JPH0794612A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH0794612A
JPH0794612A JP5233928A JP23392893A JPH0794612A JP H0794612 A JPH0794612 A JP H0794612A JP 5233928 A JP5233928 A JP 5233928A JP 23392893 A JP23392893 A JP 23392893A JP H0794612 A JPH0794612 A JP H0794612A
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JP
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type semiconductor
semiconductor region
potential
conductivity type
region
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JP5233928A
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Inventor
Tetsuya Yamaguchi
哲哉 山口
Seiichi Aritome
誠一 有留
Tomoharu Tanaka
智晴 田中
Riichiro Shirata
理一郎 白田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices

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  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 NAND型フラッシュEEPROMとグラン
ドアレイ型EEPROMとの、各々の優位な点のみを同
時に生かすことができ、高信頼性かつ高密度なEEPR
OMを提供すること。 【構成】 表面部にストライプ状のp型半導体領域13
とn型半導体領域14が交互に繰り返して配置された半
導体基板12と、n型領域14上に形成された薄いトン
ネル酸化膜16と、p型領域13上に形成された厚い酸
化膜15と、行方向に沿って断続的に形成された浮遊ゲ
ート17と、行方向に沿って連続して形成され、かつ浮
遊ゲート17の上に積層された制御ゲート19とを具備
し、埋込みビット線となるp型領域13をソース・ドレ
インとするFET構造のメモリセルを構成したEEPR
OMにおいて、半導体基板12をSOI基板とし、n型
領域14及びp型領域13を行方向に対して完全に分離
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的書替え可能な不
揮発性半導体記憶装置(EEPROM)に係わり、特に
グランドアレイ型のEEPROMに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、フラッシュEEPROMの一つと
して、高集積化が可能なNAND型EEPROMが提案
されている。これは、複数のメモリセルをそれらのソー
ス,ドレインを隣接するもの同士で共用する形で直列接
続して一単位とし、ビット線に接続するものである。メ
モリセルは通常、電荷蓄積層と制御ゲートが積層された
FET−MOS構造を有する。メモリセルアレイは、例
えばn型シリコン基板に形成されたp型ウェル内に集積
形成される。前記NAND型EEPROMのメモリセル
のドレイン側は、選択ゲートを介してビット線に接続さ
れ、ソース側は別の選択ゲートを介してソース線(基準
電位配線)に接続される。メモリセルの制御ゲートは、
行方向に連続的に配設されてワード線となる。
【0003】このNAND型EEPROMの動作は次の
通りである。データ書込みの動作においては、選択され
たメモリセルの制御ゲートに高電圧Vpp(=20V程
度)を印加し、その他のメモリセルの制御ゲート及びビ
ット線側の選択ゲートには中間電位(=10V程度)を
印加し、ビット線にはデータに応じて0V又は中間電位
を与える。ビット線に0Vが与えられたとき、その電位
は選択メモリセルのドレインまで伝達されて、選択メモ
リセルのチャネル全面から浮遊ゲートに、FN(ファウ
ラ・ノルドハイム)トンネリングによって、電子注入が
