続したN
ANDセル型のEEPROMが知られている。1つのメ
モリセルは、半導体基板上に絶縁膜を介して電荷蓄積層
となる浮遊ゲ−トと制御ゲ−トが積層されたスタックゲ
ート構造を有し、複数個のメモリセルが隣接するもの同
士でソース・ドレインを共有する形で直列接続されてN
ANDセルを構成する。このようなNANDセルがマトリク
ス配置されてメモリセルアレイが構成される。
【0003】セルアレイの列方向に並ぶNANDセルの
一端側のドレインは、それぞれ選択ゲ−トを介してビッ
ト線に共通接続され、他端側はやはり選択ゲ−トを介し
てソース線となる共通ソース線に接続されている。メモ
リセルの制御ゲ−ト及び選択ゲ−トのゲ−ト電極は、メ
モリセルアレイの行方向にそれぞれ制御ゲ−ト線(ワー
ド線)、選択ゲ−ト線として共有接続される。
【0004】このNANDセル型EEPROMの動作
は、次の通りである。データ書き込みは、ビット線から
遠い方のメモリセルから順に行われる。nチャネルの場
合を説明すれば、選択されたメモリセルの制御ゲ−トに
は高電圧Vpp(例えば20V)が印加され、これよりビ
ット線側にある非選択のメモリセルの制御ゲ−ト及び選
択ゲ−トには中間電位Vm(例えば10V)が印加され
る。ビット線には、データに応じて0V(例えば
“1”)、又は中間電位Vm(例えば8V)が印加され
る。この時ビット線の電位は、選択ゲ−ト及び非選択メ
モリセルを通して選択メモリセルのドレインまで伝達さ
れる。
【0005】書き込むべきデータがあるとき(“1”デ
ータの時)は、選択メモリセルのゲ−ト・ドレイン間に
高電界がかかり、基板から浮遊ゲ−トに電子がトンネル
注入される。これにより、選択メモリセルのしきい値は
正方向に移動する。書き込むべきデータがないとき
(“0”データの時)は、しきい値は変化しない。
【0006】データ消去は、NAND型セル内の全ての
メモリセルに対して同時に行われるか(一括消去)、或
いはあるバイト単位毎に行われる(ブロック消去)のい
ずれかである。即ち、全ての(或いは選択されたブロッ
ク内において全ての)制御ゲートを0Vとし、(ブロッ
ク消去の場合は、非選択ブロックの制御ゲート及び選択
ゲートにVpp(例えば20V)を印加し)、非選択ビッ
ト線及びソース線を浮遊状態とし、pウェルに高電圧
(例えば20V)を印加する。これにより、全ての(或
いは選択されたブロック内において全ての)メモリセル
において浮遊ゲ−トの電子がpウェルに放出され、しき
い値が負方向に移動する。
【0007】データ読み出しは、選択ゲ−ト及び選択メ
モリセルよりビット線側の非選択メモリセルの制御ゲー
トに電源電圧Vcc(例えば5V)を印加することにより
これらをオンとし、選択メモリセルの制御ゲ−トに0V
が与えられる。この時、ビット線側に流れる電流を検出
することにより、“0”,“1”の判定がなされる。こ
のような従来のNAND型EEPROMには、次のよう
な問題があった。即ち、図21(a)に示すように、書
き込み及び消去後のしきい値電圧には最大で3V程度の
ばらつきが生じる。まず、書き込み後のばらつきに関し
て説明する。先に述べたように、データの読み出しはビ
ット線に流れる電流を検出することによって行われる。
書き込み後のしきい値が例えば0V以下であれば、この
メモリセルは書き込み状態と判定されず、書き込みエラ
ーとなる。
【0008】一方、所望のしきい値電圧の場合は正常に
読み出しが行われるが、しきい値電圧がVccより大きく
なると非選択セルがオンしないために正常に読み出しが
行われない。また、書き込み後のしきい値が所望のしき
い値以下でしかも0Vに近いものに関しては、読み出し
のエラーが生じる。このように、所望のしきい値範囲に
全てのメモリセルのしきい値が入らなければ、書き込み
時にNGとなる。
【0009】このしきい値ばらつきの原因としては、ト
ンネル絶縁膜厚及び膜質のばらつき、素子領域のばらつ
き、素子分離領域から素子領域に入り込むバーズビーク
の大小、浮遊ゲート側壁高さのばらつき、浮遊ゲート上
絶縁膜厚のばらつき、浮遊ゲートの全表面積のばらつき
等に起因するカップリング比のばらつき等が考えられ
る。これらのばらつき全てを解決することは現状のプロ
セス技術においては非常に困難である。
【0010】従って、一般にNANDセル型EEPRO
Mでは書き込みが不十分なセルを検出し、再書き込みを
行う回路であるベリファイ回路により、この問題を改善
してきた。しかし、検出と再書き込みの繰り返しによる
書き込み時間の増加や動作の複雑化、チップ面積の増加
等の問題が生じる。
【0011】一方、消去後のしきい値に関しては、0V
以下であればよく、全てのメモリセルがこの範囲にある
ためには、マージンをとって消去時間を多少長くするこ
とによって解決できる。しかし、消去後のしきい値ばら
つきが大きいと、それが書き込み後のしきい値のばらつ
きに大きく反映されるために、ある程度小さいばらつき
に抑える必要がある。
【0012】また、データの書き込みにドレイン拡散層
近傍で発生させたホットエレクトロンを用い、消去に浮
遊ゲートからソース拡散層にF−Nトンネル電流を用い
る、いわゆるETOX型のメモリセル(NOR型)にお
いてもしきい値分布をある程度の幅以内におさめること
は非常に重要である。図21(b)に示すように、ET
OX型のメモリセルは書き込み後のしきい値は6.5V
以上、消去後のしきい値は0.5V〜3.5Vの範囲内
にあることが必要である。
【0013】しかし、この種のメモリセルでは、特に消
去後のしきい値電圧が0V以下になる、いわゆるオーバ
ーイレーズの問題がある。即ち、非選択のセルがオーバ
ーイレーズされていた場合、ビット線に電位を与える
と、そのオーバーイレーズされたセルに電流が流れてし
まい、選択されたセルのデータの読み出しができないと
いう問題が生じる。従って、特に消去側のしきい値分布
を所定の幅以内におさめることは極めて重要である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
NANDセル型EEPROMでは、書き込み及び消去後
のしきい値ばらつきに起因して読み出し時に正しくデー
タが判別できないこと、またこれを解決するためにベリ
ファイ回路が必要であり、そのために書き込み時間が増
加すること、書き込み動作が複雑化すること、チップ面
積が増加すること等の問題があった。
【0015】また、NORセル型EEPROMでもオー
バーイレーズの問題があり、しきい値のばらつきが所望
の範囲内におさまらない場合にデータの判別ができなく
なるという問題があった。
【0016】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、ベリファイ回路を必要
とせず、書き込み及び消去後のしきい値電圧のばらつき
を低減できる構造及び動作を持つ不揮発性半導体記憶装
置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明における不揮発性半導体記憶装置では、次のよ
うな構成を採用している。
【0018】即ち発明は、ウェルの空乏層内で加速され
たホットキャリアを電荷蓄積層に注入して書き込み及び
消去を行うことを特徴とする。
【0019】また本発明は、書き込み及び消去動作を2
段階に分離し、書き込み及び消去時にF−Nトンネル電
流又はドレイン拡散層近傍で発生させるホットキャリア
を利用して電荷蓄積層とウェルの間で電荷のやりとりを
する動作モード1と、この動作モード1が終了した後
に、ウェルの空乏層領域で加速されたホットキャリアを
