JPH10321737A - フローティングゲートへの電子注入方法、およびnor型フラッシュeeprom - Google Patents

フローティングゲートへの電子注入方法、およびnor型フラッシュeeprom

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JPH10321737A
JPH10321737A JP12457097A JP12457097A JPH10321737A JP H10321737 A JPH10321737 A JP H10321737A JP 12457097 A JP12457097 A JP 12457097A JP 12457097 A JP12457097 A JP 12457097A JP H10321737 A JPH10321737 A JP H10321737A
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floating gate
gate
impurity diffusion
memory cell
diffusion region
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JP12457097A
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Masahiro Kanai
正博 金井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書込み時の消費電力が極めて小さく、いわゆ
る多値記憶にも適した、スプリットゲート型メモリセル
のフローティングゲートへの電子注入方法、およびスプ
リットゲート型メモリセルアレイを持つNOR型フラッ
シュEEPROMを提供する。 【解決手段】 基板20に第1の不純物拡散領域21、
第2の不純物拡散領域22およびチャネル領域23が形
成され、基板20の、第2の不純物拡散領域22とチャ
ネル領域23の境界を含む領域上にフローティングゲー
ト24が形成され、さらに、フローティングゲート24
上にコントロールゲート25がチャネル領域23の第1
の不純物拡散領域21側から立ち上がるように形成され
てなるスプリットゲート型メモリセルの、フローティン
グゲート24への電子注入方法であって、ファウラー・
ノルドハイム・トンネル現象を使用して、コントロール
ゲート25からフローティングゲート24に電子を注入
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書込み時の消費電
力が極めて小さく、いわゆる多値記憶にも適した、スプ
リットゲート型メモリセルのフローティングゲートへの
電子注入方法、およびスプリットゲート型メモリセルア
レイを持つNOR型フラッシュEEPROMに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
のフラッシュEEPROM(以下、「フラッシュメモ
リ」と言う)のメモリセル構造は、スタック型とスプリ
ットゲート型の2種類に分類される。スタック型のフラ
ッシュメモリのメモリセルは、直列接続された選択用と
記憶用(フローティングゲートを持つ)の2つの電界効
果型トランジスタ(FET)を持つか、記憶用の1つの
FETのみからなる。また、スプリットゲート型のフラ
ッシュメモリのメモリセルは、ソース・ドレイン間に選
択用と記憶用の2つのFETを持つ。
【0003】スタック型のメモリセル構造を持つフラッ
シュメモリでは、書込み(プログラム)を、ドレイン側
またはソース側からのホットエレクトロン(以下、「C
HE」と言う)により行い、消去をファウラー・ノルド
ハイム・トンネル(以下、「FNT」と言う)現象を使
用して行い、または書込みおよび消去をともにFNTを
使用して行う。ここで、記憶用の1つのFETのみから
なるものは、オーバーイレーズになる可能性が高いた
め、消去電圧、消去時間等の制御が必要となる。また、
2つのFETを持つものは、制御用FETをもつため、
上記のオーバーイレーズは生じにくいが、メモリセル1
つあたりの面積が大きくなる。さらにCHEにより書込
みを行うものでは、書込み時におけるソース・ドレイン
間電流を大きくせざるを得ないと言った不都合をさらに
生じ、FNTを使用して書込みを行うものでは、フロー
ティングゲートと基板との間の絶縁体層の劣化を生じ易
い等の不都合がある。
【0004】一方、スプリットゲート型メモリセル構造
を持つフラッシュメモリとして、書込みをCHEにより
行い、消去をFNTにより行うものが従来知られてい
る。図5(A)に、従来のスプリットゲート型メモリセ
ル(n−MOSFET構造)6の構成を示す。
【0005】図5(A)においては、基板60には、ソ
ース領域61、ドレイン領域62およびチャネル領域6
3が形成されている。また、ソース領域61とチャネル
領域63の境界を含む領域上にフローティングゲート
(ポリシリコンからなる)64が、SiO絶縁体層
(図示しない)を介して形成され、フローティングゲー
ト64のさらに上の、チャネル領域63に対応する位置