生じる。これにより、その選択されたメモリセルのしき
い値は正方向にシフトする。ビット線に中間電位が与え
られたときは電子注入が起こらず、しきい値変化がな
い。
【0004】データ消去は、NANDセル内の全てのメ
モリセルに対して同時に行われるか(一括消去)、又は
フロッピーディスクやハードディスク等と同様にあるバ
イト単位(=1kバイト程度)毎に行われるか(ブロッ
ク消去)のいずれかである。即ち、一括消去の場合は全
ての、ブロック消去の場合は選択されたブロック内にお
ける全ての制御ゲート,選択ゲートを0Vとし、ビット
線及びソース線を浮遊状態として、p型ウェル及びn型
基板に高電圧20Vを印加する。これにより、全ての
(或いは選択されたブロック内における全ての)メモリ
セルで浮遊ゲートの電子が、FNトンネリングによりp
型ウェルのチャネル全面へ放出され、しきい値は負方向
にシフトする。
【0005】このようにNAND型EEPROMにおい
て書込み,消去は、メモリセルのチャネル全面を使った
双方向FNトンネリングにより行われるため、セル特性
の劣化が起こりにくいという利点がある。
【0006】データ読出し動作は、選択されたメモリセ
ルの制御ゲートを0Vとし、それ以外のメモリセルの制
御ゲート及び選択ゲートを電源電位Vcc(=5V以
下)として、選択メモリセルで電流が流れるか否かを検
出することにより行われる。
【0007】以上から明らかなように、NOR型構造の
アレイ・メモリに比して、上記NAND型EEPROM
は、高集積化に格段に有利であることは確かだが、それ
でもなお、素子分離領域が不可欠なため、その分だけセ
ル面積の縮小化に対して制限が課せられることとなる。
【0008】一方、上述の素子分離領域が不要であり、
高集積化に対して極めて優れたメモリセル構造を有する
EEPROMとして、グランドセルアレイ(Grand Cell
Array)構造のEEPROMがある。このセルにおいて
は、NAND型とは違い、隣り合った二つの埋め込みビ
ット線が、それぞれドレインとソースとなる。
【0009】グランドアレイ構造のEEPROMでは、
浮遊ゲートへの電子注入(データの書込み)は、ドレイ
ン及びソースとしての隣り合った二つの埋め込みビット
線のうち、ドレイン側に6V程度の電位を与え、一方ソ
ース側に接地電位を与え、さらにゲートに12V程度の
電位を与えることによって、通常ホットエレクトロン注
入によってなされる。
【0010】これに対して、浮遊ゲートからの電子放出
(データの消去)は、ゲートに接地電位を与え、続いて
ドレイン側若しくはソース側に高電位を印加することに
よって、ドレイン側若しくはソース側への局所的な一方
向FNトンネリングで行われる。
【0011】しかしながら、上述のホットエレクトロン
注入及び局所的な一方向FNトンネリングを用いた書込
み及び消去方法は、セル特性の劣化を促進し、従ってデ
ータの保持特性に対して、多大な制限が課せられること
なる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
NAND型EEPROMでは、メモリセルのチャネル全
面を使った双方向のFNトンネリングによって、書込み
及び消去を行っているため、セル特性の劣化が起こりに
くく、通常のNOR型EEPROMに比較して高集積化
が図れるという利点があるが、素子分離領域は不可欠な
ため、セル面積をさらに微細化するには難点があった。
【0013】これに対して、グランドアレイ型EEPR
OMでは、素子分離領域が不要なため、セル面積の微細
化に対して優れているが、書込み及び消去をホットエレ
クトロン注入又は局所的な一方向のFNトンネリングに
よって行っているため、セル特性の劣化が進みやすく、
データの保持特性に難点があった。
【0014】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、NAND型EEPROMとグランドアレイ型E
EPROMとの、各々の優位な点を同時に生かすことが
でき、高信頼性かつ高密度な不揮発性半導体記憶装置を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次のような構成を採用している。
【0016】即ち本発明では、表面部にストライプ状の
第1導電型半導体領域と第2導電型半導体領域が交互に
繰り返して配置された半導体基板と、第1導電型半導体
領域の上部に形成された薄いトンネル絶縁膜と、第2導