電荷蓄積層に注入して、再書き込みによりしきい値の調
節を行う動作モード2の2段階により書き込み及び消去
を行うことを特徴とする。
【0020】本発明の特徴をより詳細に説明すると、次
の通りである。
【0021】(1)第1導電型の半導体基板に形成され
た第2導電型ウェルに複数のメモリセルが配列形成され
た不揮発性半導体記憶装置において、メモリセルは、第
2導電型ウェル内に形成された第1導電型のソース,ド
レイン拡散層、これらソース,ドレインに挟まれた領域
にトンネル絶縁膜を介して形成された電荷蓄積層、及び
この電荷蓄積層上にゲート絶縁膜を介して形成された制
御ゲートからなり、この電荷蓄積層と第2導電型ウェル
との間の電荷授受によりデータ書き換えを行う書換可能
なメモリセルであって、(1-1) 制御ゲートに正の電位を
印加し、ソースとドレインを0Vとし、第2導電型ウェ
ルに電位を与えて空乏領域を形成し、第1導電型の半導
体基板に電位を与えてキャリアを第2導電型ウェルに注
入し、空乏領域でキャリアにエネルギーを与えてホット
キャリアとし、このホットキャリアを電荷蓄積層に注入
して書き込みすること。
【0022】(1-2) 選択されたメモリセルをオン状態と
してドレイン拡散層近傍でホットキャリアを生成し、そ
のホットキャリアを電荷蓄積層に注入する手段1を有
し、手段1を行った後、制御ゲートに正の電位を印加
し、ソースとドレインを0Vとし、第2導電型ウェルに
電位を与えて空乏領域を形成し、第1導電型の半導体基
板に電位を与えてキャリアを第2導電型ウェルに注入
し、空乏領域でキャリアにエネルギーを与えてホットキ
ャリアとし、このホットキャリアを電荷蓄積層に注入す
る手段を有すること。
【0023】(1-3) 第2導電型ウェルを0Vとし、制御
ゲートに高電位を印加して、第2導電型ウェルより電荷
蓄積層にキャリアをFowler-Nordheim トンネル電流によ
り注入するデータ書き込み動作1を有し、書き込み動作
1を行った後、制御ゲートにある電位を印加し、第2導
電型ウェルに負の電位を印加して空乏化させ、第1導電
型の半導体基板、又は第2導電型ウェル内若しくは第2
導電型ウェルに接した領域に形成された第1導電型の拡
散層よりキャリアを注入し、第2導電型ウェル内の空乏
領域でこのキャリアにエネルギーを与えてホットキャリ
アとし、このホットキャリアを電荷蓄積層に注入して再
書き込みすること。
【0024】(1-4) 制御ゲートを0Vとし、第2導電型
ウェルに高電位を印加して、電荷蓄積層のキャリアを第
2導電型ウェルにFowler-Nordheim トンネル電流により
放出するデータ消去動作1を有し、消去動作1を行った
後、制御ゲートにある電位を印加し、第2導電型ウェル
に負の電位を印加して空乏化させ、第1導電型の半導体
基板、又は第2導電型ウェル内若しくは第2導電型ウェ
ルに接した領域に形成された第1導電型の拡散層よりキ
ャリアを注入し、第2導電型ウェル内の空乏領域でこの
キャリアにエネルギーを与えてホットキャリアとし、こ
のホットキャリアを電荷蓄積層に注入して再書き込みす
ること。
【0025】(2)第1導電型の半導体基板に形成され
た第2導電型ウェルに第1導電型ウェルを形成し、この
第1導電型ウェル内に複数のメモリセルが配列形成され
た不揮発性半導体記憶装置において、メモリセルは、第
1導電型ウェル内に形成された第2導電型のソース,ド
レイン拡散層、これらソース,ドレインに挟まれた領域
にトンネル絶縁膜を介して形成された電荷蓄積層、及び
この電荷蓄積層上にゲート絶縁膜を介して形成された制
御ゲートからなり、電荷蓄積層と第1導電型ウェルとの
間の電荷授受によりデータ書換を行う書換可能なメモリ
セルであって、(2-1) 制御ゲートに正の電位を印加し、
ソースとドレインを0Vとし、第1導電型ウェルに電位
を与えて空乏領域を形成し、第2導電型ウェル、又は第
1導電型ウェル内若しくは第1導電型ウェルに接した領
域に形成された第2導電型拡散層に電位を与えてキャリ
アを第1導電型ウェルに注入し、空乏領域でキャリアに
エネルギーを与えてホットキャリアとし、このホットキ
ャリアを電荷蓄積層に注入して書き込みすること。
【0026】(2-2) 制御ゲートを0Vとし、第2導電型
ウェルに電位を与えて空乏領域を形成し、第1導電型の
半導体基板、又は第2導電型ウェル内若しくは第2導電
型ウェルに接した領域に形成された第1導電型拡散層に
電位を与えて、キャリアを第2導電型ウェルを通して第
1導電型ウェルに注入し、空乏領域でキャリアにエネル
ギーを与えてホットキャリアとし、このホットキャリア
を電荷蓄積層に注入して消去すること。
【0027】(2-3) 選択されたメモリセルをオン状態と
してドレイン拡散層近傍でホットキャリアを生成し、そ
のホットキャリアを電荷蓄積層に注入する手段1を有
し、手段1を行った後、制御ゲートに正の電位を印加
し、ソースとドレインを0Vとし、第1導電型ウェルに
電位を与えて空乏領域を形成し、第2導電型ウェル、又
は第1導電型ウェル内若しくは第1導電型ウェルに接し
た領域に形成された第2導電型拡散層に電位を与えてキ
ャリアを第1導電型ウェルに注入し、空乏領域でキャリ
アにエネルギーを与えてホットキャリアとし、このホッ
トキャリアを電荷蓄積層に注入する手段を有すること。
【0028】(2-4) 選択されたメモリセルをオン状態と
してドレイン拡散層近傍でホットキャリアを生成し、そ
のホットキャリアを電荷蓄積層に注入する手段1を有
し、手段1を行った後、制御ゲートを0Vとし、第2導
電型ウェルに電位を与えて空乏領域を形成し、第1導電
型の半導体基板、又は第2導電型ウェル内若しくは第2
導電型ウェルに接した領域に形成された第1導電型拡散
層に電位を与えて、キャリアを第2導電型ウェルを通し
て第1導電型ウェルに注入し、空乏領域でキャリアにエ
ネルギーを与えてホットキャリアとし、このホットキャ
リアを電荷蓄積層に注入する手段を有すること。
【0029】(2-5) 第1導電型ウェルを0Vとし、制御
ゲートに高電位を印加して、第1導電型ウェルより電荷
蓄積層にキャリアをFowler-Nordheim トンネル電流によ
り注入するデータ書き込み動作1を有し、書き込み動作
1を行った後、制御ゲートを0Vとし、第2導電型ウェ
ルに電位を与えて空乏領域を形成し、第1導電型の半導
体基板、又は第2導電型ウェル内若しくは第2導電型ウ
ェルに接した領域に形成された第1導電型拡散層に電位
を与えて、キャリアを第2導電型ウェルを通して第1導
電型ウェルに注入し、空乏領域でキャリアにエネルギー
を与えてホットキャリアとし、このホットキャリアを電
荷蓄積層に注入する手段を有すること。
【0030】(2-6) 第1導電型ウェルを0Vとし、制御
ゲートに高電位を印加して、第1導電型ウェルより電荷
蓄積層にキャリアをFowler-Nordheim トンネル電流によ
り注入するデータ書き込み動作1を有し、書き込み動作
1を行った後、制御ゲートにある電位を印加し、第1導
電型ウェルに負の電位を印加して空乏化させ、第2導電
型ウェル、又は第1導電型ウェル内若しくは第1導電型
ウェルに接した領域に形成された第2導電型の拡散層よ
りキャリアを注入し、第2導電ウェル内の空乏領域でこ
のキャリアにエネルギーを与えてホットキャリアとし、
このホットキャリアを電荷蓄積層に注入して再書き込み
すること。
【0031】(2-7) 制御ゲートを0Vとし、第1導電型
ウェルに高電位を印加して、電荷蓄積層のキャリアを第
1導電型ウェルにFowler-Nordheim トンネル電流により
放出するデータ消去動作1を有し、消去動作1を行った