に、SiO絶縁体層(図示しない)を介してコントロ
ールゲート(ポリシリコンからなる)65がドレイン領
域62側から立ち上がるように形成されている。なお、
図5(A)では、フローティングゲート64は上面に凹
溝が形成された平板状をなし、そのコントロールゲート
65側の端縁にはエッジ部641が形成されている。
【0006】また、図5(B)に、書込み時、消去時、
読出し時におけるソース端子Sの電圧V、ドレイン端
子Dの電圧V(ビットラインの電圧)、およびコント
ロールゲート端子CGの電圧Vcg(ワードラインの電
圧)を示す。上記メモリセル構造を持つフラッシュメモ
リは、前述のスタック型メモリセル構造を持つフラッシ
ュメモリが有する、メモリセルの大きさが大きくなる、
オーバーイレーズが生じ易くなる、等の不都合を解消す
ることができる。しかし、このメモリセル6では、上述
したようにCHEによる書込みを行っているため、書込
み時におけるソース・ドレイン間電流を小さくするには
限界がある(なお、図5(A)において、書込み時にC
HEが生成される部位およびCHEの移動向きを太線矢
印で示す)。このため、図5(A)に示すメモリセル構
造を持つフラッシュメモリは、たとえば小型コンピュー
タの外部記憶装置として使用する場合等、消費電力をで
きるだけ小さくしたい用途には必ずしも適しているとは
言えない。
【0007】また、図5(A)のメモリセル構造を持つ
フラッシュメモリでは、書込み時においては、チャネル
領域63のフローティングゲート64下部分(部分領域
631)の電位はソース端子電位とほぼ等しくなり、チ
ャネル領域63のコントロールゲート65下部分(部分
領域632)の電位はドレイン端子電位とほぼ等しくな
る。これらの部分領域631と632との境界部分(図
5(A)のαで示す部分)でCHEが発生する。
【0008】このCHEを発生させるためには、フロー
ティングゲート64とコントロールゲート65下部分の
チャネル領域(部分領域632)の電圧Vfg/d(ド
レイン領域62を基準としたフローティングゲート64
の電位)が所定の値となり、かつチャネル領域63を流
れる電流(ソース領域61とドレイン領域62との間を
流れる電流Is/d)を所定の値とする必要がある。こ
こで、Vfg/dは、Vcg/d(コントロールゲート
端子CG,ドレイン端子D間の電圧)、Cfg/d(フ
ローティングゲート64,ドレイン領域62間の静電容
量)とCfg/cg(コントロールゲート65,フロー
ティングゲート64間の静電容量)とに依存する。
【0009】したがって、上記の書込みにおいては、V
cgとIs/dの双方の値を相互に考慮した制御が必要
となる。たとえば、ドレイン端子Dに定電流源を接続し
てIs/dを一定とし、Vcgにある電圧を与えてCH
Eにより書込み(すなわち、フローティングゲート64
への電子の注入)を行おうとすると、制御回路の書込み
系の回路(図示しない)が複雑となる。特に、フローテ
ィングゲート64に蓄積される電子量が、書込み後に複
数の値を持つように、フローティングゲート64に電子
を注入するような場合(すなわち、フローティングゲー
ト64に、いわゆる多値記憶させる場合)にはVcg
s/dとの制御は極めて複雑となる。
【0010】さらに、図5(A)のメモリセル構造を持
つフラッシュメモリでは、書込み時には、ドレイン領域
62(ドレイン端子D)とソース領域61(ソース端子
S)との間に約+12(図5(B)では+11.7V)
と言った比較的高い電圧を印加する。このため、上記フ
ラッシュメモリでは、十分なパンチスルーマージンを確
保することができず、あるメモリセルへの書込み時に他
のメモリセルへの誤書込みが生じ易い(すなわち、パン
チスルーによるライトディスターブに弱い)。なお、ラ
イトディターブについては、〔課題を解決するための手
段〕の欄や、〔発明の実施の形態〕の欄において後述す
る。
【0011】しかも、図5(A)のメモリセル構造を持
つフラッシュメモリでは、図5(B)に示したように、
ソース領域61(ソース端子S)に与えられる電圧V
が、書込み時と消去時(あるいは、読出し時)において
異なるため、書込み信号にディレイが生じ易くなる。こ
のディレイは、ソースライン抵抗の大きさに依存するた
め、従来のフラッシュメモリでは、(1)ソースライン
幅を広くして低抵抗化を図る、(2)ソース領域の拡散
層上をアルミニウム配線で裏打ちして低抵抗化を図る、
(3)化合物をソース領域の拡散層上に形成して低抵抗
化を図る、等の措置を講じなければならない。
【0012】本発明の目的は、(1)書込み時の電流
(ソース・ドレイン間電流)が極めて小さく(すなわ
ち、書込み時の消費電力が極めて小さく、またチャージ
ポンプ容量も小さく)、大規模な並列書込みができる、
(2)書込み時において十分なパンチスルーマージンを
確保でき、(3)特にパンチスルーによるライトディス
ターブに強く、(4)書込みの制御が容易でありかつ書
込み回路の設計が容易で、(5)いわゆる多値記憶に適
し、(6)書込み信号にディレイを生じさせにくく、メ
モリセルの設計を容易化し、製造工程の簡素化が図られ
た、上記電子注入方法、および上記NOR型フラッシュ