電型半導体領域の上部に形成された厚い絶縁膜と、各半
導体領域の作るストライプ・パターンと直交するかたち
で、行方向に沿ってトンネル絶縁膜上に形成された浮遊
ゲートと、各半導体領域の作るストライプ・パターンと
直交するかたちで、行方向に沿って連続して形成され、
かつ浮遊ゲートの上に積層された制御ゲートとを具備し
てなり、各半導体領域及び各ゲートでFET構造のメモ
リセルを構成し、第2導電型半導体領域はメモリセル・
トランジスタのドレイン部及びソース部を形成すると共
に埋込みビット線となり、制御ゲートはワード線とす
る。ここで、メモリセルを形成する基板はSOI基板と
し、第1導電型領域及び第2導電型領域を行方向に対し
て完全に分離することにより、上記本発明の構成を実現
できる。
【0017】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものがあげられる。
【0018】(1) 埋め込みビット線としての第2導電型
半導体領域に中間電位若しくは接地電位を印加すること
により、順バイアス若しくは逆バイアスされた第1導電
型半導体領域と第2導電型半導体領域との境界に位置す
るpn接合を介して、第2導電型半導体領域の電位を、
フローティング状態にある第1導電型半導体領域へと転
送或いは非転送し、同時にアドレス指定された一又は二
以上のワード線に高電位若しくは中間電位を印加するこ
とによって、メモリセル・チャネル全面を利用したFN
(ファウラ・ノルドハイム)トンネリングで、データの
ページ毎書込みを行うこと。
【0019】(2) 埋め込みビット線としての第2導電型
半導体領域に高電位を印加することにより、順バイアス
若しくは逆バイアスされた第1導電型半導体領域と第2
導電型半導体領域との境界に位置するpn接合を介し
て、第2導電型半導体領域の電位をフローティング状態
にある第1導電型半導体領域へと転送し、又は直接的に
前記第2導電型半導体領域に高電位を印加し、続いて複
数のワード線に接地電位を印加することにより、メモリ
セル・チャネル全面を利用したFNトンネリングで、デ
ータの一括消去若しくはブロック消去を行うこと。
【0020】
【作用】本発明によれば、メモリセルの配置がグランド
アレイ構造をなしているため、従来NAND型フラッシ
ュEEPROMで不可欠であった素子分離領域が不要で
あり、これによりセル面積をさらに縮小することができ
る。
【0021】また、従来のグランドアレイ構造とは異な
り、絶縁膜上に形成された第1導電型半導体領域と第2
導電型半導体領域は行方向で完全に分離されるので、N
AND型フラッシュEEPROMと同様に、メモリセル
のチャネル全面を使った双方向のFNトンネリングによ
って、データの書込み及び消去を行うことができ、従っ
てセル特性の劣化が起こりにくい。さらに、SOI構造
とすることにより、将来的な3次元構造のメモリセルを
構成することが可能で、これにより格段に高密度なEE
PROMを実現することが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施例に係わるEEP
ROMのメモリセル構造を示す平面図である。行方向に
沿って制御ゲート(CG)が配列され、その下方に、斜
線部によって示されるような電荷蓄積層となる浮遊ゲー
ト(FG)が位置している。一方、列方向に沿って、p
型拡散層領域が、厚い酸化膜の直下に位置しながら配列
され、全体でグランドアレイ構造をなしている。なお、
図中の21はp型拡散層領域へのコンタクト部を示して
いる。
【0024】図2(a)(b)は、図1の矢視A−A′
及びB−B′の断面図を示したものである。シリコン基
板10上のSiO2 膜(絶縁膜)11上にシリコン薄膜
12が形成された、いわゆるSOI基板であり、このシ
リコン薄膜12は列方向にストライプ状に延びたp型半
導体領域(第2導電型半導体領域)13とn型半導体領
域(第1導電型半導体領域)14とからなり、これらの
各領域13,14は行方向に交互に配置されている。
【0025】ここで、シリコン薄膜12は、単結晶であ
るのが望ましいが多結晶や非晶質であってもよい。シリ
コン薄膜12を単結晶にするには、例えば下地のシリコ
ン基板10をシードとしてエピタキシャル成長を行えば
よい。また、各領域13,14は、SiO2 膜11上に
nウェルを形成し、このnウェルにp型不純物を選択的
に拡散して形成されている。
【0026】p型半導体領域13上には厚い酸化膜15