後、制御ゲートにある電位を印加し、第1導電型ウェル
に負の電位を印加して空乏化させ、第2導電型ウェル、
又は第1導電型ウェル内若しくは第1導電型ウェルに接
した領域に形成された第2導電型の拡散層よりキャリア
を注入し、第1導電型ウェル内の空乏領域でこのキャリ
アにエネルギーを与えてホットキャリアとし、このホッ
トキャリアを電荷蓄積層に注入して再書き込みするこ
と。
【0032】(3)第1導電型の半導体基板に形成され
た第2導電型ウェルに複数のメモリセルが配列形成され
た不揮発性半導体記憶装置において、メモリセルは、第
2導電型ウェル内に形成された第1導電型のソース,ド
レイン拡散層、これらソース,ドレインに挟まれた領域
にトンネル絶縁膜を介して形成された電荷蓄積層、及び
この電荷蓄積層上にゲート絶縁膜を介して形成された制
御ゲートからなり、電荷蓄積層と第2導電型ウェルとの
間の電荷授受によりデータ書き換えを行う書換可能なメ
モリセルがそのソース,ドレインを隣接するもの同士で
共用するような形で直列接続されてNANDセルを構成
し、これがマトリクスに配列されたメモリセルアレイを
有し、各NANDセルの一端部のドレインは選択ゲート
を介して列方向に走るビット線に接続され、各NAND
セル内の制御ゲートは行方向に並ぶNANDセルについ
て連続的に配設されてワード線を構成する不揮発性半導
体記憶装置の動作方法であって、(3-1) 非選択のワード
線に正の中間電位を印加してオン状態を保ち、ビット線
及びソース線に0Vとし、選択されたワード線に中間電
位以上の電位を印加し、第2導電型ウェルに負の電位を
印加して空乏化させ、第1導電型の半導体基板、又は第
2導電型ウェル内若しくは第2導電型ウェルに接した領
域に形成された第1導電型の拡散層に電位を与えてキャ
リアを注入し、第2導電型ウェル内の空乏領域でこのキ
ャリアにエネルギーを与えてホットキャリアとし、この
ホットキャリアを電荷蓄積層に注入して書き込みするこ
と。
【0033】(3-2) 各NANDセルの選択ゲートにより
選択されたNANDセル内で、非選択のワード線に正の
中間電位を印加してオン状態とし、選択されたワード線
に正の高電位を印加し、選択されたメモリセルで第2導
電型ウェルより電荷蓄積層にキャリアをFowler-Nordhei
m トンネル電流により注入するデータ書き込み動作1を
有し、書き込み動作1を行った後、非選択のワード線に
正の中間電位を印加してオン状態を保ち、選択されたワ
ード線に中間電位以上で高電位以下の電位を印加し、第
2導電型ウェルに負の電位を印加して空乏化させ、第1
導電型の半導体基板、又は第2導電型ウェル内若しくは
第2導電型ウェルに接した領域に形成された第1導電型
の拡散層よりキャリアを注入し、第2導電型ウェル内の
空乏領域でこのキャリアにエネルギーを与えてホットキ
ャリアとし、このホットキャリアを電荷蓄積層に注入し
て再書き込みすること。
【0034】(3-3) 所定の範囲内の複数のワード線を0
Vとし、第2導電型ウェルに高電位を印加して、その範
囲のメモリセルの電荷蓄積層のキャリアを第1導電型ウ
ェルにFowler-Nordheim トンネル電流により放出するデ
ータ消去動作1を有し、消去動作1を行った後、その所
定内のワード線にある電位を印加し、第2導電型ウェル
に負の電位を印加して空乏化させ、第1導電型の半導体
基板、又は第1導電型ウェル内若しくは第2導電型ウェ
ルに接した領域に形成された第1導電型の拡散層に電位
を与えてキャリアを注入し、第2導電型ウェル内の空乏
領域でこのキャリアにエネルギーを与えてホットキャリ
アとし、このホットキャリアを電荷蓄積層に注入して再
書き込みすること。
【0035】(4)第1導電型の半導体基板に形成され
た第2導電型ウェルに第1の導電型ウェルを形成し、こ
の第1の導電型ウェル内に複数のメモリセルが配列形成
された不揮発性半導体記憶装置において、メモリセル
は、第1導電型ウェル内に形成された第2導電型のソー
ス,ドレイン拡散層、これらソース,ドレインに挟まれ
た領域にトンネル絶縁膜を介して形成された電荷蓄積
層、及びこの電荷蓄積層上にゲート絶縁膜を介して形成
された制御ゲートからなり、電荷蓄積層と第1導電型ウ
ェルとの間の電荷授受によりデータ書き換えを行う書換
可能なメモリセルがそのソース,ドレインを隣接するも
の同士で共用するような形で直列接続されてNANDセ
ルを構成し、これがマトリクスに配列されたメモリセル
アレイを有し、各NANDセルの一端部のドレインは選
択ゲートを介して列方向に走るビット線に接続され、各
NANDセル内の制御ゲートは行方向に並ぶNANDセ
ルについて連続的に配設されてワード線を構成する不揮
発性半導体記憶装置の動作方法であって、(4-1) 非選択
のワード線に正の中間電位を印加してオン状態を保ち、
選択されたワード線に中間電位以上の電位を印加し、第
1導電型ウェルに負の電位を印加して空乏化させ、第2
導電型ウェル、又は第1導電型ウェル内若しくは第1導
電型ウェルに接した領域に形成された第2導電型の拡散
層に電位を与えてキャリアを注入し、第1導電型ウェル
内の空乏領域でこのキャリアにエネルギーを与えてホッ
トキャリアとし、このホットキャリアを電荷蓄積層に注
入して書き込みすること。
【0036】(4-2) 所定の範囲内のワード線を0Vと
し、第2導電型ウェルに電位を与えて空乏領域を形成
し、第1導電型の半導体基板、又は第2導電型ウェル内
若しくは第2導電型ウェルに接した領域に形成された第
1導電型拡散層に電位を与えて、キャリアを第2導電型
ウェルを通して第1導電型ウェルに注入し、空乏領域で
キャリアにエネルギーを与えてホットキャリアとし、こ
のホットキャリアを電荷蓄積層に注入して消去するこ
と。
【0037】(4-3) 各NANDセルの選択ゲートにより
選択されたNANDセル内で、非選択のワード線に正の
中間電位を印加してオン状態とし、選択されたワード線
に正の高電位を印加し、選択されたメモリセルで第1導
電型ウェルより電荷蓄積層にキャリアをFowler-Nordhei
m トンネル電流により注入するデータ書き込み動作1を
有し、書き込み動作1を行った後、非選択のワード線に
正の中間電位を印加してオン状態を保ち、選択されたワ
ード線に中間電位以上で高電位以下の電位を印加し、第
1導電型ウェルに負の電位を印加して空乏化させ、第2
導電型ウェル、又は第1導電型ウェル内若しくは第1導
電型ウェルに接した領域に形成された第2導電型の拡散
層に電位を与えてキャリアを注入し、第1導電型ウェル
内の空乏領域でこのキャリアにエネルギーを与えてホッ
トキャリアとし、このホットキャリアを電荷蓄積層に注
入して再書き込みすること。
【0038】(4-4) 所定の範囲内の複数のワード線を0
Vとし、第1導電型ウェルに高電位を印加して、その範
囲のメモリセルの電荷蓄積層のキャリアを第1導電型ウ
ェルにFowler-Nordheim トンネル電流により放出するデ
ータ消去動作1を有し、消去動作1を行った後、その所
定内のワード線にある電位を印加し、第1導電型ウェル
に負の電位を印加して空乏化させ、第2導電型ウェル、
又は第1導電型ウェル内若しくは第1導電型ウェルに接
した領域に形成された第2導電型の拡散層に電位を与え
てキャリアを注入し、第1導電型ウェル内の空乏領域で
このキャリアにエネルギーを与えてホットキャリアと
し、このホットキャリアを電荷蓄積層に注入して再書き
込みすること。
【0039】(4-5) 各NANDセルの選択ゲートにより
選択されたNANDセル内で、非選択のワード線に正の
中間電位を印加してオン状態とし、選択されたワード線