メモリを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のフローティング
ゲートへの電子注入方法(以下、単に「電子注入方法」
と言う)は、スプリットゲート型メモリセル(以下、単
に「メモリセル」とも言う)に適用されるもので、フロ
ーティングゲートへの電子の注入を、フローティングゲ
ートとコントロールゲートとの間のFNTを使用して行
う。
【0014】ここで、メモリセルの基板には、第1の不
純物拡散領域(具体的には、たとえばソース領域)、第
2の不純物拡散領域(具体的には、たとえばドレイン領
域)およびチャネル領域が形成され、この基板の、前記
第2の不純物拡散領域と前記チャネル領域の境界を含む
領域上にフローティングゲートが形成される。さらに、
通常、当該フローティングゲート上にコントロールゲー
トが前記チャネル領域の前記第1の不純物拡散領域側か
ら立ち上がるように形成される。
【0015】なお、メモリセルはn−MOSFET構
造、p−MOSFET構造の何れであっても、本発明の
電子注入方法を適用することができる。
【0016】本発明の電子注入方法は、後述するよう
に、本発明のNOR型フラッシュメモリに応用すること
ができる。
【0017】本発明の電子注入方法では、前記コントロ
ールゲートと、前記フローティングゲートとの間の電圧
fg/cgを、Vcg/2nd×{Cfg/2nd
(Cfg/cg+Cfg/2nd)}に基づき制御する
ことで、効率の高い書込みを行うことができる。ここ
で、Vcg/2ndは、前記コントロールゲートと前記
第2の不純物拡散領域との間に印加する電圧、C
fg/cgは、前記コントロールゲートと前記フローテ
ィングゲートとの間のカップリング容量、C
fg/2ndは、前記フローティングゲートと前記第2
の不純物拡散領域との間のカップリング容量である。
【0018】また、本発明の電子注入方法では、電子注
入に際してFNTを生じさせる部位は、電子抜き出しに
際してFNTを生じさせる部位と同一であるとは限らな
い。たとえば、コントロールゲートのフローティングゲ
ートに近接した部位に、当該フローティングゲート側に
突出したエッジ部を形成することができる。この場合に
は、電子注入に際してエッジ部と、フローティングゲー
トとの間にFNTが生じ、電子抜き出しに際しては、フ
ローティングゲートの最もコントロールゲートに近接し
た部分(通常、端縁部)とコントロールゲートとの間に
FNTが生じる。
【0019】コントロールゲートに上記エッジ部を形成
した場合には、フローティングゲートとコントロールゲ
ートに形成した上記エッジ部との間の距離を大きくする
ことができる。これにより、FNTを使用した電子移動
に際して生じるFNTが生じる部分(上記エッジ部とコ
ントロールゲートとの間の絶縁体部分)の劣化を低減で
きる。また、コントロールゲートとフローティングゲー
トとの間の距離を大きくすることで、両者間の静電容量
を小さくできる。これにより、後述するように、書込み
に際して、コントロールゲートとフローティングゲート
との電位差を大きくすることができ、当該書込みを容易
に行うことができる。
【0020】電子注入に際してFNTを生じさせる部位
の一部または全部が、電子抜き出しに際してFNTを生
じさせる部位の一部または全部と共通する場合(たとえ
ば、コントロールゲートに上記エッジ部を形成しない場
合)には、FNTを使用した電子の移動は双方向とな
る。FNTを使用した電子の移動が一方向である場合、
FNTが生じる部分の劣化が進み易いが、電子の移動を
双方向とした場合には、FNTが生じる部分の劣化が抑
制される。
【0021】さらに、本発明の電子注入方法では、フロ
ーティングゲートに蓄積される電子量が、書込み後に複
数の値を持つように、当該フローティングゲートに電子
を注入することで、多値の記憶がより容易となる。
【0022】前述したように、従来のCHEによる書込
みでは、コントロールゲートに与える電圧と、ソース,
ドレイン端子間電流と、書込み時間との3要素による制
御を行う必要があるため、制御回路の書込み系が複雑と
なっている。これに対して、本発明の電子注入方法で
は、フローティングゲートへの電子の注入は、コントロ
ールゲートに与える電圧の値と、書込み時間との2要素
による制御を行うので、CHEにより書込みを行う場合
と比べて、制御が飛躍的に容易となる。これにより、特
に、フローティングゲートに蓄積される電子量が複数の
値を持つようにすること(すなわち、フローティングゲ
ートに多値記憶をさせること)も容易となる。したがっ
て、従来、せいぜい4つであった電子の蓄積レベル数
を、さらに増やすことが容易となる。
【0023】本発明のNOR型フラッシュメモリは、メ
モリセルアレイと、書込み系と、消去系と、読出し系を
含む制御回路とを有するもので、メモリセルは前述した
スプリットゲート型の構造をなしている。
【0024】ここで、前記メモリセルアレイの、各ワー
ドラインは対応する行の前記各メモリセルのコントロー
ルゲート端子に、各ビットラインは対応する列の前記各
メモリセルの前記第2の不純物拡散領域から引き出され
る各端子にそれぞれ接続されている。