が形成され、n型半導体領域14上には薄いトンネル酸
化膜16が形成されている。各半導体領域13,14の
作るストライプ・パターンと直交するかたちで、行方向
に沿って浮遊ゲート17が形成されている。この浮遊ゲ
ート17は酸化膜15及びトンネル酸化膜16の上に位
置し、酸化膜15上で分離されている。そして、浮遊ゲ
ート17の表面には薄いゲート絶縁膜(例えば酸化膜/
窒化膜/酸化膜の積層膜からなる:ONO)18が形成
されている。また、各半導体領域13,14の作るスト
ライプ・パターンと直交するかたちで、行方向に沿って
制御ゲート19が形成されている。この制御ゲート19
は浮遊ゲート17の上に積層されており、かつ行方向に
連続して形成されている。
【0027】そして、シリコン薄膜12,酸化膜16,
18及びゲート17,19でFET構造のメモリセルを
構成し、p型半導体領域13はメモリセル・トランジス
タのドレイン部及びソース部を形成すると共に埋込みビ
ット線BLを成し、制御ゲート19はワード線WLを成
すものとなっている。なお、これらを形成した基板上に
は層間絶縁膜20が形成されている。
【0028】図から明らかなように、本実施例のメモリ
セルはSOI構造を持ち、また断面図(A−A′)から
分かるように、メモリセルの基板部が、p型半導体領域
13とn型半導体領域14の繰返し構造となっている。
このSOI構造により、n型半導体領域14としての各
メモリセルの基板を、列方向に沿って分離することが可
能となり、書込みをホットエレクトロン注入ではなく、
チャネル全面からのFNトンネリングによって行うこと
ができる。また、この種の繰返しパターンは、例えばn
ウェルに対するフィールド・スルー・イオン打ち込み
(Field ThroughIon Implantation)技術によって、製
造することができる。また逆に、p型シリコン層を形成
しn+ のドーピングをして形成できる。
【0029】図3は、本実施例のメモリセルを、3次元
多層構造に拡張して、同チップ面積内の集積度を、2倍
にしたところを示している。本実施例のメモリセルは、
将来的な3次元多層構造への移行にも適している。
【0030】図4は、nウェル(n型半導体領域14)
に電位を取るための回路構成を示したものである。本実
施例のメモリセルにおいては、書込み時にnウェルをフ
ローティングにする必要があるが、それは、nチャネル
・トランジスタのゲート電位:Φ1を、Vss(=0
V)とすることによって実現される。一方、消去時に
は、nウェルの電位を、Vpp(=20V)にする必要
があるが、それは、nチャネル・トランジスタのゲート
電位:Φ1並びにΦ2を、Vcc(=5V或いは3V)
とし、同時にnチャネル・トランジスタの拡散層電位:
Φ3を、Vppとすることによって実現される。
【0031】また、図4の回路構成の変形例として、そ
れぞれnウェルは個別にデコードすることができる回路
構成も可能である。このときには、書込みページ領域
(後述する図5(b))のnウェルのみVssとし、他
のnウェルはフローティングにする。
【0032】さらに、読出し時には、nウェルの電位
を、Vccにする必要があるが、それは、nチャネル・
トランジスタのゲート電位:Φ1並びにΦ2を、Vcc
とし、同時にnチャネル・トランジスタの拡散層電位:
Φ3を、Vccとすることによって実現される。また同
様に、メモリセルの電位のリセットは、Φ1並びにΦ2
をVccとし、Φ3をVssとすることによって実現さ
れる。
【0033】図5(a)(b)は、書込みモードにおけ
る電位配置を示したものである。図5(a)に示すよう
に、選択セルのFG(浮遊ゲート)に、チャネル全面を
用いたFNトンネリングによって電子を注入するために
は、メモリセルをリセットしたあと、まずnウェルをフ
ローティングにする。次に、選択セルのドレインとソー
スとなるp型半導体領域(p型拡散層領域)にのみ、V
ssの電位を与え、それ以外の非選択セルのp型拡散層
領域には、全て中間電位してのVm〜を与える。これに
より選択セルのnウェルは、その両側に位置するVss
電位によってシールドされ、リセット時のVss電位を
維持する。
【0034】一方、非選択セルのnウェルについては、
その隣に接するp型拡散層領域の持つ中間電位Vm〜に
よって、このnウェルとp型拡散層領域との境界に位置
するpn接合が順方向にバイアスされるため、p型拡散
層領域の電位がnウェルへ転送され、その結果、非選択