に正の高電位を印加し、選択されたメモリセルで第1導
電型ウェルより電荷蓄積層にキャリアをFowler-Nordhei
m トンネル電流により注入するデータ書き込み動作1を
有し、書き込み動作1を行った後、所定の範囲内のワー
ド線を0Vとし、第2導電型ウェルに電位を与えて空乏
領域を形成し、第1導電型の半導体基板、又は第2導電
型ウェル内若しくは第2導電型ウェルに接した領域に形
成された第1導電型拡散層に電位を与えて、キャリアを
第2導電型ウェルを通して第1導電型ウェルに注入し、
空乏領域でキャリアにエネルギーを与えてホットキャリ
アとし、このホットキャリアを電荷蓄積層に注入して再
消去すること。
【0040】(4-6) 所定の範囲内の複数のワード線を0
Vとし、第1導電型ウェルに高電位を印加して、その範
囲のメモリセルの電荷蓄積層のキャリアを第1導電型ウ
ェルにFowler-Nordheim トンネル電流により放出するデ
ータ消去動作1を有し、消去動作1を行った後、所定の
範囲内のワード線を0Vとし、第2導電型ウェルに電位
を与えて空乏領域を形成し、第1導電型の半導体基板、
又は第2導電型ウェル内若しくは第2導電型ウェルに接
した領域に形成された第1導電型拡散層に電位を与え
て、キャリアを第2導電型ウェルを通して第1導電型ウ
ェルに注入し、空乏領域でキャリアにエネルギーを与え
てホットキャリアとし、このホットキャリアを電荷蓄積
層に注入して再消去すること。
【0041】また、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。
【0042】(a) ホットキャリアは、空乏層内でキャリ
アが走行することにより発生したアバランシェホットキ
ャリアを含むこと。
【0043】(b) ホットキャリアが電荷蓄積層に注入さ
れるとき、この注入は、トンネル絶縁膜のポテンシャル
障壁を越えて注入されるホットキャリア注入と、トンネ
ル絶縁膜のポテンシャル障壁を透過するF−Nトンネル
注入で行われること。
【0044】(c) ホットキャリアが電荷蓄積層に注入さ
れるとき、書き込み動作1終了時のしきい値電圧が所望
のしきい値電圧より正の場合よりも負の場合の方が電荷
蓄積層に注入されるホットキャリアが多いこと。
【0045】(d) ホットキャリアが電荷蓄積層に注入さ
れるとき、消去動作1終了時のしきい値電圧が所望のし
きい値電圧より正の場合よりも負の場合の方が電荷蓄積
層に注入されるホットキャリアが多いこと。
【0046】(e) ホットキャリアが電荷蓄積層に注入さ
れるとき、書き込み動作1終了時のしきい値電圧が所望
のしきい値電圧より負の場合よりも正の場合の方が電荷
蓄積層に注入されるホットキャリアが多いこと。
【0047】(f) ホットキャリアが電荷蓄積層に注入さ
れるとき、消去動作1終了時のしきい値電圧が所望のし
きい値電圧より負の場合よりも正の場合の方が電荷蓄積
層に注入されるホットキャリアが多いこと。
【0048】
【作用】本発明によれば、書き込み及び消去をウェルの
空乏層で加速されたホットキャリアを用いることによ
り、しきい値分布の広がりが小さくなる。即ち、書き込
み時においては、空乏層で加速されたホットエレクトロ
ンはトンネル絶縁膜とウェルとの界面付近に、あるエネ
ルギー幅を持って到達するが、そのエネルギーの分布と
トンネル絶縁膜の電界をある範囲に調節することによ
り、つまりウェルの不純物濃度,空乏層の広がり,ウェ
ルに与える電位,制御ゲートに与える電位等を調節する
ことにより、電荷蓄積層に入るホットエレクトロンにト
ンネル絶縁膜の電界依存性を大きく持たせることができ
る。即ち、電荷蓄積層に蓄積されている電荷量に、ホッ
トエレクトロンの電荷蓄積層の注入効率が大きく依存す
ることになる。ホットホールについても同様である。
【0049】これにより、書き込み時、即ち電荷蓄積層
に電子を注入するときに、電荷蓄積層に蓄積されている
電子の量が多いときには電子が入りにくく、その逆の時
は入りやすくなる。また、消去時においても同様に、ホ
ットホールの注入が電荷蓄積層に蓄積された電荷に依存
する。これにより、書き込み及び消去後のしきい値分布
の広がりが小さい書き込み・消去方法が実現できる。こ
の場合のエネルギーバンド図を図1に示す。
【0050】図1(a)は書き込み時におけるホットエ
レクトロン注入の様子、図1(b)は消去時におけるホ
ットホール注入の様子を示している。
【0051】しかし、この場合にはホットキャリアを生
成するために、拡散層から多数のキャリアを注入する必
要があり、消費電力が大きくなるという問題が生じる可
能性もある。この場合、以下に述べるように、書き込み
及び消去をF−Nトンネル電流或いはドレイン拡散層で
発生させたホットキャリアを用いる動作モード1と、ウ
ェルの空乏層で加速されたホットキャリアを用いる動作
モード2の2段階の書き込み・消去により、消費電力の
小さい書き込み・消去方法が実現できる。
【0052】即ち、書き込み時において、メモリセルの
書き込み易さのばらつきによらず、同一の書き込み電圧
Vpp、書き込みパルス幅Tp において、キャリアの注入
をF−Nトンネル注入で選択セルを一様に書き込む動作
モード1と、ウェルの空乏層内で加速されたホットエレ
クトロン注入により、書き込み不十分なメモリセルに対
して選択的に再書き込みをして、しきい値の調節をする
動作モード2の2段階書き込みにより、実質的に書き込
み後のしきい値のばらつきを低減することができる。こ
の時のエネルギーバンド図を図2(a)(b)に示す。
【0053】また、上記の動作モード2において、ウェ
ルの空乏層内で加速されたホットホール注入により過書
き込みのメモリセルに対して選択的に再消去をしてしき
い値の調節をすることもできる。この時のエネルギーバ
ンド図を図3(a)(b)に示す。
【0054】また、消去時においても、メモリセルの消
去し易さのばらつきによらず、同一の消去電圧Vpp、消
去パルス幅Tpにおいて、F−Nトンネル注入で選択され
たメモリセルを一様に消去する動作モード1と、ウェル
の空乏層内で加速したホットエレクトロン注入により、
過消去のメモリセルに対して選択的に再書き込みをし
て、しきい値の調節をする動作モード2の2段階書き込
みにより、実質的に消去後のしきい値のばらつき低減す
ることができる。この時のエネルギーバンド図を図4
(a)(b)に示す。
【0055】また、上記の動作モード2において、ウェ
ルの空乏層で加速されたホットホール注入により消去不
十分なメモリセルに対して選択的に再消去することがで
きる。この時のエネルギーバンド図を図5(a)(b)
に示す。
【0056】書き込み時において、F−Nトンネル注入
後のメモリセルのしきい値電圧は図6(a)に示すよう
にばらつくが、まずこのF−Nトンネル注入を若干弱め
に行うことにより、しきい値電圧のVccに近い領域での
エラーをなくする。この状態において、電荷蓄積層に蓄
積された電荷量に応じて、トンネル絶縁膜にかかる電界
はしきい値電圧が高いものでは小さく、しきい値電圧が
低いものでは大きくなる。
【0057】次に、ウェル内で発生させたホットエレク
トロンが、このトンネル絶縁膜にかかる電界が大きいも
のについては電荷蓄積層に注入され易く、電界が小さい
ものについては注入されにくい状態になるように、ウェ
ルにかける電圧とワード線にかける電圧を設定する。こ
の場合、非常に高電界を用いるF−Nトンネル電流を用
いるときに比較して、低電界で注入可能なホットエレク
トロン注入を用いることにより、電荷蓄積層の電荷量に
より決定されるトンネル絶縁膜の電界の注入量に対する