【0025】制御回路は、書込みに際し、FNTを使用
して、コントロールゲートからフローティングゲートに
電子を注入することで書込み動作を行う。また、制御回
路は、消去に際し、FNTを使用して、フローティング
ゲートからコントロールゲートに電子を抜き出すことで
消去動作を行う。さらに、制御回路は、読出しに際し、
前記第1の不純物拡散領域、前記第2の不純物拡散領域
および前記コントロールゲートとからなるFETがオン
状態となったときに前記ビットラインを流れる電流(前
記第1の不純物拡散領域と、前記第2の不純物拡散領域
との間を流れる電流)の値を検出することで読出し動作
を行う。
【0026】本発明のNOR型フラッシュメモリは、メ
モリセルアレイの、たとえばある奇数行を構成するメモ
リセル群に属する各メモリセルの前記第1の不純物拡散
領域から引き出される各端子と、偶数行(すなわち、前
記奇数行の直前または直後の行)を構成するメモリセル
群に属する各メモリセルの前記第1の不純物拡散領域か
ら引き出される各端子とが、共通の信号ラインに接続さ
れてなるNOR型フラッシュメモリに適用することもで
きる。
【0027】もちろん、本発明のNOR型フラッシュメ
モリは、前記奇数行を構成するメモリセル群に属する各
メモリセルの前記第1の不純物拡散領域から引き出され
る各端子と、前記偶数行を構成するメモリセル群に属す
る各メモリセルの前記第1の不純物拡散領域から引き出
される各端子とが、異なる信号ラインに接続されてなる
NOR型フラッシュメモリに適用することもできる。
【0028】さらに、本発明のNOR型フラッシュメモ
リでは、前記共通の信号ラインに与える電圧値を、書込
み時、消去時および読出し時において同一とすることが
できる。これにより、書込み信号にディレイが生じるこ
とはない。また、書込みに要する時間の短縮によるフラ
ッシュメモリのパフォーマンスを向上させることができ
る。さらに、第1の不純物拡散領域から引き出される端
子の電圧は変動しないので、当該端子に+12V程度の
電圧が生じる従来のスプリットゲート型メモリセルから
構成されるNOR型フラッシュメモリ(図5(B)参
照)と比較して、FETのジャンクションの耐圧を低く
することができ、回路設計が容易となる。
【0029】また、本発明のNOR型フラッシュメモリ
では、前述したように、前記コントロールゲートの前記
フローティングゲートに近接した部位に、当該エッジ部
と当該フローティングゲートとの間にFNT現象を生じ
させるためのエッジ部を、当該フローティングゲート側
に突出して形成することもでき、また、書込みに際し、
フローティングゲートに多値記憶をさせるように前述の
制御回路を動作させることもできる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の電子注入方法およびNO
R型フラッシュメモリの実施形態を、図を参照しつつ説
明する。
【0031】図1は、本発明のNOR型フラッシュメモ
リのメモリセルアレイの一部を示す図、図2(A)は前
記メモリセルアレイのメモリセル(n−MOSFET構
造)の構成を示す図、図2(B)は(A)に示すメモリ
セルのフローティングゲート近傍の拡大図、図2(C)
はコントロールゲートとドレイン領域との間のカップリ
ング容量の分布を示す図である。
【0032】図1において、メモリセル11と12、お
よびメモリセル13と14は、それぞれ対をなしてい
る。これら各メモリセル対の構成は同一であり、たとえ
ば図2(A)に示すように(図2(A)では、メモリセ
ル11および12のみを示す)、基板20には、メモリ
セル11と12と共用の第1の不純物拡散領域(本実施
形態では、ソース領域21)、メモリセル11と12そ
れぞれについての、第1の不純物拡散領域(本実施形態
では、ドレイン領域22)およびチャネル領域23が形
成されている。また、各ドレイン領域22とチャネル領
域23の境界を含む領域上にフローティングゲート(ポ
リシリコンからなる)24が、SiO絶縁体層(図示
しない)を介してそれぞれ形成されている。さらに、各
フローティングゲート24のさらに上の、各チャネル領
域23に対応する位置に、SiO絶縁体層(図示しな
い)を介して、コントロールゲート(ポリシリコンから
なる)25がチャネル領域23からソース領域21側か
ら立ち上がるようにそれぞれ形成されている。
【0033】なお、図2(A)に示すように、各フロー
ティングゲート24は上面に凹溝が形成された平板状を
なし、そのコントロールゲート25側の端縁にはエッジ
部241が形成されている。また、各コントロールゲー
ト25のフローティングゲート24に近接した部位に
は、フローティングゲート24側に突出したエッジ部2
51が形成されている。なお、上記エッジ部241およ
び251の形成方法は、半導体プロセス技術の分野にお
いて周知であるので説明は省略する。
【0034】図1および図2(A)に示すように、メモ
リセル11と12とは共通のソース端子Sを持ち、こ
のソース端子Sは、図1に示すように共通のソースラ
インSLに接続されている。また、図1に示すように、
メモリセル11と12の各ドレイン端子DとDは、