セルのnウェルはVm〜電位となる。
【0035】この状態で、CG(制御ゲート)をVpp
に上げると、CGとnウェル間の電位差によって、選択
セルのFGにのみ、電子が注入されることになる。な
お、CG電位の立上がり時に、選択セルのnウェルは、
フローティングであるため一時的に多少浮くが、この電
位の浮きは、列方向に伸びるnウェル領域に直ちに拡散
するため、書込みに対してなんら支障はない。
【0036】また上述の書込みは、図5(b)に示すよ
うに、列方向のメモリセルをページとする『一括ページ
書込み』を行うことができる。その際、データの書込み
を行わないメモリセルには、Write-disturb 電位が加わ
るが、非選択セルのp型拡散層領域にあたえる中間電位
〜Vmを最適化することによって、Read-disturb電位と
同程度のdisturb レベル(FGとnウェル間の電位差が
Vcc以下)に抑えることができる。〜Vmは選択ゲー
トに印加するVppと非選択ゲートに印加するVmの中
間の値が望ましい。
【0037】図6(a)(b)は、消去モードにおける
電位配置を示したものである。一括消去の場合、図6
(a)に示すように(Φ1=Φ2=Vpp、Φ3=Vp
p)により、全てのnウェルをVppに上げ、同時に全
てのCG電位をVssにすることにより、FGから電子
がFNトネリングによって基板側へ放出される。また、
図6(b)に示すような回路構成と電位配置をとること
により、選択されたブロック内のデータのみを消去する
というブロック消去が可能である。
【0038】図7(a)(b)はそれぞれ、読出し時に
おける一ビット当たりのメモリセルのI−V特性の概念
図と、読出しモードにおける電位配置とを示したもので
ある。図7(a)は、pチャネル・トランジスタとして
の各メモリセルのしきい値が、消去時と書込み時でどの
ようになっているかを示している。これにより、FGへ
の電子注入の有無は、ソース電位が0Vのとき、CG電
位を−Vccとすることによって判定し得るということ
が分かる。
【0039】従って、図7(b)に示すように、ソース
電位がVccの場合には、選択セルのCGにはVssを
印加し、一方、非選択セルのCGにはVccを印加し
て、さらにnウェルとp型拡散層領域の電位を、図にあ
るように配置することにより、セル電流の有無から、デ
ータの読出しが行える。
【0040】また、上述の読出しは、図8に示すよう
に、一つおきの複数個のメモリセルに対して、同時に行
うことが可能である。
【0041】以上、書込み,消去及び読出し時に必要な
電位配置をまとめたものが、下記の(表1)である。
【0042】
【表1】 このように本実施例によれば、グランドアレイ構造を実
現するための基板としてSOI基板12を用い、p型半
導体領域13とn型半導体領域14を行方向に完全に分
離しているので、NAND型EEPROMと同様に、メ
モリセルのチャネル全面を使った双方向のFNトンネリ
ングによって、データの書込み及び消去を行うことがで
きる。従って、グランドアレイ型EEPROMと同様に
素子分離領域をなくして高集積化をはかることができ、
しかもNAND型EEPROMと同様にセル特性の劣化
を防止して素子信頼性の向上をはかることができる。
【0043】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。実施例では、第1導電型半導体領域と
第2導電型半導体領域を、nウェルの一部にp型拡散層
領域を形成したものとしたが、この代わりに、pウェル
の一部にn型拡散層領域を形成したものとしてもよい。
また、絶縁膜上に形成する半導体薄膜は必ずしもシリコ
ンに限るものではなく、各種の半導体材料を用いること
が可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施することができる。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、絶縁
膜上にストライプ状の第1導電型半導体領域と第2導電
型半導体領域を交互に配置することにより、NAND型
フラッシュEEPROMと、グランドアレイ型EEPR
OMの、各々の優位な点のみを同時に生かし、高信頼性
かつ高密度な不揮発性半導体記憶装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるEEPROMのメモ
リセル構成を示す平面図。
【図2】図1の矢視A−A′及びB−B′断面図。