影響が顕著になると考えられる。
【0058】このため、しきい値の高いメモリセルにつ
いてはこのホットエレクトロンの注入が起きにくいため
しきい値の変動は少なく、またしきい値の低いメモリセ
ルについてはホットエレクトロンの注入が起きやすいた
めに、キャリアが電荷蓄積層に注入され、しきい値が正
方向に移動する。従って、しきい値分布のばらつきを実
質的に低減することができる。また、図6(b)に示す
ように、ホットホール注入を用いることにより過書き込
みのセルに対して選択的にしきい値調整をし、ばらつき
を抑えることができる。
【0059】また、消去時においても同様の方法でしき
い値分布のばらつきを抑えることができる。即ち、まず
F−Nトンネル放出を若干強めに行うことにより、図7
に示すように、しきい値電圧の0Vに近い領域でのエラ
ーを無くする。この状態においても同様に、電荷蓄積層
内の蓄積電荷量に応じて、トンネル絶縁膜にかかる電界
はしきい値電圧の高いものでは小さく、しきい値電圧の
低いものでは大きくなる。
【0060】次に、ウェル内で発生させたホットエレク
トロンが、このトンネル絶縁膜にかかる電界が大きいも
のについては電荷蓄積層に注入され易く、電界が小さい
ものについては注入されにくいようになるように、ウェ
ル及びワード線にかける電圧を設定する。これにより、
しきい値の高いメモリセルについてはこのホットエレク
トロンの注入が起きにくいためしきい値の変動は少な
く、またしきい値の低いメモリセルについてはホットエ
レクトロンの注入が起きやすいために、キャリアが電荷
蓄積層に注入され、しきい値が正方向に移動する。従っ
て、しきい値分布のばらつきを実質的に低減することが
できる。
【0061】また、上記の動作をNOR型のメモリセル
に適用することによって、即ち上記のF−N書き込みを
NOR型で用いられているドレイン拡散層近傍でのホッ
トエレクトロンに置き換えることによって同様の効果が
期待できる。
【0062】この2段階の書き込み及び消去法によっ
て、書き込み時及び消去時のしきい値電圧のばらつきを
大幅に低減させることができ、NANDセル型EEPR
OMメモリセルの動作を向上させることができる。ま
た、NORセル型EEPROMにおいては、オーバーイ
レーズの問題を解決できる。
【0063】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0064】(実施例1)この実施例では、メモリセル
の書き込み及び消去にウェルの空乏層で加速されたホッ
トキャリアを用いる場合について、単体のメモリセルを
用いてその動作を説明する。
【0065】図8は、nチャネルMOSFETを用いた
単体のメモリセルの断面図と書き込み動作時のタイミン
グチャートを示している。メモリセルは、次のように構
成されている。即ち、p型基板(第1導電型半導体基
板)1内にnウェル(第2導電型ウェル)2及びpウェ
ル(第1導電型ウェル)3が構成され、各ウェル2,3
の深さと不純物濃度,分布は本発明の動作を行うように
最適化されている。pウェル3の表面層にはn型のソー
ス・ドレイン拡散層4a,4bが形成され、ソース・ド
レイン間のチャネル上にはトンネル絶縁膜5を介して浮
遊ゲート(電荷蓄積層)6が形成され、その上にはゲー
ト絶縁膜7を介して制御ゲート8が形成されている。
【0066】書き込みは、制御ゲート8にチャネルがオ
ンするのに十分な大きさ以上の電位、例えば13Vを印
加し、ソースとドレインは0Vとする。ここで、Vp1に
pウェル3が空乏し、空乏層に注入されたエレクトロン
がトンネル絶縁膜5のポテンシャル障壁を越えるのに十
分で、かつ浮遊ゲート6へ注入されるホットエレクトロ
ンがトンネル絶縁膜5の電界依存する程度の電位、例え
ば−8Vを印加する。そして、Vnにpn接合が順バイ
アスとなる電位、例えば−8.5Vを印加し、pウェル
3の空乏層にエレクトロンをnウェル2より注入する。
Vp2にはVnと同じ電位を与える。
【0067】また、上記電位はウェルのプロファイル等
により最適化する必要がある。即ち、空乏層で加速され
たホットエレクトロンはトンネル絶縁膜5とpウェル3
との界面付近に、あるエネルギー幅を持って到達する
が、そのエネルギーの分布とトンネル絶縁膜5の電界を
ある範囲に調節することにより、つまりpウェル3の不
純物濃度,空乏層の広がり、pウェル3に与える電位、
制御ゲート8に与える電位等を調節することにより、浮
遊ゲート6に入るホットエレクトロンにトンネル絶縁膜
5の電界依存性を大きく持たせることができる。即ち、
浮遊ゲート6に蓄積されている電荷量に、ホットエレク
トロンの浮遊ゲート6の注入効率が大きく依存すること
になる。
【0068】この書き込み方法によれば、pウェル3の
空乏層で加速されたホットエレクトロンを用いることに
よりしきい値分布の広がりが小さくなる。
【0069】次に、図9を参照して消去方法について説
明する。消去時にはホットホールを利用する。即ち、制
御ゲート8を0Vとし、ソース,ドレイン、Vp1をフロ
ーティングにする。この状態でVnに例えば17Vを印
加する。Vnに与えられた電位の一部はpウェル3を空
乏化するのに用いられ、残りはトンネル絶縁膜5の電界
となる。空乏層はpウェル3に形成される必要があるの
でpウェル3の濃度はnウェル2の濃度よりも小さい必
要がある。この状態で、Vp2に、pn接合が順バイアス
となる電位、例えば17.5V印加して、p型基板1よ
りホールをnウェル2に注入する。ここで、このnウェ
ル2は十分に薄く形成されているために、大部分のホー
ルはpウェル3の空乏層に注入される。空乏層に注入さ
れたホールは、空乏層電界で加速されてトンネル絶縁膜
5のポテンシャル障壁を越えて浮遊ゲート6に注入さ
れ、メモリセルが消去状態となる。
【0070】この場合も書き込み時と同様に電位及びウ
ェルの不純物プロファイルは最適化されている必要があ
る。
【0071】この消去方法によれば、pウェル3の空乏
層で加速されたホットホールを用いることによりしきい
値分布の広がりが小さくなる。
【0072】(実施例2)この実施例では、F−Nトン
ネル電流によりメモリセルの書き込み及び消去を行った
後、pウェルの空乏層で加速されたホットキャリアを用
いてしきい値電圧の調整をする、2ステップの書き込み
消去方法について、単体のメモリセルを用いてその動作
を説明する。メモリセルの構造は、第1の実施例で説明
したものと全く同様である。
【0073】図10は、この場合の書き込み時のタイミ
ングチャートを示す。1ステップ目の書き込みは通常の
F−Nトンネル電流を用いるため、ソース4a,ドレイ
ン4a,ウェル2,3及びp基板1を0Vとし、制御ゲ
ート8に例えば20Vの高電位を与えて浮遊ゲート6に
エレクトロンを注入する。この状態では、各メモリセル
にしきい値のばらつきが生じている。この後に、実施例
1の場合と同様に、pウェル3の空乏層にホールを注入
してホットホールを発生させ、浮遊ゲート6に注入す
る。このとき、F−N注入後のしきい値が所望の値、或
いはそれよりも小さい場合はホットホールの注入は殆ど
起こらず、所望の値よりも大きい場合にホットホールの
注入が起こるようにウェル2,3及び基板1の電位を調
節しておく必要がある。
【0074】この2ステップの書き込み方法により、F
−N注入後のしきい値を所望の範囲におさめることがで
き、しきい値電圧のばらつきが低減される。また、この
方法では、しきい値電圧の小さいものに関しては効果が
無いが、予めF−Nトンネル書き込み後のしきい値が所
望の値よりも大きくなるようにF−N書き込み時の電位