共通のビットラインBL(iは、0,1,・・・,M
−1の何れかであり、Mはメモリセルアレイの列数)に
接続されている。なお、図2(A)には図示していない
が、ドレイン端子DとDは同一の導体層により形成
されている。さらに、図1に示すように、メモリセル1
1と12の各コントロールゲート端子CGとCG
は、ワードラインWLとWLj+1(jは、0,
1,・・・,N−1の何れかであり、Nはメモリセルア
レイの行数)にそれぞれ接続されている。
【0035】メモリセル13と14については、図1に
示すように、共通のソース端子Sが、前述したソース
ラインSLに接続され、各ドレイン端子DとDが、
共通のビットラインBLi+1に接続され、コントロー
ルゲート端子CGとGが、前述したワードラインW
とWLj+1にそれぞれ接続されている。
【0036】ソースラインSL、ビットラインBL
BLi+1、ワードラインWL,WLj+1は、図示
しない制御回路に接続されている。この制御回路は、書
込み系、消去系、読出し系の各回路を含んで構成されて
いる。なお、本発明を実施するための上記制御回路の具
体的な構成は、周知技術および本明細書の記載(特に、
以下の説明)から当然に導き出されるので説明は省略す
る。
【0037】以下、図1および図2(A)〜(C)を参
照しつつ、本発明のNOR型フラッシュメモリの書込み
時の動作を、メモリセル11のフローティングゲート2
4に電子を注入する場合を例にとって説明する。なお、
参考のために、図1に、この場合の各ラインに与えられ
る電圧の具体値を併記しておく。
【0038】まず、ソースラインSLの電圧VSLを±
0V、ビットラインBLi+1の電圧VBLi+1を±
0V、ワードラインWLの電圧VWLjを−10V、
ワードラインWLj+1の電圧VWLj+1を±0Vと
する。図2(B)に示すように(メモリセル11につい
てのみ示す)、本実施形態では、ドレイン領域22とフ
ローティングゲート24との間にはカップリング容量C
fg/dが、フトローティングゲート24とコントロー
ルゲート25との間にはカップリング容量Cfg/cg
がそれぞれ生ずる。Cfg/dは、Cfg/cgよりで
きるだけ大きいことが好ましく、本実施形態では、C
fg/d:Cfg/cgは、8:2となるように設計さ
れている。図2(C)に、コントロールゲート25(C
)とドレイン領域22間のカップリング容量分布を
参考のため図示しておく。
【0039】したがって、図1に示すビットラインBL
の電圧VBLiが+5Vとなると、メモリセル11の
フトローティングゲート24の電位は約+2V、すなわ
ちフトローティングゲート24とコントロールゲート2
5との電位差Vfg/cg(図2(B)参照)は+12
Vとなる。これにより、コントロールゲート25に形成
されたエッジ部251とフローティングゲート24の端
縁との間にFNT現象が生じる。すなわち、コントロー
ルゲート25とフローティングゲート24との間の絶縁
体が作っているエネルギー障壁が薄くなり、図2(B)
のβで示す部分にFNT現象が生じ、コントロールゲー
ト25からの電子(e)がフローティングゲート24に
注入される。なお、コントロールゲート25に形成され
たエッジ部251とフローティングゲート24の端縁と
の距離は、本実施形態では、300Åに設定してある。
【0040】ところで、従来技術においては、メモリセ
ルアレイを、2つのメモリセルの各ソース端子が共通の
ソースラインに対称に接続されるように構成する場合、
図6に示すように、フローティングゲート64はソース
側に位置するように配置される。なお、図6において、
メモリセル51〜54、フローティングゲート64、お
よびコントロールゲート65は、図1に示したメモリセ
ル11〜14、フローティングゲート24、およびコン
トロールゲート25にそれぞれ対応する。図6に、図1
のメモリセル11に対応するメモリセル51に書込みが
なされる場合の、各ラインに与えられる電圧の具体値を
併記してある。
【0041】図5(B)からわかるように、図5(A)
に示した従来のメモリセルにおいては、消去時(V
±0V,Vcg=+15V)には、メモリセルのフロー
ティングゲート64とコントロールゲート65との間に
は、約+12Vの電圧Vfg/cgが印加される。これ
により、フローティングゲート64に蓄積されている電
子は、FNT現象によりコントロールゲート65に抜き
出される。
【0042】また、図6に示す従来のメモリセルアレイ
では、特に、パンチスルーによるライトディスターブが
生じやすい。図6に示したメモリセル51に書込みがな
される場合には、メモリセル51と異なる行でかつ異な
る列のビットラインに接続された、書込みがなされない
メモリセル(ここではメモリセル54)のフローティン
グゲート64とコントロールゲート65との間に約10
Vの電圧Vfg/cgが印加される。このため、メモリ
セル54のフローティングゲート64とコントロールゲ
ート65との間にFNT現象が生じ易くなり、フローテ
ィングゲート64に電子が注入される危険性が高くな
る。
【0043】図1に示したメモリセルアレイでも、消去
時において、図6に示した従来のNOR型フラッシュメ