【図3】実施例メモリセルを3次元多層構造に配置した
時の断面図。
【図4】n型半導体領域に電位を取るための回路構成を
示す図。
【図5】書込みモードにおける電位配置を示した図。
【図6】消去モードにおける電位配置を示した図。
【図7】読出しモードにおけるメモリセルのI−V特性
と電位配置を示した図。
【図8】複数ビット読出しにおける電位配置を示した
図。
【符号の説明】
10…Si基板 11…SiO2 膜(絶縁膜) 12…シリコン薄膜(SOI基板) 13…p型半導体領域(第2導電型半導体領域) 14…n型半導体領域(第1導電型半導体領域) 15…厚い酸化膜 16…薄いトンネル酸化膜 17…浮遊ゲート(FG) 18…薄いゲート絶縁膜(ONO膜) 19…制御ゲート(CG) 20…層間絶縁膜 21…p型拡散層領域へのコンタクト部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/115 (72)発明者 白田 理一郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁膜上に形成され、列方向に向かってス
    トライプ状に伸びた第1導電型半導体領域と第2導電型
    半導体領域とからなり、これらの各領域を行方向に交互
    に繰り返して配置した半導体基板と、 前記第1導電型半導体領域の上部に形成された薄いトン
    ネル絶縁膜と、 前記第2導電型半導体領域の上部に形成された厚い絶縁
    膜と、 前記各半導体領域の作るストライプ・パターンと直交す
    るかたちで、行方向に沿って前記トンネル絶縁膜上に形
    成された浮遊ゲートと、 前記各半導体領域の作るストライプ・パターンと直交す
    るかたちで、行方向に沿って連続して形成され、かつ前
    記浮遊ゲートの上に積層された制御ゲートとを具備して
    なり、 前記各半導体領域及び各ゲートでFET構造のメモリセ
    ルを構成し、前記第2導電型半導体領域はメモリセル・
    トランジスタのドレイン部及びソース部を形成すると共
    に埋込みビット線となり、前記制御ゲートはワード線と
    なることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】埋め込みビット線としての前記第2導電型
    半導体領域に中間電位若しくは接地電位を印加すること
    により、順バイアス若しくは逆バイアスされた第1導電
    型半導体領域と第2導電型半導体領域との境界に位置す
    るpn接合を介して、第2導電型半導体領域の電位を、
    フローティング状態にある第1導電型半導体領域へと転
    送或いは非転送し、同時にアドレス指定された一又は二
    以上のワード線に高電位若しくは中間電位を印加するこ
    とによって、メモリセル・チャネル全面を利用したFN
    (ファウラ・ノルドハイム)トンネリングで、データの
    ページ毎書込みを行うことを特徴とする請求項1記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】埋め込みビット線としての前記第2導電型
    半導体領域に高電位を印加することにより、順バイアス
    若しくは逆バイアスされた第1導電型半導体領域と第2
    導電型半導体領域との境界に位置するpn接合を介し
    て、第2導電型半導体領域の電位をフローティング状態
    にある第1導電型半導体領域へと転送し、又は直接的に
    前記第2導電型半導体領域に高電位を印加し、続いて複
    数のワード線に接地電位を印加することにより、メモリ
    セル・チャネル全面を利用したFNトンネリングで、デ
    ータの一括消去若しくはブロック消去を行うことを特徴
    とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
JP5233928A 1993-09-20 1993-09-20 不揮発性半導体記憶装置 Pending JPH0794612A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5233928A JPH0794612A (ja) 1993-09-20 1993-09-20 不揮発性半導体記憶装置

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