を高めに設定しておくことで、実質的にしきい値の低い
方のばらつきも低減することができる。
【0075】次に、図11は消去時のタイミングチャー
トを示す。1ステップ目の消去は、F−Nトンネル電流
を用いるため、ソース4a,ドレイン4bはフローティ
ングにし、ウェル2,3及び基板1に例えば20Vの電
位を与えて、浮遊ゲート6から電子をウェル3内に引き
抜く。この状態では複数のメモリセルのしきい値にはば
らつきが生じている。この後に、実施例1と同様にし
て、pウェル3の空乏層に電子を注入してホットエレク
トロンを発生させ、浮遊ゲート6に注入する。このと
き、F−N消去後のしきい値が所望の値、或いはそれよ
りも大きい場合にはホットエレクトロンの注入は殆ど起
こらず、所望の値よりも小さい場合にホットエレクトロ
ンの注入が起こるようににウェル2,3,基板1及び制
御ゲート8の電位を調節しておく必要がある。
【0076】この2ステップの消去方法により、F−N
注入後のしきい値を所望の範囲におさめることができ、
しきい値電圧のばらつきが低減される。また、この方法
では、しきい値電圧の大きいものに関しては効果が無い
が、予めF−Nトンネル消去後のしきい値が所望の値よ
りも小さくなるようにF−N書き込み時の電位を高めに
設定しておくことで、実質的にしきい値の低い方のばら
つきも低減することができる。
【0077】この書き込み・消去方法を実現するため
に、実施例1と同様にして、ウェル2,3のプロファイ
ルは最適にしておく必要がある。そして、この2ステッ
プの書き込み・消去法により、しきい値電圧のばらつき
が低減される。
【0078】(実施例3)この実施例では、F−Nトン
ネル電流によりメモリセルの書き込み及び消去を行った
後、pウェル3の空乏層で加速されたホットキャリアを
用いてしきい値電圧の調整をする、2ステップの書き込
み消去方法について、単体のメモリセルを用いてその動
作を説明する。
【0079】図12は、この場合の書き込み時のタイミ
ングチャートを示す。1ステップ目の書き込みは通常の
F−Nトンネル電流を用いるため、ソース4a,ドレイ
ン4b,ウェル2,3及び基板1を0Vとし、制御ゲー
ト8に例えば20Vの高電位を与えて浮遊ゲート6にエ
レクトロンを注入する。この状態では、各メモリセルに
しきい値のばらつきが生じている。この後に、実施例1
の場合と同様に、pウェル3の空乏層に電子を注入して
ホットエレクトロンを発生させ、浮遊ゲート6に注入す
る。このとき、F−N注入後のしきい値が所望の値、或
いはそれよりも大きい場合はホットエレクトロンの注入
は殆ど起こらず、所望の値よりも小さい場合にホットエ
レクトロンの注入が起こるようにウェル2,3及び基板
1の電位は調節しておく必要がある。
【0080】この2ステップの書き込み方法により、F
−N注入後のしきい値を所望の範囲におさめることがで
き、しきい値電圧のばらつきが低減される。また、この
方法では、しきい値電圧の大きいものに関しては効果が
無いが、予めF−Nトンネル書き込み後のしきい値が所
望の値よりも小さくなるようにF−N書き込み時の電位
を低めに設定しておくことで、実質的にしきい値の高い
方のばらつきも低減することができる。
【0081】次に、図13は消去時のタイミングチャー
トを示す。1ステップ目の消去は、F−Nトンネル電流
を用いるため、ソース4a,ドレイン4bはフローティ
ングにし、ウェル2,3及び基板1に例えば20Vの電
位を与えて、浮遊ゲート6から電子をウェル3内に引き
抜く。この状態では複数のメモリセルのしきい値にはば
らつきが生じている。この後に、実施例1と同様にし
て、pウェル3の空乏層にホールを注入してホットホー
ルを発生させ、浮遊ゲート6に注入する。このとき、F
−N消去後のしきい値が所望の値、或いはそれよりも小
さい場合にはホットエレクトロンの注入は殆ど起こら
ず、所望の値よりも大きい場合にホットエレクトロンの
注入が起こるようににウェル2,3,基板1及び制御ゲ
ート8の電位は調節しておく必要がある。
【0082】この2ステップの消去方法により、F−N
注入後のしきい値を所望の範囲におさめることができ、
しきい値電圧のばらつきが低減される。また、この方法
では、しきい値電圧の小さいものに関しては効果が無い
が、予めF−Nトンネル消去後のしきい値が所望の値よ
りも大きくなるようにF−N書き込み時の電位を低めに
設定しておくことで、実質的にしきい値の高い方のばら
つきも低減することができる。
【0083】この書き込み・消去方法を実現するため
に、実施例1と同様にして、ウェル2,3のプロファイ
ルは最適にしておく必要がある。そして、この2ステッ
プの書き込み・消去法により、しきい値電圧のばらつき
が低減される。
【0084】(実施例4)この実施例では、NOR型の
メモリセルで用いられているように、ドレイン拡散層近
傍で発生させたホットエレクトロンによりメモリセルの
書き込み及び消去を行った後、pウェル3の空乏層で加
速されたホットキャリアを用いてしきい値電圧の調整を
する、2ステップの書き込み消去方法について、単体の
メモリセルを用いてその動作を説明する。
【0085】図14は、この場合の書き込み時のタイミ
ングチャートを示す。1ステップ目の書き込みはドレイ
ン近傍で発生させたホットエレクトロンを用いるため、
ソース4a、ウェル2,3及び基板1を0Vとし、制御
ゲート8に例えば10Vの電位を与えてオン状態とし、
ドレイン4bに例えば5Vの電位を印加して、ドレイン
拡散層付近でバンド間トンネリングを起こし、ホットエ
レクトロンを発生させ、浮遊ゲート6にエレクトロンを
注入する。この状態では、各メモリセルにしきい値のば
らつきが生じている。この後に、実施例1の場合と同様
に、pウェル3の空乏層にホールを注入してホットホー
ルを発生させ、浮遊ゲート6に注入する。このとき、1
ステップ書き込み後のしきい値が所望の値、或いはそれ
よりも小さい場合はホットホールの注入は殆ど起こら
ず、所望の値よりも大きい場合にホットエレクトロンの
注入が起こるようにウェル2,3及び基板1の電位は調
節しておく必要がある。
【0086】この2ステップの書き込み方法により、書
き込み後のしきい値を所望の範囲におさめることがで
き、しきい値電圧のばらつきが低減される。また、この
方法では、しきい値電圧の小さいものに関しては効果が
無いが、予め1ステップ書き込み後のしきい値が所望の
値よりも大きくなるように1ステップ書き込み時のパル
ス幅を長めに設定しておくことで、実質的にしきい値の
低い方のばらつきも低減することができる。
【0087】消去は実施例2と同様の方法により、ばら
つきの小さいしきい値分布が得られる。この消去法によ
り、オーバーイレーズの問題は低減される。
【0088】(実施例5)この実施例では本発明の実施
例1〜3の書き込み、消去方法を電気的書換可能な複数
個のメモリセルを直列接続した不揮発性半導体記憶装置
(NAND型EEPROM)に適用した場合の実施例を
示す。
【0089】図15はnチャネルMOSFETを用いた
NAND型EEPROMのメモリセルの1つのNAND
セル部を示す平面図、図16(a)(b)はそのA−
A’及びB−B’断面図である。図17はメモリセルア
レイの等価回路である。
【0090】まず、1つのNANDセルに着目してその
構成を説明する。n型シリコン基板にp型ウェル11を
形成し、又はp型のシリコン基板にn型ウェルを形成し
てその中にp型ウェル11を形成し、そのp型ウェル1
1内に素子分離領域で区画した素子領域に、この実施例
では8個のメモリセルM1〜M8と2個の選択ゲートト