モリのメモリセル51と同様、メモリセル11のフロー
ティングゲート24とコントロールゲート25との間
に、約+12Vの電圧Vfg/cgが印加され。これに
より、FNT現象が生じ、フローティングゲート24に
蓄積されている電子はコントロールゲート25に抜き出
される(後述する、図3参照)。
【0044】ところが、図1に示したメモリセルアレイ
では、書込みがなされているメモリセル11と同一の行
でかつ異なる列のビットラインに接続された、書込みが
なされないメモリセル(ここではメモリセル13)で
は、フローティングゲート24とコントロールゲート2
5との間に印加される電圧は約+8V程度である。
【0045】このため、メモリセル11の書込みの際
に、メモリセル13のフローティングゲート24とコン
トロールゲート25との間にFNT現象による電子注入
が行われる危険性は極めて低くなる。特に、メモリセル
11の書込みに使用される電源電圧VWLj(ここでは
−10V)をある程度変化させても、上記危険性は高く
ならないので、フローティングゲート24に多値記憶を
させることが容易となる。
【0046】つぎに、図2(A)に示したメモリセルを
用いたフラッシュメモリの、消去時の動作を図3によ
り、また書込み時の動作を図4により説明する。なお、
参考のために、図3および図4に、消去の場合および書
込みの場合の各部の電圧の具体値を併記しておく。 消
去の際には、図3に示すように、ソースラインSLの電
圧VSLを±0V、ビットラインBLの電圧VBLi
およびビットラインBLi+1の電圧VBLi+1をそ
れぞれ±0Vとし、ワードラインWLの電圧VWLj
およびワードラインWLj+1の電圧VWLj+1を+
15Vとする。
【0047】前述したように(図2(A),(B)参
照)、ドレイン領域22とフローティングゲート24と
の間のカップリング容量Cfg/dと、フトローティン
グゲート24とコントロールゲート25との間のカップ
リング容量Cfg/cgとの比は、8:2となるように
設計されているので、図3における各メモリセル11〜
14のフトローティングゲート24とコントロールゲー
ト25との間の電位差Vfg/cgは、+12Vとな
る。これにより、フローティングゲート24に形成され
たエッジ部241とコントロールゲート25との間にF
NT現象が生じ、図2(B)のγでも示すようにフロー
ティングゲート24に蓄積されている電子がコントロー
ルゲート25側に抜き出される。なお、フローティング
ゲート24に形成されたエッジ部241とコントロール
ゲート25との最端距離は、本実施形態では、約300
nmに設定してある。
【0048】読出しを、たとえばメモリセル11につい
て行う場合には、図4に示すように、ソースラインSL
の電圧VSLを±0V、ビットラインBLの電圧V
BLiを+5V、ビットラインBLi+1の電圧V
BLi+1を±0Vとし、ワードラインWLの電圧V
WLjを+5V、ワードラインWLj+1の電圧V
WLj+1を±0Vとする。
【0049】ビットラインBLには、図示ない制御回
路が接続されており、当該制御回路の読出し系回路がビ
ットラインBLを流れる電流を検出する。
【0050】ところで、図6に示したような、ソースラ
インSLの電位が、書込み時、消去時または読出し時に
おいて変動する従来のNOR型フラッシュメモリでは、
前述したように、(1)ソースライン幅を広くする、
(2)ソース領域の拡散層上をアルミニウム配線で裏打
ちする、(3)化合物をソース領域の拡散層上に形成す
る等により、ソースラインのCR回路の低抵抗化の措置
を講じなければならない。
【0051】これに対し、本実施形態では、図1、図
3、図4に示されているように、書込み、消去、読出し
に際し、何れの場合にもソースラインSLの電圧VSL
を常に±0Vとできる。したがって、制御回路によるソ
ースラインSLの電圧制御は簡易化できる。
【0052】また、図5(A),(B)および図6に示
した従来のNOR型フラッシュメモリでは、CHEによ
る書込みを行っているため、ソースラインSLを流れる
電流ISLは、数百nA〜数μAのオーダとなるのに対
し、本発明のNOR型フラッシュメモリでは、FNT現
象を使用した書込みを行っているため、ソースラインS
Lに流れる電流電流ISLは、数pA〜数十pAのオー
ダとなる。したがって、本発明のNOR型フラッシュメ
モリは、上記従来のNOR型フラッシュメモリと比較し
て消費電力を小さくでき、またチャージポンプの大きさ
も小さくすることができる。
【0053】
【発明の効果】(1) 従来のスプリットゲート型のメ
モリセルからなるフラッシュメモリでは、ドレイン・ソ
ース間に定常的な電流(メモリセル1つあたり、数百n
A〜数μA)を流し、CHEによりフローティングゲー
トに電子を注入している。これに対し、本発明では、コ
ントロールゲートとフローティングゲートとの間のFN
T電流(メモリセル1つあたり、たとえば数十pA程
度)により、フローティングゲートへの電子の注入を行
っている。したがって、 (a)書込み時電流を従来に比べて極めて小さくでき
る。
【0054】(b)チャージポンプ回路のポンプ容量を