ランジスタS1,S2が形成されている。
【0091】ここで、この実施例では素子分離領域にL
OCOSを用いた例を示すが、一般に素子分離領域で有
ればよく、トレンチ素子分離であってもよい。また、こ
の実施例では、8個のメモリセルを用いた場合を示して
いるが、メモリセルの個数は16個であってもよいし、
それ以上であってもよい。また、選択トランジスタはソ
ース側,ドレイン側に1個ずつの場合を示しているが、
ソース側,ドレイン側にそれぞれ2個ずつ、或いはそれ
以上設けてもよい。
【0092】各メモリセルは、pウェル11上にトンネ
ル絶縁膜13を介して第1層多結晶シリコン膜による浮
遊ゲート14が形成され、この上にゲート絶縁膜15を
介して第2層多結晶シリコンによる制御ゲート16が形
成されて構成されている。ここで、トンネル絶縁膜13
は熱酸化膜或いはオキシナイトライド膜であってもよ
く、浮遊ゲート14上のゲート絶縁膜15は熱酸化膜,
ONO膜或いはオキシナイトライド膜,HTO膜であっ
てもよい。各メモリセルの浮遊ゲート14が電荷蓄積層
である。各メモリセルの制御ゲート16はそれぞれワー
ド線WL(WL1〜WL8)を構成している。各メモリ
セルのソース,ドレインとなるn型拡散層19は隣接す
るメモリセル同士で共用する形で8個のメモリセルが直
列接続されている。
【0093】そしてこの実施例では、ソース側,ドレイ
ン側に選択ゲートトランジスタが接続されて1つのNA
NDセルが構成されている。選択ゲートトランジスタの
ゲート電極SG1,SG2及びSG3,SG4はメモリ
セルの浮遊ゲート14及び制御ゲート16を構成する第
1層,第2層多結晶シリコン膜を同時にパターニングし
て得られ、SG1とSG2との間及びSG3とSG4と
の間はワード線方向に所定間隔でコンタクトしている。
全体はCVD絶縁膜17で覆われ、メモリセルに対して
選択トランジスタS1のドレインであるn型拡散層にコ
ンタクトするビット線BLとしてのAl配線18が配設
されている。このコンタクト部には、重ねてn型不純物
がドープされている。
【0094】図17のメモリセルアレイは、上述した構
成のNANDセル16個が8本のビット線BL1〜BL
8に接続された様子を示している。各ワード線WL1〜
WL8、ドレイン側の選択ゲートS1,S2の制御線S
D1,SD2は制御信号PROで制御されるDタイプの
nチャネル選択MOSトランジスタを介してアレイ領域
から導出され、ソース側の選択ゲートS3,S4の制御
線SS1,SS2は直接導出されている。
【0095】次に、NANDセル型EEPROMのメモ
リセルアレイの動作について説明する。下記の(表1)
は書き込みにホットエレクトロン注入、消去にホットホ
ール注入を用いた場合、(表2)は書き込みにF−Nト
ンネル注入とホットホール注入を用いる2ステップの書
き込み法、及び消去にF−Nトンネル放出とホットエレ
クトロン注入を用いる2ステップの消去法を用いた場
合、(表3)は書き込みにF−Nトンネル注入とホット
エレクトロン注入を用いる2ステップの書き込み法、及
び消去にF−Nトンネル放出とホットエレクトロン注入
を用いる2ステップの消去法を用いた場合の、各モード
での各部の電位関係を示している。
【0096】
【表1】
【表2】
【表3】 また、(表1),(表2),(表3)に対応して、図1
8,19,20には本発明のメモリセルの動作方法を適
用した場合のNANDセル型EEPROMメモリセルの
書き込み及び消去時の各電位関係を示すタイミングチャ
ート図を示す。(表1)及び図18は実施例1に対応す
るもので、ホットキャリアの注入により書き込み及び消
去を行う例である。(表2)及び図19は実施例2に対
応するもので、F−N注入後にホットキャリアを注入し
て書き込み及び消去を行う例である。(表3)及び図2
0は実施例3に対応するもので、F−N注入後にホット
キャリアを注入して書き込み及び消去を行う例である。
これらの動作は実質的に実施例1〜3と同様であるの
で、ここでは省略する。
【0097】本実施例の書き込み及び消去方法を用いる
ことにより、NANDセル型EEPROMの書き込み、
消去後のしきい値分布は大幅に改善される。
【0098】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。実施例では、p基板にnウェル及び
pウェルを形成した2重ウェル構造としたが、必ずしも
ウェルを2重にする必要はなく、n基板にpウェルを形
成した構造であってもよい。また、nチャネルMOSF
ETの代わりにpチャネルのMOSFETを利用する場
合は、基板及びウェルの導電型を逆にすればよい。その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実
施することができる。
【0099】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ウ
ェルの空乏層内で加速されたホットキャリアを電荷蓄積
層に注入して書き込み及び消去を行うことにより、又は
書き込み及び消去動作を2段階に分離し、書き込み及び
消去時にF−Nトンネル電流を利用して電荷蓄積層とウ
ェルの間で電荷のやりとりをする動作モード1と、この
動作モード1が終了した後に、ウェルの空乏層領域で加
速されたホットキャリアを電荷蓄積層に注入して、再書
き込みによりしきい値の調節を行う動作モード2の2段
階により書き込み及び消去を行うことにより、ベリファ
イ回路を必要とせず、書き込み及び消去後のしきい値電
圧のばらつきを低減できる構造及び動作を持つ不揮発性
半導体記憶装置を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における書き込み及び消去方法を示す
図。
【図2】本発明における2段階の書き込み方法を示す
図。
【図3】本発明における2段階の書き込み方法を示す
図。
【図4】本発明における2段階の消去方法を示す図。
【図5】本発明における2段階の消去方法を示す図。
【図6】2段階書き込みによるしきい値分布の改善を示
す図。
【図7】2段階消去によるしきい値分布の改善を示す
図。
【図8】第1の実施例における書き込み時のタイミング
チャートを示す図。
【図9】第1の実施例における消去時のタイミングチャ
ートを示す図。
【図10】第2の実施例における書き込み時のタイミン
グチャートを示す図。
【図11】第2の実施例における消去時のタイミングチ
ャートを示す図。
【図12】第3の実施例における書き込み時のタイミン
グチャートを示す図。
【図13】第3の実施例における消去時のタイミングチ
ャートを示す図。
【図14】第4の実施例における書き込み時のタイミン
グチャートを示す図。
【図15】第5の実施例におけるNANDセル型EEP
ROMのメモリセル部構造を示す平面図。
【図16】図15の矢視A−A’及びB−B’断面図。
【図17】第5の実施例におけるメモリセルアレイの等
価回路図。
【図18】第5の実施例における書き込み及び消去時の
タイミングチャートを示す図。
【図19】第5の実施例における書き込み及び消去時の
タイミングチャートを示す図。
【図20】第5の実施例における書き込み及び消去時の
タイミングチャートを示す図。
【図21】従来の問題点を説明するためのもので、NA
ND型とOR型のメモリセルのしきい値電圧の分布を示
す図。
【符号の説明】