大幅に小さくする(すなわち、チャージポンプ部分のレ
イアウトを小さくしてフラッシュメモリの小型化を促進
する)ことができる。
【0055】(c)定電流源回路が不要となり、また書
込みを完全な電圧制御にのみにより行うことができるの
で、書込み制御や、書込み系の回路の設計が容易とな
る。
【0056】(d)書込み並列規模を大きくでき、した
がって書込み時間の短縮を図ることができる。(2)従
来のスプリットゲート型のメモリセルと異なり、ソース
ラインの電圧を制御する必要がない。したがって、フラ
ッシュメモリの書込み、消去、読出し等の制御が容易と
なる。
【0057】(3)従来のスプリットゲート型のメモリ
セルからなるフラッシュメモリでは、ソース・ドレイン
間に約+12V程度の高い電圧が印加されるため、書き
込み時におけるパンチスルーマージンを十分に確保する
ことができなかった。これに対して、本発明では、ソー
ス・ドレイン間には約+5V程度の電圧しか印加されな
いため、パンチスルー対策が軽減され、半導体プロセス
の簡略・短縮化を促進することができる。
【0058】(4)あるメモリセルに書込みがなされて
いる場合において、他のメモリのフローティングゲート
とコントロールゲートとの間に印加される電圧を、従来
のスプリットゲート型のメモリセルからなるフラッシュ
メモリに比べて低く(約+8V程度)できる。しがたっ
て、ライトディスターブに強いフラッシュメモリの提供
が可能となる。
【0059】(5)上記(1)(c),(4)等にも関
連するが、書込み時に、フローティングゲートとコント
ロールゲートとの間に印加する書込み電圧のマージンを
大きくとることができる等、制御性に優れているため、
多値記憶に適している。
【0060】(6)以上(1)〜(5)の理由により小
型コンピュータの外部記憶装置等の用途への応用が期待
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のNOR型フラッシュメモリのメモリ
セルアレイの一部を示し、かつ書込み時の各部電圧を併
記した回路図である。
【図2】 (A)は図1のメモリセルアレイを構成する
メモリセルを示す図、(B)は(A)のメモリセルのコ
ントロールゲート近傍の拡大図、(C)はコントロール
ゲートとドレイン領域間のカップリング容量の分布を示
す図である。
【図3】 図1に示したメモリセルアレイと同様のメモ
リセルアレイの一部を示し、かつ消去時の各部電圧を併
記した回路図である。
【図4】 図1に示したメモリセルアレイと同様のメモ
リセルアレイの一部を示し、かつ読出し時の各部電圧を
併記した回路図である。
【図5】 (A)は従来のNOR型フラッシュメモリの
メモリセルの構成を示す図、(B)は(A)のメモリセ
ルの書込み時、消去時および書込み時の各部の電圧を示
す図である。
【図6】 従来のNOR型フラッシュメモリのメモリセ
ルアレイの一部を示し、かつ書込み時の各部電圧を併記
した回路図である。
【符号の説明】
11〜14 スプリットゲート型のメモリセル 20 基板 21 ソース領域(第1の不純物拡散領域) 22 ドレイン領域(第2の不純物拡散領域) 23 チャネル領域 24 フローティングゲート 241 フローティングゲートに形成したエッジ部 25 コントロールゲート 251 コントロールゲートに形成したエッジ部 S,S ソース端子 D〜D ドレイン端子 CG〜CG コントロールゲート SL ソースライン BL,BLi+1 ビットライン WL,WLj+1 ワードライン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に第1の不純物拡散領域、第2の不
    純物拡散領域およびチャネル領域が形成され、 前記基板の、前記第2の不純物拡散領域と前記チャネル
    領域の境界を含む領域上にフローティングゲートが形成
    され、さらに、 当該フローティングゲート上にコントロールゲートが前
    記チャネル領域の前記第1の不純物拡散領域側から立ち
    上がるように形成され、てなるスプリットゲート型メモ
    リセルの、フローティングゲートへの電子注入方法であ
    って、 ファウラー・ノルドハイム・トンネル現象を使用して、
    前記コントロールゲートからフローティングゲートに電
    子を注入することを特徴とするフローティングゲートへ
    の電子注入方法。
  2. 【請求項2】 前記コントロールゲートと、前記フロー
    ティングゲートとの間の電圧Vfg/cgを、 Vcg/2nd×{Cfg/2nd/(Cfg/cg
    fg/2nd)} ただし、 Vcg/2nd;前記コントロールゲートと前記第2の
    不純物拡散領域との間に印加する電圧、 Cfg/cg;前記コントロールゲートと前記フローテ
    ィングゲートとの間のカップリング容量、 Cfg/2nd;前記フローティングゲートと前記第2
    の不純物拡散領域との間のカップリング容量、に基づき
    制御することを特徴とする請求項1に記載のフローティ
    ングゲートへの電子注入方法。
  3. 【請求項3】 前記コントロールゲートの前記フローテ
    ィングゲートに近接した部位に、当該フローティングゲ
    ート側に突出したエッジ部を形成し、当該エッジ部と当
    該フローティングゲートとの間にファウラー・ノルドハ
    イム・トンネル現象を生じさせることを特徴とする請求
    項1または2に記載のフローティングゲートへの電子注
    入方法。
  4. 【請求項4】 前記フローティングゲートに蓄積される
    電子量が、書込み後に複数の値を持つように、当該フロ
    ーティングゲートに電子を注入することを特徴とする、
    請求項1〜3の何れかに記載のフローティングゲートへ
    の電子注入方法。
  5. 【請求項5】 メモリセルアレイと、書込み系、消去系
    および読出し系の回路を含む制御回路とを有する、NO
    R型フラッシュEEPROMであって、 前記メモリセルは、 基板に第1の不純物拡散領域、第2の不純物拡散領域お
    よびチャネル領域が形成され、 前記基板の、前記第2の不純物拡散領域と前記チャネル
    領域の境界を含む領域上にフローティングゲートが形成
    され、さらに、 当該フローティングゲート上にコントロールゲートが前
    記チャネル領域の前記第1の不純物拡散領域側から立ち
    上がるように形成され、てなるスプリットゲート型の構
    造をなし、 前記メモリセルアレイの各ワードラインは対応する行の
    前記メモリセルのコントロールゲート端子に、各ビット
    ラインは対応する列の前記メモリセルの第2の不純物領
    域にそれぞれ接続され、 前記制御回路は、 書込みに際し、ファウラー・ノルドハイム・トンネル現
    象を使用して、コントロールゲートからフローティング
    ゲートに電子を注入し、 消去に際し、ファウラー・ノルドハイム・トンネル現象
    を使用して、フローティングゲートからコントロールゲ
    ートに電子を抜き出し、 読出しに際し、前記第1の不純物拡散領域、前記第2の
    不純物拡散領域および前記コントロールゲートとからな
    るトランジスタがオン状態となるように動作したとき
    に、前記第1の不純物拡散領域と、前記第2の不純物拡
    散領域との間を流れる電流の値を検出する、ことを特徴
    とするNOR型フラッシュEEPROM。
  6. 【請求項6】 前記コントロールゲートの前記フローテ
    ィングゲートに近接した部位に、当該エッジ部と当該フ
    ローティングゲートとの間にファウラー・ノルドハイム
    ・トンネル現象を生じさせるためのエッジ部を当該フロ
    ーティングゲート側に突出して形成してなることを特徴
    とする請求項5に記載のNOR型フラッシュEEPRO
    M。
  7. 【請求項7】 前記メモリセルアレイの、ある行を構成
    するメモリセル群に属する各メモリセルの前記第1の不
    純物拡散領域から引き出される各端子と、その行の直前
    または直後の行を構成するメモリセル群に属する各メモ
    リセルの前記第1の不純物拡散領域から引き出される各
    端子とが、共通の信号ラインに接続されてなることを特
    徴とする請求項5または6に記載のNOR型フラッシュ
    EEPROM。
  8. 【請求項8】 前記共通の信号ラインに与えられる電圧
    値が、書込み時、消去時および読出し時において同一で
    あることを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載のN
    OR型フラッシュEEPROM。
  9. 【請求項9】 前記制御回路の書込み系の回路または消
    去系の回路は、書込みまたは消去に際し、 前記コントロールゲートと、前記フローティングゲート
    との間の電圧Vfg/cgを、 Vcg/2nd×{C
    fg/2nd/(Cfg/cg+Cfg/2nd)}
    ただし、Vcg/2nd;前記コントロールゲートと前
    記第2の不純物拡散領域との間に印加する電圧、C
    fg/cg;前記コントロールゲートと前記フローティ
    ングゲートとの間のカップリング容量、
    fg/2nd;前記フローティングゲートと前記第2
    の不純物拡散領域との間のカップリング容量に基づき制
    御することを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載の
    NOR型フラッシュEEPROM。
  10. 【請求項10】 前記制御回路の書込み系の回路は、書
    込みに際し、前記フローティングゲートに蓄積される電
    子量が、書込み後に複数の値を持つように、当該フロー
    ティングゲートに電子を注入することを特徴とする請求
    項5〜9の何れかに記載のNOR型フラッシュEEPR
    OM。
JP12457097A 1997-05-14 1997-05-14 フローティングゲートへの電子注入方法、およびnor型フラッシュeeprom Withdrawn JPH10321737A (ja)

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