1…p型半導体基板(第1導電型半導体基板) 2…nウェル(第2導電型ウェル) 3…pウェル(第1導電型ウェル) 4a,4b…ソース・ドレイン拡散層 5…トンネル絶縁膜 6…浮遊ゲート(電荷蓄積層) 7…ゲート絶縁膜 8…制御ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−183410(JP,A) 特開 平6−268231(JP,A) 特開 平6−21471(JP,A) 特開 平6−151785(JP,A) 特開 平6−163926(JP,A) 特開 平3−295097(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792 JICSTファイル(JOIS)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型の半導体基板に形成された第2
    導電型ウェルに複数のメモリセルが配列形成された不揮
    発性半導体記憶装置において、 前記メモリセルは、第2導電型ウェル内に形成された第
    1導電型のソース,ドレイン拡散層、これらソース,ド
    レインに挟まれた領域にトンネル絶縁膜を介して形成さ
    れた電荷蓄積層、及びこの電荷蓄積層上にゲート絶縁膜
    を介して形成された制御ゲートからなり、電荷蓄積層と
    第2導電型ウェルとの間の電荷授受によりデータの書き
    換えを行うものであって、 第2導電型ウェルに電位を与えて空乏領域を形成し、第
    1導電型の半導体基板に電位を与えてキャリアを第2導
    電型ウェルに注入し、該ウェルの空乏領域でキャリアに
    エネルギーを与えてホットキャリアとし、このホットキ
    ャリアを前記電荷蓄積層に注入する手段を有し、 前記メモリセルがそのソース,ドレインを隣接するもの
    同士で共用するような形で一方向に沿って直列接続され
    てNANDセルを構成し、このNANDセルがメモリセ
    ルの直列接続方向を列方向に揃えて行列配置されたメモ
    リセルアレイを有し、各NANDセルの一端部のドレイ
    ンは選択ゲートを介して列方向に走るビット線に接続さ
    れ、各NANDセル内の制御ゲートは行方向に並ぶNA
    NDセルについて連続的に配設されてワード線を構成す
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】第1導電型の半導体基板に形成された第2
    導電型ウェルに第1導電型ウェルを形成し、この第1導
    電型ウェル内に複数のメモリセルが配列形成された不揮
    発性半導体記憶装置において、 前記メモリセルは、第1導電型ウェル内に形成された第
    2導電型のソース,ドレイン拡散層、これらソース,ド
    レインに挟まれた領域にトンネル絶縁膜を介して形成さ
    れた電荷蓄積層、及びこの電荷蓄積層上にゲート絶縁膜
    を介して形成された制御ゲートからなり、電荷蓄積層と
    第1導電型ウェルとの間の電荷授受によりデータの書き
    換えを行うものであって、 第1導電型ウェルに電位を与えて空乏領域を形成し、第
    2導電型ウェル、又は第1導電型ウェル内若しくは第1
    導電型ウェルに接した領域に形成された第2導電型拡散
    層に電位を与えてキャリアを第1導電型ウェルに注入
    し、該ウェルの空乏領域でキャリアにエネルギーを与え
    てホットキャリアとし、このホットキャリアを前記電荷
    蓄積層に注入する手段を有し、 前記メモリセルがそのソース,ドレインを隣接するもの
    同士で共用するような形で一方向に沿って直列接続され
    てNANDセルを構成し、このNANDセルがメモリセ
    ルの直列接続方向を列方向に揃えて行列配置されたメモ
    リセルアレイを有し、各NANDセルの一端部のドレイ
    ンは選択ゲートを介して列方向に走るビット線に接続さ
    れ、各NANDセル内の制御ゲートは行方向に並ぶNA
    NDセルについて連続的に配設されてワード線を構成す
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】第1導電型の半導体基板に形成された第2
    導電型ウェルに第1導電型ウェルを形成し、この第1導
    電型ウェル内に複数のメモリセルが配列形成された不揮
    発性半導体記憶装置において、 前記メモリセルは、第1導電型ウェル内に形成された第
    2導電型のソース,ドレイン拡散層、これらソース,ド
    レインに挟まれた領域にトンネル絶縁膜を介して形成さ
    れた電荷蓄積層、及びこの電荷蓄積層上にゲート絶縁膜
    を介して形成された制御ゲートからなり、電荷蓄積層と
    第1導電型ウェルとの間の電荷授受によりデータの書き
    換えを行うものであって、 第2導電型ウェルに電位を与えて第1導電型ウェルに空
    乏領域を形成し、第1導電型の半導体基板、又は第2導
    電型ウェル内若しくは第2導電型ウェルに接した領域に
    形成された第1導電型拡散層に電位を与えて、キャリア
    を第2導電型ウェルを通して第1導電型ウェルに注入
    し、該ウェルの空乏領域でキャリアにエネルギーを与え
    てホットキャリアとし、このホットキャリアを前記電荷
    蓄積層に注入する手段を有することを特徴とする不揮発
    性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記ホットキャリアを電荷蓄積層に注入す
    る手段を行う前に、選択されたメモリセルをオン状態と
    してドレイン拡散層近傍でホットキャリアを生成し、そ
    のホットキャリアを電荷蓄積層に注入する手段を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の不揮
    発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】前記電荷蓄積層にホットキャリアを注入す
    る手段を行う前に、第2導電型ウェルより前記電荷蓄積
    層にキャリアをトンネル電流により注入、又は前記電荷
    蓄積層のキャリアを第2導電型ウェルにトンネル電流に
    より放出する手段を有することを特徴とする請求項1記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】前記電荷蓄積層にホットキャリアを注入す
    る手段を行う前に、第1導電型ウェルより前記電荷蓄積
    層にキャリアをトンネル電流により注入、又は前記電荷
    蓄積層のキャリアを第1導電型ウェルにトンネル電流に
    より放出する手段を有することを特徴とする請求項2又
    は3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】前記メモリセルがそのソース,ドレインを
    隣接するもの同士で共用するような形で一方向に沿って
    直列接続されてNANDセルを構成し、このNANDセ
    ルがメモリセルの直列接続方向を列方向に揃えて行列配
    されたメモリセルアレイを有し、各NANDセルの一
    端部のドレインは選択ゲートを介して列方向に走るビッ
    ト線に接続され、各NANDセル内の制御ゲートは行方
    向に並ぶNANDセルについて連続的に配設されてワー
    ド線を構成することを特徴とする請求項3記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
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